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完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


完 訳 日 本 の 古 典 50 好 色 一 代 男 暉 峻 康 隆 校 注 ・ 訳 0 0 小 学 館

完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


完 訳 日 本 の 古 典 第 五 十 巻 好 色 一 代 男 昭 和 礙 年 4 月 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 校 注 ・ 訳 者 暉 峻 康 隆 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 二 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 九 二 ー 四 七 六 三 業 務 ( 〇 三 ) 二 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 ◎ Y. Teruoka 1986 ISBN4 ・ 09 ・ 55605P9 い た し ま し た )

完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


好 色 一 代 男 338 参 考 文 献 諸 注 釈 書 の う ち 、 現 在 、 入 手 し や す い 主 要 な も の を つ ぎ に 掲 げ た 。 『 好 色 一 代 男 』 暉 峻 康 隆 角 川 文 庫 角 川 書 店 昭 三 一 『 西 鶴 集 上 』 板 坂 元 日 本 古 典 文 学 大 系 町 岩 波 書 店 昭 三 一 一 『 井 原 西 鶴 集 一 』 暉 峻 康 隆 日 本 古 典 文 学 全 集 小 学 館 昭 四 六 『 西 鶴 集 』 宗 政 五 十 緒 / 長 谷 川 強 鑑 賞 日 本 の 古 典 尚 学 図 書 昭 五 五 『 好 色 一 代 男 全 注 釈 』 ( 上 ・ 下 ) 前 田 金 五 郎 角 川 書 店 昭 五 五 ~ 五 六 『 好 色 一 代 男 』 松 田 修 新 潮 日 本 古 典 集 成 新 潮 社 昭 五 七

完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 国 国 と は ず が た り ・ CÜ 久 保 田 厚 ( 東 京 大 学 ) 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) ロ ロ 萬 葉 集 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 回 字 治 拾 遺 物 語 圄 に 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 平 家 物 語 7 同 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 回 謡 曲 集 ロ 風 姿 祐 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 竹 取 物 語 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 語 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 国 御 伽 草 子 集 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 好 色 一 代 男 康 降 ( 早 稲 田 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 圄 好 色 五 人 女 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 回 ー 源 氏 物 語 7 出 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 窿 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 更 級 日 記 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 四 夜 の 寝 覚 冒 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 ズ 広 島 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 無 名 草 子 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 近 松 門 左 衛 門 集 橋 健 一 ズ 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 冒 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 c 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 3 ー 国 本 朝 世 俗 部 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 春 雨 物 語 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 囮 国 梁 塵 秘 抄 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 黯 理 一 ( 成 城 大 学 ) CÜ 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 古 典 詞 華 集 冒 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 3 国 新 古 今 和 歌 集 松 田 成 穗 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 字 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 )

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巻 】 い た ば し ( 現 代 語 訳 二 五 一 ハ ー ) ば 、 な ど と う た ひ 懸 け て 、 火 を 焼 く 片 手 に も 音 じ め の 糸 を は な さ ず 、 う か 不 明 」 ( 名 所 方 角 抄 ・ 三 河 国 ) 。 = 心 底 か ら 発 心 し て 。 さ と の ち は な ぞ の や ま / 、 と お と ろ ひ 、 後 は ふ た り の 女 も 花 園 山 の し も 里 に 、 ま こ と の 髪 そ り て 世 に 三 「 た の み し 人 」 の 誤 記 。 0 江 戸 の 出 店 の 決 算 調 べ に 出 か け だ う し ん た 世 之 介 。 案 の 定 、 駿 河 で 足 止 め 。 す て ら れ 、 た の し み し 人 に 捨 て ら れ 、 道 心 と ぞ な れ る 。 古 典 の バ ロ デ ィ ー 一 三 釈 迦 十 九 歳 の 出 家 を 踏 ま え た 。 一 四 茜 さ す 。 日 の 枕 詞 。 一 五 流 浪 中 の 難 儀 を 思 い や っ て 。 出 家 に な ら ね ば な ら ず 一 六 本 所 入 江 町 ( 現 、 墨 田 区 内 ) の 私 娼 。 し よ く だ い あ か ね さ す 日 の う つ り を 見 て 、 夜 が あ け た と 思 ひ 、 燭 台 の 光 に け ふ も 暮 れ た 宅 目 黒 区 下 目 黒 三 丁 目 に あ る 目 黒 不 動 門 前 に あ っ た 色 茶 屋 。 あ 一 ま ち う や と し り ぬ 。 昼 夜 の わ か ち も 恋 に そ の 身 を や っ し 、 浅 間 し き 姿 と な り て 江 戸 に 行 天 品 川 宿 の 茶 屋 女 。 連 飛 は 軽 業 の 一 種 。 手 軽 に 転 ぶ と い う 意 で 茶 け ば 、 お の / 、 よ ろ こ び 、 「 御 行 き が た の し れ ざ り し を 、 御 ふ く ろ 様 よ り の 御 屋 女 の 異 名 と な っ た の で あ ろ う 。 一 九 文 京 区 白 山 五 丁 目 の 白 山 権 現 ふ か が は は ち ま ん 嘆 き い か ば か り ー と 、 し の び て い た は り し に 、 な は や む 事 な く 、 深 川 の 八 幡 、 ( 現 、 白 山 神 社 ) 門 前 の 茶 屋 女 。 一 九 ニ 0 ニ 0 現 、 台 東 区 谷 中 の あ た り 。 さ が れ ん と び は く さ ん さ ん ぎ き え つ き ぢ ほ ん じ ゃ う 築 地 、 本 庄 の 三 つ 目 の 橋 筋 、 目 黒 の 茶 屋 を 捜 し 、 品 川 の 連 飛 、 白 山 ・ 三 崎 の 得 前 町 の 茶 屋 女 。 得 知 れ ぬ も の は 、 私 娼 を い う 。 こ や ど も の ぬ が っ て ん し れ ぬ も の 、 浅 草 橋 の 内 に て う な づ く 事 ま で を 合 点 し て 、 後 は 物 縫 ひ の 小 宿 、 一 = 神 田 川 の 川 口 に 架 し た 浅 草 橋 の 夜 鷹 や 茶 屋 女 。 一 三 浅 草 の 今 戸 か ら 隅 田 川 上 に 沿 板 橋 の た は れ 女 も 見 の こ さ ず 、 次 第 に 橋 場 の 道 す ぢ を と は る る こ そ お そ ろ し 。 う 橋 場 ( 羽 芝 と も ) 町 。 西 へ 行 け ば こ の 事 京 に 隠 れ も な く 、 勘 当 の よ し 、 あ ら け な う 申 し 来 れ り 。 「 う き な が ら 日 本 堤 を 経 て 、 吉 原 へ 行 き つ く 。 こ と し ゆ っ け め か ん だ う め ぐ ろ た き た

完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


し か し 、 も と よ り 古 典 の 翻 案 が 目 的 と い う わ け で は な い 。 男 た と え ば 、 「 一 夜 の 枕 物 ぐ る ひ 」 に 描 か れ る の は 、 古 代 の 歌 垣 的 な 乱 交 で 知 ら れ た 山 城 国 大 原 の 雑 魚 寝 の 一 風 俗 で あ り 、 見 物 に 出 か け た 世 之 介 が 、 老 女 に 変 装 し た 村 一 番 の 美 女 を 見 破 っ て 、 ま ん ま と 手 に 入 れ る と い う 、 現 実 的 な テ ー マ で あ り 、 そ の 背 景 に 事 件 と 類 似 し た 古 典 を 借 り て い る 。 こ こ に 明 ら か な こ と は 、 ま ず 描 く べ き 現 実 が あ っ て 、 し か る の ち に 古 典 が 選 ば れ て い る こ と で あ る 。 パ ロ デ ィ ー が 引 き 起 す 効 果 、 そ れ は 知 的 な 笑 い で あ る 。 神 聖 視 さ れ た 古 典 が 、 卑 近 な 現 実 と 本 質 的 に 何 も 変 ら な い こ と の 発 見 が 、 読 者 の 笑 い を 喚 起 す る と 計 算 し た 、 本 歌 取 り の テ ク ニ ッ ク が こ こ に 生 か さ れ て い る 。 世 之 介 の 役 割 諸 国 を 流 離 し て 、 浮 世 の 表 裏 を 知 り 尽 し た 世 之 介 が 、 巻 五 か ら 始 る 後 半 四 巻 一 一 十 六 章 で す っ か り 精 彩 を 失 っ て し ま う の は 、 代 っ て 、 多 く の 場 合 、 遊 女 た ち が 主 人 公 と な り 、 世 之 介 は 『 伊 勢 物 語 』 に お け る 昔 男 の よ ま い た い う な 、 舞 台 回 し の 役 に つ い て い る た め で あ る 。 世 之 介 を 描 く の が 目 的 で な く 、 あ く ま で 粋 を 描 く 媒 体 と し て し ゅ う 配 さ れ て い る と こ ろ が 、 個 に 執 す る 近 代 文 学 と 決 定 的 に 異 な る 。 お う よ う か く し て 、 後 半 は 、 金 銭 に と ら わ れ な い 鷹 揚 な 精 神 、 暴 力 や 権 力 に 屈 し な い 意 気 地 ( 張 り ) 、 何 よ り も 情 を 重 ん ず る 心 、 優 雅 な も の ご し 、 ゆ た か な 教 養 、 こ う し た 粋 の 本 質 を 兼 ね 備 え た 遊 女 を 現 代 に 求 め る こ と に な る 。 延 宝 末 年 の 太 夫 職 は 、 島 原 十 四 人 、 新 町 二 十 五 人 、 吉 原 十 人 で あ っ た が 、 粋 の 権 化 の 名 に 恥 じ ぬ 名 妓 と な る と 、 人 材 難 で あ っ た 。 そ こ で 、 世 之 介 が 逢 っ た 十 二 、 三 人 の 中 に は 、 半 世 紀 以 前 に 退 廓 し た 伝 説 の 名 カ カ し 1 ) ん げ ざ こ ね

完訳 日本の古典 第五十巻 好色一代男


よ び か へ ろ き 、 耳 近 く 呼 返 し て 、 正 気 の 時 や う す を 問 へ ば 、 は じ め を か た る 。 不 思 議 、 き し ゃ う と 二 階 に あ が れ ば 、 世 之 介 四 人 の 女 に 書 か せ た る 起 請 、 さ ん み 、 に 切 り や ぶ り 三 起 請 文 。 神 仏 に 誓 い を 立 て て 誠 実 を 記 し た 文 。 誓 紙 て あ り け る 。 さ れ ど も 、 神 お ろ し の 所 々 は 残 り 侍 る 。 こ れ お も ふ に 、 仮 に も 書 一 三 起 請 文 で 誓 い の 文 句 を 記 し た あ と 、 署 名 の 前 に 記 す 前 書 。 梵 天 帝 釈 ・ 四 大 天 王 ・ 総 日 本 国 中 六 十 か す ま い 物 は こ れ ぞ か し 。 余 州 大 小 神 祇 な ど と 神 仏 の 名 を 連 ね 、 「 神 罰 ・ 冥 罰 各 罷 リ 蒙 ル 可 シ 」 な ど と 書 く 。 0 十 歳 の 章 ・ 袖 の 時 雨 は 懸 る が 幸 を と こ げ い せ い ひ 」 ( ↓ 一 一 一 一 ハ ー ) の 兄 分 と の 再 会 。 替 っ た 物 は 男 傾 城 一 四 男 妾 。 の ち き た お ん か た じ よ う と う く さ て も そ の 後 、 物 の あ は れ を と ど め し は 、 さ る 大 名 の 北 の 御 方 に 召 し つ か は 一 五 古 浄 瑠 璃 の 書 出 し の 常 套 句 。 「 さ て も そ の 後 、 兄 弟 の 人 々 は 、 れ て 、 日 の め も つ ひ に 見 給 は ぬ 女 郎 達 や お は し た な り 。 そ の こ こ ろ も な き 時 よ 駒 を は や め て 打 つ ほ ど に 」 ( 小 袖 曾 我 ) 。 ま れ り 、 奥 の 間 近 く あ り て 、 男 と い ふ 者 見 る 事 さ へ 稀 な れ ば 、 ま し て そ ん な 事 を し 一 六 貴 人 の 正 妻 の 敬 称 。 も と 平 安 時 代 の 貴 族 の 住 宅 ( 寝 殿 造 り ) で 、 ま く ら ゑ ひ と り わ ら 正 妻 は 北 の 対 屋 に 住 ん で い た の で 四 た 事 も な く 、 あ た ら 年 月 二 十 四 五 ま で も 、 こ の も し き 枕 絵 ・ 一 人 笑 ひ を 見 て 、 一 セ 奥 女 中 と 下 女 。 「 こ り や ど う も な ら ぬ 、 あ あ / 、 気 が ヘ る 」 と 、 顔 は 赤 く な り 目 の 玉 す わ り 、 巻 天 色 気 づ か な い こ ろ か ら 。 鼻 急 お の づ と あ ら く 、 歯 ぎ り し て 細 腰 も だ え て 、 「 さ て も / 、 に く い 女 が あ る 一 九 と も に 春 画 本 。 「 独 り わ ら ひ は 恋 の 根 本 」 ( 西 鶴 大 矢 数 ・ 一 ) 。 ニ 0 げ ん な り す る 。 物 か な 。 か ま は ず に 寝 て ゐ た さ う な る 男 の 腹 の 上 へ 、 も っ た い な や 美 し う な い お く ま と し つ き と こ ろ み 、 、 は べ た い の や ( 現 代 語 訳 二 七 三 ハ ー )

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( 現 代 語 訳 三 〇 九 ハ ー ) ま さ り ぐ さ 三 『 満 散 利 久 佐 』 や 『 色 道 大 鏡 』 の き ぎ ん 著 者 、 藤 本 箕 山 の 別 称 一 三 「 も の の あ は れ は 秋 こ そ ま さ ま っ し ゃ れ 」 ( 徒 然 草 ・ 十 九 段 ) 。 末 社 ら く 遊 び く す み も り か げ 一 四 狩 野 探 幽 門 の 久 隅 守 景 の 娘 。 探 幽 の 外 姪 孫 。 天 和 一 一 年 ( 一 六 八 一 D 没 。 か ん ば や し い へ か ぜ 一 五 表 裏 同 色 同 質 の 生 地 で 仕 立 て 昔 の 人 の 袖 の か を る よ り 今 の 太 夫 ま さ り て 、 上 林 の 家 の 風 を そ 吹 か し 侍 る 。 た 着 物 を 無 垢 と い う 。 「 隠 し : ・ 」 は 、 一 と そ せ ん ほ ふ し い し ゃ う 目 立 た ぬ よ う に 着 て 、 の 意 。 こ と に は 衣 裳 の 物 ず き 、 能 き 事 は よ し と 人 は い ふ な り 、 と 素 仙 法 師 の 語 り ぬ 。 一 六 馴 染 の 女 郎 の 紋 を 散 ら し 。 し ろ じ ゅ す あ は せ か の ゆ き の ぶ よ ろ づ の 花 か づ ら も 秋 こ そ ま さ れ と 、 白 繻 子 の 袷 に 狩 野 の 雪 信 に 秋 の 野 を 書 か 宅 舶 来 の 唐 織 に 似 せ て 西 陣 で 織 っ た 帯 地 。 ま れ か け - も の め い ′ / 、 、 、 つ く げ し ゅ ほ ん か 一 ^ 呉 絽 服 連 。 舶 来 の 目 の 粗 い 毛 せ 、 こ れ に よ せ て の 本 歌 、 公 家 衆 八 人 の 銘 々 書 き 、 世 間 の 懸 物 に も 稀 な り 。 こ 織 物 。 羊 毛 に 麻 ・ 綿 の 交 織 ふ ち つ か が し ら め め き お り が わ 一 九 脇 差 の 縁 ・ 柄 頭 ・ 目 貫 ・ 折 金 い か に 遊 女 な れ ば と て も っ た い な し 、 と は 申 し な が ら 、 れ を 心 も な く 着 る 事 、 く り が た う ら が わ ら 、 一 う が い ・ 栗 形 ・ 裏 瓦 ・ 笄 の 七 所 を 対 に し そ ろ て 、 彫 り 細 工 を 揃 え た 作 り を い う 。 京 な れ ば こ そ 、 か を る な れ ば こ そ 思 ひ 切 っ た る 風 俗 と 、 ず い ぶ ん 物 に お ど ろ か 折 金 は 帯 留 の 金 具 、 栗 形 は 下 緒 通 び つ ひ と ば な し し 、 裏 瓦 は 小 刀 櫃 の 金 具 。 大 脇 差 ぬ 人 も 見 て 来 て の 一 つ 咄 そ か し 。 は 一 尺 八 寸 ( 約 五 五 ) 以 上 。 か く ひ む く は だ ぎ お ご り 七 世 に つ れ て 次 第 に 奢 が っ き て 、 人 の 見 し る 程 の 大 臣 は 、 肌 着 に 隠 し 緋 無 垢 、 = 0 柄 の 両 側 に 目 釘 隠 し の 目 貫 ( 飾 り 金 具 ) を 二 つ あ て 打 っ た も の 。 は お り 一 ^ う す ね ず み 一 七 か ず も ん た ま ご い ろ ち り め ん 一 六 上 に は 卵 色 の 縮 緬 に 思 ひ 入 れ の 数 紋 、 帯 は 薄 鼠 の ま が ひ 織 、 羽 織 は ご ろ ふ く れ = 一 京 都 室 町 下 立 売 上 ル 町 の 組 糸 一 九 屋 鼠 屋 和 泉 製 の 紫 の 下 げ 緒 ( 万 買 巻 な な と こ ろ お ほ わ き ぎ し し ま び ろ う ど ん 黒 き に 縞 天 鵝 絨 の 裏 を 付 け 、 町 人 こ し ら へ 七 所 の 大 脇 指 、 す こ し 反 ら し て あ 物 調 方 記 ) 。 一 三 平 た い 形 の 印 籠 。 三 重 ・ 四 重 ひ ら ね ず み や ふ ぢ い ろ よ っ め め き ざ め か ふ る つ ば ゐ 鮫 を 懸 け 、 鉄 の 古 鍔 ち ひ さ く 柄 長 く 、 金 の 四 目 貫 う っ て 鼠 屋 が 藤 色 の 糸 、 平 と あ っ た 。 そ で お り は べ

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179 巻 好 色 一 代 男 五 十 歳 五 十 一 歳 四 十 九 歳 そ の 姿 は 初 む か し 島 原 古 の 高 橋 事 ま っ し ゃ 末 社 ら く 遊 び か を る し ゃ う ぞ く ご の 今 の 薫 装 束 好 み の 事 人 の し ら ぬ わ た く し 銀 し ん ま ち じ ゃ う 新 町 よ り 状 付 く る 事 い に し へ は っ 巻 七 目 録 が ね

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目 録 : 恋 の 捨 銀 : 袖 の 海 の 肴 売 是 非 も ら ひ 着 物 巻 四 目 録 : 因 果 の 関 守 : ・ 形 見 の 水 櫛 : ・ 夢 の 太 刀 風 : 巻 五 ・ 目 録 : 後 は 様 付 け て 呼 ぶ ね が ひ の 掻 餅 欲 の 世 の 中 に こ れ は 又 : 原 文 現 代 語 訳 七 0 : 一 夜 の 枕 物 ぐ る ひ : : 一 一 五 五 集 礼 は 五 匁 の 外 : : 一 一 五 六 木 綿 布 子 も か り の 世 : : 一 一 夭 ロ 舌 の 事 触 : 替 っ た 物 は 男 傾 城 ・ : ・ : 一 一 六 八 昼 の 釣 り 狐 : 一 一 七 0 目 に 三 月 ・ : 一 一 七 一 火 神 鳴 の 雲 が く れ : ・ 命 捨 て て の 光 り 物 一 日 か し て 何 程 が 物 ぞ : ・ : 一 一 八 一 一 当 流 の 男 を 見 し ら ぬ : 今 こ こ へ 尻 が 出 物 : 原 文 現 代 語 訳 ・ : 天 九 : 一 一 九 0 ・ : 天 0