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1. 全訳古語例解辞典 小学館

で頭角を現し、古今集時代の代表的な歌人となる。家集が ) の里に領 ( し ) る由 C) して、狩りに往 3 にけり」訳昔、事 ) 。 ある男が、元服して、奈良の都の、春日の里に領有する土いそ・ぐ【急ぐ】〔自ガ四〕 ) ①早くしようとする。 せに『伊勢集』がある。 ありはらの ・ぎて車に乗るに」〈枕 急ぐ。例「雨降りぬと言へば、 なりひら 伊勢【旧国名 ) 東海道十五か国の一つ。現在の一一一地がある縁で、狩りに出かけた。在原業平 ( 重県の大部分にあたる。伊勢神宮が鎮座しているので、上いそ【磯・礒】、〔名〕①岩。例「。ーの上に生 (") ふる馬草子・五月の御精進のほど〉訳雨が降「てきたと ( 供の男 %¯いーレ 0 酔木 ( ) を手折 (9 らめど見すべき君がありと言はなくに」が ) 言うので、急いで牛車に乗る時に。 代から開けていた。勢月う ② ( 急いで事を行おうと ) 準備する。例「御果 ( は ) ての事 〈万葉・ = ・一奕〉訳岩の上に生えているアシビを折りたいが、 日〔神社名 )r 伊勢神宮」の略。 ・がせ給ふ」〈源氏・総角〉訳 ( 父宮の ) 一周忌の行事 伊勢神宮 (± ) 〔神社名 ) 伊勢の国、現在の三重県伊 ( それを ) 見せようとするあなた (= 弟ノ大津皇子 ) がこの世に を準備なさる。 勢市に鎮座する神社。皇室の宗廟びとされる。天照大いるとは誰も言わないことだ。 神を祭る皇大神宮 (= 内宮鶚 ) と、農業神である②波打ち際にある岩石。また、岩石の多い波打ちきわ。海いそじ【五十】〔名〕↓いそち 豊受大神 ~ を祭る豊受神宮 (= 外宮・度会宮だけでなく、湖・池・川などについてもいう。例「春雨や小いそ・ち【五十】 , 〔名〕 ( 「ち」は、十・百・千の単位の数詞 ワタライ ーーの小貝 ( 躊 ) ぬるるほど」〈蕪村〉訳物静かにしとしととに付く接尾語「ち」の連濁した形 ) 五十歳。五十年。例 ・豊受宮しの一一宮をいう。一一十年【」との遷宮践に 「ーーの春を迎へて、家を出 ( い ) で、世を背 ( じけり」〈方丈 春雨が降る。内海のもの静かな磯のかわいらしい貝が、しつ より、昔と変わらぬ姿と美しさを今日にとどめる。 記・わが過去〉訳五十になった春に、出家し、遁世し いせーへいじ【伊勢瓶子】〔名〕伊勢の国で作られる壺物。とりと濡ぬれ光るほどのやわらかい雨足である。 例「忠盛 ( ) 、御前 ( 鑄 ) の召しに舞はれければ、人々拍日〔形動ナリ〕 ( 「富士は磯」の略。つまり、日本一高い富た。 子をかへて、『ーーはすがめなりけり』とぞはやされける」〈平士山でも、沖の深いのに比べると、浅い磯も同然だ、という要点「ち」は、「はたち ( 二十 ) 」などの「ち」と同じく、十以 家・一・殿上闇討〉訳平忠盛が、御前に召されて舞を舞わこと ) はるかに及ばない。未熟である。劣る。例「 , ー・なる上の単位の数詞に付く接尾語だが、後には「路」と意識さ れたところ、人々は歌の拍子を変えて、「伊勢平氏はすがめ色遊びは目緩 ( ) くて」〈西鶴・男色大鑑・六・四〉訳安つれるようにな「た。 いそーのーかみ【石の上】〔枕詞〕「石の上」のあたりを布留 ばい女遊びはばかばかしくなって。 だったよ」とはやされた。注「伊勢平氏はすがめなりけり」ハ、 ・ ) 海辺の岩いということから、その同音ということで、「古る」「降る」「振 「瓶子」ニ「平氏」ヲカケ、「酢瓶ハガ」ニ「眇目↑斜視ノいそーがく・る【磯隠る】〔自ラ四〕 ~ 2 陰に隠れる。例「見渡せば近きものから。ー・りかがよふ珠る」などにかかる。例「ーー降るとも雨に障らめや妹 ( じ 一種 ) 」ヲカケテ、平忠盛ノ悪口ヲ言ッタモノ。 伊勢物語 ( ) 【書名〕平安前期の歌物語。作者不を取らすは止 ( 。 ) まじ」〈万葉・一・会一〉訳見渡せば間近いに逢 t) はむと言ひてしものを」〈万葉蟲・〈〉訳雨が降 明。成立については諸説があるが、百二十五段から成る今のだが、近寄りがたいが海辺の岩に隠れてきらめく玉を取らろうともそれに妨げられはしない、あの子に逢うと約束したの だもの。「言ひてし」ノ「てし」ハ、完了ノ助動詞「つ」ノ 日見られる形になったのは、ほほ『後撰和歌集』成立前後すにはおかない。 れ・れ・る・るる・ 連用形 + 過去ノ助動詞「き」ノ連体形。 るれ・れよ ) 日に同じ。 日〔自ラ下一 l){ と考えられる。 伝説的にな「ていた在原業平。にまつわる歌語りをいそかは・し【忙はし】四〔形シク〕忙しそうである。せわ伊曽保物語 ( ) 〔書名〕①安土桃山時代の翻訳書、 例「走りてーー・しく、ほれて忘れたること、人皆か一五九三年 ( 文禄一 l) 刊。紀元前六世紀ギリシア人イソ 中心に、様々な男女の物語が歌を中核として語られているしない。」 が、行動の簡潔な描写によって心の動きを活写する彫りのくの【」とし」〈徒然草・芸〉訳走り回って気せわしく、ほんップ作と伝えられる寓話集才ソップ物語』を、ローマ字 深い文章と歌によって、人間の恋の真実・苦悩・友情などやりして何もわからずにいること、人はみんなこの調子であ綴 ~ りで当時のロ語体に翻訳したもの。「天草本伊曽保 物語』とも。 が見事に描き出されている。平安貴族の成人式である初る。 冠に始まり辞世の歌に終わる一代記の形をとっており、いそぎ【急ぎ】〔名〕①急ぐこと。急用。例「今日はその事②江戸時代の仮名草子。三巻。訳者未詳。十七世紀 章段の冒頭を「昔、男」「昔、男ありけり」の形で統一するをなさむと思へど、あらぬー・まづ出 (') で来て」〈徒然草・初め頃の刊行本と、一六五九年 ( 万治一 l) 刊の絵入りの ものなど数種ある。イソップの寓話を漢字平仮名混じりの など、全章段を一つの物語として統一している。これは他の一兊〉訳今日はこれこれの事をしようと思っていても、思い 文語に訳したもの。 歌物語と異なる作り物語 ( 「源氏物語』など ) としての性格がけない急用が ( それより ) 先に出て来て。 であるが、主人公の「男」が当時から業平と信じられていた②準備すること。用意。例「御八講 ( 錯 ) の。ー、さまざまいそーみ【磯廻】〔名〕 ( 「み」は、入り込んだ地形を一小す接尾 ことなどもあ 0 て、古来多くの人々に親しまれ、『源氏物に心づかひせさせ給ひけり」〈源氏・賢木〉訳法華八講会語 ) ①入り込んだ磯。湾曲した磯。例「潮早み・ーに居 ほっけは の準備には、色々にお気づかいなさったのだった。 ( を ) れば漁さ ) する海人 0 とや見らむ旅行く我を」〈万 っこうえ 語』をはじめとする様々の作品に影響を及ばした。 「八講」ハ「法華経」八巻ヲ四日間講ズル法会 (= 仏教行葉・七・一 = 三四〉訳潮の流れが速くて ( 舟が出せないので ) 磯 靦「昔、男、初冠翁 ) して、奈良の京 ( ) 、春日 いそみ

2. 三省堂漢和辞典 第3版

だ。雨涙 0 フるレ降。フらす雨のように「ー s-äシュウ ( シフ ) (D アッまる〇各方面から集めた記録 5 〔雎丁目 8 ( ) 元 5 ( 唯丁目 8 ( 4 【集】集 矢、ー集」@アメふる ( 文 ) 。雨が降る⑤雨を る。ッドう ( ふ ) 。集合。集聚△収集、文集、句集、召集、全集、抄集、 5 【雉丁矢 8 ( 期 ) 元 5 【雄十 ( ) 「ー議」 0 アッめる「ー札、ー金、ー計、 別集、招集、家集、採集、雲集、結集、 5 ( 雍丁 ~ Ⅱ ( ) 元 6 【雑】↓九貶 ( ) 元降らす 荷、ー貨、ー散、ー積」アッまり④集め群集、詩集、歌集、総集、編集、詩文集 6 【雌止 ( 輛 ) 6 【雎丁目 8 ( ) ① な一 LIC 雨雨雨 6 『唯丁目 8 ( ) 6 『截丁土Ⅱ ( 期 ) 合わせたもの@ッドい ( ひ ) 。より合い。集会。 4 『雋丁 5 集合@市い場詩文和歌などを集めた本 、もと火 8 シ = ( セ ) ウ (D コげる。焼 6 『雛丁久Ⅱ ( ) 元 1 【雑九貶 ( ) 【雨下〇雨が降る 0 雨が降るように、たく 因集部。四庫分類の一、文芸書・全集 4 【焦】 さん、弾丸や矢がそそぎ下ること 「こと けて黒くなる。やける 0 コがす④焼 7 【雌止 2 ( 輛 ) 又雋丁 5 ①ナるレ成 き過ごして黒くする@苦しめなやますコが 7 ( 雍丁 ~ Ⅱ ( ) 8 【雑】↓九貶 ( ) 一雨乞】ひでりのとき、降雨を神仏に祈る 仕隹生・集③れる④〔日〕こいしたう@非常に望む 6 憂い 8 【騅丁冂呉元 8 【雛丁久Ⅱ ( 朧 ) 【雨水】疇〇あめの水 0 あめ 0 土一十四 心配する@アセる。いらだっ姓の一「原 9 一雖丁ロ元難鶏 ( ) の旧字元気の一、二月十八日ごろ 【集大成】イ多くのものを集め、まとまっ 【焦土】召こげた土 O 火事のあと 0 焼け野里雜』雑 ( ) の旧字元里雛丁勹 ( Ⅷ ) 元【雨衣汚雨中、外出するとき着る着物 た一つに作り上げる ( 孟子、万章 ) 【焦心】ウあせる。気をもむ。心をいらだてる雙】双 ( ) の旧字元里雕て冂 ( ) 【雨合羽】ば雨中に着る、一種のマント 【集中 O 一つ所に > 一つ時に > 集める。 【焦点】ウづ焦點 O ものごとの集中する中具難】↓→ ( ) 元丁巛 ) 元【雨足究毟 O 糸すじのように見える雨。 ひとつにまとめる〇一時こか所 > に集まる 雨脚 0 雨が十分に降る 心点〇〔理〕光線が反射または屈折して集離 ~ 買 ( ) 戛雖丁ロ 〇詩文集のうち「つの詩に作り上げること まる点 「難がさしせま 0 た場合Ⅱ一雙双 ( ) の旧字具難 ~ ( ) 【雨季】Ⅱ雨期キ。一年じゅうで最も雨の 【集句】古人の詩の句を集め合わせて、一 一隹眉之急】まゆに火がついたように危難難 ( ) の旧字元具離】↓ ~ ( 肥 ) 元多い時節「や道具、かさやレ 1 ンコートなど 【集古】古いものをよせ集めること 【隹 . 熱地獄】発券〔仏〕八大地獄の一、はな難面 ) の旧字難】難 ( ) の旧字【雨具】グ雨天に使う着物の上に着るもの 【集成】岩ウ集めて一つのまとまったものに作 はだしい火熱で亡者を苦しめるというとこ具離 ~ ( 肥 ) 雛丁勹 ( Ⅷ ) 一雨垂一儲レ雨垂れ。軒から落ちる雨の水、 り上げる 「体〇かたまり 「をもむ。あせる〇心配。苦心 もと言〇Ⅱ讐シ = ( シ ) ウ O ア【雨注】雨のように降りそそぐ L しずく 【集団】鬚ウ集團 O 多くの人の集まり。団 ダ。カタキ。讎家。讎敵 0 コタえ ( へ ) 【雨後日雨余ョ。雨あがり。雨が降ったあと 【焦慮】ウ〇心がいらだっ。いらいらする。気 【集英】名ウすぐれたものを集める 一焦躁秀 % レ焦燥〇気をもむ。いらだっ。あせる④返事をする @ムクいる。しかえしをする【雨師雨の神。雨を降らす神 【集注】ウ ( 集註は誤用 ) O 一つ所に集める 0 あせりさわぐ タグイ ( ヒ ) 。ともがら@校正する、特にふた【雨脚】凭 O 雨が降るさま 0 雨のしずく りが組んで、ひとりが読み、ひとりが聞いて、文が、長くすじのように見えるさま〇雨がさっと る〇多くの人が作 0 た注釈をまとめて一書 4 【雄】↓十 ( ) 元 5 【雅】↓牙 8 ( ) 元 にしたもの 字の誤りを正すこと。讎正。讎対アタる。降り過ぎるさま「ーーが早い」 5 一雅 ( ) の旧字 一讎視】 % かたきのように思う L 適合【雨宿一りレ雨宿り。雨にあって、樹下や軒 【集約】ウ集めて要領よくまとめる 5 【雇】窟丁戸 8 ( 当 「る意 0 降る雪 一讎虜〇あだやかたきであるえびす 0 あ下に雨を避けること 【集配】ウ〇集めたり、くばったり〇郵便 5 【雌】↓止 ( 輛 ) 元 物をポストから集めたり、各戸にくばったりす ①シュン日儁レ俊 (D スグれた。人な雛丁巛 ( ) L だかたき【雨雪鬱ッ O 雨とゆきと〇雪が降る、雨はふ 5 一雋一 みすぐれたこと。雋異。雋逸「ー敏」 ( 雨蛙】る降雨の前に鳴く、緑色の小さい 【集結】ウ一つ所に集 ^ める ^ まる L ること L かえる 【雨傘】雨の日に使うかさ 【集落】ウ聚落。人間が集まって住んで 0 すぐれた人⑩セン肥肉@味がよい 8 雨・壘部 いる所 【雨量】芻 O 雨が降る量〇降った雨の量 「の意〔雋乂】名ンすぐれた人物 @ウ0 アメ〔アマ。サメ〕④天か【雨意雨もよう。雨が降りそうなようす 【集義】召道義を積み集める意味で、積善一雋抜澎レ俊抜。すぐれぬきんでる 【雨】雨 、ら降る雨「ー中、ー天、ー夜、【雨滴】〇雨のしずく。雨だれ 0 雨のつぶ ( 集睦】ウ集まり仲よくする「所に集める一雋茂レ俊茂。才学がすぐれたこと 【集権】ウづ集權。政権など、権力を一つ一雋哲レ俊哲〇すぐれて賢い 0 賢い人ー量、村ー春ー霧ー芒@雨ふり。雨【雨漏一レ雨漏り。天井召から雨水が漏 【集録】ウづ輯録 O 方々から集めて記録す一雋異秀 ( レ俊異〇すぐれた人〇なみはずれ天 6 雨のようにほとばと落ちるもの〇なみ【雨潦ウ雨によるたまり水〔れたれる 熟語の【】の中とレの下とは現代表記、 X は対語、離は類義語、 ( 文 ) は文語表現 8 【隹】 4 シュウーョウ 8 【雨 ; 】 0 ウ

3. 世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統

280 『集史』には、まだ全訳がない。次は、原本の第一巻だけのロシア語訳である。 L. A. Khetagurov, O. I. Smirnova tr. , R 房ミミミ S トミ 0 S ミ・ , Tom l, Kniga pervaya 陸 Kniga vtoraya. lzdatel'stvo Akademii Nauk SSSR, Moskva 年 Leningrad, 1952. なお、前出の The Successors 、 G ミ S K ミは、同じく『集史』の第一巻の、チンギス・ ーン ( 元朝の成宗皇帝 ) までの部分だけの英訳で ーンの息子たちからテムル・オルジェイト・ ある。 『フラーン・デブテル』には、次の日本語訳がある。 稲葉正就・佐藤長訳『フウラン・テプテルーチベット年代記ー』 ( 法蔵館、一九六四年 ) 『元朝秘史』は、十四世紀に、モンゴル語原文を漢字で音訳して漢訳を附した本が、明朝の太祖 洪武帝の命によって編纂刊行された。この本の音訳漢字を口 1 マ字化したのが、次のものである。 白鳥庫吉訳『音訳蒙文元朝秘史』 ( 東洋文庫、一九四一一年 ) 『元朝秘史』のモンゴル語原文からの全訳としては、原本が含む漢訳を除けば、次の一九〇六年 に完成した日本語訳が世界でもっとも古い。文体は擬古文である。 那珂通世訳注『成吉思汗実録』 ( 大日本図書、一九〇七年。筑摩書房、一九四三年 ) 「元朝秘史』のロ語体の日本語訳には、次のものがある。ただし正字体の漢字、歴史的仮名遣い を用いる。 小林高四郎訳注『蒙古の秘史』 ( 生活社、一九四〇年 ) もっとも手に入りやすい『元朝秘史』の日本語訳は、次のものである。擬古文とロ語文の折衷の

4. 全訳古語例解辞典 小学館

ぬりごめーどう【塗籠籐】〔名〕弓の幹を籐ですき間なくにいるしるしとして。 う巻いて、その上を漆で塗り固めた弓。 ②無実の罪。根拠のないうわさ。例「目も見えず涙の雨の れ・れ・る・るる・ るれ・れよ ぬ・る【濡る】〔自ラ下二〕 ~ ) ①水気をおびる。しぐるれば身のーーは干 ( ひ ) るよしもなし」〈後撰・恋五〉訳 め 濡れる。例「合ひに合ひて物思ふころの我が袖 ( ごに宿る目も見えなくなるくらい涙が時雨のように流れるので、 ご り月さヘーー・るる顔なる」〈古今・恋五・芸六〉訳よくもびった ( 濡ぬれてしまった私の袖は、そしてあなたから受けた ) 無実 ね【子】〔名〕①十一一支の一番目。↓じふにし ぬり符合したもので、物思いに沈む時の私の袖の涙に映っての浮き名は晴らしようもありません。 ②方角の名。 いる月までが涙に濡れたような顔つきをしているよ。 ぬれーごと【濡れ事】〔名〕①色事。情事。恋愛沙汰鷲 ② ( 近世語 ) 情を交わす。色事をする。例「松島や雄島例「昼のーーは思ひも寄らす」〈西鶴・好色一代女・三・ = 〉①時刻の名。午前零時およびその前後の一一時間。一説に ( ) の人にもーー・れてみむと」〈西鶴・好色一代男・一一一・七〉訳 ( 顔の見えない夜の情事さえしたくないような醜女れこだか午前零時からの一一時間。例「・ーの時ばかりに家のあたり 昼の明かさにも過ぎて光りわたり」〈竹取・かぐや姫の昇天〉 訳松島や雄島の女とでも情を交わしてみようと。注「松ら ) 昼間の情事などは思いも寄らない。 島や雄島の海士 ) に尋ね見む濡れては袖の色や変は②歌舞伎で、男女の情事を演じること。また、その芝居訳夜中の十一一時頃に家のあたりが、昼の明るさにもまして 一面に光って。 や場面。 ると」〈続千載〉ニョル表現。 ぬる〔完了の助動詞「ぬ」の連体形 ) ぬ ( 助動 ) ね【音】〔名〕おと。声。人の泣き声。鳥・虫の鳴き声。例 「風のおと、虫のーーにつけて、物のみ悲しう思 ( 凸さるるに」 ぬる・し【温し】〔形ク〕① ( 水温や気温が ) なま暖かい。例 「昼になりて、 ・くゆるびもていけば」〈枕草子・春はあけ 〈源氏・桐壺〉訳 ( 桐壺更衣の死後、帝は ) 風のおと や、虫のねを聞くにつけても、わけもなく悲しくお思いになら ほの〉訳昼になって、気温がだんだん暖かくゆるんでいくと。 れるのに。 ② ( 風や水流などが ) ゆるやかである。例「夜 ( よ ) べのかはほ りを落として。これは、風ーー・くこそありけれ」〈源氏・若 要点「おと」が、風の音、鐘の音など比較的大きい音をい うのに対し、「ね」は、楽器の音、人の泣き声、鳥・虫の鳴 菜・下〉訳昨夜の扇を ( どこかに ) 落として ( 困った ) 。この き声など心にしみる音声をいったが、後しだいに区別なく用 檜扇社は、起きる風もゆるいものだ。 いられるようになった。 3 熱心でない。情けが薄い。例「世のおばえのほどよりは、 うちうちの御心ざしーー・きゃうにはありけれ」〈源氏・若菜・ 音に泣 ( な ) ・く声を出して泣く。例「ーー・きてひちにし かども春雨に濡 ( ぬ ) れにし袖 ( と問はば答へむ」〈古 上〉訳 ( 女三の宮への ) 世間の評判の程度にくらべて、う ちうちでの ( 光源氏の ) ご愛情は薄いようであったよ。 今・恋一一・五を〉訳 ( 私が ) 声を立てて泣いて ( そのため、 私の袖は ) 濡れてしまったのだが、春雨に濡れてしまった ・働きがにぶい。のろい。例「心のいとーー・きす 7 やしる」 袖だと、 ( 人に ) 尋ねられたら ( そう ) 答えよう。 〈源氏・若菜・下〉訳 ( 自分の ) 心が大変にぶいのが残念な 音を泣 ( な ) ・ 「音に泣く」と同じ。例「ーー・き給ふさ ことだ。囲タ霧ガ、女三ノ宮トノ結婚ノ機会ヲ失ッタコ トヲ後悔シタ言葉。 まの、心深くいとほしければ」〈源氏・タ霧〉訳 ( 落葉の 宮が ) 声を出してお泣きになるその様子が、慎み深げでい ぬる・む【温む】〔自マ四〕奩翳 ) 温度が少し上がる。な じらしいので。 まあたたかくなる。少し熱が出る。例「御身もーー・みて、 ね【根】〔名〕①植物の根。例「雨と聞こえつるは、木のーー 御心地もいと悪 ( あ ) しけれど」〈源氏・若菜・下〉訳 ( 紫の 上は ) お身体も少し熱が出て、ご気分もひどく悪いけれど。 より水の流るる音なり」〈更級・初瀬〉訳雨 ( の音 ) と聞こ えたのは、木の根 ( の間 ) から水の流れる音である。 ぬれ【完了の助動詞「ぬ」の已然形〕↓ぬ ( 助動 ) ②物事の根源。もと。例「まことに、愛着 ( ぢ ) の道その ぬれーぎぬ【濡れ衣】〔名〕①濡ぬれた衣服。例「あぶり干 す人もあれやも・ーを家には遣 ( や ) らな旅のしるしに」〈万 ーー深く、源遠し」〈徒然草・九〉訳本当に、男女間の愛 に執着するということはその根源が深く、はじまりが古い ね葉・九・一六〈◇訳火に当てて干してくれる人もいないことだ、 ( 旅先で ) 雨に濡れてしまった衣服を家に送ってやろう、旅 ね【嶺・峰】〔名〕山の頂上。みね。例「時知らぬ山は富士 0 ぬきす 6

5. 漢語林 改定版

中国学芸年表 12 一宅戊寅一六九へ査十標 ( 一六一五ー一六九 0 。 木下順一六究 ? 三へ己卯一六究姜宸英ド ( 一六一一ヘー一六究 ) 。「海防総論」 四一壬午一七 0 一一万斯同のウ ( 一六一穴ー一当 l) 。「明史」・厳繩孫徳川光圀一七 00 契沖一吉一 四一一一甲申一吉四閻若環ク : ( 一六三六ー一吉四 ) 。「尚書古文疏証」一当一赤穂四十七 ・顔元 ( 一六煢ー一吉四 ) 。・邵長衡 , ウ ( 一六宅ー十報仇。 一と四 ) 。・高士奇 ( 一六四五ー一と四 ) 。・洪昇ウ ( 一六五 九ー一七 ) 。「長生殿伝奇」・文点 ( 一六三三 ? ー一七 0 四 ) 。 伊藤仁斎一七 0 亠 四四乙酉一吉五「全唐詩」完成。・李類ハ ( 一六毛ー一七 0 五 ) 。 丙戌宅 0 六典礼問題 ( キリスト教以外、中国伝統の上帝北村季吟一当五 ・孔子・祖先など崇拝の是非 ) により、ジェスイ栗山潜峰一と六 ット派以外の布教を禁止、その宣教師を国外 に退去。・朱介 ( 八大山人。一六一一六ー一と六 ? ) 。 四七戊子宅孔尚任ウジ , ( 一六哭ー一七 00 。「桃花扇伝奇」 哭己丑一吉九朱彝尊髪一 ( 竹蛇。一六元ー一吉九 ) 。「経義考」「明 詩綜」・陳奕禧キ ( 一六哭 5 一吉九 ) 。・姜実節 ( 一六 咒庚寅宅一 0 「淵類函」「古文淵鑑」完成。 吾辛卯宅一一「佩文韻府」完成。・王士第 , ( 漁洋。一六三四ー浅見繝斎宅二 宅一一 ) 。「唐賢三昧集」 五一壬辰宅三「耕織図」 ( 集秉貞画 ) 完成。 五一一癸巳一セ一三宋犖 ( 一六三四ー宅一一 (l) 。 吾一甲午一七一四胡渭一六三三ー宅一四 ) 。「禹貢錐指」「禹貢図」員原益軒宅一四 レョウレイ 五四乙未宅一五蒲松齢ホ ( 一六三 0 ー宅一五 ) 。「聊斎志異」・王菱川師宣宅一四 ? 原祁キ ( 一六四一一ー宅一五 ) 。 五五丙申一七一六「康煕字典」完成。・毛奇齢 ( 一六一三ー一七一六 ) 。尾形光琳一七一六 亳戊戌一七一へ呉歴 ( 一六三一了宅一へ ? ) 。・李光地 ( 一六四三ー宅三宅観濶一七一へ 五九庚子宅一一 0 王輩 ( 一六三一一ー宅一一 0 ? ) 。 六 0 辛丑一七一一一梅文鼎 : ( 一六三三ー宅一一一 ) 。「梅氏暦算全書」 六一壬寅一七一三何悼 ( 義門。一六六一 ー宅一三 ) 。・湯右曹 ; ( 一 六五六ー一当 l) 。第楊賓 ( 一六五一一 ? 5 一七一三 ? 。 世宗雍正元癸卯一七一一三キリスト教を全面禁止。・王鴻楮一ョ ( 一六四五近松門左衛門 ー一七一三 ) 。「明史稿」・汪士鋐ウ ( 一ヘー一セ一一三 ) 。宅 五丁未宅毛「古今図書集成」完成。・査慎行 ( 一六五 0 ー宅新井白石一七一一五 荻生徂徠一七一穴 山井鼎一七一穴 六戊申一七一一へ「駢字類篇」完成。 へ庚戌一 0 黄鼎 ( 一六吾ー宅三 0 ) 。 九辛亥一当一沈南蘋ビン、日本の長崎に渡り、画法を伝う。 一七三三年帰国。 一 0 壬子一当三「大清会典」 ( 一一五 0 巻 ) 完成。蒋廷錫物ヤク ( 一六六九林鳳岡一七三一一 ー宅三一 l) 。・日進 ( フランス人宣教師プーヴェ。 一六六 0 ー一当一 l) 。「大支那地図」 室鳩巣一七三四 三甲寅一七話高其佩イ ( ケイソウ 三乙卯一七三五沈敬宗 : 細井広沢一当五 ( 一六六九ー一七三五 ) 。 伊藤東涯一七三六 高宗乾隆元丙辰一七三六陳書 ( 一六六 0 ー一七三六 ) 。 四己未宅三九「殿版二十四史」完成。・王 ( 一六六ヘー宅安積澹泊一七宅 九甲子一四「大清一統志」 ( 三契巻 ) 完成。・趙執信翳 ( 一尾形乾山一七四三 一 0 乙丑宅四五高鳳翰 3 ( 一交三ー一セ四五 ) 。・張鷸榊翳ウ ( 一 六へへー一七豈 ) 。・張照 ( 一六九一 太宰春台一七岩 三丁卯一詣セ「殿版十三経注疏」完成。 徳川吉宗一七五一 一四己巳一七咒方苞 % ( 一六六ヘー一詣九 ) 。 一九甲戌一毳四呉敬梓 ー宅五四 ) 。「儒林外史 △一吉一一フランク リン、電気発 き乙亥一五「西清古鑑」完成。・全祖望 ( 一と五ー一七 ) 。 張廷玉 ( 一六七一一ー一七 ) 。・張宗蒼冖ウ ( 一六会ー宅見。 雨森芳洲宅五五 一三戊寅一七五八恵棟翳 ( 一吉五ー宅五へ ) 。 一一四己卯一九顧棟高 ( 一六究ー宅究 ) 。・励宗万 ( 一と五ー一七服部南郭一セ五九 五九 ) 。 △一実五ワット、 蒸気機関発明。 毛壬午一実一一江永 ( 一交一ー宅六一 I) 。 一一へ癸未一実三梁詩正 1 ( 一六ー一実三 ) 。・周顥 ( 瀬 ) ウ ( 一六岡白駒一実七 ・曹霑テ 「 ( 雪芹。宅一今 ー一七僧白隠一七枩 六三 ) 。「紅楼夢 △一七交アークラ 元甲申一実四「大清会典」 ( 一 00 巻 ) 完成。・秦蕙田 : ( 一六六イト、水力紡 三ー一実四 ) 。・金農 ( 一六全ー一実四 ) 。・郎世寧 ( イ績機発明。 タリヤ人画家、ジョセフ・カスチリヨーネ。一六△一実九英国産業 究ー一実四 ) 。西洋画法・中国画法の合体 ( 院体 ) 。革命。 賀茂真淵一実九 三 0 乙酉一七六五鄭燮翳ウ ( 板橋。一六九三ー一実五 ) 。 青木昆陽一七六九 一一三戊子一実へ斉召南 ( 一当六ー一実 0 。 三四己丑一七充沈徳潜 ( 一宅三ー一実九 ) 。「唐宋八大家読本」・一七四「解体新書」 ( 杉田玄白 ) 董邦達粤 ( 一六究ー一実九 ) 。 三七壬辰一七一一「皇朝文献通考」完成。・張玉轂 ( ? ー一七一 I) 。△一七六アメリカ 「古詩賞析」・鄒一桂 % 7 ( 一六会ー一七一 l) 。「小山独立戦争 ( 画譜」・銭維城 ( 宅一一 0 ー一七一 l) 。 一七ヘ一 ) 。・ルソ 一穴癸巳一七三四庫全書処を開設。・劉統勲 ( 一六究ー一七三 ) 。 池大雅一七六 四一一丁酉宅七戴震 ( 一七一一三ー一七七 ) 。 四四己亥一七九于敏中ヂ : ウ ( 宅一四ー一七九 ) 。・劉大魁霍 ( 一伊藤蘭嵎一七へ 富士谷成章一七九 六ー一七九 ) 。 湯浅常山一大一 四六辛丑一大一朱筋 ( 宅元ー一大一 ) 。 四七壬寅一大一一「四庫全書」第一・二分の橋写終わる。一七へへ年、片山兼山一七へ一一 第七分謄写終わり、全部完成。 与謝蕪村一一 吾乙巳一七会蒋士銓・ ( 一七一一五ー一大五 ) 。「紅雪楼十種曲」井上金峨一大四 五三戊申宅公繼瀬 ( ? ー一大 0 。物荘存与 ( 宅元ー一大 0 。△宅瓮フランス 革命。 ・黄慎 ( 一六全ー一大 0 。 三浦梅園一大九 会庚戌一虎 0 「大清一統志」 ( 豊六巻 ) 完成。 ー一七四五 ) 。

6. 全訳古語例解辞典 小学館

の中から一つ二つを取りあげて、例として示す意を表す。・ らず」〈竹取・貴公子たちの求婚〉訳じじい (= 私 ) は、歳が目〔感〕聞いて驚き、確かめるために問い返す語。えつ、なん と。なんだって。なになに。例「「あれは鬼瓦 ( が ) でござる」 ななどのよう。 : ・というよう。例「姉、継母 ( ) ーーの人々七十を越えました。 ( 寿命は ) 今日明日とも知れません。 r—、鬼瓦」」〈狂言・鬼瓦〉訳「あれは鬼瓦でございま なの、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、所々語るなな・つ【七つ】〔名〕①七。また、七歳。 を聞くに」〈更級・かどで〉訳姉や継母などといった人達② ( 「七つ時」の略 ) 時の名。明けの「七つ」 (= 午前四時す」「えつ、なんだって、鬼瓦 ( だと ) 」 が、その物語、あの物語、 ( 「源氏物語』での ) 光源氏の様頃 ) と暮れの「七つ」 (= 午後四時頃 ) がある。例「あれ数ふ何が扨 @ ①相手の言葉を強く否定して、自分の主 張をのべようとする語。どうしてどうして。とんでもない。 れば、暁 ( ) のーーの時が六つ鳴りて、残る一つが今生 子などを、所々物語るのを聞いていると。 なーな〔連語〕 ( 完了の助動詞「ぬ」の未然形 + 願望の終 ) の鐘の響きの聞き納め」〈近松・曽根崎心中・下〉訳例「。ー、広い都でござるによって、都には【」ざりませう」 〈狂言・末広がり〉訳いやもう、広い都でありますから、 助詞「な」。活用語の連用形に付く ) ・ : てしまいたい。例 ( 今鳴る ) あれ (= アノ鐘 ) を数えると、暁の七つロげる鐘の 「高き嶺 ( ね ) に雲の着くのす我さへに君に着きーー高嶺音が六つ鳴って、残る一つの鐘の音が、この世の鐘の聞き都には ( きっと末広がりが ) こざいましよう。 ②他のことはさしおいて、とにかくこれだけは大事だの意を か ) と思 ( も ) ひて」〈万葉・一四・一一一五一四〉訳高い峰に雲が寄おさめ。「曽根崎心中』ノ名場面ノ中ノ名セリフ。 りつくように、私までもあなたに寄りついてしまいたい、あなたななーなぬか【七七日】〔名〕 ( 仏教語 ) 人の死後、四十表す。何はともあれ。とにもかくにも。例「。ー、近々 ( 第 ) には出勤をするであらう」〈狂言・武悪〉訳何はと を高い峰と思って。「着くのす」ノ「のす」ハ、「なす」ノ上九日目の法事を行う日。 なーなむ〔連語〕 ( 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」 + 他もあれ、近日中には出勤しよう。 代東国方言デ、・ : ノョウニ、・ : ノョウナノ意。 ・ : し何にかはせ・むワ反語を表す。何になろうか、いや何に 日 ( 上代東国方言。打消しの助動詞「す」の古い未然に対する願望の終助詞「なむ」 ) ・ : してしまってほしい。 てしまってくれ。例「おしなべて峰も平らになりーー山の端もならない。どうしようか、いやどうにもならない。例「源 形 + 東国方言の助詞「な」。活用語の未然形に付く ) : ・ ないで。・ : ないままに。例「我が門 (±) の片山椿 ( 2 ま ) ま ( は ) なくは月も入 ( い ) らじを」〈伊勢・〈 = 〉訳 ( どこも ) 一様氏を一の巻よりして、人もまじらす、几帳 ( ) の内にう ち臥 ( ふ ) して引き出 ( い ) でつつ見る心地 ( 破こ ) 、后 ( ) の こと汝 ( 2 ) 我が手触れーー土に落ちもかも」〈万葉・ = 0 ・に峰も平らになってしまってほしい、山の端 (= 稜線男ウ ) とい 位 ( ) もーー・む」〈更級・物語〉訳「源氏物語』を第 四四一◇訳私の家の門の、片山椿よ、本当にお前は私の手うものがなかったら月も沈んで隠れないだうつになあ。 一巻から始めて、誰にも邪魔されす几帳の中に寝そべっ が触れないままに地面に落ちるだろうかなあ。「土に落なーなり〔連語〕 ( 断定の助動詞「なり」の連体形「なる」に て ( 櫃から一冊すっ ) 取り出して読む気持ち ( の幸せに 推定・伝聞の助動詞「なり」の付いた「なるなり」が「なんな つ」ニ女ガ他人ノモノニナル意ヲコメル。 り」と撥音便化し、その撥音「ん」が表記されない形。「なン比べたら ) 、皇后の位も何になうつか。 ななーくさ【七草・七種】〔名〕①七種類。転じて、いろい ろとあること。例「世の人の貴 ( 擎 ) び願ふーあ宝も我はなり」と読む ) ・ : であるようだ。 : ・だということだ。例「さはなにーか【何か】 ( 「か」は係助詞 ) 、【連語 ) ①疑問を表す。 何せむに」〈万葉・五・九 0 四長歌〉訳世間の人があがめ重ん秋の夜は思し捨てつるななりな」〈更級・春秋のさだめ〉っして : ・か。なせ : ・か。例「霍公鳥 ( 費と ) 思はすありき じて求める七種類の宝も、私には何の役に立とうか。 訳それでは (= 春ノ夜ノ月ノ歌ヲ詠ンダトイウコトハ ) 秋の夜木 ( こ ) の暗 (z) のかくなるまでにー・来鳴かぬ」〈万葉人・ 一哭七〉訳ホトトギスよ。思いもかけなかったなあ。木立の茂 ②春の七草。芹・薺警・御形・繁縷・仏の座・菘はお見捨てなさったようですね。 ・清白をいう。 【何】〔代名〕指示代名詞。不定称。名称や実みがこんなに深くなるまでに、 4 っして来て鳴かないのか。 ″ :2. おみな十′ . ー - 体の不明な物事にいう語。どのようなもの。なにこ②反語を表す。どうして : ・か、いや・ : ではない。例「いにし 3 秋の七草。萩尾花・葛花癶・撫子・女良花えし と。例「世の中をー・にたとへむ朝ばらけこぎ行く舟の跡のへより人の染めおきける藤衣 ( ご ) にも、ー・やつれ給ふ」 藤袴鋕ば・朝顔をいう。 要点御形はハハコグサ、菘はカプ、清白はダイコン、朝顔しら波」〈拾遺・哀傷〉訳このはかない世の中をどのような〈源氏・若菜・上〉訳 ( 喪服として ) 昔から人が染めておい ものにたとえて述べようか。ほのほのと明けゆく朝の川をこぎた ( 麻の ) 藤衣にも、どうして ( そなたが私のために ) 姿をやっ は現代のキキョウである。 しなさる必要があうつか ( その必要はありませぬぞ ) 。 七草の粥 (*) ( 「ななくさがゆ」とも ) ①正月七日に、春去って行く舟の跡を示す白い波だ ( とでもいおうか ) 。 日〔感〕上に述べた語や相手の言葉をやわらかく否定して、 〔副〕疑問・反語を表す語。どうして。なせ。例「見渡せ の七草を菜として入れてたいた粥。 ②正月十五日に、七種類の穀物、すなわち、米・粟 2 ・ば山もと霞 ( 凸む水無瀬川 ( 髭せ ) タベは秋とーー思ひけむ」反対のことを述べよっとする時に用いる語。いや、なあに。ど 黍稗早菫子・胡麻に・小豆を入れてたいた粥。〈新古今・春上・三六〉訳まわりを見渡すと、山のふもとに霞うしてっして。例卩ー・。この歌よみ侍らじとなむ思ひ侍る ・カ がかかり、 ( その中を ) 水無瀬川が流れている春のタ景色のを」〈枕草子・五月の御精進のほど〉訳まあ、どういたしま 後世は、あすき粥となった。 ななそ , ち【七十・七十路】 , 〔名〕七十。七十歳。七十すばらしいことよ。夕暮れのよさは秋に限るとどうして今までして。私はこの歌というものをもう作りますまいと思 0 ており ますのに。囲作者ガ中宮カラ、歌ノ詠ミップリヲヒャカサレ 年。例「翁 ( 鰭 ) 、年ーーに余りぬ。今日とも明日とも知思いこんでいたのであうつか。 五九七 日

7. 旺文社 全訳古語辞典

なかむーなから しく咲きこほれている桜の花であることよ」と吟じたので、そ詞 ) 終助詞。 の声を院上東門院 ) がお聞きになられて。 ながめ・や・る【眺め遣る】 ( 他ラ四 ) 勗〉物思いに 長柄 ( 臀 ) 一地名一今の大阪市大淀区の地名。淀川 なか・むかし【中昔】 ( 名 ) それほど古くない昔。中古。ふけって遠くを見やる。ほんやり遠くへ目をやる。東の支流の長柄川にかけた「長柄の橋」が有名。 大昔と近昔しの中間。〔伽・鉢かづき〕「ーのことにや有山なる所「山のはに入り日の影は入りはてて心ほそくぞ * ( 接助 ) ① ( 体一一一口、動詞の連用形などの下に ながら りけん」訳それほと古くない昔のことであったろうか。 ・ら①れし」訳 ( 西の ) 山の端にタ日の光がとつぶりと 付いて ) そのありさまや状態を変えないで、ある ながめ【眺め】 ( 名 ) ①物思いにふけりながら見るともなく沈んでしまって、 ( 東山のあなたのお住まいを ) 心細くついほ 動作が行われることを表す。・ : のままで。・ : のままの状態 ほんやり見やること。和歌で多く「長雨」にかけていう。 んやり目をやって見たことだった。 で。一古今一夏「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづ 今一春下「花の色は移りにけりないたづらに我が身世になか・めり【無かめり】ないようだ。ないように見える。 こに月やどるらむ」訳↓なつのよは・ : 和毯。吏毯物語 ふるーせし間に」訳↓はなのいろは : ・一和歌「②はるか遠一鈴虫「ことなることなかめれ@ど」訳 ( 歌は ) さほ「源氏の五十余巻、ひつに入りながら・ : 得て帰る心地 くに目を向けること。眺望。一細迫松嶋「月海にうつりどのできばえではないように見えるけれども。 のうれしさぞいみじきや」訳源氏物語の五十余巻を、櫃 ひつに入ったままで・ : ( 他の物語なども ) 手に入れて帰る気 て、昼のー又あらたむ」一訳一月が海に映って、昼間の眺望曰衂た形容詞「無し」の連体形「なかる」十推量の助 がまた様変わりする。 動詞「めり」Ⅱ「なかるめり」の撥音便「なかんめり」の撥音持ちのうれしさといったらたいへんなものであるよ。 ながめ【詠め】 ( 名 ) 詩歌をつくること。また、詩歌を吟す「ん」の表記されない形。ふつう「なかンめり」と読む。 ② ( 動詞の連用形の下に付いて ) 二つの動作が同時に並 ること。詠歌。吟詠。〔笈の小文〕「あるは摂政公の なが・もち【長持】 ( 名 ) 衣類・夜具・調度などを入れて行して行われることを表す。 : ・ながら。 : ・つつ。〔〔〕天 ーにうばはれ」訳あるいは摂政公↑藤原良経 ) の詩おく長方形のふたのある大きな箱。一平家〕六・紅葉「ある辻「からうじて待ちつけて、喜びながら加持せさするに」 歌に ( 心を ) 奪われ。 つじに、あやしのめのわらはの、ーのふたさげて泣くにてぞ有り ( 修験者れを ) やっとのことで待ち迎え入れて、喜び なが・め【長雨】 ( 名 ) 〔「ながあめ」の約〕長く降り続くける」訳ある辻で、身分の低い少女が、長持のふたを手加持祈いうをさせていると。方一九・四一五四「うれしびな 雨。和歌で多く「眺め」にかけていう。届一皂「つれづれにさけて泣いているのであった。 がら枕づく妻屋のうちに鳥座ら結ゅひ」訳うれしく思 のーにまさる涙河袖そでのみひちてあふよしもなし」訳ひとなが・や【長屋】 ( 名 ) ①細長い形の一軒の家。防葉一いながら、妻屋ねや ) の内に鳥の宿るところを作り。 ( 「枕 り寂しく物思いにふけっているが、その長雨 ( のようにゆうう 一六・三公一一一「橘第の寺のーにわが率ゐ寝し童女放髪つく」は「妻屋」にかかる枕詞 ) つな思い ) にもまして、涙は川となって流れ、袖がぬれるはかは髪あけつらむか」訳橘寺の長屋に私が連れて行って ① ( 動詞の連用形、体言、形容詞・形容動詞の語幹 ( シ りで、思う人に逢あう手だてもない。 ( 「ながめ」は「眺め」と一緒に寝たあの振り分け髪の少女は、もう髪をあけて一ク活用形容詞は終止形 ) などの下に付いて ) 逆接的に前 「長雨」との掛詞 ) 人前の女になったであろうか。②一棟の中に何家族も住後をつなぐ意を表す。 : ・ても。 : ・のに。 : ・けれども。・ : も ながめ・あか・す【眺め明かす】 ( 他サ四 ) 宿れ〉物思めるようにした家。棟割長屋。 のの。一竹幽貴公子たちの求婚「わが子の仏、変化、げ いにふけりながら夜を明かす。一源氏一須磨「西の対たいに渡ながーやか【長やか】 ( 形動ナリ ) 〔「やか」は接尾語〕いかの人と申しながら、ここら大きさまで養ひ奉る志おろかな り給へれは、御格子もまゐらで、ー・し⑩給うければ」訳にも長々としているさま。「な〕〈七「『なほかく思ひ侍りしらす」訳私の大事な娘よ、 ( あなたが ) 神や仏の生まれかわ 西の対 ( の紫の上のお部屋 ) にお行きになったところ、 ( 女君なり』とて、ー・に⑩よみ出いづ」訳「やはりこう思ったのでりだと申しても、こんな大きさになるまでお育て申しあける なも ) 御格子も下ろさせなさらないで、物思いにふけりなす」といって、長く声を引いて ( 次の和歌を ) 詠みだす。 ( 私の ) 気持ちはひととおりのものではない。届〈四「身は がら夜を明かしなさったので。 なか・やどり【中宿り】 ( 名 ) 途中で休息する所。途中いやしながら、母なむ宮なりける」訳 ( 男の ) 身分は低い ながめ・くら・す【眺め暮らす】 ( 他サ四 ) 靼蹠〉物思で宿泊すること。タ顔「内裏うちよりまかで給ふー けれとも、 ( その ) 母は皇族であった。〔古活字本平治物 いに沈んで日を暮らす。和歌で多く「長雨」にかけてい に」訳宮中よりお下がりになる途中の休息所として。 語〕「敵ながらも、義平ほどの者を白昼に河原にて斬きら う。今一恋三「起きもせす寝もせで夜をあかしては春の物 * なか・ら【半ら】 ( 名・副 ) 〔「ら」は接尾語〕①半分。なかるることこそ遺恨 3 んなれ」訳敵ではあるものの義平ほと とてー・ , 〔⑩つ」 ( 伊勢・ = にも所収 ) 訳一 ( 恋の物思いで ) 起は。中ほど。途中。第三六「足を砂子なに脛はぎのーばの者を真昼間に河原で処刑なさることは残念なことであ きているというのでもなく、また寝ているというのでもなく、 かりふみ入れて」訳足を砂に脛すねの半分ほど踏み入れる。 ( 昨夜は ) 夜を明かしてしまったけれとも、 ( 今日は ) 春の景て。②まん中。中心。一一道長上「おなじものをーには ④ ( 体言の下に付いて ) そのものの本性のままの状態である 物と思って春の長雨に降りこめられて物思いに沈んで日あたるものかは」訳 ( 矢が ) 同じ当たるのでも ( なんと的の ) ま意を表す。 : ・のままに。 : ・のままで。防葉一一卆四一言四「神 を暮らしてしまった。 ( 「ながめ」は「長雨」と「眺め」との掛 ん中に当たるではないか。第「ものかは」は、感動を表す かむながらわ【」大君の天の下治め給へは」訳神そのまま 〔六二〇〕

8. 漢語林 改定版

シュンジュウ 春秋時代と次の戦国時 センゴク 首春・初春・小春・頌春新春・青春・惜春・早春・【春秋戦 ( 戦 ) 国 ( 國 ) 】 6 △コウ昂 ( 2852 ) の俗字。↓五四ページ。 探春・仲春・晩春・暮春・望春・孟春ン・陽春・立春代との併称箭七七 0 ー前一三 l) 。 シこジ = ウ「春秋」の注釈書。「左氏伝」 ( ↓ 0 4 サク 【春秋伝 ( 傳 ) 】デン サク 【春意 : 春ののどかな心持ち。春情。 当 zu6 〇ザク 昨日 三一 0 ページ ) 「公羊伝ウ」 ( ↓一 0 五ページ ) 「穀梁伝 : ウ」 【春陰】ン春のくもり。花ぐもり。また、春がすみ。 春共昨】 , ( ↓七三三ページ ) の三つがあり、「春秋三伝」という。 【春栄 ( 榮ラ①春の花。②ときめき栄えること。 / ュンジュウ 日 - 日日 - 日 . 年齢のまだ若いことをいう。富ニ於春 「昔。【春影】ン春の日かけ。春の日の光。 【春秋富】【」む 昨 秋」い ともいう。 ①きのう。前日。昨日。 2 前年。昨年。 3 過去。以前。【春煙・春△烟】第ン春のもや。春のかすみ。 形声。日 + 乍。音符の乍は、徂ソに通じ、【春官】ン周代の六官の一つ。礼法や祭祀をつな邑【春女】ン年【」ろのむすめ。十七、八歳の女子。 シュンシーウィッコク 春の夜のながめや気 【春宵一刻直千金】 あたい ( ひ ) センキン 「白・〔くの意味。行 0 てしま「た時、きのうミきのる。 意味を表す。 【春寒】斃ン春のまだ浅いころの寒さ。余寒。「春寒料峭分は、ほんのわずかの時間が千金にも値するほどにすぐれて マ一昨 響乃」 ( 春さきの余寒のなおきびしいこと ) いる。〔宋、蘇軾、春夜詩〕 【春△嬉】ン①春の気分になってうかれ遊ぶこと。②年少【春情】ル①春ののどかな心もち。②男女間の情欲。色 ←【昨今】第きの一よう。ちかころ。近来。 情。 【昨非 ' 今までの悪か 0 たこと。過去の過失。〔晋、陶潜、のとき、陽気にうかれあそぶこと。 ( 帰去来辞〕覚ニ今是而昨非一経さとる 【春△暉】ン①春の日光。②陽春の和気。父母の、み【春色①春けしき。②酒気を含んだ顔色。 【春心】ン①春のもの思い。春の風物を見て感傷的にな 画【昨夢】①昨夜の夢。②はかなく過き去った過去のことのたとえ。 5 をたとえて言う。 【春機】ン①春に織る機②国いろけ。男女間の情ること。②Ⅱ春情の②。 ①なじむ。ちか欲。色情。 シこシン戦国時代の楚ノの宰相。姓名は黄歇 【春申君】ク ①ジッ ( ヂッ ) 園 ni 、春申君はみの封号。一一十数年間、宰相の地位にあ づく。近づきなれ【春興春の楽しみ。春のおもしうみ。 り、食客三千人を養ったという。李園アに殺された。 ( ? ー 日る。なれ親しむ。 2 ちかづき。身近な者。 【春暁 ( 曉 ) 】ル春のあかっき。春の夜明け。 シュントウ キュウグウ ①皇太子の御殿。皇太子の御殿は皇居前一一三 0 日引形声。日 + 尼@。音符の尼は、なじみ親しむの意味。【春宮】 日こと近づくの意味を表す。 の東にあるので「東宮」といい、五行説 ' ウで、東は春に当【春信】ン春のたより。春のおとずれ。花が咲き鳥が鳴くな どをいう。信は、たより・音信・通信。 たるので、トウグ読む。②転じて、皇太子。 【昵交】したしみ交わる。親しい交際。また、その友。 【昵△狎】なれしたしむ。なれなれしくする。 【春△禊】ン陰暦三月三日 ( 上巳ウの節 ) に行うみそ【春潮】ル春にさしてくる潮。〔唐、韋応物、瀚州西澗 ノュンチョウあめをおびて 0 き。 詩〕春潮帯レ雨晩来急 ンライキュウなり 【昵懇】第国親しいこと。心安り。入魂。 2 2 シュン 【春光】ン①春の日光。②春けしき。 【春天】ン①春。〔唐、杜甫、春日憶二李白一詩〕渭北春 シュン chün 教はる 天樹イホク シュンテンのき 。②春の空。 。【春】 7 【春恨】ン春のあおもい。春愁。 【春日】ン①春の太陽・日ざし・日あし。〔詩経、小雅、【春△蕪】をン①春の雑草。②春の荒れ野原。 第三夫春 出車〕春日遅々。②春の季節・日かず。 【春風】ン①春に吹く風。②春風が万物を生育するこ ①はる。⑦四季の第一。立春から立夏までの間。今の一一一【春愁プ春の日の何となく気がふさがり悩ましく感ずるとから、人を教育するこ A あたとえに用いる。 月から五月まで。陰暦では、一月から三月まで。④年の初めこと。春の物思い 【春服】ン春に Q 着物。春着。〔論語、先進〕 の称。「新春」⑦としころ。青少年期。「青春」「回春」〇【春秋】ル①春と秋。②年月。転じて、年齢。〔戦国策、【春分】ン二十四気の一つ。今の三月二十一・二日を オウのシュン 0 男女間の情欲。春情。 2 としつき。歳月。「春秋」 3 酒。秦〕王之春秋高 ジュウたかし いう。俗に彼岸れンの中日といい、昼夜の長さがほほ」し ③書名。五経の一つ。魯。の 唐代の俗語。 「日響・春日部国の記録に孔子が手を加えて作ったという。魯の隠公の 図乗一あずま・あっ・かす・かず・す・とき・は・はじめ春元年箭七一 = l) から哀公の十四年箭哭 I) までの一一四一一【春望】ン春のながめ。〔唐、杜甫、春望詩〕 一〔〕は古字。 年間の歴史を記した書。「春秋の筆法」 ( 「春秋」が一字【春眠】ン春の夜の心地よいねむり。〔唐、孟浩然、春暁 ホウ シュンミン 文 金 袰 . 。音符の屯な、むらがるの意の東遷から、晋の大夫、韓・魏 ~ ・趙が独立するまで箭【春夢】 ~ こ①春の夜のゆめ。②人生のはかないことのたと 味。草が日を受けて、むらがり生するさまから、季節のはるの七とー前四五 0 ) の時代。 ( ほほ「春秋」に書かれた時代にあた【春容】ン①春のすがた・おもむき。②春けしき。③なま 意味を表す。 るからいう ) めかしいさま・姿・趣。 シ、ンジ、ウ年老いたことをいう。↓春秋の②。 マ回春・懐春・季春・熙春ン・迎春・今春・三春・思春・【春秋高】たかし 【春陽】ン春の日光。また、春の時節。 日 / ノ 0

9. 全訳古語例解辞典 小学館

【物・者】〔名〕 ( 特にそれと限定せずに対象を漠 語。「もとほす」の自動詞形 ) あたりを回る。めぐる。徘徊 ( 犬は役に立つが ) 家ことにいるものだから、わざわざ捜し求 もの 然と指す語 ) ① ( 一般的に ) もの。物体。漠然と目 むする。例「細螺 ( ) のい這 ( は ) ひー : り撃 ( う ) ちてし止めて飼わなくてもよいだろう。注「ありなむ」ノ「なむ」ハ、完 ( や ) まむ」〈古事記・中・神武〉訳 ( 這い回る ) 巻き貝のよ了ノ助動詞「ぬ」ノ未然形ニ推量ノ助動詞「む」ノ付イタモに見えるもの全般を指す場合、前後の関係から容易にわか るので特に明示しない場合、はっきりそれと指すのをはばかっ うに ( 敵のまわりを ) 取り巻いて撃ち滅ほしてしまおう。 ていう場合などがある。例 r- ー・皆は新しき良しただしくも 参考多く「立つ」「行く」「這ふ」などの連用形に付いて用もとも【尤も・最も】〔副〕↓もっとも いられる。類義語の「めぐる」が物の周囲を一周する意であもと・ゅひ【元結】イ = 〔名〕 ( 「もとひ」とも ) ①髻を結ぶた人は古翁 ) きしよろしかるべし」〈万葉・一 0 ・天会〉訳物は り、「廻 ( み ) る」が物の外側に沿って移動する意であるのにめに用いる糸。もとは、組糸を用いたが、後には、こよりを皆新しいのがよい。しかし人は年をとった者の方がよろしいは すだ。匯「古きし」ノ「し」ハ、強調ノ副助詞。 使った。 対して、「もとほる」は周囲をあちこちと進み行く意。 ② ( 形はないが ) 心でとらえられるもの。事柄。また、話した ②もとどり る・〉①捜し求める。 もと・む【求む】〔他マ下二〕奩 % ・ 捜し出す。尋ねる。例「これや我がーー・むる山ならむと思もと・より【元より・固より】〔副〕①以前から。昔から。り思ったりすることの内容。例「ー・聞かむと思ふほどに泣 ひて」〈竹取・蓬莱の玉の枝〉訳これが私の捜し求めている例卩ー・友とする人一人二人して行きけり」〈伊勢・九〉訳くちご」〈枕草子・にくきもの〉訳何か話を聞こうと思って 以前から友達になっている人一人、一一人と連れ立って ( 東いる時に泣き出す赤ん坊 ( は憎らしい ) 。 山 (= 蓬莢山じであうつかと思って。 3 行こうとする目的の場所。特に、それが神社や寺である ② 手に入れたいと思う。ほしがる。望む。例「みどり子のた国へ ) 行った。 もともと。元来。例「船君 ( ) の病者 ( 当 ) 、ーとち時に、それと明示せすにいう。例「今日翁 ) 、かかる雨にも めこそ乳母 ( じはーー・むと言へ乳 ( ち ) 飲めや君が乳母ーー むらむ」〈万葉・一 = ・ = 九 = 五〉訳赤ん坊のためにこそ乳母はほごちしき人にて、かうやうのこと、さらに知らざりけり」〈土さはらで、同じ所なる人、ーーへ詣 ( 凸でつ」〈蜻蛉・下・天 しがるものだと言います。あなたは乳を飲むおつもりで、乳母佐・一一月七日〉訳船のご主人である病人 (= 紀貫之自延一一年〉訳今日、これほどの ( ひどい ) 雨にもかかわらす、 ( 自分と ) 同じ邸しに住む人が、ある所 (= 神社 ) へお参りし をほしがっているのですか。注ズット年下ノ若イ男ニ求婚サ身 ) は、元来無風流な人で、このような ( 歌を詠むなどとい た。 う ) ことは、全然知らないのであった。 レタ女ノ歌。 3 招く。誘い出す。呼び出す。例「薬を飲みて汗をーー・本居宣長 ( ) 垰オ【人名〕江戸後期の国学者。一七④動物や人。例「ひまなくをりつるーーども、一人一一人す むるには」〈徒然草・一 = 0 訳薬を飲んで汗を誘い出すのに三〇年 ( 享保十五 ) 5 一八〇一年 ( 享和元 ) 。伊勢松べり出でて往 ( 」 ) ぬ」〈枕草子・すさまじきもの〉訳 ( 除目い ま。 坂 (= 三重県松阪市 ) の人。初め、京都に出て、儒学・医くがあって ) すき間もないほどひかえていた者達が、 ( 家の主人 0 買い求める。買う。例「今から都へ上の ) って末広がり学を学んだが、契沖ちの書物を読んで、古典への眼を開が官職につけないと分かると ) 一人か一一人すっこっそりと外 をーー・めて来い」〈狂言・末広がり〉訳今から都へ行ってかれ、郷里で医者を開業しながら、賀茂真淵気砌を師と仰へ出て姿を消してしまう。 日〔接頭〕 ( 多く形容詞・形容動詞の上に付いて ) 漠然と いで、本格的な実証的研究を深め、国学を大成した。三 末広がり (= 扇子ノ一種 ) を買い求めて来い ・で・づ・づる ・ ) 十五年の歳月を費やして成った「古事記伝』、王朝文学した感じを表す。何となく : ・。「ーーさびし」「ーー心細し」 もとめーい・づ【求め出づ】を〔他ダ下一一〕れ・でよ 見つけ出す。捜し出す。例「くちなし原にによひ伏したるをの本質を「もののあはれ」と説いた「源氏物語玉の小櫛』を「ーー静かなり」など。 ・でて、舁 ( か ) き持て来つ」〈徒然草・ 0 〉訳 ( 下男に始め、随筆「玉勝間』、語学書『詞の玉緒益』など多く物ともせ・ず取り立てて問題にもしない。別に何とも思 斬きられた僧が ) クチナシの生えている野原でうなって倒れての著書を残し、後世に多大の影響を与えた。↓源氏物語わない。「事ともせす」とも。例「人のー・・ぬ所に惑ひ歩 けども、何の験 ( いる ) あるべくも見えす」〈竹取・貴公 玉の小櫛 ( りた げんじ・玉勝間 ( か ) いるのを捜し出して、かついで運んで来た。 例「かの子たちの求婚〉訳 ( かぐや姫を妻にしたいと、世の男達 ・ ) 手にもーなか【最中】〔名〕①まんなか。中央。中心。 もとめーいとな・む【求め営む】〔他マ四〕奩・舛 は普通 ) 人が問題にもしないような所に ( まで ) さまよい歩 入れるためにあれこれと手をつくす。得よ ? 」努める。例「こ畝傍山 ( 銘び ) の東南 ( せの橿原 ( 北 ) の地覓こ ) は、けだ の四つの外 ) をー : むを奢 ( 9 りとす」〈徒然草・一 = 三〉し国のーーの区 ( ) か」〈日本書紀・神武・即位前〉訳あくけれども、何の効果があるつにも見えない。 訳この四つ (= 衣・食・住・医療 ) 以外の物を得ようと努めの畝傍山の東南の橿原の地 (= 奈良県橿原市 ) は、おそら物に似 ( に ) ・す何物にも比べようがない。並一通りでな い。「物にも似す」とも。例「いと心細く悲しきこと、 く国の中央だうつ。 るのをせいたくだとする。 ・す」〈蜻蛉・上・天暦八年〉訳本当に心細くて悲 は 1 ・ ) 捜し②物事のまっ盛り。最盛期。例「色も香もとり並べたる もとめーか・ふ【求め飼ふ】 % 〔他ハ四〕 ~ ふ しいことは、何物にも比べようがない。 も求めて飼う。見つけ出して飼う。例「家ことにあるものなれ梅の花咲くこそ春のーーなりけれ」〈真淵〉訳色も香りもそ 物の聞 ( き ) こえ世間の評判。人のうわさ。例「ー・あ ば、ことさらに・・ー・はずともありなむ」〈徒然草・一 = 一〉訳ろった梅の花が咲く時こそ、春のまっ盛りなのだなあ。 八〇七 ②

10. 漢語林 改定版

6 1 ジュウ・ジッとお・と 戒と書き、キリスト教では十誡 A 書く。 ) トク匿 ( 707 ) の旧字体。↓一四七ページ。 共十】 れ試十重一一十重、・二十・二十歳・二十日讐【十界】囮Ⅱ十法界。 ①シュウ ( シフ ) ①うすい。ひらたい 2 【十干】五行ウ ( 木・火・土・金・水 ) を兄えと弟とに分 当 shi 1 △ヘン biän ジュウ ( ジフ ) 十匸 横に長い額額。 けたもの。甲 ( 木の兄 ) ・乙いの ( 木の弟と、以下これに準す ⑩シン る ) ・丙 2 の・丁 2 の・戊・己・庚・辛 % ・壬・癸と 引形声。匸 + 扁。匸は、おおいかくすの意味。音符の 書き表す。干は幹、また、母の意。十干は十母ともいい、十 扁は、ひらたいの意味。ひらたいの意味を表す。 第一十 一一支と合わせて干支ン・いい、年や日の順序を示すの カイ ( クワイ ) hui 1 △ガイ ( グワイ ) ①とおそ。と。 2 とたび。十回。 3 十倍。④多数。 6 に用いる。 ワイ 十分。完全。 6 全部。いっさい。「十中八九」 ジ夛霧読書の速度の速いこと。一度に十 【十行△倶下】と ①嶮え。水流が旋回する。 2 あつまる。多くの水流が集ま客かす・しけ・そ・ただ・と・とみ・ひさし・みつ・みつる第行を読みくだす意。〔梁書、簡文帝紀〕 L る。 3 為替 : わ。 部冐〔瀧〕は同字。 十二仏い・十二月一日・十二月田・十二月晦日【十三経 ( 經 ) 】嘗ン儒教で基本とする十三種の経典。 おら . おっ . おっ ふるいぶるいる、 め・十二社 3 ・十二里・十二神 ー・十七周易ウ ( 易経 ) ・尚書 ( 書経 ) ・毛詩 ( 詩経 ) ・周礼に・儀 形声。匚 + 淮⑥。音符の淮は、圍に通じ、め和 「ぐらすの意味。匚は、器の象形。はこの形を表夜。・十八女写・翳・十八成・十九島・十九淵礼・礼記・春秋左氏伝・春秋公羊伝 ~ 】 % 一。・春秋 ーー′し」う 1 」う ・十三う・十六合・十六島ぶ・十日 ぶら す。借りて、水がめぐるの意味を表す。 ・十穀梁伝麩膨 % ン・論語・孝経・爾雅孟子。宋代以後 ①ひつ。はこ。大寸見謇・十五月・十河毳わ・十和・十時き にできた呼称。 「〔論語、公冶長〕 1 △ . 「真 gui, kui ジッシッ′ 家が十軒しかないような小さな村。 きなはこ。Ⅱ櫃キ。金銭の記載などには、文字の改変を防ぐため、什・【十室之邑】の 匱 " 【匱 拾の字を用いることがある。 ジ、ウジツ・とお ( を ) かの陰暦九月九日の菊の節句の 2 とほしい ( 乏 ) 。また、つ * る。むなしい。 【十日菊】の 匯 文 文 象形。甲骨文でわかるように、針の翌日の菊。時期おくれで役にたたない物事のたとえ。六日 3 もっこ。あじか。Ⅱ簣キ。 形にかの、はりの意味を表す。 形声。匚 + 貴@。音 ロ① の菖蒲をウ・も同じたとえ。六菖十菊。 ジュウジッ 針の原字。借りて、数の「とお」の意味に用いる。 符の貴は高価な品物 / ①数量の多いこと。②一万銭。多くの 【十千】セ の意味。高価な品物を入れるはこの 【十悪 ( 惡 ) 】麩ウ十種の悪行。①謀反畆ン・謀大逆・謀叛銭。また、値段の高いこと。 意味を表す。 勢・悪逆・不道・大不敬・不孝・不睦第・不義・内乱。【十全】ウ少しも欠点がないこと。完全。 ②囮殺生・偸盗ウ・邪婬雲・妄語・両舌・悪口・綺語【十善】ウ①囮十悪を犯さないこと。前世で十善を行え 一【匱《竭】【 , つきる。また、とほしくなる。貧乏になる。 貪欲・瞋恚を・邪見。 ば現世に天子に生まれるという。。十悪。②国「十善の 【匱△積クはこ。ひつ。 【十雨】ウ十日に一度雨の降ること。農作物の生長に位」は、天子の位。「十善の君・十善の主」は、天子。 b 【匱乏】とほしい。衣食が足りないこと。貧乏。 適した降雨とされた。「五風十雨」 【十霜】十年。十星霜。十秋。十秋春。 1 △レン奩 ( 1375 ) の正字。↓一一五 0 ページ。 【十《駕】をウ十たび駕する。駕は、馬車に馬をつなぐこと。【十哲】十人のすぐれた人。孔門の十哲 ( 孔子の門人 5 ①トク のろまな馬でも十日間走ると、一日に千里を行く馬に追中の十哲 ) は、顔淵男・閔子騫ン・冉伯牛 % ・仲弓・ 團 dfi はこ ( 函じ。ひっ ( 匱キ ) 。 匚 7 ドク いつく。転じて、鈍才でも努力すれば成功することのたとえ。宰我・子貢・冉有・季路・子游 ) ウ・子夏。 〔荀子、勧学〕駑馬十駕すれば功在レ不レ舎霧 3 。 ジ ~ 囮人間の過去・現在・未来の三世に 【十二因縁】イ 「形声。匚、。 【十戒・十△誡】十か条のいましめ。①囮沙弥 ) ヤ・沙弥わたる生死流転 % ジの十二の因果。無明計ウ・行・ 尼の守るべき十戒。殺生・偸生ウ・邪婬・妄語・飲識・名色ウ・六処・触・受・愛・取・有ウ・生・老死。 酒・香鬘を塗飾する・歌舞観聴・高広の大牀ウに坐【十二支】ウ = 子ね・丑い・寅卯う・辰巳み・午未 ザする・非時の食・金銀宝を蓄 2 くえる。一説に、飲酒までの 3 っ ・申い・酉戌亥い。時日 : 方角などを示すのに用い、 五つに食肉・邪見・毀キ・謗欺誑ウを加える。また、十干と組み合わせて干支っという。支は枝、また、子の 食肉以下のかわりに、過罪を説く・自ら讚他を毀る・意。十干を一に十母というに対して、十二子ともいう。 慳′・瞋・三宝を謗岩を加える。②キリスト教で、神がモ【十二時】をウ = ①⑦一日を十一一の時に分けたもの。夜 ーゼに与えた十戒。モーゼの十戒。他神崇拝・偶像礼拝・半・鶏鳴・平旦・日出・食時・隅中・日中・日畉・哺 神名濫称・安息日不履行・父母に対する不敬・殺人・時日入・黄昏・人定。④一昼夜。一日中。一一六時 姦淫芻・偸盗ウ・偽証・貪欲。 ( 戒・誡は仏教では、十中。②国ウ = ⑦昔、真夜中・真昼をそれぞれ九つとし ロ 〔部首解説〕じゅう。十をもとにして、廿三十 ) ・卅 ( 三 十 ) ・世 ( 三十年 ) など、十の倍数を表す文字ができている が、部首としての十の形には、一定した意味はない。 2 十部