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検索対象: シナリオ 2016 2月号

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シナリオ 2016 2月号


月 ナ リ オ ′ ッ ク ナ ン ヾ ー ・ 2012 年 「 天 地 明 察 」 ( 加 藤 正 人 滝 田 洋 二 郎 ) 日 活 創 立 100 周 年 記 念 ・ 日 活 映 画 100 年 の 青 春 よ り 「 豚 と 軍 艦 」 ( 山 内 久 ) け ん じ ) 「 終 の 信 託 」 ( 周 防 正 行 ) 「 鍵 泥 棒 の メ ソ ッ ド 」 ( 内 田 加 藤 正 人 滝 田 洋 ニ 郎 ノ 内 ズ 1 月 号 材 月 号 1 月 号 周 防 正 行 「 北 の カ ナ リ ア た ち 」 ( 那 須 真 知 子 ) 「 ふ が い な い 僕 は 空 を 見 た 」 ( 向 井 康 介 ) ■ 2 013 年 「 た と え ば 檸 檬 」 ( 吉 川 次 郎 ) 大 映 創 立 E 周 年 記 念 特 別 上 映 よ り 「 黒 い 十 人 の 女 」 ( 和 田 夏 十 ) 2 月 号 「 み な さ ん 、 さ よ う な ら 」 ( 林 民 夫 中 村 義 洋 ) 「 も も い ろ そ ら を 」 ( 小 林 啓 人 に ス 1 月 号 日 た と 第 円 愛 す 久 宿 田 物 を 「 草 原 の 椅 子 」 ( 加 藤 正 人 奥 寺 佐 渡 子 真 辺 克 彦 多 和 田 久 美 成 島 出 ) 「 横 道 世 之 介 」 ( 沖 田 修 前 田 司 郎 ) 函 館 港 イ ル ミ ナ シ オ ン 映 画 祭 ・ 第 燔 回 シ ナ リ オ 大 賞 グ ラ ン プ リ 作 品 「 嘘 つ き 兄 さ ん 」 み な ん 、 も も い ろ そ ら を , 4 月 号 「 相 棒 シ リ ー ズ < 」 ( 櫻 井 武 晴 ) 「 ひ ま わ り と 子 大 の 7 日 間 」 ( 平 松 恵 美 子 ) 3 月 号 日 「 か ぞ く の く に 」 ( ャ ン ・ ヨ ン ヒ ) 第 回 新 人 シ ナ リ オ コ ン ク ー ル ・ 佳 作 「 壊 骨 」 ( 松 原 慧 ) 特 別 賞 ・ 大 伴 昌 司 賞 ・ 佳 作 「 後 悔 は ・ : し て い な い 」 ( 石 毛 裕 一 ) す リ ( 5 月 号 ・ 汚 シ ャ 彎 当 尊 第 第 リ 128 ー

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諦 め て は い ま せ ん か ? し い え 、 い ま こ そ 、 副 官 < 『 ( ) ( 指 揮 官 の 耳 も と に ) 殺 り ま し ょ や け に な っ て 、 同 時 通 訳 を 再 開 す る 。 デ ジ タ ル 無 線 傍 受 機 を お 買 い 求 め に な る 時 う 、 政 府 の 大 だ 』 高 橋 「 ( こ み 上 げ る 思 い を た だ ぶ ち ま け る ) 期 で す 」 指 揮 官 は 迷 っ て い る 、 や が て 、 へ た く そ 俺 た ち は 日 本 人 だ 、 天 皇 は 知 ら な く て も ソ 基 地 の 中 、 水 を う っ た よ う に 静 か だ な 英 語 で 言 う 。 ニ ー は 知 っ て る だ ろ 。 日 本 人 と 酒 は 飲 飲 ん 富 田 と 升 本 が 高 橋 を 手 伝 っ て 、 三 人 指 揮 官 f(v) 君 た ち 三 人 は 助 け よ う 、 中 井 だ こ と が な く て も サ ン ヨ ー と は 親 友 だ 。 お と ラ ジ オ を 無 線 機 の ア ン テ ナ に つ な げ 戸 は そ の 機 械 の 保 証 書 だ 』 前 ら が コ レ ラ 菌 だ ら け の 川 で 水 浴 び し て る る 。 高 橋 た ち 「 ( 狼 狽 す る ) 」 あ い だ 、 俺 た ち は 半 導 体 に 埋 も れ て た 。 お 高 橋 「 : ・ ・ : 神 さ ま 」 指 揮 官 『 彼 は ス パ イ だ 。 こ の 傍 受 機 だ っ て 三 前 ら が 暇 な 夜 に ヤ リ ま く っ て 八 人 も 九 人 も 小 声 で 祈 っ て 、 ラ ジ オ の ス イ ッ チ を 入 れ 日 も っ か わ か ら ん 。 三 人 は 助 け て や る : ガ キ 作 っ て る あ い だ 、 俺 た ち は 電 卓 叩 い て る こ れ が 結 論 だ 』 た 、 こ の ク ソ 暑 い の に 背 広 着 て 」 や や 間 が あ っ て 、 ス ピ ー カ ー の 雑 音 が 人 中 井 戸 、 茫 然 と す る 。 富 田 「 ( 慌 て て 黙 ら せ ) そ れ が 日 本 製 品 で す 。 の 声 に な る 。 断 固 と 言 わ れ て 、 富 田 も も う 手 が な い キ ッ コ ー マ ン は 真 夏 の ア メ リ カ の 海 水 浴 場 長 く 、 暑 い 間 が あ る 。 ft—) こ ち ら 第 八 部 隊 、 第 十 六 ポ イ ン ト で バ ー ベ キ ュ ー や っ て る 味 音 痴 の ア メ リ カ 一 の 反 乱 軍 を 包 囲 し ま し た 。 ム イ ニ ッ ト 将 軍 が : : : 恐 怖 と 緊 張 の 極 限 に 達 し た 高 橋 が 、 人 に 一 人 一 人 醤 油 の 味 を 教 え て い き ま し た 。 祐 静 か に 口 を 開 く ハ ン ザ イ 』 松 下 は ア メ リ カ の 電 気 製 品 を 絵 に 描 い て 、 一 指 揮 官 た ち 『 ! 』 高 橋 「 山 猿 」 そ れ と 同 じ デ ザ イ ン 、 同 じ 性 能 の 物 を 半 値 兵 士 た ち の あ い だ に も ど よ め き が 走 る 。 指 揮 官 た ち ・ 富 田 た ち 「 ・ : で 売 っ て の し あ が っ た 、 写 生 し て た ん で す 、 富 田 「 ( バ ン ザ イ 、 と 叫 び た い の を 堪 え て ) 高 橋 「 三 日 も っ か わ か ら な い ? メ イ ド ・ イ サ ン プ ル を 買 、 つ 金 さ え な か っ た 。 し か し こ ど う で す 、 こ の が デ ジ タ ル 信 号 を 解 ン ・ ジ ャ パ ン だ 、 お 前 た ち が 全 員 殺 さ れ る の タ ル キ ス タ ン に は 、 我 々 が 失 っ た 心 の 豊 析 し て ア ナ ロ グ に 、 つ ま り 音 声 に 涙 す ん で ま で は も つ 。 ( 升 本 に ) 訳 せ よ 」 す 。 政 府 軍 の 無 線 を 傍 受 で き る ん で す 。 値 升 本 「 : : : 」 高 橋 「 ( 丸 く お さ め よ う と す る の を は り 倒 し 段 は 、 中 井 戸 さ ん の 身 柄 で す 」 高 橋 「 ( 初 め て 見 せ る 剣 幕 で ) 訳 せ よ 」 て ) 俺 の 親 父 は 日 立 だ 。 毎 年 、 年 賀 状 が 指 揮 官 た ち 、 顔 を 見 あ わ せ る 。 升 本 「 だ っ て 」 三 百 通 き て た 、 そ れ が 定 年 退 職 し た と た ん 富 田 「 買 っ て く だ さ い 」 高 橋 、 い き な り 升 本 を 無 器 用 に 殴 る 。 に 七 通 に な っ た ん だ 、 七 通 だ ぞ 。 元 旦 に 郵 中 井 戸 は 正 座 し て 、 肩 を 震 わ せ て 祈 る 。 便 受 け の 前 で 三 十 分 っ つ 立 っ て た 。 笑 っ 富 田 「 ( 一 同 の 無 言 が 怖 く な る 、 日 本 流 に 頭 痛 い よ り 仰 天 し て い る 、 や が て ム ッ と す ち ゃ う よ 、 人 生 の 二 百 九 十 三 通 ぶ ん 捧 げ た る 。 を 下 げ 、 必 死 で ) お 願 い し ま す 」 ん だ 、 バ カ み た い だ ろ 、 そ う だ バ カ な ん だ 、

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に 阪 神 淡 路 大 震 災 で 生 ま れ た 歌 『 し あ わ せ 運 べ る よ う に 』 の 説 明 が 入 る が 、 こ う い う 歌 を 押 し 付 け が ま し い と 思 っ て し ま う 筆 者 は 、 こ の 段 階 で 物 語 に 入 れ な い な と 思 っ て し ま う 。 一 色 伸 幸 の 〈 乾 い た 論 理 性 〉 と や ら は ど こ に 行 っ た ん だ と 思 っ て い る と 、 朝 海 は 「 : : : 唄 え ま せ ん 」 と 拒 絶 す る 。 教 師 の 清 春 の 母 は 「 わ た し 苦 手 や 、 あ の 歌 。 寒 い 避 難 所 や ら 仮 設 を 思 い 出 し て し ま う ん や も ん 」 と 言 う 。 こ こ か ら が 一 色 シ ナ リ オ の 腕 の 見 せ ど こ ろ で あ る 。 「 『 し あ わ せ 運 べ る よ う に 』 を 唄 い た い 」 と 彼 女 が 最 後 に ロ に す る ま で の 感 情 の 変 化 は 、 ど ん な に リ ア ル に 彼 女 た ち を 撮 っ て も 分 か ら な い 。 論 理 的 に 構 成 さ れ た シ ナ リ オ が 彼 女 の 感 情 を 描 く の だ 。 一 色 作 品 に は 、 歌 が 印 象 深 く 登 場 す る 。 『 波 の 数 だ け 抱 き し め て 』 ( 監 督 〕 馬 場 康 夫 ) に は ユ ー ミ ン と 洋 楽 が 使 用 さ れ て い る が 、 当 時 、 一 色 は 「 こ れ は 、 ホ ン じ や わ か ん な い で す よ ( 略 ) 音 楽 の カ っ て も の す ご い 力 が あ り ま す か ら 。 ど ん な こ と に な る の か 、 巨 大 な 実 験 み た い な こ と を や っ て ま す か ら 」 ( 『 に つ ほ ん 脚 本 家 ク ロ ニ ク ル 』 ) と 、 劇 伴 と し て 既 存 曲 を 使 用 す る こ と の 試 行 錯 誤 を う か が わ せ た が 、 最 近 の ド キ ュ メ ン タ リ ー ド ラ マ 『 歌 謡 曲 の 王 様 伝 説 阿 久 悠 を 殺 す 』 ( 演 出 【 石 井 永 一 l) に な る と 、 阿 久 悠 が 迷 い 込 ん だ カ ラ オ ケ ス ナ ッ ク を 舞 台 に 登 場 人 物 が 次 々 に 彼 の 歌 を 唄 う と い う 大 胆 な 切 り 口 で 人 物 伝 を や っ て の け る ほ ど 自 在 に 歌 を 操 っ て い る 。 『 僕 ら は み ん な 生 き て い る 』 で は 切 羽 詰 ま っ た 状 況 の 中 、 短 波 放 送 で 流 れ て く る 『 関 白 宣 言 』 が 中 年 男 た ち の 里 心 を 刺 激 す る 。 最 初 こ そ は 「 百 姓 の 結 婚 式 か 」 と 悪 態 を つ く が 、 曲 が 盛 り 上 が る に 連 れ て し ん み り し て し ま う 。 と い っ て 、 全 員 が さ だ ま さ し ご と き に 涙 す る わ け は な く 、 若 い 主 人 公 は そ の 光 景 に ゾ ッ と す る と い う 醒 め た 視 点 を 見 せ て お い て 、 反 乱 軍 に 監 禁 さ れ た 仲 間 を 救 出 す る 際 に は 彼 ら が オ ー ト 三 輪 に 乗 っ て 、 怪 し ま れ な い よ う に 、 自 ら を 鼓 舞 す る よ う に 歌 う 「 手 の ひ ら を 太 陽 に 』 と い う ク サ い 歌 が 、 歌 詞 と 物 語 の 流 れ が 合 致 す る と 忘 れ が た い 歌 へ と 変 貌 し て し ま う の に 驚 か さ れ る 今 回 も カ ラ オ ケ で 唄 う 『 ワ ン ル ー ム ・ デ ィ ス コ 』 が 故 郷 を 離 れ ざ る を 得 な く な っ た 少 女 た ち の 心 情 を す く い 取 っ た よ う に 、 歌 詞 も ま た シ ナ リ オ の 一 部 で あ る と い う 計 算 が 尽 く さ れ て い る 。 本 作 で 忘 れ が た い の は 、 朝 海 が 幻 想 の 中 で 見 た 活 気 が 戻 っ た 無 人 の 町 で 皆 が 唄 、 つ 『 ギ グ つ も り 』 。 放 射 能 も 爆 発 も な い つ も り 、 強 い 絆 が あ る つ も り と い う 歌 詞 は 、 楽 天 的 で 無 責 任 だ が 、 被 災 者 以 外 は 〈 な い つ も り 〉 に な っ て い る こ と へ の 皮 肉 で も あ る 。 311 も 地 震 も 津 波 も な か っ た つ も り と い う 歌 詞 が 持 っ 力 は 強 い 。 し か し 、 被 災 者 が 〈 つ も り 〉 に な る こ と は 許 さ な い 空 気 が あ る 。 安 全 と 危 険 、 復 興 と 避 難 と い う 埋 ま ら な い 溝 に 〈 つ も り 〉 は 有 効 だ ろ う 。 現 実 を 追 認 し 、 成 長 も 改 心 も し な い 日 本 人 を 肯 定 し て き た 一 色 作 品 が 掲 げ る 〈 つ も り 〉 は 、 絆 な ど よ り ピ ッ タ リ 来 る 言 葉 だ 。 『 ギ グ つ も り 』 の 歌 詞 の 最 後 い か に も と い う 言 葉 で 締 め ら れ る ー ー ー 「 そ 、 つ い う つ も り で 眺 め て み れ ば 、 僕 ら は み ん な 生 き て い る 」 。 も る も っ と ・ よ し た 1978 年 生 ま れ 、 兵 庫 県 出 身 。 映 画 評 論 家 。 「 キ ネ マ 旬 報 」 「 映 画 秘 宝 」 「 映 画 芸 術 」 等 に 執 筆 。 執 筆 参 加 に 「 市 川 崑 大 全 』 「 映 画 秘 宝 u-J>< 爆 裂 ー ・ ア ナ ー キ ー 日 本 映 画 史 」 「 別 冊 映 画 秘 宝 実 録 や く ざ 映 画 大 全 」 な ど 。 共 著 に 「 園 子 温 映 画 全 研 究 1985 ー 2012 』 ( 洋 泉 社 ) 。 0 ノ

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( 狗 飼 恭 子 ) 「 黒 四 角 」 ( 奥 原 浩 志 ) 7 月 号 ま ち 」 井 上 津 一 「 超 高 速 ! 参 勤 交 代 」 ( 土 橋 章 宏 ) 「 あ い と き ば う の ま ち 」 ( 井 上 淳 一 ) 「 い の ち の コ ー ル 5 ミ セ ス イ ン ガ を 知 っ て ま す か 5 」 ( 南 木 顕 生 ) 8 月 号 次 ) ー テ ン ・ プ ル ー ス 「 ナ ン バ / さ ら ば サ イ ゴ ン 」 ( 長 田 紀 生 ) 「 そ こ の み に て 光 輝 く 」 ( 高 田 亮 ) 6 月 号 「 百 瀬 、 こ っ ち を 向 い て 。 」 「 友 だ ち と 歩 こ う 」 ( 青 木 研 光 ー ゆ 品 切 新 人 シ ブ オ ク 物 寶 第 ド 鬱 ・ 麕 第 愛 を 治 ね じ め 彩 木 ) 「 つ ぐ な い 5 新 宿 ゴ ー ル デ ン 街 の 女 5 」 ( 佐 藤 稔 ) 「 こ つ ば み じ ん 」 ( 西 田 直 子 ) 「 ミ ス タ ー エ ー ス 」 ( 丸 内 敏 す リ オ 亠 一 本 皿 泉 「 斬 る 」 ( 新 藤 兼 人 ) 「 剣 」 ( 舟 橋 和 郎 ) 「 あ る 殺 し 屋 」 ( 増 村 保 造 石 松 愛 弘 ) 月 号 日 「 海 を 感 じ る 時 」 ( 荒 井 晴 彦 ) 「 舞 妓 は レ デ ィ 」 ( 周 防 正 行 ) 月 号 「 NIJYU-GO 」 ( 柏 原 寛 司 大 川 俊 道 岡 芳 郎 ハ セ べ バ ク シ ン オ ー ) 「 ネ オ チ ン ピ ラ 鉄 砲 玉 び ゅ 5 」 ( 西 岡 琢 也 ) も す す リ オ 、 一 - 9 月 号 「 尻 を 撫 で ま わ し つ づ け た 男 痴 漢 日 記 5 」 ( 加 藤 正 人 ) 「 紙 の 月 」 ( 早 船 歌 江 子 ) 「 花 宵 道 中 」 ( 鴨 義 信 ) 「 滝 を 見 に い く 」 ( 沖 田 修 一 ) ■ 2015 年 1 月 号 「 百 円 の 恋 」 足 立 紳 「 荒 神 」 丸 山 昇 一 「 プ ロ デ ュ ー ス 」 丸 山 昇 一 う す リ オ 广 ン ナ リ オ ラ イ タ ー に と 0 て 、 シ ネ マ ど は 何 た っ た の か 、 町 ぶ 大 川 復 通 ) 第 新 ハ セ へ バ ク シ ン オ ー 1 月 号 130 ー

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「 フ ィ ギ ュ ア な あ な た 」 「 ヌ ー ド の 夜 / 愛 は 惜 し み な く 奪 う 」 ( 石 井 隆 ) 9 月 号 「 日 本 の 悲 劇 」 ( 小 林 政 広 ) 「 RETURN ( ハ ジ ョ ン ) 」 ( 原 田 眞 人 ) 「 百 年 の 時 計 」 ( 港 岳 彦 ) 「 く ち づ け 」 ( 宅 間 孝 行 ) - コ 「 は じ ま り の み ち 」 ( 原 恵 一 ) 「 秋 刀 魚 の 味 」 ( 野 田 高 梧 小 津 安 一 一 郎 ) ソ す リ 第 イ キ ュ ア な あ な た イ ) - ト ヌ ー ド の 伐 愛 は し み な く を つ 人 佇 呂 司 賞 受 賞 座 談 会 - 」 メ 7 ′ 0 を す 要 第 ー # 上 生 美 子 第 お 正 ニ 講 産 千 物 あ の ・ 第 に る を 第 . ハ ヤ へ バ ク ツ ン オ ー 、 を オ オ 8 月 号 7 月 号 」 〔 第 ~ を ま も り の み ち お . 秋 〃 無 の 味 、 田 を ニ 上 - コ 「 人 類 資 金 」 ( 福 井 晴 敏 阪 本 順 治 ) 「 ア ル カ ナ 」 ( 及 川 章 太 郎 山 口 義 高 ) 「 共 喰 い 」 ( 荒 井 晴 彦 ) 「 凶 悪 」 ( 高 橋 泉 白 石 和 彌 ) 月 号 シ ナ リ オ ラ イ タ ー は 立 ち を ど う 観 た 第 峰 う す リ オ み 田 人 、 日 本 の 悲 劇 0 1 月 号 第 井 第 産 善 0 独 豊 「 シ ナ リ オ 界 は 今 ・ : 」 中 島 丈 博 ー 白 石 和 物 「 ば し ゃ 馬 さ ん と ビ ッ グ マ ウ ス 」 ( 吉 田 恵 輔 仁 志 原 了 ) 「 ジ 、 エ ク ス ト リ ー ム 、 ス キ ヤ キ 」 ( 前 田 司 郎 ) 「 も ら と り あ む タ マ 子 」 ( 向 井 康 介 ) ■ 2 014 年 子 ) 「 楽 隊 の う さ ぎ 」 ( 大 石 三 知 「 な に も こ わ い こ と は な い 」 ( 加 瀬 仁 美 ) 「 1 ー ら ぶ ほ て る 」 ( 深 す リ オ ・ = を す リ オ ば し ゃ 馬 さ ん と ピ ッ グ マ ウ ス ス ャ 第 圦 エ ス を 、 も タ 月 号 S 第 一 フ ミ - ぎ 大 石 三 知 子 は に 美 : 井 斷 子 ~ 川 、 第 太 井 朝 子 ) 「 華 魂 」 ( い ま お か し ん じ ) 戯 曲 「 さ ら ば 八 月 の 大 地 」 ( 鄭 義 信 ) 3 月 号 「 ニ シ ノ ユ キ ヒ コ の 恋 と 冒 険 」 ( 井 口 奈 己 ) 「 家 路 」 ( 青 木 研 次 ) 「 赤 >< ピ ン ク 」 ( 港 岳 彦 ) 「 マ リ ア 狂 騒 曲 」 ( 川 崎 龍 太 ) 2 月 号 夫 ) 4 月 号 「 白 ゆ き 姫 殺 人 事 件 」 ( 林 民 ニ シ ノ ユ キ ヒ コ レ 恋 と 冒 険 井 口 窰 】 さ ら は 八 月 の 人 朝 129 ー

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マ 本 誌 バ ッ ク ナ ン バ 第 ・ 強 第 の 第 / 、 0 0 ・ 一 一 0 の お 物 第 : 画 ・ の ・ 0 / 5 0 0 0 ・ 一 一 0 の 第 物 第 母 と 暮 せ ば 山 田 洋 次 平 松 恵 美 子 コ 新 し き 民 FOUJITA 。 小 要 康 平 さ よ う な ら 深 田 晃 司 私 か 棄 て た 女 山 内 久 ロ 亮 輛 一 ア ー デ ィ ア ー 杉 原 憲 明 ベ ト ナ ム の 風 に 欧 か れ て 大 森 一 樹 北 里 字 一 郎 ! 論 夫 第 、 ル リ オ 物 を : 実 録 ジ プ シ ー ・ ロ ー 大 原 清 秀 16 年 1 月 号 品 切 15 年 1 1 月 号 品 切 15 年 1 2 月 号 「 恋 人 た ち 』 橋 ロ 亮 輔 「 FOUJITAJ 小 栗 康 平 「 母 と 暮 せ ば 」 山 田 洋 次 近 「 デ ィ ア ー デ ィ ア ー 』 杉 原 憲 「 さ よ う な ら 』 深 田 晃 司 平 松 恵 美 子 明 「 私 が 棄 て た 女 』 山 内 久 「 新 し き 民 」 山 崎 樹 一 郎 掲 「 ベ ト ナ ム の 風 に 吹 か れ て 』 「 実 録 ジ プ シ ー ・ ロ ー ズ 」 大 森 一 樹 北 里 宇 一 郎 大 原 清 秀 ン ナ ☆ 本 誌 バ ッ ク ナ ン バ ー の ご 注 文 は 最 寄 り の 書 店 へ 。 小 社 へ 直 接 ご 注 文 の 際 は 、 綴 じ 込 み の 郵 便 振 替 か 、 又 は 切 手 で 送 料 を 添 え て お 申 し 込 み 下 さ い 。 ☆ 本 誌 の 全 バ ッ ク ナ ン バ ー は 、 下 記 ホ ー ム ペ ー ジ を 参 照 下 さ い 。 定 価 ・ 957 円 ( 税 込 ) 送 料 ・ 81 円 オ 、 ノ ナ リ オ ニ 月 号 定 価 九 五 七 円 ( 本 体 八 八 六 円 ) 〒 円 第 七 十 一 一 巻 第 一 一 号 平 成 一 一 十 八 年 一 一 月 一 日 発 行 CPrinted in Japan 企 画 編 集 発 行 協 同 組 合 日 本 シ ナ リ オ 作 家 協 会 マ ル ョ ン プ ロ ダ ク シ ョ ン 営 業 製 作 代 表 者 加 藤 正 人 「 シ ナ リ オ 」 編 集 部 〒 一 〇 七 ー 〇 〇 五 二 東 京 都 港 区 赤 坂 五 ー 四 ー 十 六 代 表 辻 萬 里 〒 一 〇 七 ー 〇 〇 五 一 一 車 足 都 港 区 赤 坂 五 ー 四 ー 十 六 〇 三 ( 三 五 八 四 ) 一 九 〇 一 シ ナ リ オ 会 館 港 岳 彦 ( 長 ) / 荒 井 晴 彦 〇 三 ( 三 五 八 五 ) 六 四 五 〇 監 修 委 員 井 土 紀 州 / 桂 千 穂 / / 高 橋 郁 子 〇 三 ( 三 五 八 六 ) 九 四 三 七 「 シ ナ リ オ 」 誌 の 定 期 購 読 に つ い て ■ 本 誌 を 毎 月 確 実 に お 手 元 へ お 届 け す る た め に 、 定 期 購 読 を お 勧 め し ま す 。 綴 込 の 振 込 用 紙 で 編 集 部 宛 お 申 し 込 み 下 さ い 。 送 料 は 小 社 負 担 ( 海 外 を 除 く ) で お 届 け し ま す 。 直 接 購 読 の 料 金 6 カ 月 ( 6 冊 ) 5 、 740 円 田 11 、 480 円 1 カ 年 冊 ) 0 ー 本 誌 バ ッ ク ナ ン バ ー の お 問 い 合 わ せ は 03 ー 3585 ー 6450 シ ナ リ オ 編 集 部 へ 編 集 後 記 ☆ 一 色 伸 幸 氏 と い え ば 直 ぐ に 映 画 『 私 を ス キ ー に 連 れ て っ て 』 ( 年 東 宝 ) が 浮 か ん で く る の は 、 あ る 年 齢 以 上 の 世 代 で / し よ う か 。 あ の 映 画 の 公 開 が 空 前 の ス キ ー プ ー ム を 引 き 起 こ し た こ と は 間 違 い あ り ま せ ん 。 映 画 が 世 間 に ム ー プ メ ン ト を 起 こ す 力 が あ っ た と い う こ と で す 。 そ の 後 そ ん な 映 画 が あ っ た か な あ 、 と 思 い ま す 。 一 色 氏 の 作 品 は 、 常 に 色 濃 く 時 代 を 反 映 し て い て 、 同 時 に 先 取 ジ り し て い る よ う に 見 え ま す 。 今 号 掲 載 の 三 篇 に も そ れ を 感 じ ま す 。 ペ ム 今 回 、 日 程 の 都 合 で イ ン タ ビ ュ ー が 出 来 ず 残 念 で し た 。 ☆ 『 日 本 名 作 シ ナ リ オ 選 』 上 下 巻 、 一 月 末 刊 行 の 報 は シ ナ リ オ 界 に と ど ま ら す 映 画 、 テ レ ビ の 世 界 の 超 特 大 ニ ュ ー ス 。 2016 年 は シ ナ リ オ に 注 目 が 集 ま る 年 に な り そ う で す 。 ( 辻 ) 本

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が 澤 井 さ ん は マ キ ノ さ ん の 直 弟 子 で 、 自 ら 雑 巾 が け の 芝 居 を 演 じ な が ら の 演 技 指 導 。 「 最 初 は 声 だ け で ( 室 内 で ま だ 寝 て い る ) 政 夫 に 呼 び か け る 。 次 は 腰 を 障 子 に ト ン ト ン と ぶ つ け て み る 。 そ れ で も 起 き な い の で 、 業 を 煮 や し て 脚 で 障 子 を 蹴 り 上 げ る 。 最 後 に は 『 よ 5 し 。 怒 っ た 』 と 言 っ て 思 い 切 っ て 障 子 を ガ ラ リ と 開 け る 。 そ こ へ 兄 嫁 が 来 て 『 な ん で す 民 さ ん 、 は し た な い 』 と 怒 る 。 そ れ が 二 人 が 気 持 ち を 通 わ せ る き っ か け に な る ん だ 。 判 る ね 、 聖 子 」 ス タ ッ フ 一 同 、 ぶ り つ 子 で 生 意 気 だ と い う 評 判 の 聖 子 が ど う 応 え る か に 興 味 津 々 だ っ た が 、 聖 子 自 身 、 ア イ ド ル 歌 手 か ら 脱 皮 す る 勝 負 作 だ と 考 え て い る ら し く 、 こ の 日 か ら ク ラ ン ク ア ッ プ ま で 一 度 も 根 を 上 げ る こ と な く 、 澤 井 流 の シ ゴ キ に 耐 え た 。 僕 は サ ン ミ ュ ー ジ ッ ク の 聖 子 担 当 者 、 吉 田 達 、 演 技 事 務 の 和 田 徹 ( 後 に 主 と し て 吉 永 小 百 合 企 画 の ) と 共 に し ん ど い ス ケ ジ ュ ー ル 調 整 を し な が ら 、 澤 井 さ ん の 構 想 を 清 書 し て 毎 朝 号 外 を 出 す と い う 作 業 に 追 わ れ た 。 そ し て 残 業 が な い 夜 は 荻 窪 の 旅 館 に 赴 き 、 『 大 奥 猟 奇 犯 罪 史 』 の 執 筆 。 昼 は 純 愛 、 夜 は 異 常 性 愛 。 ま る で ジ キ ル と ハ イ ド 。 問 題 が 起 き た の は 、 無 事 に ク ラ ン ク ア ッ プ し 、 初 号 試 写 を 終 え た 時 で あ る 。 初 号 を 観 終 え た 脚 本 家 の 宮 内 さ ん が 激 怒 し 、 吉 田 を 通 じ て 強 権 発 動 を し て き た の だ 。 ラ ス ト シ ー ン に ・ 、 ・ O す る 『 さ よ 、 つ な ら 民 さ ん 』 と い 、 つ ス ー ー を 削 除 し な け れ ば シ ナ リ オ 作 協 に 訴 え 、 ひ い て は 裁 判 闘 争 も 辞 さ な い と い う の で あ る 。 『 「 さ よ う な ら 民 さ ん 」 は 、 ト ッ プ シ ー ン か ら の 僕 の 演 出 の 流 れ の 帰 結 と し て あ る の で 、 そ こ だ け 取 り だ し て 、 文 句 を 言 わ れ て も 困 る の で す が 、 シ ナ リ オ 作 り の プ ロ セ ス で い ろ い ろ あ っ た わ だ か ま り が 、 最 後 の 最 後 で 感 情 的 に 出 た の か も し れ ま せ ん 。 プ ロ デ ュ ー サ ー は 、 そ ん な こ と で 揉 め て も つ ま ら ん か ら 泣 い て や れ よ 、 と 僕 に 言 う 。 結 局 、 外 し た 。 「 さ よ う な ら 民 さ ん , が あ る の は 、 零 号 と 初 号 プ リ ン ト の 二 本 だ け な ん で す 』 ( 『 映 画 の 呼 吸 澤 井 信 一 郎 の 監 督 作 法 』 ワ イ ズ 出 版 刊 ) 宮 内 さ ん の 脚 本 は 一 本 調 子 で 、 年 上 の い と こ と の 結 婚 は ま か り な ら ぬ と い う 封 建 時 代 の 日 本 の 家 制 度 を 縦 軸 に 盾 に し て い る だ け で 、 主 役 二 人 の 幼 く も 強 靱 な 感 情 が 十 分 に 描 け て い な か っ た 。 酷 な 言 い 方 を す れ ば 、 ア イ ド ル 映 画 は こ れ で 良 し 、 と 見 下 し た よ う な も の で 、 た だ 者 で は な い 松 田 聖 子 ( そ の 証 拠 に 、 三 十 年 後 の 今 も ト ッ プ ア イ ド ル で あ る ) を 甘 く 見 て 、 周 囲 の 状 況 ( 時 代 背 景 と 脇 役 た ち ) か ら 民 子 と 政 夫 を 攻 め 上 げ よ う と す る も の だ っ た の だ 。 そ れ を 澤 井 信 一 郎 は 由 と せ す 、 主 と し て 民 子 の 心 情 描 写

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ア ス カ さ ん は 不 可 解 そ う に 、 ジ ャ ケ ッ ト 朝 海 と 清 春 が 、 か ら 大 音 量 で 流 れ る ぶ つ 倒 れ た 高 速 道 路 、 ビ ル が 横 倒 し に 姿 の 清 春 を 凝 視 す る 世 界 は そ れ を 愛 と 呼 ぶ ん だ ぜ 』 に 合 わ な っ た 三 宮 あ た り 、 火 災 が 広 が り ほ う ば 清 春 「 ? 」 せ て 叫 ぶ よ 、 つ に 唄 、 つ う か ら 黒 煙 が 吹 き 上 が る : ア ス カ さ ん 「 ど う し て 一 人 だ け お っ さ ん ? 」 清 春 「 ) 昨 日 の あ な た が 偽 だ と 一 一 一 口 う な ら 」 清 春 の 声 「 あ ん ま し 、 覚 え て へ ん 。 先 生 は 五 清 春 「 い や 、 僕 は : ( あ ち こ ち の ポ ケ ッ 朝 海 「 ) 昨 日 の 景 色 を 捨 て ち ま う だ け だ ! 」 歳 や っ た か ら 覚 え て へ ん ね ゃ 。 気 イ つ い た ト を 探 る ) 名 刺 が 」 清 春 「 ) 新 し い 日 々 を つ な ぐ の は 、 新 し い 君 ら : 本 気 「 世 も 末 だ 。 教 え 子 に 手 を 出 し た 高 校 教 と 僕 な の さ 」 電 子 ピ ア ノ の 伴 奏 が 聞 こ え て く る 師 」 朝 海 「 ) 僕 等 な ぜ か 確 か め 合 う 、 世 界 じ ゃ そ 清 春 「 ( う ろ た え る ) 本 気 く ん ! 」 れ を 愛 と 呼 ぶ ん だ ぜ ! 」 避 難 所 に な っ た 小 学 校 の 校 庭 ( 1995 朝 海 が 爆 笑 し て 、 唖 然 と し て い る ア ス カ 朝 海 は ハ ン ド ル を 握 る 清 春 を 引 き 寄 せ て 、 年 2 月 日 ) さ ん に 釈 明 し て や る 頬 に 唇 を 押 し つ け る 音 楽 に 導 か れ て 校 舎 か ら 出 て 来 る 清 春 少 朝 海 「 朝 昼 晩 深 夜 、 山 ほ ど ラ ブ メ ー ル を 送 っ 年 ( 5 ) と ミ ド リ ( 6 版 た の は あ た し 。 半 年 間 」 神 戸 の 私 立 女 子 高 の 音 楽 室 場 音 楽 教 師 が 電 子 ピ ア ノ を 弾 き 、 教 え 子 数 一 ア ス カ さ ん 「 う ほ っ 」 十 人 が 唄 う 時 間 に 遅 れ た 朝 海 が 、 後 部 扉 か ら 足 音 を と 忍 ば せ て 入 る 合 唱 「 ) 地 震 に も 負 け な い 、 強 い 心 を も っ て 。 一 神 戸 の 私 立 女 子 高 ・ 外 観 ( 十 日 ほ ど 前 ) 亡 く な っ た 方 々 の ぶ ん も 、 毎 日 を 大 切 に 生 『 春 ☆ 合 唱 部 お 別 れ 会 』 と 板 書 し て い る て し 清 春 。 き て ゆ こ う 」 愛 同 ・ 廊 下 被 災 者 た ち が 、 そ れ ぞ れ の 思 い を 胸 に 聞 清 春 「 今 年 の お 別 れ 会 は な 、 い つ も と 違 う 歌 き 朝 海 と 同 級 生 < と が 、 漫 画 を 取 り き 入 っ て い る に し た い ん や 」 生 合 い 、 萌 え 騒 ぎ な が ら 歩 い て く る 合 唱 「 ) 傷 つ い た 神 戸 を 、 も と の 姿 に も ど そ 合 唱 部 員 < 「 直 太 朗 や ろ ? 『 さ く ら 』 」 CD 音 楽 室 か ら 出 て き た 清 春 と す れ 違 、 つ 「 く る よ ね 、 あ れ は あ た し 去 年 、 号 泣 」 う 支 え あ う 心 と 明 日 へ の 、 希 望 を 胸 に 」 一 瞬 ー ー 朝 海 と 清 春 は 、 そ れ ぞ れ の 指 を 清 春 「 変 え た い ね や 、 今 回 は 。 一 一 十 年 や か ら 清 春 の 声 「 震 災 の 日 か ら 、 火 事 の 音 、 サ イ レ ン 、 絡 ま せ 合 う 初 め な 。 阪 神 淡 路 大 震 災 か ら 」 ヘ リ コ プ タ ー 、 泣 き 声 ば っ か り : な に ご と も な か っ た よ う に 、 両 者 は 離 れ 合 唱 部 員 た ち 、 そ し て 朝 海 が 、 キ ョ ト ン て き れ い な 音 を 聞 い た ん や 」 て い く と 清 春 を 見 つ め る 清 春 少 年 の 頬 を 、 幾 筋 も の 涙 が っ た う 手 を つ な い で い る ミ ド リ は 無 感 動 で 、 表 走 る 車 の 中 ( 一 週 間 前 の 日 曜 日 ) 1995 年 1 月 日 早 朝 の 神 戸 情 が 変 わ ら な い 〇 〇 〇 〇 一 わ

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出 か け 、 運 動 場 ま で 行 っ て 来 た と い う 。 仕 事 「 伊 香 保 の 宿 ー 「 湖 畔 ー 「 写 場 ー を 上 げ 、 あ と 一 一 シ ー ン に な る 。 十 時 半 就 床 、 ホ ト ト ギ ス し き り に 鳴 き 、 水 難 も 鳴 く 。 六 月 一 日 ( 水 ) 晴 玲 子 の 清 書 「 間 宮 の 会 社 の 応 接 間 ー ま で で 二 百 三 十 三 枚 の 由 。 昨 日 も 今 日 も 朝 か ら 機 械 鋸 の 響 き が 聞 え 、 高 原 初 夏 の 空 気 濃 し 。 運 動 場 だ け に し て も 、 今 夏 中 に 椎 名 麟 三 家 、 林 文 三 郎 家 、 神 田 隆 家 な ど が 建 ち 、 そ の 上 、 水 原 、 川 上 家 な ど も 建 つ か も 知 れ ず 、 帯 川 大 工 な ど 大 活 躍 な り 。 魚 徳 は 「 里 の 大 工 , の 由 。 朝 食 後 、 笠 夫 妻 、 買 物 の 帰 り に 来 訪 、 ま だ 一 本 桜 を 知 ら な い と い う 話 で 、 み ん な で 梅 崎 さ ん の 沢 を 登 り 、 ミ ョ シ 油 脂 よ り 一 本 桜 へ 行 き 、 キ ャ ン プ 場 へ 抜 け る 。 途 中 、 測 量 の 人 に 會 ひ 、 ゴ ル フ 場 の た め の 測 量 な り と い う も 、 い つ 出 来 る か は 不 明 。 運 動 場 に 寄 っ て 帰 荘 。 利 市 の 細 君 、 草 ダ ン ゴ を 作 っ て お い て く れ 、 な か / ( 、 う ま し 。 笠 さ ん は 焼 ム ス ビ も う ま が っ て 食 う 。 こ ゝ ろ よ き 疲 れ な り 。 仕 事 「 築 地 の 料 亭 」 を あ げ 、 ラ ス ト の 「 ア パ ー ト 」 に か ゝ り 、 殆 ん ど 書 き 上 げ る も 、 お し ま い だ け 少 し 残 る 。 夜 に 入 っ て 細 雨 あ り 。 玲 子 の 清 書 「 写 場 」 ま で 上 が る 。 六 月 二 日 ( 木 ) 雨 利 市 君 、 朝 、 来 て 玲 子 を 土 地 へ 案 内 、 境 界 線 を 明 示 し て く れ る 。 笠 さ ん 桜 草 を 持 っ て 来 て 、 植 え て く れ る 。 片 倉 附 近 で 採 集 し た と い ふ 。 岡 谷 放 送 局 よ り 浜 さ ん 紹 介 に よ る 電 話 あ り 、 蓼 科 高 原 に 就 い て 対 談 を 頼 ま れ る も 、 秋 ま で 延 期 し て も ら う 仕 事 「 料 亭 」 を 訂 正 、 ラ ス ト の 「 ア パ ー ト 」 を 上 げ 、 こ こ に 「 秋 日 和 」 全 篇 を 脱 稿 、 時 に 二 時 三 十 五 分 、 紙 数 二 百 八 十 枚 な り 。 撮 影 所 や 高 松 君 に 明 日 四 時 半 、 新 宿 着 で 帰 京 の 旨 電 話 す る 。 〔 以 上 、 高 梧 筆 〕 「 い つ も こ れ を 書 く の は 帰 る 間 際 、 今 度 も お 清 書 が す ん で す ぐ 帰 る 。 久 の 仕 事 し て い る 青 梅 に 寄 っ て く の で 、 一 足 先 に 出 る 。 「 秋 日 和 」 の 不 良 老 年 、 ど う や ら 作 者 た ち の 心 境 ら し く 、 面 白 か っ た 。 玲 子 」 玲 子 、 四 時 半 、 清 書 を す ま し て 下 山 、 五 時 三 十 一 一 分 茅 野 発 に て 帰 京 、 今 タ は 青 梅 に 行 き 、 明 日 は 新 宿 へ 迎 へ に 来 る と い ふ 。 夜 は 笠 夫 妻 を 招 い て 会 食 、 そ の 実 は 笠 家 よ り 到 来 の 牛 肉 ス キ ヤ キ と 、 例 の ド ラ イ カ レ 1 な り 。 食 事 、 酩 酊 中 、 京 都 一 カ 、 佐 田 夫 妻 、 里 見 先 生 、 吉 井 〔 勇 〕 先 生 、 佐 々 木 の 達 子 さ ん と 電 話 で 快 談 。 そ の あ と 北 川 君 よ り 電 話 、 上 諏 訪 に 来 て い る 由 に て 、 十 二 時 近 く 来 荘 、 チ マ キ ズ シ 、 モ ナ カ な ど 到 来 。 十 二 時 半 就 床 六 月 三 日 ( 金 ) 晴 今 日 帰 鎌 の 予 定 、 い つ も よ り 早 く 起 床 、 と 云 っ て も い つ も は 九 時 半 、 今 朝 は 八 時 半 な り 、 山 鳩 、 郭 公 、 杜 鵑 、 鶯 、 四 十 125 ー ー

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ク ラ ン ク イ ン の 数 週 間 前 に 中 止 に な る と い う 、 ド ラ マ 以 上 に ド ラ マ チ ッ ク な 展 開 と な り ま し た 。 脚 本 の 取 材 時 、 あ る 県 立 高 校 の 三 泊 四 日 の 修 学 旅 行 に 同 行 さ せ て も ら い ま し た 。 十 七 歳 ま み れ に な り な が ら 、 語 り 、 笑 い 、 食 べ 、 眠 っ た 日 々 。 ク ラ ス の 集 合 写 真 に も 混 ぜ て も ら っ た こ の 旅 は 忘 れ が た く 、 製 作 が 中 止 に な っ た 後 も 、 何 度 も 思 い 返 し て い ま し た 。 こ の ま ま で は 終 わ ら せ ら れ な い 昨 年 夏 、 脚 本 を 「 原 作 ー と し 、 小 説 「 幸 せ で あ る よ う に 」 ( 幻 冬 舎 文 庫 ) を 出 版 し ま し た 。 幸 い 評 判 が よ く 、 数 社 か ら 、 映 画 化 、 テ レ ビ 化 の 打 診 を 受 け て い ま す 。 実 現 す る か ど う か は 、 ま っ た く 未 知 数 で す が 現 在 、 「 幸 せ で あ る よ う に は 九 歳 。 映 像 ド ラ マ と し て お 客 様 に お 披 露 目 で き る 頃 に は 、 中 学 生 ぐ ら い に な っ て い る か も し れ ま せ ん 「 映 画 や テ レ ビ で オ リ ジ ナ ル 脚 本 を 書 か せ て も ら え な 多 く の 人 が 嘆 き ま す 。 当 た り 前 だ と も 、 思 う の で す 。 オ リ ジ ナ ル で 作 品 を 作 り た い と い う の は 、 つ ま り 、 あ な た の お 金 で お れ を 遊 ば せ て く れ と 主 張 す る の に 等 し い 気 が し ま す 。 難 し く て 、 当 然 。 そ れ で も 、 製 作 費 を 自 由 に 出 来 な い 脚 本 家 に だ っ て 、 頭 と 時 間 は た つ ぶ り あ り ま す 。 特 に 、 時 間 は こ の 拙 文 を 読 み 返 す と 、 な ん だ か や り た い 企 画 を 着 々 と 実 現 し て い る よ う に 受 け 取 ら れ か ね ま せ ん が 、 誤 解 で す 。 十 六 年 前 に ア イ デ ィ ア を 得 、 ロ サ ン ゼ ル ス と パ リ で 長 い 期 間 、 も ち ろ ん 自 前 で 取 材 を し 、 何 度 も 脚 本 を 書 い た の に 、 入 り 口 に さ え 立 て な い で い る 企 画 が あ り ま す 。 あ る ノ ン フ ィ ク シ ョ ン に 魅 入 ら れ 、 自 分 で オ プ シ ョ ン を 支 払 っ て 権 利 を 保 有 し た も の の 、 ど こ に も 興 味 を 持 っ て も ら え な い 企 画 が あ り ま す ご 紹 介 で き な い 子 ど も が 、 た く さ ん い ま す じ っ と 手 を 見 ま す 。 脚 本 家 と い う 仕 事 で ご 飯 を 食 べ 始 め て 、 今 年 で 三 十 三 年 。 書 い て さ え い れ ば 、 と に か く 、 な に か か 生 ま れ る 可 能 性 は あ り ま す 。 わ ず か で も 、 可 能 性 さ え あ る な ら ば 、 ず い ぶ ん 幸 福 な こ と で す 。 AJ い 、 つ 、 刀 そ う 考 え ざ る を 、 得 な い の で す 。