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検索対象: のんびりこぶたとせかせかうさぎ
27件見つかりました。

1. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

「よしよし、これですべてがばんばんざい。それ、よろこべよろ一、べ。とら もよろこべ。一、ぶたもよろこべ。」 「よかったよかった、よかったな。」 おお と、とらもこぶたも大よろこびをしました。 そこへきつねが、にぐるまをおもそうにひきながらもどってきました。 「ほうこくしまあす。たたいまきつね、おいしそうなものをできるだけたく さんあつめてもどってまいりましたあ。」 にぐるまの上にはありとあらゆる みると、どこからあつめてきたものか、 やま ごちそうが、山のようにつみあげられていました。 ごちそうだけではありません。いすもありましたしテーブルもありました。 あか おさらにコツ。フにナイフにフォ , ーク、赤やきいろのチ = ーリツ。フがささった 花びんまでが、くるまのいちばんてつべんにちょ一、んとのせてありました。 、つえ 191

2. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

けれどもたぬきはいつのまにか目を、 「ぎっちり。」 とつぶって、 「すうすうすうすう。」 と、いびきをかきはじめていました。 しかたなしに、わたしはちょっとおじぎをして、家へもどってきました。 そしてわたしは、みなさんにもきいてもらおうとおもって、たぬきからき いた話を、かみにうっしてみたのです。 ( おわり ) はなし

3. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

といったりしながら、 「どうなることか。」 と、ようすをうかがっていました。 すると、だいぶたってから、ばくだんこぶたが、 「とことことことこ。」 ともどってきました。 こぶたたちは、すぐにばくだんこぶたをとりかこみました。 こえ そして、声をそろえて、 「おおかみは、どんなだったかい。」 とたずねると、ばくだんこぶたは、 「おおかみさんはぼくをみると、『よくきた、よくきた。』といって、おまん ヾ 0

4. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

とうさんうさぎはおどろいて、 「ふしぎだそ、ふしぎだそ。」 といいながら、からつ。ほの家のなかを、 「きよろきよろきよろ。」 とみまわしました。 そこへ、かあさんうさぎがもどってきました。 話をきいたかあさんうさぎは、 「くすくすくす。」 とわらいながら、 「うさぎちゃんたちは、あなたのことをおおかみとまちがえて、どこかにか くれてしまったんですわ。」 といって、

5. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

しかたなしに、とかげのおばさんは、 「どーなってるのかしら、どーなってるのかしら。」 しいながら、ド ーナツツのおさらをもったまま、じぶんの家へかえっていっ てしまいました。 かいしゃ それからまた、しばらくすると、とうさんうさぎが会社からもどってきま とうさんうさぎは、 いまかえったそ。はやくあけないかあ。」 しいながら、ドアを、 「どんどんどん。」 とたたきました。 「だれですかあ。」

6. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

とどなって、かけたそうとしました。 ねすみは、すかさす、からしのちやわんをさしだすと、 「たぬきさん、たぬきさん、そのまえにこのからしをかきまわしてくれませ んか。」 といいました。 たぬきは、 「よし、かせつ。」 といって、ちやわんをひったくると、 「うう、はらがたつ。ぎりぎりぎり。」 ちから とはぎしりをしながら、ありったけのカでからしをかきまわして、びゅうつ とみみこの家のほうへはしっていってしまいました。 ねすみはよろこんで家へもどってくると、 154

7. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

はなしをきいたきつねのおいしやさんは、 と、へんな声をだしました。そしてちょっとのあいだ、たまったまま、うさ ぎのかおをじろじろとながめていました。 きつねのおいしやさんだってやつばり、 ( へんなことをたのみにくるうさぎだなあ。 ) と、あきれかえっていたのです。 しばらくするときつねのおいしやさんは、ちゅうしやきをもって、うさぎ のところへもどってきました。 「これはいま、いろいろなくすりをまぜあわせて、ためしにつくってみたも のだ。きくかどうかはわからないけど、とにかくうっといてあげよう。コ ンコンのコン。はい これでよろしい。」

8. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

できいてますけどね。きつねの先生のほうが、じようずでしんせつだって。」 「なあんですって。」 うさぎはかんかんにはらをたてて、びよーんととびあがりました。 「にんげんよりどうぶつのほうがじようすですって ? ちえつ、ばかな。し まのところはまだ、にんげんのほうがずっとえらいにきまってるじゃあり し力い ませんか。そんなことで、よくも市会ぎいんたなどといっていられますね。 ちょっ。ふつ。」 タヌエモンさんはすっかりめんくらって、。ほかんとしています。 うさぎはかまわずに、ふりふりとしながら家へもどってきました。 こうしてまた、夜になりました。 ゅめのきかいのせんたくばさみをおたがいのまくらにとりつけて、うさぎ とこぶたは、べッドにもぐりこみました。 よる せんせい

9. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

した。 はこには、めもりやスイッチのほかに二本のほそいコード、 あか つ。ほうのコードのはしには、赤い色のせんたくばさみ、もういつ。ほうの あお コードのはしには青い色のせんたくばさみがついていました。 うさぎはまず、赤い色のせんたくばさみを、こぶたのまくらにとりつけま した。 「じゃ、べッドをうっすから、ちょっと手をかしてくれたまえ。」 「ようし。」 べッドをこぶたのへやヘうっしおわると、うさぎはまたそとへとびたして いきました。 うさ」はすぐに、 小さなは一、をかかえて、こぶたのところへもどってきま がついていまし て に ~ 第ん

10. のんびりこぶたとせかせかうさぎ

でもこぶたは、それつきりうさぎのへやにはもどってきませんでした。 ( こぶたくんがおこるのも、むりはない。でももういちど、とめにきてくれ たらなあ。 ) うさぎはしばらくのあいだ、ようじもないのにへやのなかをうろうろとし ていました。それからとうとうあきらめてかばんを手にすると、しょんぼり と家のそとへでていきました。 門をとおりぬけたところで、うさぎはもういちど、家のほうをふりかえり ました。 こぶたとくらしていたあいだのたのしいおもいでが、つぎからつぎへとあ たまのなかにうかんできました。 ( こぶたくんとのすてきなくらしをじぶんからぶちこわしてしまうなんて、 。ほくはほんとうに、なんというばかなうさぎなんだろう。 ) もん