らいをこらえています。やっとエミーか 「いただきます。」 くち どうにか食べられそうないちごを口へほうりこんて、 「、わっ。」 とさけびました。 「これ、おしおよ ! おさと、つじゃないわ ! 」 こうして、お昼はめちゃくちゃになりました。 ( あーあ、クロッカーさん大よろこびて、わたしの作ったごちそ、つの話を、町じゅうにしゃべ っているだろうな。 ) かえ 考えるたびに、ジョーは気が重くなってきます。そこへおかあさんが帰ってきました。 かん 「どうだったの、この一しゅう間。もしよかったら、つぎの一しゅう間もすきなことをする ? 」 くち たすねられて、きようだいはロぐちにさけびました。 「も、つけ・つこ、つレー・」 「わたしも、いや。」 「てはあなたたちは : ひる おお おも はなし まち
歩きました。 ながあいだかえ それつきりベスは、長い間帰ってきませんてしたが、メグもジョーも、 かったのてす。 なにけなくおかあさんのへやをのぞくと、そこに、 日のくれかかったころ、ジョ あお かお ったのかべスが、青い顔をしてすわりこんていました。 「ベス ! ああ、びつくりした。そんなところて、なにをしてるの。」 そはヘよろうとすると、ベスがあわてて手をふりました。 「去」てはいけ . よい 「ええつ、ど、つして。」 たか 「おねえさんは、しようこうねっ ( 子どもがかかりやすいびようきて、高いねつが出てのどが あか いたくなり、からだに赤いふつふつがてきるてんせんびよう ) にかかったことがあって ? 」 「のる、わ。も、つすっ A 」 4 しか 1 」」け・」、メクかかかつわ」 A 」去」いっ 1 しょに。 「それなら、 いうわ。あかちゃんが、しんだの。」 「フンメルさんのあかちゃんが ! 」 「しようこうねつだったのよ。フンメルさんのおはさんが出かけている間に、わたしのひざの あいだ しつこう気にならな かえ いっ帰 リ 7
「すばらしいわ ! おめてとう ! 」 と、ジョーにとびつき、だきしめました。 ほ・んっ 「まあ、本当なのね。本当に、『ジ「セフィーン・ーチ』「て、いんさっしてあるわ。」 しんぶん くび いくども新聞を見て、しんじられないというふうに、 メグは首をふりました。 き さわぎを聞きつけて、へやにはい「てきた ( ンナもおかあさんも、もちろん大よろこびてす。 「いつ、書いたの ? 」 「ヰノ ~ ん一つり・・よ、つは、、 しノ、ら ? ・」 「おと、つさま、びつくりなさるてしよ、つね。」 「ローリー か、なんていうかしら。」 あいだ しばらくの間、マーチ家は、われらのしようせつ家ジョーの話てもちきりてした。 しんぶんしゃ ジョーはみんなに、ひとりて新聞社へけんこうをもっていったことを話しました。 しんぶんしゃ 「一しゅう間たって、新聞社の人のへんじは、こうだったの。 しんぶん 『しようせつは、ふたっともなかなかよくてきている。新聞にのせてあけようと思う。たか、 ほんと・つ さいしょだからけんこうりようをあけることはてきない。本当に、このしようせつにねうちが よ ひと しんぶん あれは、新聞を読んだ人が、きっとつぎのさくひんを買いにくるだろう。』 ほんと - っ み ひと はなし 1 16
「かきねのばうを ! 」 あいだ にんぎよう ー丿ーははらはいになって、エ、 ーがはうをひきぬく間、ロ あやつり人形のように、ジョ をつかんていました。ほうがくると、ふたりて力を合わせてエミーを引きあけ、まっすぐに家 かえ へ帰りました。わあわあないていたエミーも、あたたかいもうふにくるまると、気がしすまっ たのてしよ、つ、、つと、つととねむりはじめました。 くち ひか かお あお あいだ その間じゅう、青い顔に目はかりぎらぎら光らせたジョーは、ロもきかずにはたらいていま したが、エミーがおちついたのを見て、こらえきれなくなり、自分のつみをのこらすおかあさ はな んに話しました。 カまんする 「なんてわたしは、ひどいかんしやくもちなんてしよう ! おかあさんみたいに、、、、 ことがてきないんだわ。」 こた おも おかあさんの答えは、田 5 いがけないものてした。 ししえ、ジョー。わたしも、おまえとちがわないくらい、おこりつほい人間だったのよ。」 ほん A っ 「えつ、本当 ! 」 「それをなおそうと、四十年の間、毎日気をつけてきました。ても、まだまだ : : : やっと、おこ かお っても顔に出さないようになったけど、はじめからそんな気もちにならなけれはいいのてす。 ねんあいだまいにちき ちから じぶん
そのためには、あと四十年ぐらいしんばうしなくてはね。」 人はだれても、足りないところがあります。それをおぎなうのは、毎日のどりよく。 ( そうだ、そうなんだ。わたしもおかあさんを見ならって、けってんをなおさなけれはいけな ジョーは、目をとじているエミーの上にかがんて、つふやきました。 「ローリー がいなかったら、とんてもないことになったわ。わたしのいじわるを、ゆるしてね、 そのことばが聞こえたのてしようか、エミーは目をあけました。 ーがほほえみ、エミーがほほえみ、ふたりの間のわだかまりは池のこおりよりも早くと けてしまったのてす。 はる そして、春になりました。 ひと ねん うえ あいだ はや
ベスがねつにうなされて おかあさんが出かけてからしはらくの間、きようだいのまじめにはたらくこととい 0 たら、 それはたいへんなものてした。 おも ても、おかあさんから手紙がきて、おとうさんのびようきが思 0 たほどひどくないとわかる と、だんだんみんななまけてきました。 ジ「ーは、かみをみじかくしたせいかかぜをひいて、本をかかえてやねうらべやにはい 0 て しまいました。 = ミーは、だいどころておさらをあらうより、絵をかくほうが自分にあ「ていると考えて、 お手つだいをやめました。 じかん メグも、ぬいものをしている時間より、おかあさん〈手紙を書いている時間のほうが長くな ってきました。 母のいない家 ほん てがみ じぶん かんが なが 133
ーカしいました。 「おにわのりんごの木にこしかけて、たつぶりと読むことにするわ。」 それを聞いたエミーは、ベスにむかっていいました。 「わたしたちもべんきようはお休みにして、おねえさんたちみたいにあそびましようか。」 うた 「ええ。おかあさんがいし 、とおっしやったらね。おはえたい歌もあるから。」 こた とベスは、えんりよふかく答えました。 「かまわないかしら、おかあさん。」 メグか、おかあさんのほうをふりむきました。 かんおも 「ためしに一しゅ、つ間、田 5 、つとおりしてみたら ? 」 こた と、おかあさんはやさしく答えました。 「そうすれば、きっとわかりますよ。あそんてばかりいることか、 おな と、同じよ、つにおもしろくないこと力」 「そんなことにはならないわ。」 がお メグがにこ」にこ顔ていいオーし ~ 。 「あそふことが、おもしろくなくなるなんて、しんじられない ! 」 やす はたらいてばかりいること
「きまってるさー・」 はなし それて、話もきまりました。 ローリーにおくられて、エミーが出ていくと、きゅうに家の中かがらんとしたかんじになり ました。 とうぶんあいだ ベスのびようきは、いつなおるのてしようかメグはハンナにそうだんして、当分の間お かあさんに、ベスのびようきを知らせないことにしました。 じっさいにはベスのしようこうねつは、かなりひどくなっていましたが、ハ 「これいじようおくさまに、しんばいをかけてはいけない。」 、いいはったからてす。 がまん強いベスは、めったにくるしいとも、つらいともいいませんてしたが、このびようき たか は、ひじように高いねつが出ます。そんなときは、ベスはもうゆめをみているのか、わけのわ からないことをしゃべったり、ピアノをひくまねをしたりします。 あるはんべスは、 「おかあさん。」 と、よびました。 づよ なか ンナが、 141
しいかけたエミーのかたをつかんて、ジョーはカまかせにゆすふりました。 ゆるすもん 「なんてことをしたの ! わたしが生きているかぎり、ぜったいにゆるさないー あいだ メグとベスがあわててふたりの間にはいりました。わけを聞いたおかあさんも、さすがにと りなしようがありません。まったく、あのけんこうは、ジョ ーか心から大切にしていたものだ ったのてす。 メグも、ベスも、おかあさんさえ、かはってくれないことに気づいて、エミーははじめて、 自分がとんてもないしくじりをしたことがわかりました。 「ジョーねえさん、ごめんなさい。」 エミーとしては、せいいつばいあやまったつもりてした。 ほんとう 「本当に、すみません。ゆるしてくださるかしら。」 ジョーのきびしいへんじが、もどってきました。 しいえ、ゆるさないわ ! 」 せつかくあやまったのに、とエミーはまたぶりぶりしはじめました。 あくる日になっても、ふたりのごきけんは、もとへもどりません。 じぶん ちから
『ジョセフィーンや。』 おも そらきた ! そう田 5 って、わたしはいちもくさんににけだしてしまったの。」 ジョーの話を聞いて、ベスかいいました。 「かわいそうなおねえさん ! 」 エミーもいしました。 「マーチおはさまったら、まるて『きゅうけつきん』ね」 「『去」ゅ、つけ・つ」』の一」 ) 、て 1 しよ、つ ? ・」 」ジョーがりゆ、つい 1 し、まーしに。 「ちをすうおにだから、『きゅうけつき』よ。それじゃなんだかばいきんみたいよ。」 とき エミーは、むすかしいことばをつかおうとして、時どきまちがえるくせがあるのてす。 「ねえ、夏休みになったら、どんなことをする ? 」 ちゅういされたエミーか、いそいてべつの話をもちだしました。 おも ふゅあいだ 「そうねえ。わたしは田 5 いっきり朝ねばうがしたいな。冬の間さんざんはたらいたんてすもの。 おも のんびり休もうと思うのよ。」 「わたしは本を読もうっと。」 なつやす あさ はなし