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検索対象: 完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠から 410件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


完 訳 日 本 の 古 典 42 平 家 物 語 一 市 古 貞 次 校 注 ・ 訳 0 小 学 館 0

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


完 訳 日 本 の 古 典 第 四 十 一 一 巻 平 家 物 語 昭 和 年 5 月 引 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 校 注 ・ 訳 者 市 古 貞 次 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 0 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 三 〇 ー 五 六 六 九 製 作 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 六 八 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 ◎ T. ltiko 1983 ISBN4 ー 09 ー 556042 ー 8 い た し ま し た )

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


参 考 文 献 ( 本 文 ・ 注 釈 ) 語 古 典 研 究 会 ( 汲 源 平 盛 衰 記 六 冊 渥 美 か を る 昭 絽 的 影 印 物 古 書 院 ) 真 字 熱 田 本 平 家 物 語 玉 井 幸 助 編 昭 尊 経 閣 叢 刊 家 日 本 古 文 禄 本 平 家 物 語 十 冊 日 本 古 典 文 学 会 昭 平 延 慶 本 平 家 物 語 三 冊 伊 地 知 鐵 男 昭 古 典 研 究 会 平 松 家 典 文 学 刊 行 会 ( ほ る ぶ 出 版 ) 日 蔵 本 平 家 物 語 山 内 潤 三 ・ 木 村 晟 昭 古 典 刊 行 会 高 野 本 平 家 物 語 十 一 一 冊 市 古 貞 次 昭 笠 間 書 院 屋 代 本 平 家 物 語 佐 藤 謙 三 ・ 春 田 宣 昭 れ 角 川 書 店 岡 山 大 学 本 平 家 物 語 十 二 冊 森 岡 常 夫 昭 絽 池 田 家 文 庫 四 部 合 戦 状 本 平 家 物 語 三 冊 斯 道 文 庫 昭 大 安 等 刊 行 会 ( 福 武 書 店 ) 平 家 物 語 百 二 十 句 本 六 冊 吉 田 幸 一 ・ 山 下 宏 明 昭 平 家 正 節 一 一 冊 平 家 正 節 刊 行 会 昭 四 大 学 堂 書 店 古 典 文 庫 南 都 異 本 平 家 物 語 巻 十 井 索 引 国 学 院 大 学 中 世 文 学 会 昭 平 家 物 語 ( 竹 柏 園 本 ) 一 一 冊 天 理 図 書 館 善 本 叢 書 昭 八 木 書 店 う も れ 木 文 庫 八 坂 本 平 家 物 語 山 下 宏 明 昭 大 学 堂 書 店 を 、 平 家 物 語 亀 井 高 孝 昭 吉 川 弘 文 館 源 平 闘 諍 録 ( 内 閣 文 庫 本 ) 山 下 宏 明 他 編 昭 和 泉 書 院 市 立 米 沢 平 志 吟 譜 木 村 本 村 上 光 徳 昭 駒 沢 国 文 図 書 館 蔵 汲 古 書 平 家 物 語 百 一 一 十 句 本 松 本 隆 信 昭 恥 古 典 研 究 会 ( 汲 古 延 慶 本 平 家 物 語 六 冊 大 東 急 記 念 文 庫 昭 院 書 院 ) 平 曲 正 節 三 冊 奥 村 三 雄 昭 臨 川 書 店 翻 刻 ・ 注 釈 * 書 名 の 下 の 小 さ な 活 字 は 諸 本 の 系 統 古 典 研 究 会 南 都 異 本 平 家 物 語 上 下 松 本 隆 信 昭 町 平 家 物 語 長 門 本 市 島 謙 吉 編 明 国 書 刊 行 会 ・ ( 汲 古 書 院 ) 源 平 盛 衰 記 古 谷 知 新 編 明 昭 国 民 文 庫 刊 行 会 平 家 物 語 長 門 本 六 冊 渥 美 か を る 昭 ~ 芸 林 舎 鎌 倉 本 平 家 物 語 山 岸 徳 平 他 昭 町 古 典 研 究 会 ( 汲 古 書 平 家 物 語 付 承 久 記 八 坂 系 城 方 本 古 谷 知 新 編 明 国 民 院 ) 文 庫 刊 行 会

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


源 平 盛 衰 記 上 下 ( 通 俗 日 本 全 史 ) 大 石 理 円 ・ 種 村 宗 八 大 キ リ シ タ 、 ン 版 平 家 物 語 亀 井 高 孝 ・ 阪 田 雪 子 昭 れ 吉 川 弘 文 館 早 大 出 版 会 平 家 物 語 略 解 御 橋 悳 言 昭 4 宝 文 館 ( 再 版 昭 絽 、 芸 林 平 家 物 語 全 注 釈 上 中 下 一 下 一 一 冨 倉 徳 次 郎 昭 れ 4 角 舎 ) 川 書 店 貶 ~ 絽 桜 屋 代 本 平 家 物 語 上 中 下 佐 藤 謙 三 ・ 春 田 宣 昭 新 註 平 家 物 語 石 村 貞 吉 昭 6 東 京 修 文 館 平 家 物 語 覚 一 別 本 山 田 孝 雄 昭 8 宝 文 館 ( 再 版 昭 恥 ) 平 家 物 語 上 下 ( 講 談 社 文 庫 ) 高 橋 貞 一 昭 町 講 談 社 延 慶 本 平 家 物 語 吉 沢 義 則 編 昭 改 造 社 ( 再 版 昭 、 白 帝 社 ) 校 訂 百 一 一 十 句 本 平 家 物 語 高 橋 貞 一 昭 絽 思 文 閣 流 布 本 平 家 物 語 野 村 宗 朔 昭 Ⅱ 武 蔵 野 書 院 ( 再 版 平 家 物 語 一 ・ 二 高 野 本 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 市 古 貞 次 昭 8 ~ 小 学 館 平 家 物 語 上 中 下 ( 日 本 古 典 全 書 ) 冨 倉 徳 次 郎 昭 平 家 物 語 上 下 芸 大 蔵 古 活 字 本 山 下 宏 明 昭 ~ 明 治 書 院 朝 日 新 聞 社 講 平 家 物 語 元 和 七 版 梶 原 正 昭 昭 桜 楓 社 平 家 物 語 上 中 下 ( 新 註 国 文 学 叢 書 ) 高 橋 貞 一 昭 6 談 社 平 家 物 語 上 中 下 百 二 + 句 本 ( 新 潮 日 本 古 典 集 成 ) 水 原 一 昭 新 潮 社 平 家 物 語 上 下 ( 角 川 文 庫 ) 佐 藤 謙 一 一 一 昭 角 川 書 店 【 0 LO 平 家 物 語 上 下 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 高 木 市 之 助 他 昭 ~ 肪 平 家 物 語 波 多 野 流 墨 譜 本 ( 鑑 賞 日 本 の 古 典 ) 梶 原 正 昭 昭 尚 学 図 書 岩 波 書 店 献 中 院 本 平 家 物 語 と 研 究 一 ~ 四 高 橋 貞 一 昭 ~ 未 刊 文 国 文 資 料 刊 行 会 平 家 物 語 総 索 引 金 田 一 春 彦 他 編 昭 学 習 研 究 社 参 源 平 闘 諍 録 と 研 究 山 下 宏 明 昭 未 刊 国 文 資 料 刊 行 会 平 家 物 語 辞 典 市 古 貞 次 編 昭 絽 明 治 書 院 平 家 物 語 評 講 上 下 佐 々 木 八 郎 昭 明 治 書 院 7 東 寺 平 家 物 語 上 下 ( 国 史 国 文 資 料 叢 書 ) 高 橋 伸 幸 昭 ~ 執 行 本 う も れ 木 文 庫

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


巻 第 二 : 座 主 流 ・ : 一 行 阿 闍 梨 之 沙 汰 : ・ 西 光 被 斬 ・ : 小 教 訓 ・ 少 将 乞 請 : 教 訓 状 : 烽 火 之 沙 汰 : ・ 大 納 言 流 罪 : ・ 阿 古 屋 之 松 : ・ 巻 第 三 : 赦 文 : ・ 足 摺 : ・ 御 産 ・ : 原 文 現 代 語 訳 ・ : 夭 六 ・ : 三 00 ・ : 三 0 六 : 三 一 一 九 ・ : 三 三 四 大 納 言 死 去 : ・ 徳 大 寺 厳 島 詣 : 山 門 滅 亡 堂 衆 合 戦 : 山 門 滅 亡 : 善 光 寺 炎 上 : ・ 康 頼 祝 言 卒 都 婆 流 : 蘇 武 : ・ ・ 公 卿 揃 : 大 塔 建 立 : ・ 頼 豪 ・ : 原 文 現 代 語 訳 ・ : 三 一 四 ・ : 三 一 一 0 : 三 三 六 ・ : 三 三 七

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巻 第 二 : 座 主 流 ・ : 一 行 阿 闍 梨 之 沙 汰 : ・ 西 光 被 斬 ・ : 小 教 訓 ・ 少 将 乞 請 : 教 訓 状 : 烽 火 之 沙 汰 : ・ 大 納 言 流 罪 : ・ 阿 古 屋 之 松 : ・ 巻 第 三 : 赦 文 : ・ 足 摺 : ・ 御 産 ・ : 原 文 現 代 語 訳 ・ : 夭 六 ・ : 三 00 ・ : 三 0 六 : 三 一 一 九 ・ : 三 三 四 大 納 言 死 去 : ・ 徳 大 寺 厳 島 詣 : 山 門 滅 亡 堂 衆 合 戦 : 山 門 滅 亡 : 善 光 寺 炎 上 : ・ 康 頼 祝 言 卒 都 婆 流 : 蘇 武 : ・ ・ 公 卿 揃 : 大 塔 建 立 : ・ 頼 豪 ・ : 原 文 現 代 語 訳 ・ : 三 一 四 ・ : 三 一 一 0 : 三 三 六 ・ : 三 三 七

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日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) ① 古 事 記 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 京 都 大 学 ) ロ ロ 萬 葉 集 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 日 本 霊 異 記 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 竹 取 物 語 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 囮 伊 勢 物 語 松 村 城 一 ( 成 蹊 大 学 ) 土 佐 日 記 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 囮 囮 枕 草 子 秋 山 虔 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 源 氏 物 語 ( 阿 部 秋 生 ( 実 践 女 子 大 学 ) 和 泉 式 部 日 記 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 四 紫 式 部 日 記 大 養 廉 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 更 級 日 記 鈴 木 一 雄 ( 金 沢 大 学 ) 四 夜 の 寝 覚 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 ズ 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 無 名 草 子 橘 健 一 一 ( 秋 田 大 学 ) 四 大 鏡 馬 淵 和 夫 ( 筑 波 大 学 ) 今 昔 物 語 集 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 梁 廛 秘 抄 調 新 古 今 和 歌 集 ロ 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 松 田 成 摠 ( 金 城 学 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 九 州 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 成 城 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 瓸 3 と は ず が た り 小 林 智 昭 ( 専 修 大 学 ) 曰 ロ ⑩ 囿 宇 治 拾 遺 物 語 小 林 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 區 ー 囮 平 家 物 語 高 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 学 ) 囮 謡 曲 集 い 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 斈 短 契 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 囮 狂 言 集 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 御 伽 草 子 集 暉 畯 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 好 色 一 代 男 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 好 色 一 代 女 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 國 日 本 永 代 蔵 万 の 文 反 古 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 井 本 農 一 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 井 本 農 一 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 囮 近 松 門 左 衛 門 集 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 春 雨 物 語 囮 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 黯 理 一 ( 成 城 大 学 ) 曰 凵 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 山 可 古 典 詞 華 集 増 占 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 )

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5 凡 例 凡 例 一 、 本 書 の 底 本 に は 、 東 京 大 学 国 語 研 究 室 所 蔵 の 『 平 家 物 語 』 ( 旧 高 野 辰 之 所 蔵 。 通 称 高 野 本 、 覚 一 別 本 ) を 用 ま な あ っ た や し ろ げ ん な 、 覚 一 系 の 諸 本 お よ び 元 和 七 年 ( 一 六 一 一 一 ) 板 本 ( 元 和 版 ) 、 屋 代 本 、 真 字 熱 田 本 な ど を 参 照 し た 。 本 巻 に は 、 巻 第 一 か ら 巻 第 三 ま で を 収 め た 。 巻 第 四 以 下 は 、 本 書 の 第 二 冊 ~ 第 四 冊 に 収 め る 。 一 、 本 文 中 の 挿 絵 は 、 明 暦 二 年 ( 一 六 五 六 ) 板 本 に 収 め ら れ た も の の 一 部 で あ る 。 一 、 本 文 は 、 読 み や す い よ う に と 考 え 、 つ ぎ の よ う な 操 作 を 行 っ た 。 1 目 録 ・ 章 段 イ 底 本 で は 、 そ れ ぞ れ の 巻 頭 に 目 録 を 掲 げ て い る が 、 本 文 中 に は 特 に 章 段 を 設 け ず 、 該 当 箇 所 の 行 頭 右 脇 に 章 段 名 ( 目 録 と 表 記 な ど の 異 な る も の が あ る ) を 補 入 す る 体 裁 を と っ て い る 。 本 書 で は 一 貫 し て 、 本 文 中 に 補 入 さ れ た 章 段 名 に よ っ て 、 章 段 を 区 切 っ た 。 2 句 読 点 ・ 段 落 イ 句 読 点 は 、 底 本 に あ る 朱 点 を 尊 重 し な が ら 、 本 文 の 語 調 を 生 か し つ つ 、 適 宜 に 施 し た 。 ロ 段 落 も 、 本 文 理 解 の た め に 適 当 と 考 え る 箇 所 に 、 新 た に 設 け た 。 現 代 語 訳 の 段 落 は 、 本 文 に 準 じ て 双 け こ 。 3 会 話 ・ 心 中 思 匯 * 一 し え か く い ち

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都 落 ち と が 主 な 筋 を な し て お り 、 そ の 急 激 な 没 落 へ の 第 一 歩 が 哀 調 を こ め て 語 ら れ て い る 。 清 盛 の 死 に 関 連 ぎ お ん の に よ う ご お わ り が わ す る 諸 章 が 終 っ た 後 、 す な わ ち 巻 六 「 祇 園 女 御 」 の 尾 張 川 の 合 戦 ( 流 布 本 で は 「 洲 胯 合 戦 」 と す る ) 以 後 を 後 半 と 考 え た い と 思 う が 、 特 に 巻 七 の 後 半 は 平 家 の 都 落 ち に 費 や し て お り 、 作 者 が 非 常 に 力 を 入 れ た 部 分 で あ る こ と が 示 さ れ て い る 。 寿 永 一 一 年 ( 一 一 八 三 ) 七 月 二 十 五 日 か ら 二 十 六 日 に か け て の 、 わ ず か 二 日 間 の こ と を し ゅ し よ う の み や こ お ち 「 主 上 都 落 」 以 下 八 章 に わ た っ て 詳 述 し て い る 。 そ し て 平 家 は 一 旦 福 原 に 着 い た が 、 そ こ に も と ど ま る こ と が で き ず に 、 瀬 戸 内 海 に 船 を 浮 べ 、 九 州 へ と 落 ち て 行 く 。 こ う し て 巻 七 は 「 福 原 落 」 の 「 寿 永 二 年 七 月 廿 五 日 に 平 家 都 を 落 ち は て ぬ 」 の 一 文 を も っ て 結 ぶ の で あ る 。 七 月 二 十 五 日 に は じ ま る 人 々 の 都 落 ち を 次 々 に 叙 し て 来 て 、 最 後 に そ の 日 付 を あ ら た め て 記 し て し め く く っ て い る 。 さ し も 栄 華 に 誇 り 時 め い た 平 家 が 、 は か な く も 都 を 去 っ た と い う 無 量 の 感 慨 を こ の 一 句 に 凝 縮 さ せ て い る の で あ る 。 う た 巻 七 は 平 家 の 運 命 を 左 右 し た 一 つ の 山 と い う べ き 部 分 で あ る が 、 巻 九 で 朝 日 将 軍 と 謳 わ れ た 木 曾 義 仲 の 最 期 が 語 ら れ ( こ こ に も 急 激 に 現 れ 勢 威 を ふ る っ た 者 の 、 ろ び の あ わ れ が 示 さ れ る ) 、 再 び 源 平 の 合 戦 に 筆 が 移 さ れ る 。 一 の 谷 、 屋 島 、 壇 の 浦 と 三 度 に わ た る 合 戦 に 、 平 家 は こ と ご と く 敗 れ 、 巻 十 一 に 至 っ て つ い に 滅 亡 し て し ま う 。 こ の 間 の 章 段 名 に は 、 「 : : : 最 期 」 「 : : : 合 戦 ー と い う 類 が 非 常 に 多 い 。 こ れ に 続 く 巻 十 二 と 灌 頂 巻 こ れ も り ろ く だ い き ら れ 説 で は 、 後 日 談 が 記 さ れ て い る 。 巻 十 二 の 最 後 の 「 六 代 被 斬 」 で 維 盛 の 子 で 生 き 残 っ た 六 代 御 前 の 死 を 記 し 「 そ れ よ り し て こ そ 、 平 家 の 子 孫 は な が く た え に け れ 」 で 、 平 氏 の 完 全 な 絶 滅 を 記 し て 物 語 を 終 る の で あ る 。 解 な お 付 巻 と も い う べ き 「 灌 頂 巻 」 は 特 殊 な 巻 で あ っ て 、 そ の 中 の 「 六 道 之 沙 汰 」 に 語 ら れ る 建 礼 門 院 の 述 懐 が 『 平 家 物 語 』 の 縮 図 と い っ て も よ い も の で あ る こ と は 、 諸 家 の 指 摘 す る と お り で あ る 。 右 の よ う な 後 半 を 通 じ て 、 清 盛 亡 き 後 の 主 人 公 と し て は 、 時 に 義 仲 や 義 経 が こ れ に 該 当 す る 場 合 も あ る が 、

完訳 日本の古典 第四十二巻 平家物語 ㈠


を 召 し あ が り 臣 下 に も 賜 る 宴 会 。 昇 殿 す 。 節 会 は 宮 中 で 節 日 に 行 わ れ る 集 会 。 く も う へ び と そ ね ご せ っ と よ の あ か り せ ち ゑ よ た だ も り 雲 の 上 人 是 を 猜 み 、 同 じ き 年 の 十 一 月 廿 三 日 、 五 節 豊 明 の 節 会 の 夜 、 忠 盛 を 一 四 ・ あ ら か じ め は か り 定 め る 意 。 一 五 文 官 。 後 に は 書 記 役 と い う 。 や み う ち い う ひ っ 闇 打 に せ む と ぞ 擬 せ ら れ け る 。 忠 盛 是 を 伝 へ 聞 い て 、 「 わ れ 右 筆 の 身 に あ ら ず 。 一 六 詮 ず る 所 。 要 す る に 。 結 局 。 宅 古 典 ( 漢 籍 ) に あ る 典 拠 と す べ ぶ よ う た め 武 勇 の 家 に 生 れ て 、 今 不 慮 の 恥 に あ は む 事 、 家 の 為 身 の 為 、 心 う か る べ し 。 せ き 文 句 。 こ こ は 「 全 レ 身 奉 レ 公 是 臣 め い ご う お う ら い 之 忠 也 」 ( 明 衡 往 来 ) に よ る か 。 ほ ん も ん 天 鍔 の 無 い 短 刀 。 腰 刀 。 む ず る と こ ろ 、 身 を 全 う し て 君 に 仕 ふ と い ふ 本 文 あ り 」 と て 、 兼 ね て 用 意 を い 一 九 一 九 朝 廷 の 公 事 に 着 用 す る 正 服 。 さ ん だ い 一 や ま き そ く た い た す 。 参 内 の は じ め よ り 、 大 き な る 鞘 巻 を 用 意 し て 、 束 帯 の し た に し ど け な げ ニ 0 進 は 右 京 進 ( 右 京 職 三 等 官 ) 。 大 夫 は 五 位 。 家 房 は 季 房 の 誤 り 。 い だ に さ し 、 火 の ほ の ぐ ら き 方 に む か ッ て 、 や は ら 此 刀 を ぬ き 出 し 、 鬢 に ひ き あ て ニ 一 モ ョ ギ オ ド シ と も 。 萌 黄 ( 黄 と 青 と の 間 色 ) の 糸 で お ど し て あ し ょ に ん る こ と 。 威 は 、 細 い 革 ま た は 糸 の ら れ け る が 、 氷 な ン ど の 様 に そ み え け る 。 諸 人 目 を す ま し け り 。 さ ね ニ 0 緒 で 鎧 の 札 を 綴 る こ と 。 ら 、 つ / 」 う そ の う へ も く の す け た ひ ら の さ だ み つ ま ご し ん の さ ぶ ら う だ い ふ い へ ふ さ 其 上 忠 盛 の 郎 等 、 も と は 一 門 た り し 木 工 助 平 貞 光 が 孫 、 進 三 郎 大 夫 家 房 が 一 三 略 式 の 鎧 。 ゅ づ る つ る ま き ニ 三 予 備 の 弓 弦 を 入 れ る 袋 。 弦 巻 。 さ ひ や う ゑ の じ よ う い へ さ だ も え ぎ を ど し ニ ニ う す あ を か り ぎ ぬ く ろ う ど の と う 子 、 左 兵 衛 尉 家 貞 と い ふ 者 あ り け り 。 薄 青 の 狩 衣 の し た に 、 萌 黄 威 の 腹 巻 を ニ 四 蔵 人 頭 。 蔵 人 所 の 長 官 。 蔵 人 ニ 四 所 は 宮 中 の 雑 事 を 取 り 行 う 役 所 。 た ち わ き 闇 つ る ぶ く ろ て ん じ ゃ う か し こ ま く わ ん じ ゅ い げ 上 着 、 弦 袋 つ け た る 太 刀 脇 ば さ む で 、 殿 上 の 小 庭 に 畏 っ て ぞ 候 ひ け る 。 貫 首 以 下 ニ 五 ウ ッ オ バ シ ラ 。 空 洞 の 柱 。 殿 上 の 小 庭 の 西 に あ る 箱 状 の 樋 。 ば し ら ニ 六 一 あ や し み を な し 、 「 う つ ほ 柱 よ り う ち 、 鈴 の 綱 の へ ん に 、 布 衣 の 者 の 候 は 何 者 ニ 六 殿 上 間 か ら 校 書 殿 に 渡 し た 鈴 こ ど ね り の つ い た 綱 。 蔵 人 が 小 舎 人 を 呼 ぶ 巻 ら う ぜ き ま か り い ろ く ゐ ぞ 、 狼 籍 な り 、 罷 出 で よ 」 と 、 六 位 を も ッ て い は せ け れ ば 、 家 貞 申 し け る は 、 毛 無 紋 の 既 。 六 位 以 下 が 着 る 。 さ う で ん し ゅ び ぜ ん の か う の と の や み う ち そ の 「 相 伝 の 主 、 備 前 守 殿 、 今 夜 闇 打 に せ ら れ 給 ふ べ き 由 承 り 候 あ ひ だ 、 其 な ら む ニ ^ 狼 藉 と 同 じ 。 乱 暴 。 1 ロ か た ゃ う と し ニ 七 か び ん