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完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩


完 訳 日 本 の 古 典 23 源 氏 物 語 十 阿 部 秋 生 ・ 秋 山 虔 ・ 今 井 源 衛 ・ 鈴 木 日 出 男 校 注 ・ 訳 館 0 ′ ク 0 0

完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩


完 訳 日 本 の 古 典 第 二 十 三 巻 源 氏 物 国 昭 和 年 間 月 引 日 初 版 発 行 定 価 一 九 〇 〇 円 阿 部 秋 生 秋 山 虔 校 注 ・ 訳 者 今 井 源 衛 鈴 木 日 出 男 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 二 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 二 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 一 四 一 業 務 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan A. Abe K. Akiyama ( 著 者 検 印 は 省 略 1988 G. lmai H. Suzuki い た し ま し た ) ISBN4 ・ 09 ・ 556023 ・ 1

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賢 木 一 七 四 ( 三 八 七 ) ・ 総 角 3 一 一 0 五 ( 四 八 九 ) あ 秋 の 野 の 草 の 袂 か 花 薄 ほ に 出 で て 招 く 袖 と 見 ゆ ら む 飽 か ざ り し 君 が 匂 ひ の 恋 し さ に 梅 の 花 を そ 今 朝 は 折 り つ る タ 顔 田 二 0 ( 四 四 五 ) ・ 宿 木 一 0 七 ( 一 宅 五 ) 手 習 = 一 0 ( 四 四 一 ) 秋 の 夜 に 雨 と き こ え て 降 り つ る は 風 に 乱 る る 紅 葉 な り け り 飽 か ざ り し 袖 の な か に や 入 り に け む わ が 魂 の な き 心 地 す る 帚 木 田 六 四 ( 四 四 一 ) 末 摘 花 図 一 一 ( 三 六 七 ) ・ 秋 の 夜 の 千 夜 を 一 夜 に な せ り と も こ と ば 残 り て 鶏 や 鳴 き な む 若 菜 下 圈 一 八 三 ( 四 00 ・ タ 霧 一 一 一 一 ( 三 九 五 ) ・ 浮 舟 叫 一 一 五 ( 四 一 一 六 ) タ 顔 田 一 三 セ ( 四 四 七 ) ・ 若 菜 下 同 一 三 九 ( 四 0 六 ) 暁 の 露 は 枕 に お き け る を 草 葉 の 上 と 何 思 ひ け む 御 法 一 八 五 ( 四 0 一 ) 秋 は き ぬ 紅 葉 は 宿 に ふ り 敷 き ぬ 道 ふ み わ け て と ふ 人 は な し 秋 風 の 吹 く に つ け て も 訪 は ぬ か な 荻 の 葉 な ら ば 音 は し て ま し 帚 木 田 六 四 ( 四 四 一 ) ・ 宿 木 3 一 0 四 ( 三 七 五 ) 手 習 一 八 四 ( 四 三 九 ) 秋 萩 の 下 葉 色 づ く 今 よ り や ひ と り あ る 人 の 寝 ね か て に す る 秋 来 ぬ と 目 に は さ や か に 見 え ね ど も 風 の 音 に そ お ど ろ か れ ぬ る 若 菜 上 圈 七 0 ( 四 0 一 l) 篝 火 3 六 三 ( 四 0 一 ) 秋 萩 の 下 葉 に つ け て 目 に 近 く よ そ な る 人 の 心 を ぞ 見 る 索 厭 秋 な れ ば 山 と よ む ま で 鳴 く 鹿 に 我 お と ら め や ひ と り 寝 る 夜 は 若 菜 上 四 九 ( 三 九 七 ) 語 タ 霧 一 四 一 ( 三 九 七 ) 秋 は な ほ 夕 ま ぐ れ こ そ た だ な ら ね 荻 の 上 風 萩 の 下 露 物 秋 の 露 は 移 し に あ り け り 水 鳥 の 青 葉 の 山 の 色 づ く 見 れ ば 少 女 3 一 0 七 ( 四 一 一 三 ) ・ 真 木 柱 3 一 七 へ ( 四 0 八 ) ・ 幻 一 二 七 ( 四 0 五 ) 源 若 菜 上 六 九 ( 四 0 一 ) 秋 吹 く は い か な る 色 の 風 な れ ば 身 に し む ば か り あ は れ な る ら む を み な へ し 秋 の 野 に 狩 り ぞ 暮 れ ぬ る 女 郎 花 今 宵 ば か り の 宿 も か さ な む 御 法 一 八 三 ( 四 00 ) ・ 宿 木 3 九 八 ( 三 七 四 ) 一 0 タ 霧 一 一 一 一 ( 三 突 ) 秋 を お き て 時 こ そ あ り け れ 菊 の 花 移 ろ ふ か ら に 色 の ま さ れ ば ひ と と き 秋 の 野 に な ま め き 立 て る 女 郎 花 あ な か し が ま し 花 も 一 時 帚 本 田 六 四 ( 四 四 一 ) ・ 藤 裏 葉 回 一 一 一 八 ( 四 一 四 ) 源 氏 物 語 引 歌 索 引 一 、 完 訳 日 本 の 古 典 『 源 氏 物 語 』 曰 ~ の 各 冊 に 引 歌 と し て 指 摘 し た 歌 を 五 十 音 順 に 配 列 し 、 該 当 す る べ ー ジ を 示 し た 。 一 、 歌 の 配 列 は 、 歴 史 仮 名 遣 い の 五 十 音 順 に よ っ た 。 一 、 ペ ー ジ の 掲 出 の 仕 方 は 、 巻 名 ( 桐 壺 ~ 夢 浮 橋 ) 、 本 書 の 冊 数 ( 田 ~ ) 、 本 文 中 の 引 歌 表 現 の ペ ー ジ 数 、 ( ) 内 に 巻 末 付 録 「 引 歌 一 覧 」 に お け る べ ー ジ 数 、 の 順 に 示 し た 。 た も と は な す す き

完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩


さ い け い ざ っ き 羽 翼 已 ニ 成 ル ( 巻 五 十 五 ・ 留 侯 世 家 ) 西 京 雑 記 王 昭 君 は 、 妃 た ち の 画 像 を 描 く 画 工 に 賄 賂 を 贈 ら ず 、 た 須 磨 3 五 四 ・ 行 幸 3 一 0 三 川 ・ 同 一 0 四 5 め に 漢 の 元 帝 に 知 ら れ な い ま ま 胡 王 に 遣 わ き れ る こ と に な っ た 。 昔 、 荊 軻 ハ 、 燕 丹 ノ 義 ヲ 慕 フ 、 白 虹 日 ヲ 貫 ケ リ 、 太 子 畏 ヂ タ リ 出 発 に 際 し て そ の 美 貌 を 知 っ た 帝 は 後 悔 し 、 画 工 た ち を 処 刑 し た 賢 木 一 八 一 2 ( 巻 八 十 三 ・ 魯 仲 連 鄒 陽 列 伝 ) 須 磨 3 哭 2 ・ 絵 合 3 一 八 四 2 ・ 宿 木 3 九 三 明 月 ノ 珠 、 夜 光 ノ 璧 、 闇 ヲ 以 テ 人 ニ 道 路 ニ 投 ズ レ バ 、 人 ト シ テ 剣 史 記 楚 の 養 由 基 、 百 歩 の 距 離 か ら 柳 の 葉 を 百 発 百 中 で 射 る ( 巻 若 菜 下 圈 一 一 一 = 5 ヲ 按 ジ テ 相 眄 ミ ザ ル ハ ナ シ 、 : : : 隋 侯 ノ 珠 、 夜 光 ノ 璧 ト イ へ ド モ 、 四 ・ 周 本 紀 ) ナ ホ 怨 ヲ 結 ビ 徳 ヲ 見 ズ ( 巻 八 十 三 ・ 魯 仲 連 鄒 陽 列 伝 ) 松 風 団 一 六 6 秦 の 始 皇 帝 、 阿 房 宮 を 造 営 す る ( 巻 六 ・ 秦 始 皇 本 紀 ) 匂 宮 3 一 三 7 屈 原 は 、 楚 王 と 同 族 で あ り 、 楚 懐 王 に 重 用 さ れ た が 讒 言 に あ い 秦 の 趙 高 は 、 二 世 皇 帝 に 馬 と 言 っ て 鹿 を 献 上 、 群 臣 の 追 従 を た め べ き ら 江 潭 に 漂 い 汨 羅 に 投 身 し た ( 巻 八 十 四 ・ 屈 原 賈 生 列 伝 ) 須 磨 3 四 六 Ⅱ し た ( 巻 六 ・ 秦 始 皇 本 紀 ) 須 磨 3 一 五 ・ 同 三 一 6 高 祖 五 日 ニ 一 タ ビ 大 公 ニ 朝 ス ル コ ト 、 家 人 父 子 ノ 礼 ノ 如 シ ( 巻 秦 の 始 皇 帝 は 、 皇 帝 の 母 太 后 が 臣 下 の 呂 不 韋 と 密 通 し て 生 れ た 子 藤 裏 葉 3 一 一 一 0 昭 八 ・ 高 祖 本 紀 ) り よ - 一 う せ き ふ じ ん 薄 雲 団 夭 2 ( 巻 八 十 五 ・ 呂 不 韋 列 伝 ) 戚 夫 人 、 漢 の 高 祖 に 寵 愛 さ れ る 。 高 祖 崩 後 、 呂 后 の 子 の 孝 恵 が 即 少 女 3 一 一 一 5 明 父 、 子 ヲ 知 ル ( 巻 八 十 七 ・ 李 斯 列 伝 ) 位 す る と 、 呂 后 は 戚 夫 人 と そ の 子 趙 王 を 虐 殺 。 残 忍 な 母 太 后 に 孝 え う て う こ う き ゅ う か ん し ょ 恵 帝 は 気 を 病 み 、 飲 酒 淫 楽 に 走 っ て 早 没 す る ( 巻 九 ・ 呂 太 后 本 紀 ) 詩 経 窈 窕 タ ル 淑 女 ハ 君 子 ノ 好 逑 タ リ ( 国 風 ・ 関 雎 ) 若 菜 上 3 一 一 一 あ ま の が は 賢 木 一 七 一 ・ 明 石 3 公 ⅱ ・ 澪 標 3 一 0 六 5 維 レ 天 ニ 漢 ア リ : : : 跂 タ ル 彼 ノ 織 女 : : : 睆 タ ル 彼 ノ 牽 牛 : ・ 帚 木 田 六 一 一 8 ・ 松 風 団 三 一 一 8 ・ 幻 一 一 一 七 3 ( 小 雅 ・ 大 東 篇 ) 呉 の 季 札 は 、 自 分 の 剣 を 欲 し が っ て い た 徐 の 君 主 に 生 前 献 上 で き 総 角 区 一 一 三 一 1 ・ 同 一 一 三 一 5 ・ 東 屋 3 一 五 六 6 ・ 同 一 六 五 Ⅱ ず 、 墓 辺 の 樹 に 剣 を か け た ( 巻 三 十 一 ・ 呉 世 家 ) 竹 河 3 吉 7 じ ゅ っ い き 文 ワ レ ハ 文 王 ノ 子 武 王 ノ 弟 、 成 王 ノ 叔 父 ナ リ 、 ワ レ 天 下 ニ オ イ テ マ 述 異 記 爛 柯 の 故 事 。 晋 の 王 質 が 童 子 ら の う つ 碁 を 見 て い る う ち に 、 賢 木 一 九 四 斧 の 柯 が 爛 り 、 帰 る と 七 世 の 孫 に 会 っ た 灘 タ 賤 シ カ ラ ズ ( 巻 三 十 三 ・ 魯 周 公 世 家 ) 松 風 団 一 二 2 ・ 同 三 02 ・ 胡 蝶 3 一 一 一 四 囲 梁 王 日 ク 、 寡 人 ノ 国 ノ ゴ ト キ ハ 小 ナ レ ド モ 、 尚 ホ 径 寸 ノ 珠 車 ノ 前 か ん し ゆ く さ い し ゆ く い か ん 語 後 オ ノ オ ノ 十 二 乗 ヲ 照 ラ ス モ ノ 十 枚 ア リ 、 奈 何 ゾ 万 乗 ノ 国 ヲ 以 テ 向 書 周 公 旦 は 、 周 の 成 王 の 時 、 弟 の 管 叔 、 蔡 叔 に 讒 言 さ れ て 東 征 物 し 、 東 都 で の 二 年 目 の 秋 に は げ し い 暴 風 雨 と 雷 鳴 に 遭 う ( 巻 五 ・ 金 宝 ナ カ ラ ン ヤ 、 ト 、 威 王 日 ク 、 寡 人 ノ 宝 ト 為 ス 所 以 ハ 王 ト 異 ナ ル 氏 明 石 3 五 九 2 縢 篇 ) 源 ナ リ ( 巻 四 十 六 ・ 田 敬 仲 完 世 家 ) 松 風 3 一 六 6 呂 后 が 張 良 に 謀 っ て 、 隠 棲 の 四 皓 ( 四 人 の 老 賢 人 ) を 招 き 、 わ が 続 日 本 後 記 尾 張 浜 主 の 故 事 。 百 十 三 歳 の 浜 主 が 宮 廷 に 召 さ れ 、 長 寿 楽 を 舞 い 、 「 翁 と て わ び や は を ら む 草 も 木 も 栄 ゆ る 時 に 出 で て 子 の 太 子 を 安 泰 な ら し め た ( 巻 五 十 五 ・ 留 侯 世 家 ) 花 宴 ② 八 八 8 舞 ひ て む 」 の 歌 を 奉 っ た ( 承 和 十 二 年 ) 澪 標 3 一 0 六 5 ・ 行 幸 3 九 六 3 ら ん か か へ り

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方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 国 国 と は ず が た り ・ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) 回 ー 萬 葉 集 7 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 囮 回 宇 治 拾 遺 物 語 に 保 治 ( 早 稲 田 大 学 , 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 囮 平 家 物 語 7 同 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 竹 取 物 語 回 謡 曲 集 凵 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 語 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 御 伽 草 子 集 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 好 色 一 代 男 暉 簇 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 冒 好 色 五 人 女 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 回 ー 四 源 氏 物 語 7 田 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 藤 岡 忠 美 ( 昭 和 女 子 大 学 ) 區 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 廉 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 更 級 日 記 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 四 夜 の 寝 覚 冒 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 場 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 一 ( 広 島 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 無 名 草 子 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 嶌 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 近 松 門 左 衛 門 集 橘 健 一 一 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 冒 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 7 同 馬 淵 和 夫 ( 筑 波 大 学 ) 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 春 雨 物 語 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 国 梁 廛 秘 抄 外 村 南 都 子 ( 白 百 合 女 子 大 学 ) 国 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) CÜ 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) CÜ 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 国 国 新 古 今 和 歌 集 当 〔 墨 〕 古 典 詞 華 集 松 田 成 穂 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 )

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恨 歌 ) 桐 壺 田 天 1 タ 殿 ニ 蛍 飛 ン デ 思 ヒ 悄 然 タ リ ( 巻 十 二 ・ 長 恨 歌 ) 桐 壺 田 = 六 9 ・ 幻 = 一 六 ・ 夢 浮 橋 囮 一 一 三 一 4 語 孤 灯 挑 ゲ 尽 ク シ テ 未 ダ 眠 リ ヲ 成 サ ズ ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 物 桐 壺 田 天 氏 鴛 鴦 ノ 瓦 ハ 冷 タ ク シ テ 霜 華 重 シ 旧 キ 枕 故 キ 衾 誰 ト 共 ニ セ ム * 「 旧 キ 枕 故 キ 衾 」 は 金 沢 文 庫 本 系 に よ る 。 こ の 部 分 を 他 系 の 諸 本 は 「 翡 翠 ノ 衾 ハ 寒 ク シ テ 」 と す る か 、 あ る い は 「 旧 枕 故 衾 」 を 異 文 と し て 扱 う ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 葵 一 三 三 3 ・ 同 一 三 三 6 ま ね 能 ク 精 誠 ヲ 以 テ 魂 魄 ヲ 致 ク ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 桐 壺 田 毛 ・ 幻 一 二 八 9 ・ 宿 木 九 五 ・ 夢 浮 橋 一 一 孟 川 忽 チ 聞 ク 海 上 ニ 仙 山 ア リ ト ( 巻 十 二 ・ 長 恨 歌 ) 宿 木 空 昭 ・ 同 一 一 一 九 昭 陽 殿 裡 恩 愛 絶 工 蓬 莱 宮 中 日 月 長 シ ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 宿 木 3 一 = 九 タ ダ 旧 物 ヲ 将 テ 深 情 ヲ 表 シ 鈿 合 金 釵 寄 セ テ 去 ラ シ ム ( 巻 十 二 ・ 長 恨 歌 ) 宿 木 一 = 九 ・ 蜻 蛉 二 01 七 月 七 日 長 生 殿 夜 半 人 無 ク 私 語 ノ 時 天 ニ 在 リ テ ハ 願 ハ ク ハ 比 翼 ノ 鳥 ト 作 リ 地 ニ 在 リ テ ハ 願 ハ ク ハ 連 理 ノ 枝 ト 為 ラ ム ト ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 桐 壺 田 一 穴 3 ・ タ 顔 田 一 II<X ・ 横 笛 六 四 凵 と き 天 長 地 久 時 有 リ テ 尽 ク ト モ 此 ノ 恨 ミ ハ 綿 々 ト シ テ 尽 ク ル ノ 期 無 ケ ム ( 巻 十 一 一 ・ 長 恨 歌 ) 桐 壺 田 一 穴 4 ・ 夢 浮 橋 叫 一 四 一 5 予 九 江 郡 司 馬 ニ 左 遷 セ ラ レ 、 明 年 ノ 秋 、 客 ヲ 溘 浦 ロ ニ 送 リ 、 舟 中 夜 琵 琶 ヲ 弾 ズ ル 者 ヲ 聞 ク 、 其 ノ 音 ヲ 聴 ケ バ 、 錚 々 然 ト シ テ 京 都 ノ 声 ア リ 、 其 ノ 人 ヲ 問 へ バ 、 本 長 安 ノ 倡 女 ニ シ テ 、 嘗 テ 琵 琶 ヲ 穆 曹 ノ 二 善 才 ニ 学 ビ 、 年 長 ジ テ 色 衰 へ 、 身 ヲ 委 シ テ 賈 人 ノ 婦 ト ナ ル ト か か ( 巻 十 一 一 ・ 琵 琶 引 并 序 ) 紅 葉 賀 七 01 ・ 明 石 3 8 ・ 横 笛 第 六 四 川 仙 楽 ヲ 聴 ク ガ 如 ク 耳 暫 ク 明 サ ム ( 巻 十 二 ・ 琵 琶 引 并 序 ) 横 笛 六 四 ち う ち ゃ う 惆 悵 ス 春 帰 ッ テ 留 ム レ ド モ 得 ザ ル コ ト ヲ 紫 藤 ノ 花 ノ 下 漸 ク ニ 黄 昏 タ リ ( 巻 十 三 ・ 三 月 三 十 日 題 慈 恩 寺 ) 藤 裏 葉 3 一 一 0 八 3 十 一 月 中 ノ 長 至 ノ 夜 三 千 里 ノ 外 遠 行 ノ 人 若 シ 独 リ 楊 梅 館 ニ 宿 ル コ ト ヲ 為 ス ト モ 冷 枕 単 牀 一 病 身 ナ ラ ム ( 巻 十 三 ・ 冬 至 宿 楊 梅 館 ) 須 磨 3 三 一 9 か ん り ん 銀 台 金 闕 タ ニ 沈 々 タ リ 独 リ 宿 シ テ 相 ヒ 思 ヒ テ 翰 林 ニ 在 リ 三 五 夜 中 新 月 ノ 色 二 千 里 ノ 外 故 人 ノ 心 : ・ ( 巻 十 四 ・ 八 月 十 五 日 夜 禁 中 独 直 対 月 憶 元 九 ) 賢 木 一 八 04 ・ 須 磨 3 四 三 8 ・ 明 石 3 究 4 ・ 鈴 虫 全 川 月 明 ニ 対 シ テ 往 事 ヲ 思 フ コ ト 莫 カ レ 君 ガ 顔 色 ヲ 損 ジ 君 ガ 年 ヲ 減 ゼ ン ( 巻 十 四 ・ 贈 内 ) 宿 木 五 六 7 お ほ む ね し い じ ね ん ご ろ 大 抵 四 時 ハ 心 惣 べ テ 苦 ナ リ 中 ニ 就 イ テ 腸 ノ 断 ュ ル ハ 是 レ 秋 ノ 天 ( 巻 十 四 ・ 暮 立 ) 宿 木 五 ・ 蜻 蛉 ⑩ 一 四 一 一 1 あ し た 独 リ 朱 檻 ニ 憑 ッ テ 立 チ テ 晨 ヲ 凌 グ 山 色 初 メ テ 明 ラ カ ニ シ テ 水 色 ひ ん ふ う あ た た か 新 タ ナ リ 竹 霧 ハ 暁 ニ 嶺 ヲ 銜 メ ル 月 ヲ 籠 メ 蘋 風 ハ 煖 ニ シ テ 江 ヲ 過 グ ル 春 ヲ 送 ル 子 城 隠 レ タ ル 処 猶 残 レ ル 雪 ア リ 衙 鼓 ノ 声 ノ 前 末 ダ 塵 有 ラ ズ 三 百 年 来 痍 楼 ノ 上 曾 テ 多 少 ノ 望 郷 ノ 人 ヲ 経 タ ル ( 巻 十 六 ・ 庚 楼 暁 望 ) 若 菜 上 圈 五 三 7 春 ヲ 送 ル コ ト 唯 酒 有 リ 日 ヲ 銷 ス コ ト 棊 ニ 過 ギ ズ ( 巻 十 六 ・ 官 舎 閑 題 ) 宿 木 三 七 4 五 架 三 間 ナ リ 新 草 堂 ハ 石 ノ 階 ト 松 ノ 柱 ニ 竹 編 メ ル 墻 ( 巻 十 六 ・ 香 炉 峯 下 新 ト 山 居 草 堂 初 成 偶 題 東 壁 ) 須 磨 3 五 = 4 そ ば だ 遺 愛 寺 ノ 鐘 ハ 枕 ヲ 欹 テ テ 聴 ク 香 炉 峯 ノ 雪 ハ 簾 ヲ 撥 ゲ テ 看 ル ( 巻 か か

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あ の く た ら さ ん み や く さ ん ば だ い し ん メ テ 、 数 月 滅 セ ズ ( 巻 十 五 ) 匂 宮 3 一 八 ・ 橋 姫 3 一 一 九 6 心 地 観 経 若 シ ク ハ 善 男 子 及 ビ 善 女 人 、 阿 耨 多 羅 三 藐 三 菩 提 心 ヲ 発 の た ま は き ち じ よ う て ん に よ 金 光 明 経 爾 ノ 時 、 世 尊 、 讃 ジ テ 言 ク 、 善 カ ナ 吉 祥 天 女 、 汝 能 ク シ 、 一 日 一 夜 出 家 修 道 セ バ 、 二 百 万 劫 悪 趣 ニ 堕 チ ズ カ ク ノ ゴ ト ク コ ノ 経 ヲ 流 布 シ 、 不 可 思 議 ニ 、 自 他 倶 ニ 益 ス ( 巻 夢 浮 橋 ⑩ 一 三 四 Ⅱ せ ん し き よ ろ ( 八 ・ ・ 大 吉 祥 天 女 増 長 財 物 品 ) 帚 木 田 六 九 2 啖 子 経 老 齢 の 長 者 夫 妻 が 、 国 王 に 誤 っ て 殺 さ れ た 孝 行 息 子 の 談 子 し ゆ み せ ん と う り て ん た い し や く て ん 薩 垣 太 子 は 、 飢 虎 に 身 を 施 す と い う 、 い わ ゆ る 捨 身 飼 虎 を 敢 行 す を 悲 し む あ ま り 祈 願 す る と 、 須 弥 山 の 頂 上 、 仞 利 天 に 住 む 帝 釈 天 る ( 巻 十 ・ ・ 捨 身 品 ) 若 菜 上 圈 九 一 4 が そ の 子 を 蘇 生 さ せ た 蜻 蛉 九 一 9 こ ん ば ん せ つ い っ さ い う ぶ び な や は そ う じ ぞ う い ち あ ご ん き よ う 根 本 説 一 切 有 部 毘 奈 耶 破 僧 事 善 行 王 子 、 豈 ニ 異 人 ナ ラ ン ヤ 、 即 チ 増 一 阿 含 経 阿 難 は 、 釈 迦 十 大 弟 子 の 一 人 で あ り 、 釈 迦 の 遺 教 を 説 我 身 コ レ ナ リ ( 巻 十 五 ) 匂 宮 3 一 六 8 い た 時 、 光 明 を 発 し て 、 釈 迦 の 再 来 か と 思 わ れ た ( 巻 一 ・ 序 品 ) 三 宝 絵 際 限 の な い 施 し ゆ え に 山 中 に 追 放 さ れ た 須 太 那 太 子 が 鬼 の 紅 梅 3 三 六 貶 た い ー し も ′ 、 は ′ 、 キ 」 ト っ は ら な よ う な 翁 に 乞 わ れ て わ が 子 を 施 し て し ま う の を 見 て 、 帝 釈 は 人 に 太 子 沐 魄 経 無 言 太 子 は 、 波 羅 奈 国 王 の 太 子 と し て 生 れ 、 過 去 ・ 現 化 し て そ の 妻 を も 乞 う た 。 太 子 の 慈 心 を 確 か め た 帝 釈 は 、 正 体 を 在 ・ 未 来 の こ と を 知 悉 し 、 生 れ て 十 三 年 間 無 言 で い た * 『 奥 入 』 あ か し て 、 子 供 も 妻 も 財 宝 も す べ て 太 子 に 戻 す 手 だ て を は か っ た 以 来 『 太 子 休 魄 経 』 と 呼 ば れ て き た が 、 誤 称 で あ る ( 上 巻 ) 蜻 蛉 九 一 9 タ 霧 一 四 五 9 も ろ 、 」 し た い し も は く き よ う 長 谷 菩 薩 戒 : : : 利 益 ア マ ネ ク 霊 験 唐 ニ サ へ 聞 コ エ タ リ ( 下 巻 ) 太 子 慕 魄 経 無 言 太 子 は 、 波 羅 奈 国 王 の 太 子 と し て 生 れ 、 過 去 ・ 現 玉 鬘 団 一 六 一 一 9 在 ・ 未 来 の こ と を 知 悉 し 、 生 れ て 十 三 年 間 無 言 で い た 匂 宮 区 一 六 8 十 ニ 遊 経 瞿 夷 ハ コ レ 太 子 ノ 第 一 夫 人 ナ リ タ 霧 ⑦ 一 四 五 9 だ い じ ゅ き ん な ら き よ う か し よ う き ん な ら 上 宮 聖 徳 法 王 帝 説 世 間 虚 仮 、 唯 仏 是 真 橋 姫 3 一 9 大 樹 緊 那 羅 経 迦 葉 は 、 香 山 大 樹 緊 那 羅 が 仏 前 で 瑠 璃 琴 を 弾 き 、 八 索 聖 徳 太 子 伝 暦 皇 子 、 頂 ヲ 撫 デ 、 コ レ ヲ ソ ノ 身 ニ 抱 ク ニ 、 太 ダ 香 リ 万 四 千 音 楽 を 奏 し た 時 、 威 儀 を 忘 れ て 起 っ て 舞 っ た 椎 本 3 一 四 一 一 川 仏 テ 、 世 ノ 嗅 グ ト コ ロ ニ ア ラ ズ : : : 妃 、 懐 ヲ 披 キ テ 抱 ク 、 ソ ノ 身 太 だ い ち ど ろ ん 囲 ダ 香 リ テ 、 マ タ 、 常 ニ ア ラ ズ 匂 宮 3 一 八 大 智 度 論 耶 輸 陀 羅 ハ 羅 喉 羅 ノ 母 ナ リ ・ : ・ : 耶 輸 陀 羅 ハ 菩 薩 出 家 ノ 夜 語 聖 徳 太 子 、 十 二 歳 の と き 、 百 済 人 の 日 羅 を 望 見 す る た め 垢 面 帯 縄 ヲ 以 テ 、 自 ラ 妊 メ リ ト 覚 ュ 、 菩 薩 ハ 出 家 シ テ 六 年 苦 行 ス ル ニ 、 耶 な じ 物 で 難 波 館 ま で 微 行 す る が 、 逆 に 日 羅 に よ っ て 神 人 で あ る と 見 抜 か 輸 陀 羅 ハ 六 年 懐 妊 シ テ 産 セ ズ 、 諸 釈 コ レ ヲ 詰 ル ( 巻 十 七 ) 源 れ 、 清 談 を か わ す 桐 壺 田 三 一 6 ・ 若 紫 田 一 六 四 2 ・ 同 一 八 一 8 若 菜 上 3 一 0 四 ・ 匂 宮 3 一 六 8 か り よ う び ん が 聖 徳 太 子 、 二 十 一 歳 の と き 、 片 岡 山 の 飢 人 と 和 歌 を か わ し 、 ま た 迦 陵 頻 伽 は 、 極 楽 浄 土 の 霊 鳥 で 、 音 声 絶 妙 。 諸 仏 典 に 多 出 ( 巻 一 一 朝 顔 3 八 08 十 八 ) 紅 葉 賀 四 七 9 ・ 胡 蝶 団 一 一 一 八 5 飢 人 の 墓 の 神 仙 現 象 を 見 抜 く ず い ぎ ゃ う か う 正 法 念 経 果 報 若 シ 尽 ク レ バ 三 悪 道 ニ 還 リ 随 フ 松 風 3 一 八 8 イ カ ン ガ 八 十 随 形 好 ト 為 ス : : : 四 十 二 ニ ハ 毛 孔 ョ リ 香 気 ヲ 出 ス 、 さ っ た ひ ら 第 一 う

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日 の た め に こ そ 、 あ の 人 に 逢 い た い の で あ る 。 浮 舟 前 出 ( ↓ 須 磨 3 三 五 四 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 浮 舟 の 所 在 を つ ワ し . 0 11 1 人 恋 し く は 来 て も 見 よ か し ち は や ぶ る 神 の い さ む き と め た 匂 宮 が 、 そ の 寝 所 で 朝 を 迎 え 、 何 事 も 命 あ れ ば こ と う り ゅ う る 道 な ら な く に ( 伊 勢 物 語 ・ 七 十 一 段 ) そ で は な い か と 、 な お も 逗 留 を 決 意 す る 叙 述 。 こ の 歌 の 恋 し い と 思 う な ら 訪 ね 来 て く れ 。 恋 の 道 と は 、 神 の き び し く 「 生 け る 」 の 語 句 か ら 反 転 し て 、 次 に 「 た だ 今 出 で お は し 禁 す る 道 で も あ る ま い も の を 。 ま さ む は ま こ と に 死 ぬ べ く 思 さ る れ ば 」 の 叙 述 も 導 か れ る 。 た 『 伊 勢 物 語 』 で は 、 伊 勢 の 斎 宮 へ 勅 使 と し て 訪 れ た 男 に 、 た だ し 、 こ れ を 「 恋 し と は 誰 が 名 づ け け む 言 な ら む 死 ぬ と い が き そ こ に 仕 え る 女 が 「 ち は や ぶ る 神 の 斎 垣 も 越 え ぬ べ し 大 宮 ぞ た だ に い ふ べ か り け る 」 ( 古 今 ・ 恋 四 ・ 六 九 八 清 原 深 養 父 ) に 人 の 見 ま く ほ し さ に 」 と 詠 み 与 え た 、 そ れ へ の 男 の 返 歌 と よ る 引 歌 表 現 と み る 説 も あ る が 、 「 生 け る 」 も 「 死 ぬ べ く 」 し て 詠 ま れ て い る 。 「 ち は や ぶ る 神 の 斎 垣 」 「 ち は や ぶ る 神 も 、 と も に 「 恋 ひ 死 な む 」 の 歌 か ら 出 た 照 応 表 現 と み た い 。 の い さ む る 」 が 、 禁 じ ら れ た 恋 を 表 す 。 物 語 で は 、 宇 治 の ・ ・ 5 春 霞 た な び く 山 の 桜 花 見 れ ど も 飽 か ぬ 君 に も あ る か な 覧 浮 舟 の も と へ 通 い が た い と す る 薫 に つ い て 、 神 の い さ め よ ( 古 今 ・ 恋 四 ・ 六 八 四 紀 友 則 ) 一 り も つ ら い 、 と し て こ の 歌 を 引 い て い る 。 世 間 体 を 気 に し 春 霞 の た な び く 山 の 桜 花 は い く ら 見 て も 見 飽 き る こ と が な い す ぎ る 薫 へ の 揶 揄 も こ め ら れ て い よ う か 。 が 、 そ れ と 同 じ よ う に あ な た に 逢 う こ と も 、 ど ん な に 逢 っ て の ち っ ー . 1 も 見 飽 き る こ と が な い の だ 。 恋 ひ 死 な む 後 は 何 せ む 生 け る 日 の た め こ そ 人 は も も よ た と 見 ま く ほ し け れ ( 拾 遺 ・ 恋 一 ・ 六 八 五 大 伴 百 世 ) 女 の 美 し さ を 、 霞 の た な び く 山 の 桜 に 喩 え た 歌 。 「 見 れ ど 恋 し さ に 焦 れ 死 ん で し ま っ た 後 は 、 何 に な ろ う 。 生 き て い る も 飽 か ぬ 」 は 、 『 万 葉 集 』 で 土 地 ば め な ど の 讃 歌 に 盛 ん に 引 歌 、 一 覧 、 こ の 「 引 歌 一 覧 」 は 、 本 巻 ( 浮 舟 ~ 夢 浮 橋 ) の 本 文 中 に ふ ま え ら れ て い る 歌 ( 引 歌 ) で 、 脚 注 欄 に 掲 示 し た 歌 を ま と め た も の で あ る 。 一 、 掲 出 の 仕 方 は 、 は じ め に 、 引 歌 表 現 と み ら れ る 本 文 部 分 の ペ ー ジ 数 と 行 数 を あ げ 、 そ の 引 歌 お よ び 出 典 を 示 し 、 以 下 、 行 を 改 め て 、 歌 の 現 代 語 訳 と 解 説 を 付 し た 。

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語 源 氏 物 語 引 用 漢 詩 文 索 引 物 源 一 、 本 索 引 は 、 『 源 氏 物 語 』 に 引 用 さ れ て い る 漢 詩 文 と し て 、 本 書 曰 ~ の 各 冊 の 脚 注 欄 に 掲 げ て あ る 辞 句 や 解 説 を 一 覧 す べ く 、 索 引 化 し た も の で あ る 。 一 、 構 成 は 、 引 用 漢 詩 文 を 出 典 ご と に 一 括 し 、 そ の 出 典 名 の 五 十 音 順 に 、 さ ら に 巻 ・ 篇 の 順 に 配 列 し た 。 、 ペ ー ジ 等 の 掲 出 の 仕 方 は 、 巻 名 ( 桐 壺 ~ 夢 浮 橋 ) 、 本 書 の 冊 数 ( 田 ~ ) 、 本 文 中 の 引 用 さ れ て い る 箇 所 の ペ ー ジ 数 ( 漢 数 字 ) 、 行 数 ( 算 用 数 字 ) の 順 に 示 し た 。 一 、 脚 注 欄 に お け る 漢 詩 文 の 指 摘 は 、 主 と し て 本 文 の 辞 句 を 抄 出 し て 掲 げ て あ る が 、 ま ま 内 容 を 要 約 し て 解 説 し た 場 合 も あ る 。 本 索 引 に お い て も 、 そ の 二 通 り の ま ま に し た 。 雲 仙 雑 記 唐 ノ 穆 宗 ハ 宮 中 ノ 花 開 ク 毎 ニ 重 頂 ノ 帳 ヲ 以 テ 欄 檻 ヲ 蒙 被 五 十 一 ・ 賈 鄒 枚 路 伝 ) 賢 木 一 八 一 2 シ 、 惜 花 ノ 御 史 ヲ 置 キ テ 之 ヲ 掌 ラ シ メ 号 シ テ 括 香 ト 日 フ 韓 非 子 守 株 待 兎 の 故 事 。 あ る 宋 人 が 切 株 で 頸 を 折 っ た 兎 を 得 て 、 幻 一 一 0 六 3 再 び 次 の 兎 が ぶ つ か る の を 待 ち そ の 株 を 守 っ た ( 第 四 十 九 ・ 五 蠹 ) 大 鏡 駅 長 驚 ク コ ト ナ カ レ 時 ノ 変 改 一 栄 一 落 是 春 秋 ( 時 平 伝 ) タ 霧 一 一 三 5 か ん び よ う の ご ゆ い か い 須 磨 3 四 五 寛 平 御 遺 誡 外 蕃 ノ 人 必 ズ 召 シ 見 ル ペ ク ハ 、 簾 中 ニ 在 リ テ コ レ ヲ 菅 家 後 集 我 ハ 遷 客 タ リ 汝 ハ 来 賓 共 ニ コ レ 蕭 々 ト シ テ 旅 ニ 漂 サ ル 見 ョ 、 直 チ ニ 対 ス ペ カ ラ ズ 桐 壺 田 三 一 7 な か ル 身 ナ リ 枕 ヲ 欹 テ テ 帰 リ 去 ラ ム 日 ヲ 思 ヒ 量 ラ フ ニ 我 ハ 何 レ ノ 万 事 ニ 淫 ス ル コ ト 莫 レ 、 : ・ 用 意 平 均 、 好 悪 ニ 由 ル コ ト 莫 レ 歳 ト カ 知 ラ ム 汝 ハ 明 春 ( 聞 旅 雁 ) 須 磨 3 吾 一 9 総 角 3 一 一 一 七 5 く ぎ よ う ぶ に ん 去 年 ノ 今 夜 清 涼 ニ 侍 ス 秋 思 ノ 詩 篇 独 リ 断 腸 恩 賜 ノ 御 衣 今 此 一 一 公 卿 補 任 藤 原 保 忠 、 世 ニ 賢 人 ノ 大 将 ト 号 ス 柏 木 五 一 一 9 お よ あ ら ず え っ 在 リ 捧 持 シ テ 毎 日 余 香 ヲ 拝 ス ( 九 月 十 日 ) 九 条 殿 遺 誡 凡 ソ 病 患 有 ル ニ 非 ン バ 日 々 必 ズ 親 ニ 謁 ス ・ ヘ シ 須 磨 3 四 三 ・ 明 石 3 究 4 野 分 3 七 一 2 を さ な 少 キ 男 ト 少 キ 女 ト ノ ミ : : ソ ノ 父 ハ 公 卿 ニ シ テ : : : 今 ハ 飯 ニ ス ラ 大 風 疾 雨 雷 鳴 地 震 水 火 之 変 、 非 常 之 時 ハ 早 ク 親 ヲ 訪 ヒ 、 次 ニ 朝 ニ あ あ 鑿 キ 飫 ク コ ト ナ カ ラ ム ( 慰 少 男 女 ) 総 角 3 一 九 六 9 野 分 3 七 一 5 め い は る 発 シ 桂 芳 シ ク 半 バ 円 ヲ 具 ス 三 千 世 界 一 周 ノ 天 天 迥 カ ニ シ テ 孝 経 七 十 ニ シ テ 老 イ テ 致 仕 シ テ 、 其 ノ 仕 フ ル 所 ノ 車 ヲ 懸 ケ テ 諸 廟 げ ん か ん 玄 鑒 ノ 雲 将 ニ 霽 レ ン ト ス 唯 ダ 是 レ 西 ニ 行 ク ナ リ 左 遷 ニ ア ラ ズ ニ 置 ク 若 菜 下 圈 一 一 一 一 0 お ス ′ も - っ ほ ・ つ ば - っ ( 代 月 答 ) 須 磨 3 哭 6 後 漢 書 後 漢 の 逢 萌 は 、 王 莽 に 仕 え る の を 忌 避 、 冠 を 東 都 の 城 門 に 漢 書 燕 の 太 子 丹 は 、 秦 の 始 皇 帝 を 討 つ べ く 刺 客 の 剏 を 派 遣 し た 挂 け 、 家 族 を 連 れ て 遼 東 に 逃 れ た ( 巻 八 十 三 ・ 逸 民 伝 ) が 、 そ の 時 白 い 虹 が 太 陽 を 貫 く の を 見 て 謀 反 の 失 敗 を 恐 れ た ( 巻 若 菜 下 圈 一 三 一 4 ・ 同 = 一 一 0 昭 つ か さ ど

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あ ら わ れ て も 、 さ ほ ど 怪 し む に は 当 ら な い だ ろ う 。 問 題 は 、 形 の 上 か ら で は な く 、 内 容 か ら 判 断 す る 必 要 が あ り 、 桐 壺 巻 以 来 延 々 五 十 四 帖 、 事 を 宇 治 十 帖 に 限 っ て み て も 、 薫 ・ 匂 宮 ・ 大 君 ・ 中 の 君 ・ 浮 舟 を つ ぎ つ ぎ と こ こ ま で 追 い 詰 め て き て 、 こ の 後 い っ た い 何 を 新 し く 書 く こ と が で き る だ ろ う 。 第 一 部 、 桐 壺 帝 の 宮 廷 を 舞 台 と す る 雲 上 絵 巻 に 始 っ て 、 六 条 院 の 栄 華 の 極 点 を え が い た 後 、 第 二 部 で は そ の 崩 壊 へ の 足 ど り を た ど る 。 さ ら に 第 三 部 で は 舞 台 を 山 深 い 宇 治 の 里 に 移 し て 、 実 ら ぬ 愛 の 嘆 き や 、 裏 切 り と 不 信 に 傷 つ く 男 女 群 像 を 彫 り あ げ て い っ た 末 に 、 女 主 人 公 は 今 よ う や く 苦 し い 愛 欲 の 世 界 を 離 脱 し て 尼 と な り 、 心 の や す ら ぎ を 得 た 。 今 も し 彼 女 が 薫 の 手 に 戻 れ ば 、 す べ て は 再 び 繰 り 返 さ れ る ほ か な い だ ろ う 。 そ れ で は 浮 舟 が 生 死 の 境 を 彿 、 一 う 徨 し て よ う や く 手 に 入 れ た も の は す べ て 無 意 味 に な っ て し ま う 。 さ り と て 以 後 一 転 し て 尼 僧 浮 舟 の 行 い 澄 ま し た 日 常 を 語 る の も 、 御 堂 関 白 道 長 に 象 徴 さ れ る 藤 原 貴 族 の 全 盛 期 で あ っ た 十 一 世 紀 初 頭 の 王 朝 物 語 に は 、 か に も ふ さ わ し く な い だ ろ う 。 紫 式 部 も ま た れ つ き と し た 貴 族 の 一 人 で あ り 、 彼 女 が そ の よ う な 物 語 を 書 く こ と も 亠 丐 え に く い か く ひ っ 私 は 紫 式 部 の 物 語 擱 筆 の 時 期 は 寛 弘 七 年 ( 一 0 一 0 ) の 夏 ご ろ か と 考 え て い る が 、 彼 女 は そ れ よ り さ ら に 少 な く と も 十 年 ほ ど は 生 き て い た ら し く 、 寛 仁 三 年 ( 一 0 一 九 ) 一 月 に は な お 上 東 門 院 彰 子 に 仕 え て い る 。 書 き 残 し 巻 た こ と が あ っ た の な ら ば 、 そ の 間 に も 筆 を と る こ と は で き た で あ ろ う 。 つ ま る と こ ろ 、 そ れ 以 上 書 く こ と は な く な り 、 物 語 は 「 夢 浮 橋 」 を も っ て 完 結 し た の で あ る 。