シモンズ - みる会図書館


検索対象: 愛をつたえた青い目の医者 ヘボン博士と日本の夜あけ
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1. 愛をつたえた青い目の医者 ヘボン博士と日本の夜あけ

さだじろう しかく ( 定次郎はわたしをころしにきた刺客だとい 0 たが、たとえ刺客であろうと、あのよ わったからだをあのままにしてかえしたのは、ほんとうにすまないことをした : ・。い かながわ ま、この神奈川でも定次郎のようなからだのわるい人はおおぜいいる。わたしが日本 ( きたのは、病んでいる人をいやしてあげることではなかったか。 ) へポンはなん日もかんがえました。 すると、アメリカ人のための医師であるシモンズがしばらく日本をはなれ、中国 ( いくということをききました。 「そうだ、シモンズ先生のるすのあいだ、先生のお寺をかりて、診療所をひらかせて しんりようじよ あやしい診療所

2. 愛をつたえた青い目の医者 ヘボン博士と日本の夜あけ

もらおう。」 そうこうじ へポンはシモンズにたのんで、シモンズが中国へいくと、宗興寺を診療所にしまし いじん 「お寺の異人さんが病気をみてくれるとよ。」 「あの先生のおかげで、わしのながいあいだのただれ目がすっかりよくなった。あん なうでのよい先生はない。」 こしいた へポンにおできやただれ目や、腰痛、むくみなど、いろいろな病気をなおしてもら った子どもたち、おとなたちからそうきいて、もうその日からおおぜいの人がやって きました。 さだじろう ぜいぜい、くるしげにいきをするぜんそくの女の子、足をくじいた男の子、定次郎 しんけいつう のような青白い顔の人、おぶってこられる神経痛のとしより : 「えーと、どこがいたいのですか。」 へポンのふしぎな日本語に子どもも、おとなもふきだしながら、いたいところ、わ るいところをゆびさします。 ないかげ ことばはじゅうぶんに通じなくても、ヘポンはアメリカで十三年も眼科、内科、外 0 がんか

3. 愛をつたえた青い目の医者 ヘボン博士と日本の夜あけ

目のわるい子どもは、おどろくほどはやくよくなりました。 すると、こんどはその子のおばあさんです。 ひどいリューマチで足がいたみ、まい日、その子につれられてみてもらいにくるよ うになりました。 ぶぎよう 「やいやい、お奉行さまにめつかったらおおごとだぜ。目だたねえようにくるもん だ。」 おばあさんにそうしかりつけるのは、奉行所からきているあの門番です。門番もは じめのころは、奉行所のいいつけで、くる人くる人みんなおいはらっていました。け い しちてんばっとう れど、じぶんも七転八倒してくるしんだ胃けいれんをなおしてもらってからは、そう むげに病人たちをおいはらえなくなっていたのです。 こうして、ヘポンたちの日本でのくらしがようやくおちついたころ、また、あたら ふさい せんきようし しいアメリカ人たちがやってきました。宣教師のロ。 、ート・プラウン夫妻とむすめた かながわよこはま りようじかんいん ち、それに医師のシモンズたちです。神奈川や横浜にすむアメリカ人の領事館員や、 ぼくし ぐんじん 軍人、商人たちのための牧師であり、医者たちです。 いっか じようぶつじ 「プラウン先生ご一家は、わたしたちのこの成仏寺のなかです。シモンズ先生はこの