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検索対象: 完訳 日本の古典 第二十一巻 源氏物語 ㈧

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完訳 日本の古典 第二十一巻 源氏物語 ㈧


完 訳 日 本 の 古 典 21 源 氏 物 語 八 ク 0 0 小 学 館

完訳 日本の古典 第二十一巻 源氏物語 ㈧


完 訳 日 本 の 古 典 第 二 十 一 巻 源 氏 物 囚 昭 和 年 月 引 日 初 版 発 行 定 価 一 九 〇 〇 円 阿 部 秋 生 秋 山 虔 校 注 ・ 訳 者 今 井 源 衛 鈴 木 日 出 男 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 二 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 二 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 九 二 ー 四 七 六 三 業 務 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か し め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 A. Abe K. Akiyama G. lmai H. Suzuki い た し ま し た ) ISBN4 ・ 09 ・ 55602L5 1987

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十 月 と も な る と 、 毎 年 毎 年 時 雨 は 降 っ た け れ ど も 、 こ ん な に 逢 は ぬ こ ろ か も 」 。 物 語 で は 、 匂 宮 の 宇 治 行 を 邪 魔 だ て る -4 も 袖 の 濡 れ る 時 は な か っ た 。 支 障 の 多 い こ と を い う 。 カ カ い し レ - う ・ み あ 出 典 末 詳 。 前 出 ( ↓ 葵 三 八 四 ハ ー 上 段 な ど ) 。 『 河 海 抄 』 な ど ・ ・ 2 水 ご も り の 神 に 問 ひ て も 聞 き て し が 恋 ひ つ つ 逢 語 ( 古 今 六 帖 ・ 第 四 「 片 恋 」 ) 古 注 の 一 部 に は 、 「 い に し へ も 今 も 昔 も 行 く 末 も か く 袖 ひ は ぬ 何 の 罪 ぞ と 物 水 中 に 隠 れ て い る 神 に た ず ね て 聞 き た い も の だ 。 恋 し い 恋 し 氏 つ る 折 は な か り き 」 ( 出 典 末 詳 ) を も 掲 げ る 。 物 語 で は 、 匂 い と 思 い 続 け な が ら も 逢 え な い の は 、 何 の 罪 に よ る の か と 。 源 宮 が 中 の 君 へ の 「 な が む る は : ・ 」 の 歌 に さ ら に 付 け 加 え た 言 葉 。 折 か ら 時 雨 の 時 節 で あ る と こ ろ か ら 、 こ ん な 時 雨 は 物 語 で は 、 薫 が 大 君 に 、 大 君 の 病 気 は ど ん な 罪 の 報 い な の か と 問 う 言 葉 。 引 歌 と し な く て よ い か も し れ な い が 、 次 に は じ め て と 思 わ れ る ほ ど 悲 し み の 涙 に 濡 れ た と す る 。 し か し 姫 君 た ち は こ れ を 、 「 耳 馴 れ に た る 」 こ ん な 折 の 常 薫 が 冗 談 め か し く 、 「 人 の 嘆 き 負 ふ こ そ か く は あ む な れ 」 套 表 現 に す ぎ な い と 受 け と め る 。 と 言 う 文 脈 の 流 れ か ら 、 引 歌 の あ る 表 現 と み て お き た い 。 う っ せ み か ら あ ら れ み や ま け ぶ り っ ー 0 霰 降 る 深 山 の 里 の わ び し き は 来 て た は や す く ・ ・ 7 空 蝉 は 骸 を 見 つ つ も 慰 め つ 深 草 の 山 煙 だ に 立 て ( 後 撰 ・ 冬 ・ 四 六 九 読 人 し ら ず ) ( 古 今 ・ 哀 傷 ・ 八 三 一 僧 都 勝 延 ) 訪 ふ 人 も な し 霰 の 降 る 深 山 の 里 の 寂 し さ は 、 こ こ を 容 易 に 訪 ね て 来 る 人 も は か な い 蝉 で も 、 そ の 脱 け 殻 を 見 て は 慰 め ら れ る も の 。 同 じ な キ 一 が ら い な い と い う こ と で あ る 。 よ う に 亡 き 人 も 、 そ の 亡 骸 を 見 て は 慰 め ら れ た 。 深 草 の 山 よ 、 せ め て 今 は 、 煙 だ け で も 立 ち の ば っ て 、 私 の 心 を 慰 め て く れ 。 物 語 で は 、 中 の 君 の 、 匂 宮 へ の 返 歌 「 あ ら れ ふ る ・ : 」 に ふ ま え ら れ る 。 匂 宮 の い う 時 雨 の 悲 し み を 、 こ の 歌 の 霰 降 る 前 出 ( ↓ 御 法 四 〇 一 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 薫 が 大 君 の 亡 骸 を 悲 し み で 切 り 返 し た こ と に な る 。 そ の ま ま 虫 の 脱 け 殻 の よ う に し て お き た い と 願 う 一 一 = ロ 葉 。 薫 あ し わ を ぶ ね さ は っ ー っ の 限 り な い 執 着 を か た ど る 。 み な と 入 り の 葦 分 け 小 舟 障 り 多 み わ が 思 ふ 人 に い り あ ひ あ は ぬ こ ろ か な ( 拾 遺 ・ 恋 四 ・ 会 三 柿 本 人 麿 ) ・ ・ 6 山 寺 の 入 相 の 鐘 の 声 ご と に 今 日 も 暮 れ ぬ と 聞 く ( 拾 遺 ・ 哀 傷 ・ 一 三 = 九 読 人 し ら ず ) 葦 の し げ み を か き 分 け て 港 に 入 っ て 来 る 小 舟 が 邪 魔 さ れ る こ そ 悲 し き と の 多 い よ う に 、 、 し と し く 思 う 人 に 逢 え ぬ 日 々 の 続 く 今 日 こ 山 寺 の 夕 暮 時 の 鐘 の 音 を 聞 く た び ご と に 、 今 日 も 一 日 が 暮 れ の ご ろ で あ る よ 。 て し ま っ た と 思 う 、 そ れ が ど う に も 悲 し い の で あ る 。 も と も と は 万 葉 歌 ( 巻 十 一 ・ = 七 四 五 ) で 、 下 句 「 あ が 思 ふ 君 に 前 出 ( ↓ 澪 標 3 三 六 六 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 大 君 の 死 後 の 一 日 ゅ が ら

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方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 国 国 と は ず カ た り ・ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) 小 林 智 昭 ( 専 修 大 学 ) ー 萬 葉 集 7 内 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 囮 回 宇 治 拾 遺 物 語 圄 小 林 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 囮 平 家 物 語 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 回 謡 曲 集 0 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 竹 取 物 語 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 画 伊 勢 物 語 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 国 御 伽 草 子 集 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 好 色 一 代 男 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 冒 好 色 五 人 女 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 国 回 ー 四 源 氏 物 語 7 田 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 協 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 窿 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 更 級 日 記 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 3 夜 の 寝 覚 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 ズ 広 島 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 顰 ( 実 践 女 子 大 学 ) 無 名 草 子 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 近 松 門 左 衛 門 集 橘 健 一 ズ 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 冒 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 7 国 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 管 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 春 雨 物 語 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 国 外 村 南 都 子 ( 白 百 合 女 子 大 学 ) 囮 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 暉 埈 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 梁 廛 秘 抄 圈 古 典 詞 華 集 冒 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 国 新 古 今 和 歌 集 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 松 田 成 穂 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 )

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源 氏 物 語 484 な り か ね な い と 、 忠 告 す る 物 言 い で あ る 。 の 宮 の 死 を 悲 し み あ う 言 葉 に 、 こ れ を 用 い た 。 無 常 の 世 を 凶 ・ 0 忘 れ て は 夢 か と そ 思 ふ お も ひ き や 雪 踏 み わ け て 確 か め 合 う こ と に な る 。 わ れ も も ち ど り 0 ・ ワ ん ( 古 今 ・ 雑 下 ・ 九 七 0 在 原 業 平 ) 百 千 鳥 さ へ づ る 春 は 物 ご と に あ ら た ま れ ど も 我 君 を 見 む と は 現 実 で あ る こ と を ふ と 忘 れ て 、 夢 で は な い か と 思 う 。 か っ て ( 古 今 ・ 春 上 ・ 天 読 人 し ら ず ) ぞ ふ り ゆ く は 思 い も し た だ ろ う か 、 雪 を 踏 み 分 け て 親 王 に お 目 に か か ろ さ ま ざ ま な 鳥 の さ え ず る 春 は 、 あ ら ゆ る も の が 新 し く な る の , っ ン は 。 に 、 こ の 私 だ け が 年 老 い て 古 び て ゆ く 。 前 出 ( ↓ 末 摘 花 三 七 〇 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 薫 の 大 君 へ の 言 前 出 ( ↓ 末 摘 花 三 七 〇 ハ ー 下 段 な ど ) 。 物 語 で は 、 女 房 た ち が 、 と す る 。 葉 。 雪 を 冒 し て ま で 訪 ね 来 る 自 分 の 誠 意 を 分 っ て ほ し い 、 悲 し み の 年 が 暮 れ て 、 明 る い 新 春 を 迎 え た い 、 c-D ・ つ 0 と す る 訴 え 。 海 人 の す む 里 の し る べ に あ ら な く に う ら み む と ( 古 今 ・ 恋 四 ・ 七 毛 小 野 小 町 ) ・ ・ 6 浅 香 山 影 さ へ 見 ゆ る 山 の 井 の 浅 き 心 を わ が 思 は の み 人 の 言 ふ ら む ( 古 今 ・ 仮 名 序 ) 私 は 海 人 た ち の 住 む 里 の 案 内 人 で も な い の に 、 ど う し て 浦 見 浅 香 山 の 影 ま で も 見 え る 浅 い 山 の 井 で は な い が 、 け っ し て 浅 ん ー 恨 み ん と ば か り 、 人 は 言 う の で あ ろ う か 。 い 気 持 で あ な た を 思 っ て い る の で は な い 。 「 浦 見 む 」 「 恨 み む 」 の 掛 詞 。 「 海 人 」 「 浦 」 が 縁 語 。 「 人 」 は 作 者 に 言 い 寄 る 男 た ち 。 物 語 で は 、 薫 が 匂 宮 を 宇 治 に 導 前 出 ( ↓ 若 紫 田 四 五 一 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 薫 の 大 君 へ の 言 葉 。 「 影 さ へ 見 ゆ る し る し も 、 浅 う は は べ ら じ 」 と 、 大 君 へ の き 誘 う の を 、 自 ら 「 里 の し る べ 」 と す る 。 00 1 神 な び の み む ろ の 岸 や く づ る ら む 竜 田 の 川 の 水 深 い 誠 実 さ を 認 め て ほ し い 、 と 懇 願 す る 体 で あ る 。 ( 拾 遺 ・ 物 名 ・ 三 兊 高 向 草 春 ) わ び 人 の わ き て 立 ち 寄 る 木 の も と は 頼 む か げ な の 濁 れ る も み ぢ み む ろ ( 古 今 ・ 秋 下 ・ 一 一 九 一 一 僧 正 遍 照 ) 神 奈 備 の 三 室 の 岸 が 崩 れ た の だ ろ う か 。 竜 田 の 川 の 水 が こ ん く 紅 葉 散 り け り し ぐ れ こ の 世 の 無 用 者 が 時 雨 に 降 ら れ て 困 り 、 特 に 選 ん で 木 陰 に 身 な に 濁 っ て い る の は 。 を 避 け た け れ ど も 、 そ こ に は 雨 を 防 い で く れ る 物 陰 と て な く 、 「 む ろ の 木 」 を 隠 し 題 と し た 歌 。 「 神 な び の み む ろ 」 「 竜 紅 葉 が 散 り 落 ち て い た の だ っ た 。 田 」 は と も に 大 和 国 の 地 名 。 物 語 で は 、 薫 が 大 君 に 、 匂 宮 と 中 の 君 の 結 婚 に つ い て 語 る 一 節 に 、 「 竜 田 の 川 の 濁 る 名 「 わ び 人 」 は 、 世 を 厭 う 人 、 雨 に あ っ て 困 る 人 、 の 両 意 。 あ る じ う し な と の い び と を も け が し 」 と あ る 。 姫 君 の 態 度 し だ い で 不 幸 な 結 婚 に も 物 語 で は 、 宿 直 人 の 言 葉 で 、 主 の 八 の 宮 を 喪 っ て 途 方 に く た っ た あ さ か や ま

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、 こ の 「 引 歌 一 覧 」 は 、 本 巻 ( 匂 宮 ~ 総 角 ) の 本 文 中 に ふ ま え ら れ て い る 歌 ( 引 歌 ) で 、 脚 注 欄 に 掲 示 し た 歌 を ま と め た も の で あ る 。 一 、 掲 出 の 仕 方 は 、 は じ め に 、 引 歌 表 現 と み ら れ る 本 文 部 分 の ペ ー ジ 数 と 行 数 を あ げ 、 そ の 引 歌 お よ び 出 典 を 示 し 、 以 下 、 行 を 改 め て 、 歌 の 現 代 語 訳 と 解 説 を 付 し た 。 梅 の 香 の 人 に 移 っ た と す る 発 想 が 多 く 見 ら れ る が 、 こ の 歌 匂 宮 の よ う に 人 の 香 が 梅 に 移 っ た と す る 例 は 多 く な い 。 物 語 で 残 り な く 散 る そ め で た き 桜 花 あ り て 世 の 中 は て は 、 こ れ よ り 三 首 、 薫 の 身 に 備 っ た 薫 香 の す ば ら し さ を か ( 古 今 ・ 春 下 ・ 七 一 読 人 し ら ず ) の 憂 け れ ば た ど る 。 梅 の 花 も 、 薫 の 袖 か ら の 移 り 香 で 、 本 来 の 梅 の 香 何 一 つ 残 さ ず 散 る と こ ろ が す ば ら し い の だ 、 桜 の 花 は 。 世 の 以 上 の 、 か ぐ わ し さ を 発 揮 す る と す る 。 し ・ く け 、 習 い と し て 、 生 き 長 ら え て 最 後 が い や な も の に な る の だ か ら 。 ・ 四 ・ 6 匂 ふ 香 の 君 思 ほ ゆ る 花 な れ ば 折 れ る 雫 に 今 朝 そ ( 古 今 六 帖 ・ 第 一 「 雫 」 伊 勢 ) 桜 の 花 は は か な い か ら こ そ 美 し い 、 と す る 歌 。 物 語 で は 、 濡 れ ぬ る あ な た を 思 い 出 す 香 り の 花 な の で 、 今 朝 、 枝 を 折 る 時 に 、 こ 美 し い ま ま に 他 界 し た 紫 の 上 を 回 想 す る 表 現 。 な お 、 古 注 ば れ 落 ち る 雫 に も 、 流 れ 落 ち る 涙 に も 濡 れ て し ま っ た 。 以 来 、 「 散 れ ば こ そ い と ど 桜 は め で た け れ う き 世 に 何 か 久 し か る べ き 」 ( 伊 勢 物 語 ・ 八 十 二 段 ) 、 「 待 て と い ふ に 散 ら で し 『 伊 勢 集 』 に も 所 収 。 「 雫 ー は 「 君 」 を 思 う 涙 で も あ る 。 物 語 で は 、 前 歌 同 様 、 薫 の す ば ら し い 薫 香 を 表 す 。 と ま る も の な ら ば 何 を 桜 に 思 ひ ま さ ま し 」 ( 古 今 ・ 春 下 ・ 七 0 主 知 ら ぬ 香 こ そ に ほ へ れ 秋 の 野 に 誰 が ぬ ぎ か け 覧 読 人 し ら す ) な ど を 掲 げ る も の も あ る 。 い ず れ も 類 想 の 歌 ・ ふ ぢ ば か ま 一 で あ る 。 ( 古 今 ・ 秋 上 ・ = 四 一 素 性 法 師 ) し 藤 袴 ぞ も た そ で 歌 誰 が 使 っ て い る の か 分 ら ぬ 香 が た だ よ っ て い る 。 秋 の 野 に 咲 ・ 四 ・ 6 色 よ り も 香 こ そ あ は れ と 思 ほ ゆ れ 誰 が 袖 ふ れ し く 藤 袴 は 、 誰 が 脱 い で 掛 け た 袴 な の か し ら 。 ( 古 今 ・ 春 上 ・ 三 三 読 人 し ら ず ) 宿 の 梅 ぞ も 色 よ り も 香 こ そ す ば ら し く 思 わ れ る 。 誰 が 袖 を ふ れ て 、 そ の 「 藤 袴 」 の 花 か ら 「 袴 」 を 連 想 す る し ゃ れ 。 物 語 で は 、 こ 移 り 香 を わ が 家 の こ の 梅 の 花 に 残 し た の か 。 れ も 薫 の 香 を 表 現 。 前 二 首 が 春 の 花 の 香 で あ る の に 対 し て 、 471 引 歌 一 覧 た

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凡 例 : 匂 宮 : 紅 梅 ・ 竹 河 : 橋 姫 : 椎 本 : 総 角 : 校 訂 付 記 : 巻 末 評 論 ・ 目 次 原 文 現 代 語 訳 ・ : 四 五 : ・ : 三 五 七 ・ : 三 八 六 ・ : 四 五 三

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凡 例 : 匂 宮 : 紅 梅 ・ 竹 河 : 橋 姫 : 椎 本 : 総 角 : 校 訂 付 記 : 巻 末 評 論 ・ 目 次 原 文 現 代 語 訳 ・ : 四 五 : ・ : 三 五 七 ・ : 三 八 六 ・ : 四 五 三

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491 引 歌 一 覧 あ さ け 眺 め た 戸 外 の 光 景 を 、 こ の 歌 を ふ ま え て 「 例 の 、 柴 積 む 舟 我 が 背 子 が 朝 明 の 姿 よ く 見 ず て 今 日 の 間 を 恋 ひ ワ 3 1 ( 万 葉 ・ 巻 十 一 一 ・ 天 四 一 作 者 不 明 ) の か す か に 行 き か ふ 跡 の 白 波 」 と 叙 述 。 「 例 の 」 と あ る よ 暮 ら す か も あ の 人 の 、 夜 明 け 方 帰 っ て 行 く 姿 を よ く も 見 な か っ た の で 、 つ に 、 か っ て 薫 も 「 あ や し き 舟 ど も に 柴 刈 り 積 み : ・ 」 ( 橋 今 日 は 一 日 中 恋 い 暮 す こ と だ 。 姫 一 一 七 ハ ー ) と 眺 め た 、 宇 治 固 有 の 、 世 の 無 常 を 直 感 さ せ お う せ る よ う な 光 景 で あ る 。 し か し 、 薫 の 場 合 が 「 : ・ 誰 も 思 へ ば 前 出 ( ↓ タ 顔 田 四 四 六 ハ ー 上 段 ) 。 物 語 で は 、 中 の 君 と の 逢 瀬 を 同 じ ご と な る 世 の 常 な さ な り 」 と 無 常 が 強 調 さ れ る の に 対 終 え て 帰 る 匂 宮 の 麗 姿 。 こ こ で そ れ に 見 と れ る の は 、 中 の し て 、 こ の 匂 宮 の 場 合 は 「 目 馴 れ ず も あ る 住 ま ひ の さ ま か 君 本 人 で は な く 、 女 房 た ち で あ る 。 伊 勢 の 海 に 釣 す る 海 人 の 泛 子 な れ や 心 ひ と つ を な 」 と 、 耽 美 的 な 感 動 が 強 調 さ れ て い る 。 匂 宮 の 「 色 な る ( 古 今 ・ 恋 一 ・ 五 0 九 読 人 し ら ず ) 御 心 に は を か し く 」 思 わ れ た と さ れ る 。 定 め か ね つ る な れ . 1 私 は 伊 勢 の 海 で 釣 を す る 海 人 の 浮 子 で で も あ ろ う か 、 た っ た ち は や ぶ る 宇 治 の 橋 守 汝 を し ぞ あ は れ と は 思 ふ ( 古 今 ・ 雑 上 ・ 九 0 四 読 人 し ら ず ) 一 つ の 心 を ふ ら ふ ら さ せ て 、 決 心 の つ き か ね る こ と だ 。 年 の 経 ぬ れ ば 宇 治 の 橋 守 よ 、 特 に あ な た は 親 し み を お ば え る こ と だ 。 知 り 前 出 ( ↓ 葵 三 八 一 ハ ー 下 段 ) 。 物 語 で は 、 微 行 を 禁 じ ら れ て 合 っ て か ら で も 、 た い そ う 年 月 が た っ て し ま っ た の だ か ら 。 い る 匂 宮 が 、 宇 治 訪 問 へ と 心 は や る 気 持 を 語 る 。 訪 ね る べ き か ど う か 「 心 ひ と っ 」 を 定 め か ね る 心 境 で あ る 。 長 寿 を 祝 う 歌 。 「 ち は や ぶ る 」 は 枕 詞 。 「 宇 治 の 橋 守 」 は 、 そ で は っ し ぐ れ 奈 良 朝 以 前 か ら 置 か れ て い た と い う 。 物 語 で は 、 匂 宮 の 眺 ・ ・ 5 初 時 雨 ふ る の 山 里 い か な ら む 住 む 人 さ へ や 袖 の ( 新 千 載 ・ 冬 ・ 五 究 読 人 し ら ず ) め る 夜 明 け の 宇 治 の 光 景 の 一 環 と し て 叙 述 。 こ の 歌 を ふ ま 濡 る ら む ふ る 初 時 雨 の 降 る 今 日 、 布 留 の 山 里 は ど ん な だ ろ う か 。 そ れ を 想 え て い る だ け に 、 古 び た 宇 治 橋 の 哀 趣 が 表 現 さ れ て い る 。 む し ろ こ ろ も か た し . 0 像 す る 者 は も ち ろ ん 、 そ こ に い つ も 住 ん で い る 人 ま で が 、 物 さ 筵 に 衣 片 敷 き 今 宵 も や 我 を 待 つ ら む 宇 治 の 橋 ワ し 1 ( 古 今 ・ 恋 四 ・ 六 八 九 読 人 し ら ず ) 思 い の 涙 で 袖 が 濡 れ て い る こ と だ ろ う 。 前 出 ( ↓ 四 七 九 ハ ー 上 段 ) 。 物 語 で は 、 匂 宮 の 、 中 の 君 へ の 贈 「 降 る 」 「 布 留 」 の 掛 詞 。 「 布 留 」 は 大 和 国 の 歌 枕 で 、 訪 ね 歌 「 中 絶 え む ・ : 」 に 、 こ れ が ふ ま え ら れ た 。 匂 宮 に と っ て る 人 も ま れ な 古 び た 山 里 を 連 想 さ せ る 。 物 語 で は 、 薫 が 匂 中 の 君 は 、 宇 治 を 代 表 す る 女 君 「 宇 治 の 橋 姫 」 と な っ て い 宮 に 、 宇 治 訪 問 を け し か け る 叙 述 。 折 か ら 「 時 雨 め き て か る 。 前 項 の 引 歌 と も ひ び き あ う 表 現 で あ る 。 き く ら 」 す こ ろ 、 山 里 の 女 君 が ど ん な に 物 思 い で あ ろ う か こ よ ひ つ り

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源 氏 物 語 498 △ 桐 壺 院 匂 宮 各 巻 の 系 図 △ 葵 の 上 朱 雀 院 △ 紫 の 上 ( 対 の 上 、 紫 ) 明 石 の 君 齎 の ) △ 源 花 散 里 女 三 の 宮 ( 黔 、 母 ) 宮 の 若 君 、 一 一 品 の 宮 の 、 若 君 、 源 中 将 、 薫 る 中 ・ 将 、 中 将 、 三 位 宰 相 、 明 石 の 中 宮 宰 相 中 将 、 右 の 中 将 秋 好 中 宮 ( 后 の 宮 ) 氏 ( 院 、 光 る 源 氏 ) 冫 , 一 完 の 帝 、 上 、 院 ) 女 宮 、 冷 泉 院 の 一 の 宮 、 姫 宮 、 院 の 姫 宮 弘 徼 殿 女 御 壮 殿 の ) 雲 居 雁 ( = 一 条 殿 ) 右 の 大 臣 、 大 殿 、 大 タ 霧 ( 矛 臣 、 右 大 臣 、 大 将 藤 典 侍 ( 典 侍 ) △ 致 仕 の 大 臣 更 衣 フ 上 帝 龕 默 、 帝 、 ) 一 、 本 巻 所 収 の 登 場 人 物 を 各 巻 ご と に ま と め た 系 図 で あ る 。 一 、 △ は 、 そ の 巻 に お け る 故 人 を 示 す 。 、 ( ) 内 は 、 そ の 巻 で の 呼 び 名 を 示 す 。 常 陸 の 宮 冫 葉 の 宮 ( 一 条 宮 ) 丑 ( 大 姫 君 ) ) 権 中 納 言 六 の 君 匂 宮 三 の 宮 兵 部 卿 兵 部 卿 宮 匂 ふ 兵 部 卿 五 の 宮 衛 門 督 大 弁 春 宮 一 の 宮 中 の 君 ( 中 姫 君 ) 二 の 宮