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検索対象: ジュリスト 2016年10月号

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ジュリスト 2016年10月号


、 。 ー 。 縉 有 斐 閣 ・ 出 版 案 内 ・ 〒 101 ー 開 51 東 京 都 千 代 田 区 神 田 神 保 町 2 ー 17 TeI : 03 ー 3265 ー 11 http:〃www.yuhikaku.co.jp/ ※ 表 示 価 格 は 税 別 。 消 費 税 込 み の 金 額 が 定 価 で す 。 QuarterIy ー Jurist 7 ュ ・ 好 評 * 発 売 中 ・ 〔 ジ ュ リ ス ト 増 刊 〕 B5 判 並 製 各 2 , 667 円 + 税 特 集 1 個 人 情 報 ・ プ ラ イ バ シ ー 保 護 の 理 論 と 課 題 2016 年 夏 号 ( 18 号 ) 2 再 婚 禁 止 期 間 , 夫 婦 別 姓 訴 訟 大 法 廷 判 決 特 集 憲 法 の あ の 瞬 間 特 集 不 法 行 為 制 度 の あ り 方 を 考 え る ー 複 数 の 者 が 関 与 す る 損 害 発 生 に お け る 複 層 性 の 検 討 特 集 土 地 法 の 制 度 設 計 特 集 刑 の 執 行 猶 予 の 多 角 的 検 討 特 集 憲 法 の 現 況 特 集 1 「 新 た な 刑 事 司 法 制 度 」 の 構 築 2 団 体 訴 訟 の 制 度 設 計 と 244 頁 978-4-641-21318-0 2016 年 春 号 ( 17 号 ) 248 頁 978-4-641-21317-3 2016 年 冬 号 ( 16 号 ) 220 頁 978-4-641-21316-6 2015 年 秋 号 ( 15 号 ) 256 頁 978-4-641-21315-9 2015 年 夏 号 ( 14 号 ) 228 頁 978-4-641-21314-2 2015 年 春 号 ( 13 号 ) 208 頁 978-4-641-21313-5 2015 年 冬 号 ( 12 号 ) 264 頁 978-4-641-21312-8 特 集 1 社 会 保 障 制 度 改 革 一 議 論 の 道 程 と 今 後 の 展 亡 月 王 2014 年 秋 号 ( 1 1 号 ) 2 国 際 関 係 法 上 の 喫 緊 の 課 題 特 集 1 法 務 と 数 理 的 思 考 2 現 代 相 続 法 の 課 題 208 頁 978-4-641-21310-4 200 頁 特 集 憲 法 " 改 正 " 問 題 ー 国 家 の あ り 方 と は 978-4-641-21309-8 特 集 1 障 害 者 権 利 条 約 の 批 准 と 国 内 法 の 課 題 2 改 正 行 政 事 件 訴 訟 法 施 行 1 0 年 の 検 証 特 集 1 環 境 条 約 の 国 内 実 施 ー 国 際 法 と 国 内 法 の 関 係 248 頁 978-4-641-21311-1 244 頁 978-4-641-21307-4 2013 年 秋 号 ( 7 号 ) 248 頁 978-4-641-21308-1 2014 年 冬 号 ( 8 号 ) 2014 年 春 号 ( 9 号 ) 2014 年 夏 号 ( 10 号 ) 2 星 野 英 一 先 生 の 人 と 学 問 特 集 震 災 と 民 法 学 特 集 い ま , 選 挙 制 度 を 問 い 直 す 特 集 團 藤 重 光 先 生 の 人 と 学 問 特 集 重 要 判 例 か ら み た 行 政 法 特 集 1 裁 判 員 制 度 3 年 の 軌 跡 と 展 望 2 国 際 化 時 代 に お け る 家 族 法 の 課 題 特 集 憲 法 最 高 裁 判 例 を 読 み 直 す 204 頁 978-4-641-21306-7 252 頁 978-4-641-21305-0 2 1 6 頁 978-4-641-21304-3 240 頁 978-4-641-21303-6 276 頁 978-4-641-21301-2 232 頁 978-4-641-21300-5 2013 年 夏 号 2013 年 春 号 2013 年 冬 号 2012 年 秋 号 2012 年 夏 号 2012 年 春 号 ( 6 号 ) ( 5 号 ) ( 4 号 ) ( 3 号 ) ( 2 号 ) ( 1 号 )

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る 。 数 字 に は 日 付 が 付 さ れ , 最 終 的 な 日 付 に 向 け て , こ の 四 半 期 , 次 の 四 半 期 , そ の 次 の , と 時 間 展 開 を 語 る 。 こ う し た 定 量 的 な 目 標 に く わ え て , よ り 定 性 的 な 目 標 と し て ビ ジ ョ ン や ミ ッ シ ョ ン な ど と 呼 ば れ る も の も 語 る 。 き ち ん と 日 付 を 付 し て 最 終 的 な 数 値 目 標 , ビ ジ ョ ン な ど の 目 標 を 語 る こ と 自 体 , 何 ら の 問 題 も な い 。 こ れ ら が な い と 戦 略 立 案 は 始 ま ら な い 。 た だ し , 目 標 設 定 そ れ 自 体 は 戦 略 で は な こ う し た 目 標 設 定 と セ ッ ト で 語 り が ち な の が 「 ど う い う 組 織 体 制 で い く の か 」 8 ) で あ る 。 目 標 達 成 の た め に 本 社 や 事 業 部 門 長 直 属 の プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム の 設 置 や 既 存 部 門 の 再 編 な ど の , 組 織 戦 略 が 打 ち 上 げ ら れ る 。 取 り 急 ぎ , メ ン バ ー が 決 定 , 投 入 さ れ る 。 立 案 さ れ た 戦 略 の 実 施 の た め に は , 人 員 配 置 を 含 め て 組 織 編 成 の あ り 方 を 検 討 す る こ と は 必 須 で あ る 。 た だ し , こ れ も 経 営 戦 略 で は な く , 「 箱 物 戦 略 」 で し か な い 。 2. 「 目 標 の 設 定 そ れ 自 体 は 戦 略 で は な い 」 「 戦 略 で は な い も の 」 を 見 て き た 。 こ で 東 1 ) 小 論 で は , 戦 略 立 案 の 前 提 と な る コ ー ポ レ ー ト ・ ガ バ ナ ン ス の 問 題 を 論 じ る , コ ー ポ レ ー ト ・ ガ バ ナ ン ス 論 ( 企 業 統 治 論 ) の 観 点 か ら の 議 論 は 限 定 的 な も の と な っ て い る 。 ガ バ ナ ン ス 論 の 観 点 か ら 東 芝 は , 政 府 や 東 京 証 券 取 引 所 が 定 め る 施 策 に 忠 実 に 従 っ て き た 「 優 等 生 」 で あ っ た こ と が 指 摘 さ れ て き た 。 従 っ て き た 施 策 , た と え ば 四 半 期 決 算 の 開 示 , 社 外 取 締 役 制 度 の 実 質 的 な 強 制 な ど は , そ の 効 果 を 示 す エ ピ デ ン ス が 十 分 に 提 示 さ れ な い , ま た , 反 対 の 声 を 無 視 す る 形 で 企 業 側 に 課 さ れ た と 筆 者 は 考 え て い る 。 櫻 井 通 晴 ・ 専 修 大 学 名 誉 教 授 は 「 見 方 に よ っ て は , 東 芝 は , 政 府 や 東 証 , ア メ リ カ の 機 関 投 資 家 な ど の プ レ ッ シ ャ ー を ま と も に 受 け て , 外 部 の 圧 力 に 屈 し た 被 害 者 で あ っ た と い え な く も あ り ま せ ん ・ ・ ・ ・ ・ ・ 今 後 , 第 2 の 東 芝 の よ う な 粉 飾 事 件 を 起 こ さ な い た め に も , 今 一 度 , 現 在 の 政 策 の 妥 当 性 を 考 え 直 す 時 期 が き て い る の で は な い で し よ う か 」 と 指 摘 し て い る 。 以 後 , 東 芝 に 見 ら れ た 問 題 点 を 指 摘 し て い く 。 た だ し , す べ て の 責 は 東 芝 に 帰 す も の と 考 え て い る わ け で は な い 。 櫻 井 の 指 摘 に 首 肯 し た う え で の 議 論 で あ る こ と を 述 べ て お く 。 櫻 井 通 晴 「 管 理 会 計 か ら み る 東 芝 事 件 」 企 業 会 計 68 巻 5 号 ( 2016 年 ) 117 頁 。 ま た , 以 下 も 参 照 。 加 護 野 忠 男 「 監 査 役 制 度 を な く し て し ま っ て よ い の か ー - ー 東 芝 の 失 敗 か ら 何 を 学 ぶ か 」 監 査 役 656 号 ( 2016 年 ) 36 頁 ~ 40 頁 。 芝 が 2015 年 7 月 に 提 出 し た 第 三 者 委 員 会 の 調 査 報 告 書 を 見 て い こ う 9 ) 。 報 道 な ど で も 再 三 再 四 , 取 り 上 げ ら れ て い る が 何 よ り も , 損 益 改 善 の 要 求 ー 「 チ ャ レ ン ジ 」 と 称 す る 一 が 本 社 部 門 ( コ ー ポ レ ー ト ) か ら 現 業 事 業 部 門 ( カ ン パ ニ ー ) に 突 き つ け ら れ て い た こ と が 見 て 取 れ る ( 東 芝 に お け る 「 カ ン パ ー 」 と は , 「 自 主 経 営 責 任 ( 損 益 責 任 ) を 負 う 東 芝 の 事 業 区 分 ( 組 織 ) 」 10 ) で あ る ) 。 「 チ ャ レ ン ジ 値 」 と の 形 で 具 体 的 な 要 求 水 準 も 示 さ れ て い た こ と も 分 か る 。 報 告 書 の 「 四 全 社 的 な 予 算 統 制 の 概 要 」 に は , 東 芝 に お け る 「 1 中 期 経 営 計 画 ・ 予 算 の 策 定 プ ロ セ ス ( ( 1 ) 中 期 経 営 計 画 ・ 予 算 の 策 定 → ② 中 期 経 営 計 画 ・ 予 算 大 綱 案 の 提 出 ・ 承 認 → ( 3 ) 月 次 業 績 報 告 → ④ 決 算 の 承 認 ) 」 と 「 2 見 込 み ・ 実 績 の 管 理 プ ロ セ ス 」 の 実 態 , PDCA サ イ ク ル の 有 様 が 報 告 さ れ て い る 。 そ の 策 定 プ ロ セ ス に お け る 「 中 期 経 営 計 画 ・ 予 算 大 綱 案 の 提 出 ・ 承 認 」 の プ ロ セ ス に は 「 カ ン パ ー か ら 提 出 さ れ た 予 算 案 に 対 し て , 社 長 か ら 計 数 の 改 善 を 求 め る 『 チ ャ レ ン ジ 』 が な さ れ , 2 ) 会 計 学 分 野 の 研 究 者 の 分 析 を ま と め た も の に は た と え ば , 以 下 が あ る 。 徳 賀 芳 弘 「 最 近 の 不 正 会 計 事 件 か ら 学 ぶ べ き こ と 」 會 計 189 巻 5 号 ( 2016 年 ) 1 頁 ~ 15 頁 。 3 ) 東 芝 の 事 件 以 前 の 各 種 事 例 に つ い て は た と え ば , 以 下 に 一 覧 が あ る 。 竹 内 朗 ほ か 編 著 「 企 業 不 祥 事 イ ン デ ッ ク ス 」 ( 商 事 法 務 , 2015 年 ) 。 4 ) 東 京 証 券 取 引 所 「 コ ー ポ レ ー ト ガ バ ナ ン ス ・ コ ー ド ー ー ー 会 社 の 持 続 的 な 成 長 と 中 長 期 的 な 企 業 価 値 の 向 上 の た め に 」 ( 15 年 6 月 1 日 ) 22 頁 く http://www.jpx.co.jp/equities/ listing/cg/tvdivq0000008j dy-att/code. pdf 〉 5 ) 沼 上 幹 「 経 営 戦 略 の 思 考 法 ・ 一 一 時 間 展 開 ・ 相 互 作 用 ・ ダ イ ナ ミ ク ス 』 ( 日 本 経 済 新 聞 出 版 社 , 2 9 年 ) 3 頁 。 6 ) 楠 木 建 「 ス ト ー リ ー と し て の 競 争 戦 略 ー ー 優 れ た 戦 略 の 条 件 」 ( 東 洋 経 済 新 報 社 , 2010 年 ) 101 頁 ~ 18 頁 。 7 ) 楠 木 ・ 前 掲 注 6 ) 102 頁 。 8 ) 楠 木 ・ 前 掲 注 6 ) 102 頁 。 9 ) 東 芝 「 第 三 者 委 員 会 の 調 査 報 告 書 全 文 の 公 表 及 び 当 社 の 今 後 の 対 応 並 び に 経 営 責 任 の 明 確 化 に つ い て の お 知 ら せ 」 ( 2015 年 7 月 21 日 ) く http://wwwll.toshiba.co.jp/abouレ ir/jp/news/20150721 ー 1. pdf 〉 。 10 ) 東 芝 ・ 前 掲 注 9 ) 調 査 報 告 書 12 頁 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498

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〔 判 例 百 選 シ リ ー ス 、 一 覧 ) 別 冊 ジ ュ リ ス ト 分 野 公 法 民 事 法 経 済 法 知 的 財 産 法 国 際 法 ・ 国 際 私 法 刑 事 法 書 名 憲 法 判 例 百 選 I 憲 法 判 例 百 選 Ⅱ 行 政 判 例 百 選 I 行 政 判 例 百 選 Ⅱ 地 方 自 治 判 例 百 選 租 税 判 例 百 選 環 境 法 判 例 百 選 メ デ ィ ア 判 例 百 選 民 法 判 例 百 選 I 総 則 ・ 物 権 民 法 判 例 百 選 Ⅱ 債 権 民 法 判 例 百 選 Ⅲ 親 族 ・ 相 続 不 動 産 取 引 判 例 百 選 交 通 事 故 判 例 百 選 消 費 者 法 判 例 百 選 医 事 法 判 例 百 選 供 託 先 例 判 例 百 選 ア メ リ カ 法 判 例 百 選 国 際 私 法 判 例 百 選 国 際 法 判 例 百 選 商 標 ・ 意 匠 ・ 不 正 競 争 判 例 百 選 特 許 判 例 百 選 経 済 法 判 例 ・ 審 決 百 選 社 会 保 障 判 例 百 選 労 働 判 例 百 選 刑 事 訴 訟 法 判 例 百 選 刑 法 判 例 百 選 Ⅱ 各 論 刑 法 判 例 百 選 I 総 論 民 事 執 行 ・ 保 全 判 例 百 選 倒 産 判 例 百 選 民 事 訴 訟 法 判 例 百 選 手 形 小 切 手 判 例 百 選 保 険 法 判 例 百 選 金 融 商 品 取 引 法 判 例 百 選 会 社 法 判 例 百 選 商 法 ( 総 則 ・ 商 行 為 ) 判 例 百 選 版 第 6 版 第 6 版 第 6 版 第 6 版 第 4 版 第 6 版 第 2 版 第 7 版 第 7 版 第 3 版 第 4 版 第 2 版 第 2 版 第 5 版 第 3 版 第 7 版 第 5 版 第 5 版 第 2 版 第 7 版 第 7 版 第 9 版 第 8 版 第 5 版 第 4 版 第 2 版 第 2 版 ISBN コ ー ド 11517-0 11518-7 11511-8 11512-5 11515-6 11529-3 115064 11479- X 11523-1 11524-8 11525-5 11492-0 11452-8 11500-2 11519-4 1145 & 7 11494-4 11530-9 11514-9 11502-6 11522-4 11527-9 11516-3 11508-8 11520-0 11521-7 11503-3 11497-5 11528-6 11499-9 11509-5 11488-3 11504-0 11510-1 11513-2 本 体 価 格 2 , 095 円 2 , 095 円 2 , 286 円 2 , 286 円 2 , 476 円 2 , 600 円 2 , 600 円 2 , 600 円 2 , 100 円 2 , 200 円 2 , 100 円 2 , 600 円 2 , 400 円 2 , 714 円 2 , 400 円 2 , 800 円 2 , 400 円 2 , 400 円 2 , 286 円 2 , 400 円 2 , 200 円 2 , 800 円 2 , 400 円 2200 円 2 , 2 開 円 2 , 48 円 2 , 400 円 2 , 476 円 2 , 500 円 2 , 800 円 2 , 400 円 2 , 600 円 2 , 476 円 2 , 600 円 2 , 600 円 発 行 年 月 2013 / 11 2013 / 12 2012 / 10 2012 / 11 2013 / 05 2016 / 06 2011 / 09 2005 / 12 2015 / 01 2015 / 01 2015 / 02 2008 / 07 1999 / 09 2010 / 06 2014 / 03 2001 / 07 2008 / 12 2016 / 09 2013 / 02 2010 / 12 2014 / 11 2015 / 11 2013 / 07 2012 / 03 2014 / 08 2014 / 08 2011 / 03 2 開 9 / 10 2016 / 05 2010 / 04 2012 / 04 2007 / 11 2011 / 09 2012 / 06 2012 / 12 * 表 示 価 格 は 税 別 。 消 費 税 込 み の 金 額 が 定 価 で す 。 神 保 町 2 丁 目 17 番 地 雑 誌 0 326413 Ⅱ 〒 101 切 051 東 京 都 千 代 田 区 神 田 営 業 03 ー 326 68u 有 斐 閣 ☆ 宅 配 便 で , 代 金 引 換 え 【 定 価 ( 税 込 ) + 手 数 料 】 と な り ま す 。 FAX0120 ー 299 35 ◆ 直 接 お 申 込 み の 方 は こ ち ら で 。 ブ ッ ク サ ー ビ ス 株 式 会 社 ( フ リ ー コ ー ル ) TEL0120—29 ー 9625 http://www.yuhikaku.co.jp ◆ ホ ー ム ペ ー ジ よ り お 申 し 込 み い た だ け ま す 。 ☆ 弊 社 ホ ー ム ペ ー ジ 「 常 備 店 」 か ら お 近 く の 書 店 を お 探 し い た だ け ま す 。 ◆ 全 国 の 有 斐 閣 特 約 書 店 で お も と め 下 さ い 。

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、 。 。 、 、 。 縉 有 斐 閣 〒 10 ト 開 51 東 京 都 千 代 田 区 神 田 神 保 町 2 ー 17 Tel : 03 ー 3265 ー 6811 http: 〃 www.yuhikaku.co.jp/ ・ 出 版 案 内 ・ ※ 表 示 価 格 は 税 別 。 消 費 税 込 み の 金 額 が 定 価 で す 。 別 冊 ジ ュ リ ス ト 229 号 い わ は ら し ん さ く か ん さ く ひ ろ ゆ き ふ じ た と も た か 岩 原 紳 作 ・ 神 作 裕 之 ・ 藤 田 友 敬 編 早 稲 田 大 学 教 授 ・ 東 京 大 学 教 授 ・ 東 京 大 学 教 授 ( 9 月 29 日 発 売 ) B 5 判 並 製 会 社 法 判 例 百 選 第 3 版 240 頁 ・ 2 , 400 円 + 税 978 ー 4 ー 641 ー 1 1530-9 会 社 法 分 野 に お け る 判 例 教 材 の 大 定 番 , 待 望 の 改 訂 。 旧 版 ( 2011 年 ) 刊 行 以 降 の 法 改 正 等 の 動 き に 対 応 し , 内 容 の ア ッ プ デ ー ト を 行 っ た 。 第 3 版 か ら は Append ⅸ を 新 設 。 よ り 多 く の 重 要 判 例 を 掲 載 す る こ と で , 一 層 学 習 し や す い , 充 実 し た 内 容 と な っ た 。 I 会 社 総 則 ( 4 件 ) 主 Ⅱ 株 式 会 社 目 次 ( 1 ) ( 2 ) ( 3 ) ( 4 ) ( 5 ) 設 立 ( 4 件 ) 株 式 ・ 新 株 予 約 権 株 主 総 会 ( 14 件 ) 取 締 役 ・ 取 締 役 会 ( 21 件 ) ( 30 件 ) Ⅲ Ⅳ V Ⅵ Ⅶ 監 査 役 ・ 会 計 監 査 人 ( 2 件 ) ( 6 ) 計 算 ( 4 件 ) 刑 事 事 件 ( 2 件 ) 企 業 買 収 ・ 支 配 権 の 争 奪 ( 7 件 ) 組 織 再 編 ・ 解 散 ( 11 件 ) 社 債 ( 2 件 ) 持 分 会 社 ( 3 件 ) 以 上 計 104 件 ほ か Appendix40 件 ( 発 売 中 ) ア シ ア 法 務 解 説 書 の 決 定 版 西 村 あ さ ひ 法 律 事 務 所 編 ほ う り つ じ む し ょ に し む ら ベ ト ナ ム の ビ ジ ネ ス 法 務 . A5 判 並 製 カ / ヾ ー 付 3 1 0 頁 3 , OOO 円 + 税 く ア ジ ア ヒ ジ ネ ス 法 務 の 基 礎 シ リ ー ズ 〉 ー 978 ー 4 ー 641 ー 04819 ー 5 マ ー ケ ッ ト と し て も , 生 産 拠 点 と し て も 注 目 を 集 め る ベ ト ナ ム 。 そ ん な 変 化 の 激 し い ベ ト ナ ム の 法 制 度 を , 企 業 の 進 出 段 階 に 応 じ て わ か り や す く 解 説 し た ベ ト ナ ム 法 務 解 説 書 の 決 定 版 。 2015 年 7 月 に 施 行 さ れ た 2014 年 投 資 法 や 2014 年 企 業 法 に も 対 応 。 Ⅱ 現 地 で の 事 業 運 営 Ⅳ 撤 退 主 目 次 1 ベ ト ナ ム の 投 資 環 境 及 び 進 出 動 向 2 法 制 度 の 特 徴 Ⅱ 進 出 1 2 3 4 事 業 体 比 較 外 資 規 制 官 民 連 携 の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー プ ロ ジ ェ ク ト に 関 す る 法 制 ベ ト ナ ム へ の 進 出 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2014 年 企 業 法 契 約 法 及 び 為 替 管 理 労 働 法 知 的 財 産 権 コ ン プ ラ イ ア ン ス 紛 争 解 決 不 動 産 資 金 調 達 ・ 担 保 税 務 1 2 3 4 5 6 ベ ト ナ ム 現 地 法 人 の 清 算 手 続 外 国 法 人 の 駐 在 員 事 務 所 又 は 支 店 の 閉 鎖 整 理 解 雇 及 び 解 散 解 雇 清 算 以 外 の 撤 退 方 法 倒 産 法 制 そ の 他 の 倒 産 ・ 再 生 手 続 V 終 わ り に

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と し て , 消 費 者 の 不 作 為 を 消 費 者 契 約 の 申 込 み 又 は 承 諾 の 意 思 表 示 と み な す 条 項 を 例 示 ( 改 正 法 10 条 ) 。 2. 特 定 商 取 引 法 一 方 , 特 商 法 は 1976 年 に 訪 問 販 売 法 と し て 制 定 さ れ て 以 降 , そ の 時 々 に 消 費 者 に 契 約 被 害 を 生 じ さ せ る 取 引 を 規 制 対 象 と し て 追 加 し , 現 在 で は 規 制 対 象 取 引 は 7 類 型 に ま で 拡 大 し て い る 。 2004 年 以 降 は , 禁 止 規 定 に 対 応 し た 契 約 取 消 権 が 制 定 さ れ る な ど , 民 事 ル ー ル の 整 備 が 図 ら れ て き た 。 今 回 の 改 正 で は , 悪 質 事 業 者 に 対 す る 行 政 処 分 と 刑 罰 の 厳 格 化 が 図 ら れ る な ど , 悪 質 事 業 者 に 対 す る 法 執 行 機 能 が 強 化 さ れ (I) 民 事 ル ー ル の 充 実 て い る 3 ) 。 定 権 利 」 と し て 規 制 対 象 に 追 加 ( 改 正 法 2 社 債 そ の 他 の 金 融 債 権 及 び 株 式 な ど を 「 特 ② 従 来 の 指 定 権 利 で あ る 施 設 利 用 権 に 加 え , の 2 ) 。 を , 電 話 勧 誘 販 売 に も 拡 張 ( 改 正 法 24 条 ① 訪 問 販 売 に 定 め ら れ て い た 過 量 販 売 解 除 権 条 4 項 ) 。 66 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 「 消 費 者 法 研 究 創 刊 第 1 号 』 ( 信 山 社 , 2016 年 ) 126 頁 。 消 費 者 契 約 法 ・ 特 定 商 取 引 法 の 改 正 に つ い て 」 同 責 任 編 集 さ れ る 。 両 法 の 改 正 に 関 す る 解 説 と し て , 河 上 正 二 「 く 解 説 〉 す る 法 律 案 。 以 下 , 改 正 民 法 法 案 ) の 成 立 後 に 同 じ 日 に 施 行 て い る 民 法 の 改 正 案 ( 2015 年 3 月 31 日 。 民 法 の 一 部 を 改 正 の 消 費 者 の 返 還 義 務 に 関 す る 条 項 は , 現 在 , 国 会 に 提 出 さ れ に 特 商 法 も 施 行 さ れ る こ と が 望 ま し い 。 ま た , 取 消 権 行 使 後 の も の も あ り , 消 費 者 契 約 法 が 施 行 さ れ る 2017 年 6 月 3 日 容 に は , 例 え ば 取 消 権 の 行 使 期 間 の 1 年 へ の 伸 長 な ど , 共 通 1 ) も っ と も , 今 回 の 消 費 者 契 約 法 と 特 商 法 の 改 正 の 内 3 第 4 項 。 取 引 類 型 ご と に 同 様 の 規 定 ) 。 に 伸 長 ( 訪 問 販 売 に つ い て は 改 正 法 9 条 の ④ 取 消 権 の 行 使 期 間 を , 追 認 可 能 時 か ら 1 年 型 ご と に 同 様 の 規 定 ) 。 い て は 9 条 の 3 第 5 項 , 附 則 3 条 。 取 引 類 存 利 益 に 限 定 す る 旨 を 追 加 ( 訪 問 販 売 に つ ③ 取 消 権 を 行 使 し た 消 費 者 の 返 還 義 務 を , 現 ② 悪 質 事 業 者 に 対 す る 行 政 処 分 な ど 規 制 の 強 化 ① 不 実 告 知 等 に よ る 罰 金 を 従 来 の 300 万 円 以 下 か ら 1 億 円 以 下 に ( 改 正 法 74 条 1 項 2 号 ) , 業 務 停 止 命 令 違 反 に 対 す る 懲 役 刑 を 2 年 か ら 3 年 に ( 改 正 法 70 条 2 号 ) 引 き 上 げ る な ど 刑 事 罰 の 強 化 。 ② 個 人 が 業 務 停 止 命 令 を 受 け た 場 合 に は そ の 者 及 び そ の 使 用 人 に 対 し , 法 人 が 業 務 停 止 命 令 を 受 け た 場 合 に は そ の 役 員 及 び そ の 使 用 人 に 対 し , 停 止 命 令 と 同 一 の 期 間 に お い て , 同 種 の 業 務 を 新 た に 開 始 し た り , 同 種 の 業 務 を 営 む 法 人 の 役 員 と な っ た り す る こ と を 禁 止 す る 業 務 停 止 命 令 を 出 す こ と が で き る 規 定 を 新 設 。 違 反 し た 場 合 に は , 個 人 に 3 年 以 下 の 懲 役 又 は 300 万 円 以 下 の 罰 金 , 法 人 に は 3 億 円 以 下 の 罰 金 が 科 せ ら れ る 。 ま た , 業 務 停 止 の 期 間 を 最 長 で 1 年 間 か ら 2 年 間 に 引 き 上 げ ( 訪 問 販 売 に つ い て は 改 正 法 8 条 1 項 ・ 8 条 の 2 。 取 引 類 型 こ と に 同 様 の 規 定 ) 。 ③ 業 務 改 善 命 令 と 言 わ れ る 行 政 に よ る 指 示 の 内 容 整 備 に よ り , 消 費 者 の 利 益 を 図 る た め www.caa.go.jp/trade/index—l.html) 参 照 。 NBL1076 号 ( 2016 年 ) 12 頁 。 な お , 消 費 者 庁 HP (http:〃 か 「 特 定 商 取 引 に 関 す る 法 律 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 の 解 説 」 3 ) 立 法 担 当 者 に よ る 改 正 法 の 解 説 と し て , 牧 野 将 宏 ほ consumer—contract—amend. html) 参 照 。 policy/consumer—system/consumer—contract—act/ ( 2016 年 ) 4 頁 。 消 費 者 庁 HP (http://www.caago.jp/policies/ 「 消 費 者 契 約 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 の 概 説 」 NBL1076 号 2 ) 立 法 担 当 者 に よ る 改 正 法 の 解 説 と し て , 須 藤 希 祥 41 条 に 基 づ く 政 令 に よ り , 現 在 は エ ス テ な ど 6 特 商 法 が 規 制 す る 継 続 的 役 務 取 引 は , 特 商 法 ( 3 ) 特 定 継 続 的 役 務 の 指 定 に 同 様 の 規 定 ) 。 売 に つ い て は , 改 正 法 7 条 。 取 引 類 型 ご と の 措 置 の 実 施 を 指 示 で き る と し た ( 訪 問 販

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が 勧 め ら れ よ う 3 ) 。 2. 不 実 告 知 取 消 権 に お け る 「 重 要 事 項 」 の 拡 張 事 業 者 が 消 費 者 契 約 の 締 結 に つ い て 勧 誘 す る に 際 し , 「 重 要 事 項 」 に つ い て 事 実 と 異 な る こ と を 告 げ , そ れ に よ っ て 消 費 者 が 誤 認 を し て 契 約 を し た 場 合 に は , 消 費 者 は 契 約 を 取 り 消 す こ と が で き る も の と さ れ て い る ( 消 費 契 約 4 条 1 項 1 号 ) 。 こ の 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と な る 「 重 要 事 項 」 に つ い て は , 現 行 法 で は 基 本 的 に そ の 消 費 者 契 約 の 目 的 と な る も の に 関 連 す る も の で あ る こ と が 必 要 と さ れ て お り , 例 え ば シ ロ ア リ 駆 除 契 約 の 勧 誘 に お け る 「 法 律 で 木 造 住 宅 に つ い て は 定 期 的 な シ ロ ア リ 駆 除 が 義 務 づ け ら れ ま し た 」 と い っ た 説 明 の よ う に , 消 費 者 に お い て 契 約 を 締 結 す る か ど う か の 判 断 に 重 大 な 影 響 を 及 ほ し う る も の の , シ ロ ア リ 駆 除 と い う 契 約 の 目 的 と な る も の と は 直 接 関 連 し な い も の に つ い て は , た と え 不 実 の 内 容 で あ っ た と し て も , 消 費 者 庁 の 逐 条 解 説 で は 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と は な ら な い と さ れ て い る 4 ) 。 し か し な が ら , 契 約 の 目 的 と 直 接 関 連 す る 事 項 で は な く と も , 契 約 締 結 の 判 断 に 重 大 な 影 響 を 及 ば し う る 事 項 に つ き , 事 業 者 か ら 不 適 切 な 情 報 提 供 が な さ れ た と き は 消 費 者 の 意 思 形 成 に 不 当 な 影 響 を 与 え て い る 点 で 変 わ り は な い 。 ま た , 既 に 特 定 商 取 引 法 に お い て は , 契 約 の 目 的 と 直 接 関 連 す る 事 項 で は な く と も 顧 客 等 の 判 断 に 影 響 を 及 ば す こ と と な る 重 要 な も の に つ い て は 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と さ れ て い る と こ ろ で あ る ( 特 定 商 取 引 法 9 条 の 3 第 1 項 1 号 等 ) 。 3 ) も ち ろ ん , そ の 確 認 の 結 果 と し て 当 該 消 費 者 に と っ て の 過 量 性 が 明 ら か と な っ た と き は , 当 該 消 費 者 に 対 し て 再 考 を 勧 め る こ と が 望 ま し い 。 そ れ で も な お 当 該 消 費 者 が 取 引 を 望 ん だ の で あ れ ば , 事 業 者 に よ る 勧 誘 と 消 費 者 の 意 思 表 示 と の 間 の 因 果 関 係 は 切 断 さ れ た と 評 価 さ れ る こ と に な ろ う 。 4 ) 消 費 者 庁 消 費 者 制 度 課 編 「 逐 条 解 説 消 費 者 契 約 法 〔 第 2 版 補 訂 版 〕 」 ( 2015 年 ) 147 頁 。 な お , こ れ に 反 対 す る も の と し て , 日 本 弁 護 士 連 合 会 消 費 者 問 題 対 策 委 員 会 編 「 コ ン メ ン タ ー ル 消 費 者 契 約 法 〔 第 2 版 増 補 版 〕 」 ( 2015 年 ) 95 時 論 そ こ で , 改 正 法 で は , 「 消 費 者 契 約 の 目 的 と な る も の が 当 該 消 費 者 の 生 命 , 身 体 , 財 産 そ の 他 の 重 要 な 利 益 に つ い て の 損 害 又 は 危 険 を 回 避 す る た め に 通 常 必 要 で あ る と 判 断 さ れ る 事 情 」 ( 改 正 法 4 条 5 項 3 号 ) に つ い て は 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と な る 「 重 要 事 項 」 に 加 え ら れ る こ と と な っ た 5 ) 。 そ の 結 果 , 上 記 の 「 法 律 で 木 造 住 宅 に つ い て は 定 期 的 な シ ロ ア リ 駆 除 が 義 務 づ け ら れ ま し た 」 と い う よ う な 勧 誘 に つ い て も , シ ロ ア リ 駆 除 と い う 契 約 目 的 が 行 政 に よ る べ ナ ル テ ィ ( = 損 害 ) を 避 け る た め に 通 常 必 要 で あ る と 判 断 さ れ る 事 情 と し て , 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と な り う る も の と 考 え ら れ て い る 。 ま た , 回 避 さ れ る べ き 損 害 に は 積 極 損 害 だ け で な く 逸 失 利 益 の よ う な 消 極 損 害 も 含 ま れ る も の と さ れ て お り , 例 え ば 売 却 可 能 性 の な い 山 林 を 買 わ さ れ た 原 野 商 法 の 被 害 者 に 対 し て 「 今 な ら 売 却 可 能 」 と 誤 認 さ せ た 上 で 測 量 や 広 告 掲 載 の 契 約 を さ せ た 場 合 も , 測 量 や 広 告 掲 載 と い う 契 約 の 目 的 が 山 林 売 却 と い う 利 益 を 失 わ な い よ う に す る た め に 通 常 必 要 で あ る 事 情 と し て , 不 実 告 知 取 消 権 の 対 象 と な り う る も の と さ れ て い る 6 ) 。 こ の 改 正 法 に お い て は , 特 定 商 取 引 法 と は 異 な り 「 顧 客 等 の 判 断 に 影 響 を 及 ば す こ と と な る 重 要 な も の 」 と い っ た 一 般 的 な 規 定 ぶ り が 採 用 さ れ て い な い が , こ れ は 消 費 者 契 約 法 が 業 種 や 取 引 類 型 等 に か か わ ら ず 幅 広 く 消 費 者 契 約 一 般 に 適 用 さ れ る 法 律 で あ る こ と に 照 ら し , よ り 具 体 的 か っ 明 確 な 要 件 と し た た め と さ れ る 7 ) 。 し か し な が ら , こ の 最 終 的 な 規 定 ぶ り は 必 ず し も 一 読 し て 分 か り や す い も の で は な く , か え っ て 頁 以 下 。 5 ) 一 方 , こ の 「 事 情 」 は 不 利 益 事 実 の 不 告 知 ( 消 費 契 約 4 条 2 項 ) の 対 象 と な る 「 重 要 事 項 」 に は 加 え ら れ て い な い ( 改 正 法 4 条 5 項 柱 書 か っ こ 書 の 「 同 項 」 は , 同 条 2 項 を 指 す ) 。 6 ) 須 藤 希 祥 「 消 費 者 契 約 法 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 の 概 説 」 NBL 1076 号 ( 2016 年 ) 7 頁 以 下 。 7 ) 須 藤 ・ 前 掲 注 6 ) 9 頁 注 10 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 73

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シ ス テ ム , 建 機 , 自 動 車 部 品 な ど の 複 数 の 事 業 で 一 定 規 模 の 利 益 を あ げ る 構 造 を 作 り 上 げ た 。 本 社 部 門 が な す べ き こ と を な さ な か っ た , っ ま り 全 社 戦 略 と 呼 ば れ る 戦 略 を き ち ん と 立 案 ・ 実 施 し な か っ た , そ れ が 「 チ ャ レ ン ジ 」 な る 過 大 な 目 標 を 課 さ ざ る を え な か っ た 原 因 で あ る 。 「 貧 す れ ば 鈍 す る 」 14 ) 状 況 に 陥 り , 不 採 算 事 業 を 温 存 し つ つ , 各 事 業 部 門 に 採 算 を 厳 し く 問 う て い た の で あ る 。 「 失 わ れ た 20 年 」 の 間 , 事 業 ポ ー ト フ ォ リ オ の 再 構 築 を 目 論 む 経 営 者 が 頻 繁 に ロ に し た キ ー ワ ー ド が あ っ た 。 流 行 語 と も な っ た 「 選 択 と 集 中 」 で あ る 。 こ の キ ー ワ ー ド を 言 い 始 め た の は , 1996 年 6 月 か ら 2000 年 6 月 ま で 東 芝 の 社 長 , そ の 後 に 会 長 な ど を 務 め た 西 室 泰 三 氏 で あ っ た 。 カ ン パ ニ ー 制 を 導 入 ( 1999 年 4 月 ) し た の も 同 氏 で あ っ た 。 流 行 語 の 生 み の 親 で は あ っ た が 「 肝 心 の 選 択 と 集 中 で は , ATM な ど 金 融 端 末 事 業 の 売 却 と , 米 キ ャ リ ア と の 空 調 事 業 の 合 弁 会 社 設 立 が 目 立 つ 程 度 。 グ ル ー プ の 事 業 の 再 編 は 限 定 的 で , 実 効 性 が 伴 わ な か っ た 」 15 ) と 評 さ れ て い た 16 ) 。 こ の 後 も , 事 業 ポ ー ト フ ォ リ オ の 構 築 が 首 尾 よ く 運 ば れ た と は 評 せ な い 。 不 祥 事 が 発 覚 す る 直 前 の 2015 年 3 月 期 の セ グ メ ン ト 別 の 決 算 は , 電 子 デ バ イ ス 部 門 (NAND 型 フ ラ ッ シ ュ メ モ リ ー な ど ) の み が 一 定 の 利 益 を あ げ て い る , つ ま り 収 益 の 太 い 柱 は 1 本 の み で あ り , 他 に 太 い 柱 は な い こ と を 示 し て い る 。 そ し て , パ ソ コ ン , 生 活 家 電 な ど の 事 業 か ら 構 成 さ れ る ラ イ フ 13 ) 2 0 年 に 発 覚 し た リ コ ー ル 隠 し , 燃 費 試 験 デ ー タ の 不 正 操 作 問 題 を 起 こ し た 三 菱 自 動 車 と 比 較 し た と き , マ ッ ダ や 富 士 重 工 業 ( ス パ ル ) の 車 種 ( た と え ば , 2 0 年 代 半 ば に 業 績 が 低 迷 し た ス パ ル は 主 力 で あ っ た 軽 自 動 車 の 開 発 か ら 撤 退 ) や 「 売 り 」 と す る 部 分 ( た と え ば , デ ザ イ ン 性 や 安 全 性 ) を 絞 っ た 戦 略 も 対 照 的 で あ る 。 井 上 久 男 「 三 菱 自 動 車 経 営 改 革 が 元 凶 だ っ た 一 - ー 燃 費 不 正 が 生 ん だ 開 発 現 場 と 益 子 会 長 の 深 い 溝 」 文 藝 春 秋 2016 年 7 月 号 176 頁 ~ 177 頁 。 14 ) カ ネ ボ ウ が 最 高 益 を 記 録 し た の は 1973 年 の こ と で あ っ た 。 繊 維 部 門 な ど の 不 採 算 事 業 を 温 存 し , そ れ が 最 終 的 に は 粉 飾 決 算 の 形 の 問 題 化 に つ な が っ た 。 二 品 和 広 「 東 芝 , 特 集 / コ ン プ ラ イ ア ン ス 再 考 ス タ イ ル 部 門 は 赤 字 の 状 況 に あ る 。 現 在 , 韓 国 の サ ム ス ン 電 子 に 次 ぐ 世 界 2 位 の シ ェ ア を 誇 る NAND 型 フ ラ ッ シ ュ メ モ リ ー 事 業 も 1 の , そ も そ も 大 規 模 な 設 備 投 資 が 継 続 的 に 求 め ら れ る 事 業 で あ る 。 ラ イ バ ル の サ ム ス ン 電 子 と の 価 格 競 争 , 次 世 代 製 品 の 開 発 に は 米 国 の マ イ ク ロ ン ・ テ ク ノ ロ ジ ー や 韓 国 の SK ハ イ ニ ッ ク ス の 新 規 参 入 の 表 明 も あ る 。 中 長 期 に わ た っ て 安 定 的 な 収 益 が 見 込 め る , こ こ に 集 中 す れ ば 盤 石 , と い う 事 業 で は な い 。 「 選 択 と 集 中 」 な ど の 形 で 「 旗 を 振 る 」 こ と は し た が 結 果 を 見 れ ば , 本 社 部 門 は な す べ き こ と を な さ ず , そ の 一 方 で , 「 戦 略 そ の も の 」 で は な い 目 標 設 定 の み に 力 を 注 い で き た 。 陳 腐 な 結 論 で あ る が , こ れ が 不 祥 事 の さ ら な る 原 因 で あ ろ う 。 2. 製 品 サ ー ビ ス 市 場 と の 「 対 話 」 ー な す べ き こ と を な す た め に 不 採 算 事 業 が 温 存 さ れ て き た 理 由 に つ い て , 不 祥 事 発 覚 以 前 の 2014 年 の 夏 , 東 芝 の 田 中 久 雄 社 長 ( 当 時 ) は 次 の よ う に 語 っ て い る 。 「 安 易 に 赤 字 事 業 か ら 撤 退 す る 考 え は あ り ま せ ん 。 東 芝 の 139 年 と い う 長 い 歴 史 の 中 で , 現 在 の 主 力 事 業 で あ る 重 電 も 業 績 が 悪 い 時 期 が あ り ま し た 。 当 時 支 え た の が 家 電 や カ ラ ー テ レ ビ で し た ・ ・ ・ ・ ・ ・ 重 電 , 半 導 体 が ダ メ で PC が 屋 台 骨 に な っ た 時 期 も あ る 」 18 ) 切 る べ き は 尻 尾 な の か 」 週 刊 東 洋 経 済 2015 年 12 月 5 日 号 9 頁 , 中 嶋 克 久 「 カ ネ ボ ウ 事 件 」 企 業 会 計 67 巻 10 号 47 頁 。 15 ) 日 経 ビ ジ ネ ス 2 6 年 6 月 19 日 号 44 頁 。 16 ) 「 戦 略 で は な い も の 」 に は , 「 内 部 環 境 ( 自 社 ) 分 析 に 終 始 」 「 外 部 環 境 分 析 に 終 始 」 す る こ と に く わ え て , 流 行 と な っ て い る 「 先 端 的 な 言 葉 」 を 散 り ば め て 戦 略 ( も ど き ) を 語 る と い う パ タ ー ン も 指 摘 さ れ て い る 。 楠 木 ・ 前 掲 注 6 ) 104 頁 。 17 ) 日 経 産 業 新 聞 2016 年 7 月 4 日 付 17 面 。 18 ) 日 経 ビ ジ ネ ス 2014 年 8 月 25 日 号 頁 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 33

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よ り 借 り 入 れ た 金 銭 を , 生 活 費 や 債 務 の 弁 済 に 充 て た 場 合 に は , な お 利 益 が 現 存 し て い る と 解 さ れ る 余 地 が あ る 。 も っ と も , 特 商 法 の 取 消 権 は , 事 業 者 に 課 せ ら れ た 禁 止 行 為 に 反 す る 契 約 が そ の 対 象 で あ る ( 例 え ば 訪 問 販 売 に 関 し て は , 特 商 法 6 条 ・ 9 条 の 3 ) 。 消 費 者 契 約 法 で も , 事 業 者 に よ っ て , 例 え ば 不 実 告 知 な ど の 不 適 切 な 勧 誘 行 為 が な さ れ た こ と が , 消 費 者 契 約 の 取 消 事 由 で あ る ( 消 費 契 約 4 条 ) 。 実 際 に 取 引 の 対 象 と な っ た 商 品 に 対 す る 考 慮 が 必 要 で あ る に し て も , 基 本 的 に は 契 約 は 消 費 者 の 本 来 の 意 図 を 反 映 し た も の と は 言 え ず , そ こ で 生 活 に 必 要 な 商 品 が 取 引 さ れ た な ど 出 費 の 節 約 が な さ れ た と は 評 価 す る こ と は で き な い 10 ) 。 消 費 者 が 返 還 す べ き 現 存 利 益 は , 今 , そ こ に あ る も の に 限 ら れ る こ と が 原 則 で あ る 。 3. 不 当 条 項 の 追 加 の 意 義 消 費 者 契 約 法 の 改 正 で , 不 当 条 項 に つ い て も そ の 拡 充 が 図 ら れ て い る 。 ま ず , 消 費 者 の 法 定 解 除 権 を 事 前 に 放 棄 あ る い は 制 限 さ せ る 条 項 が 無 効 と さ れ た ( 改 正 消 費 者 契 約 法 8 条 の 2 ) 。 さ ら に , 消 費 者 の 利 益 を 一 方 的 に 害 す る 可 能 性 が あ る 条 項 と し て , 消 費 者 の 不 作 為 を 契 約 の 申 込 み 等 と 擬 制 す る 条 項 が 例 示 さ れ た ( 改 正 消 費 者 契 約 法 10 条 ) 。 加 え て , 10 条 の 「 民 法 , 商 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ そ の 他 の 法 律 の 」 と の 限 定 が 削 除 さ れ て お り , 判 例 法 理 や 民 法 の 一 般 原 則 な ど か ら 乖 離 し た 消 費 者 契 約 の 条 項 に つ い て も , そ の 効 力 を 問 う こ と が 可 能 な こ と が 明 示 さ れ た 。 例 示 さ れ た 消 費 者 の 意 思 表 示 を 擬 制 す る 条 項 に つ い て は , 事 実 上 の グ レ ー リ ス ト と し て , 消 費 者 契 約 9 ) 於 保 不 二 雄 編 「 注 釈 民 法 ④ 』 ( 有 斐 閣 , 1967 年 ) 282 頁 [ 奥 田 昌 道 ] 。 10 ) 携 帯 電 話 の 加 入 契 約 が 未 成 年 者 に よ っ て 取 り 消 さ れ た 事 例 に つ い て で は あ る が , 現 存 利 益 を 回 線 利 用 の 客 観 的 対 価 と す る 裁 判 例 が あ る ( 釧 路 地 帯 広 支 判 平 成 18 ・ 7 ・ 13 〔 平 成 16 年 ( ワ ) 第 148 号 〕 。 な お , 猪 野 亨 「 携 帯 電 話 利 用 契 約 を め ぐ る 訴 訟 か ら み る 未 成 年 者 保 護 」 現 代 消 費 者 法 3 号 〔 2 開 9 年 〕 34 頁 ) 。 も っ と も , 携 帯 電 話 に 加 入 す る こ と で , 未 成 年 者 が 他 の 出 費 を 免 れ た と 評 価 で き な い 限 り , 現 存 利 益 の 認 定 時 論 法 10 条 の 活 用 に 大 き く 路 を 広 げ る も の と な る 可 能 性 が あ る 。 実 際 の 消 費 者 契 約 で も , ネ ッ ト で は 意 思 表 示 の 確 認 が 不 確 か な ま ま 契 約 が 締 結 さ れ た と す る 条 項 や 更 新 時 期 が 明 示 さ れ な い 自 動 更 新 条 項 な ど が , 消 費 者 の 利 益 を 害 す る も の と し て 問 題 と な る 可 能 性 が あ る 。 適 格 消 費 者 団 体 は 以 前 か ら 消 費 者 の 意 思 表 示 を 擬 制 す る 条 項 に つ い て , よ り 明 確 な 契 約 意 思 の 確 認 を す る 必 要 性 を 指 摘 し て い た と こ ろ で あ る が , 差 止 請 求 に つ い て の 法 的 な 裏 付 け が 整 備 さ れ た こ と に よ っ て , こ れ ま で 以 上 に こ う し た 条 項 の 問 題 点 を 事 業 者 に 対 し て 指 摘 で き る こ と に な る と 思 わ れ る 。 そ の 成 果 は , 今 後 の 消 費 者 契 約 法 で の 不 当 条 項 の リ ス ト 化 の 議 論 に 大 き な 影 響 を 与 え る こ と に も な る 。 4. 行 政 処 分 な ど 法 執 行 権 限 の 強 化 消 費 者 被 害 の 救 済 と 未 然 防 止 , 拡 大 防 止 は , 消 費 者 契 約 の 民 事 的 な 効 力 を 問 題 に す る だ け で な く , 行 政 に よ る 法 執 行 を 通 し て 初 め て 実 現 が 可 能 に な る 。 と り わ け , 特 商 法 に 基 づ く 業 務 停 止 命 令 や 指 示 ( 行 政 処 分 ) は , 被 害 の 未 然 防 止 , 拡 大 防 止 に 大 き な 役 割 を 担 っ て い る 11 ) 。 も っ と も , 行 政 処 分 を 行 う た め に あ る 程 度 の 調 査 期 間 が 必 要 で あ る こ と 。 ま た , そ の 結 果 , 行 政 処 分 を 受 け た 事 業 者 を 運 営 し て い た 者 が , 会 社 の 名 称 を 変 え て 同 様 の 事 業 を 行 う な ど , 事 業 者 を 処 分 し て も 被 害 の 未 然 防 止 や 拡 大 防 止 に 決 定 的 な 役 割 を 果 た す こ と が で き て い な か っ た こ と も 事 実 で あ っ た 。 連 鎖 販 売 取 引 が 特 商 法 で 実 質 的 に 禁 止 さ れ て い る と 評 価 さ れ る 理 由 は , 特 定 負 担 に 関 す る 事 項 な ど に 関 す る 不 実 告 知 が 禁 は 慎 重 で あ る べ き だ と 考 え る 。 (1) 例 え ば , 2015 年 度 に は , 特 商 法 に 基 づ く 行 政 処 分 が 84 件 出 さ れ て い る 。 そ の う ち , 国 に よ る 業 務 停 止 命 令 が 23 件 , 指 示 が 11 件 。 都 道 府 県 に よ る 業 務 停 止 命 令 が 33 件 , 指 示 が 17 件 で あ る 。 な お , も っ と も 件 数 が 多 か っ た の は 2010 年 度 の 188 件 で , そ の う ち 135 件 が 都 道 府 県 に よ る も の で あ っ た (http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer— transaction/release/pdf/160701 kouhyou—l. pdf) 。 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498 69

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MonthIy Juri-site 10 月 25 日 発 売 / 11 月 号 / 1499 号 定 価 1 0 円 ・ 特 集 に あ た っ て / 小 泉 直 樹 連 載 ・ 柔 軟 性 の あ る 権 利 制 限 規 定 / 国 際 ビ ジ ネ ス 紛 争 処 理 の 法 実 務 ⑧ / 金 子 剛 大 ・ 小 坂 準 記 ・ リ ー チ サ イ ト を 通 じ た 侵 害 コ ン テ 城 山 康 文 / 岩 瀬 吉 和 ・ 山 内 真 之 ン ツ へ の 誘 導 行 為 へ の 対 応 / 中 川 達 也 HOT issue ・ 拡 大 集 中 許 諾 制 度 / 鈴 木 雄 一 字 賀 克 也 ・ 三 角 育 生 ・ 証 拠 収 集 手 続 / 三 村 量 一 ・ 損 害 賠 償 / 飯 田 圭 時 論 / 富 永 晃 一 ・ 均 等 論 / 松 田 俊 治 ・ 延 長 登 録 の 要 件 及 び 効 力 / 城 山 康 文 次 号 予 告 特 集 知 財 シ ス テ ム の 次 な る 方 向 性 ー 立 法 的 課 題 と 裁 判 例 の イ ン バ ク ト 前 号 の ご 案 内 編 集 室 メ モ ・ 特 集 で は , 不 祥 事 の 予 防 ・ 対 応 と い う 観 点 か ア ユ リ 入 ト ら , コ ン プ ラ イ ア ン ス の 最 先 端 を ご 解 説 い た だ き ま し た 。 「 ウ チ は コ ン プ ラ 対 策 バ ッ チ リ だ も ん ね 」 と い う 方 々 に も , 新 た な 発 見 を し て い た だ け る 特 集 で す 。 ぜ ひ ご 一 読 く だ さ い 。 ( 浦 川 ) ・ 「 お 断 り し ま す 」 と お 伝 え し た 訪 問 販 売 業 者 様 が 拙 宅 に 再 度 訪 問 さ れ た の は , 先 週 の こ と で ご ざ い ま し た 。 「 時 論 」 で は , 改 正 特 定 商 取 引 1 0 月 号 / 1498 号 法 ・ 改 正 消 費 者 契 約 法 を , 実 務 の 視 点 か ら 解 説 Oct. 2016 NO. 1498 ( 大 原 ) い た だ き ま す 。 ・ 自 己 責 任 の 名 の 下 に 個 人 至 上 主 義 を 掲 げ る 2016 年 10 月 1 日 発 行 「 社 会 」 と , 善 意 で 個 人 を 縛 ろ う と す る 「 世 間 」 。 毎 月 1 回 1 日 発 行 こ の 2 つ に 挟 ま れ 翻 弄 さ れ る 主 人 公 の 視 点 か 編 集 人 / 亀 井 聡 ら は 現 代 日 本 の グ ロ テ ス ク さ が 浮 か び 上 が る 。 発 行 人 / 江 草 貞 治 「 コ ン ピ ニ 人 間 」 は , ど こ に で も い る 。 ( 川 村 ) デ ザ イ ン / 株 式 会 社 キ タ ダ デ ザ イ ン ・ 小 誌 と は 別 企 画 で す が 著 者 の 先 生 方 と 「 合 宿 」 印 刷 所 / 株 式 会 社 暁 印 刷 に 。 日 常 を 離 れ た 空 間 を 共 有 し な が ら の 検 討 ・ 執 発 行 所 / 株 式 会 社 有 斐 閣 筆 の 場 に 居 て 普 段 の 会 と は ま た 違 う あ り が た み を 感 じ ま し た 。 過 去 の 小 誌 合 宿 企 画 の 存 在 や 様 子 を 仄 聞 す る と , 時 代 の 移 り も 感 じ ま す 。 ( 三 宅 ) 株 式 会 社 有 斐 閣 ・ ジ ュ リ ス ト 10 月 号 校 了 日 の 今 日 も , ま だ 暑 101 ー 0051 い 日 が 続 い て い ま す 。 去 年 を 思 い 出 す と , 夏 か 東 京 都 千 代 田 区 神 田 神 保 町 2 ー 17 ら 冬 に 一 気 に 季 節 が 変 わ っ た 印 象 が あ り ま 〔 本 社 ] す 。 2016 年 の ジ ュ リ ス ト も 11 月 号 , 12 月 号 , 有 斐 閣 本 社 ビ ル 論 究 秋 号 の 3 冊 と な り ま し た 。 ( 足 立 ) 営 業 部 / 電 話 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 03 ー 3265 ー 6811 : 15 開 号 特 集 に 向 け て 書 庫 に 籠 も る 機 会 が 定 期 購 読 係 / 電 話 ・ ・ ・ 048 ー 465 ー 8321 増 え て き た 。 書 棚 か ら バ ッ ク ナ ン バ ー を 出 し て [ ジ ュ リ ス ト 編 集 室 ] は チ ェ ッ ク し 戻 し て は ま た 別 の 号 を チ ェ ッ ク 神 田 神 保 町 ビ ル 10 階 す る 作 業 を 数 十 回 繰 り 返 す と 腕 が プ ル プ ル し 電 話 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 03 ー 3264 ー 1311 て く る 。 こ れ も 158 号 の 「 重 み 」 で す 。 ( 亀 井 ) ・ ・ ・ 03 ー 3264 ー 1250 E-mail ・ ・ ・ ・ ・ ・[email protected] http:〃www.yuhikaku.co.j p 本 書 の 無 断 複 写 ( コ ピ ー ) は , 著 作 権 法 上 で の 例 外 を 除 き , 禁 じ ら れ て い ま す 。 複 写 さ れ る 場 合 は . そ の つ ど 事 前 に , ( 社 ) 出 版 者 著 作 権 管 理 機 構 ( 電 話 0 3 ー 3 5 1 3 ー 6 9 6 9 . F A X 0 3 ー 3 5 1 3 ー 6 9 7 9 . e-mail : [email protected]) の 許 諾 を 得 て く だ さ い 。 Monthlyl Jurist 9 月 号 / 1497 号 定 価 1440 円 特 集 震 災 と 企 業 法 務 鼎 談 ・ 震 災 と 企 業 の 対 応 防 災 ・ BCP を 中 心 に / 松 井 秀 樹 ・ 中 野 明 安 ・ 津 久 井 進 ・ 震 災 と 株 主 ・ 投 資 家 対 応 / 松 井 秀 樹 ・ 震 災 時 の 労 務 対 応 / 荒 井 太 一 ・ 震 災 と 契 約 法 務 / 荒 井 正 児 ・ 震 災 と 金 融 業 務 / 小 田 大 輔 ・ 吉 田 和 央 連 載 ・ 国 際 ピ ジ ネ ス 紛 争 処 理 の 法 実 務 時 論 / 広 瀬 元 康 lnformation Lounge / 木 村 敬 ア ユ リ ス ト 震 災 と 企 業 法 務 JCOPY 160 [ Jurist ] October 2016 / Number 1498

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高 い 地 位 に あ る 特 定 の 者 へ の , そ う し た 基 準 や 手 続 の 運 用 を 監 督 す る 全 体 的 な 責 任 の 付 与 。 ③ 違 法 な 活 動 に 従 事 す る 性 向 を 有 す る 者 に 実 質 的 裁 量 を 付 与 し な い 注 意 。 ④ 基 準 や 手 続 を 従 業 者 ら に 伝 達 す る 適 切 な 手 段 の 実 施 。 ⑤ 基 準 や 手 続 の 効 果 を 確 保 す る た め に 必 要 な 合 理 的 手 段 の 実 施 。 ⑥ 懲 戒 処 分 を 含 め た 基 準 や 手 続 の 徹 底 し た 運 用 。 ⑦ 犯 罪 発 見 後 , 将 来 の 同 種 事 案 の 防 止 に 向 け た 基 準 や 手 続 の 修 正 な ど 必 要 な 措 置 の 実 施 。 「 飴 と 鞭 (carrot and stick) 」 ア プ ロ ー チ と 呼 ば れ る , こ う し た 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン の 規 定 に よ っ て , 企 業 に と っ て , コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム を 導 入 す る イ ン セ ン テ イ プ が 飛 躍 的 に 高 ま り , 加 え て , 効 果 的 な コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム と 評 価 さ れ る た め に 何 が 求 め ら れ て い る の か が 明 確 に 示 さ れ た こ と も 功 を 奏 し , れ 以 後 , ア メ リ カ 合 衆 国 で は , コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 整 備 が 積 極 的 に 進 め ら れ た の 2. 工 ン ロ ン 事 件 の 影 響 で あ る 4 ) 。 対 す る 連 邦 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン の 詳 細 に つ い て は , 川 崎 友 巳 Manual [hereinafter U. S. S. G. ] Ch. 8 (Nov. 2015 ). 組 織 体 に 2 ) United States Sentencing Commission, Guidelines ( 2 開 5 年 ) 3 頁 以 下 も 参 照 。 プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 新 動 向 」 同 志 社 法 学 56 巻 7 号 [ 1 ] ( 2016 ). ま た , 川 崎 友 巳 「 ア メ リ カ 合 衆 国 に お け る コ ン CORPORATE SENTENCING: COMPLIANCE AND MITIGATION 5.02 ( 1995 ) ; JED S. RAKOFF & JONATHAN S. SACK eds. , FEDERAL Co 挈 ora 加 〃 Save S04 に , 47 RUTGERS L. REV. 605 , 649 ー 662 CO 襯 が れ ce Programs 0 D イ 夜 1 ね C 襯 ⅲ 記 石 ん 〃 ・ Can 4 ( 1990 ) ; Charles J. walsh & Alissa Pyrich, Co 挈 ora Cmporate Codes C 。 〃 d ″ ct, 78 CEO. L. J. 1559 , 1575 ー 1600 M ⅲ 耘 g Co 挈 ひ r e 0 ⅵ / イ C 襯 記 ん ん ″ り / 立 co 〃 イ ん 00 た 展 史 に つ い て は , Harvey L. Pitt & Karl A. Groskaufmanis, 1 ) 1990 年 代 ま で の コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 発 で あ っ た が , 2001 年 の エ ン ロ ン 事 件 を 契 機 に プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 整 備 に 向 け た 取 組 こ の よ う に 1990 年 代 に 大 き く 進 展 し た コ ン ① SOX 法 と 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン の 改 正 October 2016 / Number 1498 ー 彡 ぃ 0 「 企 業 の 刑 事 責 任 』 ( 成 文 堂 , 284 年 ) 5 頁 ~ 菊 9 頁 を 44 [ Jurist ] 再 検 討 を 迫 ら れ る こ と に な っ た 。 エ ネ ル ギ ー 関 連 事 業 を 幅 広 く 行 い , 1990 年 代 に 急 成 長 を 遂 げ て 全 米 七 大 企 業 に 数 え ら れ て い た エ ン ロ ン 社 が , 合 計 100 億 ド ル 以 上 に の ば る 架 空 の 利 益 を 計 上 し , 負 債 を 隠 蔽 す る こ と で , 財 務 状 態 を 粉 飾 し て い た こ と が 発 覚 し , 最 高 経 営 責 任 者 や 最 高 財 務 責 任 者 ら が , 刑 事 責 任 を 問 わ れ る に 至 っ た こ の 事 件 の 社 会 的 な イ ン パ ク ト は 大 き く , 企 業 が 整 備 を 進 め て き た そ れ ま で の コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 効 果 に 疑 念 を 生 じ さ せ た 。 そ こ で , そ う し た 疑 念 を 払 し よ く す る た め , 連 邦 議 会 や 政 府 は , 以 下 の よ う な 対 応 に 出 た 。 第 1 に , サ ー ベ ン ス = オ ク ス リ ー 法 (SOX 法 ) が 制 定 さ れ た 。 連 邦 議 会 は , 同 法 に よ っ て , 最 高 経 営 責 任 者 と 最 高 財 務 責 任 者 に 財 務 諸 表 に 関 す る 内 部 統 制 シ ス テ ム の 構 築 ・ 運 用 と , そ の 有 効 性 の 検 証 を 義 務 づ け , 監 査 ・ 監 査 意 見 表 明 を 外 部 監 査 人 に 求 め る こ と で , 企 業 会 計 の 側 面 で の コ ン プ ラ イ ア ン ス の 強 化 を 図 っ た 。 同 時 に , 財 務 諸 表 の 開 示 に 関 す る 違 反 行 為 に 対 す る 罰 則 も 強 化 し た 。 第 2 に , 組 織 体 に 対 す る 連 邦 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン が 改 正 さ れ た 。 ェ ン ロ ン 事 件 な ど の 企 業 犯 罪 が 相 次 い だ こ と に 加 え , 組 織 体 に 対 す る 連 邦 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン の 施 行 か ら 10 年 を 経 た こ と か ら , 合 衆 国 量 刑 委 員 会 は , 特 別 諮 問 グ ル ー プ を 3 ) U. S. S. G. , 8A12 comment. 3 (k) ( 1 ) - ⑦ (Nov. 199D. 4 ) さ ら に , 企 業 に と っ て は , 組 織 体 に 対 す る 連 邦 量 刑 ガ イ ド ラ イ ン が 示 し た コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 導 入 ・ 実 施 が , 株 主 代 表 訴 訟 に お け る 取 締 役 の 責 任 減 免 に つ な が る 可 能 性 が あ る こ と を 明 言 し た ケ ア ・ マ ー ク ・ イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル 社 事 件 株 主 代 表 訴 訟 デ ラ ウ ェ ア 州 大 法 官 裁 判 所 判 決 ()n re Caremark lnt'l lnc. Deriv. Litig. , 698 A.2d 959 (DeI. Ch. 1996 ). ) の イ ン パ ク ト も 見 逃 せ な い 。 本 件 の 意 義 に つ い て は , Harvey L. Pitt, Karl A. Groskaufmanis & Vasiliki B. Tsaganos, ル 施 〃 g the 記 ん 0 れ d ル / ん 加 g the ・ 犬 e 挈 0 〃 d 加 g わ ノ 0 〃 age 川 e 〃 ー イ な CO れ d ″ c ー 0 ア e お the Ca ′ e 川 4 ド た Decision, in CORPORATE COMPLIANCF„• CAREMARK AND THE GLOBALIZATION OF GOOD CORPORATE CONDUCT 43 , 45-51 (CaroIe L. Basri et al. co-chaired 1998 ). ま た , 釜 田 薫 子 「 米 国 の 株 主 代 表 訴 訟 と 企 業 統 治 -- ・ 一 - 裁 判 例 に み る 取 締 役 責 任 追 及 の 限 界 」 ( 中 央 経 済 社 , 2 開 1 年 ) 191 頁 ~ 194 頁 も 参