ずっとはるかなむかし。ゾウには、あのながい はながありませんでした。ゾウのはなは、ずんぐりして、 ちょっとふくらんだながぐっみたいなものでした。 、ソウは、はなをも」も」一つ」かす一ことはできたけ ど、はなでものをひろうことはできませんでした。
さて、そんなゾウのなかに、しりたがりやの子ゾウ 力いました。どんなことでも、きいてみたいのです。 子ゾウは、アフリカ にすんでいました。 だから、子ゾウには、 アフリカじゅうがし ことで、いっ ばいでした。 子ゾウは、のつばの ダチョウおばさんに
耳のなかにあぶくを ふきこみました。 けれども子ゾウは、 ホロホロチョウだけは、だれにも いじめられないように まもってやりました。 子ゾウのいたずらがあんまりはげしいので、とうさ んゾウもかあさんゾウもゾウたちは、みんなかっかと しました。 みみ
イ . 冫 ひとやすみしたとき、子ゾウはメロンのかわを、はな でつまんでたべました。くるとき、おとしたままひろ うことができなかった、あのメロンでした。 まっくらなばん、子ゾウはとうさんたちのところへ かえりつきました。 ゞ ) はなをくるりとまるめこんで 子ゾウは、な力し いました。 「ただいま」 みんなは、子ゾウを
ゞ、はなはすこしもちぢみませんでした。かわいそう しまのゾウとお に、そのときから、子ゾウのはなは、 ) ゞ ) はなになってしまったのです。 なじに、な力し むし 三日めのタがたです。虫がとんできて、子ゾウのか たをさしました。子ゾウは、とっさにはなをもちあげ て、虫をたたきました。虫は、つぶれてしまいました。 ) ました。 ニシキヘビがしし たたいったとおりだ。もと 「ほ一つら、ひとつやノ、に のはなだったら、そんなこと、できやしないぜ。 さあ、いつまでもすわりこんでいないで、すこしは みつか むし ゅう
あし 「なぜ、メロンって、こんな あじがするの ? 」 すると、けむくじゃらの ヒヒおじさんは、けだらけの 足で、子ゾウのおしりを たたきました。 それでもまだ、子ゾウは きいてあるくのをやめませ んでした。 子ゾウは、だれにでもき
あし 子ゾウは、ふとっちょの カバおばさんにききました。 「なぜ、カバの目は あかいの ? 」 すると、ふとっちょの カバおばさんは、ふとい 足で子ゾウのおしりを たたきました。 子ゾウは、けむくじゃらの ヒヒおじさんにききました。
ままでにたずねた あるはれたあさ、子ゾウはい こともない、すてきなしつもんをしました。 「ワニは、なにをたべるの ? 」 すると、みんなは、きびしい大ごえで、 「だまれつ , そして、よってたかって、 子ゾウのおしりを それでもまだ、子ゾウはきいてあるくのをやめませ信 んでした。 おお
子ゾウは、ニシキヘビに ていねいにおれいを しいました。 「い」一つもあ一り , か」一つ」 ワニは、と一つと一つ、あたりに みずおと ひびくような水音をたてて、 子ゾウのはなをはなしました。 子ゾウは、ゝ しやとい一つほど しりもちをつきました。 0
とうとう子ゾウの足が、川の ほうへずりおちていきました。 はなはも一つ、からだのながさほどに のびていました。 「いたいよお」 そのとき、ニシキヘビが、子ゾウの うしろ足にまきついて、 「ようし、子ゾウ。おれがひつばるのを てつだってやるぞ。そのかわり、 いのちがけで、ひつばるんだ。 あし あし かわ