玉ちゃん - みる会図書館


検索対象: はれときどきぶた
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1. はれときどきぶた

じゃがいもや、にんじん とはちがうんだぞ。 いもうとたま 妺の玉ちゃんが、えんび くち つの天ぶらをつまんで、ロ にいれよ、つとした。 「あっ、だめだよ」 ばくは、あわてて、玉ち ~ ゃんの手から、とりあげた。 「わーっ / お兄ちゃんが とったあ」 玉ちゃんがなきだした。 「則ちゃん、やめなさいつ」 母さんがおこった。 じようだんじゃないよ。 かあ のり てん 00

2. はれときどきぶた

0 玉ちゃんが、ばくを見て、はだ しのままでとびだしてきた。 「ちんじよ、ちんじよ」 きんぎよ 「え、金魚がどうかしたの ? 」 いそいで、家にあがると、ゆか みず が水びたし。 テープルの上に、ばくのあみが おいてあった。 「なにかあったの ? 」 と、つ ま 。くがきくと、父さんと、母さ んは、かわりはんこにこ、ついっこ。 「たいへんだったんだよ、 のり 則ちゃん」 きんぎよ 「金魚が飛びだしてねえ」 かあ

3. はれときどきぶた

こ、て お 朝、玉ちゃんの声で起こされた。 「お兄ちゃん、ちこくするよ、ちこくするよ」 じかん お 目ざまし時計を見ると、とっくに起きる時間はすぎている。 「あれー、おかしいな。 ベルがならなかったのかなあ」 よる その夜、ばくはふとんにねてから考えた。 かお につ」 かあ 母さんが、あの日記を読んだら、どんな顔をするかな ? あわてて、トイレのそうじをするぞ。 いつひつひ : ひとりで、おもしろがっているうちに、ばくはねむってしまった。 ところが、つぎの日、つまり四日になってみると、へんなことになっ あさ 0 よっか かんカ

4. はれときどきぶた

「雨がふらないで、ぶたがふるとするとだな、なにをさせばいいのかな ? 雨がさじゃなくて、ぶたがさなんてのをさすのかな ? レインコートは、ぶたコートだな。 あま 雨がつばは、ぶたがつばご。 わっはつま 母さんまで、 「雨がえるは、ぶたがえるよ」 なんていうものだから、父さんは、ますますちょうしにのってしまった。 「、つつはつは。それじゃあ、 あめあめ 八雨雨ふれふれ たま うた っていう歌は、どうなる ? え、玉ちゃん。 かあ 八ぶたぶたふれふれ母さんが 5 」 玉ちゃんといっしょに、おどりだすしまつだ。 はなし ぜんぜんお話にならない。 あめ あま かあ あま と、つ

5. はれときどきぶた

あお 大きなへびだ。たぶん、青だいしようというやつだろう。 おも はんぶん ほくは、半分ねほけていたから、こわいとも思わなかった。 しんぶんしをまるめて、ペちやペちゃと、かべをたたいて、おいはら ってやった。 へびは、するするっと、にげこ。 そと まどから外へ出ていった。 きぶん ばくは、ゆめのつづきでも見ているような気分だった。 こえ おお 母さんが大きな声を出した。 「則ちゃん、早くしないと、おくれますよ」 ばくは、あわててふくを着がえた。 あさ 朝ごはんも食べないで、家を飛び出した。 おかげで、トイレにもいきそこなってしまった。 かっこ、つ " 罕校には、ぎりぎりでまにあった。 おお かあ のり はや

6. はれときどきぶた

しんぶん いそいで新聞をひろげた。 しんぶん なんと、新聞にも、「はれときどきぶた」と、書いてあった。 てんきず おまけに、天気図には、「ぶた〇」と、しるしまでついていた。 おも 父さんは、おこるかと思ったら、ゆかいそうにわらった。 「わはは。こりやおもしろい たま 玉ちゃん、ぶたがふるよ、ぶたが。 ぶう、ぶうって、ふってくるよ」 玉ちゃんは、とびはねて、はしゃいだ。 「ぶう、ぶう。ぶう、ぶう」 母さんもよろこんで、 「たすかるわ。 こんやは、トンカッね。 でも、早めにふってくれないと、タごはんまでに、まにあわないわ」 むちゃくちゃなことをい、つ。 と、つ かあ はや

7. はれときどきぶた

し おできがしゃべったのかな ? 母さんは、おできを知らないんだから、 そんなはすはない。 おかしい・ につき ばくは、日記をつくえのひきだしの中に入れてある。人に見られない レ、つこ。 し ときどき、知らないまに、つくえの中がかきまわされていることもあ あんしん おも でも、それは、妹の玉ちゃんがやったことだと思って、安心していた。 ド ) 玉ちゃんは、まだ、字が読めないんだから。 それなのに、ショックなんだよなあ : いえかえ かっこ、つ なん日かあとのことだ。ばくは、学校からまっすぐ家へ帰ってきた。 「ただいま」 こえ おお 大きな声でそういったのに、返事がない。 かあ 家にあがってみると、母さんがばくのつくえにむかってすわっていた。 0 かあ 0 ひと み

8. はれときどきぶた

0 0 0 4 メリケンこをこねたり、きなこ をまぶしたり。 あんこは、かんつめを使ったか あんしん ら、安むだ。 べつに、かわったこともないよ うだった。 ばくは、だんごを食べることに きめた。 かあ 母さんは、ときどきケーキをつ くったりするけど、けっこ、つおい しいんだ。 玉ちゃんも、目をかがやかせて、 「おだんご、おだんご」 よろこんでいた。 たま め つか

9. はれときどきぶた

食べてしまった : ばくは、ばかーんとして、見ていた。 と、つ 父さんがいった。 のり 「則ちゃん、食べたくないのか ? 」 食べたいわけがない。 おと と、つ 父さんは、ばりばり音をたてながら、えんびつの天ぶらを、うまそう に食べた。 「やつばり、から、 3 くらいが、やわらかくて、うまいな。 こんどは、色えんびつを食べた ねえ、母さん」 「そうねえ、則ちゃん、もも色と、きみどりを持ってきなさいよ。 そらいろ 空色も、おいしいかもしれないわね」 むちゃくちゃだ。 だいしな色えんびつを、天ぶらにされて、たまるか。 かあ えっちびー のり てん てん

10. はれときどきぶた

と、つ 父さんは、がたがたふるえだした。 かおいろ さお 顔色がまっ青だ。 「ひやーっ / ろくろっくびだー」 かあ かお はんたいに、母さんはすすしい顔だ 「おかげで、のどがスーツとしたわ」 のんきなものだ。 じぶん 自分のくびがどうなっているのか、わかっているのかなあ : たま かあ 玉ちゃんはおもしろがって、母さんのくびにだきついたりしている。 あたま 父さんは、頭からふとんをかぶって、ねてしまった。 と、つ