びつくり - みる会図書館


検索対象: のんびりこぶたとせかせかうさぎ
10件見つかりました。

1. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

でも、こぶたはすぐに、目を、 「ばちばち。」 とさせながら、 「だけど、森のなかにいるぼくたちが、どうしていま、のはらにいるんだろ う。だって、ぼくたちがいまいるところは、どうしたって、のはらにしか みえないもの。」 しいました。 うさぎもびつくりして、 「そういえば、そうだねえ。」 といいながら、目を、 「ばちばち。」 とさせました。 ーっり

2. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

といいました。 こねずみは、びつくりしたようなかおをしただけで、手をだそうとはしま せんでした。 きつねは、またいいました。 「しんばいしなくてもいいんだよ。これはとってもおいしいみかんなのだ。 をもいで、たべればいいのだ。 ) とかんがえて、 「ねすみ、ねずみ。」 といいながら、こねずみをよびとめると、 「きみにいし 、ものをあげよう。ほうら、みかんだ。うちへもってかえるとま ずくなってしまうかもしれないから、すぐにかわをむいてたべておしま 122

3. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

とたずねました。きつねは、 「それがそのう。」 といったり、 「なんといったらいいか」 といったりしながら、かおを赤くしてしばらくもじもじしていましたが、きゅ こえ うにきこえないほどの声で、 「さよなら。」 というと、こそこそとにけていってしまいました。 ねことたぬきは、びつくりして目をばちくりさせました。そして、ねこと たぬきは家へかえってからも、 ( どうしてきつねは、にげていったりしたのかなあ。 ) とかんがえては、しきりに首をひねっていました。 ( おわり ) 132

4. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

「はつくしょん。」 と、くしやみをしてしまいました。 からすが、びつくりしたようにこちらをながめました。 でも、あいてがぶうただということに気がつくと、からすはひどくあんし んしたかおになりました。それど一、ろかからすのくせに、 「にやにや。」 とわらいたしました。 「ううむ、なまいきな。」 ぶうたはかんかんにはらをたてて、ぐっとひきがねをひきました。 ぶうたはよく、たまをこめるのをわすれたままてつ。ほうをうつことがある のですが、このときは、 「だーん。」 101

5. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

あるばん、わたしは山のたぬきの家へあそびにいきました。 たぬきはつくえにむかって、『イソッ。フものがたり』をよんでいました。 わたしはびつくりして、 「おやおや、たぬきさんも『イソッ。フものがたり』なんかをよむんですねえ。」 といいました。 たぬきは、 「そりゃあ。ほくだって、このくらいの本はよむさ。」 といいながら、わたしのむかいのいすにこしをおろすと、 「・ほくも、ひとっふたつイソッ。フをかんがえた。きいてくれたまえ。」 といって、こんなお話をきかせてくれました。 やま

6. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

とかんがえながら、べ ッドの上でいっしようけんめい目を、 「とろうん。」 とさせていました。でも、いつまでたってもねこの家には、だれもやってき ませんでした。 ねこは、まちくたびれて、じぶんでもしらないうちに、ぐうぐうとねむり こんでしまいました 9 それから、しばらくして目をさましたとき、ねこはじぶんがびようきのま ねをしていたことをすっかりわすれてしまっていました。 ですから、じぶんがビスケットのふくろをかぶっていることに気がつくと、 ねこはたいへんびつくりしました。 ( な。せだろう。な。せ、ふくろなんかかぶっているんだろう。 ) と、ねこはかんがえました。でも、いくらかんがえても、なぜだかわかりま 137

7. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

うさぎは、あぶなくなきだしそうになりました。 そのとき、たれかがうしろから、とんとんとうさぎのかたをたたきました。 びつくりしてふりかえってみると、なんとまあ、こぶたがにこに一、としな がらたっているではありませんか。 「こぶたくん。こんなところでなにをしているんだ。」 「なあに、・ほくもちょっとたびをしたくなったものだからね、きみといっしょ っしょにいって、もか 冫いこうとおもってまっていたんた。。 とうたろう、 まわないかい ? 」 「そうたなあ。」 ほんとうはうれしくてうれしくてたまらないくせに、うさぎはわざとむず かしいかおをしてみせました。 っしょにきたいっていうのなら、くれま、 。しいだろう。」 「しかたがない。

8. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

した。 はをぎゅっとくいしばったり、ひげをびりびりとさせたりもしました。 でもためです。 こ目がとろ 1 ーんとしてきて、うさはとうとう、くう 1 ーっと ねむりこんでしまいました。 そのとたん、しおからいなみのしぶきが、ペちゃっとうさぎのかおにかか てきました。 びつくりして目をあけてみると、うさぎはいつのまにか、ふねのかんばん の上にたっていました。 あおうみ ふねはまっしろなほにい つばいの風をうけ、青い海をすべるようにすすん でいくところでした。 そのとき、そばにあるせんしつのドアがひらいて、こぶたがでてきました。 3 、つえ かぜ っ

9. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

) 」え そのとき、どこかとおくのほうからぎゃあぎゃあという、どなり声がきこ おと えてきました。つづいて、どたんばたんというやかましい音もひびいてきま した。 ねこはびつくりして、どなり声のするほうへはしっていってみました。 みると、こぶたが二ひき、のはらのまんなかでもうれつなとっくみあいを していました。 ね一、は、目をこすってよくみなおしてみました。でも、まちがいではあり ません。たしかにそれは、しようしんしようめいのとっくみあいでした。 ねこはあわててさけびました。 「こら一、ら、こんなすてきなのはらにすんでいながら、きみたちはなんとい うことをする。やめなさいったらやめなさい。」 ねこ、が、 ばたばたとしながらどなっているうちに、ようやくこぶたたちが 163

10. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

ねこはそうこころをきめると、一、ぶたたちのあいだへとびこんでいこうと しました。 でもやはり、こぶたたちのいきおいにはかないませんでした。ねこは、こ ちまちがつんとはねと。はされてひゅーんと空へまいあがったかとおもうと、 そのままひゅうひゅうと空をとびつづけて、のはらのはすれにあるたけやぶ の上までやってきました。 たけやぶのなかでは、一びきのとらがいびきをかきながらねむっていまし た。そのとらのあたまの上へ、ね一、はどすんとついらくしました。 とらは、びつくりしてとびおきると、ねぼけまなこでいいました。 「なんだなんだ。じしんか、かじか、火山のばくはつか。」 「ちがいますちがいます。」 、つ、ん かざん 169