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検索対象: いたずらっ子といたずらヤギ
74件見つかりました。

1. いたずらっ子といたずらヤギ

「ユリウス、こうなったらあんたは家をたてて、店をひらかなくちゃいけないよ。」 「ええ、そうできればいいんですがね。」 と、カ、、ハンのユリウスはいし 、ました。 にんげんとし 「人間は年をとるものだし、いつまでも旅まわりをつづけたいわけじゃありません。 でも、ぼくにはおかねがないんですよ。このヤギは、みなさんの手もとにおいといて ください」 その顔はとてもかなしそうでした。 むらふるしよう・ほうごや 「われわれの村の古い消防小屋にはいればいい。 、ました。 と、東ィモムシ村の人たちがいし そんちょうこうしやはんぶん むら 「われわれの村では、村長公舎が半分あいている。」 ました。 と、西ィモムシ村の人たちはいい 「では、 しいようにしたまえ。」 ひがし と、東ィモムシ村の人たちがいし ひがし かお むらひと ならひと むらひと 、ました。 たび みせ て 139

2. いたずらっ子といたずらヤギ

かじゅえん ベルトルトは、ヤギのユリウスを、家のうしろの果樹園につれていきました。そこ ーリスとカール には、おいしい新鮮な草がはえています。 ハインツとヨハ、不スが むら いっしょにいき、東ィモムシ村のほかの子どもたちもやってきました。 ぎんいろ ベルトルトのおとうさんは、あたらしいくさりをもってきました。銀色にひかるく さりです。 「ここに、くいと木づちもある。」 と、おとうさんはいし 、ました。 「これで、ヤギをつなぐことにしよう。 しお ュリウスが塩つほをわすれられない話 し ん く さ ひがし はなし

3. いたずらっ子といたずらヤギ

つぎの日の朝早く、ベルトルトはヤギをクラウディアのところ〈つれていきました。 ャギをつれて西ィモムシ村の街道をとおらなくてはならないので、ベルトルトはいし 気持ちがしませんでした。だ 0 て、西ィモムシ村にも、きのうのできごとが知れわた むらしよくどう 0 ているのです。東ィモムシ村のおじいさんが、きのうの晩、西ィモムシ村の食堂に きて、なにもかもしゃべ 0 ていったのでした。 「おはよう、ベルトルト。 こえ ひと と、人びとは声をかけました。 「けさは、あんたのうちじゃ、「ーヒーをじかにポ〉トから、のまなくちゃならなか「 ュリウスがコーヒー はなし ーティーのためにめかしこむ話 むら ばんにし

4. いたずらっ子といたずらヤギ

にして、のるつもりでした。でも、その話はだれにもしてありません。子どもたちも おとなも、きっとびつくりするだろうなあ ! それにユリウスだって、せなかにのら れれば、わるさもしないでしよう。 かちく りようしんおお リスの両親は大きな農場をもっていて、たくさんの家畜を飼っていました。家 ちくごや ーリスはもうなんども、その馬にのったことがあ 畜小屋には馬が二とうもいます。 ー丿スはユリウスをものおきにつれていきました。 ります。 はじめ、ユリウスはびつくりするばかりでした。鉄を口にかまされるなんて ? ャ ギはつめたい鉄のどうぐをやたらにかみました。 「これがくつわよ。」 とド 、ました。 丿スはいし 「さあ、じっとしていなさい。 丿スは、ヤギの鼻に皮ひもをとりつけました。ュリウスはいやがっ それから、ドー まえ て、前やうしろに、高くはねあがりました。 う てつ のうじよう かわ はなし てつくち う

5. いたずらっ子といたずらヤギ

、。おじさんとおなじ名まえのユリウスにしよう。」 「ユリウスがいし 「それは光栄のいたりだね。」 、ました。 と、カ、、ハンのユリウスはいし みんなはまたわらいました。西ィモムシ村の人たちも、東ィモムシ村の人たちも、 ごえ おばあさんやおじいさんも、そして子どもたちも。ャギは、そのわらい声のあいだを、 ある こ、え メーメーと大きな声をひびかせ、ベルトルトにつれられておとなしく歩いていきまし こうえい おお こ むらひと ひがし むらひと

6. いたずらっ子といたずらヤギ

1 レこ 0 、 あたま こえ ひかりました。それから、頭をぐっとあげて、まるでラツ。、 , のように大きな声でメー りようほうむら メーとなきました。その声は、両方の村のいちばんはずれの家にまで聞こえました。 「たいしたやつだ。」 と、人びとはいし 、ました。 「いや、りつばなものだ。」 いえはし それからにわか雨がふってきて、みんなはいそいで家に走りこみました。 むら ャギは、西ィモムシ村のがわにはえている、古い大きなナシの木の下に横になりま オしまはもう、まんぞくそうでした。 ひと あめ こえ ふるおお おお よこ

7. いたずらっ子といたずらヤギ

「勝っかもしれないよ。」 えかちくごや 「ぼくには、家も家畜小屋もないんだよ。」 、ました。 と、カ、、ハンのユリウスはいし 「じゃあ、おもしろはんぶんにやってみたら ? 」 おおごえ と、クラウディアが大声でいいました。 「よしきた、おもしろはんぶんだよ。」 そういうと、カ、、 ( ンのユリウスは、のこっていたレタスの玉の中からいちばん小さ いのを取りました。ャギはガッガッしているから、これをきっといちばんさいごにた かんが べるだろう、と考えたのです。 はしうえ れつ こうして、レタスは橋の上に一列にならべられ、人びとはうしろにさがりました。 よう 「用意、ドン ! 」 と、子どもたちがさけびました。 ャギのユリウスはくびをまえにつきだして、レタスの玉めがけてかけよりました。 ひと たまなか 137

8. いたずらっ子といたずらヤギ

「ヤギにかみやぶられたら、またあたらしいボールを買ってあげるよ。」 リスにしし 、ました。 と、おとうさんがド っしょになってわらっているのに気がつくと、みんな、だまってしま 人びとは、 てき ~ 。しかないではありませんか。 いました。だって、敵といっしょにわらっているわけこよ、 かわむ とうとう、マルチンが、ヤギのくるまえにボールをつかんで、月向こうにほうり投 すると、ヤギもそれを追ってとんでいきました。 げました。 ドーリスはボールをひろうと、家へ走ってかえりました。ャギは、はらだたしげに むらひと メ】メーとなき、円をえがいてぐるぐるとまわりました。東ィモムシ村の人たちは、 しまいる ャギをまた追いかえそうとしましたが、そううまくはいきません。ャギは、 ばしょ 場所から動きたくないのです。 「そんなことはどうでもいい。」 、ました。 と、人びとはいし ゅうだ うし 「われわれはもう、牛をつれてかえらなくちゃならない。タ立ちがきそうだからな。」 ひと ひと う′」 えん いえはし ひがし

9. いたずらっ子といたずらヤギ

したが、これはよくあることです。おかあさんは、庭の門があけつばなしになってい ることにも気がっきませんでした。 ヘルマンがおとうさんといっしょにかえってきたとき、おかあさんはいし 、ました。 「ユリウスはおとなしいわね。ほかの人たちは、しつかりつないでおかなかったから いけないのよ。ュリウスはこのままうちにおいておきたいし、もう一とうか二とう、 ャギを飼ってもいいわ。からだにいい ミルクと、おいしいチーズがとれるもの。」 じよ、つと。う ュリウスがほめられたので、ヘルマンはうれしくなり、あたらしい上等のくつをは こえ いて、そとへ走っていきました。い ってみると、ガチョウはかなしそうな声をだして いますし、庭はめちやめちゃになっていました。 お おも ュリウスは、ガチョウどもが庭から追いだされるのを見て、たいそううれしく思い りようしん ました。ヘルマンの両親にしかられたって、そんなことはなんでもありません。なん ていったって、。ほくが勝ったんだー おとこはしうえ であ ひばん その日の晩、ふたりの男が橋の上で。 ( ッタリ出会いました。ひとりは西ィモムシ村、 にわ はし ひと にわもん むら

10. いたずらっ子といたずらヤギ

ョ ( ネスは、ヤギがくることになっているという話を、うちではしてありませんで なつやす した。きっとおとうさんがゆるしてくれないだろう、と考えたのです。きようは夏休 がっこう みがおわって、学校がはじまるさいしょの日でした。 はし ョ ( ネスは、橋のところまで、ヘルマンとヤギをむかえにいきました。 「きようの午後まで、きみのうちにおいといてくれないか ? 」 と、ヨハネスはたのみました。 がっこう 「だめだよ。ぼくは学校へいかなくちゃならないんだ。」 と、ヘルマンはいって、走っていってしまいました。 がっこう はなし ャギのユリウスが学校にいく話 はなし かんが