考え - みる会図書館


検索対象: 世界名作ものがたり43 愛の若草物語
37件見つかりました。

1. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

いきようだいは、つい ぐちをこばしたくなるのてす。 「ぐちはよそ、つ、しよくん , ・」 ーがさけびました。 「いくらお金もちだって、しよっちゅうけんかばかりしてたらつまんないよ。そこへいくとわ おも が家は、なかよしのびじんがそろってる。もんくいうことないと思うね。」 「Ä」 , って、も いいけど、おねえさま。」 エミーかにらみました。 くち おとこ 「男の子みたいな口のきき方。」 「おや、そうかい」 くち と答えたジョーは、立ちあがり、手をポケットにつつこんて、ロふえをふいてみせました。 「よしてよ、おねえさま。もっと女らしくしてちょうだい。」 「しんばいしなくても、わたしは女てございます。それともあなたみたいに、しよっちゅうお すまししてないと、女に見てくれないの ? 気どりやさん。」 「いいすぎだわ、おねえさま。いやあねえ。」 「いやなのはこっちょ。あんたなんか大きらい ! 」 かね おんな かた おんな おんな

2. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「本当は、もっとべつのひみつを知ってるんだ。」 「Ä」′ルなこ A 」。」 「ないしょだよ。きみのおねえさん、手ふくろをかたつほなくしただろう。」 「ええ。」 「そのゆくえについて、知ってるのさ。」 「なあんだ。そんなことなの。」 「そんなことというけど、だれのポケットにはいってるか、聞いたらちょ「としたニ = ースだ 「へえ ? 」 ー丿ーは、ジョーの耳に口をよせて、ある人の名前をささやきました。 そこて口 「まあー・」 おおごえ ジョーは、大声てさけびました。 「いやらしいわ。」 「ロマンチック、といってほしいなあ。」 「とんてもない ! 」 ほんと・つ みみ くち なまえ

3. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「あす、イギリスのボーン家から男の子と女の子の友だちがきます。みんなていっしょにあ たの ホールあそびを楽しんだり。きっ そびませんか。キャンプをしたり、ボートをこいだり、ご おも とすてきだと思うよ。プルック先生が、ばくらのめんどうをみてくれるやくそくてす。ては、 おまちしてます。 「わあ、おもしろそう ! 」 さけんだジョーは、さっそくおかあさんにその手紙を見せました。 してしよう ? わたしたちもなかまにはいって。」 「ボーン家って、どんな人たちかしら。」 と、メグが口をはさみました。 「おすましやさんじゃあなくって ? 」 とし・つえ 「さあ、それは知らないけど、みんなて四人よ。いちばん上がケートて、おねえさんより年上 のなかよしなの。すえっ だって。その下はフレッドとフランク。ふたごの男の子て、ローリー おんな 子はグレースという女の子だわ。」 くち した ひと せんせい おとこ おんな おとこ てがみ とも うえ きみの親友 しんゅう ロ

4. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

おも ジョーは思わすからだをのりだして、やせおとろえた妹の顔をみつめました。 あか かお さっきまて、ねつにうかされて赤い顔をしていたのに、今はもうあとかたもありません。ま あお るてろうみたいに青ざめて、みうごきひとっしないのてす。 ( ベスがしんだ ? ) かんが その考えが、火ばしらのように、ジョーのからだをさしつらぬいて、 「ベスちゃん ! 」 ありったけの声てさけんてしまいました。声を聞きつけて、かけこんだハンナは、ベスのお てこに手をあてて、ほっとしたようにいいました。 。こ、じよ、つふ , ・」 「ねつがひきましたよ : : : もう、オし そこへやってきたおいしやさまも、えがおになっていいました。 「どうやらとうげはこしたようだ。あとは、ゆっくりねむらせてあげなさい。目がさめたとき にひつようなものは : あとはもう、よろこびて大はしゃぎのきようだいの耳にはいるはすがありませんてした。 びよう人のそばてさわがないよう、こっそりとくらいけんかんへ出たメグとジョーは、だき あってうれしなみだをこばしました。いっか外には、雪がふっています。その雪にわだちのあ おお そと みみ いもうと かお 148

5. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「あらつ、どこへいくの ? ・」 と、エミーがたすねました。おねえさんたちが、外出のしたくをしているのを見たからてす。 「子どもはだめ。」 ジョーにいわれて、エミーはかちんときました。みなさんだって、そ、ってしよう ? 「子どもはさっさとねなさい」 A 」 , か 「子どもはあっちへいっといて。」 きぶん と、いわれたら、いい気分はしませんね。 しいわ、メグねえさんに聞くから ! ねえ、教えてくださいな、おねえさまあ。」 エミーか、あまえてみせました。 6 スケートさわぎ ジョーとエミーのいじわるくらべ

6. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

そのためには、あと四十年ぐらいしんばうしなくてはね。」 人はだれても、足りないところがあります。それをおぎなうのは、毎日のどりよく。 ( そうだ、そうなんだ。わたしもおかあさんを見ならって、けってんをなおさなけれはいけな ジョーは、目をとじているエミーの上にかがんて、つふやきました。 「ローリー がいなかったら、とんてもないことになったわ。わたしのいじわるを、ゆるしてね、 そのことばが聞こえたのてしようか、エミーは目をあけました。 ーがほほえみ、エミーがほほえみ、ふたりの間のわだかまりは池のこおりよりも早くと けてしまったのてす。 はる そして、春になりました。 ひと ねん うえ あいだ はや

7. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

お話をはじめる前に、ます四人のきようだいをごしようかいいたしましよう。耳をすまして ごらんなさい。てんてに、なにやらしゃべっていますね。 「プレゼントのないクリスマスなんて ! 」 まえ といったのは、だんろの前てながながとねそべっていたジョー。 「あーあ・・・・・・お金がほしい。 大きなためいきをついたメグはいちはん上のおねえさんなのに、古ばけたふくをきています。 「ふくだの、くつだの、アクセサリーだの、いつばいもっている人がいたり、なんにももって ひと ない人がいたり。よのなかはふこうへいにてきてますのね。」 すえっ子のエミーもそういいます。 「ふへいをいったらきりかないてしよ。 おお 1 も、つすぐクリスマス プレゼントはなににしよ、つ かね うえ ひと ふる みみ

8. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

だわ ! 」 おお さっき大きなためいきをついたことなんか、わすれているみたいてしたが、おしまいにだれ こえ にも聞こえないほど小さな声て、つけくわえました。 「わたしは、よろこびたくないけれど。」 おも 「ええもちろん、おかあさんやあなたたちから、プレゼントをもらおうとは思わない。」 こんどは、ジョ ーがしゃべりはじめました。 おも 「、わにしは、こ、こ、 オたおこっかいて本を買いたいだけ。それぐらいなら、ぜいたくじゃないと思 、つのよ。」 「わたしは、 がくふがほしいんだけど : ベスがこっそりつふやきました。 「わたし、だんぜん絵をかくどうぐを買います ! 」 と、エミーかりきみました。 「おこづかいだって、めいめいてはたらいてためたんだもの。子どもたちにものを教えるって、 それはくたびれることよ。」 さもつらそうにいったのはメグて、

9. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「だれもおみまいにこないのかしら。」 「ええ。男の友だちはさわぐだけだし。」 「じゃあ女の友だちは ? 」 「ざんねんながら、ほくにはいません。」 「 , つてー・」 ジョーがわらいました。 「ここにひレ」り・いる、わ。」 「あ、そ、つか」 げんき ロ ー丿ーも、元気よくいいました。 「よかったら、おみまいにきてください ! 」 「かしこまりましたー・」 おかあさんのゆるしをもらったジョーは、さっそくおとなりへ出かけました。右手にゼリー のはいったおさら、左手に三びきの子ねこをかかえています。 「おかあさんが、よろしくてすって。このゼリーは、メグねえさんがこしらえたの。ベスは自 ぶん 分のかわいがってる子ねこをどうぞって。」 おとこ おんなとも とも ひだりて みぎて

10. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「とつつきはわるいけど、やさしい目をしていらっしやるわ。わたしのおじいさまほどじゃな いけど、てもこの人がすき。」 「ありがと、つ、おじよ、つさん。」 ふいに声をかけられて、こんどこそジョーはとびあがりました。ロ ー丿ーのおじいさんが、 かえ 帰っていたのてす , おも いったんはにけだそうと思いましたが、そんなことをしたら、一一どとなかよしになれるチャ ンスはありません。 どきようをきめたジョーは、びくびくしながらろう人にあいさっしました。 「あのう、こんにちは。」 「、わしは。」 と、ろう人はふあいそうにいいました。 「あんたのおじいさんほど、りつばてないらしいね。」 「ええ、まあ。」 「わしはよほどとつつきがわるいよ , つじゃね。」 「そんな気がするんてす。」 じん ひと じん