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検索対象: リミット (講談社文庫)

リミット (講談社文庫)から 116件ヒットしました。

リミット (講談社文庫)


講 談 社 立 庫 野 沢 尚 講 談 社

リミット (講談社文庫)


ー 著 者 一 野 沢 尚 1960 年 愛 知 県 生 ま れ 。 日 本 大 学 芸 術 学 部 卒 。 ' 85 年 テ レ ビ ド ラ マ 「 殺 し て 、 あ な た 」 、 映 画 「 V マ ド ン ナ 大 戦 争 」 て 、 脚 本 家 デ ビ ュ ド ラ マ 「 青 い 鳥 」 ほ か ヒ ッ ト そ の 後 、 映 画 「 そ の 男 、 凶 暴 に つ き 」 、 作 は 数 知 れ ず 。 ' 97 年 『 破 線 の マ リ ス 』 て 、 第 43 回 江 戸 川 乱 歩 賞 受 賞 。 同 年 、 『 恋 愛 時 代 』 ( 幻 冬 舎 ) て 第 4 回 島 清 恋 愛 文 学 賞 受 賞 。 ' 99 年 、 ド ラ マ 「 眠 れ る 森 」 「 結 婚 前 夜 」 の 2 作 品 て 、 第 17 回 向 田 邦 子 賞 受 賞 。 2001 年 、 『 深 紅 』 ( 講 談 社 ) て 、 第 22 回 吉 川 英 治 文 学 新 人 賞 受 賞 。 著 書 「 反 乱 の ポ ャ ー ジ デ ザ イ ン 一 菊 地 信 義 ュ 』 ( 集 英 社 ) ほ か 。 の ざ わ ひ さ し 野 沢 尚 ◎ Hisashi Nozawa 2001 20 田 年 6 月 丐 日 第 一 刷 発 行 2003 年 3 月 日 第 4 刷 発 行 発 行 者 一 一 野 間 佐 和 子 発 行 所 ー ー 株 式 会 社 講 談 社 東 京 都 文 京 区 音 羽 2 ー 12 ー 21 〒 112 ー 8001 電 話 出 版 部 ( 03 ) 5395 ー 3510 販 売 部 ( 03 ) 5395 ー 5817 業 務 部 ( 03 ) 5395 ー 3615 Printed in Japan 製 版 印 刷 製 本 講 談 社 文 庫 定 価 は カ ノ ヾ ー に 表 示 し て あ り ま す 慶 昌 堂 印 刷 株 式 会 社 豊 国 印 刷 株 式 会 社 株 式 会 社 若 林 製 本 工 場 落 丁 本 ・ 乱 丁 本 は 購 入 書 店 名 を 明 記 の う え 、 小 社 書 籍 業 務 部 あ て に お 送 り く だ さ い 。 送 料 は 小 社 負 担 に て お 取 替 え し ま す 。 な お 、 こ の 本 の 内 容 に つ い て の お 問 い 合 わ せ 本 書 の 無 断 複 写 ( コ ビ ー ) は 著 作 権 法 上 で の 例 外 を 除 き 、 禁 じ ら れ て い ま す 。 I S B N 4 -0 6 ー 2 7 51 7 2 - X は 文 庫 出 版 部 あ て に お 願 い い た し ま す 。

リミット (講談社文庫)


講 談 社 文 庫 刊 行 の 辞 二 十 一 世 紀 の 到 来 を 目 睫 に 望 み な が ら 、 わ れ わ れ は い ま 、 人 類 史 上 か っ て 例 を 見 な い 巨 大 な 転 換 期 を む か え よ う と し て い る 。 世 界 も 、 日 本 も 、 激 動 の 予 兆 に 対 す る 期 待 と お の の き を 内 に 蔵 し て 、 未 知 の 時 代 に 歩 み 入 ろ う と し て い る 。 こ の と き に あ た り 、 創 業 の 人 野 間 清 治 の 「 ナ シ ョ ナ ル ・ エ デ ュ ケ イ タ ー 」 へ の 志 を 現 代 に 甦 ら せ よ う と 意 図 し て 、 わ れ わ れ は こ こ に 古 今 の 文 芸 作 品 は い う ま で も な く 、 ひ ろ く 人 文 ・ 社 会 ・ 自 然 の 諸 科 学 か ら 東 西 の 名 著 を 網 羅 す る 、 新 し い 綜 合 文 庫 の 発 刊 を 決 意 し た 。 激 動 の 転 換 期 は ま た 断 絶 の 時 代 で あ る 。 わ れ わ れ は 戦 後 二 十 五 年 間 の 出 版 文 化 の あ り か た へ の 深 い 反 省 を こ め て 、 こ の 断 絶 の 時 代 に あ え て 人 間 的 な 持 続 を 求 め よ う と す る 。 い た す ら に 浮 薄 な 商 業 主 義 の あ だ 花 を 追 い 求 め る こ と な く 、 長 期 に わ た っ て 良 書 に 生 命 を あ た え よ う と っ と め る と こ ろ に し か 、 今 後 の 出 版 文 化 の 真 の 繁 栄 は あ り 得 な い と 信 ヒ る か ら で あ る 。 同 時 に わ れ わ れ は こ の 綜 合 文 庫 の 刊 行 を 通 し て 、 人 文 ・ 社 会 ・ 自 然 の 諸 科 学 が 、 結 局 人 間 の 学 に は か な ら な い こ と を 立 証 し よ 、 つ と 願 っ て い る 。 か っ て 知 識 と は 、 「 汝 自 身 を 知 る 」 こ と に つ き て 現 代 社 会 の 瑣 末 な 情 報 の 氾 濫 の な か か ら 、 力 強 い 知 識 の 源 泉 を 掘 り 起 し 、 技 術 文 明 の た だ な か に 、 生 き た 人 間 の 姿 を 復 活 さ せ る こ と 。 そ れ こ そ わ れ わ れ の 切 な る 希 求 で あ る 。 わ れ わ れ は 権 威 に 盲 従 せ す 、 俗 流 に 媚 び る こ と な く 、 渾 然 一 体 と な っ て 日 本 の 「 草 の 根 」 を か そ れ は た ち づ く る 若 く 新 し い 世 代 の 人 々 に 、 心 を こ め て こ の 新 し い 綜 合 文 庫 を お く り 届 け た い 。 知 識 の 泉 で あ る と と も に 感 受 性 の ふ る さ と で あ り 、 も っ と も 有 機 的 に 組 織 さ れ 、 社 会 に 開 か れ た 万 人 の た め の 大 学 を め ざ し て い る 。 大 方 の 支 援 と 協 力 を 衷 心 よ り 切 望 し て や ま な い 。 一 九 七 一 年 七 月 野 間 省 一

リミット (講談社文庫)


を 視 野 に 入 れ つ つ 、 ま っ た く 独 自 の ア プ ロ ー チ で 被 害 者 遺 族 の 視 点 か ら 犯 罪 を 捉 え な お し て い る 。 し か も 決 し て 復 讐 や 報 復 と い っ た カ タ ル シ ス の 産 出 で 終 わ ら ず 、 〈 血 〉 を め ぐ る 宿 命 と 魂 の 浄 化 と い う 大 き な テ ー マ に ま で 昇 華 し て い る こ と だ 。 こ れ が 何 と も 素 晴 ら し い 。 と に か く こ れ ほ ど ま で に 力 強 く 家 族 の 愛 と 、 加 害 者 側 と 被 害 者 側 の 複 雑 な 愛 憎 を 抉 っ た 作 品 は な い 。 少 な く と も 僕 は こ こ 数 年 、 こ ん な に 辛 く て 、 苦 し く て 、 切 な い 小 説 は 読 ん だ こ と が な か っ た 。 人 物 の 心 理 の ダ イ ナ ミ ズ ム を 、 こ れ ほ ど ま で に 綿 密 に 書 き 込 ん だ 作 品 に 触 れ た こ と が な か っ た 。 そ う 、 こ の 心 理 の ダ イ ナ ミ ズ ム こ そ 、 作 者 の 求 め て い る も の で は な い か と 思 う 。 ″ 冒 頭 の 、 闇 の 中 に 押 し 出 さ れ る よ う な 少 女 の 不 安 の 描 写 が 圧 倒 的 で 、 映 像 で は 表 現 で き な い 緊 迫 感 が あ り 、 秀 逸 だ っ た 〃 と 北 方 謙 三 氏 が 絶 賛 し て い る け れ ど ( 他 の 選 考 委 員 も み な 推 賞 し て い る け れ ど ) 、 こ の 冒 頭 の 場 面 は 最 後 に も う 一 度 変 奏 さ れ 、 い ち だ ん と 深 く 味 わ う 不 安 と 絶 望 を き つ り つ 際 立 た せ て い る の だ 。 ま さ に 〃 映 像 で は 表 現 で き な い 緊 迫 感 〃 が あ り 、 言 葉 で 場 面 を 屹 立 さ せ て い る 。 説 一 一 = ロ う ま で も な く 、 野 沢 尚 は 有 名 な 脚 奎 豕 で も あ る 。 映 画 『 そ の 男 、 凶 暴 に つ き 』 や テ レ ビ ド ラ マ 『 恋 人 よ 』 、 一 九 九 七 年 『 破 線 の マ リ ス 』 ( 講 談 社 文 庫 ) で 江 戸 川 乱 歩 賞 を 受 賞 し た 後 解 も 『 眠 れ る 森 』 『 氷 の 世 界 』 な ど 高 視 聴 率 を 誇 る 番 組 を 手 掛 け て き た 。 そ ん な 人 気 脚 本 家 が 小 説 を 書 く の は 、 ″ 映 像 で は 表 現 で き な い 〃 も の を 求 め て い る か ら だ ろ う 。 ″ 波 瀾 万 丈 の 作 品

リミット (講談社文庫)


池 上 冬 樹 や は り 昨 年 ( 平 成 十 一 一 年 ) の 暮 れ に 出 た 傑 作 『 深 紅 』 ( 講 談 社 ) か ら 話 を は じ め よ う 。 こ の 小 説 が 今 年 、 第 一 一 十 一 一 回 の 吉 川 英 治 文 学 新 人 賞 を 受 賞 し た か ら で あ る 。 こ れ は 一 家 惨 殺 事 件 の 生 き 残 り の 長 女 の 奏 子 が 八 年 後 、 加 害 者 の 娘 の 未 歩 を 捜 し 当 て 、 身 分 を い つ わ っ て 接 近 し 、 や が て 心 の な か に 潜 ん で い た 憎 悪 を か き た て る と い う 物 語 。 全 篇 に 息 苦 し い ま で の 緊 迫 感 が み な ぎ っ て い て 、 読 み 進 め る の が 辛 く な る ほ ど 。 と り わ け 終 盤 は 、 悪 意 と 冷 酷 さ が 表 出 さ れ て 、 関 係 者 が 不 幸 の 道 を ひ た す ら 歩 み そ う に な る の が 切 な く 、 何 度 か 本 を 置 い て し ま う の だ け れ ど 、 で も す ぐ に 物 語 の 先 が 気 に な っ て 本 を 手 に と り 、 息 を つ め な が ら 読 み 進 め て い く 。 一 一 人 の 女 性 の 思 い 、 奏 子 と 未 歩 の そ れ ぞ れ の 思 い が 決 し て 他 人 事 と 説 は 思 え な い か ら だ 。 ど ち ら に も 感 情 移 入 で き 、 激 し く 心 を ゆ さ ぶ ら れ る の で あ る 。 解 " 被 圭 暑 と 加 圭 暑 の 子 供 同 士 が こ れ ほ ど ま で に 深 く 関 わ り 合 う 物 語 な ど 読 ん だ こ と が な い 。 こ の 構 想 を 思 い 付 い た だ け で 評 価 に 値 す る 。 小 説 は 作 り 事 で あ る 。 だ か ら こ そ こ う い う 世 界 も 作 れ る の だ 、 と あ ら た め て 知 ら さ れ た 。 と 高 橋 克 彦 氏 が 吉 川 賞 の 選 評 で 述 べ て い る よ う 解 説 か な こ

リミット (講談社文庫)


の 被 圭 暑 と し て 事 情 聴 取 を し た 青 年 が 軽 度 の 綿 薄 弱 者 だ っ た 時 、 公 子 は 本 人 の 学 力 に 合 わ う な せ た 大 き な 平 仮 名 文 字 だ け で 調 書 を 作 っ て み た 。 そ の 工 夫 に は 上 司 も 「 な る ほ ど 」 と 唸 っ た 。 本 人 の 肉 声 に 近 い 文 章 で あ る ほ ど 、 証 人 の 目 撃 談 は 真 実 味 を も っ て 読 む 者 の 胸 に 迫 る の 」 っ 一 」 0 思 い 返 せ ば 、 / 学 生 の 頃 か ら 、 作 文 だ け は い つ も 先 生 に 褒 め ら れ て い た 。 公 子 は 文 章 は 得 意 だ っ た が 、 特 に 文 学 が 好 き だ っ た と い う わ け で は な い 。 高 校 生 の 頃 は 、 同 級 生 と 赤 川 次 郎 の 文 庫 本 の 貸 し 借 り を す る 程 度 だ っ た 。 す ん か 調 書 作 り の 腕 を 褒 め ら れ る よ う に な っ た 頃 か ら 、 公 子 は 寸 暇 を 惜 し ん で 文 芸 書 を 乱 読 し た 。 署 内 の 食 堂 で い つ も 文 庫 本 を 開 い て 箸 を 口 に 運 ん で い る 公 子 の 姿 に 、 や が て 目 を 止 め る 男 性 が 現 わ れ た 。 た か ひ さ 有 働 貴 久 は 交 通 機 動 隊 の 白 バ イ 警 官 だ っ た 。 い か に も 体 の 隅 々 ま で 筋 肉 が 詰 ま っ て い る 長 そ 、 つ ′ 、 り を 」 4 空 9 め 身 痩 驅 だ が 、 両 頬 が い つ も 娘 の よ う に 赤 く て 、 ユ ー モ ラ ス な 印 象 を 周 囲 に 与 え る 。 高 校 時 代 は 暴 走 族 だ っ た と い う 変 わ り 種 だ っ た 。 警 察 の 厄 介 に な る こ と は 一 度 も な か っ た た め 、 か ろ う じ て 警 察 学 校 に 入 学 で き た と い う 。 初 め て の デ ー ト で 誘 わ れ た 先 は 、 奥 多 摩 の 山 奥 だ っ た 。 貴 久 は モ ト ク ロ ス ・ バ イ ク の う し ろ に 公 子 を 乗 せ て 、 山 か ら 谷 へ と 悪 路 を ひ た 走 る 。 公 子 は 振 り 落 と さ れ ま い と 貴 久 の 腰 に し が み つ い た 。

リミット (講談社文庫)


望 リ ン ボ ウ 先 生 の 書 物 探 偵 帖 野 口 悠 紀 雄 「 超 、 勉 強 法 半 村 良 飛 雲 城 伝 説 林 ひ づ め 野 口 悠 紀 雄 「 超 」 勉 強 法 ・ 実 践 編 橋 本 治 恋 愛 論 帚 木 蓬 生 ア フ リ カ の 蹄 帚 木 蓬 生 空 夜 野 沢 尚 破 線 の マ リ ス 原 田 泰 治 わ た し の 信 州 林 野 沢 尚 リ 泰 治 が 歩 巧 マ カ オ 発 楽 壟 臨 ひ と 〈 竡 港 ・ 「 カ オ ・ 台 4 チ イ ナ タ ウ ン 発 楽 園 行 き 巧 人 原 田 康 子 蝋 涙 林 野 沢 尚 呼 〈 ィ ー ス ト ・ ミ ー ツ ・ ウ エ ス ト 物 語 〉 月 を 花 村 萬 月 皆 半 村 良 妖 星 伝 曰 鬼 道 の 巻 林 真 理 子 星 に 願 い 半 村 良 妖 星 伝 Ü 外 道 の 巻 林 真 理 子 テ ネ シ ー ワ ル ツ 浜 な っ 子 ア ジ ア 的 生 活 録 半 村 良 妖 星 伝 国 神 道 の 巻 林 真 理 子 幕 は お り た の だ ろ う か 早 瀬 圭 一 平 尾 誠 二 最 後 の 挑 戦 目 半 村 良 妖 星 伝 四 黄 道 の 巻 林 真 理 子 女 の こ と わ ざ 辞 典 林 丈 二 イ タ リ ア 歩 け ば : 林 丈 二 猫 は ど こ ? 対 半 村 良 妖 星 伝 国 天 道 0 巻 林 真 理 子 さ く 、 さ く ら 社 半 村 良 妖 星 伝 因 人 道 の 巻 林 真 理 子 み ん な の 秘 密 林 丈 二 フ ラ ン ス 歩 け ば : 原 田 公 樹 編 ワ ー ル ド カ ッ プ 全 記 録 2002 年 版 講 半 村 良 妖 星 伝 旧 魔 道 の 巻 林 真 理 子 訳 〈 颪 と 共 」 去 り 0 秘 め ら 発 真 実 〉 ー ビ ! 山 口 女 王 陛 下 の ロ ン ド ン 半 村 良 戸 隠 伝 説 醂 藤 lfi チ ャ ン ネ ル の 5 番 い し ぶ み や じ ゅ 、 つ ら う ル 男 畠 山 健 二 下 町 の オ キ テ 半 村 良 講 談 碑 夜 十 郎 Ⅲ e 原 田 宗 典 ス メ 原 口 純 子 と 中 華 生 活 踊 る 中 国 人 半 村 良 フ ォ ッ ク ス ・ ウ ー マ ン 原 田 宗 典 東 京 見 聞 録 ウ ォ ッ チ ャ ー ズ 平 岩 弓 枝 お ん な み ち 全 三 冊 半 村 良 黄 金 伝 説 原 田 宗 典 何 者 で も な い 半 村 良 英 雄 伝 説 原 田 宗 典 見 学 ノ ス ス メ 平 岩 弓 枝 花 嫁 の 日 半 村 良 楽 園 伝 説 馬 場 啓 一 白 洲 次 郎 の 生 き 方 平 岩 弓 枝 結 婚 の 四 季 半 村 良 死 神 伝 説 林 望 帰 ら ぬ 日 遠 い 昔 平 岩 弓 枝 わ た し は 椿 姫

リミット (講談社文庫)


な っ た 。 新 人 に は か な り 高 い ハ ー ド ル と な っ た け れ ど 、 作 者 は 楽 々 と ク リ ア し て み せ た 。 誘 拐 事 件 が 発 生 し 、 警 視 庁 捜 査 一 課 特 殊 犯 罪 捜 査 係 の 婦 人 警 官 有 働 公 子 は 、 世 田 谷 区 玉 川 の 被 害 者 宅 に か け つ け る 。 被 圭 暑 は 商 社 に 勤 め る 楢 崎 彰 一 の 一 人 娘 あ ゆ み 。 母 親 の 動 揺 が 激 し く 、 公 子 が 母 親 を 装 い 、 犯 人 た ち と 交 渉 を す る も の の 、 犯 人 た ち は 狡 猾 で 尻 尾 を み せ な か っ 一 」 0 / 学 状 況 が 膠 着 し た ま ま 一 一 週 間 が た っ た と き 、 被 害 者 宅 に つ め て い た 公 子 の 携 帯 が 鳴 る 。 一 年 の 息 子 貴 之 が か け て よ こ し た の か と 思 っ た ら 、 相 手 は 何 と 誘 拐 犯 だ っ た 。 貴 之 を 誘 拐 し た 、 貴 之 の 命 が 惜 し け れ ば 、 あ ゆ み の 身 代 金 を 警 察 の 尾 行 を ふ り き っ て も っ て こ い 、 警 察 内 部 に お 前 を 監 視 し て い る 仲 間 が い る か ら 下 手 な こ と は す る な 、 と い う の だ 。 公 子 に 選 択 の 余 地 は な く 、 警 察 の 目 を 逃 れ て 犯 人 グ ル 1 プ と 接 触 す る の だ が : ・ や が て 公 子 は 捜 査 側 か ら 外 さ れ 、 独 自 に 捜 査 を お こ な い 、 犯 人 た ち と 繋 が る 連 続 幼 児 誘 拐 事 件 を さ ぐ り あ て る 。 そ し て 冷 酷 非 情 な 一 人 の 女 、 澤 松 智 永 が 捜 査 線 上 に 浮 か ん で く る 説 読 ん で い て 僕 は 、 ロ バ ー ト ・ マ キ ヤ モ ン の 秀 作 『 マ イ ン 』 ( 文 春 文 庫 ) を 思 い 出 し た 。 元 過 激 派 の 女 闘 士 に 赤 ん 坊 を さ ら わ れ た 若 き 母 親 が 、 わ が 子 を 奪 い か え す た め に ア ト ラ ン タ か 解 ら カ リ フ ォ ル ニ ア ま で 追 い か け る 壮 絶 な ロ ー ド ・ ノ ヴ ェ ル 的 サ ス ペ ン ス 。 母 性 が 介 在 す る 善 川 と 悪 の 女 性 同 士 の 凄 ま じ い 対 決 が 似 て い る の だ け れ ど 、 も ち ろ ん 『 マ イ ン 』 ほ ど 人 物 た ち は

リミット (講談社文庫)


【 主 要 参 考 文 献 】 『 知 ら な か っ た 警 察 』 警 察 番 記 者 倶 楽 部 ・ 編 『 裏 か ら 見 た 日 本 警 察 』 警 察 フ ォ ー ラ ム 幻 エ ー ス 出 版 社 『 誘 拐 殺 人 事 件 』 斎 藤 充 功 ・ 著 同 朋 舎 出 版 『 密 室 』 森 毅 / 芹 沢 俊 介 / 大 塚 英 志 ・ 著 春 秋 社 『 俺 た ち に 明 日 は な い 』 デ ビ ッ ド ・ ニ ュ ー マ ン 著 三 谷 茉 沙 夫 ・ 訳 一 一 見 書 房 Ⅱ フ ラ ン ス ・ ポ ツ ツ 著 堀 田 一 陽 ・ 訳 社 会 評 論 社 『 子 供 の ね だ ん 』 マ リ 『 タ イ の チ ャ イ ナ マ ン 』 友 田 博 ・ 著 新 評 論 『 タ イ ・ う ご め く 「 人 」 景 』 北 村 元 ・ 著 現 代 書 館 『 蛇 頭 』 莫 邦 富 ・ 著 草 思 社 『 密 入 国 プ ロ ー カ ー 悪 党 人 生 』 相 川 俊 英 ・ 著 草 思 社 『 密 航 列 島 』 森 田 靖 郎 ・ 著 朝 日 新 聞 社 『 脳 死 と 臓 器 移 植 』 中 山 太 郎 ・ 編 著 サ イ マ ル 出 版 社 『 脳 死 移 植 』 脳 死 プ ロ ジ ェ ク ト ・ 編 出 版 『 世 界 映 画 ・ 拳 銃 大 図 鑑 / 小 林 弘 隆 ベ ス ト ワ ー ク 集 』 洋 泉 社 『 テ ッ ド ・ ア ラ イ の 拳 銃 護 身 術 』 新 井 国 右 ・ 著 並 木 書 房

リミット (講談社文庫)


す 6 う 分 か る と 言 わ れ る が 、 公 子 は 通 行 人 の 中 で 保 護 色 の よ う に 素 性 を 隠 す こ と が で き た 。 監 視 任 た た ず 務 で 人 込 み に 立 っ て い て も 、 旅 に 疲 れ て ば う っ と 佇 ん で い る 女 と し か 見 え な い ら し い 。 防 犯 係 と し て 派 手 な 成 績 は 残 さ な か っ た が 、 警 察 官 ら し か ら ぬ 印 象 を 人 に 与 え る と い う の も 一 種 の 才 能 だ と 上 司 に 言 わ れ た 。 次 に 配 置 さ れ た の は 新 宿 署 の 総 務 部 だ っ た 。 留 置 管 理 課 の 「 看 守 さ ん 」 は い や で も 犯 罪 者 と 肌 で 触 れ あ う 。 犯 罪 者 の 生 態 や 心 理 を じ っ く り 学 ぶ に は 最 適 の 場 所 で 、 私 服 刑 事 を 夢 見 る 卵 が 一 度 は 通 ら な く て は な ら な い 職 場 と も 言 わ れ て い る 。 一 一 十 五 歳 で 一 念 発 起 、 公 子 は 刑 事 講 習 を 受 け る こ と に な っ た 。 各 署 か ら 推 薦 さ れ て 集 ま っ て く る 刑 事 志 望 者 た ち は 、 面 接 、 作 文 、 心 理 テ ス ト な ど の 試 験 で 半 分 の 人 数 に 絞 ら れ る 。 公 子 が 群 を 抜 い て い た の は 作 文 の 評 価 だ っ た 。 そ れ は 後 に 、 捜 査 一 課 と い う 花 形 部 署 に つ く 時 の 大 き な 武 器 と な っ た 。 選 抜 試 験 を 勝 ち 抜 い た 者 は 、 一 一 カ 月 の 講 習 を 受 け る 。 座 学 講 習 で は 、 刑 事 訴 訟 法 、 警 察 法 な ど の 関 連 法 規 や 、 殺 人 ・ 強 盗 ・ 火 災 事 件 、 知 能 犯 事 件 、 暴 力 団 犯 罪 事 件 の 各 種 捜 査 要 領 や 、 聞 込 み 、 尾 行 、 張 込 み 、 さ ら に は 各 種 令 状 請 求 、 調 書 作 成 、 実 況 検 分 な ど の 実 際 を 学 ぶ 。 う ぞ う む ぞ う 現 場 で の 刑 事 見 習 い は 、 所 属 し て い る 警 察 署 で 行 な う 。 公 子 は 有 象 無 象 の 犯 罪 地 帯 で あ る