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検索対象: とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟
31件見つかりました。

1. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

ばしゃ 「馬車か荷車があったら、もっと遠くの農家までまわれて、かせぎも大きくなるのだが なあ。」 いっかあそびにいったとき、ため息をつきながら、 いったことかありました。で、兄 ふたりのうか けっしん 弟は、じぶんたちが荷車を作って、一一人で農家をまわり、はたらこうと決心したのです。 くるま くずといっても鉄ですから、木の車では、はこぶのにほねがおれます。どうしても金 てつわ 物をささえるおもさがひつようです。それには鉄の輪でなければなりません。 ふる ゥ一イレヾ ーのいったとおり、古ぼけて、ひんまがった三輪車が、雨ざらしになってい ました。二人がわけを話してたのむと、カモジーさんは、にこにこして、 しやりん しいとも、もっていきなさい。しかし、車輪をとりつけるって、どうやる のかな。」 「まず、図をかきます。」 ウ - イレヾ ノノーカい , っと、ちょっとびつくりしたよ , つに、 もの 「いいとも、 ふたり にぐるま にぐるま とお の・つか りんしゃ あま おお きよう

2. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

さすがにこんどは、わらうものは一人もいません。ライト兄弟のくふうと工作のうで まえは、このまえで知っているからです。 かぜ ゥ一イレヾ ノノーかかじの柄をにぎって、そりは風のようにはやく、おかをすべりはじめま ウ - イレヾ ノノーがかじをまわすと、そりは左へまがりました。もう一度まわすと、そりは 右へまがりました。まるでポートをあやつるように、自由にうごきます。 「すごいぞ、すごいぞ。」 こ - ん おもわず、どっと声があがり、はくしゆがあらしのようにおこりました。 そりは、おかの下に、びたりととまりました。 きぎ ゆき そのとき、兄弟はほのかな土のかおりをかぎました。地上はまだ雪におおわれ、木々 ははだかでふるえていますが、こずえの芽がふくらんでいるのがかんじられました。 にち しゅうかん はたして、それから二、三日すると、雨がふりはじめ、一週間もふりつづきました。 みぎ きようだい した っち ひとり あめ ひだり ちしよう きようだい こ・つさく

3. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

ふんたいくうきろく 一九〇五 ( 明治 ) 三十九分の滞空記録なる。フランス政 府から、買い入れの申し込みがあり、 ウ , イレヾ ノノー・刀ヨーロッヾ ふたりの ひこうき 一九〇七 ( 明治鬨 ) アメリカ政府より、一一人乗り飛行機の 製作をたのまれる。 ひこ・つせいこ・つ 一九〇八 ( 明治れ ) ウイルバ フランスで飛行に成功。 しよう ミシュラン賞をうける。オービル、ワ ひこうちゅう つい、りく シントンで飛行中に墜落する。 ひこうきがいしやそうりつ デートン豊フィト飛行機会社を創立。 こうくうがっ 1 」う ウ ,. イレヾ 、フランスで航空学校をひ らく。オービル、ドイツにわたり、皇 たいし ひこう 太子を乗せて飛行する。 ひこうか とっきよけんしんがい こくそ 一九一〇 ( 明治 ) 飛行家カーチスを特許権侵害で告訴。 -4 っ ふん 一九一一 ( 明治 ) オービル、 グライダーで九分四十五秒薊 たいくうじかんせかいしんきろく じゅりつ の滞空時間世界新記録を樹立。 一九〇九 ( 明治犯 ) せいさく の 0 びよう こ・つ 8 4 ワ朝 8 -4 00 0- 《 0 1 亠ワー -4 一九〇六年ドイツ のツェッペノ甬人 しきひこうせんだい ごうかん 式飛行船第三号完 成。フランスで、 ヨーロツ・。ハ初の、 サントスデュモ ひこ・つき ンの飛行機とぶ。 ねん 一九〇九年フラン スのプレリオが自 ひこうき 作の飛行機で英仏 かいきようおうだんせいこう 海峡横断に成功。 ねんにつばん 一九一〇年日本で ひこうき はじめて飛行機と 3 さく ねん えいふつ こ・つ 220

4. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

おかあさんが、しごとの手をとめて、たずねました。 「けんかなんかしないよ。つまらないからかえってきちゃったんだ。」 「つまらないって、なにが」 「そりだよ。エドだって、ジョニーだって、アルだって、みんな、おとうさんに作って もらった、じぶんのそりをもってるのに : ゥ一イレヾ ノノーが目をうるませながらいうと、すかさずオービルが、 「ねえ、おかあさん、ぼくたちにも、そりを作ってくれるように、おとうさんにたのん 「でも、それはむりよ。おしごとのつごうで、おとうさまのるすのおおいことは、おま えたちもよく知っているじゃありませんか。」 くち 兄弟は、ふまんそうに、ロをとがらせました。 きようだい

5. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

んって、ほんとにすばらしいなあ。」 ふたり ど 二人はもう一度、かたをたたきあいました。 「やあ、まけた、まけた。」 「ぼくたち、かぶとをぬぐよ。」 ようやくたどりついたエドたちが、二人のまわりにあつまってきました。みんなこう ふんして、はあはあ息をきらしています。 「すごいなあ。きみたちのそりは、おかをとぶようにすべっていったぜ。」 「そうだよ。ぼくたちは、おかをとんできたんだ。」 ウ - イレヾ ノノーカししました。 「こんなへんてこなそりが、どうしてあんなにはやく、すべれるんだろう。」 くう *J ていこう 「空気の抵抗だよ。」 オービルがとくいそうにこたえました。 ふたり

6. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

「なんだね、翼っていうのは。」 「おっと失礼。チュープ一本のねだんです。ちょっとほかのことをかんがえていたもの ですから : : : あ、どうもありがとうございました。」 ウイルヾーは、店をしめると、走るように家にかえりました。そして、ドアをあける おおごえ なり、大声でさけびました。 「オープ、 しいことをかんがえついたぞ。」 そら みちぜんしん 空への道を前進 かみ いきなり、紙のはこを目のまえにつきだされて、オービルはめんくらいました。 ウ - イレヾ ノノーか、そのはこを、しきりにねじってははなし、はなしてはねじっているの を見ても、はじめは、なんのことやらさつばりわかりません。 しつれい よく みせ ばん 160

7. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

きようそう まだ、ためしのりはしていませんが、競走をもうしこまれて、あとへひくほど、よわ むしではありません。 ふたり 「よし、一台に二人ずつだ。」 ウイルヾーは、きつばりこたえました。 おかの上に、四台のそりがならびました。 「用意、ドン。」 あし しっせいに足をけって、すべりだしました。 スヒトかついてきました。 み た 見ると、ほかの三台ののり手は、、 しつものように上体を立てていますが、ライト兄弟 ・つ - ん ごけは、みようなしせいです。オービルがそりの上に、はらばいになって足をひらき、 ゥ一イレヾ ノノーかその上に、かぶさるようにしているのです。 よう うえ ・つ - ん て しようたい あし きようだい

8. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

「にいさん、ほんとうに、ばかなことだろうか。」 ふこ・つ 「いや、ぼくはそうはおもわない。 丿丿エンタールは、不幸にしてしくじったけれど、 て かならずだれかの手にひきつがれるだろう。」 「だれの手に ? 「それはわからないけれど、もしかすると、ぼくたちかもしれないじゃよいゝ。 「そうだ、 にいさん、ぼくたちでやってみようよ。」 オービルは、おもわずべッドからおきあがりました。 「まあ、そうこうふんするなよ。きみのからだはまだ、むりができないんだからね。」 ウ - イレヾ ノノーがおしとどめました。 「やるときまったら、なにから手をつけたらいいだろうね、にいさん。グライダーを作 ろうか。」 こ・つくう 「いや、まず航空のことを書いた本で勉強しよう。」 て て ほんべんきよう 144

9. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

ウ -. イレヾ ーとオービルにとって、おそらくこれがスピードについておそわった、はじ めてのことばだったにちがいありません。 ひ - 」・つ かぜていこう ふたりあたら 風の抵抗と飛行機ーーずっとあとになって、二人が新しい空の世界のテープを切った きっかけは、このとき、生まれたといってもよいでしよう。 かぜていこう 「じゃ、おかあさん、このそりのはばが、エドのよりずっとせまいのも、風の抵抗をす くなくするためですね。」 「そのとおりよ。さあ、正しい長さと、高さと、はばをかきいれましよう。」 「でも、これは紙のそりでしよう。」 オービルがいうと、 「紙の上に正確にかいておけば、作るときも正確にできますよ。よくおぼえておきなさ かみうえせいかく おかあさんが、しずかにいいました。 かみ ただ せい・かノ、 せかい き

10. とべ! 飛行機第一号 ライト兄弟

母 , スーザン = ライト ダン " ライトは、そのころはまだ、とき イどきインディアンとのうちあいがあった、 とち 一フ ぶっそうな土地、オハイオ州のセンタービ ルというところで、酒づくりのしごとをし ていました。 かんけい さかば そんな関係から、おなじ土地で酒場を ひと やっていた人のむすめと、けっこんしまし た。オランダ系の人で、この人がウイル バーたちのおばあさんにあたります。 ちち ゥ一イレヾ ミルトン日ライト ノノーたちの父、 ふたり は、この二人のあいだに生まれましたが、 それから五年のち、ダンおじいさんは、酒 ら、 はは ねん ひと しゅう とち ひと