「やあ , ねずみさんたちゃ。おむすひをあげたんだから , たんとおもちをついてくれろ , な ねずみたちはあきれてかおをみあわせた。 それでも , おもちをつきはしめた。 ねずみのくにはべったらこ よいよいくにだべったらこ 「ひやあ , もうすく、おもちがたべられる。 かえりはざんざらたからものだあ。」 03 ミ 0 2 6
0 4 ー しいさまはりっぱなへやにとおされた。 ごちそうがはこはれ , うたがながれ , たのしいもちつきおどりがはしまった。 ねずみのくにはべったらこ よいよいくにだべったらこ ねこさえこなけりやべったらこ よいよいくにだ べったらこ できあがったおもちは , それはそれは ほっぺたがおちるほど うまかった。
1 するとそのとき , どこからか いっぴきのねずみがはしりでて , ちょろり しいさまのあしもとにかけよった。 「おんにや , おまえもたべたいのかい。」 しいさまはおむすひをもったまま , こしをかがめてはなしかけた。 と , そのとたん , おむすひはころり , てからはなれてころげおちてしまった。 「ありやりや , おむすびまっておくれ。」
「ありやまあ。」 ふしぎにおもったしいさまは , もう、ひとつ おむすひ すっとん ころんと ころりん とん ころがしてみた きこえてくる。 やっぱりいいこえが 「こりゃあなんと
第あっちへぶつかり , こっちへたおれ , やっとこさ あなからはいだしたとなりのしいさまはこぶだらけだ。 「とほっ , とほほほほ・・・ 1 しいさまはおいおいなきながら , いーやまみちをころひころひかえ 0 たと。
にゃあおんとさけんだ , そのとたんだ。 ねずみたちはさわぎだした。なきだした うえをしたへの ところがそれも すぐにし一んと あたりはふっと 「ひやあ , いまのは いくらないても おおそうどう。 さけんでも うそだよう。」 まっくらやみになった。 なったかとおもうと , あっというま もう 1 びきのねすみもでてこない。 「やだよう。あなからだしてくれよう。」
すく、にとなりの しいさまは どんどこやまへ のぼっていった。 ところにきた。 ねずみのあなの 「ここだなあ。だが , ちいさなねすみに おむすひひとつはもったいないわい。」 しいさまははんぶんだけなげこむと , あとはしぶんでたべながら もうまちきれんというように あなのなかへとひこんでいった。 2 5
ねずみたちはしいさまにかけよると , こしをおしたりてをひつばったりして , おくへおくへとあんないした。 しいさまころりん すっとんとん おいしいおむすひありがとう 「ななんと , ここはねずみのくにかいな。」 「そうでちゅう。さあさあ , みんながまってまちゅう。」 の 0 4 の 0 0 戸 0 の