時間 - みる会図書館


検索対象: 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ
19件見つかりました。

1. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

ねんがっげんざい た ( 一九八七年五月現在 ) 。 みと 一、つ 三津シー ハラダイスでは、おとなのラッコが五頭で、子どもたちは四年半の間に A 」、つ すうねん 九頭になり、まだ生まれそうです。ここ数年のうちに、孫 ( 三世 ) が生まれるのを、 たの はや とても楽しみにしています。外国より早いかもしれません。 やせい 日本に輸入された野生のラ〉コたちは、みな、アラスカ生まれで、カリフォルニア ・す、つと、つ すいぞくかんう ラッコはいません。ほかに数頭の、水族館生まれの子たちもいます。 ゅそう せきにんしゃ じゅ、つい ラッコをつかまえ、輸送する責任者の獣医、テッド・・ゴーネルさんは、アメリ ゅそうじかん じかん 力でのラ〉コの輸送時間は、長くても一二時間ていどなのに、日本、は = 一〇時間近く もかかるので、たい〈んだとい 0 ています。でも、むずかしか 0 たラ〉コの生けどり ゅそう じしん おも や、輸送がうまくいって、自信もっき、日本にくるたびこ、 しいつも、つれしく田 5 、っそ、つ です。 さい」ん 最近、ラ〉コの飼育がうまくできるようにな 0 たのは、飼う設備がよくなり、技術 、」、つド ) よ、つ しせつ が向上したからでしよう。それぞれの施設では、気温はセ氏五ー一八度、水温は一 しつど 〇ー一六度、湿度は五五ー八五バーセント、というぐあいに調整されています。 につほんゅにゆ、つ なが ・刀し、」ど、 につほん

2. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

あとあしすこ 後足で少しけって、そっと岩からはなれます。 かいめん す、つじゅっと、つす、つひやくと、つ 数十頭、数百頭ものたくさんのラッコたちが、海面にポカリポカリと浮いている よ ようすが、まるでいかだのようなので、英語では、ラフトと呼ばれています。 おお む あたまあとあし すいじよ、つ すがた ねている姿は、水上ではあお向けになって、頭と後足をだしていることが多く、 みずうえ 手も水の上にだしています。 じ よこむ - り・ / 、ド」よ、つ ラッコは陸上でもねますが、そのときは横向きや、ときには " 大の字 ~ になって ねていることもあります。しかし、飼われているラッコの中には、おとなでも子ども みすうえ り・くじよ、つおかば しいます ) ではねないで、水の上だけでねるものもい でも、けっして陸上 ( 陸場と、 ます。 じかん 一」、つ↓ノ、 ひるま すいみんじかん 睡眠時間は、昼間よりも夜のほうが長いようですが、合計すると、八時間ぐらいに なるでしよ、つ。 て よる

3. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

おお あたまさき っています ) があります。ラッコでは、やはり頭が先のばあいが多いのです。 わりあい ます ) は、一対一、 生まれてくる子が、雄であるか、雌であるかの割合 ( 性比といい つまり半半です。 おかあさんラッコのグルーミングのおかげで、まもなく、生まれたばかりの子の毛 が、ファーツとしてきます。ふわふわした、毛糸のかたまりみたいに見えます。それ てじな はまるで、魔法か手品を見ているみたいです。 かん あたま 赤ちゃんラッコの毛の色は、だいたいべージュ色です。頭は、やや色がうすい感 てあし じで、手足のところは、すこしこくなっています。 目はとても小さくて、毛の中にかくれていて、はっきりとは見えないくらいです。 ひら しかし、ラッコの子の目は、生まれたときから開いていて、ものは見えるのです。 ちくび じかん 一、二時間たっと、おなかの上の子どもが、乳首を見つけて吸いっきます。おかあ からだ 赤さんラッコも、吸いやすいように、子どもの体を、そっとおしたりしているように どちちの 見えます。子どもは、一度乳を飲みだすと、それからは、ひんばんに飲みます。一回 ほにゆ、つじカん す、つじゅ、つびよ、つ すうふん の哺乳時間は、数十秒から数分です。 、′は 、′は おす いろ 、つえ めす いろ せいひ いろ

4. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

ラッコの便や、おりにこびりついた抜け毛をよく調べ、おりや、そのまわりを、よ別 あら くそうじして洗い、清けつにします。 り ) \ ドしよ、つ みずなか ラッコは、毛の手入れが、陸上よりも、水の中でのほうが、よくできるので、少 からだ みず し体のぐあいかよくなったら、なるべく早く、水にもどしてやります。そのばあい じかん 一度にもどさずに、だんだんと時間をふやしていき、ラッコのようすを見ながら、 わる じぶん からだちょ、つし こんき ましにち 毎日、根気よくつづけます。もっとも、体の調子がまだ悪いと、ラッコは、自分か なか じぶん りくあ ら陸に上がってしまい、おりの中へ、自分でさっさと入っていきます。 あようあみ からだちょ、つし みず 体の調子がよくなると、ラッコは、水から上がりたがらず、とり上げ用の網を入 じかん すいよく すいちゅう れても、水中で逃げまわるようになってきます。こうして、水浴の時間が長くなれ ば、じゅうぶんにグルーミングさせたあとで、えさも、水中で食べさせるようにし げんき かつばっ ます。動きも活発になり、日ましに元気になっていくラッコを見るのは、とてもうれ しいものです。 びよ、つ」 はつけん 病気は早めに発見して、早いうちになおすのが、いちばんいいのですが、それより びよ、つ」 も、病気にさせないようにすることか、たいせつなのです。 いちど はや べん はや はや しら すいちゅ、つ すこ

5. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

3 ラッコの赤ちゃん じかん か一メートルから二メートル、といったぐあいにふえ、水中にいる時間も、どんど そしつ およ ん長くなっていきます。ラッコの子は、泳いだり、もぐったりする素質があるうえに、 とてもがんばり屋なのです。 」よ、つみ このころになると、えさにも興味をもつようになり、えさを食べている母ラッコに . りよ、って からみついて、ねだります。気がついた母ラッコが、えさの小さな切れはしを、両手 くち . さ一 の先にはさんでさしだすと、それをとって、ロにはこび、しゃぶったり、かんだりし ます。でも、まだのみこめません。 気のはやい母ラッコは、生まれてまだ二、三日しかたっていない子に、もう、えさ 一よ、つみ おし をわたそうとします。母親がはやめに教えれば、子がえさに興味をもつのもはやく、 ほんのう ちちばな 乳離れのためにはよいのでしよう。子がえさを食べはじめるきっかけは、本能による だけではないようです。 なんにち 子は、何日か、えさをかんでいるうちに、こくっとのみこみます。まだほんの、 あんしん ひとき じぶん ふたき 一切れか一一切れのえさです。子が、自分でえさを食べるようになれば、もう安心です。 . り・よ、つ 食べるえさの量は、日ましに多くなり、母親がわたすのを、待ちきれずにせがみ なが ははおや おお ははおや すいちゅう

6. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

けっこ、つす 構好きなようです。でも、おなかがすいていれば、みみも食べます。また、一度す じんたい ぶぶんちょうつがい さゆ、つ から 、刀し - 力、ら てた貝殻をひろってきて、左右の殻をつないでいる部分 ( 蝶番 ) の靱帯や、まだっ ねん いている貝柱の残りを、念を入れて歯でかき取ります。 しぜん 自然でのラッコは、おなかがすけば、いつでもさっともぐって、えさをさがしてき じかん ては食べます。飼われているラッコは、グルーミング ( 毛づくろい ) や、ねむる時間 など、生活のリズムからみて、えさは四 ~ 八回ぐらいあたえればよいようです。夜で も、えさをあげれば食べます。 じこく ちか 」と、わりあいおとなしい えさをあげる時刻か近くなると、「キャーツ、キャーツ こえ すいめん 声で鳴くラッコかいます。そして、水面であお向きになりながら、手でピシャ・ピシ 、つえかる ヤとおなかの上を軽くたたきます。おなかがすいて、えさをさいそくしているのです。 しい / 、しつ みんな、さかんに、飼育室のドアのほうを見たりして、えさのくるのを気にしていま 常 かず いちにち えさの量は、一日に四 ~ 七キログラム。それは数にして、貝とイカをそれぞれ二 〇 ~ 三〇個 ( イカの数え方は二〇 ~ 三〇ばいという ) です。ラッコの体重一八 ~ 三 せいかっ かいばしらのこ ・カし たいじゅう いちど よる

7. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

まえ ひろ すいしんりよく 、前のひれあしを、鳥のように広げて水をあおり、推進力をつけます。 しょノにノ、もくれつき一や′、あ、もく あとあし ラッコ ( 食肉目・裂脚亜目・イタチ科の一種 ) は、水かきのついた後足を、両方 ぜんご すす しっしょに前後に動かして、水をけるようにして進みます。手は体につけています。 およ しせい たいていは、うつむきの姿勢ですが、あお向きでも泳ぎます。 すす おうてん 進みながら、とちゅうでくるりと横転して、スピン ( きりもみ ) するような動きを あとあし およ 見せたり、岩などを後足でけって、はずみをつけることもあります。だしたい汐ぐ ばしよおな コースかきまっていて、浮き上がって息をする場所も同じところ、といったよ、つに、 いってし およ 一定のリズムで、泳ぎをくりかえします。 すいちゅ、つ じかん 水中でのスピードは、一 一・五ノット ( 一ノットは一時間に一海里Ⅱ一八五三 すすそくど すいめん メートル進む速度 ) で、急ぐときは五ノットぐらいだします。そして、水面でとびは ねます。 すいめんおよ あとあし り・よ、つほ、つレ」、ついし 水面で泳ぐときは、あお向けのまま、後足を、両方同時か、片方ずつかわるがわる 」しよ、つギ・・ せおよ オールのように使って、尾を上下にあおりなから、背泳ぎで移動します。スピードは ゆっくりです。 つか とり・ みす みす みず てからだ し」、つ 、か 4 にほ、つ わ′よ、つは、つ

8. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

よわ れて、体が弱っていくのがよくわかりました。えさも食べませんでした。 おやこ このままでは、親も子も死んでしまう、と、みんなは、いてもたってもいられない じようたい きもち 気持でした。そんな状態が三日ほどっづいたのです。 げんきすこ ははおやじようたい 母親の状態が落ちついて、元気が少しずつもどったときには、ほんとうにほっと しました。子も、だんだんと、じようぶそうになっていきました。 さんナいナん 一方、お産の経のある、なれた母ラッコは、子を産むとすぐに、手ぎわよく、子 の体をくるくると動かしながら、さっさとグル 1 ミングをします。子の毛がふんわ すうじかんご りとして、もう大じようぶ、となると、産んでから数時間後には、その子を、ひょい みずう と水に浮かします。そしてこんどは、自分のグルーミングに精をだします。えさもパ あんしん きもち ク。ハクとよく食べます。見ていても気持がよくて、すっかり安心していられます。 すこ みずなが 生まれたばかりの子は、じっとそのまま浮いています。子が水に流されて少しはな みずう じぶん 赤れると、母ラッコはそのたびごとに、さっと自分のそばに連れもどし、また、水に浮 かしておきます。ちゃんと見ているのです。 すいちゅう なんにち 生まれてから、何日かたった子は、水中で手足をさかんにバタつかせます。でも からだ つま、つ からだ じぶん てあし

9. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

かん ッと立っ感じのかっこうになり、とびのくように、 水面で、ものにおどろくと、 一ゅ、つ すいちよくみず 急にバックし、ジャンプして垂直に水にとびこみます。そのままもぐって逃げ、は なれたところで浮きあがり、こちらのようすをうかがっています。 ふか ふか ラッコが水にもぐる深さは、ふつうは一〇 ~ 二五メートル、深いほうでは四〇メー きろく さいこ、つ トルぐらいです。最高では九七メートルという記録があります。 ふん じかん ぶんはんなが みず す、つじゅ、つひょ、つ 水にもぐっている時間は、数十秒から一分半、長いときでも四 5 五分です。 あとあし り ) 、じよ、つあ・る ラッコが陸上で歩くときは、四肢で、とくに大きな後足を、かわるがわる動かし あ・し、、 すす せんすい て進みます。そのようすは、まるで、潜水をする人が、フィン ( ゴムの足ひれ ) をつ じめん かん けて、地面をベタベタと歩くような感じで、とても歩きにくそうです。わきの下に、 かたて 医、よ、つある 貝か何かをはさんで、片手でおさえているときは、三本の足で、器用に歩きます。 あとあし まえあし みずはい 急いで水に入ろうとして、走るときのかっこうは、後足をそろえて、前足をかわる じめん たカまる せなか がわる地面につき、背中を高く丸めながら、びよんびよんと、ウサギのようにはねて いきます。 すいめん みず おお ひと ばんあし 、つご

10. 生き生き動物の国 海のエンターテイナー ラッコ

じかん あとざんたいばん ふくろ たいじぶんべん 後産 ( 胎盤など、胎児の入っていた袋 ) は、胎児が分娩されたあと一 ~ 一〇時間 あいた の間にでます。でると、すぐにしずんでしまいます。 さん ラッコがお産をする場所は、飼われているものは、今までの例では、みな水中で りくじよ、つしゆっさん 、つみはい しぜん す。自然では、陸上で出産して、すぐに海へ入ることがあるようです。 しゆっさん ねん ラッコは、出産の時期は一年じゅうあって、とくにきまっていません。生殖 こ、つひ じきおな あきおお ふゆすく ( 交尾をする ) 時期と同じように、やはり春から秋に多く、冬は少ないようです。 ははおや にんしんきかん あいだ しぜん ラッコの子が母親のおなかにいる間、 つまり妊娠期間は、自然では九 ~ 一一か月 かんカ げつはん にもなる、と考えられています。飼われているラッコでは、六か月半から八か月だ ということが、アメリカやカナダでの例で、あるていどわかっていました。それが、 かんさっきろく 日本での、くわしい観察や記録ではっきりと、たしかめられたのです。 ラッコが、子を産むようになるのは、一一歳以上だということも、たしかなようです。 かん ねん ねんご 一頭の雌がお産をする間かくは、一年半から二年ですが、早いものでは一年後に、 つぎの子を産む雌もいます。つまり年子です。 につほん とうめす さん とし ) 」 ねんはん はる はや すいちゅ、つ せいしよく