湖 - みる会図書館


検索対象: 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし
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1. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

オホーックの春と夏は、みじかい。でも、秋は、もっと みじかいのです。 プータマのバオイは、さらに、ひとまわり大きくなり、 たくましさかくわわってきました。 これは、じぶんのカで、湖の中から生きたさかなをと ら、えてノ、、フ、とい、フこと ) おば、んたからでしよ、フ。 だれも見たわけではないのですが、プータマのバオイは みずうみ 、つみ ちかごろ、湖だけではあきたらなくなって、海へと出あ 小さなわかれ み ちから なっ みずうみなか あき おお

2. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

みすうみ ねん それからなん年かたち、プータマのバオイは、秋のおわ ふゅ 湖をでて、久、がさると、もどってくる生活をしてい ました。 しよう・か - つ」、つ プータマも、小学校に かよ、フよ、フになって、ときたま、 いそ舟をはしらせていました。 そして、ことしも制に、春がおとず , れよ、フとしていました。 みずうみ きりや、うすもやをとおして、やわらかな日の光が、湖 にとどいています。 フータマのこ、フかい みずうみ ふね みずうみ はる せいかっ ひかり あき

3. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

みず 湖のまわりは、水びたしになって しまいました。 、、 : 1 旻ー ( , そこて、ていばうを 0 く「た トのです。こんどは、こうすいも まま おこりませんでした。が、い 1 ま、つ干 , ′ル で見られなかったトッカ ) ( は海道 トッカリとい「一ませカた 2 、さんよ、り・こ ー刀し んできて、さかなや貝をあらす よ、つになってしまいました。 この湖のまわりのぶらくでは、 いそ舟と、あみ みんな、きしに ほし場ん」もっていました。り・よ 、つをしてほそばそとくらして みずうみ みずうみ ぶね

4. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

あんちゃんといそ舟をだし、湖のトッカリをとるのです。 みずうみみす そして、きしべでかわをはいで、湖の水を、ちでまっか ひと にしてかえっていく人でした。 ンタさんとよぶの プータマは、家のものが、この男を おも ンタさんとい、つのが名まえだと思っています。 ひと ンター ( 人 ) と正しくよぶ人は、ここにはいません。 ンタさんは、プータマがばかんとしているので、にがわ らいして、 「よしよし」 と、ひとりで、つなすいて、きりの中にきえて行きました。 さんりばんや プータマの家は、三里番屋のいちばんおくにあります。 ちか このへんまでくると、がいこつのなみ木もおわりに近 せがひくくなっています。 で、 ふね みずうみ おとこ

5. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

こおり 次は、、フす ) 、なって、かけ , らか湖に、つかぶよ、つになり・ま した。そ、つなると、まちかねたよ、フに、この湖のトッカリた ちかか、えってきました。 カモメももどり、カモやハクチョウがきて、制は、きゅ にぎやかになりだしました。 プータマは、まいにちまいにち、、フらのはまべで、バオイ 」まちました。 てんき はれたり、くもったりの天気がつづいて、あいかわらす おお きりか多くたちこめていました。 こおり はんっき 氷がわれてから、半月ぐらいして、プータマのバオイが、 もどってきました。 ハオイは、かおとわきの下と、尾びれに、きすをうけ ていました。プータマのゆめのように、かおのきずは、な みずうみ みずうみ みずうみ

6. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

みすうみ しようかくねんせい プータマは、この春で、小学四年生になるところでした。 プータマのバオイは、さいきんでは、すっかり野生に もどってしまっていました。が、プータマのことは、わすれ られないよ、フでした。春になって、湖にもどってくると、一 かならす、プータマの家ちかくにやってきま どか二どは した。 ハオイは、人かげが見えると、それがだれか、なにをして いるのかをたしかめるために、たちおよぎをして、ろくろ つくびのよ、つに、おもいっきりくびをのばしてながめま す。 プータマは、かばんをかたにさげたまま、ばんやりと 湖をながめていました。 きよ、フあたり、バオイがかえってきそ、フな気がするので ひと はる はる みずうみ やせい

7. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

、つみ ひょうげん 右手の氷原は、海ではありません。ひょうめんがかがみ 、つみ のよ、フになめらかで、すみわたっています。海ならば、あ りゅうひょう とからあとから、おしつけてくる流氷で、ごっごっしてい るはず , でした。 それにしても、これは大きな湖でした。 っ・刀い / ) 、つ 、北海道一 まわりが七十二キロ、ひろさが百五十平方キロ につ′ル ばんの、そして、日本で四ばんめの湖でした。名まえは、 サロマ湖です。 みち しいます。 すなの道は、二十六キロの長さがあると、 はばは、ねもとで五百メートル、先では十六メートルあ ります。 まいとし、あらしがくると、そこのすなが、たたきつけら ゆき こおり れます。そのため、春になると、雪と氷が、どっととけて、 みぎて 2 はっ勾 ひやく おお みずうみ ひやく みすつみ

8. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

ます。 「やあ、いるな」 きりのかべをおしゃぶるように、ふとった男の声がしま した。 男は、毛糸であんだばうしをすつばりかぶって、目と はなだけを出していました。 トッカリのほえ士尸をききつけて、はま ( 濕 ) におりて きたのです。 男は目をほそめて、ばんやりとした湖のトッカリを おとこ みずうみ おとこ こ、ん

9. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

あんちゃんのいそ舟のうごかしかたをならって、プー みずうみ タマは、ひとりでよく湖にでました。 たくさんのトッカリたちは、すーっと いなくなるのに、 プータマのバオイは、よろこんでよってきます。 プータマが、舟からからだをのりだして、バオイのくび をだきしめると、バオイは、プータマのほおにひげのく ちびるをよせて、クークーとあまったれ声をだすのでし ふね ぶね

10. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

のでしようか。えさを、たべたのです。 「あんちゃん、くった。おらいのバオイ、くったじえ : はじけるよ、フに、 AJ びはねなか、ら、 プータマは、マメが あんちゃんに知らせに行きました。 みずうみ こおり やがて、湖から氷がすがたをけし、りよ、つ ( 猟 ) 舟や カキ舟が、つごきはじめました。 かいこつのなみ木も、あかるいみどりの葉をつけはじ めました。 トッカリの子は、だんだんひきしまったからだになり ました。 プータマは、一日じゅう、トッカリとあそびます。夜も、 なやでトッカリとねることもあり 、ヾツバアにしかられ ていました。 ぶね よる