と、けんたが、 「ばく、おばあちゃんにあいたか 0 たんだもん。たねまいて、はえれば、いっ だ「てあえるでしょ ? ばく、おばあちゃん、すきなんだもん。」 「ああ、けんたちゃん ! 」 と、おばあちゃんがけんたをだいて、けんたのほっぺ たをくつつけました。 「あれは、おばあちゃんが、まいとし、だいしにそだててる、かばちゃのたね。 とってもおいしいかばちゃだから、けんたの、っちでもまくと、 しいとおもって、 たねをおくったの。こんなにりつばにまけば、きっと、おいしいかばちゃがい つばいできるよ。そしたら、みんなでおあがり。まいにち、水をやるのをわす たに、、ゆっと、ほっぺ みす
つよ、 ごちそ、つかい 「きようは、わたしのたんじようび。みんなでいわっておくれ。」 ました。 おばあちゃんがしし 「あ : おばあちゃん・・・・ : 。」 しい士ーレた。 ー ) よんばり・、 と、けんたが、 「ばく、おたんじようびのおくりもの、なんにもないんだ。ひなぎくも、のい ちごも、めだかも : 「なんにもないだって ? どうして ? けんたちゃん、さっきおくりものくれ たしゃないか ! 」 と、こんどは、おばあちゃんが、目をまんまるくしていいました。 「ばく、あげた ? 」 め
と、ガアキチが、バケツをもってやってきて、 「水くんできてやったよ。」 みす と、けんたがたねをまいた上から、たつぶり水をやりました。 そこへ、 「どんなぐあい ? 」 と、たきぎをいつばいせおったチーコが、森からでてきて、 「まあ、 しいところにまいたわねえ。だけど、このまましや、だれかが、つつか ふむかもしれないわ。かこいをしてあげましよ、つ。」 こえだ こういって、チーコは、たきぎのたばから月枝をぬいて、あなのまわりにぐ るりと、さし亠ま 1 ) た。 「ありかとう、みんな。」 みす
しいました。 と、けんたがりよううでを大きなまるにして、 おお 「しや、もっと大きなあなにしなきや。たねからはえたときは小さくても、あ おお とで大きくなるものをまくときは、まわりをたつぶりたかやしとかなきゃいけ ないんだ。」 と、ププは、たつぶり大きなあなを、一つ、一一つ、三つ、四つ、五つ、ほって から、森へいって、くさったおちばをはこんできて、あなの中へいれました。 「これがこやしになるんだよ。さあ、たねをまけよ。」 っち ました。 と、おちばの上にすこし土をかけてから、フフかいし けんたが、発つのあなに一つすっ、おばあちゃんのたねをまいて、上から土 をかけていると、 「やあ、やってるね。」 おお ひと ひと みつ っち
「ああ、どうしよう。けんたがびようきなんだって ! わたしのかわいいた いしなまごのけんたが。けんたがたべにこられないんなら、もう、おりようり なんかやめた。それより、けんたのうちへいってみましよう。もう、びようい んへいってるんですって ! 」 ) 亠まーレた。 おばあちゃんが、しし 「さあー、はっきりわからないけど。とにかく、けんたちゃんのパンとミルク しいおてんきだから、きようは、みんなで、たんばばはら をおいていきます。 もり おがわ 川のめだかをみてから、森でおひるをたべるんで つばへたんけんにいって、 す。じゃ、けんたちゃん、おだいしに。 といって、ふわ子せんせいと子どもたちは、い ってしまいました。
と、けんたがいって、あなをみました。 ププがはって、けんたがたねをまいて、ガアキチが水をやって、チーコがさ くをした五つのあなは、さっきのまんま。くろい土がお日さまをあびて、ほか ほかと、あったかそうです。 「おばあちゃんのたねだって、おかあさんがいったんだよ。白い、ちょっとな がつばそい、まるいたね、五つ。」 けんたが、 ししました。 「よっよっよっ と、おばあちゃんが、わらいだしました。 「〃おばあちゃんのたね″って、〃おばあちゃんがおくったたね〃ってことしゃ ない ? けんたちゃん、″おばあちゃんがはえるたね〃って、そうおもったの ? 」 っち みす ひ しろ
「おばあちゃん ! 」 けんたは、おばあちゃんにとびついて、ほっぺたを、おばあちゃんのほっぺ ここ、ぎ、ゆっ、 / 、 つつけました。 「けんたちゃん ! 」 おばあちゃんも、ぎゅっと、ほっぺたをくつつけました。 「あれ ? 」
あちゃんがはえるんだよ。ばく、おばあちゃん、だいすきなんだ。でも、おば やま あちゃんはお山のむこうにすんでいるから、めったにあえないんだよ。だから、 いつでもあえるだ このたねをまいて、おばあちゃんをはやすんだ。そしたら、 けんたか、いいました。 「いいわねえ。たね、五つもあるしゃない。おばあちゃんが五つもはえれば、 いつだって子もりをしてもらえるわね。うちしや、また七ひきもあかちゃんが うまれたの。それで、うちのおかあさん、とってもいそかしいから、あたし、 おてつだいばっ かりなの。子もりだの、たきぎひろいだの。ちっともあそべな いのよ。ねえ、あたし、すごくやわらかい土のあるとこしってるわよ。うちの すぎ うらの杉のねもと。あそこに、そのたねまいていいわ。そのかわり、おばあち っち
なんのたねまくんだい ? 」 と、フフかききました。 「おばあちゃんのたねだよ。五つもあるんだ。」 と、ププは、しぶんのはたけに、おばあちゃんが五つならんではえたところを あたま しし士ーレた。 頭にえかいて 「おばあちゃんも、やつばり、やわらかいうちがおいしいのかねえ ? 」 「きみ、おばあちゃんもたべるの ? 」 と、けんたは、あわてて、紙づつみをしつか まく、きみのはたけにまくの、やめとく。」 といって、けんたは、いそいであるきだしました。 かみ りにぎりしめて、 ししました。
「ばくといっしょに、めだかすくいにいってくれる ? ・」 し / \ と ) 9 つ」 「のいちごっみにつれていってくれる ? 」 「つれていくとも。」 「しや、なかなおりしてあげる。」 ししました。 と、けんたは、 「それから、ジュースとスーフ、ありかと、つ。とってもおいしかったよ。」 「ああ、けんたちゃん ! 」 と、おばあちゃんが、ほっぺたを、けんたのほっぺオ けんたも、おばあちゃんに、ほっぺたを、ぎゅっとくつつけました。 こに、ぎゆっとノ \ つつけま 129