朝ごはん - みる会図書館


検索対象: はれときどきぶた
59件見つかりました。

1. はれときどきぶた

あお 大きなへびだ。たぶん、青だいしようというやつだろう。 おも はんぶん ほくは、半分ねほけていたから、こわいとも思わなかった。 しんぶんしをまるめて、ペちやペちゃと、かべをたたいて、おいはら ってやった。 へびは、するするっと、にげこ。 そと まどから外へ出ていった。 きぶん ばくは、ゆめのつづきでも見ているような気分だった。 こえ おお 母さんが大きな声を出した。 「則ちゃん、早くしないと、おくれますよ」 ばくは、あわててふくを着がえた。 あさ 朝ごはんも食べないで、家を飛び出した。 おかげで、トイレにもいきそこなってしまった。 かっこ、つ " 罕校には、ぎりぎりでまにあった。 おお かあ のり はや

2. はれときどきぶた

・こ、どころ ゅうがたのことだ。台所で、はんごはんのしたくをしていた母さんが、 ばくをよんだ。 「則ちゃん、新しいえんびつ、たくさんあるかしら ? 」 「あるけど、どうするの ? 」 かあ 。くかききかえすと、母さんは、とんでもないことをし 、え、医、よ、フは、天ぶらにしましよ、つ」 おも ほくは、ははんと田 5 った。 かあ につ、 母さんは、ばくの日記を読んだな。 ばくをからかっているんだ。 よーし、むこうがその気なら、こ「ちだ「て、まけちゃいられないぞ。 かお ほくは、わざと〈いきな顔をして、えんびつをも「てい「てや「た。 えっちびー よんほん えっちさんほん が四本と、が = 一本と、あと、と、だよ」 すると、母さんはすまして、 ありがとう。すぐできますからね」 のり かあ あたら てん

3. はれときどきぶた

8 じゃがいもにけがはえた じゅうよっか 十四日のことだ。 夕方、はんごはんはカレーライスにすることにして、そのしたくをし ていた。 ばノ、ス ところが、買ってきたじゃがいもを、ふくろから出すと、けがはえて たわしみたいなじゃがいもだ。 「うわっ、なんだこりやー ばくは、じやかいもをは、つりなげた。 母さんがわらった。 「則ちゃん、それ、さといもじゃないの」 ゅうがた かあ のり へおっかいにいったりして、母さんのてつだいをし かあ

4. はれときどきぶた

その夜、はんごはんのあと、テレビを見るのもやめて、つくえにかし り・ついた」 かあ 父さんと、母さんが、ばくの話をしていた。 しゆくだい のり 「はう、則ちゃん、宿題がいつばい出たのかなあ。 土よう日だっていうのに、めすらしいこともあるもんだ」 あめ 「そうねえ。あした、雨がふるわよ」 おも べんきよう ばくが勉強していると田 5 っているのだ。 わっはつは。 いちにちじゅう あしたは日よう日だから、ばくは一日中、家にいることができる。 どこかへ出かけたふりをして、まどからこっそり、のぞいてやろう。 父さんと、母さんが、この日記を読んで、こしをぬかすところを、見 とどけてやるのだ。 わっはつは。 にじかん ばくは二時間かかって、あしたの日記を書きあげた。 A 」、つ よる かあ につ」 につ」

5. はれときどきぶた

あお しばらくたってから、父さんの顔色が、だんだん青くなってきた。 いいたした。 おなかがいたいと、 かあ ばくはしんばいになって、母さんにいっこ。 「はらあ、えんびつなんか食べさせるからだ。 早く、おいしやさんをよはなきや」 なのに、母さんはわらいながら、 「ほほは。そんなおおげさな。 則ちゃん、消しゴムを持ってらっしゃ ) 「消しゴム ? なにいってんだよ。 しゃ 医ゅ、つ医、ゆ、つ車阜」よんだほ、つかいいよ」 しいかげんにしてくれ。 ふざけるのも、 もう、ばんごはんはめちゃくちゃだった。 ばくは、ごはんにたまごをかけて、みそしると、おしんこだけですま はや のり かあ と、つ かおいろ

6. はれときどきぶた

しんぶん いそいで新聞をひろげた。 しんぶん なんと、新聞にも、「はれときどきぶた」と、書いてあった。 てんきず おまけに、天気図には、「ぶた〇」と、しるしまでついていた。 おも 父さんは、おこるかと思ったら、ゆかいそうにわらった。 「わはは。こりやおもしろい たま 玉ちゃん、ぶたがふるよ、ぶたが。 ぶう、ぶうって、ふってくるよ」 玉ちゃんは、とびはねて、はしゃいだ。 「ぶう、ぶう。ぶう、ぶう」 母さんもよろこんで、 「たすかるわ。 こんやは、トンカッね。 でも、早めにふってくれないと、タごはんまでに、まにあわないわ」 むちゃくちゃなことをい、つ。 と、つ かあ はや

7. はれときどきぶた

0 「あれーっ卩おい、はんとらしいぞ」 父さんは、すっとんきような声をあげた。 と、つ

8. はれときどきぶた

0 玉ちゃんが、ばくを見て、はだ しのままでとびだしてきた。 「ちんじよ、ちんじよ」 きんぎよ 「え、金魚がどうかしたの ? 」 いそいで、家にあがると、ゆか みず が水びたし。 テープルの上に、ばくのあみが おいてあった。 「なにかあったの ? 」 と、つ ま 。くがきくと、父さんと、母さ んは、かわりはんこにこ、ついっこ。 「たいへんだったんだよ、 のり 則ちゃん」 きんぎよ 「金魚が飛びだしてねえ」 かあ

9. はれときどきぶた

につ、 ′あしたの日記〃なんて、もうこりごり。 母さんは、はじめにばくに見つかってからあとは、日記を見てはいな かったらしい はくがかってに母さんをうたがって、へんなことばかり考えていたん そのために、おかしなことになってしまった。 につ」 ばくは、また〃きよ、つの日記 / をつけることにした。 かずこせんせい 和子先生も、こうおっしゃいました。 につ、 「日記には、はんと、つのことを聿日きなさい。 おも はすかしいなんて思っちゃだめ」 でもやつばり、ひとに見られたら、はすかしいよ。 かあ かあ み み につき かんが み 8

10. はれときどきぶた

だから、こんどからは、先生にも見せなくていいわ。 そのかわり、はんとうの了とを書きなさい しいことばかりじゃなくて、しつばいした一、と、まちがったこと、み んなちゃんと書いておく 字のまちがいなら、消しゴムで消せるけど、その日にあったことは、 消しゴムじや消せないでしよう。 おも はすかしいなんて思っちゃだめ。 ごまかさないで、自分を見つめるということなのね。 につ、 そのために日記をつけるんです。 ひやくえんだか そうすれば、十円やすなんていわれないで、百円高くらいになれるわ かおあか でも、ときには、日記をつけながら、顔が赤くなることがある。 えんびつで、ぐちゃぐちゃにしてやりたくなる。 こんなことを書いたとき。 じゅうえん につ せんせい