し、つなり・ ペろりとおうむをまるのみにの かと ) みくだしてしまいました。そしてさもうまかったよ うに、したなめすりをしなからでていきました。 そとへでると、まどのしたにひとりのおはあ さんがたっておりました。おはあさんはそのまど のところから、ねこのしたことをすっかりみてい たのでした。 ノ \ 、らノ \ いしんば 「これこれねこさん、おまえはい うだからといって、あのおうむまでたべなくても 4
まがそのあとから、おうひのてをひいて、すとん とおとびだしに なりました。つづいてなん十にん したしか、とんとんとんとんとんとと というへ ) びだしました。なん十びきというぞうは二ひきずつ ならんで、すしんすしんすんずんとでてきまし た。それからうまかたがとびだし、ろはがとびだ し、おはあさんがはいだしました。そしていちばん り . よ、つ一 u あとからおうむがおかしをひとつずつ にぎってとんででました。 じゅっ じゅ、つ 137 おなかのかわ
むのところへよはれていき、あすはおうむがねこ によはれると しうふうに、かわるかわる、よんたり、 レ小はれたりしトきっと いうのです。それでます、だい いちはんにねこのま、 。、つカらごちそ、つをすること なりました。 ところがねこは、ひど ) けちんばで、おうむか 医、てたった 一はいのぎゅ、つにゆ、つと、さかなの きれをたったひときれしかださないでそれを うのです。でもおうむは 、いたりでたへようと Ⅱ 7 おなかのかわ
これにはおうむもあきれましたが、 いって、じぶんが 「ではこれでもおあかり」と たべようとおもったおかしをふたっともやりま した。ねこはそれをまたペろりとまるのみにし て、 「ああああ、もっとたべるものはないのかな。た たこれだけじゃ、とてもは、らかてないよ」と、 いいました。おうむは、あんまりなので、と 、つと、つむっとして、 2
3 なかから、また、 「おとうふやさん」と、 います。みると、それは、 かごのおうむでした。 「なんだ、おまえか」と、 おとうふやさんは、わたし ん をみて、わらいなからにさ ・にことにをかついて、 お い医、ました。 ( おわり )
おうむははじめから、おかしはふたつだけでが まんするつもりでいたからです。 はかなねこは、そのあとで、おなかのかわをぬ い、つことて 、つのに、と、つと、つレよどおしかかったと ( おわり ) す。 139 おなかのかわ
あるところに、ねことおうむかおりました。ふた りはあるときそうだんをして、これからおたがい にかわるかわるごちそうをして、まいにちよびつ こをすることにきめました。きよ、つはねこかお、つ おなかのかわ すずきみえきち 鈴木三重吉
で、こまりきっているようでした。 そのむかいのすみをみますと、そこにはひと ) のおはあさんがこごまっておりました。そのそ はには、ひとりのおとことろはとかほっんとた っております。 もうひとつのすみをみますと、そこのところには、 ちいさなおかしがどっさりつみあげられており そのうえに一わのおうむが、はねをすばめてと まっておりました。 134
ちっともふへいをいわないでよろこんでたべま した。そのかわり、おうちへかえってから、おなかか すいてすいてたまりませんでした。 そのつぎのひはおうむがごちそうをするばん です。おうむはねことちがって、いっしようけんめ いに、できるだけのしたくをしました。だいいちはん に、おいしそ、つなやきにくをふたさ、らこし、ら、んま した。それから、おいしいおいしいちいさなおか しを五ひやくもや ) したうえに、くだものひとか
しいじゃありませんか。はんとにひどいひとも しいました。 ものだ」と、あきれたように 「なんだい ? 」とねこはあざわらって、 くずぐすいうなら 「おうむをくったがどうしたい。 、。ほ、つら」へろり ついでにおまえもくってやろうカ とそのおはあさんをまるごとのみこんでしまい わ ました。 の かって、まちのとおりをとな それからおおでを お んとんあるいていきますと、ひとりのおとこがろ