一六 - みる会図書館


検索対象: 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡
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1. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

一四一円融院の御果ての年 : ・ 一四二つれづれなるもの 一四三つれづれなぐさむもの : 一四四とりどころなきもの : 一四五なほ世にめでたきもの臨時の祭 のおまへばかりの事 : 一四六故殿などおはしまさで、世ノ中に 事出で来 : ・ 一四七正月十日、空いと暗う : ・ 一四八清げなるをのこの、双六を : 一四九碁をやんごとなき人の打っとて : : : 五九 : ・ 一五〇おそろしげなるもの 一五一清しと見ゆるもの 一五二きたなげなるもの : 一五三いやしげなるもの : 一五四胸つぶるるもの 一五五うつくしきもの・ 一五六人ばへするもの 一五七名おそろしきもの E.g pg 四 ノ人ノ人ノ人 . 五 . ・ : 一一六四 一五八見るにことなる事なきもの、文字 に書きてこと。ことしき : 一五九むつかしげなるもの 一六〇えせものの所得るをりのこと : 一六一苦しげなるもの 一六二うらやましきもの : 一六三とくゆかしきもの : 一六四 . 心もとなきもの・ 一六五故殿の御服のころ : 一六六宰相中将斉信、宣方の中将と : 一六七昔おばえて不用なるもの : ・ 一六八たのもしげなきもの : 一六九読経は不断経 : ・ 一七〇近くて遠きもの : 一七一遠くて近きもの : 一七二井は : 一七三受領は : 一七四やどりづかさの権の守は・ : 一七五大夫は : ノ又ノ、ノ入 . ノ人ノ入ノ、ノ人ノ、一ヒ - ヒーヒフ、プくプくフ、プくプくフ、 ( こ ) ( こ ) 夛し ツしツし一ヒプくプく . 五 . 五 . ・ : 一一七六

2. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

四二本牛飼はおほきにてといふ次 に〕法師は : 女は : 女の遊びは 五いみじう暑き昼中に : 六南ならずは 七大路近なる所にて聞けば : ・ 八森は 九九月二十日あまりのほど : ・ 一〇清水などにまゐりて、坂もとのば るほど 、いにくきものの下〕 夜居にまゐりたる僧を : 一二世ノ中になほいと心憂きものは : : : 一一一六 : 三巻本系統諸本逸文 一たちは 二職におはしますころ ・ : 三璧 ・ : 三五五 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五七 ・ : 三五八 一三男こそ、なほいとありがたく : 一四よろづのことよりも情あるこそ : : : 一二八 : 一五人のうへ言ふを腹立つ人こそ 一六古代の人の指貫着たるこそ : 一七成信の中将こそ 一八左右の衛門の尉を 一九〔一本きよしとみゆるものの次 に〕夜まさりするもの : 二〇ひかげにおとるもの : 二一聞きにくきもの・ 二二文字に書きてあるやうあらめど心 得ぬもの : 二三下の心かまへてわろくてきょげに 見ゆるもの : 二四女のうは着は : 二五汗衫は : 一一六薄様色紙は : 二七硯の箱は : ・ : 三五八 ・ : 三五九 ・ : 三五九

3. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

かたうど しいらへたるとて、「すべて物聞えず。方人とたのみきこゆれば、人の言ひふちの治安一一年 ( 一 0 = 一 l) のことで疑わ しい。三巻本「閑院の左大将」。 = 当時「うち臥しの巫女」という るしたるさまに取りなしたまふ」など、いみじうまめだちてうらみたまふ。 巫女がいたことが『大鏡』『今昔物 。、かなる事をか聞えつる。さらに聞きとめたまふ事なし」など語集』などに見える。同一人物か。 一ニ『紫式部日記』に、藤原実成の 言ふ。かたはらなる人をひきゅるがせば、「さるべき事もなきをほとほり出で舞姫の付添として見える人物か。 一三左京の親「うち臥し」に「打ち たまふ、やうこそあらめ」とて、はなやかに笑ふに、「これもかの言はせたま臥して」をかけてからかったもの。 一四「なり」は伝聞。 一五自分の味方をしてくれる人。 ふならむ」と、いと物しと思へり。「さやうにさやうの事をなむ言ひはべらぬ。 一六以前から世間の人が ( 私が左 のち 人の言ふだににくきものを」と言ひて、引き入りにしかば、後にもなほ、「人京に通うと ) うわさをしていると 同じふうに事を解釈なさる。 てんじゃうびと に恥ちがましき事言ひつけたる」とうらみて、「殿上人の、笑ふとて、言ひ出宅本当に「横になる」の意味だけ で言ったのだと言いのがれた。 ひとり でたるなり」とのたまへば、「さては一人をうらみたまふべくもあらざンなる天自分の加勢をさせようと。 一九かんかんに怒る意。 ニ 0 悪口を言うのは。 に、あやし」など言へど、その後は絶えてやみたまひにけり。 三むりにこじつけて言う。 一三殿上人が、そう言えば人が笑 段 うだろうというわけで、でたらめ 一六七昔おばえて不用なるもの を言い出したのだ。 ニ三私との交際。 からゑ ふよう うげん たたみふ 昔おばえて不用なるもの繧繝ばしの畳の旧りて、ふし出で来たる。唐絵の = 四昔は立派だったが、今は役に 立たぬもの。 ニ五 ぢずりも 7 びやうぶおもて 屏風の表そこなはれたる。藤のかかりたる松の木の枯れたる。地摺の裳の花か一宝縹色があせたの。 「あなあやし 一八 きこ 一九 はなだ

4. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

一五「見ゅ」は、見られる、の意。 見えにしがな、とつねにこそおばゆれ。 直訳すれば ( 思い知っていると ) 見 おも られていたい。 かならず思ふべき人、とふべき人は、さるべきことなれば、とり分かれしも 一六とりたててうれしいというこ 一七 ともない。 せず。さもあるまじき人の、さしいらへをもうしろやすくしたるは、うれしき 宅ちょっとした受け答え。 天「かど」は才能・学芸・才気。 わざなり。いとやすきことなれど、さらにえあらぬことそかし。 「かどなからぬ」は「才ある」意。 おほかた心よき人の、まことにかどなからぬは、男も女もありがたきことな一九やや弁解的な言辞。 めり。また、さる人も多かるべし。 ニ 0 他人のうわさ。 ニ一非難したい気持がして。 一五人のうへ言ふを腹立つ人こそ 一三よくないことのようでもある。 ニ三噂に上った当人が自然と聞き はらだ 人のうへ言ふを腹立つ人こそいとわりなけれ。いかでか言はではあらむ。わっけて。 ニ四「もぞ」は、困ったことが起る かも知れないという懸念を表す。 が・身をばさしおきて、さばかりもどかしく一言はまほしきものやはある。されど、 段 : と困る。・ : といけない ~ けしからぬゃうにもあり、また、おのづから聞きつけて、うらみもぞする、あ一宝思い捨てるわけにはいきそう もない人。 第 ニ六考えて事情がわかる。了解す る。 ニ七 ねん ニ六と 、、とほしなど思ひ解けば、念じて一一 = ロはぬ毛「言はぬ」に感動をこめた「を」 また、思ひはなつまじきあたりは 「や」が添ったものとして、「言わ ないのだよ」のような意とみる。 をや。さだになくは、うちいで、わらひもしつべし。 み おほ 一六わ ニ四

5. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

この段は、田二六段にほとん ど同じ内容の記事があり重出して 二四〇にくきもの、乳母の男こそあれ いる。くわしい語釈は同段参照。 ニ乳母である女性の、夫。 子 めのとをとこ 三その子が女子である場合は乳 にくきもの、乳母の男こそあれ。女はされども、近く寄らねばよし。をのこ 草 母の夫はそばへ寄らないからよい りゃう 枕子をば、ただわが物にして、立ち添ひ領じてうしろ見、いささかもこの御事に 0 この夫の悪いことを正直に言 う人がいないので。 四 五長保元年 ( 九究 ) 六月十四日内 たがふ者をば讒し、人を人とも思ひたらず。あやしけれど、これがとがを心に 裏焼失、十六日為光の一条大宮院 ところえ おももち おこ に遷御。この段は長保一一年二月の まかせて言ふ人もなければ、所得、いみじき面持して、事を行なひなどするに 己事。 六この一文不審。脱文があるか。 よ。 セ中庭。 ^ 三巻本「のどかに照りたるに」。 にーしレみ」 . し 九東の渡殿の西廂の間。 二四一一条院をば今内裏とぞいふ 一 0 一条帝が。当時一一十一歳。 一一藤原高遠。関白実頼の孫。の でんせいりゃうでん いまだいり ち寛弘元年 ( 一 00 四 ) 十一一月大宰大弐。 一条院をば今内裏とそいふ。おはします殿を清涼殿にて、その北なる殿に 一条帝の管絃の師。 ませ つば せんぎい ひんがしわたどの は、東の渡殿にてわたらせたまふ道にて、御前は壺なれば、前栽など植ゑ、籬三「物したまふ」の続き不審。仮 に「物したまふ ( 人 ) とともに」のよ ゅ うな文脈とみる。 結ひて、いとをかし。 一三催馬楽の曲目の一つ。 二月十余日の、日うらうらとのどかにてわたるに、その渡殿の西の廂にて御一四私たち女房は。 せり 一五当時の古歌「芹摘みし昔の人 ことふえ たかとほ 笛吹かせたまふ。高遠の、大弐にて物したまふ、琴、笛二つして高砂を折り返もわがごとや心に物ははざりけ ふえ ざん まへ 六 たかさご ひさし 一 0 わたどの だい

6. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

43 第 140 段 た のち とうのべん きこえむ」などのたまひて後に、経房の中将、「頭弁はいみじうほめたまふと = 「思ひ隈なし」は分別が十分に 行き届かないことをいう。深い考 ゃ。知りたりや。一日の文のついでに、ありし事など語りたまふ。思ふ人、人えがなくますいことをやった、と。 三御礼。感謝。 一三「を」は感動の間投助詞。 にほめらるるは、いみじくうれしく」など、まめやかにのたまふもをかし。 一四源経房。高明の四男。長徳一一 ふたき 「うれしき事二つ来てこそ。かのほめたまふらむに、また、思ふ人の中に侍り年 ( 究六 ) 七月右近衛中将。四年十 月左に転ず。 けるを」など言へば、「それは、めづらしう、今の事のやうにもよろこびたま一五私あての手紙の中で、頭弁が 語る、とみる。 一六「こそ」の下に「あれ」など省略。 ふかな」とのたまふ。 三巻本「にて」。 宅頭弁がほめたことと、経房の 「思ふ人」の中にはいっていること。 一四〇五月ばかりに、月もなくいと暗き夜 一 ^ あなたが私の思い人であるこ とをば、珍しがって今更のように さぶら 五月ばかりに、月もなくいと暗き夜、「女房や候ひたまふ」と、声々して一一 = ロお喜びになるとは。前からわかっ ていたと思ったのに、の気持 へば、「出でて見よ。例ならず言ふはたれそ」と仰せらるれば、出でて、「こは一九長保元年 ( 九究 ) 五月。 ニ 0 際立っている声は。 す 誰そ。いとおどろおどろしうきはやかなるは」と言ふに、物も言はで、簾をも三擬声語。がさつ、ごそっ。 はちく 一三淡竹の一種。 くれたけ ニ三おお。この君でしたか。「こ たげて、そよろとさし入るるは、呉竹の枝なりけり。「おい。この君にこそ」 おうきし の君」は竹の異称。『晋書』王徽之 てんじゃう と言ひたるを聞きて、「いざや。これ殿上に行きて語らむ」とて、中将、新中伝に「何ゾ一日モ此ノ君無力ル可 ケムャト」と見える。 ニ四中将以下特定しにくい。 将、六位どもなどありけるは、いぬ。 一九 ひとひ つねふさ

7. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

二四女のうは着は うす うすいろえびぞめもえぎ 女のうは着は薄色。葡萄染。萌黄。桜。紅梅。すべて薄色の類。 二五汗衫は くちば あをくちば かぎみ 汗衫は春は躑躅。桜。夏は青朽葉。朽葉。 一一六薄様色紙は ニ四 かりやすぞめあを 薄様色紙は白き。むらさき。赤き。刈安染。青きもよし。 段 二七硯の箱は ニ六 まきゑ くもとりもん 第すずり 硯の箱は重ねの蒔絵に雲鳥の紋。 付 うすやうしきし 一九 かさ しろ つつじ さくら・ あ さくらこら・ばい 一ニ麻笥。つむいだ麻を入れてお 一三水槽。または馬のかいば桶。 「舟」「船」が漢字として適当か。 一四下地が必ず汚いのに表面はき れいにみえるもの。 一五特に唐絵という理由は不明。 一六はげて来ると下地が汚い 宅お供えなどの装飾的な盛物。 かうしり 天「かうしり」は「河尻」とみる。 「かはしり」とする本もある。淀川 の川口の遊女。 一九以下、襲の色目を中心として いうとみる。 ニ 0 表裏とも薄紫色。 ニ一童女の表着。以下襲をいう。 すおう 一三表蘇枋、裏は青の襲。 ニ三薄手の鳥の子紙でできた色紙。 「色紙」は、和歌を書く料紙。 ニ四野草の刈安の茎や葉を用いた 黄色染。 一宝二段重ねた箱。↓一一一九段。 兵雲や鳥の形を紋様としたもの。 かさね

8. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

55 第 146 段 花びらただ一つを包ませたまへり。それに「言はで思ふぞ」と書かせたまへる御手紙だから他見をはばかること かと くちな はないろ を見るも、いといみじう、日ごろの絶え間思ひ嘆かれつる心もなぐさみてうれ一三「ロ無し」の意。「山吹の花色 ・一ろも たれ 衣ぬしゃ誰問へど答へずくちなし にして」 ( 古今・雑躰・誹諧歌 ) 。季 しきに、まづ知るさまを、をさめもうちまもりて、「『御前にはいかに、物のを 節からみて返り咲きの山吹か。一 一セ りごとにおばしいできこえさせたまふなるものを』とて、たれもあやしき御長説、造花。 一四「心には下行く水のわきかへ 居とのみこそ侍るめれ。などかまゐらせたまはぬーなど言ひて、「ここなる所り言はで思ふそ言ふにまされる」 ( 古今六帖・第五 ) 。 のち かへりごと に、あからさまにまかりてまゐらむ」と言ひて、いぬる後に、御返事書きて一五「世の中の憂きもつらきも告 げなくにまづ知るものは涙なりけ もと 一九 り」 ( 古今・雑下 ) 。涙した、の意。 まゐらせむとするに、「この歌の本、きよく忘れたる」とあやし。「古ごととい 一六中宮様におかせられてはどん ニ 0 なにか、と見るがやや整わない。 ひながら、知らぬ人やはある。ここもとにおばえながら言ひ出でられぬはいか 宅中宮の作者に対する謙遜。作 わらは した にそや」など言ふを聞きて、小さき童の、前にゐたるが、「『下行く水の』とこ者に対する長女の敬意が混じた。 天この近くにちょっと行ってま たお寄りしましよう。 そ申せ」と言ひたる。などてかく忘れつるならむ。これは教へらるるも、思ふ 一九下文とのつながり不審。この 、も、」か 1 し。 歌の上の句をきれいに忘れている ことよ、妙なことだ、とみる。 御返りまゐらせて、すこしほど経てまゐりたる。いかがと、よりはつつまニ 0 ここまで思い浮んでいながら。 三忘れて人に教えられるのも、 きちゃう しうて、御几帳にはた隠れたるを、「あれは今まゐりか」など笑はせたまひて、自分で考えるのも、の意か。 一三前出「言はで思ふそーの歌。 「にくき歌なれど、このをりは、さも言ひつべかりけるとなむ思ふを。見つけニ三あなたを見つけ出さないでは。 へ まへ なが おさめ

9. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

もかう めくら きちゃうかたびら へりたる。ゑしの目暗き。几帳の帷子の旧りぬる。帽額のなくなりぬる。七尺一「絵師」であろう。一説「衛士」。 すだれ ニ簾の上縁に布を横に長く渡し お えびぞめ はひ てつけたもの。 のかづらの赤くなりたる。葡萄染の織物の灰かへりたる。色好みの老いくづほ えびぞめ つばき 五 子 三葡萄染や紫色は、椿の灰を加 うきくさみくさ こだち 草れたる。おもしろき家の木立焼けたる。池などはさながらあれど、浮草水草なえて染めるので、色があせること を「灰かへる」という。 枕 四「おもしろき」は「木立」にかか どしげりて。 る。 五荒廃のさま。 六たのもしい感じがしないもの。 一六八たのもしげなきもの セ飽きやすく移り気なこと。 〈妻の家に通うことがなくなり むこよ 九 たのもしげなきもの心短くて人忘れがちなる。婿の夜がれがちなる。六位がちなの。 九六位では出世の望みはない。 ごと かしら の頭白き。そら言する人の、さすがに人の事なし顔に、大事うけたる。一番に一 0 事を成してみせるという顔で。 = 最初勝っと後負けると言う。 すぐろく 勝っ双六。七八十なる人の、心地あしうして日ごろになりぬる。風吹くに帆あ三読みあげるものとしての経。 一三昼夜の別なく交替に僧が読み 続ける経。 げたる舟。 ↓二三三段。陰陽師が修する 長寿・立身を祈る祭。正月・十二 月の上午の日に行われるもので、 年を越えて接近している。 一五幾重にも曲った道。 一六一年の差がある。 宅『阿弥陀経』では十万億土の遠 きにあるといし 、『観無量寿経』で ( 現代語訳一一七六ハー ) 一六九読経は不断経 どきゃう 読経は不断経。 ふだん だいじ

10. 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

枕草子 126 一三九星は 四 ひこばし五 星はすばる。彦星。みやう星。タづつ。よばひ星をだになからましかば、 まして。 一空に月のあるまま夜の明ける ころ。陰暦十六日以後の月。 かげん ニ「ほそうて出づる」のは下弦の 月、二十日余の月は夜十時半ころ、 二十三夜の月は零時半ころに出る。 三『和名抄』に「昴」を「須波流」と 読む。古くは六星、のちに七曜星 をいう。牡牛座に属する。 四『和名抄』に「牽牛」を「比古保 之」と読む。七夕の星。 五金星。暁に東の空に輝いてい る折にはこの名がある。明星。 六同じく金星であるが、日没後 耀 - ノ、折にはこのよ、つにい , つ。 セ『和名抄』に流星を「与波比保 之」と読む。「よばひ」は、呼び続 ける意から求婚の意となる。 〈「尾」だに、とみる。流星の光 跡を気味の悪いものとしたか。 雲は白き。紫。黒き雲あはれなり。風吹くをりのあま雲。 九ばちばちはねる炭火。 一 0 「たつる」は「たてる」の誤りか。 とき = 斎」僧の正式の食事。 二三一さわがしきもの 一ニ生飯。飯の一部を衆生に施す が、屋根などにまいておくのを鳥 からす一一 がついばむ光景。 さわがしきもの走り火。板屋の上にてたつる烏、時のさば食ふ。十八日に 一三毎月十八日は観音の縁日 くら さんろう きよみづこも 清水に籠り合ひたる。暗うなりて、まだ火ともさぬほどに、ほかほかより人の一四清水寺観音への参籠は普通の ありあけひんがし 月は有明。東の山の端に、ほそうて出づるほどあはれなり。 二三〇雲は 九び いたやうへ じゃう六 ヒコボ