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検索対象: 完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記

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完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


完 訳 日 本 の 古 典 11 蜻 蛉 日 記 木 村 正 中 ・ 伊 牟 田 経 久 校 注 ・ 訳 0 ′ 〃 0 0

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


完 訳 日 本 の 古 典 第 十 一 巻 蜻 蛉 日 記 昭 和 年 8 月 引 日 初 版 発 行 楚 価 一 九 〇 〇 円 校 注 ・ 訳 者 木 村 正 中 伊 牟 田 経 久 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 二 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 二 〇 0 番 電 話 編 集 ( 0 三 ) 一 一 三 0 ー 五 六 六 九 製 作 ( 0 三 ) 二 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 - ( 0 三 ) 一 一 三 0 ー 五 七 六 八 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と リ か え い た し ま す ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ビ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な リ ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い Printed in Japan 0 M. Kimura T.Imuta 一 985 ( 著 者 検 印 は 省 略 ISBN4 ・ 09 ・ 556011 ・ 8 い た し ま し た )

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 集 大 学 ) 国 古 事 記 国 国 と は ず カ た り ・ ロ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) ー 萬 葉 集 回 回 宇 治 拾 遺 物 語 圄 に 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 田 規 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 国 ー 平 家 物 語 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 囮 謡 曲 集 三 道 表 章 ( 法 政 大 学 ) 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 回 謡 曲 集 ロ 風 姿 花 伝 竹 取 物 語 片 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 自 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 語 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 松 村 誠 一 ( 成 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 国 御 伽 草 子 集 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 寵 児 島 大 学 ) 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 暉 岐 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 好 色 一 代 男 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 松 尾 饕 ( 学 習 院 大 学 ) 回 四 枕 草 子 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 部 秋 生 ( 実 践 女 子 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 回 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 回 ー 源 氏 物 語 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 体 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 廢 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 更 級 日 記 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 夜 の 寝 覚 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 場 切 実 ( 早 稲 田 大 学 図 芭 蕉 句 集 場 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 買 敬 一 一 ( 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 国 芭 蕉 文 集 。 去 来 抄 顰 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 無 名 草 子 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 島 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 近 松 門 左 衛 門 集 橋 健 一 一 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 3 大 鏡 冒 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 7 同 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 鷹 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 眷 雨 物 語 本 朝 世 俗 部 今 野 達 ( 損 浜 国 立 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 新 間 進 一 ( 青 山 学 読 大 学 ) 国 蕪 村 集 。 一 茶 集 暉 岐 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 梁 塵 秘 抄 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 古 典 詞 華 集 冒 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 3 国 新 古 今 和 歌 集 松 田 成 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 整 敬 子 ( 跡 見 学 同 短 期 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 字 都 宮 大 学 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


最 後 に 、 『 蜻 蛉 日 記 』 の 成 立 に つ い て 、 天 徳 二 年 ( 九 五 0 か ら 応 和 二 年 ( 九 六 = ) の 記 事 欠 脱 年 間 、 安 和 二 年 一 も ( 九 六 九 ) 秋 冬 の 記 事 簡 略 時 点 、 天 禄 一 一 年 ( 九 七 D 鳴 滝 籠 り か ら 年 末 、 天 延 元 年 ( 九 七 三 ) 広 幡 中 川 へ の 転 居 後 、 あ る 一 三 ロ い は そ の 天 延 元 年 末 、 日 記 以 後 の 貞 元 二 年 ( 九 七 七 ) 兼 通 死 去 以 前 な ど が 、 諸 家 に よ っ て 重 視 さ れ て い る が 、 蛉 要 す る に 作 者 の 実 人 生 が 、 そ の 進 行 に 沿 い な が ら 、 か っ 回 想 統 括 さ れ て 、 作 品 の 世 界 に 鋳 直 さ れ て い っ た こ 蜻 と が 基 本 と な る 。 な お 、 本 文 に 関 し て は 、 凡 例 お よ び 校 訂 付 記 の 説 明 に ゆ ず る 。 参 考 文 献 蜻 蛉 日 記 ( 新 潮 日 本 古 典 集 成 ) 犬 養 廉 新 潮 社 昭 療 主 要 注 釈 書 蜻 蛉 日 記 講 義 喜 多 義 勇 武 蔵 野 書 院 昭 ( 増 補 改 訂 か げ ろ ふ 日 記 ( 対 訳 日 本 古 典 新 書 ) 増 田 繁 夫 創 英 社 版 至 文 堂 昭 四 ) か げ ろ ふ 日 記 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 川 口 久 雄 岩 波 書 店 主 要 研 究 書 道 綱 母 岡 一 男 青 梧 堂 昭 絽 ( 復 刊 有 精 堂 昭 菊 ) 全 講 蜻 蛉 日 記 喜 多 義 勇 至 文 堂 昭 王 朝 女 流 文 学 の 形 成 秋 山 虔 塙 書 房 昭 蜻 蛉 日 記 全 注 釈 上 ・ 下 柿 本 奨 角 川 書 店 昭 れ 蜻 蛉 日 記 の 研 究 上 村 悦 子 明 治 書 院 昭 町 蜻 蛉 日 記 ( 角 川 文 庫 ) 柿 本 奨 角 川 書 店 昭 平 安 女 流 日 記 文 学 の 研 究 宮 崎 荘 平 笠 間 書 院 昭 貯 蜻 蛉 日 記 新 注 釈 大 西 善 明 明 治 書 院 昭 蜻 蛉 日 記 形 成 論 守 屋 省 吾 笠 間 書 院 昭 浦 蜻 蛉 日 記 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 木 村 正 中 ・ 伊 牟 田 経 久 蜻 蛉 日 記 研 究 序 説 伊 藤 博 笠 間 書 院 昭 小 学 館 昭 一 冊 の 講 座 ・ 蜻 蛉 日 記 有 精 堂 昭 蜻 蛉 日 記 全 訳 注 上 ・ 中 ・ 下 ( 講 談 社 学 術 文 庫 ) 上 村 悦 子 蜻 蛉 日 記 作 者 右 大 将 道 綱 母 増 田 繁 夫 新 典 社 昭 講 談 社 昭 446

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


上 巻 : 中 巻 : 巻 末 歌 集 ・ 校 訂 付 記 : 関 係 系 図 : 蜻 蛉 日 記 年 譜 ・ 参 考 地 図 : ・ 凡 例 : ・ 目 次 原 文 現 代 語 訳 ・ : 孟 五 ・ : 三 0 五 : 一 一 三 四 四 毛 ・ : 四 哭 ・ : 四 四 九 ・ : 四 堯

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上 巻 : 中 巻 : 巻 末 歌 集 ・ 校 訂 付 記 : 関 係 系 図 : 蜻 蛉 日 記 年 譜 ・ 参 考 地 図 : ・ 凡 例 : ・ 目 次 原 文 現 代 語 訳 ・ : 孟 五 ・ : 三 0 五 : 一 一 三 四 四 毛 ・ : 四 哭 ・ : 四 四 九 ・ : 四 堯

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


( 現 代 語 訳 三 六 六 ペ い か な る に か あ り け む 、 こ の ご ろ の 日 、 照 り み 曇 り み 、 い と 春 寒 き 年 と お ば 一 三 前 段 と 本 段 に 見 ら れ る 兼 家 像 の み ご と な 客 観 的 造 型 、 そ れ に 対 え た り 。 夜 は 月 あ か し 。 十 二 日 、 雪 、 こ ち 風 に た ぐ ひ て 、 散 り ま が ふ 。 午 時 ば 応 す る 作 者 自 身 の し め や か な 存 在 感 は 、 ま た 風 景 に 接 し て 格 調 高 い 自 然 感 的 情 緒 を 生 み 出 す 。 本 段 と か り よ り 雨 に な り て 、 し づ か に 降 り く ら す に し た が ひ て 、 世 の 中 あ は れ げ な り 。 次 段 に 見 え る 「 世 の 中 あ は れ な り 」 今 日 ま で お と な き 人 も 、 思 ひ し に た が は ぬ こ こ ち す る を 、 今 日 よ り 四 日 、 か の と い う 感 懐 の 「 世 の 中 」 と は 、 こ の よ う な 人 間 界 と 自 然 界 と の 総 合 的 も の い み 世 界 で あ り 、 作 者 は し み じ み と そ 物 忌 に ゃ あ ら む と 思 ふ に ぞ 、 す こ し の ど め た る 。 の 「 あ は れ さ 」 を 感 受 し て い る 。 か た ふ た 十 七 日 、 雨 の ど や か に 降 る に 、 方 塞 が り た り と 思 ふ こ と も 一 四 兼 家 を 突 き 放 し た 表 現 の 仕 方 。 〔 四 〕 夢 解 き 、 道 綱 の 将 一 五 兼 家 に は 四 日 の 物 忌 と い う の い し や ま を と 来 の 繁 栄 を 占 う あ り 、 世 の 中 あ は れ に 、 い 細 く お ば ゆ る ほ ど に 、 石 山 に 一 昨 が 数 度 見 ら れ る 。 何 の 物 忌 か 不 明 ニ 0 一 六 兼 家 邸 か ら 作 者 邸 へ の 方 角 が と し ま う よ ら い だ う だ ら に た ふ と 年 詣 で た り し に 、 、 い 細 か り し 夜 な 夜 な 、 陀 羅 尼 い と 尊 う 読 み つ つ 礼 堂 に を が む ふ さ が っ て い る の で 、 訪 れ は な か ろ う 、 と 思 う の で あ る 。 や ま ′ ) も - 」 く だ 、 い し や ま 法 師 あ り き 、 問 ひ し か ば 、 「 去 年 か ら 山 籠 り し て は べ る な り 。 穀 断 ち な り 」 な 宅 「 石 山 に : ・ 語 ら ひ し 」 の 長 い 回 想 部 分 が 「 法 師 」 を 修 飾 し て い る 。 月 ど 言 ひ し か ば 、 「 さ ら ば 、 祈 り せ よ と 語 ら ひ し 法 師 の も と よ り 、 言 ひ お こ せ 一 ^ 天 禄 元 年 。 中 巻 の 石 山 詣 で を 年 さ す 。 ↓ 九 五 ハ ー 以 下 。 よ そ で 禄 た る や う 、 「 い ぬ る 五 日 の 夜 の 夢 に 、 御 袖 に 月 と 日 と を 受 け た ま ひ て 、 月 を ば 一 九 梵 語 の ま ま 唱 え る 経 文 。 天 ニ 0 本 尊 を 礼 拝 す る た め の 堂 。 本 巻 足 の 下 に 踏 み 、 日 を ば 胸 に あ て て 抱 き た ま ふ と な む 、 見 て は べ る 。 こ れ 夢 解 き 堂 の 前 に あ る 。 下 ニ 一 修 行 や 立 願 成 就 の た め に 穀 類 に 問 は せ た ま へ 」 と 言 ひ た り 。 い と う た て お ど ろ お ど ろ し と 思 ふ に 、 疑 ひ そ ひ を 食 べ な い こ と 。 一 三 十 五 日 。 て 、 を こ な る こ こ ち す れ ば 、 人 に も 解 か せ ぬ 時 し も あ れ 、 夢 あ は す る 者 来 た る = 三 夢 の 意 味 や 吉 凶 を 判 断 す る 人 。 よ る よ い だ む ま ′ 」 き

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


い し や ま で ら え ん 医 - 『 石 山 寺 縁 起 絵 巻 』 巻 一 一 の 第 一 一 一 段 。 同 絵 巻 は 全 七 巻 、 成 立 は 長 期 に わ た る か 、 巻 一 一 は 古 い 部 こ と ば が き 分 に 属 し 、 詞 書 が 石 山 さ す こ う し ゅ 寺 座 主 杲 守 の 筆 と 伝 え ら れ 、 絵 と と も に 十 四 世 紀 前 半 に 成 る か 石 山 寺 の 建 立 の 由 来 、 同 寺 に ま つ わ る 霊 験 譚 、 故 事 逸 話 か 取 り 上 げ ら れ て い る そ の 中 で 、 『 蜻 蛉 日 記 』 中 巻 、 妻 と し て の 悩 み を 抱 え た 道 綱 母 が 、 石 さ ん ろ う 山 寺 に 参 籠 し て 見 た 夢 ら よ う ー 」 に 、 寺 務 の 高 僧 が 銚 子 の 水 を 彼 女 の 右 膝 に 掛 け る と 見 た と あ る き ロ 事 に も と っ く 画 面 。 ふ と 目 覚 め た 彼 女 が 「 仏 の 見 せ た ま ふ に こ そ は あ ら め 」 ( 一 〇 〇 ) と 思

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


233 巻 末 歌 集 祝 ひ 、 せ み 夏 草 、 こ こ ろ え ぬ と こ ろ ど こ ろ は 、 本 の ま ま に 書 け り 。 賀 の 歌 は 日 記 に あ れ ば 書 か 数 知 ら ぬ ま さ ご に た づ の ほ ど よ り は 契 り そ め け む 千 代 そ す く な き 一 六 思 ひ つ つ 恋 ひ つ つ は 寝 じ 逢 ふ と 見 る 夢 を さ め て は く や し か り け り 送 る と い ふ 嬋 の 初 声 聞 く よ り ぞ 今 か と む ぎ の 秋 を 知 り ぬ る 駒 や 来 る 人 や 分 く る と 待 つ ほ ど に し げ り の み ま す 宿 の 夏 草 こ ま 一 九 一 六 「 思 ひ つ つ 寝 れ ば や 人 の 見 え つ ら む 夢 と 知 り せ ば 覚 め ざ ら ま し を 」 ( 古 今 ・ 恋 二 小 野 小 町 ) に よ る 。 宅 「 立 つ 」 に 「 鶴 」 を か け る 。 一 〈 書 写 者 の 注 記 。 も ろ ま - 、 一 九 師 尹 五 十 の 賀 の 屏 風 歌 ( 八 一 、 八 二 ハ ー ) は 、 日 記 に あ る か ら 書 か な か っ た と い う 注 記 。 『 蜻 蛉 日 記 』 を 補 う 道 綱 母 の 歌 集 が 、 お そ ら く 彼 女 の 没 後 に 編 集 さ れ 、 そ れ を 日 記 巻 末 に 付 載 す る 際 に 、 こ の 屏 風 歌 の 重 複 に 気 づ い て 、 そ れ を 省 い た こ と の こ と わ り で あ ろ う 。 一 三 底 本 「 あ や な く に こ と の 」 。 『 歌 合 』 ( 注 一 l) の 本 文 に 従 う 。 一 四 離 し 遠 ざ け る 。 一 五 「 五 月 ノ 蝉 ノ 声 ハ 麦 秋 ヲ 送 ル 」 ( 千 載 佳 句 ・ 李 嘉 祐 ) に よ る 。 「 む ぎ の 秋 」 は 麦 を 取 り 入 れ る 季 節 、 夏 。

完訳 日本の古典 第十一巻 蜻蛉日記


れ う と の 料 な ど 、 さ ま ざ ま に 嘆 く 人 々 の い き ざ し を 聞 く も 、 あ は れ に も あ り 、 や す 一 五 主 語 は 兼 家 。 一 六 ↓ 九 五 ハ ー 注 一 三 。 ま ど こ ろ か ら ず も あ り 。 四 日 、 例 の ご と 調 じ て 、 政 所 の お く り 文 添 〈 て あ り 。 い つ ま で 宅 ↓ 一 〇 六 「 注 一 「 一 ^ 蝉 の 一 種 つ く つ く ば う し の 古 名 。 「 久 都 々 々 保 宇 之 」 ( 和 名 抄 ) 。 か う だ に と 、 も の は 言 は で 思 ふ 。 一 九 「 か し か ま し 草 葉 に か か る 虫 は づ き し ぐ れ さ な が ら 八 月 に な り ぬ 。 つ い た ち の 日 、 雨 降 り 暮 ら す 。 時 雨 だ ち た る に 、 未 の 音 よ 我 だ に も の は 言 は で こ そ 思 へ 」 ( 宇 津 保 物 語 ・ 藤 原 の 君 ) 。 こ の い と か し か ま し き ま で 鳴 く を 聞 く に も 、 歌 、 元 来 は 古 歌 で 、 『 伊 勢 物 語 』 の の 時 ば か り に 晴 れ て 、 く つ く つ ば う し 、 小 式 部 内 侍 本 、 そ の 他 に も 見 え る 。 「 わ れ だ に も の は 」 と 言 は る 。 い か な る に か あ ら む 、 あ や し う も 、 い 細 う 、 涙 浮 ニ 0 現 在 の 八 月 を さ し て 、 七 月 に 「 た た む 月 」 ( 翌 月 ) と い っ た も の 。 ↓ 一 四 四 ハ ー 注 五 。 か ぶ 日 な り 。 た た む 月 に 死 ぬ べ し と い ふ さ と し も し た れ ば 、 こ の 月 に や と も 思 一 三 兼 家 の 手 紙 。 す ま ひ か へ り あ る じ ニ 三 と も か く そ ち ら へ 行 っ て 、 詳 ふ 。 相 撲 の 還 饗 な ど も の の し る を ば 、 よ そ に 聞 く 。 一 し / 、 を 「 し ょ , つ 。 ぎ ん に ゆ う 月 十 一 日 に な り て 、 「 い と お ば え ぬ 夢 見 た り 。 と も か う も 」 な ど 、 例 の ま こ と ニ 四 脱 文 注 記 が 本 文 に 竄 入 し た 。 一 宝 悲 し い 感 情 を 痛 切 に 感 じ る 時 月 に 用 い る 形 容 詞 か 。 古 め か し い 語 。 6 に し も あ る ま じ き こ と も 多 か れ ど 、 ( 本 に ) も の も 言 は れ ね ば 、 「 な ど か 、 も の 年 ニ 六 「 ら る れ 」 は 受 身 禄 も 言 は れ ぬ 」 と あ り 。 「 な に ご と を か は 」 と い ら へ た れ ば 、 「 な ど か 来 ぬ 、 問 は 毛 作 者 の 言 い た い こ と は み な 兼 天 家 が 言 っ た か ら 、 そ れ 以 上 何 も 言 う こ と は な い 。 作 者 の 皮 肉 巻 ぬ 、 憎 し 、 あ か ら し と て 、 打 ち も 抓 み も し た ま へ か し ー と 言 ひ つ づ け ら る れ ば 、 下 夭 相 撲 の 還 饗 の た め の 準 備 。 ニ 七 「 き こ ゅ べ き か ぎ り の た ま ふ め れ ば 、 な に か は 」 と て や み ぬ 。 っ と め て 、 「 い ま 、 ニ 九 「 聞 く 」 に か か る 。 十 七 日 に 、 ニ 八 還 饗 が 行 わ れ て い る の を 聞 く 。 前 け い め し 文 「 よ そ に 聞 く ー の 心 情 に 応 じ る 。 こ の 経 営 過 ぐ し て ま ゐ ら む よ 」 と て 帰 る 。 十 七 日 に そ 、 還 饗 と 聞 く 。 一 九 ニ 0 て う っ ニ 四 ニ 九 ひ つ じ