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検索対象: 世界名作ものがたり43 愛の若草物語
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1. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

らいをこらえています。やっとエミーか 「いただきます。」 くち どうにか食べられそうないちごを口へほうりこんて、 「、わっ。」 とさけびました。 「これ、おしおよ ! おさと、つじゃないわ ! 」 こうして、お昼はめちゃくちゃになりました。 ( あーあ、クロッカーさん大よろこびて、わたしの作ったごちそ、つの話を、町じゅうにしゃべ っているだろうな。 ) かえ 考えるたびに、ジョーは気が重くなってきます。そこへおかあさんが帰ってきました。 かん 「どうだったの、この一しゅう間。もしよかったら、つぎの一しゅう間もすきなことをする ? 」 くち たすねられて、きようだいはロぐちにさけびました。 「も、つけ・つこ、つレー・」 「わたしも、いや。」 「てはあなたたちは : ひる おお おも はなし まち

2. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

歩きました。 ながあいだかえ それつきりベスは、長い間帰ってきませんてしたが、メグもジョーも、 かったのてす。 なにけなくおかあさんのへやをのぞくと、そこに、 日のくれかかったころ、ジョ あお かお ったのかべスが、青い顔をしてすわりこんていました。 「ベス ! ああ、びつくりした。そんなところて、なにをしてるの。」 そはヘよろうとすると、ベスがあわてて手をふりました。 「去」てはいけ . よい 「ええつ、ど、つして。」 たか 「おねえさんは、しようこうねっ ( 子どもがかかりやすいびようきて、高いねつが出てのどが あか いたくなり、からだに赤いふつふつがてきるてんせんびよう ) にかかったことがあって ? 」 「のる、わ。も、つすっ A 」 4 しか 1 」」け・」、メクかかかつわ」 A 」去」いっ 1 しょに。 「それなら、 いうわ。あかちゃんが、しんだの。」 「フンメルさんのあかちゃんが ! 」 「しようこうねつだったのよ。フンメルさんのおはさんが出かけている間に、わたしのひざの あいだ しつこう気にならな かえ いっ帰 リ 7

3. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「すばらしいわ ! おめてとう ! 」 と、ジョーにとびつき、だきしめました。 ほ・んっ 「まあ、本当なのね。本当に、『ジ「セフィーン・ーチ』「て、いんさっしてあるわ。」 しんぶん くび いくども新聞を見て、しんじられないというふうに、 メグは首をふりました。 き さわぎを聞きつけて、へやにはい「てきた ( ンナもおかあさんも、もちろん大よろこびてす。 「いつ、書いたの ? 」 「ヰノ ~ ん一つり・・よ、つは、、 しノ、ら ? ・」 「おと、つさま、びつくりなさるてしよ、つね。」 「ローリー か、なんていうかしら。」 あいだ しばらくの間、マーチ家は、われらのしようせつ家ジョーの話てもちきりてした。 しんぶんしゃ ジョーはみんなに、ひとりて新聞社へけんこうをもっていったことを話しました。 しんぶんしゃ 「一しゅう間たって、新聞社の人のへんじは、こうだったの。 しんぶん 『しようせつは、ふたっともなかなかよくてきている。新聞にのせてあけようと思う。たか、 ほんと・つ さいしょだからけんこうりようをあけることはてきない。本当に、このしようせつにねうちが よ ひと しんぶん あれは、新聞を読んだ人が、きっとつぎのさくひんを買いにくるだろう。』 ほんと - っ み ひと はなし 1 16

4. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「かきねのばうを ! 」 あいだ にんぎよう ー丿ーははらはいになって、エ、 ーがはうをひきぬく間、ロ あやつり人形のように、ジョ をつかんていました。ほうがくると、ふたりて力を合わせてエミーを引きあけ、まっすぐに家 かえ へ帰りました。わあわあないていたエミーも、あたたかいもうふにくるまると、気がしすまっ たのてしよ、つ、、つと、つととねむりはじめました。 くち ひか かお あお あいだ その間じゅう、青い顔に目はかりぎらぎら光らせたジョーは、ロもきかずにはたらいていま したが、エミーがおちついたのを見て、こらえきれなくなり、自分のつみをのこらすおかあさ はな んに話しました。 カまんする 「なんてわたしは、ひどいかんしやくもちなんてしよう ! おかあさんみたいに、、、、 ことがてきないんだわ。」 こた おも おかあさんの答えは、田 5 いがけないものてした。 ししえ、ジョー。わたしも、おまえとちがわないくらい、おこりつほい人間だったのよ。」 ほん A っ 「えつ、本当 ! 」 「それをなおそうと、四十年の間、毎日気をつけてきました。ても、まだまだ : : : やっと、おこ かお っても顔に出さないようになったけど、はじめからそんな気もちにならなけれはいいのてす。 ねんあいだまいにちき ちから じぶん

5. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

そのためには、あと四十年ぐらいしんばうしなくてはね。」 人はだれても、足りないところがあります。それをおぎなうのは、毎日のどりよく。 ( そうだ、そうなんだ。わたしもおかあさんを見ならって、けってんをなおさなけれはいけな ジョーは、目をとじているエミーの上にかがんて、つふやきました。 「ローリー がいなかったら、とんてもないことになったわ。わたしのいじわるを、ゆるしてね、 そのことばが聞こえたのてしようか、エミーは目をあけました。 ーがほほえみ、エミーがほほえみ、ふたりの間のわだかまりは池のこおりよりも早くと けてしまったのてす。 はる そして、春になりました。 ひと ねん うえ あいだ はや

6. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

ベスがねつにうなされて おかあさんが出かけてからしはらくの間、きようだいのまじめにはたらくこととい 0 たら、 それはたいへんなものてした。 おも ても、おかあさんから手紙がきて、おとうさんのびようきが思 0 たほどひどくないとわかる と、だんだんみんななまけてきました。 ジ「ーは、かみをみじかくしたせいかかぜをひいて、本をかかえてやねうらべやにはい 0 て しまいました。 = ミーは、だいどころておさらをあらうより、絵をかくほうが自分にあ「ていると考えて、 お手つだいをやめました。 じかん メグも、ぬいものをしている時間より、おかあさん〈手紙を書いている時間のほうが長くな ってきました。 母のいない家 ほん てがみ じぶん かんが なが 133

7. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

ーカしいました。 「おにわのりんごの木にこしかけて、たつぶりと読むことにするわ。」 それを聞いたエミーは、ベスにむかっていいました。 「わたしたちもべんきようはお休みにして、おねえさんたちみたいにあそびましようか。」 うた 「ええ。おかあさんがいし 、とおっしやったらね。おはえたい歌もあるから。」 こた とベスは、えんりよふかく答えました。 「かまわないかしら、おかあさん。」 メグか、おかあさんのほうをふりむきました。 かんおも 「ためしに一しゅ、つ間、田 5 、つとおりしてみたら ? 」 こた と、おかあさんはやさしく答えました。 「そうすれば、きっとわかりますよ。あそんてばかりいることか、 おな と、同じよ、つにおもしろくないこと力」 「そんなことにはならないわ。」 がお メグがにこ」にこ顔ていいオーし ~ 。 「あそふことが、おもしろくなくなるなんて、しんじられない ! 」 やす はたらいてばかりいること

8. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

「きまってるさー・」 はなし それて、話もきまりました。 ローリーにおくられて、エミーが出ていくと、きゅうに家の中かがらんとしたかんじになり ました。 とうぶんあいだ ベスのびようきは、いつなおるのてしようかメグはハンナにそうだんして、当分の間お かあさんに、ベスのびようきを知らせないことにしました。 じっさいにはベスのしようこうねつは、かなりひどくなっていましたが、ハ 「これいじようおくさまに、しんばいをかけてはいけない。」 、いいはったからてす。 がまん強いベスは、めったにくるしいとも、つらいともいいませんてしたが、このびようき たか は、ひじように高いねつが出ます。そんなときは、ベスはもうゆめをみているのか、わけのわ からないことをしゃべったり、ピアノをひくまねをしたりします。 あるはんべスは、 「おかあさん。」 と、よびました。 づよ なか ンナが、 141

9. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

しいかけたエミーのかたをつかんて、ジョーはカまかせにゆすふりました。 ゆるすもん 「なんてことをしたの ! わたしが生きているかぎり、ぜったいにゆるさないー あいだ メグとベスがあわててふたりの間にはいりました。わけを聞いたおかあさんも、さすがにと りなしようがありません。まったく、あのけんこうは、ジョ ーか心から大切にしていたものだ ったのてす。 メグも、ベスも、おかあさんさえ、かはってくれないことに気づいて、エミーははじめて、 自分がとんてもないしくじりをしたことがわかりました。 「ジョーねえさん、ごめんなさい。」 エミーとしては、せいいつばいあやまったつもりてした。 ほんとう 「本当に、すみません。ゆるしてくださるかしら。」 ジョーのきびしいへんじが、もどってきました。 しいえ、ゆるさないわ ! 」 せつかくあやまったのに、とエミーはまたぶりぶりしはじめました。 あくる日になっても、ふたりのごきけんは、もとへもどりません。 じぶん ちから

10. 世界名作ものがたり43 愛の若草物語

『ジョセフィーンや。』 おも そらきた ! そう田 5 って、わたしはいちもくさんににけだしてしまったの。」 ジョーの話を聞いて、ベスかいいました。 「かわいそうなおねえさん ! 」 エミーもいしました。 「マーチおはさまったら、まるて『きゅうけつきん』ね」 「『去」ゅ、つけ・つ」』の一」 ) 、て 1 しよ、つ ? ・」 」ジョーがりゆ、つい 1 し、まーしに。 「ちをすうおにだから、『きゅうけつき』よ。それじゃなんだかばいきんみたいよ。」 とき エミーは、むすかしいことばをつかおうとして、時どきまちがえるくせがあるのてす。 「ねえ、夏休みになったら、どんなことをする ? 」 ちゅういされたエミーか、いそいてべつの話をもちだしました。 おも ふゅあいだ 「そうねえ。わたしは田 5 いっきり朝ねばうがしたいな。冬の間さんざんはたらいたんてすもの。 おも のんびり休もうと思うのよ。」 「わたしは本を読もうっと。」 なつやす あさ はなし