検索 - みる会図書館

検索対象: 天皇の歴史01巻 神話から歴史へ

天皇の歴史01巻 神話から歴史へから 388件ヒットしました。

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


て は ナ ン セ ン ス で あ ろ う 。 や は り そ れ ぞ れ の 時 代 の 中 で ど の よ う な 特 色 が あ り 、 天 皇 制 が 保 た れ て い っ た か を 考 え る こ と が 大 切 な 気 が す る 。 水 林 彪 氏 の 権 威 説 最 近 出 版 さ れ た 水 林 彪 『 天 皇 制 史 論 ー ー 本 質 ・ 起 源 ・ 展 開 』 は 、 法 制 史 ・ 法 社 会 学 の 立 場 か ら 、 記 紀 神 話 か ら 江 戸 時 代 ま で 前 近 代 の 天 皇 制 を 見 通 し た 文 字 通 り の カ 作 で あ る 。 律 令 制 成 立 以 降 、 幕 藩 体 制 消 滅 ま で の 一 一 一 〇 〇 年 間 を 「 前 近 代 天 皇 制 」 と し て 概 念 化 で き る と し 、 天 皇 は 権 力 を 持 た な い 権 威 で あ り 、 天 皇 は 国 制 の 核 と し て 権 力 秩 序 を 正 当 化 し て い く 。 天 皇 制 の 時 代 を 超 え た 存 続 の 理 由 を 「 権 力 を 持 た な い 権 威 」 で あ る こ と に 求 め た の で あ る 。 石 井 良 助 氏 の 不 親 政 論 が 政 治 レ ベ ル だ っ た の を 、 支 配 の 正 当 性 の レ ベ ル に 拡 張 し た と も い え る 。 こ れ に 対 し て は や は り 先 に 述 べ た の と 同 じ く 、 時 代 を 超 え た 天 皇 制 の 本 質 を 想 定 す る と い う 議 論 の 前 提 に 違 和 感 が あ る ( 著 者 は 序 論 冒 頭 で そ の こ と を 断 っ て い る の だ が ) 。 と い う よ り 日 本 の 史 の す べ て の 時 代 の 天 皇 に 共 通 す る な に か を 求 め れ ば 、 権 威 が 残 る の は 当 然 の 結 論 で あ り 、 最 史 歴 初 か ら 答 え は み え て い る よ う な 感 じ も あ る 。 ま た 具 体 的 に ど の よ う な 権 威 な の か と い う 点 、 特 章 序 「 た に 宗 教 的 な 意 味 に つ い て ー ー 本 書 で 議 論 す る の は 法 史 学 の 次 元 で あ り 、 宗 教 間 題 の 次 元 で な い と し て 著 者 が 意 識 し て 避 け て い る の だ が ー ー や は り 検 討 し な け れ ば 意 味 が な い よ う に 思 う 。 さ ら に 古 代 に つ い て い え ば 、 権 力 論 だ け で 権 威 の 問 題 の 考 慮 が な い と 間 題 が あ る の と 同 様 に 、 天

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


記 紀 神 話 の 意 味 と 津 田 史 学 歴 史 的 事 実 で は な い 「 記 紀 」 『 日 本 書 紀 』 『 古 事 記 』 に は 、 大 和 政 権 す な わ ち 天 皇 制 の 起 源 を 次 の よ う に 伝 え る 。 お お や し ま イ ザ ナ キ ・ イ ザ ナ ミ の 二 神 が 国 土 ( 大 八 洲 ) と ア マ テ ラ ス 等 を 生 み 、 ア マ テ ラ ス の 孫 ニ ニ ギ た か あ ま は ら ひ む か が 高 天 の 原 か ら 日 向 の 高 千 穂 の 峰 に 降 り 、 ニ ニ ギ の 孫 カ ム ヤ マ ト イ ハ レ ヒ コ は 日 向 を 出 発 し 大 か し は ら じ ん む 和 へ 東 征 を 行 な い 、 橿 原 宮 で 初 代 天 皇 神 武 天 皇 と し て 即 位 す る 。 じ と 、 つ 以 後 、 神 武 か ら 持 統 天 皇 に い た る ま で の 皇 統 譜 ( 『 古 事 記 』 で は 推 古 ま で ) と 、 国 家 形 成 を め ぐ る さ ま ざ ま な 伝 承 を 記 し て い る 。 神 武 以 前 の 伝 承 は 、 『 日 本 書 紀 』 巻 一 ・ 二 の 神 代 に あ り 、 記 紀 神 話 と い わ れ る 。 一 方 巻 三 神 武 紀 以 降 は 、 年 紀 が 記 さ れ ( 何 々 天 皇 何 年 条 ) 、 『 日 本 書 紀 』 紀 年 に 従 え ば 西 暦 何 年 に あ た る か 明 記 さ れ て い る の だ が 、 歴 史 的 事 実 と 認 め る こ と は で き ず 、 伝 承 と し て 神 話 と 同 質 の 部 分 も あ る こ と は 、 こ れ ま で の 引 用 で わ か る だ ろ う 。 ち な み に 神 武 天 皇 の 即 位 は 、 『 日 本 書 紀 』 紀 年 に 従 う と 、 紀 元 前 六 六 〇 年 と い う こ と に な じ ん だ い

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


食 国 と は 、 岡 田 精 司 氏 に よ っ て 検 討 さ れ た よ う に 、 文 字 通 り そ の 上 地 で と れ た 食 物 を 天 皇 に 供 し て 食 べ て も ら う こ と で あ り 、 そ の こ と に よ っ て 、 天 皇 と 四 方 の 国 々 と の 支 配 ・ 服 属 関 係 を だ い じ よ う 確 認 す る 。 天 皇 が 畿 外 を 「 食 国 」 と し て 服 属 さ せ る 関 係 を 象 徴 す る 儀 式 が 即 位 儀 礼 で あ る 大 嘗 祭 で あ る 。 ゆ き 大 嘗 祭 は 、 畿 外 の 国 郡 が 、 悠 紀 国 ・ 主 基 国 に ト 定 さ れ て 新 穀 を 天 皇 に 献 上 し 、 天 皇 は 神 と 共 食 す る 儀 式 で あ る 。 た だ し 大 嘗 祭 の 訓 は オ ホ ニ へ ノ マ ツ リ で あ り 、 悠 紀 ・ 主 基 は 、 新 穀 だ け で な く 贄 も 献 上 す る 。 ま た 十 一 月 の 祭 り に 先 立 ち 、 九 月 上 旬 に は 紀 伊 ・ 淡 路 ・ 阿 波 の 国 々 は 贄 ゆ か も の ( 由 加 物 ) と い っ て 海 産 物 や 織 物 を 貢 上 し 、 贄 が 重 要 な 服 属 儀 礼 で あ る こ と と と も に 、 そ の 起 源 の 古 さ も 示 し て い る 。 大 嘗 祭 の 制 度 が 整 え ら れ た の は 天 武 朝 で あ る が 、 そ れ 以 前 か ら 四 方 国 の 多 く の 国 造 が 参 加 し て 新 穀 や 贄 を 献 上 す る 原 大 嘗 祭 と い う べ き 儀 式 は あ っ た と 考 え ら れ る 。 皇 極 元 年 ( 六 四 一 l) 十 一 月 丁 卯 条 に 「 新 嘗 」 が み え る 。 国 造 が マ ッ ロ フ こ と に よ り 、 天 皇 位 が 保 証 さ れ る の で あ る 。 国 造 か ら 服 属 の 証 し に 大 和 政 権 の 祭 祀 料 と し て 献 上 さ せ た の が ミ ッ キ だ ろ う 。 や が て 班 幣 と し て 全 国 の 神 々 に 捧 げ る 制 度 が 整 え ら れ る と 、 民 衆 は 神 へ の 供 え 物 と し て 調 庸 を 納 人 す る こ と に な り 、 徴 税 の 、 天 皇 へ の 調 の 貢 納 の 正 当 性 を 保 証 す る こ と に な っ て い く 。 か つ お 調 、 ミ ッ キ は 、 日 本 で は 絹 ・ 布 な ど の 繊 維 製 品 だ け で な く 、 堅 魚 ・ 鰒 ・ 海 藻 ・ 塩 な ど の 海 産 物 が 含 ま れ る 。 各 地 の 特 産 物 を 貢 納 す る と い う 意 味 の ほ か に 、 神 へ の 捧 げ 物 と し て 宗 教 的 意 味 お す く に す き ぼ く じ よ - っ あ わ び め 終 章 天 皇 の 役 割 と 351 「 日 本 」

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


国 寧 王 陵 の 発 掘 は 、 「 百 済 新 撰 」 や そ れ を 基 礎 に す る 国 韓 『 書 紀 』 の 百 済 関 係 記 事 が 一 定 の 事 実 を 含 む こ と を 示 よ し た の で あ る 。 雄 略 天 皇 の 時 代 に 、 百 済 の 蓋 鹵 王 は 、 弟 の 昆 支 を 倭 跡 に い わ ば 人 質 と し て 送 り 、 両 国 の 関 係 を 強 化 し て い た 大 の 界 こ と 、 昆 支 に は 五 人 の 子 ど も が い た が 、 四 七 九 年 に 文 『 蔵 斤 王 が 死 亡 し た あ と 、 倭 に い た そ の 子 ど も の 一 人 が 本 銘 館 博 国 に 送 ら れ て 東 城 王 と し て 即 位 し た こ と な ど は 事 実 な の だ ろ う 。 倭 と 百 済 は き わ め て 密 接 に 交 流 し て お り 、 百 済 の 一 時 的 滅 亡 も あ り 、 王 族 と と も に 多 く の 技 術 者 集 団 が 渡 来 し 、 そ れ に よ り 朝 廷 の 官 僚 組 織 が 作 ら れ て い く の だ ろ う 。 5 王 権 の 祭 祀 ア マ テ ラ ス ・ 天 皇 家 ・ 伊 勢 神 宮 大 和 王 権 の 祭 祀 の 起 源 を 伝 え る 伝 承 に 触 れ て お こ う 。 「 記 紀 」 の 神 話 部 分 に も 伝 承 が あ る 170

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


と 、 自 ら 雨 乞 い し て 成 功 し た 。 『 日 本 書 紀 』 に は 天 皇 の 日 常 の 宗 教 活 動 は 記 さ れ な い が 、 卑 弥 呼 以 来 の 呪 術 の 能 力 を 継 承 し て い る の で あ る ( お そ ら く 男 帝 も ) 。 邪 馬 台 国 が 大 和 に あ っ た 可 能 性 ャ 安 ト 邪 馬 台 国 が 大 和 に あ っ た と す る と 、 の ち の 大 和 政 権 に つ な が る こ と に な る 。 卑 弥 呼 に よ り 大 和 政 権 が 成 立 し 、 卑 弥 呼 が 大 和 王 権 の 初 代 の 王 ・ 大 王 と い う こ と が で き る だ ろ う か 邪 馬 台 国 は 、 ヤ マ タ イ コ ク と 訓 む が 、 こ れ は 便 宜 的 に そ う し て い る の で 、 本 来 ヤ マ ト に 中 国 人 が 邪 馬 台 の 字 を あ て た も の で 、 ヤ マ ト 国 で あ る そ の ヤ マ ト は 、 大 和 国 の 中 の 地 名 ヤ マ ト に 起 源 が あ り 、 お そ ら く は 山 ( 三 輪 山 ) の ト ( ふ も と ) の 意 だ ろ う 。 大 和 政 権 ー 律 令 国 家 の 本 拠 地 が 、 五 世 紀 に は 河 内 に 王 宮 や 陵 墓 が 移 動 し 河 内 王 朝 説 も 唱 え ら わ だ あ つ む や ま と の み た れ る に も か か わ ら ず 、 一 貫 し て ヤ マ ト で あ っ た こ と を 、 和 田 萃 氏 が 「 倭 屯 田 」 を と り 上 げ て 論 じ て い る 。 た い ほ う で ん り よ う み た 大 宝 田 令 に よ る と 、 大 倭 国 に 三 〇 町 の 屯 田 が あ り 、 こ れ は 大 化 前 代 の 倭 屯 田 に 系 譜 を 引 く 。 し き の し も 天 平 年 間 の 大 倭 国 正 税 帳 な ど か ら 十 市 郡 と 城 下 郡 ( お よ び 城 上 郡 ) に 存 在 し た こ と が わ か る ( 舘 の か ず み 野 和 己 氏 が さ ら に 比 定 を 深 め て い る ) 。 倭 の 屯 田 ・ 屯 倉 は 、 『 古 事 記 』 に は 景 行 天 皇 代 に 定 め た と や ま と の に , ル し 」 ′ 、 ぬ か た の お お な か つ ひ こ の み こ 記 し 、 仁 徳 天 皇 即 位 前 紀 に は 額 田 大 中 彦 皇 子 が 倭 の 屯 田 を 領 し よ う と し た 話 を 伝 え て 、 倭 よ と お ち み や け た て

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


序 章 「 天 皇 の 歴 史 」 の た め に 1 天 皇 研 究 の 出 発 ・ : 2 天 皇 の 役 割 を 考 え る ・ : 3 天 皇 と 「 日 本 」 の 成 立 : ・ 第 一 章 卑 弥 呼 と 倭 の 五 王 1 卑 弥 呼 と 邪 馬 台 国 ・ : 2 鏡 と 剣 ・ ー ・ ・ 王 権 の レ ガ リ ア : : : 3 倭 の 五 王 と 大 王 : ・ は じ め に 31 23

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


終 章 天 皇 の 役 割 と 「 日 本 」

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


こ れ は 、 ふ つ う 言 わ れ る 神 話 と は か な り 違 う 。 神 話 と は 、 仮 に 、 な ぜ 太 陽 は 毎 日 東 か ら 昇 る の か と か 、 人 は な ぜ 死 ぬ の か な ど の 説 明 で き な い こ と を 、 神 の 仕 業 あ る い は 神 の 時 代 に 起 き た こ と に 起 源 を 持 つ も の と し て 、 人 々 に 納 得 さ せ る も の だ と す れ ば 、 そ の よ う な 人 々 が 信 じ て い た 神 話 で は な い も ち ろ ん 部 分 的 に は そ の よ う な 部 分 も あ り 、 人 間 は な ぜ 死 ぬ の か と い う 神 話 に よ る 説 明 が あ る 。 ニ ニ ギ は 天 孫 降 臨 の の ち 、 オ ホ ヤ マ ッ ミ か ら さ し 出 さ れ た コ ノ ハ ナ ノ サ ク ャ ヒ メ ( 花 の よ う に 美 し い が 枯 れ て し ま う ) と イ ハ ナ ガ ヒ メ ( 岩 石 の よ う に 永 遠 ) の 姉 妹 の う ち 、 醜 か っ た の で こ よ 、 イ ハ ナ ガ ヒ メ を も ら っ て お け ば 永 遠 の 命 が あ っ た の に 、 イ ハ ナ ガ ヒ メ を 返 し た と い う 話 。 : そ れ 以 来 人 間 の 命 は 限 り あ る も の に な っ た こ と が 説 明 さ れ て い る 。 人 間 は 、 花 と 結 婚 し て 石 と は 結 婚 し な か っ た か ら 、 死 す べ き も の に な っ た と い う 神 話 は 、 世 界 中 に 分 布 し て い る 。 し か し こ の 種 の 神 話 は ご く 限 ら れ た も の で 、 記 紀 神 話 、 八 世 紀 の 天 皇 を 中 心 と す る 律 令 国 家 、 そ の 前 の 大 和 政 権 が ど う し て 日 本 列 島 を 配 す る よ う に な っ オ の か 、 そ の 正 統 性 を 二 一 日 し た 神 話 で あ る 。 前 章 で 触 れ た 三 種 の 神 器 に つ い て い え ば 、 天 孫 降 臨 の と き に ア マ テ ラ ス が そ れ を ニ ニ ギ に 与 え て 、 天 壌 無 窮 の 神 勅 を 下 し て そ の 子 係 が 永 久 に 日 本 列 島 を 統 治 す る こ と を 委 託 し た の で あ る 。 三 種 の 神 器 が な ぜ 王 権 の レ ガ リ ア に な っ た か は 、 前 に 述 べ た よ う に 事 実 は 神 話 第 伝 と は 違 う の で あ る が 、 奈 良 時 代 に 三 種 の 神 器 を 持 っ 天 皇 の 統 治 の 正 統 性 と 三 種 の 神 器 が 天 皇 位 の 象 徴 で あ る 理 由 を 説 明 し て い る の で あ る 。 『 日 本 書 紀 』 『 古 事 記 』 の

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


以 上 の 過 程 の う ち で 神 祇 令 に 規 定 さ れ る の は 月 次 祭 だ け で あ り 、 神 今 食 は 規 定 さ れ な い が 、 そ れ は 平 安 時 代 に な っ て 加 え ら れ た 祭 祀 だ か ら で は な く 、 神 今 食 が 天 皇 自 身 が 祭 る 天 皇 家 の 祖 や か っ か み 霊 祭 ・ 宅 神 祭 で あ り 、 国 家 祭 祀 で な か っ た た め だ と す る 意 見 に よ る べ き だ ろ う 。 し ち じ よ ・ つ か ね よ し か ん じ よ - っ で は 神 今 食 で 天 皇 が 祭 る 神 は 何 か 。 中 世 に な る が 一 条 兼 良 は 「 伊 勢 天 照 大 神 を 勧 請 申 さ れ く じ こ ん げ ん て 、 天 子 御 み つ か ら 神 饌 を 供 せ さ せ 給 う に や 」 ( 『 公 事 根 源 』 ) と い っ て い る 。 古 代 に お い て 神 今 食 は 秘 儀 で あ り 、 具 体 的 に 示 す 史 料 は 少 な い が 、 斎 藤 氏 が い う よ う に 、 天 皇 が ア マ テ ラ ス を 勧 請 し 、 神 饌 を 神 と 共 食 す る 秘 儀 が 神 今 食 で あ る と 考 え ら れ る 。 年 に 二 回 、 天 皇 の 身 体 に ど の 神 が 祟 る か を 占 い 、 神 意 を 知 り 、 お そ ら く も っ と も 強 力 に 祟 る 皇 祖 神 ア マ テ ラ ス に 、 神 今 食 と し て 神 饌 を 捧 げ 、 天 皇 も 共 食 し 、 ま た 月 次 祭 と し て 天 皇 を 守 護 す る 神 々 を 中 心 に 畿 内 の 全 官 社 に 幣 帛 を 班 ち 、 祭 る の で あ り 、 こ う し た 恒 常 的 な 祭 祀 が 天 武 天 皇 の と き に は 成 立 し て い た の で あ ろ う 。 祟 り を 占 い 神 を 祭 る 伝 統 何 か 事 が 起 き た と き 、 ど の 神 の 祟 り か を 占 い 、 そ の 神 を 祭 る と い う の は 、 き わ め て 古 く か ら ち ゅ う あ い じ ん だ 、 、 つ の 天 皇 制 の 伝 統 だ っ た 。 シ ャ ー マ ン の 伝 統 と し て 挙 げ た 、 仲 哀 の 死 を う け て 神 功 皇 后 が 神 が か り し て 祟 り の 神 を 知 ろ う と し 、 そ の 神 々 ( 伊 勢 国 の ア マ テ ラ ス が そ の 筆 頭 に 含 ま れ て い た ) を 祭 っ た と い う 伝 承 、 崇 神 天 皇 七 年 、 災 害 が 起 き る の は 神 祇 に 咎 を う け て い る た め だ ろ う と 、 「 な 終 章 天 皇 の 役 割 と 345 「 日 本 」

天皇の歴史01巻 神話から歴史へ


丸 山 真 男 「 政 治 の 世 界 」 『 丸 山 真 男 集 』 5 ( 岩 波 書 店 、 一 九 九 五 年 ) 石 井 良 助 『 天 皇 ー ー 天 皇 の 生 成 お よ び 不 親 政 の 伝 統 』 ( 山 川 出 版 社 、 一 九 八 一 一 年 ) 吉 田 孝 『 歴 史 の な か の 天 皇 』 ( 岩 波 新 書 新 赤 版 、 一 一 〇 〇 六 年 ) 水 林 彪 『 天 皇 制 史 論 ー ー 本 質 ・ 起 源 ・ 展 開 』 ( 岩 波 書 店 、 一 一 〇 〇 六 年 ) 網 野 善 彦 『 日 本 論 の 視 座 』 ( 小 学 館 、 一 九 九 〇 年 ) 網 野 善 彦 『 日 本 の 歴 史 囲 「 日 本 」 と は 何 か 』 ( 講 談 社 、 一 一 〇 〇 〇 年 、 講 談 社 学 術 文 庫 、 一 一 〇 〇 八 年 、 著 者 に よ る 「 解 説 」 も 参 照 さ れ た い ) 第 一 章 仁 藤 敦 史 『 卑 弥 呼 と 台 与 』 ( 山 川 出 版 社 、 一 一 〇 〇 九 年 ) 小 林 行 雄 『 古 墳 時 代 の 研 究 』 ( 青 木 書 店 、 一 九 六 一 年 ) 王 仲 殊 『 三 角 縁 神 獣 鏡 』 ( 学 生 社 、 一 九 九 一 一 年 ) 福 永 伸 哉 『 三 角 縁 神 獣 鏡 の 研 究 』 ( 大 阪 大 学 出 版 会 、 二 〇 〇 五 年 ) 高 群 逸 枝 『 女 性 の 歴 史 』 上 ( 講 談 社 文 庫 、 一 九 七 一 一 年 ) 洞 富 雄 『 天 皇 不 親 政 の 伝 統 』 ( 新 樹 社 、 一 九 八 四 年 ) 舘 野 和 己 「 畿 内 の ミ ャ ケ ・ ミ タ 」 山 中 一 郎 ・ 狩 野 久 編 『 新 版 古 代 の 日 本 5 近 畿 — 』 ( 角 川 書 店 、 一 九 九 二 年 ) 寺 沢 薫 『 日 本 の 歴 史 肥 王 権 誕 生 』 ( 講 談 社 、 二 〇 〇 〇 年 ) 倉 林 正 次 『 饗 宴 の 研 究 ( 儀 礼 編 ) 』 ( 桜 楓 社 、 一 九 六 五 年 ) 和 田 萃 『 日 本 古 代 の 儀 礼 と 祭 祀 ・ 信 仰 』 上 ( 塙 書 房 、 一 九 九 五 年 ) 吉 村 武 彦 『 日 本 古 代 の 社 会 と 国 家 』 ( 岩 波 書 店 、 一 九 九 六 年 ) 川 口 勝 康 「 大 王 の 出 現 」 『 日 本 の 社 会 史 』 3 ( 岩 波 書 店 、 一 九 八 七 年 ) 東 野 治 之 『 日 本 古 代 木 簡 の 研 究 』 ( 塙 書 房 、 一 九 八 三 年 ) 岸 俊 男 『 遺 跡 ・ 遺 物 と 古 代 史 学 』 ( 吉 川 弘 文 館 、 一 九 八 〇 年 ) 363 参 考 文 献