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検索対象: 光と影のトラキア アレクサンドロス伝奇4

光と影のトラキア アレクサンドロス伝奇4から 10000件見つかりました。
1. 世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

”対決の歴史ー一地中海文明の歴史文化 が、それはともかく、これでお互いさまということであったのに、その後こんどはギ リシア人が第二の悪事を犯すことになったという。 「すなわち彼らは軍船に乗ってコルキス地方 ( コーカサス ) のアイアに至り、パシス 河 ( グルジアのリオニ河 ) に達して、目指す目的を果たした後、王女メディアをその りやくだつほしよう 地から奪い去った。コルキスの王はギリシアへ使者を遣わして王女掠奪の補償を求め るとともに、娘の返還を要求した。ところがギリシア側では、先方もアルゴスの王女 イオ掠奪の補償を当方にしなかったのであるから、当方でも補償はしない、と返答し たという。 「その後、次の世代に入ってから、プリアモスの子アレクサンドロス ( パリス ) が、 右の話を聞き知って、ギリシア人が補償しなかったのだから、自分もせずに済むだろ うと考えたからに相違ないが、ギリシアから自分の妻たるべき女を掠奪して来ようと 思いたったのだと、ベルシア人は伝えている。こうしてアレクサンドロスがヘレネを 奪い去った後、ギリシア側は先ず使者を送り、ヘレネの返還を求め、掠奪に対する贈 償を請求することにした。しかしギリシア側の申し出に対して、アレクサンドロス側 ではメディア掠奪の先例を盾にして、ギリシア側が自分では補償も払わず、返還要求 にも応じないでいながら、他からは補償を得ようとしている、となじったという。こ こまでは、お互いに掠奪をしたというに過ぎなかったのだが、これ以後はギリシア人 しよう

2. 世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

ヘーロドトスが引用する四番目の話は、言うまでもなく、ホメーロスの叙事詩『イーリ アス』で有名な、トロイア戦争の伝説である。 テッサリア王ペーレウスと海の女神テティスの結婚式に神々が招かれた時、不和の女神 うら りんご エリスだけは招かれなかった。エリスはこれを恨んで、黄金の林檎に「最も美しいもの にーと書きつけて、婚礼の席上に投げ込んだ。ヘーラーとアテーナ 1 とアプロディーテ 1 の三女神が、それぞれ、自分が黄金の林檎を得るのにもっともふさわしいと言って争った。 ゆだ リスは、ダーダ 神々の王ゼウスは困って、判定をパリス・アレクサンドロスに委ねた。パ ネルズ海峡のアナトリア側のトロイアの町 ( 一名イ 1 リオス ) の王子で、この時、イーダ ほうしゅう 山で羊の番をしていた。最も美しい女神という判定の報酬として、ヘーラーは王権を、ア さず テーナーは武勇をパリスに授けると約束したが、。、 ノリスはいずれをも選ばず、世界で最も 美しい女の愛を授けると約束したアプロディーテーに、黄金の林檎を与えた。これでパ スは、ヘ 1 ラーとアテ 1 ナ 1 の怒りを買った。パ リスは、アプロディーテーの助けで、ア カイア ( ギリシア ) のスパルタの美しい王妃ヘレネーと道ならぬ恋に落ちて、二人でトロ ィアに逃げた。トロイア人たちがヘレネ 1 の送還を拒んだので、ヘレネ 1 の夫のスパルタ 王メネラ 1 オスは、全アカイアの町々に援軍の派遣を呼びかけて、トロイア討伐の大艦隊 を組織した。アカイア軍は、メネラーオスの兄のミュケーナイ王アガメムノ 1 ンの指揮の もとにトロイアを攻めた。神々がそれぞれ両軍に加勢して、包囲は十年続いたが、トロイ

3. 世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

まとまった歴史は書かれなかった。 マガダ王国と同時代に、西北インドのパンジャープ地方は、アカイメネ 1 ス朝ベルシア 帝国の属州 ( サトラベイア ) になっていた。そこへ前三二七年、マケドニアアレクサン ドロスが軍を率いて侵入した。アレクサンドロスの軍は間もなく立ち去ったが、この侵入 で、北インドの平原と地中海を直接つなぐ交通路が開けたことに刺激を受けたらしく、そ の直後に、北インド全体を統合する大帝マウリヤ帝国が出現している。この時をもっ て、初めてインドと呼べる国家が出現し、インド文明が始まったと考えてよい マウリヤ帝国の初代のチャンドラグプタ王と二代目のビンドウサ 1 ラ王は、同時代のギ リシア人の記録に名前が残っているので、このころの人たちだとわかる。三代目のアショ ーカ王は、帝国の各地に石柱を立てて銘文を刻み、その地方に関係のある自分の事蹟を記 この帝 録している。これは記録には違いないが、年代記ではなく、まして歴史ではない。 国の政治と経済を論じた『アルタシャ 1 ストラ』 ( 実利論 ) という書物が残っており、チ こもん ャンドラグプタ王の最高顧問カウティリヤの著作と伝えられるが、これも歴史を扱った書 物ではない。 、北インドには多数の小さな王国が分立して、 前二世紀にマウリヤ帝国が解体したあと なおさら歴史を書くような環境ではなかった。この状態は、おおざっぱに言って、それか ら約千年後、九九七年からアフガニスタンのイスラム教徒の北インド侵入が始まり、一二

4. 人は影のみた夢 : マリオネット・アポカリプス 4

い部屋、誰かの私室のどこにも人の知はなかった。 中には服が脱ぎ散らかされたままの部屋もあり、羽月は昔読んだ怪奇物のストーリーを思い そうなん 出した。魔のトライアングルと呼ばれる海域で遭難した船を発見した者が乗り込むと、そこは まるで忽然と人が消えたようだったという。食事のテープルがセットされ、スープはまだ湯気 を立てていた : ・ あまりにも似ているこの光景に、羽月はそっとした。桜間の人々は、水か何かのように蒸発 してしまったのだろうか。 屋敷のすっと奥まで歩いたが、ついに一人も見つからなかった。残る部屋は、渡り廊下の先 に見えるあと二つ。これで誰とも行き会わなければ、怪談と同じだと考えた方がいいかもしれ ふすま 羽月は壁をよろよろとたどった。手をかけようとした襖の奥でした物音に、羽月は悲鳴を上 3 カタン : み 「きゃあっ」 の 影 人 はっと息をのむ気配がした。ばさばさと何かを掻き分けて、気配の主がやってくる。 四 へたり込んだ羽月は、とっさに身構えることも出来ず、開いた襖を見上げた。 こっぜん か

5. 浄化 : 月影のソムル3

222 誰か、助けて ! ふいに、暖かいものに包まれるのを感じた。同時に、どこからか声が聞こえてくる。 〈戻っておいで : : ↓ 優しく、柔らかく、そして力強く。自分を呼び寄せてくれる声。あそこが、自分のいる場所 なのだ。 やっと、見つけた 〈戻っておいで。ここに、俺のところに : : ↓ たきぎ 薪のはぜる音で、ヴィラローザは目を覚ました。ゆっくりと目を開ける。 いわはだ 剥き出しの岩肌が焚き火に照らされて、影が奇妙な模様を作っていた。洞窟か何かだろう 人り口には、しいほどの月光が差し込んでいた。その中に、こちらに背を向けた銀色の人 影が見える。ヴィラローザは驚いて身を起こした。 「あ : ・痛っ : : : 」 とたん、左の胸に激痛が走り、身を抱えるようにしてうずくまる。 「ヴィラダメだよ、急に起きちゃ」 声で気づいたのだろう。銀色の人影が駆け寄って来た。ひどく懐かしい声に、ヴィラローザ

6. 古代オリンピックの奇跡

マジック・ジリ、ウス “。険恐童の大冒険 ー女王フュテピのなぞ 女王フュテビのなぞ [ 第 1 話 ] [ 第 1 話 ] 恐竜の谷の大冒険 女王フュテピのなそ 2 [ 第 2 話 ] [ 第 2 話 ] 黒い馬の騎士 海賊の秘宝をさがせ マジン 0 ・ツリ - ハウスツ イ アマゾン大説出 アマゾン大説出 [ 第 1 話 ] 闇に消えた忍者 4 [ 第 2 話 ] アマゾン大脱出 マンモスとなぞの原始人 マンモスとなその原始人 [ 第 1 話 ] マンモスとなその原始人 [ 第 2 話 ] 月の世界へ ! SOS ! 海底探険ンナ決死。サバンナ決死の横断 S! 底揉 マ ! ・ツリーハウュー [ 第 1 話 ] [ 第 1 話 ] SOS! 海底探険 6 サバンナ決死の横断 [ 第 2 話 ] [ 第 2 話 ] み ゴーストタウンの亡霊 オーロラと北極くま 古代オリンビックの奇跡 飜オリンビックの奇跡 [ 第 1 話 ] 北欧の海賊バイキング 気 、 [ 第 2 話 ] 古代オリンピックの奇跡 5 4 1 月 14 日発売予定 ! ! ? アクトリー / 電話 0570-002-001

7. 人は影のみた夢 : マリオネット・アポカリプス 2

はないけれど、一階すつ見てまわる。途中で、ガイドブックを一冊買った。京都に来て京都の ガイドブックを買うのは奇妙な気もしたが、意外にも並べてある種類は豊富だった。レジで金 を払う時、自分がよそ者だと宣伝しているようで恥ずかしかったが、店の主人は人好きのする 笑顔を向けてくる。 「京都は、初めてですか ? 」 アクセントのやわらかいそれに塔埜がうなずくと、主人はさらに笑顔になる。 「楽しんでくださいね。寒いですけど」 「ありがとうございます」 ほお ふう 礼を言い、なぜか頬が熱くなる。こんな風に、誰かと言葉をかわしたことはなかった。 塔埜は思って、改札付近の中階にあったコーヒーショップまで戻った。 サンドイッチとコーヒーで、早めの昼食、ということにする。それを食べながら、ガイドプ ックをめくり、やっと「山科」がどこにあるかを知った。 擎 ( ようするに、電車に乗らなければいいわけだろ ? ) み 遠王が山科区のどの辺まで行ったかは知らないが、そうしておけば間違いはないだろう。 の 影 ここから歩いていける距離だけでも、観光名所は充分にある。ひとつずつ見ていたら、半日 人 では回りきれないだろう。 塔埜はガイドブックをばらばらやった。おばえのある言葉を見つけて、手を止める。

8. SFマガジン 1981年4月号

側の壁の扉に向かって歩き出した。そこが食堂らしい。かなり広いは、このレベルの文明が生み出す筈のないものだった。 アレクサンドロス人。当然のことに、キリイの頭は、その名を思 部屋の中には、古びているが、よく手人れさせた木製の大きなテー い浮かべた。それ以外に考えようがない。 ・フルと木製の長椅子が置いてある。 キリイは、ことさら平然と立ち上がり、部屋の隅にすわっている 手の平ほどの大きさの薄茶色の平たいものが三枚、重ねてあり、 その横に、金属製の深めの皿が置いてある。それが、四組、置いて男に向かって歩み寄った。手に持った皿を示す。 あるところを見ると、彼らの朝食というわけだろう。モ 1 ネは、何「この皿は、どこで手に入れた ? 」 も言わす、その一つの前にすわる。キリイも、その横に腰をおろし「仲介者のサロウが持ってきたんだ」 た。すると、魔法のように、昨夜の男が姿を現わし、部屋の隅に置男は、それで、わかっただろうというロ調で言う。キリイも、と りあえずは、深入りしないようにする。 いてあった鍋を持ってくると、その中味で、皿を満たす。生ぬるい 「いっ頃だ ? 」 天色をした濃い液体だ。中には肉片らしい固まりが、幾つか入って 「そうさなあ、もう五、六年も前たろうな。その皿が気に入ったの どうしたものかと、キリイは、モーネを見た。モーネは、薄茶色か ? 」 の円盤を、手に取ると半分に割り、皿の中にひたして食べはじめ「あ、ああ、まあそういうことだ」 「やめておいた方がいいな。やわくて、使いものにならない。それ る。キリイも、それを真似して、ロの中に入れた。どうやら、その 円盤状のものは、穀物を粉にして固め、焼いたものらしい。たしかが最後に残った一枚だ。じきに穴が開いてしまうだろう」 に、皿の液体をつけねば、乾ききって、咽喉を通りそうもない。両たしかに、酸に腐食されたのだろう。底が白く錆びついている。 方とも、かすかな塩味と酸味が感じられた。まずいともうまいとも「もう今じゃ、この手の皿を使っている者は、どこにもいないだろ 言いかねた。キリイの味覚の範囲からは、はずれた味と言った方がうよ。軽くて良いと思ったんだがな」 五、六年前 ? それでは、どうあっても、計算が合わない。ある 、よ、その頃にもアレクサンドロスの人間がやってきたのかもしれ モーネが皿を持ち上げて、残った液体、スー。フというわけだろし冫 う、それを飲み干した。キリイも、それにならう。皿が思いのほか ないが、少なくとも、今、キリイたちが追い求めている者たちでは 軽い。そして、次の瞬間、その皿を見つめた。あってはならないこなさそうだ。しかも、奇妙なのは、この男のロぶりだと、一時期、 この皿が、このあたりに大量に出回ったということになることだ。 とだった。キリイは、あわてて、中味を飲み千し、裏返してみる。 ス 1 プの残りが、膝に滴り落ちた。だが、キリイの神経は、皿に集素直に考えれば、何者かが、このアルミニ = ウムの皿を大量に造っ 中していた。アルミニュウムだ。あるいはその合金かもしれない たということになるだろう。そしてそれがアレクサンドロス人の仕 だが、アル ミニュウムが使われていることには、間違いない。それ業であるというのも、あまりにも妙な話たと思えた。な・せ、こんな

9. 古代オリンピックの奇跡

さくひん の作品をくわえることができて、ほんとうにうれしいわ」 せわ てつがくしゃ 「哲学者のプラトンさんにも、お世話になりました」ジャックが言った。 かれかんが せかい 「じつは、わたくしたちは、親友なのですよ。彼の考えは、世界じゅうに、大 し学 / し 、んいきよう きな影響をあたえました。ほんとうに偉大な人です」 「わたしは、白馬のホワイティ : : : じゃなくて、ベガサスがわすれられないわ。 いちどあ もう一度会いたい : ふか アニ 1 はそう言って、深いため息をついた。 すると、モ 1 ガンがやさしく言った。 「会えますよ。すぐ、そこでね」 「えつ、ほんと ? 」 「下へ、おりてごらんなさい」 アニ 1 とジャックは、いそいでなわばしごをおりた。 かいちゅうでんと、つ じめん 地面におりると、アニ 1 は懐中電灯であたりを照らして、白馬をさがした。 しんゅう ひと おお 145 ・・・古代オリンピックの奇跡

10. 人は影のみた夢 : マリオネット・アポカリプス 4

( シシンを持たぬククリたちが、天望の一族を空に還すーーー ) がくぜん 羽月は儀恵の言葉をなぞり、愕然とした。 「これつ」 「そうさ。空也のことだよ。つまり、おまえ達のね」 羽月と蒼司の : 羽月は無意識に首を振った。どっと押し寄せた情報が頭の中で糸のようにもつれた。 シシンのないククリ。羽月はたしかにそれに当てはまる。だが蒼司は ? 飛滝に生きてはい ると言われた彼は ? そして還る 1 ーもしくは還すとは ? 「だって、空から落とされたって一言うのは、ただの言い伝えなんでしょ ? 虐げられたつらさ から作り上げた話なのかもしれないんでしょ : 羽月は泣き声でつぶやいた。儀恵は想像もっかないような途方もないことを、彼女に押しつ けよ , っとしているー 3 儀恵は彼女の混乱を、当然のことと受け止めているようだった。落ち着き払った声で言う。 の「もちろん、『空に還す』が文字通りのことなのかはわからないよ。けれどね、伝承のように、 わたしたちはゆるされてもいいはすなんだよ」 人 ひも うすずみ ふと立ち上がった飛滝が、電灯の紐を引いた。カチリと音がして、薄墨のようだった部屋に ばんやりと光の輪が広がった。照らされた顔に濃い影を落としながら、儀恵は続ける。