はいし - みる会図書館


検索対象: いたずらっ子といたずらヤギ
74件見つかりました。

1. いたずらっ子といたずらヤギ

すごくおなかがへっていたのです。でも、それからャギはとまどいました。どれから いそいで、つぎつぎににおいをかいでみました。そ たべはじめたらいいんだろう ? して、さいごの、いちばん小さいレタスのところにきました。こんな小さいのを、な くち にもくわしくしらべることはありません。ュリウスは、二ロで、たちまちそれをのみ こんでしまいました。 「カバンのユリウスだ ! 」 と、人びとはさけびました。 「ヤギはあんたのものだよ。」 「でも : 、ました。 と、カ。ハンのユリウスはいし 「でも、ぼくは、おもしろはんぶんだって、いったじゃありませんか。おもしろはん ぶんだって、いったはずですよ。」 みんなはわらって、さけびました。 ひと 138

2. いたずらっ子といたずらヤギ

うえ みんなは、ほんとうにとてもおこっていました。そして。 ( ン屋さんの家を、。 ( ン焼 みせらかしつ き場から、お店、地下室、ものおきにいたるまでぜんぶさがしました。それから、ユ やく リウスをつかまえようと、村じゅうをさがしはじめました。役たたずのいたずらャギ じゅうある ~ しし力ないのです。 を、自由に歩きまわらせておくわけこよ、 はなしぎ 女の人がふたり、ちょうどせんたくものをさおに干したばかりでしたが、話を聞く おんなせんせい と、あわてて出てきて、せんたくものをみんなとりこみました。女の先生は、ヤギさ じゅぎよう やす がしを手つだうことができるように、授業をお休みにしました。 ~ いかされました。もしかしたら、ユリウスが マルチンは、東ィモムシ村へさがしこ そっちへいったかもしれないではありませんか。 ひがし むらひと まもなく、東ィモムシ村の人たちも、そこいらじゅうをさがしはじめました。森や はしうえじん まきば 牧場へ走っていった人たちもありますし、橋の上に陣どった人たちもあります。橋の そうがんきよう 上からだと見とおしがきく、というわけです。双眼鏡までもちだした人もありまし た。でも、ユリウスのすがたは、つののさきつ。ほも、ひげのはしさえも、見あたりま おんなひと ひがし ひと むら むら ひと ひと 、もり 129

3. いたずらっ子といたずらヤギ

くさ のとたん、ヨハネスがドアをパタンとしめてしまいました。 と、ユリウスはうなりました。 ど、つい、つことだ ? ・ こんなところでは、からだの向きをかえるこ これよいっこ、、、 かちくごや ともできないじゃよ、 オしか。もしかしたら、家畜小屋なのかな ? それにしても、干し 草も、わらもないぞ。 「しずかにしてろよ。」と、ドアのすきまから、ヨハネスがささやくようにいし 「午後になったら、さんぼにつれていくからな。そうすれば、そとでたっぷり草がた べられるよ。」 こえ ュリウスは声をはりあげて、うしろ足のひずめでドアをけりました。 がっこう ョ ( ネスは学校のたてものへ走っていきました。先生をしているヨ ( ネスのおとう せき きようしつ さんはもう教室にいて、子どもたちはみんな、席についています。 はし あし せんせい くさ

4. いたずらっ子といたずらヤギ

一致していたからです。 「あのヤギをこのままにしてはおけないな。」 、ました。 と、人びとはいし 「一日一日とずうずうしくなってくる。はやく力、、 ( ンのユリウスにきてもらいたいも もぬし のだね。そうすれば持ち主がわかるし、われわれもあいつをやっかいばらいできるわ ころ けだ。持ち主があらわれなかったら、殺してしまおう。子牛も一とう殺したらどうか すく な ? 少なくとも、保存のきくソーセージが六十本はとれるだろう。そうすれば、一 せたい 世帯あたり二本ということになる。」 それからまだ長いこと、みんなはすわりこんでビールをのみ、けんかをはじめるま えのように、いろんなことを話しあいました。 ひと にちにち もぬし ほん ほぞん ころ ばん こうし 117

5. いたずらっ子といたずらヤギ

西ィモムシ村の人たちも、さんせいしました。東ィモムシ村の人たちにヤギをとら れずにすむからです。 にちこうたい 子どもたちはよろこびました。ャギは一日交替で、こちらの村からあちらの村へ、 けいさん むら あちらの村からこちらの村へとうつるのです。それはもう、計算すみでした。 「こいよ、ヤギ。」 と、ベルトルトがよびました。 「きようは、。ほくのうちだ。」 て しかしャギは、橋の手すりをかじっていて、動こうとしません。力、、ハンのユリウス がポケットからつなをだして、ヤギのくびにまきつけました。 「名まえをつけてやらなくちゃいけないね。」 、ました。 と、ユリウスはいし 「だれだって、ヤギなんてよばれたくはないだろう。」 すると、子どもたちはさけびました。 にし むらひと むら うご びがし むらひと むら むら

6. いたずらっ子といたずらヤギ

「かわいいャギよ。あたし、ヤギのすきな草をいつでもさがしてあげるわ。うちにも かちくごや 家畜小屋があるし。」 と、カーリンがいいました。 「うん、これはいい考えだ。」 、ました。 と、カバンのユリウスはいし 「子どもたちみんなで飼うことにしたらどうだろう。きみたちのところにいれば、殺 にち されつこないしね。では、こうしよう。まい日、かわるがわる、 O じゅんにせわ 丿ス、ヘルマン、ヨ をするのだ。さいしょにベルトルト、つぎにクラウディア、ドー ハインツ、マルチン、ということでどうだね。しまいま ハネスカーリン、カール でいかないうちに、、ほくはまたもどってくる。もう一度、持ち主がだれか、ほうぼう もぬし をきいてまわることにしよう。持ち主がいれば、かえさなくちゃならないからね。」 むらひと 東ィモムシ村の人たちは、さんせいしました。西ィモムシ村の人たちにヤギをとら れずにすむからです。 ひがし むらひと かんが くさ もぬし ころ

7. いたずらっ子といたずらヤギ

ブルッとからだをふっただけで、そこから動こうとしません。だれかがそばによると、 まえあし あたま 前足のひずめでふんばって、とがったつののはえている頭をひくくさげます。 西ィモムシ村の人たちは、くしざしにされたくはありませんでした。それで、とう とう、ヤギはそのままにしておくことになりました。 みんながいってしまうと、また、ふたりの子どもがあとにのこされました。西ィモ ひがし むら ムシ村のカーリンと、東ィモムシ村のド リスです。 カーリンのおとうさんはいし 、ました。 かわむ 「おこらせなければ、ヤギはなにもしやしないよ。もしかしたら、ひとりで川の向こ うにわたるかもしれない。」 丿スのおとうさんは、こう、 しいました。 おおごえ 「ヤギが川をわたってきたら、大声をだしなさい。おとうさんが近くにいるからね。」 あつひ この日は、きのうよりもっと暑い日でしたが、ふたりの女の子はたいくっしません でした。 むら かわ むらひと うご おんな こ ちか

8. いたずらっ子といたずらヤギ

はね ころ すがぜんぶ、羽を。 ( タバタや 0 て、しめ殺されそうなおそろしいなき声をあげました。 あたま = リウスは頭をぐ 0 とそらして、そのそばをどうどうととおりすぎました。 しかし、そのときにはもう、おすのガチ「ウが = リウスのすねにかみついていまし かん た。 = リウスはほとんど感じないくらいでしたが、もちろんそのままにしておくつも りはありません。すぐにつのをふり立てて、向か 0 ていきました。でも、〈ル「ンが ャギをしつかりとおさえ、ガチ「ウはわめきながらにげていきました。 ( ルンのおとうさんが、もう、くいと長いくさりをも 0 て、や 0 てきました。家 ほそなが くさち と庭のあいだの、細長い草地に、 = リウスはつながれました。〈ル「ンは、水を入れ ししうえ た小さなたらいを前におき、ひとっかみの塩を、ひらたい石の上にのせました。 「うちでは、ばかなまねはさせないぞ。」 と、ヘルマンのおとうさんはいし おかあさんは、 たしどころ 「お台所のまどから見ているから、あんたたちは心配しなくてもいいわ。」 しいました。 にわ しお

9. いたずらっ子といたずらヤギ

ひなつやす いくので この日は夏休みのさいごの日で、ヘルマンはおとうさんといっしょに町へ そく す。あたらしいくつを一足、買ってもらうことになっていました。それに、ノ】ト、 ーの紙も、買うつもりでした。 えんびつ、本のカバ 「じゃ、 ってくるからね、ユリウス。」 、ました。 と、ヘルマンはいし 「おとなしくしているんだよ。きようの午後に、またおにごっこをやろう。マルチン もくるからな。」 ュリウスは、すっかりわかったというように、したしげにメーメーとなきました。 み おかあさんはもちろん、ずっとまどから見つづけというわけにはいきません。ヘル 冫したり マンのいもうとにきものをきせたり、べッドをととのえたり、買いものこ、 お料理をしたりしなければならないのです。そのあいまに、おかあさんは、しじゅう み ちらちらとユリウスのほうを見やりました。 みず ャギはくいのまわりを歩き、草をたべ、水をのみました。くさりは庭の門までのび り・ . レ人ー 5 ・ゞり・ ほん ある かみ ひ くさ にわもん まち

10. いたずらっ子といたずらヤギ

と け ふ み イ ヤ ギ た リ ん よ モ う が ウ ウ か ム ギ が の オよ ス お シ ス に 女 お 月に が が ひ 客を 塩髯 のな ど 子こ が ぼ が あ オよ ヒ で ら 村 を ヤ り で わ 人 ギ す カ み の れ た ァ れ ん て ち ン な ィ ら ん れ ふ け の に を 勝かす の オよ た ん . コ - る り つ か リ 話を話の 話 ウ め す 少 る ね 14 22 50 38 59 31 7 ミき s むらびと はなし おも はなし いことを思いつく話 はなし ご一口 はなし