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第 二 章 歴 史

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は じ め に ・ 第 一 章 日 本 会 議 と は 何 か 第 二 章 歴 史 : 第 三 章 憲 法 : 第 四 章 草 の 根 : 目 次

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・ 「 バ ラ ン ス 」 の 欠 如 し た 高 橋 史 朗 に 頼 る 外 務 省 の 危 う さ 今 や 高 橋 は 、 外 務 省 が 「 バ ラ ン ス の 取 れ た 研 究 者 だ 」 と 評 価 す る ま で の 存 在 に な っ た 。 だ が 、 本 稿 で 振 り 返 っ た 高 橋 の 所 属 や 来 歴 を 見 て 、 果 た し て 彼 を 「 バ ラ ン ス の 取 れ た 研 究 者 、 と 評 価 で き る だ ろ う か ? 高 橋 が 「 生 長 の 家 」 の 信 徒 で あ る こ と は 措 く と し て も 、 彼 が 「 日 本 会 議 」 の 運 営 母 体 で あ る 「 日 本 青 年 協 議 会 」 の 幹 部 だ と い う 事 実 は 揺 る が な い 。 つ ま り 、 右 翼 団 体 の 幹 部 で あ り 、 か つ ま た 正 規 の 歴 史 学 の 教 育 を 受 け た こ と の な い 人 物 を 、 外 務 省 は 「 バ ラ ン ス の 取 れ た 研 究 者 ー と 評 価 し て い る こ と と な る 。 こ れ は 、 ど う 考 え て も お か し い 高 橋 の 所 属 や 来 歴 を 知 っ た う え で 、 彼 の 意 見 を 採 用 し て い る の で あ れ ば 、 価 値 中 立 で あ る べ き は ず の 行 政 と し て 、 外 務 省 / 文 科 省 の 姿 勢 は は な は だ 問 題 だ と い わ ざ る を え な い 。 ま た 、 高 橋 の 所 属 や 来 歴 を 知 ら ず に 彼 の 意 見 を 採 用 し て い る の で あ れ ば 、 外 務 省 / 文 科 216

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そ う 、 村 上 正 邦 だ 。 村 上 正 邦 こ そ が 、 日 本 会 議 を 作 り 、 そ の 前 身 で あ る 「 日 本 を 守 る 会 」 や 「 日 本 を 守 る 国 民 会 議 」 の リ ー ダ ー と し て 、 彼 ら の 国 民 運 動 の 先 頭 に 立 ち 、 こ の 連 載 の メ イ ン テ ー マ の 一 つ で あ る 「 日 本 青 年 協 議 会 」 を 「 大 人 の 世 界 ー に 紹 介 し た 人 物 だ 。 彳 に 話 を 聞 か ず し て 日 本 会 議 の 歴 史 は 語 れ な い 。 日 本 会 議 の 歴 史 だ け で は な い 。 村 上 正 邦 の 証 言 な し で 、 今 の 安 倍 政 権 の 背 後 に 蠢 く 「 一 群 の 人 々 」 を 語 る こ と は で き な い だ ろ 2015 年 8 月 某 日 、 そ の 村 上 正 邦 本 人 を 、 永 田 町 の 事 務 所 に 訪 ね た 。 広 い オ フ ィ ス の 一 角 に 、 清 潔 な 応 接 セ ッ ト が 置 か れ て い る 。 村 上 氏 は そ の ソ フ ァ ー に 座 り 、 出 迎 え て く れ た 。 「 じ ゃ 、 ま ず 、 ) 」 挨 拶 ね ー 史 名 刺 交 換 の 間 に も こ ち ら の 表 情 を 確 実 に 観 察 す る 眼 光 は 、 あ く ま で も 鋭 い 。 、 、 こ が 、 歴 さ か も 嫌 な 気 持 ち は し な い 。 む し ろ 愛 嬌 を 感 じ る ほ ど だ 。 章 第 事 務 所 の 正 面 に は 神 棚 。 そ の 下 に は 、 谷 口 雅 春 真 筆 の 「 天 皇 国 日 本 ー の 大 き な 額 。 神 棚 0

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る 男 女 共 同 参 画 条 例 に 対 す る 反 対 運 動 を 、 新 生 佛 教 教 団 系 の 出 版 会 社 ・ 日 本 時 事 評 論 社 が 積 極 的 に 主 導 し て い た 。 ( 山 口 2012 ) ま た 、 愛 媛 県 で 「 新 し い 歴 史 教 科 書 を つ く る 会 」 が 出 版 す る 歴 史 教 科 書 が 採 択 さ れ た 際 に は 、 神 社 本 庁 、 倫 理 研 究 所 、 キ リ ス ト の 幕 屋 な ど 、 日 本 会 議 に 参 画 す る 宗 教 団 体 の 活 動 が 確 認 さ れ て い る 。 ( 上 杉 、 前 掲 書 ) 条 例 反 対 や 教 科 書 採 択 な ど 地 方 自 治 体 で の 活 動 に と ど ま ら ず 、 国 政 選 挙 の 選 挙 運 動 に お い て も 、 日 本 会 議 に 参 加 す る 宗 教 団 体 の 活 動 は 観 察 さ れ て い る 。 か っ て 、 「 新 し い 歴 史 教 科 書 を つ く る 会 」 で 日 本 会 議 周 辺 の 人 々 と 交 流 の 深 か っ た 西 尾 幹 二 は 、 自 身 の プ ロ グ に 、 年 の 衆 議 院 選 挙 に お け る 日 本 会 議 と 日 本 会 議 に 参 画 す る 宗 教 団 体 の 活 動 の 様 子 を 克 明 に 記 録 し て い る 。 8 月 新 日 の 靖 国 の 境 内 で 日 本 会 議 事 務 局 総 長 の 椛 島 ( か ば し ま ) 有 三 氏 に 私 が 今 度 の 選 挙 で 守 り た い 六 人 の 名 を 挙 げ た 。 椛 島 氏 の 意 中 の 名 と び っ た り 一 致 し た 。 私 は 応 援 に 行 き た い と 言 っ た 。 協 力 し ま し よ う 、 と 氏 は 言 っ た 。 日 本 会 議 や っ く る 会 や モ ラ ロ ジ ー や キ リ ス ト 教 幕 屋 や 自 民 党 県 連 、 市 議 会 議 員 、 そ

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第 二 章 歴 史 そ の 間 、 「 年 決 議 ー は 「 村 山 談 話 」 を 生 み 、 「 村 山 談 話 」 は 「 河 野 談 話 」 「 小 泉 談 話 」 と 引 き 継 が れ て い っ た 。 謝 罪 決 議 反 対 運 動 に 従 事 し た 人 々 は 、 こ の 「 年 決 議 継 承 の 歴 史 」 を 、 屈 辱 と し て 提 え て い た で あ ろ う こ と は 想 像 に 難 く な い 彼 ら に と っ て 屈 辱 の 歴 史 が 続 く な か 、 1997 年 に は 「 日 本 を 守 る 会 」 と 「 日 本 を 守 る 国 民 会 議 」 は 大 同 団 結 し 、 「 日 本 会 議 」 が 生 ま れ た 。 そ の 後 も 、 彼 ら の 運 動 は 、 国 旗 国 歌 法 制 定 、 教 育 基 本 法 改 正 、 夫 婦 別 姓 潰 し 、 皇 室 典 範 改 正 反 対 運 動 、 男 女 共 同 参 画 反 対 運 動 な ど な ど : : と 、 着 実 に 成 果 を あ げ 、 「 日 本 会 議 、 と し て の 影 響 力 も 誇 示 す る よ う に な っ そ し て 、 よ う や く 迎 え た 戦 後 年 。 発 表 さ れ た 「 安 倍 談 話 」 は 、 前 述 の 通 り 「 謝 罪 も 反 省 も 侵 略 も 植 民 地 も 、 誰 が 主 体 な の か 全 く 明 確 で な い ー の が 特 徴 だ 。 も う 、 言 う ま で も な い で あ ろ う 。 こ の 「 誰 が 主 体 で あ る か 全 く 明 確 で な い ー 言 い 回 し こ そ 、 幻 年 前 、 彼 ら が 求 め て い た 文 案 の 方 向 性 そ の も の で は な い か 。 「 年 決 議 」 以 降 、 「 侵 略 や 植 民 地 支 配 の 行 為 主 体 者 が 日 本 で あ る こ と を 明 確 に す る 」 一 一 一 一 〕 礙

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こ れ ら 各 種 別 働 団 体 は 、 特 段 、 日 本 会 議 で あ る こ と は 名 乗 ら な い も の の 、 日 本 会 議 系 団 体 で あ る こ と を 隠 し も し な い 。 あ く ま で も 別 働 部 隊 と し て 、 個 別 に シ ン ポ ジ ウ ム を 開 催 し た り 署 名 活 動 を 行 っ た り 、 街 頭 演 説 を 行 っ た り と 実 に さ ま ざ ま な チ ャ ン ネ ル で 、 自 分 た ち の 主 張 を 繰 り 返 し 展 開 し て い る 。 ま た 、 活 発 な 地 方 活 動 も 特 徴 の 一 つ だ 。 日 本 会 議 本 体 が 「 日 本 会 議 地 方 議 員 連 盟 ー な る 組 織 を 擁 し て い る の み な ら ず 、 上 述 し た よ う な 個 別 事 案 ご と の 各 種 別 働 団 体 が 、 そ れ ぞ れ の 地 方 組 織 を 持 っ て お り 、 そ れ ら 地 方 組 織 が 地 方 議 員 を 支 え 各 自 治 体 の 議 会 で の 影 響 力 を 行 使 し て い る 。 こ の 運 動 方 法 の 典 型 的 な 「 成 功 事 例 ー が 、 歴 史 教 科 書 採 択 運 動 と 男 女 共 同 参 画 バ ッ シ ン グ だ ろ 、 つ 。 日 本 会 議 が 結 成 さ れ た の は 1997 年 。 ち ょ う ど 、 「 新 し い 歴 史 教 科 書 を つ く る 会 」 の 議 歴 史 教 科 書 採 択 運 動 が 全 国 的 な 拡 が り を 見 せ た 頃 に 重 な る 。 そ う し た 時 代 背 景 も あ り 、 設 会 本 立 当 初 の 日 本 会 議 は 各 地 の 自 治 体 で 教 科 書 採 択 を 目 指 し た 活 発 な 活 動 を 行 っ た ( 俵 15 ) 。 ま た 、 男 女 共 同 参 画 バ ッ シ ン グ で も 、 同 じ よ う な 手 法 が と ら れ 、 日 本 会 議 系 の 各 種 団 体

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参 考 資 料 大 原 康 男 2008 「 現 代 日 本 の 国 家 と 宗 教 」 展 転 社 宗 教 法 人 生 長 の 家 編 1985 「 生 長 の 火 を か ざ し て 永 遠 の 谷 口 雅 春 先 生 」 神 社 新 報 社 編 2006 「 検 証 神 社 本 庁 六 十 年 先 人 の 足 跡 ー 「 神 社 新 報 」 の 紙 面 か ら 一 」 神 社 新 報 社 神 社 本 庁 研 修 所 編 2006 「 神 社 本 庁 史 稿 ( 平 成 十 八 年 ニ 月 増 補 ) 」 ( 初 刊 、 1976 年 ) 神 社 本 庁 研 修 所 鈴 木 邦 男 2012 「 増 補 失 敗 の 愛 国 心 」 イ ー ス ト プ レ ス 生 長 の 家 本 部 編 1959 「 生 長 の 家 三 十 年 史 」 日 本 教 文 社 同 1969 「 生 長 の 家 四 十 年 史 」 日 本 教 文 社 同 1980 「 生 長 の 家 五 十 年 史 」 日 本 教 文 社 田 中 伸 尚 2002 「 靖 国 の 戦 後 史 」 岩 波 書 店 谷 口 雅 春 1938 「 神 道 篇 日 本 國 の 世 界 的 使 命 」 「 生 命 の 實 相 光 明 思 想 普 及 會 449-730 同 1940 「 無 門 關 の 日 本 的 解 釋 」 光 明 思 想 普 及 會 同 1941 「 天 皇 絶 対 論 と そ の 影 響 」 光 明 思 想 普 及 會 同 1953 「 限 り な く 日 本 を 愛 す 」 日 本 教 文 社 同 1983 「 大 和 の 国 日 本 」 日 本 教 文 社 信 の 卷 ( 事 變 版 ) 」 玉 置 和 郎 記 録 集 編 纂 委 員 会 1988 「 政 党 政 治 家 玉 置 和 郎 」 学 習 研 究 社 俵 義 文 2008 「 く つ く る 会 > 分 裂 と 歴 史 偽 造 の 深 層 ー 正 念 場 の 歴 史 教 科 書 問 題 」 花 伝 社 西 尾 幹 ニ ・ 平 田 文 昭 2009 「 保 守 の 怒 り 」 草 思 社 日 本 青 年 協 議 会 編 2011 「 グ ラ フ ー 日 本 青 年 協 議 会 40 年 の 歩 み 日 本 の 誇 り 復 活 へ の 志 」 日 本 青 年 協 議 会 ・ 日 本 協 議 会 ( 非 ま ノ し ロ ロ 肥 野 仁 彦 1979 「 神 と 仏 と 自 民 党 」 徳 間 書 店 マ ッ ク フ ァ ー ラ ン ド 、 N , H1969 「 神 々 の ラ ッ シ ュ ア ワ ー 」 ( 内 藤 豊 ・ 杉 本 武 之 訳 ) 社 会 思 想 社 ( Horace Ne Ⅲ McFarl and, The rush hour of the gods: a study of new religious movements in Japan, Macm illan, 1967 ) 特 記 資 料 猪 野 健 治 1973 「 日 本 の 右 翼 そ の 系 譜 と 展 望 」 日 新 報 道 出 版 部 塚 田 穂 高 2015 「 宗 教 と 政 治 の 転 轍 点 ー 保 守 合 同 と 政 教 一 致 の 宗 教 社 会 学 一 」 花 伝 社 同 2016 「 日 本 会 議 と 宗 教 」 渡 邊 直 樹 責 任 編 集 「 宗 教 と 現 代 が わ か る 本 2016 」 平 凡 社 144-149 日 隈 威 徳 1985 「 宗 教 と 共 産 主 義 」 新 日 本 出 版 社 堀 幸 雄 2001 「 増 補 戦 後 の 右 翼 勢 力 』 ( 初 刊 、 1983 年 ) 勁 草 書 房 302

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第 二 章 歴 史 ・ 村 上 正 邦 に 伝 え ら れ た 口 頭 発 表 文 案 の 内 容 「 ま た 、 世 界 の 近 代 史 上 に お け る 数 々 の 植 民 地 支 配 や 侵 略 的 行 為 に 思 い を い た し 、 我 が 国 が 過 去 に 行 っ た 行 為 や 他 国 民 と く に ア ジ ア の 諸 国 民 に 与 え た 苦 痛 を 認 識 し 、 深 い 反 省 の 念 を 表 明 す る 。 」 ・ 正 式 文 案 と し て 書 面 発 表 さ れ た 内 容 「 ま た 、 世 界 の 近 代 史 上 に お け る 数 々 の 植 民 地 支 配 や 侵 略 的 行 為 に 思 い を い た し 、 我 が 国 が 過 去 に 行 っ た こ う し た 行 為 や 他 国 民 と く に ア ジ ア の 諸 国 民 に 与 え た 苦 痛 を 認 識 し 、 深 い 反 省 の 念 を 表 明 す る 。 自 民 党 執 行 部 は 、 村 上 正 邦 に 伝 え た 口 頭 発 表 案 に 、 「 こ う し た 」 の 4 文 字 を 加 え る こ と に よ り 、 「 植 民 地 支 配 」 「 侵 略 行 為 」 の 行 為 主 体 に も 「 我 が 国 」 が 含 ま れ る と 明 記 す る こ と に 成 功 す る 。

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・ 戦 後 間 年 安 倍 談 話 に 垣 間 見 え た 「 圧 力 」 の 歴 史 椛 島 の 率 い る 日 本 会 議 が 、 ど の よ う に 政 治 に 圧 力 を 加 え て い る の か 。 そ の 格 好 の 事 例 が 、 2015 年 春 、 観 察 さ れ た 。 2015 年 は 戦 後 年 で あ り 、 安 倍 政 権 は 「 戦 後 川 年 安 倍 談 話 」 を 出 す に 際 し 、 2 月 に は 有 識 者 会 議 を 設 置 し た 。 こ の 有 識 者 会 議 の 座 長 代 理 で あ る 北 岡 伸 一 ( 国 際 大 学 学 長 ) は 3 月 9 日 の 段 階 で 、 「 日 本 は 侵 略 戦 争 を し た 。 私 は 安 倍 首 相 に 『 日 本 が 侵 略 し た 』 と 言 っ て ほ し い 」 と 言 明 し て い た ( 『 産 経 新 聞 』 2 015 年 3 月 9 日 ) 。 に も か か わ ら ず 、 北 岡 は 、 4 月 川 日 に 突 然 、 「 『 植 民 地 支 配 と 侵 略 』 や 『 お わ び 』 の 踏 襲 に こ だ わ る 必 要 は な い 」 と 、 全 く 逆 の 考 え を 示 す に 至 っ た 。 ( 『 2015 年 4 月 Ⅱ 日 ) こ の 間 、 わ す か 1 か 月 。 確 か に 3 月 の 「 日 本 が 侵 略 し た と 言 っ て ほ し い と い う 北 岡 の 見 解 に 対 し て は 、 報 道 直 史 後 か ら 各 方 面 か ら の 反 発 が 表 明 さ れ た 。 な か で も と り わ け 機 敏 に 反 応 し た の は 、 や は り 日 歴 本 会 議 周 辺 の 人 々 で あ っ た 。 日 本 会 議 の 代 表 委 員 で も あ る 長 谷 川 三 千 子 ( 埼 玉 大 学 名 誉 教 章 第 授 ) は 、 北 岡 座 長 代 理 の 「 侵 略 し た と 言 っ て ほ し い 」 と の 見 解 が 報 道 さ れ た 直 後 の 3 月 四