エミー - みる会図書館


検索対象: 世界名作ものがたり43 愛の若草物語
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1. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「あらつ、どこへいくの ? ・」 と、エミーがたすねました。おねえさんたちが、外出のしたくをしているのを見たからてす。 「子どもはだめ。」 ジョーにいわれて、エミーはかちんときました。みなさんだって、そ、ってしよう ? 「子どもはさっさとねなさい」 A 」 , か 「子どもはあっちへいっといて。」 きぶん と、いわれたら、いい気分はしませんね。 しいわ、メグねえさんに聞くから ! ねえ、教えてくださいな、おねえさまあ。」 エミーか、あまえてみせました。 6 スケートさわぎ ジョーとエミーのいじわるくらべ

2. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「だって、あなたはよばれていないのよ。」 こまったよ、つなメグのことはに、エミーはさけびました。 ー丿ーがそんなことをいってたわ。わたしもいく、 「わかった ! おしばいを見にいくのね。ロ つれてって。」 ただをこねるエミーをもてあまして、 「つれていってやりましようか、ジョー。 と、メグはいいましたが、ジョーは ) つじよ、つに首をふります 「エミーかいくのなら、わたしやめる。」 いもうと 大すきなおしばいへ出かけるのに、妹のめんどうなんかみちゃいられない気分てす。 しいました。 エミーはすっかりはらをたてて、 「わたし、自分のおこづかいてきつぶを買うわ ! 」 ー丿ーがあなたにざせ 「今ごろお金を出しても、まんいんてすわれないわよ。そうしたら、ロ ーリーにたいへんなめいわくをかけることになるのよ。」 きをゆするてしよう。あなた、ロ ー丿ーかむかえにきました。 ジョーにいわれて、エミーカまたしいかえせないうちに、も , っロ 「いきましよ、つ、エミーなんかほうっておいて」 かね じぶん くび きぶん

3. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

ー丿ーのことばはとどきませんてした。ジョーはふりむいて、今すべり出そうとしてい るエミーを見ましたが、 ( どこがあふないか、自分て気をつけれはいいんだわ。 ) をおいかけよ、つとしました。 そ、つ考えて、ローリー ( まって ! ) いきおいよく池のまん中へとび出しました。あっ、こおりがわれるー けはいにふりかえったジョーは、ひめいもあけられませんてした。 、まり . 、ユより , ギり .0 おと そんな音がして、エミーをのせたこおりがわれ、 「去」や ~ のつ。」 あいだ 声といっしょに、つめたいしふきがあがって、エミーのからだはわれ目の間へ。 ロ ( たすけなくてはー ー丿ーをよばなくては ! 早くエミーを引きあけなくては ! ) おも そう田 5 いなから、足かいうことをききません。 ( ジョーのはか、 はかはか大ばか ! エミーがしんてしまう ! ) ー丿ーの声がばくはっしました。 そのとき、耳もとて口 かんが みみ じぶん おお なか はや

4. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

おと の古いピアノは、がまんてきないほどひどい音をたてました。ひとりてひいているとき、きい ろくなったピアノのけんはんの上に、なみだをこはしたことがあるほどてす。それてもベスは、 つらい気もちをみんなに知られまいとっとめていました。 ーか、つつかりして 一方、エミーのなやみは自分のはなてす。まだあかちゃんのころ、ジョ します。 エミーをせきたんをいれるバケツにおとしたことがあります。エミーはい、 「そのせいよ。わたしのはながこんなかっこうになったのは。」 はなし すえっ子のエミーはあまったれて、メグと話があいましたし、ベスはようきなジョーねえさ んとなかよしてした。 げんき まったく、元気いつばいにはねまわるジョーを見ていると、どんな気むすかしゃても、ほほ えみたくなります。マーチおばさんがそうてしたし、おとなりのローレンスろ、つ人がそうてし マーチ家が、ローレンス家と友だちづきあいがてきるようになったのも、みんなジョーのお かけだったのてす。 ゆき その日は雪もようてした。 ゆき ゆき あいだ ベスとエミーが雪がっせんをしている間、すごいいきおいて雪かきをしていたジョ ふる じぶん うえ とも じん ーが、大

5. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

ぞら いつも楽しいマーチ家てしたが、おかげてみんな、つゆ空のようにうっとうしい気分てす。 「いやだなあ。こんなときはロ ー丿ーをさそって、スケートにてもいこ , つつと。」 くつをふら下けて出ていくジョーを見なから、エミーかメグにいいつけました。 「ジョーねえさん、ひとりてスケートに、 しくつもりよ。池のこおりがゆるんてきてるもの、き ようつれてってもらえなきや、ことしのスケートはおしまいだわ ! 」 「そんなにいうなら、おいかけていけはいいのに。」 A 」メクカいいましに。 「ジョーは去」っ」、ロ ちどあやまるといいわ。」 「ええ、そ、つする ! 」 しそいてしたくをしたエミーは、ジョーをおいかけました。エミーが池についたのは、ちょ 、つÄ」ジョ ーかスケートぐ つをはいたときてした。妹がきたのを見ても、そっぱをむいて、こお りのはりぐあいをしらべるロ ー丿ーのほ、つへ、すべっていきました。 「きしにそってすべること。まん中は、あふないよ〇」 斗从エミー 」、キっゅ、ついし」ロ に気かっかす、くつをはくのをいそいていたエミーの耳 ー丿ーといっしょよ。あそんてごきけんのよくなったところて、も、つい なか きぶん みみ

6. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

しいかけたエミーのかたをつかんて、ジョーはカまかせにゆすふりました。 ゆるすもん 「なんてことをしたの ! わたしが生きているかぎり、ぜったいにゆるさないー あいだ メグとベスがあわててふたりの間にはいりました。わけを聞いたおかあさんも、さすがにと りなしようがありません。まったく、あのけんこうは、ジョ ーか心から大切にしていたものだ ったのてす。 メグも、ベスも、おかあさんさえ、かはってくれないことに気づいて、エミーははじめて、 自分がとんてもないしくじりをしたことがわかりました。 「ジョーねえさん、ごめんなさい。」 エミーとしては、せいいつばいあやまったつもりてした。 ほんとう 「本当に、すみません。ゆるしてくださるかしら。」 ジョーのきびしいへんじが、もどってきました。 しいえ、ゆるさないわ ! 」 せつかくあやまったのに、とエミーはまたぶりぶりしはじめました。 あくる日になっても、ふたりのごきけんは、もとへもどりません。 じぶん ちから

7. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

そのためには、あと四十年ぐらいしんばうしなくてはね。」 人はだれても、足りないところがあります。それをおぎなうのは、毎日のどりよく。 ( そうだ、そうなんだ。わたしもおかあさんを見ならって、けってんをなおさなけれはいけな ジョーは、目をとじているエミーの上にかがんて、つふやきました。 「ローリー がいなかったら、とんてもないことになったわ。わたしのいじわるを、ゆるしてね、 そのことばが聞こえたのてしようか、エミーは目をあけました。 ーがほほえみ、エミーがほほえみ、ふたりの間のわだかまりは池のこおりよりも早くと けてしまったのてす。 はる そして、春になりました。 ひと ねん うえ あいだ はや

8. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

ジョーは、だんろの火をつついているエミー 「知らないわ。」 「どこへやったか、いいなさい ! 」 「知らないわ。」 ジョーは、おそろしいけんまくて、妹をどなりつけました。 「この大、っそっき ! 」 「うそじゃなくてよ。」 エミーもまけすこ、 しいか、んしました。 「けんこうが、どこへいったか知らないわ。」 「なんてすって ! 」 おおごえ ーかこづいたせいか、エミーはいっそう大声をあけました。 「かみさまだって知らないわよ。あのけんこうはね、わたしがもやしたの。けむりになって、 どこへいったか知るもんてすか。」 はなし 「もやした ! わたしが、あれほどいっしようけんめいに書いたお話を ! 」 「だからいったじゃないの。おばえてらっしや、 おお いもうと のところへとんてくると、くってかかりました。

9. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

『ジョセフィーンや。』 おも そらきた ! そう田 5 って、わたしはいちもくさんににけだしてしまったの。」 ジョーの話を聞いて、ベスかいいました。 「かわいそうなおねえさん ! 」 エミーもいしました。 「マーチおはさまったら、まるて『きゅうけつきん』ね」 「『去」ゅ、つけ・つ」』の一」 ) 、て 1 しよ、つ ? ・」 」ジョーがりゆ、つい 1 し、まーしに。 「ちをすうおにだから、『きゅうけつき』よ。それじゃなんだかばいきんみたいよ。」 とき エミーは、むすかしいことばをつかおうとして、時どきまちがえるくせがあるのてす。 「ねえ、夏休みになったら、どんなことをする ? 」 ちゅういされたエミーか、いそいてべつの話をもちだしました。 おも ふゅあいだ 「そうねえ。わたしは田 5 いっきり朝ねばうがしたいな。冬の間さんざんはたらいたんてすもの。 おも のんびり休もうと思うのよ。」 「わたしは本を読もうっと。」 なつやす あさ はなし

10. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

・ : そんなおしゃべりがあってしばらくして、四人の夏休みははじまりました。 やくそくどおり、メグは十時になってもおきてきません。 ジョーは、ロ ー丿ーと川てあそんだあと、りんごの木にこしかけて、本にむちゅうになって しました。 にんぎよう さすがにベスは、自分の人形をしまってある戸だなのせいりをはじめましたが、じきめんど 、つになって、ピアノをひくことにしました。 エミーはエミーて、いちはんお気に人りの白いドレスをきて、にわのすみて絵をかいていま じかん お茶の時間になってあつまった四人は、この半日の楽しさについて、いろいろとしゃべりあ しました。 しいことはかりてはありません。買いものに出かけたメグは、せん もっとも午後になると、 あたま たくのてきないきれを買ってがっかりしましたし、ジョーは本を読みすぎて頭がいたくなりま した。ベスはごちやごちゃになった戸だなを見て考えこみ、エミーは大切なドレスをにわか雨 てぐしょぬれにしました。 くち よる それても、夜、おかあさんに会うと、きようだいはロぐちにいいました。 ちゃ じぶん かわ しろ かんが にんなつやす たいせつ あめ