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検索対象: 婦人之友 第110 巻9号 2016年9月1日発行

婦人之友 第110 巻9号 2016年9月1日発行から 178件ヒットしました。

婦人之友 第110 巻9号 2016年9月1日発行


知 っ て い ま す か 通 電 火 災 が 危 な い 大 規 模 地 震 時 に お け る 火 災 の 発 生 状 況 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 東 日 本 大 震 災 そ の 他 そ の 他 30 件 ( 22 % ) 、 27 件 ( 24 % ) 設 器 具 大 規 模 地 震 時 に 発 生 し た 火 災 の 、 過 半 数 が 電 気 に 起 因 す る 火 災 ※ 号 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 、 東 日 本 大 震 気 の 復 旧 後 、 地 震 発 生 時 に 使 用 し に マ グ ニ チ ュ ー ド 7 級 の 首 都 直 下 月 災 で は 、 原 因 が 特 定 さ れ た 建 物 火 て い た 電 化 製 品 が 再 び 作 動 し て 起 地 震 の 場 合 、 死 者 は 関 東 1 都 3 県 友 之 人 で 約 2 万 3 千 人 で 、 火 災 に よ る 死 災 の 6 割 が 「 通 電 火 災 」 で し た 。 き る 火 災 で す 。 婦 年 通 電 火 災 と は 、 地 震 で 停 電 し 、 電 内 閣 府 は 、 冬 の 夕 方 ( 風 速 coE ) 者 は 約 7 割 と 試 算 し て い ま す 。 0 電 気 関 係 ー 。 , ・ 71 件 ( 65 % ) 電 気 関 係 85 件 ( 61 % ) 件 ( ⅱ % ) 件 ( Ⅳ % ) 1 1 0 件 の 火 災 の う ち 、 電 気 火 災 は 71 件 ( 約 6 割 ) ※ 出 火 原 因 が 確 認 さ れ た も の 139 件 の 火 災 の う ち 、 電 気 火 災 は 85 件 ( 約 6 割 ) 内 閣 府 HP 「 防 災 情 報 の ペ ー ジ 」 よ り 対 策 は 、 ブ レ ー カ ー を 落 と し て 避 難 す る こ と 通 電 火 災 に は 、 大 き く 2 つ の 対 策 が あ り ま す 。 1 つ は 、 避 難 時 に ブ レ ー カ ー を 落 と す こ と で す 。 も う 1 つ 、 よ り 確 実 な の が 、 一 定 の 揺 れ を 感 知 し て 自 動 的 に 通 電 を ス ト ッ プ す る 「 感 震 プ レ ー カ ー 」 を 分 電 盤 に 取 り つ け る こ と で す 。 地 域 一 帯 で の 普 及 が 促 進 さ れ 、 自 治 体 に よ っ て は 、 各 世 帯 に 取 り つ け を 義 務 づ け て い る と こ ろ も 。

婦人之友 第110 巻9号 2016年9月1日発行


こ ろ に 倒 れ て い た 。 会 社 に 連 絡 す る だ っ た カ ラ オ ケ 講 師 。 皆 、 「 そ の 瞬 て き た の だ っ た 。 熊 本 県 の 企 業 誘 致 と 、 朝 刊 を 印 刷 し て い た 輪 転 機 が ス 間 」 の 直 前 ま で 、 ご く 普 通 の 日 常 が の 文 句 は 「 地 震 の な い 県 」 。 皮 肉 な あ っ た 。 ト ッ プ し た と い う 。 家 を 飛 び 出 し 、 こ と だ が 、 こ の 地 震 の お か げ で 足 元 会 社 に 向 か っ た 。 益 城 町 で ま た 震 度 被 災 地 は 当 初 、 混 乱 を 極 め た 。 市 の 歴 史 に 向 き 合 う こ と に な っ た 。 7 。 ・ 3 。 阪 神 大 震 災 ク ラ ス だ 。 町 村 の 職 員 も 被 災 者 だ っ た う え に 、 例 え ば 1889 ( 明 治 ) 年 、 ・ 熊 本 市 は 震 度 6 強 。 気 象 庁 は こ の 地 庁 舎 が 使 用 で き な く な っ た 自 治 体 が 3 の 地 震 が 熊 本 市 西 部 を 震 源 地 と し 震 を 本 震 、 凵 日 の 地 震 を 前 震 、 と 発 5 つ も あ っ た 。 何 よ り 震 度 7 が 2 回 て 起 き 、 死 者 跚 人 を 出 し た 。 当 時 の 表 し た 。 「 こ ち ら が 本 震 だ な ん て 」 。 も 連 続 し て 起 き る な ど と い う こ と が 地 震 は 測 候 員 の 体 感 で 微 、 弱 、 強 、 そ ん な 思 い を 抱 い た ま ま 、 長 い 地 震 想 定 外 だ っ た 。 烈 の 4 段 階 。 烈 と 記 録 さ れ る こ の 地 と の 闘 い が 始 ま っ た 。 私 も 断 水 と 停 震 の 揺 れ を ド イ ツ ・ ポ ッ ダ ム の 重 力 警 告 、 生 か さ れ ず 電 で 避 難 せ ざ る を 得 な く な っ た 。 計 が 観 測 、 世 界 の 遠 地 地 震 観 測 の 端 し か し 警 告 と い う こ と か ら す れ ば 、 緒 と な っ て い る 。 時 代 を さ か の ぼ れ 2016 年 7 月 日 現 在 、 死 者 人 ( 益 城 町 人 、 南 阿 蘇 村 人 、 西 原 村 5 人 、 地 震 は 寝 耳 に 水 で は な か っ た 。 政 府 ば 、 1625 ( 寛 永 2 ) 年 に 大 地 震 に 熊 本 市 4 人 、 嘉 島 町 3 人 、 御 船 町 — 人 、 八 の 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 の 活 断 層 の 見 舞 わ れ た こ と が 細 川 家 文 書 の 中 に ひ な ぐ 代 市 — 人 ) 、 行 方 不 明 — 人 、 震 災 関 連 「 長 期 評 価 」 で は 、 前 震 の 日 奈 久 断 あ る 。 熊 本 城 の 火 薬 庫 が 爆 発 、 あ た ふ た が わ 死 人 、 大 雨 に よ る 二 次 災 害 死 5 人 。 層 帯 、 本 震 の 布 田 川 断 層 帯 が そ の 対 り 一 面 の 家 が 吹 き 飛 ん だ と い う 。 避 難 者 は 最 大 4 月 日 の 万 3 8 象 と な っ て い た の だ 。 2 014 年 の 熊 本 地 震 に つ い て 、 内 閣 府 は そ の 熊 本 市 防 災 会 議 で も 、 2 つ の 断 層 が 被 害 額 を 最 大 3 兆 8000 億 円 と 試 82 人 、 家 屋 被 害 万 493 棟 算 し た 。 奥 さ ん を 助 け よ う と 覆 い か ぶ さ っ 関 係 す る 地 震 に よ る 死 者 は 最 大 11 被 災 直 後 は ま ず 命 。 そ れ か ら 健 康 た 男 性 、 東 京 か ら 阿 蘇 に あ る 東 海 大 7 人 、 全 半 壊 1 万 2000 棟 と い う 学 農 学 部 に 人 っ た 学 生 、 デ ィ ッ ク ・ 試 算 か 出 さ れ て い た 。 し か し 、 私 た と 生 活 の 基 盤 。 時 間 の 経 過 と と も に ち は ど こ か よ そ ご と の よ う に 暮 ら し 被 災 者 が 求 め る も の も 変 わ っ て い く 。 ミ ネ の 「 夜 霧 の プ ル ー ス 」 が お は こ 2016 年 婦 人 之 友 9 月 号 94

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あ の と き 、 家 で 何 が 起 き た の か ? い つ 、 と こ で 、 と ん な 災 害 が 起 こ っ て も 不 思 議 で は な い 、 い ま い ろ い ろ な 場 面 を 想 定 し 、 小 さ な こ と で も 想 像 し て み る こ と が 「 被 害 を 広 げ な い 」 、 「 心 の 準 備 」 に も な る と い わ れ ま す 実 際 に 体 験 し た 人 の 言 葉 に は 、 す ぐ に 取 り 組 め る 備 え の ヒ ン ト が あ り ま す 。 都 市 型 災 害 だ っ た 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 。 年 を 経 て も 、 な お 鮮 明 な 体 験 談 に 学 び ま す が 、 べ ッ ド の ヘ ッ ド ホ ー ド に ぶ つ か っ 】 て も 歩 け な い 、 凄 ま じ い 状 態 で し た 。 ほ と ん ど の 食 器 が 割 れ 、 観 音 開 き の 食 器 棚 か ら は 、 ほ と ん ど て 度 の 角 度 で 止 ま り 、 隙 間 か ら 抜 け 歩 く の が 困 難 に の 食 器 が 飛 び 出 し 、 割 れ て い ま し た 。 出 し て 助 か り ま し た 。 ◆ 森 ロ 信 子 さ ん ( 代 ) 娘 の 部 屋 の ド ア は 、 か し い で し ま っ 】 お 正 月 か ら ま だ 日 が 浅 か っ た こ と も あ 重 箱 や 塗 り の お 椀 も 、 無 残 に 欠 け 当 時 は 、 神 戸 市 内 の 2 階 建 て 一 軒 家 て 開 か ず 、 窓 か ら 屋 根 づ た い に 私 た ち の 寝 室 に 入 り 、 3 人 で 何 と か 1 階 へ 。 台 て い ま し た 。 に 、 夫 と 娘 の 3 人 暮 ら し 。 地 震 に よ り ひ と ま ず 外 へ 出 よ う と 玄 関 扉 の 取 手 わ が 家 は 全 壊 し ま し た 。 2 階 の 夫 婦 の 所 や リ ヒ ン グ は 、 割 れ た カ ラ ス や 器 が ひ く と も し ま せ ん 。 寝 室 は 、 大 き な た ん す が 倒 れ ま し た ・ あ ち こ ち 散 乱 し 、 ス リ ッ パ で な い と と を つ か み ま し た が : 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 の 体 験 か ら イ ラ ス ト / 田 沢 ケ ン 2016 年 婦 人 之 友 9 月 号 14

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被 災 後 、 日 常 を ど う 取 り 戻 す ? 助 け て も ら う こ と へ の 備 え * 写 真 も 筆 者 ◆ 矢 守 克 也 ( 京 都 大 学 防 災 研 究 所 巨 大 災 害 研 究 セ ン タ ー 教 授 ・ セ ン タ ー 長 ) 日 頃 の 備 え が 、 被 災 後 の 体 調 も 守 る 前 回 の 寄 稿 ( 本 誌 7 月 号 ) で 、 熊 本 市 東 区 で 被 災 し た 一 人 暮 ら し の 義 母 ( 妻 の 母 ) を 、 筆 者 が 暮 ら す 関 西 に 避 難 さ せ た と こ ろ ま で 書 い た 。 幸 い 母 は 大 き く 体 調 を 崩 す こ と も な く 、 関 西 で 日 常 生 活 を 再 ス タ ー ト さ せ る こ と が で き た 。 役 立 っ た の が 、 母 が 避 難 時 に 持 ち 出 し た 携 帯 電 話 、 保 険 証 、 薬 手 帳 な ど を ひ と ま と め に し た ハ ン ド バ ッ グ だ っ た 。 心 臓 に ペ ー ス メ ー カ ー を 装 着 し 、 高 血 圧 や 糖 尿 病 な ど も 患 っ て い た が 、 お か げ で 、 関 西 で も す ぐ に 投 薬 、 治 療 を 受 け る こ と が で き た 。 そ の こ と を 熊 本 で お 世 話 に な っ て い た 看 護 師 の 方 に 母 が 電 話 で 伝 え る と 、 「 そ れ は 、 よ か っ た で す ね 。 熊 本 地 震 か ら 約 3 カ 月 が 経 過 し た 。 余 震 も 一 時 よ り は 沈 静 化 し 、 被 災 地 に も 落 ち 着 き が 戻 っ て き た と 聞 く 。 し か し 、 今 後 の 生 活 再 建 や 地 域 再 生 に 向 け て 、 ま だ ご 苦 労 か 多 い こ と だ ろ う 7 月 号 で 触 れ た 母 の ハ ン ド バ ッ グ 。 日 常 を 健 康 に 送 る た め の 一 式 を 、 常 に 手 元 に 置 い て い た こ と が 役 立 っ た 。

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0 十 0 。 今 日 で き る 地 震 対 策 〇 〇 0 0 十 座 談 会 0 0 目 次 婦 人 之 友 9 月 号 家 の 中 は 大 丈 夫 ? あ の と き 、 家 で 何 が 起 き た の か ? 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 の 体 験 か ら あ な た の 部 屋 を 安 全 に 家 具 転 倒 を 防 ぐ に は ? ・ 4 実 践 編 す ぐ で き る 、 家 具 固 定 の コ ッ 助 け て も ら 一 つ こ と へ の 備 え 矢 守 克 也 ( 京 都 大 学 防 災 研 究 所 ) ・ 自 然 に き く 庭 づ く り ポ ー 続 ・ 平 和 特 集 語 り 継 ぐ 父 の 記 憶 ー ー ・ 山 本 武 の 戦 場 日 記 ノ ー マ ・ フ ィ ー ル ド さ ん 、 福 島 の 人 々 と 語 る 藍 原 寛 子 ス ミ サ ー 小 澤 文 子 / 森 本 佳 代 4

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⑦ つ の 対 策 今 日 か ら で き る 、 @ 部 屋 を す っ き り 保 つ 部 屋 の 中 に 出 て い る も の が 少 な け れ ば 、 そ の ぶ ん 危 険 も 減 り ま す 。 積 み 重 な っ て い る カ ラ ー ホ ッ ク ス や 、 頭 上 に 置 か れ て い る も の は あ り ま せ ん か ? 日 頃 か ら シ ン カ レ ラ イ フ を 心 が け る こ と か : 安 全 の 第 一 歩 。 0 高 層 階 は 、 大 き く 長 い 揺 れ に 注 意 地 震 の 規 模 が 大 き い ほ ど 、 振 動 の 周 期 階 ( お お む ね 1 0 階 以 上 ) ほ ど 家 具 に が 長 く な り 、 大 き く ゆ っ く り と し た 揺 よ る 被 害 が 多 い 傾 向 に あ り 、 転 倒 だ け れ が 長 時 間 続 き ま す ( 長 周 期 地 震 動 ) 。 で な く 、 か な り の ス ピ ー ド で 移 動 す る こ と も 。 テ ー ブ ル 、 椅 子 な ど の 背 の 低 東 日 本 大 震 災 で は 、 震 源 か ら 離 れ た 場 い 家 具 も 、 す べ り 止 め 対 策 が 必 要 で す 。 所 で も 、 高 層 ビ ル が ゆ ら ゆ ら と 揺 れ て い る の を 見 た 人 も 多 い で し よ う 。 高 層 2016 年 婦 人 之 友 9 月 号 18

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を 落 と す こ と が 、 大 変 多 か っ た の で す 。 ま ず は 、 家 具 の 転 倒 防 止 こ の こ と か ら も 、 ま ず 重 要 な の は 、 大 き な 揺 れ が 起 こ る と 、 テ レ ビ や 電 家 具 の 転 倒 防 止 。 こ れ は 地 震 対 策 の 代 子 レ ン ジ が 投 げ 出 さ れ 、 本 や oa が 手 名 詞 と も 言 え ま す 。 気 象 庁 に よ る と 、 裏 剣 の よ う に 飛 ん で く る : : : な ど 、 普 「 震 度 5 弱 で 棚 に あ る 食 器 類 や 本 が 段 は 予 想 も っ か な い こ と か 生 じ ま す 。 落 ち る こ と か あ り 、 5 強 以 上 で 固 定 し 20035 年 に 発 生 し た 、 最 大 震 ・ て い な い 家 具 か 倒 れ る こ と が あ る 」 と 度 6 弱 以 上 の 地 震 で 負 傷 し た 方 の さ れ て い ま す 。 家 具 自 体 に 耐 震 性 が あ % は 、 家 具 類 の 転 倒 、 落 下 、 移 動 に る も の は 少 な い た め 、 配 置 に 気 を つ け よ る も の で し た ( 下 グ ラ フ ) 。 発 生 が 早 る 、 固 定 器 具 で 補 う な ど 、 各 家 庭 で 対 朝 だ っ た 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 ( 1995 策 を す る し か あ り ま せ ん 。 年 ) で は 、 家 屋 や 家 具 の 倒 壊 で 亡 く な 見 慣 れ た 家 の 中 で も 、 「 こ ん な に 重 っ た 方 が お よ そ 9 割 と さ れ 、 家 屋 の 倒 い も の が 、 も し 倒 れ て き た ら : : : 」 と 壊 は 免 れ て も 、 倒 れ た 家 具 に よ っ て 命 想 像 す る こ と が 、 備 え へ の 一 歩 で す 。 あ な た の 部 屋 を 安 全 に 家 具 転 倒 を 防 ぐ に は ? 大 地 震 が 起 き る と 、 家 の 中 で は 家 具 や 電 化 製 品 が 私 た ち に 襲 い か か り ま す 。 そ れ ら を 凶 器 に し な い た め 、 わ が 家 で 安 心 し て 暮 ら す た め に で き る こ と を 、 「 い っ か 」 で は な く 「 い ま 」 。 ◆ 災 害 対 策 製 品 開 発 ・ 販 売 の ( 株 ) リ ン テ ッ ク 幻 に 聞 き ま し た 。 撮 影 / 徳 山 喜 行 絵 / 照 屋 紀 恵 家 具 類 の 転 倒 ・ 落 下 ・ 移 動 が 原 因 の け が 人 の 割 合 * 最 大 震 度 6 弱 以 上 の 地 震 0 1 0 50% 岩 手 ・ 宮 城 内 陸 地 震 44.6 % 新 潟 県 中 越 沖 地 震 2 40.7 能 登 半 島 地 震 ? 00 て 一 29.4 福 岡 県 西 方 沖 地 震 200 新 潟 県 中 越 地 震 0P4 一 412 36.3 宮 城 県 北 部 地 震 49.4 東 京 消 防 庁 「 家 具 類 の 転 倒 ・ 落 下 ・ 移 動 防 止 対 策 ハ ン ド ブ ッ ク 」 よ り グ ラ フ / 松 村 達 男 17 2016 年 婦 人 之 友 9 月 号 4 っ 0 36 ℃

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混 乱 も 多 か っ た が 、 〃 光 ~ を 感 じ る 人 が 訪 れ た 熊 本 城 だ が 、 天 守 閣 の 瓦 人 に 贈 れ な い か 、 ス ペ イ ン の ア ン ト 話 も あ っ た 。 は 飛 び 散 り 、 夏 草 が 生 え て い る 。 ま ニ ・ ガ ウ デ ィ の サ グ ラ ダ ・ フ ァ ミ リ 熊 本 市 の 熊 本 学 園 大 学 は 、 グ ラ ウ さ に 落 城 の 風 景 だ 。 熊 本 大 学 名 誉 教 ア の よ う に 100 年 単 位 の 時 間 を か ン ド が 避 難 所 に 指 定 さ れ て い た だ け 授 の 北 野 隆 氏 に よ れ ば 、 熊 本 城 を け た 復 元 、 建 設 は で き な な い か 、 こ 「 天 下 の 三 名 城 」 と 言 っ た の は 、 江 ん な ア イ デ ア が 出 る の も お 城 と 県 民 だ っ た が 、 障 害 者 人 を 含 む 最 大 時 お ぎ ゅ う そ ら い 700 人 が 避 難 。 急 き ょ 障 害 者 の た 戸 期 の 学 者 ・ 荻 生 徂 徠 。 徂 徠 は 「 名 の 間 の 距 離 感 の 近 さ か ら だ ろ う 。 め に 大 ホ ー ル を 開 放 し 、 福 祉 関 係 の 古 屋 城 、 豊 臣 秀 吉 の 大 阪 城 、 そ し て 熊 本 地 震 は 余 震 の 多 さ も 記 録 的 だ 。 教 職 員 や ボ ラ ン テ ィ ア が 四 時 間 で 見 熊 本 城 が 三 名 城 で 、 い ず れ も 加 藤 清 2016 年 7 月 日 午 後 5 時 現 在 、 守 る 体 制 を 自 主 的 に つ く っ た 。 正 が 造 っ た 城 だ 」 と 記 し て い る と い 地 震 回 数 は 1924 回 。 こ ん な 例 は 阿 蘇 郡 西 原 村 で は 、 村 長 が 村 長 室 う 。 清 正 が 築 城 し て 400 年 余 り 。 な い 。 余 震 を 毎 日 感 じ な が ら 、 想 起 「 武 者 返 し 」 と 呼 ば れ る 独 特 の 反 り か ら 出 て 、 総 務 課 に 陣 取 っ た 。 小 さ し た の が 5 年 前 の 3 ・ Ⅱ 、 東 日 本 大 な 行 為 が 皆 の 気 持 ち を 「 前 へ 」 と 向 が あ る 石 垣 が 今 、 無 残 な 姿 を さ ら 震 災 だ っ た 。 か せ る も の だ 。 西 原 村 の 人 口 約 70 す 。 恥 ず か し い こ と だ が 、 失 っ て 初 宮 城 県 女 川 町 の 知 人 が 被 災 し た 。 め て そ の 価 値 が 分 か る こ と が あ る 00 人 。 村 内 の ご み 処 理 や 解 体 だ け 地 震 と 津 波 の 後 に 人 っ た 避 難 所 で 、 子 ど も が 、 「 人 の 声 が す る 」 と い う で も 村 の 予 算 に 匹 敵 す る — 叩 億 円 文 化 財 の 復 興 は 心 の 復 興 で も あ る 。 の 費 用 が 見 込 ま れ る 。 財 源 を ど う す 熊 本 市 は 、 天 守 閣 を 2019 年 度 ま 窓 の 外 に 懐 中 電 灯 を 向 け る の だ が 、 何 も 見 え な い 。 余 震 と 津 波 は 続 い て る か こ ん な と こ ろ に も 地 方 に 対 す で に 再 建 し 、 2035 年 度 ま で の 跚 年 で 城 全 体 を 被 災 前 の 状 態 に 戻 す 意 る 国 の 本 気 度 が 問 わ れ て い る の だ 。 い る 。 や が て そ の 声 は 、 取 り 残 さ れ 向 だ 。 全 体 の 復 旧 費 は 600 億 円 を た 人 が 助 け を 求 め る 人 の 声 だ と 分 〃 落 城 ~ し た 熊 本 城 超 え る 見 通 し 。 か っ た 。 「 私 に で き た こ と は 、 『 が ん 復 旧 作 業 を そ の ま ま 観 光 客 に 見 て 熊 本 地 震 を 象 徴 す る の が 熊 本 城 の ば れ ー 、 が ん ば れ ー 』 と 一 一 一 口 一 つ こ と ぐ 被 害 。 2015 年 度 に 年 間 177 万 も ら え な い か 、 壊 れ た 瓦 を 寄 付 し た ら い で し た 」 。 翌 朝 、 そ の 声 は 消 え 95 2016 年 婦 人 之 友 9 月 号

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て い た 。 手 紙 に は そ う あ っ た 。 余 震 に な っ た 。 「 心 が 開 か れ た 」 と 言 っ し い が 、 正 当 に こ わ か る こ と は な か の 怖 さ を 身 を も っ て 知 り 、 あ ら た め た ら い い の か 友 人 、 知 人 も あ い さ な か む つ か し い 」 。 こ の 「 正 当 に こ て 3 ・ Ⅱ を 思 い や っ た 。 つ は 「 大 丈 夫 で し た か 」 か ら 始 ま っ わ が る 」 こ と の 難 し さ を 熊 本 地 震 は た 加 え て 県 外 の 人 か ら も 多 く の お 突 き つ け て い る 。 天 災 を 人 災 に し な 「 正 当 に こ わ が る 」 難 し さ 見 舞 い や 連 絡 を も ら っ た 。 い た め に も 、 熊 本 地 震 の 検 証 が こ れ ふ か ん 社 会 的 側 面 か ら 俯 瞰 し て 熊 本 地 震 あ る 日 、 「 先 輩 、 住 所 変 わ っ た ん か ら の ポ イ ン ト の 一 つ で あ る 。 を 見 れ ば 、 の 発 達 と 、 コ ン ビ で す か 」 と 怒 っ た よ う な 電 話 が き た 。 7 月 9 日 、 第 113 回 ″ 熊 日 緑 の ニ が 社 会 的 な イ ン フ ラ と な っ て い る 大 学 時 代 の 後 輩 だ っ た 。 連 絡 が 途 絶 リ ポ ン 賞 。 の 贈 呈 式 に 、 益 城 町 の 長 こ と が 浮 き 彫 り に な っ た こ と が 挙 げ え て も う 年 近 く に な る 。 熊 本 で 地 尾 美 智 子 さ ん の 姿 が あ っ た 。 こ の 賞 か ず ふ み ら れ よ う 。 大 西 一 史 熊 本 市 長 が 、 震 と 聞 い て 、 東 京 か ら 水 を 送 っ た け は 、 隠 れ た 善 行 を 長 年 続 け た 人 に 贈 ZT で 人 手 が 足 り な い こ と を 訴 え る れ ど 、 宛 先 不 明 で 返 っ て き た の だ と る 。 長 尾 さ ん は 約 年 に わ た っ て 手 と 、 瞬 時 に ボ ラ ン テ ィ ア が 集 ま っ た 。 い う 。 住 所 変 更 を 知 ら な か っ た の だ 作 り の 草 履 を 地 域 の 子 ど も な ど に コ ン ビ ニ も 地 域 の 暮 ら し に 欠 か せ な が 、 電 話 と 水 は 素 直 に う れ し か っ た 。 贈 っ て い た の だ が 、 地 震 で 家 は 全 壊 、 い 存 在 と な っ て い た 。 加 え て 車 中 泊 電 話 で そ の 後 輩 が 今 、 末 期 が ん で あ 作 業 所 も 壊 れ た 。 車 中 泊 の 後 、 避 難 の 多 さ 。 異 常 な 余 震 が 原 因 の 第 一 だ る こ と を 初 め て 知 っ た 。 人 は こ う し 所 暮 ら し と な っ た が 、 残 さ れ た 器 具 が 、 地 方 は 車 社 会 で あ る 。 東 京 な ど て つ な が っ て い る の だ と あ ら た め て で よ う や く 草 履 を 作 り 始 め る 気 持 ち で は 起 き な い 現 象 で は な い か 。 教 え ら れ た 。 に な っ た と い う 。 地 震 か ら 今 日 ま で 地 震 か ら 3 カ 月 以 上 が 経 過 し た が 、 夏 目 漱 石 が 熊 本 の 第 五 高 等 学 校 で の 心 の 変 化 を ぼ っ ぽ つ 語 る 謝 辞 に 皆 地 震 直 後 、 熊 本 の 人 た ち は 随 分 と 優 教 壇 に 立 っ た 時 の 教 え 子 に 物 理 学 者 が 聞 き 人 っ た 。 被 災 地 に も 少 し ず つ し く な っ た よ う に 思 っ た も の だ 。 道 の 寺 田 寅 彦 が い る 。 寺 田 寅 彦 は 言 っ だ が 日 常 が 戻 り 始 め て い る 。 「 負 け ん で 「 元 気 だ っ た ね 」 と 言 っ て ハ グ す て い る 。 「 も の を こ わ が ら な 過 ぎ た ハ イ 」 。 熊 本 の 多 く の 人 が 心 の 中 で る す る 若 い 人 の 姿 を 普 通 に 見 る よ う り 、 こ わ が り 過 ぎ た り す る の は や さ 1 日 1 度 は 自 分 に 言 っ て い る 言 葉 だ 2 田 6 年 婦 人 之 友 9 月 号 96

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塀 が 崩 れ て 扉 を ふ さ い で い た の で す 。 上 下 を 分 け て 置 い て い ま す 。 食 器 棚 で 寝 て い ま し た 。 早 朝 、 ど ー ん と 突 き 途 方 に く れ な が ら も 、 必 死 で 家 具 の 間 も 、 重 い 食 器 を 下 段 に 、 軽 い 食 器 は 上 上 げ る よ う な 衝 撃 で 目 覚 め る と 、 部 屋 や 散 ら ば っ た 物 の 中 か ら 工 具 を 探 し 出 . 段 に 入 れ る な ど 、 気 を つ け る よ う に な 中 の 家 具 が す べ て 倒 れ て い ま し た 。 し て 、 ド ア を 壊 し て 外 へ 逃 げ ま し た 。 り ま し た 。 兄 と 2 段 べ ッ ド を 、 1 つ ず つ に し て こ の 経 験 か ら 、 好 き だ っ た 器 も 、 「 ま 一 番 大 き か っ た の は 、 わ が 家 が 埋 め ・ 使 っ て い た の で す が 、 倒 れ た 家 具 が べ ッ ド の 柵 で 止 ま っ て く れ た の が 幸 い で た 割 れ る か も : : : 」 と 思 う と 不 安 で 、 立 て 地 に 建 っ て い た こ と で し た 。 地 盤 今 は 必 要 最 低 限 を 持 っ 暮 ら し で す 。 か 弱 く 、 土 地 が 陥 没 。 震 災 後 、 家 を 建 】 し た 。 天 井 に つ く ほ ど の 高 さ で 、 カ ラ ス 戸 の つ い た 本 棚 は 、 べ ッ ド と 並 行 に 「 寝 室 に は 背 の 高 い 家 具 は 置 か な て 直 す に あ た り 、 地 域 住 民 で 兵 庫 県 に い 」 と 決 め ま し た 。 震 災 前 は 、 2 つ の 申 請 し 、 2 年 が か り で 地 盤 整 備 を し て 置 か れ て い ま し た が 、 床 に バ ッ タ ン と 和 だ ん す を 重 ね て 使 っ て い ま し た が 、 倒 れ ま し た 。 置 く 向 き か 違 っ て い た ら も ら い ま し た 。 そ の 後 、 基 礎 工 事 で は 、 ・ と 考 え る と 、 。 ソ ッ と し ま す 10 0 本 ほ ど の 杭 打 ち を し て 耐 震 を 父 の こ だ わ り で 、 木 造 の 注 文 住 宅 だ し ま し た の で 、 今 は 安 心 し て 暮 ら し て い ま す っ た 家 は 、 1 階 と 2 階 を つ な ぐ 階 段 が ら せ ん 状 で 、 構 造 的 に 弱 か っ た の か 壊 れ て し ま い ま し た 。 私 の 部 屋 は 扉 が 倒 れ た 家 具 が べ ッ ド の 柵 に わ ず か し か 開 か ず 、 閉 じ 込 め ら れ て い 号 月 ◆ 岡 崎 彰 子 さ ん ( 代 ) た と こ ろ 、 壊 れ た 階 段 を 母 が よ じ 登 る 友 震 災 時 、 私 は ま だ 囲 代 は じ め で 、 両 . よ う に し て き て く れ 、 「 1 階 は ガ ラ ス だ 人 婦 親 と 一 緒 に 西 宮 市 の 実 家 に 住 ん で い ま ら け だ か ら 、 こ れ 履 い て き な さ い ! 」 と 年 し た 。 1 階 の 和 室 に 両 親 が 、 私 は 2 階 ス リ ッ パ を 菠 さ れ ま し た 。 さ ら に 「 外