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検索対象: 完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥

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完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


完 訳 日 本 の 古 典 19 源 氏 物 語 六 阿 部 秋 生 ・ 秋 山 虔 ・ 今 井 源 衛 ・ 鈴 木 日 出 男 校 注 ・ 訳 0 彡 ク 0 小 学 館

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


完 訳 日 本 の 古 典 第 十 九 巻 源 氏 物 語 因 昭 和 引 年 7 月 引 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 阿 部 秋 生 秋 山 虔 校 注 ・ 訳 者 今 井 源 衛 鈴 木 日 出 男 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 九 一 一 ー 四 七 六 三 業 務 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 一 一 一 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か ヒ め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 A. Abe K. Akiyama G. lmai H. Suzuki い た し ま し た ) ISBN4 ・ 09 ・ 556019 ・ 3 1986

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日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) 圄 ー 国 萬 葉 集 7 内 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 竹 取 物 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 土 佐 日 記 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 圄 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) ロ ロ 源 氏 物 語 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 和 泉 式 部 日 記 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 窿 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 更 級 日 記 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 夜 の 寝 覚 冒 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 一 ( 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 無 名 草 子 橘 健 一 一 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 今 昔 物 語 集 7 国 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 ー 国 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 国 梁 廛 秘 抄 CÜ 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 3 国 新 古 今 和 歌 集 松 田 成 穗 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 国 国 と は ず ・ カ た り ・ ロ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 囮 回 宇 治 拾 遺 物 語 品 讐 ( 専 修 大 学 ) 市 古 員 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 囮 平 家 物 語 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 囿 謡 曲 集 0 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 囮 狂 言 集 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 国 御 伽 草 子 集 好 色 一 代 男 康 降 ( 早 稲 田 大 学 ) 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 好 色 一 代 女 谷 協 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 万 の 文 反 古 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 国 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 国 近 松 門 左 衛 門 集 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 島 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 春 雨 物 語 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 国 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 暉 埈 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 古 典 詞 華 集 目 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 )

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


引 歌 一 覧 395 く な ら ば 、 初 雁 が 空 を 鳴 き な が ら 飛 び 渡 る よ う に 、 私 も 泣 き 若 菜 上 な が ら 御 所 の 外 か ら 思 い や る こ と に し よ う 。 こ と ・ は が き ・ ・ 6 沖 っ 波 荒 れ の み ま さ る 宮 の う ち は 年 経 て 詞 書 に 「 七 条 后 」 の 亡 く な っ た 後 に 詠 ん だ と あ る 。 「 七 条 住 み し 伊 勢 の 海 人 も 舟 流 し た る 心 地 し て 寄 ら む 方 后 」 は 、 宇 多 天 皇 の 中 宮 、 温 子 の こ と 。 そ の 御 所 の 亭 子 院 く れ な ゐ し ぐ れ な く 悲 し き に 涙 の 色 の 紅 は わ れ ら が な か の 時 雨 が 七 条 に あ っ た と こ ろ か ら の 呼 称 。 作 者 伊 勢 の 宮 仕 え は 多 も み ぢ に て 秋 の 紅 葉 と 人 々 は お の が 散 り 散 り 別 れ な は 年 に 及 ん だ 。 こ れ は お そ ら く 、 七 条 后 の 一 周 忌 ( 延 喜 八 年 は な す す き 頼 む 蔭 な く な り は て て と ま る も の と は 花 薄 君 な き 〈 九 0 ◇ 六 月 ) が 過 ぎ て 、 最 後 ま で 残 っ た 宮 仕 え 人 も い よ い 庭 に 群 れ 立 ち て 空 を 招 か ば 初 雁 の 鳴 き 渡 り つ つ よ 御 所 を 立 ち 去 ろ う と す る 時 に 詠 ま れ た 歌 で あ ろ う 。 末 尾 ( 古 今 ・ 雑 体 ・ 長 歌 ・ 一 00 六 伊 勢 ) よ そ に こ そ 見 め の 「 よ そ に こ そ 見 め 」 は 、 多 年 住 み な れ て き た 御 所 を 、 こ 沖 の 波 が 荒 れ ま さ る ば か り の よ う な こ の ご ろ の 亭 子 院 の 御 所 れ か ら は 自 分 と は 無 縁 の も の と し て 外 か ら 眺 め や る ほ か な で は 、 長 年 住 み 続 け て き た 伊 勢 の 海 人 も 舟 を 流 し て し ま っ た 、 の 気 持 で あ る 。 物 語 で は 、 朱 雀 院 出 家 後 の 女 三 の 宮 が よ う な 気 持 に な り 、 ど こ の 岸 辺 に も た ど り つ く す べ と て な く 後 見 も な く な っ て 孤 立 無 援 に な り か ね な い 危 惧 を 、 「 誰 を 悲 し い も の だ か ら 、 紅 色 の 涙 は 我 々 の 身 に 降 り そ そ ぐ 時 雨 で 頼 む 蔭 に て : ・ 」 と す る 。 「 頼 む 蔭 」 の 歌 語 だ け の 共 通 と も あ り 、 秋 の 紅 葉 と な っ て 人 々 が め い め い ち り ぢ り 別 れ て 行 っ み え る が 、 華 麗 な 日 々 を 過 し た 宮 廷 と の 決 別 を 思 う 気 持 を て し ま っ た な ら 、 後 に は 頼 み に な る 木 陰 一 つ と て な く な っ て 、 重 視 し た い 。 は な す す き 残 る も の と い え ば 花 薄 だ け が 、 主 の 亡 く な っ た 庭 に 群 が り 立 ・ ・ 8 老 い ぬ れ ば さ ら ぬ 別 れ の あ り と い へ ば い よ い よ つ ば か り で 、 そ の 花 薄 の 穂 が 亡 き 主 の 魂 を 空 に 向 っ て 呼 び 招 見 ま く ほ し き 君 か な ( 伊 勢 物 語 ・ 八 十 四 段 ) 引 歌 一 覧 、 こ の 「 引 歌 一 覧 」 は 、 本 巻 ( 若 菜 上 ・ 若 菜 下 ) の 本 文 中 に ふ ま え ら れ て い る 歌 ( 引 歌 ) で 、 脚 注 欄 に 掲 示 し た 歌 を ま と め た も の で あ る 。 一 、 掲 出 の 仕 方 は 、 は じ め に 、 引 歌 表 現 と み ら れ る 本 文 部 分 の ペ ー ジ 数 と 行 数 を あ げ 、 そ の 引 歌 お よ び 出 典 を 示 し 、 以 下 、 行 を 改 め て 、 歌 の 現 代 語 訳 と 解 説 を 付 し た 。 へ

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


家 後 の 独 り 身 と は い え 、 源 氏 と の 、 恋 の 再 燃 の 不 都 合 さ を ぶ れ ば 信 太 の 森 の 千 重 は も の か は 」 ( 出 典 末 詳 ) を 掲 げ る 。 『 源 氏 釈 』 な ど は 他 の 歌 を 掲 げ る な ど 、 古 来 諸 説 が あ る 。 4 思 っ て い る 。 む ら と り た ま も 9 な . っ 、 ・ 0 1 春 の 池 の 玉 藻 に 遊 ぶ に ほ 鳥 の 足 の い と な き 恋 も ・ 矼 ・ 3 群 鳥 の 立 ち に し わ が 名 い ま さ ら に 事 な し ぶ と も 語 ( 後 撰 ・ 春 中 ・ 七 = 宮 道 高 風 ) す る か な し る し あ ら め や ( 古 今 ・ 恋 三 ・ 六 七 四 読 人 し ら ず ) 物 う わ ~ 春 の 池 の 、 玉 の よ う に 美 し い 藻 の 間 を 泳 ぎ め ぐ っ て い る に お 群 鳥 の 羽 ば た く よ う に 、 私 の 噂 が ば っ と 立 っ て し ま っ た が 、 氏 源 鳥 の 、 そ の 足 は せ わ し く 動 い て い る 。 私 も ま た 同 じ よ う に 、 い ま さ ら 何 も な い よ う な 顔 を し て も 、 効 果 が あ る だ ろ う か 。 お ば ろ づ き ょ 心 の 余 裕 の な い 恋 に 苦 し む こ と で あ る 。 前 出 ( ↓ 行 幸 同 四 〇 三 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 朧 月 夜 と の 再 会 を ち ゅ う ち ょ 願 い な が ら 躊 躇 し て も い る 源 氏 が 、 こ の 歌 に 即 し て 「 立 ち 第 一 句 か ら 「 に ほ 鳥 の 」 ま で 序 詞 。 「 に ほ 鳥 」 は 、 水 中 に に し わ が 名 、 今 さ ら に 取 り 返 し た ま ふ べ き に や 」 と 思 い 直 長 く も ぐ る 習 性 を 持 つ 。 和 歌 で も そ の 習 性 を 連 想 さ せ る 例 が 多 い 。 物 語 で は 、 源 氏 と 朧 月 夜 の 再 会 す る 条 に 引 か れ た 。 す と こ ろ か ら 、 再 会 が 決 意 さ れ て い く 。 な お 、 こ こ で の 1 一 1 ロ 「 い と な き 恋 も す る か な 」 の 情 感 を 底 流 さ せ な が ら 、 物 語 「 わ が 名 」 と は 、 相 手 の 朧 月 夜 に 即 し た 言 い 方 で あ る 。 し の だ く す の き い づ み は 一 気 に 恋 の 場 面 へ と 展 開 す る 。 な お 、 も と の 「 に ほ 鳥 」 和 泉 な る 信 太 の 森 の 楠 の 千 枝 に わ か れ て 物 を こ を し ( 古 今 六 帖 ・ 第 一 一 「 森 」 ) そ 思 へ を 、 夫 婦 仲 の よ さ を 連 想 さ せ る 「 鴛 鴦 」 に 替 え て 引 い た と 和 泉 国 に あ る 信 太 の 森 の 楠 が 、 た く さ ん の 枝 に 分 れ て 生 い 立 こ ろ か ら 、 い よ い よ 恋 の 熱 い 情 感 を そ そ り た て る 表 現 に な っ て い る 。 っ て い る 。 同 じ よ う に 、 あ な た を 思 う 私 の 心 も 千 々 に 乱 れ る ば か り で あ る 。 ・ ・ 6 今 日 の み と 春 を 思 は ぬ と き だ に も 立 っ こ と や す ( 古 今 ・ 春 下 ・ 一 三 四 凡 河 内 躬 恒 ) き 花 の か げ か は 第 一 句 か ら 「 楠 の 」 ま で が 序 詞 。 物 語 で は 、 源 氏 が 和 泉 前 今 日 限 り と 春 を 惜 し ま ぬ 日 で さ え も 、 容 易 に は 立 ち 去 り が た 司 を 案 内 人 に 仕 立 て て 、 朧 月 夜 に 強 引 に 逢 い に 行 こ う と す い 花 の 陰 で あ る よ 。 ま し て 春 の 果 て の 今 日 は 、 立 ち 去 れ る も る 文 脈 に 引 か れ た 。 和 泉 前 司 の 案 内 を 「 こ の 信 太 の 森 を 道 の で は な い の し る べ に 」 と す る 表 現 に は 機 知 的 な お も し ろ さ も 含 ま れ 春 の 果 て に 詠 ま れ た 歌 。 物 語 で は 、 朧 月 夜 の 君 に 再 会 し た る が 、 下 句 の 「 千 枝 に わ か れ て : ・ 」 が ひ び い て い る だ け に 、 源 氏 が 、 執 着 の あ ま り 立 ち 去 り が た い と す る 表 現 。 朧 月 夜 再 会 を 直 前 に 千 々 に 乱 れ る 源 氏 の 動 揺 が 暗 示 さ れ て い る 。 お う せ な お 、 『 紫 明 抄 』 な ど で は 「 わ が 思 ふ こ と の し げ さ に な ら 本 人 と は も ち ろ ん 、 過 往 の 逢 瀬 を 思 い 起 さ せ る 藤 の 花 の も

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「 移 し 」 は 移 し 染 め に す る 材 料 。 「 水 鳥 の 」 は 枕 詞 。 『 古 今 前 出 ( ↓ 胡 蝶 団 四 三 四 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 紫 の 上 の 、 女 三 の 六 帖 』 第 二 帖 「 山 」 に は 初 句 「 白 露 は 」 。 同 第 三 帖 「 水 鳥 」 宮 に 親 交 を 求 め よ う と す る 言 辞 と し て 引 か れ た 。 こ こ で は 、 に は 初 二 句 「 紅 葉 す る 秋 は 来 に け り 」 。 こ の 詞 句 の 異 同 な 出 家 な ど と い う 歌 意 と は 無 関 係 で 、 「 同 じ か ざ し 」 に 、 紫 語 の 上 と 女 三 の 宮 の 従 姉 妹 同 士 と い う 縁 故 関 係 の 意 を こ め て ど か ら も 、 平 安 時 代 の 伝 承 古 歌 で あ っ た と 知 ら れ る 。 物 語 物 氏 の 紫 の 上 が 、 ひ と り 手 習 に 心 慰 め て い た と あ る が 、 こ の よ む し ろ だ っ ぬ き か は 源 う な 古 歌 や 、 あ る い は そ れ を ふ ま え た 自 作 歌 を 書 い て い た 席 田 の 席 田 の 伊 津 貫 河 に や 住 む 鶴 の 住 の で あ ろ う 。 紫 の 上 の 「 身 に ち か く ・ : 」 の 歌 は 、 右 の 古 歌 む 鶴 の 住 む 鶴 の 千 歳 を か ね て そ 遊 び あ へ る 千 歳 を ( 催 馬 楽 「 席 田 」 ) か ね て ぞ 遊 び あ へ る の 「 青 葉 の 山 の 色 づ く 」 景 が 、 男 ( 源 氏 ) の 心 変 り と し て 席 田 の 、 席 田 の 伊 津 貫 河 に よ 、 住 む 鶴 が 、 住 む 鶴 が 、 住 む 鶴 捉 え 直 さ れ る と こ ろ か ら 発 想 さ れ て い る 。 ま た 源 氏 の 返 歌 が 、 千 年 も の 長 寿 繁 栄 を 祈 念 し て 、 舞 い 合 っ て い る 、 千 年 ま も そ れ に 対 し て 、 「 水 鳥 の 青 羽 は 色 も か は ら ぬ を ー と 反 発 で も と 、 舞 い 合 っ て い る 。 す る と こ ろ か ら 詠 ま れ る 。 ・ 間 ・ 1 秋 萩 の 下 葉 色 づ く 今 よ り や ひ と り あ る 人 の 寝 ね 「 席 田 」 は 美 濃 国 の 郡 名 、 現 在 の 岐 阜 県 本 巣 郡 。 「 伊 津 貫 ( 古 今 ・ 秋 上 ・ 一 一 = 0 読 人 し ら ず ) か て に す る 河 」 は 現 在 の 糸 賀 川 。 も と も と 、 美 濃 国 の 民 謡 で あ っ た ろ ね や 秋 萩 の 下 葉 が 色 づ く こ れ か ら が 、 ひ と り 閨 に あ る 者 が 寝 つ き う 。 「 か ね て 」 「 遊 ぶ 」 は 、 繁 栄 を 予 祝 し て 、 歌 舞 を す る 意 。 に く く な る の だ 。 典 型 的 な 予 祝 の 歌 で あ る 。 物 語 の 、 紫 の 上 主 催 の 薬 師 仏 供 秋 夜 の 孤 の 悲 愁 を 詠 ん だ 歌 。 物 語 の 源 氏 の 歌 で は 、 こ の 養 の 宴 で 、 人 々 が 禄 の 白 い 衣 装 を 肩 に か け て 歩 む さ ま を 、 歌 の 「 秋 萩 の 下 葉 色 づ く 」 景 を 女 の 男 へ の 恨 み と 捉 え 、 自 「 千 歳 を か ね て あ そ ぶ 鶴 の 毛 衣 」 に 見 ま が う ほ ど だ と す る 。 六 条 院 の ま す ま す の 繁 栄 を 思 わ せ る 表 現 で あ る 。 分 の 心 は 変 ら ぬ の に 紫 の 上 が 勝 手 に 恨 ん で い る と 反 発 し た 。 ご ろ も ・ 別 ・ 8 お き な さ び 人 な と が め そ か り 衣 今 日 ば か り と ぞ ・ 間 ・ わ が 宿 と 頼 む 吉 野 に 君 し 入 ら ば 同 じ か ざ し を さ し こ そ は せ め ( 後 撰 ・ 恋 四 人 一 0 伊 勢 ) ( 伊 勢 物 語 ・ 百 十 四 段 ) 鶴 も 鳴 く な る と が 私 が 年 寄 ふ う に ふ る ま う の を 咎 め て く だ さ る な 。 狩 の お 供 の こ の 世 が 厭 わ し く な っ た 時 の 住 み か に し よ う と 思 っ て い る 吉 狩 衣 を 着 る の も 今 日 限 り 、 鶴 も 今 日 限 り と 鳴 い て い る よ う だ 。 野 の 山 に 、 あ な た も い っ し ょ に 入 ろ う と い う の な ら ば 、 同 じ せ り か わ か ざ し を 仲 よ く さ し て 暮 す こ と に し よ 、 つ 。 光 孝 天 皇 の 芹 河 行 幸 で 、 年 老 い た 供 人 の 詠 ん だ 歌 。 『 後 撰 か り ぎ ぬ み の の く に

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の 自 分 を 食 う こ と に な る か も 分 ら な い 集 』 ( 雑 一 ・ 一 0 七 七 ) で は 、 在 原 行 平 の 作 。 そ の 時 、 六 十 九 歳 。 物 語 で は 、 老 齢 の 明 石 の 尼 君 が 、 孫 の 女 御 に 昔 語 り す る の 詞 書 に よ れ ば 「 く ま の く ら 」 と い う 山 寺 の 僧 が 、 歌 を 詠 め く ら を 明 石 の 君 に 咎 め ら れ た の に 対 し て 、 「 昔 の 世 に も 、 か や と 言 わ れ て 詠 ん だ 歌 。 そ の 地 名 を 「 熊 の 食 は む 」 と 詠 み こ ふ る び と う な る 古 人 は 、 罪 ゆ る さ れ 」 た と 応 ず る 。 言 葉 に 即 し た 引 ん だ 機 知 が 、 物 名 歌 の ゆ え ん 。 飢 餓 の 獣 を 救 う た め に わ が 歌 で は な い が 、 晴 れ の 場 に お け る 老 人 の あ り 方 と し て 、 右 身 を 投 ず る 、 い わ ゆ る 捨 身 の 思 想 を 詠 ん だ 歌 で あ る 。 物 語 せ の 歌 を ふ ま え て い る と み ら れ る 。 の 明 石 の 入 道 が 、 「 熊 、 狼 に も 施 し は べ り な む 」 と し た と 人 の 親 の 心 は 闇 に あ ら ね ど も 子 を 思 ふ 道 に ま ど こ ろ が 、 こ れ に よ っ て い る 。 入 道 の 、 死 を 覚 悟 し て の 入 山 ひ ぬ る か な ( 後 撰 ・ 雑 一 ・ 一 一 0 三 藤 原 兼 輔 ) で あ る こ と を 語 っ て い る 。 前 出 ( ↓ 三 九 六 ハ 「 上 段 ) 。 物 語 で は 、 明 石 の 君 が 、 明 石 の 地 ・ 四 ・ 飛 ぶ 鳥 の 声 も 聞 こ え ぬ 奥 山 の 深 き 心 を 人 は 知 ら ( 古 今 ・ 恋 一 ・ 吾 一 五 読 人 し ら す ) に ひ と り 残 る 父 入 道 を 思 い や る 歌 に ふ ま え ら れ て い る 。 俗 な む 飛 ぶ 鳥 の 声 も 聞 こ え な い 奥 山 が 奥 深 い よ う に 、 私 の 心 の 奥 深 世 間 を 捨 て た 入 道 も 、 子 孫 を 思 う 「 心 の 闇 ー ば か り は 晴 ら せ ま い と す る 。 い と こ ろ に 秘 め た 思 い を 、 あ の 人 に 知 っ て も ら い た い も の だ 。 ・ 囲 ・ 6 外 国 は 水 草 清 み 事 し げ き 都 の 中 は す ま ず ま さ れ 第 一 句 か ら 「 奥 山 の 」 ま で が 序 詞 。 物 語 で は 、 明 石 の 君 が か ち ょ う よ せ い ( 花 鳥 余 情 ) 父 入 道 の 入 山 を 、 「 鳥 の 音 聞 こ え ぬ 山 」 と 言 っ た 。 恋 の 感 遠 い 他 国 に は 水 草 が 清 ら か に 生 い 茂 っ て い る の で 、 こ の わ す 情 と は 関 係 な く 、 深 い 山 奥 で あ る こ と を 強 調 し た 表 現 で あ る 。 ら わ し い こ と の 多 い 都 の 中 に は 住 ま な い ほ う が よ い 。 げ ん び ん や し ゆ だ ら ふ く ぢ -4 ・ ワ 3 出 典 未 詳 。 『 古 今 著 聞 集 』 で は 、 玄 賓 僧 都 の 入 山 の 折 の 歌 ・ 耶 輸 陀 羅 が 福 地 の 園 に 種 ま き て あ は む 必 ず 有 為 ( 異 本 紫 明 抄 ) 覧 と す る ( 「 水 草 清 し 」 「 天 の 下 に は 住 ま ぬ 」 と あ る ) 。 「 住 ま 」 「 澄 の 都 に 耶 輸 陀 羅 の お ら れ る 極 楽 世 界 の 楽 園 で 、 こ の 移 り や す く は か 一 ま 」 の 掛 詞 。 物 語 で は 、 明 石 の 入 道 の 書 簡 に 、 入 山 の 覚 悟 歌 な い 現 世 の 都 に す ぐ れ た 因 縁 の 種 を ま い て 、 必 ず お め に か か を 述 べ て 、 「 水 草 清 き 山 の 末 に て 勤 め 」 よ う 、 と あ る 。 ろ う 。 ・ 4 身 を 捨 て て 山 に 入 り に し 我 な れ ば 熊 の く ら は む ( 拾 遺 ・ 物 名 三 全 読 人 し ら ず ) 出 典 未 詳 。 「 耶 輸 陀 羅 」 は 、 釈 迦 が 太 子 の 時 の 妃 。 「 福 地 の こ と も お ば え ず 4 わ が 身 を 捨 て て 山 に 入 っ て し ま っ た 自 分 で あ る か ら 、 熊 が こ 園 は 、 福 徳 の 生 ず る 所 、 極 楽 世 界 。 物 語 で は 、 明 石 の 尼 と っ く に

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と し て し ば し ば み ら れ る 。 こ の 会 話 が 、 源 氏 の そ の ま ま 居 出 典 未 詳 。 物 語 で は 、 柏 木 の 、 密 通 露 顕 後 の 苦 悶 を 語 る 。 残 る 一 因 に も な っ て い る 。 「 朝 夕 涼 み も な き こ ろ な れ ど 、 身 も 凍 む る 心 地 」 と い う の ひ ぐ ら し ・ 期 ・ 5 来 め や と は 思 ふ も の か ら 蜩 の 鳴 く タ 暮 は 立 ち 待 は 、 こ の 歌 よ り も さ ら に 困 惑 し た 苦 し み で あ る 。 語 . 4 た れ つ つ ( 古 今 ・ 恋 五 ・ 耄 一 一 読 人 し ら ず ) 人 の 親 の 心 は 闇 に あ ら ね ど も 子 を 思 ふ 道 に ま ど 物 あ の 人 が 確 か に 来 る と は 思 わ れ な い も の の 、 蜩 が 鳴 き 出 す タ ひ ぬ る か な ( 後 撰 ・ 雑 一 ・ 一 一 0 三 藤 原 兼 輔 ) 氏 源 暮 に な る と 、 お の ず か ら 立 ち 上 が っ て は 待 っ て し ま う の だ 。 前 出 ( ↓ 三 九 六 ハ ー 上 段 ) 。 物 語 は 、 朱 雀 院 の 、 女 三 の 宮 を 思 物 語 で は 、 女 三 の 宮 の も と に あ り な が ら も 、 紫 の 上 の 安 否 う 親 心 を 語 る 。 宮 に 対 す る 源 氏 の 夜 離 れ が 続 く と 知 ら さ れ 、 を 気 づ か う 源 氏 の 歌 に ふ ま え ら れ て い る 。 タ ベ の 蜩 の 声 に さ ら に 宮 の 懐 妊 の 報 に 接 し た 院 は 、 宮 に 不 都 合 が あ っ た か と も 田 5 せ き た て ら れ る 思 い を い う 。 . い 、 い よ い よ 「 こ の 道 は 離 れ が た 」 い 思 い と な る 。 っ 0 ワ 」 0 ・ つ い か ば か り 恋 て ふ 山 の 深 け れ ば 入 り と 入 り ぬ る っ 乙 1 冬 な が ら 春 の 隣 の 近 け れ ば 中 垣 よ り ぞ 花 は 散 り ふ か や ぶ け る ( 古 今 六 帖 ・ 第 四 「 恋 」 ) 人 ま ど ふ ら む ( 古 今 ・ 雑 体 ・ 誹 諧 歌 ・ 一 0 = 一 清 原 深 養 父 ) い っ た い ど れ ほ ど 恋 と い う 山 は 深 い た め に 、 そ こ に 入 り こ ん 季 節 は 冬 の ま ま な が ら 、 春 が 隣 の 近 く ま で 来 て い る の で 、 境 だ 人 が 一 人 残 ら す 道 に 迷 う の で あ ろ う か 。 の 垣 根 越 し に 白 い 花 が 降 っ て き た の だ っ た 。 物 語 で は 、 柏 木 の 密 通 事 件 に 、 さ ら に わ が 過 往 の 密 通 を も 実 際 は 雪 な の に 、 「 花 」 と 見 立 て た 表 現 。 同 じ 作 者 の 類 想 回 顧 し て み る 源 氏 に つ い て 、 「 恋 の 山 路 は え も ど く ま じ き 歌 ( 冬 ・ 三 三 0 ) も あ る 。 物 語 で は 、 六 条 院 の 試 楽 の 華 麗 な 場 御 心 ま じ り け る 」 と す る 。 奥 深 い 山 路 ゆ え に 迷 い 込 む の も を 語 る 。 冬 十 二 月 で 「 雪 の た だ い さ さ か 散 る 」 の を 、 春 も 当 然 と い う 気 持 も あ り 、 そ う 思 え ば あ か ら さ ま に 柏 木 や 宮 近 い と し な が ら 、 ま だ 開 か ぬ 梅 の 花 を 想 像 し て い る 。 次 項 の 歌 と 関 連 し あ う 。 を 批 判 で き な い 思 い で あ る 。 理 性 の ま ま な ら ぬ 恋 の 執 着 を 、 絶 望 的 に 捉 え た 表 現 と な っ て い よ う 。 ・ に ほ は ね ど ほ ほ ゑ む 梅 の 花 を こ そ 我 も を か し と ( 曾 丹 集 ) ・ ・ 3 夏 の 日 も 朝 夕 涼 み あ る も の を な ど わ が 恋 の ひ ま 折 り て な が む れ な か る ら む ( 源 氏 釈 ) 今 を 盛 り に 咲 き に お っ て は い な い け れ ど も 、 ほ こ ろ び か け た 夏 の 日 だ っ て 朝 夕 は 涼 し い 時 も あ っ て 休 ま る も の な の に 、 ど 梅 の 花 を 、 こ の 自 分 も 美 し い と 思 い 、 手 折 っ て 眺 め る こ と に い と ま う し て 私 の 恋 は 休 ま る 暇 と て な い の で あ ろ う か 。 す る 。

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ひ ら ・ 烱 ・ 7 ひ も ろ ぎ は 神 の 心 に う け つ ら し 比 良 の 山 さ へ 木 ・ ・ 5 秋 の 夜 の 千 夜 を 一 夜 に な せ り と も こ と ば 残 り て ふ か ろ ら ( 伊 勢 物 語 ・ 二 十 二 段 ) ( 河 海 抄 ) 鶏 や 鳴 き な む 綿 鬘 せ り 供 え 物 を 神 の 心 は お 受 け く だ さ っ た ら し い 。 比 良 の 山 に ま で 、 た と え 長 い 秋 の 夜 の 千 夜 を 一 夜 に し た と し て も 、 二 人 の 間 に 語 白 々 と 木 綿 が か け て あ る 。 は 言 葉 が 尽 き な い ま ま 、 夜 明 け を 告 げ る 鶏 が 鳴 い て し ま う だ 物 ろ う 。 氏 出 典 未 詳 。 「 ひ も ろ ぎ 」 は 神 へ の 供 え 物 。 比 良 の 山 の 白 雪 源 を 「 木 綿 鬘 」 に 見 立 て た 歌 。 『 花 鳥 余 情 』 に よ れ ば 、 『 袋 草 前 出 ( ↓ タ 顔 田 四 四 七 ハ ー 上 段 ) 。 物 語 で は 、 住 吉 参 詣 の 晴 儀 の 子 』 で こ れ を 菅 原 文 時 の 作 と す る と こ ろ か ら 、 物 語 本 文 で 感 興 が 尽 き ぬ あ ま り 、 千 夜 の 長 さ を こ の 一 夜 に お し こ め た た か む ら お う せ 篁 の 作 と し て い る の は 作 者 を 混 同 し た た め か 、 と み て い い と す る 。 恋 と は 無 関 係 だ が 、 逢 瀬 の 名 残 惜 し さ と 同 様 に 、 る 。 物 語 で は 、 住 吉 社 頭 で の 晴 儀 の 翌 朝 、 昨 日 と は う っ て 感 興 を ず っ と 持 続 さ せ た い 気 持 で あ る 。 う ぐ ひ す 変 っ て 、 一 面 が 霜 の 白 さ に 蔽 わ れ る 趣 。 こ の 歌 を 引 き な が ・ ・ 5 花 の 香 を 風 の た よ り に た ぐ へ て そ 鶯 さ そ ふ し る ( 古 今 ・ 春 上 ・ 一 三 紀 友 則 ) ら 、 そ の 白 さ を 神 の か け た 木 綿 と み て 、 神 が 源 氏 の 営 む 祭 べ に は や る 春 の 風 を 手 紙 と し 、 梅 の 花 の 香 り を そ れ に 添 え て や っ て 、 ま 祀 を 受 納 し た 証 と す る 。 紫 の 上 、 明 石 の 女 御 、 中 務 の 君 の だ 姿 を 見 せ な い 鶯 を 誘 い 出 す 案 内 と し よ う よ 。 唱 和 を つ な ぎ と め る 機 能 を 果 し て も い る 。 せ ん ぎ い ち と せ り 0 ・ つ 0 千 歳 千 歳 千 歳 や 千 歳 や 千 年 の 千 歳 や 前 出 ( ↓ 初 音 団 四 三 一 ハ ー 上 段 な ど ) 。 物 語 は 、 春 宵 の 六 条 院 の ま ん ギ 、 い よ ろ づ よ 万 歳 万 歳 万 歳 や 万 歳 や 万 代 の 万 歳 や 女 楽 の 場 面 。 こ の 歌 に よ っ て 、 梅 の 香 と 簾 中 の 薫 香 に 焦 点 せ ん ぎ い の ほ う ( 神 楽 歌 「 千 歳 法 」 ) を 合 せ な が ら 、 お の ず と 誰 し も の あ こ が れ る 春 園 と し て の 、 ( 本 ) 千 年 、 千 年 、 千 年 も 久 し く あ る よ う に 、 千 年 も 久 し く 華 麗 な 女 楽 の 場 が 設 定 さ れ て い る 。 ち と せ せ ん ぎ い あ る よ う に 、 千 年 の 千 歳 で あ る よ う に 。 ・ ・ 7 鶯 の 羽 風 に な び く 青 柳 の 乱 れ て も の を 思 ふ こ ろ 、 刀 十 / ( 末 ) 万 年 、 万 年 、 万 年 も 久 し く あ る よ う に 、 万 年 も 久 し く ( 河 海 抄 ) よ ろ ず よ ま ん ざ い あ る よ う に 、 万 代 の 万 歳 で あ る よ う に 。 鶯 の か す か な 羽 風 で な び き 揺 れ る 青 柳 の 枝 の よ う に 、 あ れ こ か み あ げ う た れ 揺 れ 乱 れ て 物 思 い に 屈 す る 今 日 こ の ご ろ で あ る よ 。 神 楽 で 小 前 張 が 終 っ て 神 上 に 入 り 、 呪 文 の よ う に 謡 わ れ る 歌 で あ る 。 物 語 で は 、 住 吉 参 詣 二 日 目 の 早 朝 、 神 楽 を 奏 す 出 典 未 詳 。 初 句 か ら 「 青 柳 の 」 ま で が 序 詞 。 物 語 で は 、 右 き や し ゃ る 場 面 で 、 こ の 歌 が 繰 り 返 し 謡 わ れ て い る 。 の 歌 の 序 詞 の 景 が 、 女 三 の 宮 の 華 奢 な 美 し さ の 比 喩 と し て ゅ と り

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凡 例 : 若 菜 上 ・ 若 菜 下 : 校 訂 付 記 : 巻 末 評 論 ・ 引 歌 一 覧 : 各 巻 の 系 図 : 官 位 相 当 表 ・ : 図 録 : 目 次 原 文 現 代 語 訳 ・ : 三 0 四 ・ : 三 九 五