オホーックの春と夏は、みじかい。でも、秋は、もっと みじかいのです。 プータマのバオイは、さらに、ひとまわり大きくなり、 たくましさかくわわってきました。 これは、じぶんのカで、湖の中から生きたさかなをと ら、えてノ、、フ、とい、フこと ) おば、んたからでしよ、フ。 だれも見たわけではないのですが、プータマのバオイは みずうみ 、つみ ちかごろ、湖だけではあきたらなくなって、海へと出あ 小さなわかれ み ちから なっ みずうみなか あき おお
みすうみ ねん それからなん年かたち、プータマのバオイは、秋のおわ ふゅ 湖をでて、久、がさると、もどってくる生活をしてい ました。 しよう・か - つ」、つ プータマも、小学校に かよ、フよ、フになって、ときたま、 いそ舟をはしらせていました。 そして、ことしも制に、春がおとず , れよ、フとしていました。 みずうみ きりや、うすもやをとおして、やわらかな日の光が、湖 にとどいています。 フータマのこ、フかい みずうみ ふね みずうみ はる せいかっ ひかり あき
みず 湖のまわりは、水びたしになって しまいました。 、、 : 1 旻ー ( , そこて、ていばうを 0 く「た トのです。こんどは、こうすいも まま おこりませんでした。が、い 1 ま、つ干 , ′ル で見られなかったトッカ ) ( は海道 トッカリとい「一ませカた 2 、さんよ、り・こ ー刀し んできて、さかなや貝をあらす よ、つになってしまいました。 この湖のまわりのぶらくでは、 いそ舟と、あみ みんな、きしに ほし場ん」もっていました。り・よ 、つをしてほそばそとくらして みずうみ みずうみ ぶね
あんちゃんといそ舟をだし、湖のトッカリをとるのです。 みずうみみす そして、きしべでかわをはいで、湖の水を、ちでまっか ひと にしてかえっていく人でした。 ンタさんとよぶの プータマは、家のものが、この男を おも ンタさんとい、つのが名まえだと思っています。 ひと ンター ( 人 ) と正しくよぶ人は、ここにはいません。 ンタさんは、プータマがばかんとしているので、にがわ らいして、 「よしよし」 と、ひとりで、つなすいて、きりの中にきえて行きました。 さんりばんや プータマの家は、三里番屋のいちばんおくにあります。 ちか このへんまでくると、がいこつのなみ木もおわりに近 せがひくくなっています。 で、 ふね みずうみ おとこ
こおり 次は、、フす ) 、なって、かけ , らか湖に、つかぶよ、つになり・ま した。そ、つなると、まちかねたよ、フに、この湖のトッカリた ちかか、えってきました。 カモメももどり、カモやハクチョウがきて、制は、きゅ にぎやかになりだしました。 プータマは、まいにちまいにち、、フらのはまべで、バオイ 」まちました。 てんき はれたり、くもったりの天気がつづいて、あいかわらす おお きりか多くたちこめていました。 こおり はんっき 氷がわれてから、半月ぐらいして、プータマのバオイが、 もどってきました。 ハオイは、かおとわきの下と、尾びれに、きすをうけ ていました。プータマのゆめのように、かおのきずは、な みずうみ みずうみ みずうみ
みすうみ しようかくねんせい プータマは、この春で、小学四年生になるところでした。 プータマのバオイは、さいきんでは、すっかり野生に もどってしまっていました。が、プータマのことは、わすれ られないよ、フでした。春になって、湖にもどってくると、一 かならす、プータマの家ちかくにやってきま どか二どは した。 ハオイは、人かげが見えると、それがだれか、なにをして いるのかをたしかめるために、たちおよぎをして、ろくろ つくびのよ、つに、おもいっきりくびをのばしてながめま す。 プータマは、かばんをかたにさげたまま、ばんやりと 湖をながめていました。 きよ、フあたり、バオイがかえってきそ、フな気がするので ひと はる はる みずうみ やせい
、つみ ひょうげん 右手の氷原は、海ではありません。ひょうめんがかがみ 、つみ のよ、フになめらかで、すみわたっています。海ならば、あ りゅうひょう とからあとから、おしつけてくる流氷で、ごっごっしてい るはず , でした。 それにしても、これは大きな湖でした。 っ・刀い / ) 、つ 、北海道一 まわりが七十二キロ、ひろさが百五十平方キロ につ′ル ばんの、そして、日本で四ばんめの湖でした。名まえは、 サロマ湖です。 みち しいます。 すなの道は、二十六キロの長さがあると、 はばは、ねもとで五百メートル、先では十六メートルあ ります。 まいとし、あらしがくると、そこのすなが、たたきつけら ゆき こおり れます。そのため、春になると、雪と氷が、どっととけて、 みぎて 2 はっ勾 ひやく おお みずうみ ひやく みすつみ
ます。 「やあ、いるな」 きりのかべをおしゃぶるように、ふとった男の声がしま した。 男は、毛糸であんだばうしをすつばりかぶって、目と はなだけを出していました。 トッカリのほえ士尸をききつけて、はま ( 濕 ) におりて きたのです。 男は目をほそめて、ばんやりとした湖のトッカリを おとこ みずうみ おとこ こ、ん
あんちゃんのいそ舟のうごかしかたをならって、プー みずうみ タマは、ひとりでよく湖にでました。 たくさんのトッカリたちは、すーっと いなくなるのに、 プータマのバオイは、よろこんでよってきます。 プータマが、舟からからだをのりだして、バオイのくび をだきしめると、バオイは、プータマのほおにひげのく ちびるをよせて、クークーとあまったれ声をだすのでし ふね ぶね
のでしようか。えさを、たべたのです。 「あんちゃん、くった。おらいのバオイ、くったじえ : はじけるよ、フに、 AJ びはねなか、ら、 プータマは、マメが あんちゃんに知らせに行きました。 みずうみ こおり やがて、湖から氷がすがたをけし、りよ、つ ( 猟 ) 舟や カキ舟が、つごきはじめました。 かいこつのなみ木も、あかるいみどりの葉をつけはじ めました。 トッカリの子は、だんだんひきしまったからだになり ました。 プータマは、一日じゅう、トッカリとあそびます。夜も、 なやでトッカリとねることもあり 、ヾツバアにしかられ ていました。 ぶね よる