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検索対象: 完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡

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完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡


完 訳 日 本 の 古 典 13 枕 草 子 二 松 尾 聰 永 井 和 子 校 注 ・ 訳

完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡


完 訳 日 本 の 古 典 第 十 三 巻 枕 草 子 Ü 定 価 一 七 〇 〇 円 昭 和 年 8 月 引 日 初 版 発 行 校 注 ・ 訳 者 松 尾 聰 永 井 和 子 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 図 書 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 皿 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 二 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 六 六 九 業 務 ( 〇 三 ) 二 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 六 八 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ビ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 ◎ SMatuo K. Nagai 1984 ISBN4 ・ 09 ・ 556013 ・ 4 い た し ま し た )

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方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 国 国 と は ず ・ が た り ・ ロ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 京 都 大 学 ) 圄 ー の 萬 葉 集 7 因 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 囮 回 宇 治 拾 遺 物 語 冒 に 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 平 家 物 語 吉 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 竹 取 物 語 囮 謡 曲 集 0 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 語 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 国 御 伽 草 子 集 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 國 好 色 一 代 男 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 圄 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 阿 部 秋 生 ( 実 践 女 子 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 国 回 ー 四 源 氏 物 語 7 田 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 廉 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 更 級 日 記 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) CÜ 3 夜 の 寝 覚 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 ズ 広 島 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 国 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 魃 ( 実 践 女 子 大 学 ) 無 名 草 子 国 近 松 門 左 衛 門 集 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 橘 健 二 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 冒 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 春 雨 物 語 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 国 梁 塵 秘 抄 国 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 暉 埈 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 国 新 古 今 和 歌 集 冒 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 当 古 典 詞 華 集 冒 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 松 田 成 穂 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 )

完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡


枕 草 子 12 ニ 十 二 行 古 活 字 本 ホ 十 三 行 古 活 字 本 2 三 巻 本 系 統 田 中 氏 の 校 本 に お い て 底 本 本 文 の 右 側 に 対 校 に 用 い て そ の 異 同 を 掲 出 し て あ る 本 文 。 田 中 氏 は 三 巻 本 の 第 一 類 本 の う ち 陽 明 文 庫 蔵 ( 墨 付 一 六 七 丁 ) 本 を 対 校 用 本 と さ れ た が 、 第 一 類 本 は 、 日 本 古 典 文 学 大 系 本 ( 三 巻 本 ) の 段 序 で 第 七 九 段 の 「 あ ぢ き な き も の ー ま で の 部 分 を 欠 い て い る の で 、 そ の 部 分 の 諸 段 お よ び 、 そ れ 以 後 の 段 で も 第 一 類 本 に な く て 第 二 類 本 に あ る 数 段 は 、 第 二 類 本 の 田 中 氏 蔵 弥 富 破 摩 雄 氏 旧 蔵 本 を も っ て 補 わ れ た 。 便 宜 上 、 そ れ を お し な べ て 「 三 巻 本 」 と し て 本 書 の 「 脚 注 」 で は 掲 げ て お い た が 、 能 因 本 と 三 巻 本 と で は 段 序 に ち が い が あ る か ら 、 本 書 の 段 の う ち ど の 段 の 対 校 に 用 い ら れ て い る の が 弥 富 本 で あ る か を 明 ら か に す る た め 、 そ れ に 当 る 本 書 の 段 序 を 次 に 掲 げ る 。 第 一 ~ 二 五 段 。 第 二 八 ~ 五 三 段 。 第 五 五 ~ 六 〇 段 。 第 六 二 ~ 八 一 段 ( 八 一 段 は 「 あ ぢ き な き も の 」 の 段 ) 。 第 一 七 三 段 。 第 二 一 三 段 。 第 二 九 五 段 ( こ の 段 は 弥 富 本 で は 本 書 第 一 〇 段 の 末 に 当 る 部 分 に は い る ) 。 第 三 〇 四 段 ( こ の 段 は 弥 富 本 で は 本 書 第 五 二 段 の 末 に 当 る 部 分 に は い る ) 。 右 以 外 の 各 段 は 陽 明 文 庫 本 で あ る が 、 た だ 次 の 諸 段 は 、 第 一 、 二 類 を 通 じ て 三 巻 本 に は 全 く 欠 け て い る 段 で あ る 。 一 ・ 三 〇 三 ・ 三 一 〇 ・ 三 一 第 五 四 ・ 六 一 ・ 八 二 ・ 八 四 ・ 一 一 七 ・ 一 五 二 ・ 二 一 九 ~ 二 二 三 一 四 ・ 三 一 八 ・ 三 二 三 段 。 3 前 田 家 本

完訳 日本の古典 第十三巻 枕草子 ㈡


一 、 本 書 に は 、 第 一 一 八 段 ~ 第 一 = 二 三 段 、 奥 書 を 収 め 、 ま た 、 能 因 本 に は な い 三 巻 本 系 統 の 章 段 を 付 載 し た 。 一 、 本 書 は 、 「 日 本 古 典 文 学 全 集 」 の 『 枕 草 子 』 を も と と し て 新 し く 修 正 、 添 削 の 筆 を 加 え て 成 0 た も の で 子 あ る が 、 曰 は 松 尾 が 原 稿 を 作 成 し 永 井 が 閲 読 加 筆 し 、 は 永 井 が 原 稿 を 作 成 し 松 尾 が 閲 読 加 筆 し た 。 草 一 、 ロ 絵 に 関 し て 、 徳 川 黎 明 会 、 浅 野 長 愛 氏 、 静 嘉 堂 文 庫 ほ か の 協 力 を 得 た 。 記 し て 謝 意 を 表 す る 。 枕

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73 第 166 段 ( 現 代 語 訳 二 七 一 一 ハ ー ) 見 に 出 で 来 て 、 た は ぶ れ さ わ ぎ 笑 ふ も あ ン め り し を 、 「 か う は せ ぬ 事 な り 。 上 月 華 門 。 三 巻 本 「 左 衛 門 の 陣 」 。 一 九 一 九 公 卿 が 着 座 す る 腰 掛 し ゃ う じ じ ゃ う く わ ん じ よ う か ん だ ち め 達 部 の つ き た ま ふ 倚 子 な ど に 、 女 房 ど も の ば り 、 上 官 な ど の ゐ る 床 子 を 、 み な = 0 政 官 の 借 字 。 太 政 官 。 ニ 一 机 に 似 た 背 も た れ の な い 腰 掛 一 三 底 本 原 本 「 う ち と を し 」 。 う ち 倒 し そ こ な ひ た り な ど 、 苦 し が る 者 ど も あ れ ど 、 聞 き も 入 れ ず 。 ニ 三 出 典 不 詳 。 直 訳 す れ ば 「 秋 ぐ 屋 の い と 古 く て 、 瓦 葺 な れ ば に ゃ あ ら む 、 暑 さ の 世 に 知 ら ね ば 、 御 簾 の 外 に 、 ら い な も の だ ろ う か 、 太 政 官 の 地 が 今 や か ゐ に な ろ う こ と を 」 と な む か で ひ ひ と ひ 夜 も 臥 し た る に 、 古 き 所 な れ ば 、 蜈 蚣 と い ふ 物 の 、 日 一 日 落 ち か か り 、 蜂 の 巣 る 。 「 か ゐ 」 は 不 明 。 三 巻 本 「 ・ あ に は か り き や 、 太 政 官 の 地 の い ま や て ん じ ゃ う び と か う ( 夜 行 ) の 庭 と な ら む 事 を 」 。 の 大 き に て 、 つ き あ つ ま り た る な ど 、 い と お そ ろ し き 。 殿 上 人 日 ご と に ま ゐ り 、 ニ 四 「 夏 と 秋 と ゆ き か ふ 空 の か よ だ い じ ゃ う く わ ん よ る 夜 も ゐ 明 か し 、 物 言 ふ を 聞 き て 、 「 秋 ば か り に や 、 大 政 官 の 地 の 、 今 や か ゐ に ひ ち は か た へ す ず し き 風 や 吹 く ら む 」 ( 古 今 ・ 夏 躬 恒 ) に よ る 。 ニ 五 「 七 月 八 日 今 暁 中 宮 太 政 官 ョ な ら む 事 を 」 と 誦 し 出 で た り し 人 こ そ を か し か り し か 。 リ 禁 中 ニ 還 入 」 と 、 三 巻 本 勘 物 に す ず 秋 に な り た れ ど 、 か た へ 涼 し か ら ぬ 風 の 所 が ら な ン め り 。 さ す が に 虫 の 声 な あ る 。 き こ う で ん ニ 六 ニ 六 乞 巧 奠 の 祭 。 還 御 の 前 日 七 月 た な ば た ま つ り ど は 聞 え た り 。 八 日 ぞ 帰 ら せ た ま へ ば 、 七 夕 祭 な ど に て 、 例 よ り は 近 う 見 ゆ る 七 日 に 太 政 官 で 行 わ れ た 。 毛 庭 の 祭 場 が 。 一 説 、 星 が 。 夭 太 政 大 臣 藤 原 為 光 の 次 男 。 参 は 、 ほ ど の せ ば け れ ば 、 な ン め り 。 議 ( 宰 相 ) に な っ た の は 長 徳 二 年 四 月 。 一 六 六 段 は 前 段 と 一 続 き の も の な の で 一 段 に ま と め る 説 も あ る 。 一 六 六 宰 相 中 将 斉 信 、 宣 方 の 中 将 と ニ 九 左 大 臣 源 重 信 の 息 。 正 暦 五 年 ニ 九 ( 究 四 ) 八 月 右 中 将 。 た だ の ぶ の ぶ か た 三 0 後 文 か ら み て 七 月 七 日 の こ と 。 宰 相 中 将 斉 信 、 宣 方 の 中 将 と ま ゐ り た ま へ る に 、 人 々 出 で て 物 な ど 言 ふ に 、 よ る ふ さ い し ゃ う の き こ ず し か は ら ぶ き ニ 四 三 0 み す と ニ 七 か ん

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211 ( 付 ) 第 1 2 段 一 三 巻 本 前 段 に 「 渡 り は 」 の 段 が あ り 、 そ こ に 相 当 す る 前 田 本 、 堺 本 に は 「 た ま っ く り ( 地 名 ) の わ た り 」 と い う 名 が み え る 。 本 文 に 混 乱 が あ り 明 解 は 得 に く い が 「 た ち 」 ~ た ち は た ま っ く り 。 た ち た ち は 仮 に 「 館 」 と み る 。 一 説 「 太 刀 」 。 ニ 玉 で 飾 っ た 美 し い 邸 宅 。 「 太 刀 」 な ら 玉 を ち り ば め た 飾 り 太 刀 。 二 職 に お は し ま す こ ろ 三 こ の 段 三 巻 本 の み 。 長 徳 三 年 ( 究 七 ) あ る い は 四 年 の こ と か 。 う こ ん な い し び は 職 に お は し ま す こ ろ 、 八 月 十 余 日 の 月 あ か き 夜 、 右 近 の 内 侍 に 琵 琶 ひ か せ て 、 四 主 上 付 き の 女 房 。 ↓ 田 七 段 。 一 一 一 巻 本 系 統 諸 本 逸 文 〔 凡 例 〕 一 、 能 因 本 に は 見 え な い 、 三 巻 本 系 統 の 章 段 を 付 載 し た が 、 原 文 ・ お お む 脚 注 ・ 現 代 語 訳 な ど は 概 ね 能 因 本 に つ い て と 同 様 の 方 針 に 従 っ た 。 一 、 本 文 は 『 校 本 枕 冊 子 』 付 巻 の 「 三 巻 本 系 統 諸 本 逸 文 」 に 拠 っ た 。 こ れ は 「 校 本 本 文 篇 に 対 校 で き な か っ た 三 巻 本 系 統 ( 第 一 類 ・ 第 二 類 ) 本 文 を 各 類 本 の 原 文 の 順 序 に 」 田 中 氏 が 掲 げ ら れ た も の で 、 全 体 は 四 〇 段 に 分 段 さ れ て い る 。 本 書 の 章 段 の 分 け 方 は 「 校 本 」 の ま ま と し た 。 本 文 の 内 容 は 次 の と お り で あ る 。 1 、 陽 明 文 庫 本 ( 一 類 ) を 底 本 と す る 段 ー ー ー 一 一 ・ 2 、 弥 富 本 ( 二 類 ) を 底 本 と す る 段 ー ー 一 ・ 四 ・ 一 一 ・ 三 五 ・ 三 六 ・ 四 〇 ( こ の う ち 四 ・ 一 一 ・ 四 〇 は 二 類 本 の み に あ る ) し き 一 た ち は -1 、 ワ 、 陽 明 文 庫 本 を 底 本 と し 弥 富 本 を 対 校 し て あ る 段 以 外 の 章 段 一 、 本 文 の 意 味 不 通 の 箇 所 な ど は 最 小 限 の 校 訂 を 試 み た が 、 能 因 本 の ご と き 「 校 訂 付 記 」 は 省 略 し 、 脚 注 に そ の 旨 記 す に と ど め た 。 オ た だ し 一 、 「 見 出 し 語 」 に つ い て も 原 則 と し て 「 校 本 」 に 拠 っ こ 。 四 ・ 一 一 ・ 一 九 ・ 四 〇 の 各 段 に つ い て は 、 「 校 本 」 に お い て 「 一 本 云 々 」 の 本 文 が 記 載 さ れ 、 そ の 後 に 項 目 本 文 が あ げ て あ る が 、 本 書 で は 「 一 本 云 々 」 は 〔 〕 で 囲 ん だ 。 こ の 場 合 、 項 目 本 文 の 冒 頭 の み を 本 文 部 分 の 「 見 出 し 語 」 と し た 。 さ ら に 四 ・ 四 〇 段 に つ い て は 、 複 数 と お ば し き 項 目 を 含 む の で 、 目 次 に は そ の 項 目 す べ て を 列 挙 し た 。

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枕 草 子 1 日 の う ら う ら と あ る 昼 つ か た 、 い た う 夜 ふ け て 、 子 の 時 な ど 、 思 ひ ま ゐ ら す 一 「 昼 つ か た 」 「 子 の 時 」 を 並 べ て 「 思 ひ ま ゐ ら す る 」 折 に か け る 。 よ な か る ほ ど に 、 を の こ ど も 召 し た る こ そ 、 い み じ う を か し け れ 。 夜 中 ば か り に 、 ま ニ 中 宮 を 、 が 自 然 で あ る が 下 文 に 「 御 笛 」 と あ る の で 帝 と み て お く 。 三 一 条 天 皇 と す れ ば 笛 を 好 ま れ 、 御 笛 の 聞 え た る 、 い み じ う め で た し 。 た こ と が 二 四 一 段 に 見 え る 。 四 源 成 信 。 長 徳 四 年 ( 究 0 十 月 右 近 権 中 将 。 長 保 三 年 ( 一 00D 二 月 二 七 一 成 信 中 将 は 、 入 道 兵 部 卿 宮 の 御 子 に て 四 日 出 家 。 二 十 三 歳 。 以 下 連 想 に よ っ て 話 が 流 れ て い く 。 に ふ だ う ひ や う ぶ き ゃ う の み や 五 村 上 天 皇 の 皇 子 致 平 親 王 。 四 成 信 中 将 は 、 入 道 兵 部 卿 宮 の 御 子 に て 、 か た ち い と を か し げ に 、 、 い ば へ 六 品 兵 部 卿 。 天 元 四 年 ( 九 八 一 ) 五 月 十 い よ か み か ね す け も い と を か し う お は す 。 伊 予 の 守 兼 資 が む す め の 、 忘 ら れ て 、 伊 予 へ 親 の く だ 一 日 出 家 。 六 源 兼 資 。 伊 予 に い た の は 長 徳 あ か っ き い こ よ ひ り , ・ し ほ と 、 、 、 、 か に あ は れ な り け む と こ そ お ば え し か 。 暁 に 行 く と て 、 今 宵 お は 末 か ら 長 保 元 年 頃 か 。 『 栄 花 物 語 』 に 成 信 と 兼 資 女 の 記 事 が 見 え る 。 な ほ し す が た 七 一 説 「 忘 ら れ で 」 と 読 む 。 し ま し て 、 有 明 の 月 に 帰 り た ま ひ け む 直 衣 姿 な ど こ そ 。 ^ そ の 前 の 晩 。 九 女 は さ ぞ 名 残 惜 し か っ た ろ う 、 そ の か み 常 に ゐ て 物 語 し 、 人 の 上 な ど 、 わ ろ き は わ ろ し な ど の た ま ひ し に 。 ま た は 、 ど ん な に し み じ み と し た も の い み も の だ っ た ろ う 、 な ど の 意 省 略 。 物 忌 な ど く す し う す る も の の 、 名 を 姓 に て 持 た る 人 の あ る が 、 こ と 人 の 子 に 一 0 劣 っ て い る の は 劣 っ て い る と た ひ ら は っ き り お っ し や っ た の に 。 な り て 、 平 な ど い へ ど 、 た だ そ の も と の 姓 を 、 若 き 人 々 言 ぐ さ に て 笑 ふ 。 あ り も の い み = 物 忌 を 几 帳 面 に す る 者 で 。 三 さ ま も こ と な る 事 な し 。 兵 部 と て 、 を か し き 方 な ど も か た き が 、 さ す が に 人 な 巻 本 「 く す し う 」 の 次 に 意 不 明 の 一 は ば か 文 が あ る 。 底 本 は 姓 を 記 す の を 憚 っ て 省 い た も の か 。 「 も の の 名 を 」 ど に さ し ま じ り 心 な ど の あ る は 、 御 前 わ た り に 、 「 見 苦 し 」 な ど 仰 せ ら る れ ど 、 ( 現 代 語 訳 三 二 七 ハ ー ) な り の ぶ の あ り あ け 五 一 六 ま へ し ゃ う か た び と

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11 凡 例 凡 例 一 、 本 書 の 底 本 に は 学 習 院 大 学 蔵 三 条 西 家 旧 蔵 の 室 町 時 代 の 書 写 本 を 用 い た 。 「 能 因 が 本 ー を 写 し た と す る 奥 書 が あ る の に 拠 っ て 通 称 「 能 因 本 」 と い わ れ る 。 近 世 か ら 昭 和 十 年 代 ま で 広 く 行 わ れ た 北 村 季 吟 ( 一 六 一 一 四 ~ 一 七 0 五 ) の 著 『 枕 草 子 春 曙 抄 』 の 本 文 の 源 を な す 本 で あ る 。 『 春 曙 抄 』 の 本 文 が 、 能 因 本 の 本 文 に 、 三 巻 本 な ど を 参 考 に し て 、 み だ り に 変 改 の 手 を 加 え た 不 純 本 で あ る の に く ら べ て 、 こ の 本 は 純 粋 度 が 高 い 本 文 を 保 持 し て い る が 、 そ れ ま で の 伝 写 の 間 に 、 や や 粗 雑 な 書 写 を 経 過 し た こ と が あ っ た ら し く て 、 魯 魚 章 草 の 誤 り や 脱 字 な ど も 少 な く は な い よ う で あ る 。 従 っ て 、 そ れ ら の 事 情 に よ っ て 生 ず る 意 味 不 通 の 箇 所 な ど に つ い て は 、 ほ ば 確 実 と 考 え ら れ る 範 囲 内 で 、 他 の 若 干 の 伝 本 に 拠 り 、 ま た き わ め て 稀 に は 意 に よ っ て 推 測 し て 、 最 小 限 度 の 校 訂 を 試 み た 。 一 、 学 習 院 大 学 蔵 三 条 西 家 旧 蔵 本 ( 以 下 「 底 本 」 と 称 す る ) の 校 訂 に 用 い た 伝 本 は 次 の と お り で あ り 、 す べ て 田 中 重 太 郎 氏 編 著 『 校 本 枕 冊 子 』 ( 古 典 文 庫 刊 ) 掲 載 の も の に 拠 っ た 。 能 因 本 系 統 イ 吉 田 幸 一 氏 蔵 富 岡 家 旧 蔵 本 ロ 高 野 辰 之 氏 ( 斑 山 文 庫 ) 旧 蔵 本 〔 上 巻 欠 〕 十 行 古 活 字 本

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225 ( 付 ) 第 29 ~ 37 段 ま き ゑ 蒔 絵 は 唐 草 。 三 四 火 桶 は つ く り ゑ 火 桶 は 赤 色 。 青 色 。 白 き に 作 絵 も よ し 。 三 五 夏 の し つ ら ひ は よ る 夏 の し つ ら ひ は 夜 。 三 六 冬 の し つ ら ひ は 冬 の し つ ら ひ は 昼 。 三 七 畳 は ひ を け 三 三 蒔 絵 は あ か い ろ あ を い ろ し ろ ひ る ( 現 代 語 訳 三 六 一 一 ハ ー ) 一 0 漆 を 塗 っ た 上 に 、 金 ・ 銀 ・ 貝 な ど を 用 い て 模 様 を 作 り 、 絵 の 具 で 彩 色 し て み が き 上 げ る 。 = つ る 草 の 、 巻 き な が ら 伸 び る 形 を 表 し た 図 柄 。 多 く の 種 類 が あ る 。 一 ニ 赤 や 青 の 漆 塗 り の 地 を い う の で あ ろ う 。 一 三 地 塗 り を し な い 白 木 。 一 説 、 白 塗 り の 地 。 一 四 墨 絵 の 上 に 彩 色 を ほ ど こ し た も の 。 一 五 三 五 ・ 三 六 段 は 二 類 本 の み に あ る 。 あ る い は 一 段 に ま と め う る 一 六 室 内 装 飾 、 調 度 類 の 設 備 等 を さ す 。