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「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


鴫 と い う 奇 跡 十 二 の 物 語 讚 美 歌 と 近 代 化 の 間 で 安 田 寛 文 春 新 書 346

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


6 1 鴫 と い う 奇 跡 十 : の 物 語 纉 美 歌 と 近 代 化 の 間 で 安 田 寛 文 藝 存 秋

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


安 田 寛 ( や す だ ひ ろ し ) 1948 年 、 山 口 県 生 ま れ 。 国 立 音 楽 大 学 声 楽 科 卒 、 同 大 学 院 音 楽 研 究 科 修 士 課 程 修 了 。 山 口 芸 術 短 期 大 学 助 教 授 、 弘 前 大 学 教 育 学 部 教 授 を 経 て 、 2001 年 よ り 奈 良 教 育 大 学 教 授 。 著 書 に 『 唱 歌 と 十 字 架 』 『 日 韓 唱 歌 の 源 流 』 ( 音 楽 之 友 社 ) 、 共 著 に 『 来 日 ア メ リ カ 宣 教 師 ー ア メ リ カ ン ・ ポ ー ド 宣 教 師 書 簡 の 研 究 1869 ~ 1890 ー 』 ( 現 代 史 料 出 版 ) 、 編 著 に 『 原 典 に よ る 近 代 唱 歌 集 成 』 ( ビ ク タ ー エ ン タ テ ィ ン メ ン ト 株 式 会 社 ) が あ る 。 文 春 新 書 346 し よ う か き せ き じ ゅ う に も の が た り 「 唱 歌 」 と い う 奇 跡 十 二 の 物 語 讃 美 歌 と 近 代 化 の 間 で 平 成 15 年 10 月 20 日 第 1 刷 発 行 著 者 発 行 者 安 田 寛 浅 見 雅 男 発 行 所 文 藝 春 秋 〒 102 ー 8008 東 京 都 千 代 田 区 紀 尾 井 町 3 ー 23 電 話 ( 03 ) 3265 ー 1211 ( 代 表 ) 印 刷 所 付 物 印 刷 製 本 所 理 想 社 大 日 本 印 刷 大 口 製 本 定 価 は カ バ ー に 表 示 し て あ り ま す 。 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 の 場 合 は 送 料 小 社 負 担 で お 取 替 え 致 し ま す 。 OYasuda Hiroshi 2003 Printed in Japan ISBN4—16 ー 660346 ー 9

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


さ つ り く 域 で 長 い 伝 統 を 持 っ た 歌 舞 や 詩 歌 の 殺 戮 と 破 壊 で あ っ た 。 伝 統 の 歌 舞 と 詩 歌 と は 根 絶 や し に さ れ 、 次 々 に 讃 美 歌 に 置 き 換 え ら れ て い っ た 。 こ う し て ア ジ ア 太 平 洋 海 域 諸 民 族 の 近 代 歌 謡 史 に は 讃 美 歌 と い う 太 い 一 本 の 断 層 が く つ き り と 走 っ て い る 。 、 、 、 ラ ク ル ア ジ ア 太 平 洋 海 域 諸 民 族 の 近 代 歌 謡 史 を 眺 め た と き 、 唱 歌 の 誕 生 は 一 つ の 奇 跡 で あ っ た 、 と 考 え る し か な い 。 、 ノ ワ イ で も 中 国 で も 、 あ る い は ミ ク ロ ネ シ ア で も つ い に 唱 歌 は 誕 生 し な か っ 韓 国 で は 生 ま れ た も の の 無 事 に 育 っ こ と は 出 来 な か っ た 。 ま る で 在 来 種 を 駆 逐 す る 外 来 種 で あ っ た 讃 美 歌 か ら 唱 歌 の よ う な 新 し い 在 来 種 を 誕 生 さ せ 、 成 長 さ せ る こ と が 出 来 た の は 、 日 本 だ け だ っ た の は な ぜ か 。 日 本 で 唱 歌 が 誕 生 す る こ と が 出 来 た 条 件 と は 何 だ っ た の か 。 十 九 世 紀 に イ ギ リ ス や ア メ リ カ の キ リ ス ト 教 伝 道 に よ っ て ア ジ ア 太 平 洋 海 域 近 代 国 家 は 等 し く 讃 美 歌 の 影 響 を 強 く 受 け る こ と こ よ っ こ 。 ゝ 、 ー ナ オ カ そ の 影 響 を 克 服 し て 唱 歌 の よ う な も の を 作 り 出 せ る か 否 か は 、 近 代 化 成 功 の 重 要 な 条 件 の 一 つ に か か っ て い た 。 そ れ は ミ ッ シ ョ ン に 教 育 権 を 奪 わ れ る こ と な く 、 近 代 教 育 制 度 を 自 前 で 確 立 で き る か ど う か と い う こ と で あ っ た 。 ハ ワ イ は 最 後 ま で ミ ッ シ ョ ン ・ ス ク ー ル の 圧 倒 的 な 影 響 か ら 抜 け 出 せ ず 、 教 育 権 は ミ ッ シ ョ ン に 握 ら れ た ま ま で あ っ た 。 中 国 で は 受 験 の 非 人 間 性 の 代 名 詞 に も な っ て い る 科 挙 制 度 を 頂 占 と す る 旧 教 育 体 制 が 廃 止 さ れ る の は 明 治 一 二 十 八 ( 一 九 〇 五 ) 年 に な っ て か ら の こ と で 、 こ の 年 、

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


新 の 月 渡 部 昇 一 書 英 文 法 を 知 っ て ま す か い ま や 国 際 語 、 し か し か っ て は ″ 後 進 国 ″ の 言 4 春 葉 だ っ た 英 語 が 、 語 彙 を ふ や し 、 規 範 を も と め 文 て 、 文 法 を 完 成 さ せ る ま で の 苦 闘 の 全 軌 跡 ! 山 本 夏 彦 男 女 の 仲 。 ′ ム ま 恋 に 似 た も の 以 外 に 恋 が あ ろ う か 時 々 女 に な る 、 と 言 っ た " 人 間 観 察 人 ~ が と っ て お き の テ ー マ を 語 る 新 書 シ リ ー ズ 最 終 回 林 道 義 安 田 寛 日 本 神 話 の 英 雄 た ち 「 唱 歌 」 と い う 奇 跡 十 一 一 の 物 語 八 俣 大 蛇 を 退 治 し た ス サ ノ ヲ に は 四 つ の 性 格 讃 美 歌 と 近 代 化 の 間 で が あ っ た ? 日 本 神 話 を 物 語 と し て 楽 し み っ つ 、 そ の 英 雄 像 を 心 理 学 で 明 快 に 読 み 解 く ! 讃 美 歌 が ア ジ ア の 伝 統 の 歌 を 圧 倒 す る 中 で 、 6 唯 一 誕 生 し た 「 唱 歌 」 。 「 む す ん で ひ ら い て 」 「 さ く ら さ く ら 」 な ど 愛 唱 歌 の 意 外 な 背 景 と 秘 密 中 村 彰 彦 写 真 ・ 神 長 文 夫 新 選 組 紀 行 菊 地 俊 朗 京 都 、 多 摩 、 流 山 、 会 津 若 松 、 宮 古 湾 、 函 館 よ オ 3 匕 ア レ プ ス こ の 百 年 ど 新 選 組 ゆ か り の 土 地 を 文 章 と 写 真 で 案 内 。 」 ノ 読 ん で 面 白 く 、 見 て 楽 し い 傑 作 ガ イ ド ブ ッ ク 地 図 作 り の 陸 地 測 量 部 員 や 日 本 山 岳 会 創 設 メ 7 ン バ ー は 、 な ぜ 易 々 と 頂 に 立 て た の か ? 山 を 生 活 の 場 と す る 地 元 の 百 年 余 の 闘 い を 描 く 山 内 昌 之 歴 史 の 作 法 人 間 ・ 社 会 ・ 国 家 ど う す れ ば 歴 史 の 真 実 に た ど り つ け る の か 、 ど う 書 け ば 伝 え ら れ る の か ? イ ス ラ ム 史 研 究 の 第 一 人 者 が 考 察 す る 歴 史 学 の 意 味 と 使 命 文 藝 春 秋 刊

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


「 唱 歌 」 と い う 奇 跡 十 一 一 の 物 語 キ リ ス ト 教 に 基 づ く 近 代 教 育 は 圧 倒 的 な 力 で ア ジ ア 太 平 洋 地 域 を 席 捲 し た 。 各 地 の 歌 謡 も 讃 美 歌 を 歌 う こ と で 近 代 化 、 西 洋 化 さ れ た 。 そ れ は 逆 に い え ば 、 長 い 伝 統 を も つ 、 そ れ ぞ れ の 地 域 の 歌 舞 、 詩 歌 が 根 絶 や し に さ れ る と い う こ と で も あ っ た 。 そ の 中 で 唯 一 、 讃 美 歌 を 換 骨 奪 胎 し て 生 ま れ た : 。 「 む す ん で ひ ら 〃 ミ ラ ク ル 〃 が 、 日 本 の 「 唱 歌 」 だ っ た ・ い て 」 「 蛍 の 光 」 「 蝶 々 」 「 さ く ら さ く ら 」 な ど 、 十 二 の 愛 唱 歌 に 秘 め ら れ た 歴 史 の ミ ス テ リ ー 。

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


讃 美 歌 と し て 復 活 を 見 た の で あ る が 、 今 様 の 七 五 調 あ る い は 八 五 調 四 段 の 起 承 転 結 の 形 式 は 、 文 部 省 が 推 進 し た 唱 歌 の 基 本 形 式 に も な っ た 。 な か で も キ リ ス ト 教 徒 も 仏 教 徒 も と も に 期 待 し て 見 守 っ た 唱 歌 が 、 『 小 学 唱 歌 集 初 編 』 第 十 五 番 「 春 の や よ ひ 」 で あ る 。 春 の や よ ひ の あ け ぼ の に 四 方 の 山 べ を 見 わ た せ ば 花 盛 り か も し ら 雲 の か か ら ぬ 峰 こ そ な か り け れ 歌 詞 は 、 も と も と 越 天 楽 の 曲 で 歌 わ れ て い た も の で 、 『 愚 管 抄 』 ( 承 久 一 一 年 ) の 著 者 で あ る 慈 円 の 家 集 『 拾 玉 集 』 巻 五 ( 貞 和 一 一 年 ) に 収 め ら れ た 「 今 様 ー か ら 採 ら れ て い て 、 旋 律 は 、 破 邪 山 僧 が 密 告 し た 最 初 の 日 本 語 讃 美 歌 「 ハ ッ ピ ー ラ ン ド 」 と 同 じ も の で あ っ た 。 の キ リ ス ト 教 の 讃 美 歌 の 旋 律 と 鎌 倉 時 代 の 今 様 と が 合 体 し た 唱 歌 「 春 の や よ ひ 」 に つ い て 、 キ 法 リ ス ト 教 『 七 一 雑 報 新 聞 』 は 、 『 小 学 唱 歌 集 』 の 出 版 以 前 に 、 文 部 省 が 信 者 の よ く 歌 う 讃 美 歌 に 合 わ せ て 「 は る の や よ い の あ け ぼ の に 」 と い う 古 き 文 句 を 歌 わ せ る 準 備 を し て い る 、 と 内 部 ー 29

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


中 央 教 育 行 政 機 関 で あ る 学 部 が 設 置 さ れ た 。 日 本 で 文 部 省 が 設 置 さ れ た の は 明 治 四 ( 一 八 七 一 ) 年 で 、 近 代 教 育 制 度 で あ る 学 制 が 発 布 さ れ た の が 明 治 五 ( 一 八 七 一 l) 年 で あ っ た こ と と 比 べ る と 、 中 国 の 近 代 教 育 制 度 確 立 が い か に 遅 か っ た か が 分 か る 。 中 国 の 学 校 で は 独 自 の 唱 歌 を 発 達 さ せ る 代 わ り に 、 日 本 か ら 唱 歌 を 輸 入 し 、 中 国 語 で 歌 わ せ た 。 明 治 一 一 十 七 ( 一 八 九 四 ) 年 に 科 挙 を 廃 止 し た 韓 国 は 近 代 教 育 制 度 を 整 備 し は じ め た の も っ か の 間 、 明 治 三 十 九 ( 一 九 〇 六 ) 年 か ら 教 育 権 は 日 本 に 掌 握 さ れ 、 学 校 で は 日 本 の 唱 歌 が 教 え ら れ た 。 明 冶 十 八 ( 一 八 八 五 ) 年 に 活 動 を 開 始 し た 韓 国 ミ ッ シ ョ ン の 影 響 か ら 、 讃 美 歌 の 旋 律 に 愛 国 的 な 韓 国 語 の 歌 詞 を 付 け た 愛 国 歌 が 私 立 学 校 な ど で 歌 わ れ は じ め て は い た が 、 そ れ が 韓 国 独 自 の 唱 歌 と し て 成 長 す る 前 に 日 本 の 唱 歌 に い わ ば 吸 収 さ れ て し ま っ た の で あ る 。 讃 美 歌 に 抗 し う る 歌 を 作 る と き 、 日 本 人 の 昔 か ら の 智 慧 が 働 い た 。 そ れ は 肉 を 切 ら せ て 骨 を 切 る 、 作 戦 で あ っ た 。 つ ま り 、 肉 ( 旋 律 ) は 讃 美 歌 の も の を 採 用 し た が 、 骨 ( 歌 詞 ) は 守 っ た の で あ る 。 そ う す る こ と で 讃 美 歌 の 全 面 進 出 を 防 い だ の で あ る 。 唱 歌 に つ い て 、 比 較 文 学 研 究 の 泰 斗 、 芳 賀 徹 氏 は 次 の よ う に 言 う 。 「 歌 詞 に は た つ ぶ り と 万 葉 以 来 の 列 島 の 自 然 、 人 事 に か か わ る 詩 的 映 像 を 盛 り 込 ん だ 。 唱 歌 が い わ ば 貯 水 池 と な っ て 、 そ れ ま で の 日 本 の 詩 歌 の 水 脈 を ゆ た か に 受 け 入 れ 、 そ れ を よ り 平 明 な 一 一 = ロ 葉 で オ ル ガ ン の 伴 奏 に の せ て 少 年 少 女 に 伝 え た の で あ る 」 ( 『 詩 歌 の 森 へ 』 平 成 十 四 年 )

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


ひ 」 と 並 ん で 、 仏 教 唱 歌 「 法 の 御 山 」 が も っ と も 人 気 の あ る 歌 で あ っ た 。 平 安 貴 族 の 雅 楽 が 俗 化 し た 「 越 天 楽 」 も キ リ ス ト 教 の 教 会 で 弾 か れ た 「 今 様 」 も 、 と も に 盲 人 音 楽 家 に よ っ て 近 代 ま で 伝 承 さ れ て き た 今 様 の 曲 で あ っ た 。 そ れ が 、 キ リ ス ト 教 讃 美 歌 と し て 、 ま た 仏 教 唱 歌 と し て 再 び 花 を 咲 か せ た の は 、 ま る で 縄 文 の 蓮 の 種 が 開 花 し た よ う な 不 思 議 な ら 地 さ え す る 。 『 平 家 物 語 』 巻 五 ・ 月 見 の 「 古 き 都 を 」 や 慈 円 の 「 春 の や よ ひ 」 く ら い し か 伝 わ っ て い な か っ た 今 様 の 詞 が 、 『 梁 塵 秘 抄 』 の 発 見 に よ っ て こ の 後 一 一 十 年 を 経 て 金 色 光 が 射 す よ う に 突 然 、 大 量 に わ れ わ れ の 目 の 前 に 現 れ た の は 明 治 四 十 四 年 の こ と で あ っ た 。

「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書)


酒 宴 の 席 で 誰 で も す ぐ に 歌 え る 歌 と い え ば 、 か っ て は 「 佐 渡 お け さ 」 、 「 炭 坑 節 」 、 そ し て 「 黒 田 節 」 と 決 ま っ て い た 。 「 酒 は の め 飮 め 、 の む な ら ば : : : 」 の 「 黒 田 節 」 と ほ と ん ど 同 じ 旋 律 で 歌 わ れ る の が 「 法 の 御 や ま 山 」 で あ る 。 法 の み や ま の 桜 ば な 昔 の ま ま に に ほ ふ な り 道 の 枝 折 の 跡 と め て た か ね 悟 り の 高 嶺 に 春 を 見 よ 歌 詞 は こ の 後 、 四 番 ま で 続 き 、 「 ほ と と ぎ す 」 「 秋 の 月 」 「 白 雪 」 と 四 季 を 歌 い 込 む も の と な っ て い る 。 最 初 の 仏 教 唱 歌 と 「 法 の 御 山 」 ( 越 天 楽 ) 明 冶 の 唱 歌 の 中 に 仏 教 唱 歌 と い う も の が あ っ た 。 「 唱 歌 讃 美 は 耶 蘇 教 の 専 有 な り 」 と 世 間 が 偏 見 を 抱 い て い る の を よ し と せ ず 、 浄 土 真 宗 が キ リ ス ト 教 の 讃 美 歌 に 対 抗 し て 作 っ た の で あ る 。 の り み ー 2 0