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検索対象: 世界名作ものがたり43 愛の若草物語
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1. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

くち おしまいに口をきいたのは、三番目のベスてした。 「だってわたしたちには、おとうさんやおかあさん、それにすてきなきようだいがいるんだも 「おとうさんはいないわ。」 十ス、にジョ ーカしいました。 さき 「これから先も、す、つつと。」 いえかえ そうてした。きようだいのおとうさんは、せんそうにいって、もう長い尸 家に帰っていな かったのてす。 おも くち おとうさんのことを思い出したのてしよう、しばらくはだれも口をきくものがいませんてし おと た。ただ、だんろの火が、ばちばちと音をたてているだけてす : さて、こんなふうに書いていくと、なんだかかなしいお話のようてすが、けっしてそうては ありません。 くち メグか口をひらきました。 おも 「考えてみると、おかあさんのいうことももっともだわ。せんそうにいってる人のことを思え ば、クリスマスプレゼントどころてはないはすよ。そうよ、そうだわ、よろこんてやめるべき かんが ばんめ はなし ながあいだ ひと

2. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「本当は、もっとべつのひみつを知ってるんだ。」 「Ä」′ルなこ A 」。」 「ないしょだよ。きみのおねえさん、手ふくろをかたつほなくしただろう。」 「ええ。」 「そのゆくえについて、知ってるのさ。」 「なあんだ。そんなことなの。」 「そんなことというけど、だれのポケットにはいってるか、聞いたらちょ「としたニ = ースだ 「へえ ? 」 ー丿ーは、ジョーの耳に口をよせて、ある人の名前をささやきました。 そこて口 「まあー・」 おおごえ ジョーは、大声てさけびました。 「いやらしいわ。」 「ロマンチック、といってほしいなあ。」 「とんてもない ! 」 ほんと・つ みみ くち なまえ

3. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

かえ やかて、ローリー が帰ってきました。おはさんの手紙には、たのんだお金がはいっていたう えに、お小一一一一口もぎっしり書きつらねてありました。 マーチがせんそうこ、 ( しくなんて、とんてもないことだ。だからわたしが、あんなに止めたの に。これからは、わたしのいいつけをまもりなさい。そんなことか、くどくどと書いてありま それても、おはさんの手紙がついたころには、たいていのしごとはおわっていましたが、どう したというのか、ジョーのすかたが見えません。しんばいになったローリー が、ジョーをさが しに出かけました。なにしろジョーは、気まぐれな女の子てす。だまっていたら、どんなむち やをはじめるかわかりません。 け・つ去」よ / 、ロ ーリーは、ジョーをみつけることがてきませんてしたか、しんばいはあたって しました。 夕方になって、ジョーがひょっこりもどってきました。 「どこへいってたの。」 しかるつもりて口をひらいたメグは、ジョーを見て、あとのことはが出てこなくなりました。 それというのは、ジョ ーが、とてもふしぎな顔つきをしていたからてす。がっかりしたよう ゅうがた くち てがみ かお おんな てがみ かね 126

4. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

くち ーが口をとがらせたとき、ベスが首をかしけていいました。 「おかしいわね。ついさっき、だれかがいわなかったかしら。うちにはなかよしがそろってる 「あっ、そ、つだっけ。いすよい。 くち おも あわててジョ ーが口をおさえたのて、エミーも思わすわらいだし、きようのけんかはここて おしまい 「それにしても、女の子なんてめんどうなものね。おとなになって、おじようさまといわれて、 ロングスカートはいて、むねをつきだしてあるいて : : : わあ、いやだ , っそ男に生まれり やよかった。おとうさんのかわりにせんそうにいってあけるのに。ヾ おも まわ した ーか思いきりあみばりをふり回したのて、毛糸の玉がてつほう玉 くっ下をあみはじめたジョ のかわりに、おとなりのへやまてころがっていきました。 「うわあ、しまった。」 「ごくろ、つさま、おねえさん。」 けいとだま とベスがわらって、その毛糸玉をとってやりました。きれいなゅびてす。毎日毎日、おさら おも しろ をあらったりおそうじをしたり、いそがしくはたらいているとは田 5 えないほど、白く、すんな おんな くひ たま おとこ だま

5. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「わたしは、そんな人いらないな。」 ジョーがあっさりといいました。 「わたしのおしろには、本とインクがあれは、たくさん ! 」 「わたしは絵をかきたいんてす。」 くち エミーか口をひらきました。 ーマへいって、せかい一の画家になりたいわ。」 「ふうん。」 ロ ー丿ーが、かんしんしたように首をふりました。 「みんな、すごいゅめをもってるんだなあ。」 「あら、あなただって。」 「そりゃあ、ゆめだけなら見るさ。だけどほくは、なまけものだからね、いつまてたっても、 おしろはたたないよ。」 「そ、つじゃないわ。」 「おかあさんがいってたけど、あなたは、きっかけさえっかめは、大きなしごとのてきる人だ くび おお 105

6. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

っているの。ロ ー丿ーカ , 刀、ら , 刀、つ A 」、 『ばくにはお金がないし、それに、メグはわかすぎて、けっこんのもうしこみをするゆうきが ないんだ。』 と答えたそ、つよ。」 「メグはど、つかしらね。プルックさんをすきなのかしら。」 「じようだんじゃないわ ! 」 とジョーは、ぶりぶりしていいました。 「しようせつじゃあるまいし。メグねえさんはまだ子どもよ。すきな人なんて、いるもんてす 「じゃあ、あなたは、メグがジョンのことを、ぜんぜん気にしていないというのね。」 「だあれ、ジョンて。」 「プルック」 ~ んのこ A 」。」 おかあさんはわらいました。 「びよういんて親切にしてもらっているうちに、そんなふうによふようになったの。おかあさ ひと んは、ジョンの口から、メグがすきだという話を、聞いていますよ。あの人は、おとうさんと かね くち しんせつ ひと

7. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

らいをこらえています。やっとエミーか 「いただきます。」 くち どうにか食べられそうないちごを口へほうりこんて、 「、わっ。」 とさけびました。 「これ、おしおよ ! おさと、つじゃないわ ! 」 こうして、お昼はめちゃくちゃになりました。 ( あーあ、クロッカーさん大よろこびて、わたしの作ったごちそ、つの話を、町じゅうにしゃべ っているだろうな。 ) かえ 考えるたびに、ジョーは気が重くなってきます。そこへおかあさんが帰ってきました。 かん 「どうだったの、この一しゅう間。もしよかったら、つぎの一しゅう間もすきなことをする ? 」 くち たすねられて、きようだいはロぐちにさけびました。 「も、つけ・つこ、つレー・」 「わたしも、いや。」 「てはあなたたちは : ひる おお おも はなし まち

8. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「ほくだってすきてす。」 こた と、答えました。 「本なら、下のへやにいつばいおいてありますよ。ちょうどおじいさんはるすだから、こわく ありません。ど、つぞ。」 と、いわれて、ジョーははりきりました。 「あら、わたしはこわいものなんかなしょ ! 」 としよしつ 図書室にあんないされると、ジョーの読みたい本がぎっしりてす。 「うわあ、すごい ! 」 むちゅうになって、本だなにしがみついていると、げんかんのベルが鳴りました。 「たいへんだわ、おじいさまか ! 」 ーがとびあがると、ロ ー丿ーがくすっとわらいました。 「こわいものなし、なんてしよう ? だけどあんしんしてください。今のベルは、おいしやさ まてすから。」 いしやをむかえるため、へやを出ていきました。ひとりになったジ そういって口 ヨーは、ローレンスろう人のしようぞ、つ画を見あけて、つふやきました。 した じん

9. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

どの人間がしんてしまうのてす。 「絵のお話だから、すてきだったわ。」 しつのまにか聞いていたエミーが、そういってほめました。 びと なみだもろいメグは、こい人のふたりがしぬばめんて、目をこすりながらいいました。 「バイオラと、アンジェロって、すばらしい名 ~ 則だわ。」 「おかしいわね。」 ベスが口をはさみました。 「それ、ジョーねえさんのすきな名じゃない。ね、そのしようせつを書いたのはだあれ ? 」 かお しんぶん しんぶん ばっとその新聞をほうり出し、いまにも それまてすっと新聞て顔をかくしていたジョー こた わらいだしそうになるくちびるを、むりにひきしめて答えました。 「あなたのねえさんよ ! 」 「なんてすって、ジョー。」 メグか、目をみはりました。 「ジョーねえさんのしようせつなの。とてもよくてきてましたわ。」 エミーか、おませなちょうしてほめると、ベスは自分のことのよ、つにむちゅうになって、 くち なまえ じん

10. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

いきようだいは、つい ぐちをこばしたくなるのてす。 「ぐちはよそ、つ、しよくん , ・」 ーがさけびました。 「いくらお金もちだって、しよっちゅうけんかばかりしてたらつまんないよ。そこへいくとわ おも が家は、なかよしのびじんがそろってる。もんくいうことないと思うね。」 「Ä」 , って、も いいけど、おねえさま。」 エミーかにらみました。 くち おとこ 「男の子みたいな口のきき方。」 「おや、そうかい」 くち と答えたジョーは、立ちあがり、手をポケットにつつこんて、ロふえをふいてみせました。 「よしてよ、おねえさま。もっと女らしくしてちょうだい。」 「しんばいしなくても、わたしは女てございます。それともあなたみたいに、しよっちゅうお すまししてないと、女に見てくれないの ? 気どりやさん。」 「いいすぎだわ、おねえさま。いやあねえ。」 「いやなのはこっちょ。あんたなんか大きらい ! 」 かね おんな かた おんな おんな