ごはん - みる会図書館


検索対象: 世界名作童話全集 24 小公女
17件見つかりました。

1. 世界名作童話全集 24 小公女

女の子はばろきれでからだをつつみ、足はどろだらけのはだし でした。かみはばうばうで、かおはよごれていました。女の子の大 きな目は、おなかがべこべこだとうったえていました。 セーラは女の子にはなしかけました。 「あなた、おなかがすいているの」 すると女の子は、しやがれたこえでこたえました。 「すいているよいつだって」 「ゆうごはんはまだなの」 「ゆうごはんもひるごはんもあさごはんもまだだよ。きようは たのんでも、だれもくれないの」 女の子をみていると、セーラはよけいにおなかがすいてきて、 きがとおくなりそうでした。 おんな おんな め おんな おんな おんな しくら ( 18 )

2. 世界名作童話全集 24 小公女

ざいますよ。やせてちいさいので十二ぐらいにしかみえませんですねえ。 くるくるとはたらきどおしなのでございますよ」 つよ、 「あの子は、きっとごはんをおなかい ~ し / たことかないん だわご セーラはそうおもいました。 「なまえはなんと いうの」 「はいべッキーともうします」 マリエットはおしえてくれました。 セーラはべッキ 1 にあって、なぐさめてやりたいものだとおもいま それからしばらくたったある日、セーラがダンスのおけいこから かえってくると、じぶんのへやにだれかい ました。 ( 34 )

3. 世界名作童話全集 24 小公女

インドのしんし クリスマスがちかづいてきました。 さむい日も、みじかくなったふるいふくをきて、かいものかごを さげ、セーラはおっかし。 、こでかけました。 ゅうがたになって、あかりのもれているいえのまどを、とおりがか りにちらりとみるのがセーラはすきでした。 いえの人たちがあつまって、たのしそうに ごはんをたべているのが みえたりすると、ひとりばっちのじぶんのこころまであたたまるよう でした。 学校のちかくに、八人も子どもがいるいえがありました。みんな がっこ - っ ひと ( 76 )

4. 世界名作童話全集 24 小公女

つぎのあさ、セーラはこのてがみをテープルのうえにおきまし ごはんの た。よる、かえってみるとてがみはなくて、いつものように したくができていました。 まほうつかいかてがみをうけとってくれたことがわかったので、 セーラはうれしくなりました。 べッドにはいるまえに、セ 1 ラはべッキーに本をよんでやって しました。 いました。すると、てんまどでヘんなものおとが さむくて、おなかをすかしていました。それなのに みんなあなたのおかげでございます。どうしてもおれいをもうし あげないではいられません。ありがとうございます。ほんとにあり ゃねうらの少女 かと - っ ) ) ざい寺 ( 49- 。 ん しようじよ ( 133 )

5. 世界名作童話全集 24 小公女

大えんかいのゆめ セーラはやっと学校へかえってきました。おっかいがおそいと って、りようりばんはぶりぶりおこっていました。そしてごはんも たべさせてくれませんでした。 つかれた足をひきずりながら、セ 1 ラがやねうらべやヘあがって いくと、ろうそくのあかりかもれていました。 「アーメンガ 1 ドがきているんだわご セーラはうれしくなりました。からっぽのつめたいへやヘかえって いくよりもずっとたのしい ことでした。 アーメンガ 1 ドは、べ、 トのうえにすわってまっていました。 がっこう ( 1 )

6. 世界名作童話全集 24 小公女

くださったのよ。 いま、もってくるわ 「まあうれしいわ。きようはおひるもばんも、わたしごはんをたべて いないの。わたしばかりじゃないわ。おとなりのへやのべッキーだっ て、いつもおなかをすかしているわ。ここへよんでも しいかしら」 「ええぜひょびましようよ」 べッキーもたたきかえ セ 1 ラがあいずにかべをたたくと、すぐに しました。そしてドアをあけてそっとはいってきました。 「おじようさま、ごようはなんでございますか」 そう いいなからべッキーは、ア 1 メンガードカし 、るのをみて、いそ しでかおをエプロンでふきはじめました。べッキ 1 はいままでない ていたのでした。 「べッキー、わたしにきがねしなくても しいのよ」 ( 1 )

7. 世界名作童話全集 24 小公女

おなじようにほんものなのよ」 ふたりはだんろの火であたたまり、テ 1 プルのきれの下からでて きた、おいしいスープやサンドイッチやおかしをたくさんたべ、お ちやをのみました。 おなかがし つばいになり、しあわせなきもちでまたべッドには いりました。セーラはかけてあったもうふを、べッキ 1 にもわけて やりました。 よくあさ、ミンチン先生は、セ 1 ラがどんなにしょんばりしているか とおもってゆかいでした。 セーラが、どんなにしかっても、ないたりこわがったりしないので、 にくらしいのでした。 ミンチン先生はよけいにセーラが ( きのうはごはんもたべられず、きようもはつをうけているのだから、 せんせい せんせい した ( 121 )

8. 世界名作童話全集 24 小公女

たべきれないほどのゆうごはんがおいてあり、まいあさ、それをの こしてでていくと、よるまでにちゃんとかたづけて、あたらしい ちそうがならんでいました。 まほうのおかげで、セーラはげんきになってきました。じぶんには どこカ 、にしんせつなともだちがい ると、そうおもっただけで、こころ があたたまり、ひるまのつらいしごともがまんできるのでした。 セーラもべッキ 1 も、このふしぎなまほうをつかうおともだちは だれだろうと、いろいろかんがえました。 「だれだかわかったら、わたしたちがどのくらいありがたくおもって いるかおはなしできるのにねえ」 はなしのすえはそう いって、ためいきをつくのでした。 ( 127 )

9. 世界名作童話全集 24 小公女

からだをくつつけてねていれば、すこしはさむさがふせげるわ。 そして、あたたかい インドのおはなしでもしましよう そう って、べッキーをなぐさめるセーラも、さむさとおなかの すいたのとでふるえていました。 いくら王女さまになったつもりでいようとしても、がまんのな らない ことがありました。その日もセーラは、雨のなかをびしょ ぬれになっておっかいに し、さました。 くつのあなから水がはいって、ばこばこあるくたびにおとが しました。さむさとっかれで、セーラはすっかりへとへとでした。その うえミンチン先生は、セーラがはやくおっかいをしてこなかった ばつに、ひるごはんをたべさせませんでした。 だされたセーラは、あるきながらかんが ゅうがた、またおっかしに おうじよ せんせい あめ ( 97 )

10. 世界名作童話全集 24 小公女

先生がどなりました。これでラビニアがっげぐちしたことがわか りました。 ミンチン先生はまずべッキ 1 のそばへいき、耳をびしやりとぶ ちました。 「なんてあっかましいやつだろう。あすのあさはおいだしてやる。 さっさとへやヘおかえり」 ア 1 メンガードはしくしくなきながら しいまし , た。 「べッキーをおいださないでください。おばさまからおかしをおくって いただいたので、えんかいをしようとしただけなんです」 「わかっているよ。アーメンガ 1 ドがこんなことをかんがえだすはず がない。みんなセ 1 ラ、おまえのやったことにちがいない。おまえ にち はばっとして、あしたは一日ごはんをあげないよ」 せんせい せんせい みみ ( 114 )