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完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


完 訳 日 本 の 古 典 56 近 松 門 左 衛 門 集 森 修 ・ 鳥 越 文 蔵 校 注 ・ 訳 小 学 館 り 0

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


完 訳 日 本 の 古 典 第 五 十 六 巻 近 松 門 左 衛 門 集 昭 和 年 2 月 四 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 校 注 ・ 訳 者 森 修 鳥 越 文 蔵 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 刪 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 六 六 九 製 作 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 0 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 六 八 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か じ め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan 1984 ( 著 者 検 印 は 省 略 ◎ S. Mori B. Torigoe ISBN4 ・ 09 し 56056 ・ 8 い た し ま し た )

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


近 松 門 左 衛 門 集 6 一 、 そ の 他 1 ロ 絵 に 関 し て 、 山 田 宗 循 氏 、 サ ン ト リ ー 美 術 館 、 早 稲 田 大 学 演 劇 博 物 館 の ご 配 慮 を 得 た 。 記 し て 謝 意 を 表 す る 。 本 書 は 、 日 本 古 典 文 学 全 集 ( 小 学 館 ) の 「 近 松 門 左 衛 門 集 一 、 二 」 を も と に 、 注 、 現 代 語 訳 を 再 検 討 し て 、 よ り 親 し み や す い も の と し た 。 先 の 日 本 古 典 文 学 全 集 作 成 時 に 恩 恵 を 蒙 っ た 方 々 、 加 え て そ の 後 に 近 松 の 注 釈 書 を 出 版 さ れ た 、 守 随 憲 治 、 諏 訪 春 雄 、 廣 末 保 、 三 氏 の 著 作 を 参 照 さ せ て い た だ い た 。 な お こ の 作 業 に は 、 斎 藤 久 美 子 、 福 田 美 知 子 両 氏 の 協 力 を 願 っ た 。 合 せ て 謝 意 を 表 す る も の で あ る 。

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近 松 門 左 衛 門 集

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


現 在 、 人 手 し や す い 世 話 浄 瑠 璃 の 注 参 考 文 献 釈 書 の み を 次 に 掲 げ る 嶼 近 松 門 左 衛 門 集 ( 日 本 古 典 全 書 ) 高 野 正 巳 昭 朝 日 衛 新 聞 社 近 松 浄 瑠 璃 集 上 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 重 友 毅 昭 岩 波 書 店 曾 根 崎 心 中 ( 解 釈 と 研 究 ) 藤 野 義 雄 昭 桜 楓 社 近 松 世 話 物 集 ( 角 川 文 庫 ) 諏 訪 春 雄 昭 恥 角 川 書 店 近 松 門 左 衛 門 集 一 ・ 一 一 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 森 修 ・ 鳥 越 文 蔵 ・ 長 友 千 代 治 昭 貯 小 学 館 全 講 心 中 天 の 網 島 祐 田 善 雄 昭 至 文 堂 代 言 近 松 世 話 物 集 ( 旺 文 社 文 庫 ) 守 随 憲 治 昭 引 旺 文 社 近 松 集 ( 鑑 賞 日 本 の 古 典 ) 原 道 生 昭 尚 学 図 書 心 中 天 の 網 島 廣 末 保 昭 田 岩 波 書 店

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近 松 門 左 衛 門 集 56 一 客 に 揚 げ ら れ て い る 遊 女 が 、 そ の 席 を 抜 け 出 す こ と 。 「 貸 す 」 の 逆 。 ↓ 五 二 ハ ー 注 一 二 。 ニ 「 晩 に は 廓 で 飲 み か け 」 ( 四 九 一 四 行 目 ) に 照 応 。 封 印 切 の 場 三 耳 に 人 れ て お く こ と 。 四 廓 に 来 て し ま っ た と い う 良 心 ご さ ん く わ い 詞 ャ ア ち よ と せ 様 、 な る と せ 様 ・ 歴 々 の 御 参 会 ・ 梅 川 殿 は の 呵 責 で 、 心 も 凍 り つ か せ る よ う 〔 一 ニ 〕 ニ 階 と 外 の 梅 川 忠 な 、 氷 の ご と く 思 わ れ る 三 百 両 。 兵 衛 宵 の ロ 、 島 屋 を 貰 う て 往 な れ た げ な ・ 忠 兵 衛 も ま だ 見 え そ 「 冷 ゆ る 」 の 縁 で 北 国 の 「 越 後 屋 」 と 続 け る 。 か ぶ ろ も な い ・ 花 車 、 こ 、 へ 寄 ら っ し ゃ れ ・ 地 色 ウ 女 郎 衆 も 禿 ど も も 、 忠 兵 衛 が こ と に 五 上 座 。 六 密 談 の 漏 れ や す い 意 の 諺 。 な に ご と つ き ・ 耳 打 っ て お く こ と が あ る 。 こ へ / \ と 、 ひ そ / \ す れ ば ・ ハ ア 、 何 事 七 恨 み の 種 。 ◆ 八 右 衛 門 が 第 三 者 に 向 っ て 話 し う は さ や ら 、 気 遣 ひ な と 言 へ ど も 、 二 階 の 梅 川 に ・ 悪 い 噂 も 聞 か せ ん か と 、 フ シ 皆 気 て い る の を 、 二 階 と 外 の 当 事 者 が 聞 き 、 事 件 が 急 展 す る 。 「 曾 根 崎 く ば 四 ふ と こ ろ ひ を 配 る を り ふ し に ・ 地 色 中 忠 兵 衛 は 世 を 忍 ぶ 心 の 氷 三 百 両 ・ 身 も 懐 も 冷 ゆ る 夜 に 、 心 中 」 に お け る お 初 が 、 縁 の 下 の 徳 兵 衛 と 座 敷 の 九 平 次 に 対 応 す る よ こ ざ の ぞ 越 後 屋 に 走 り つ き ・ 内 を 覗 け ば 、 八 右 衛 門 横 座 を 占 め て 我 が 評 判 ・ は っ と 驚 き 趣 向 と 共 通 す る 。 八 ね た む 。 た ち ぎ 九 誓 文 の 言 葉 、 も し 偽 り が あ れ 立 聞 き す 。 二 階 に は 梅 川 が 、 心 を す ま す 壁 に 耳 、 フ シ 漏 る ゝ ぞ 仇 の は じ め な る ・ ば 、 神 罰 を こ う む っ て た ち ま ち 身 地 ( ル か く と 知 ら ね ば 色 八 右 衛 門 ・ 詞 か う 言 へ ば 、 忠 兵 衛 を 動 き で き な く な り 、 い す く ん で し 〔 一 三 〕 八 右 衛 門 の 披 露 ま う で あ ろ う の 意 。 一 0 憎 み 嫉 む や う な れ ど ・ ゐ ず く み ぞ 、 あ の 男 が 身 の な る 果 が 一 0 身 の 行 く 末 。 リ 皆 々 「 座 敷 に 出 で け れ ば ・ く わ し ゃ そ ね い は て か し や く ( 現 代 語 訳 一 一 六 四 )

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近 松 門 左 衛 門 集 小 学 館

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


近 松 門 左 衛 門 集 370 そ ね ざ き し ん じ ゅ う し ん じ ゅ う て ん あ み じ ま め い 近 松 の 世 話 浄 瑠 璃 一 一 十 四 編 の う ち 、 心 中 物 か ら 「 曾 根 崎 心 中 」 、 「 心 中 天 の 網 島 」 の 二 編 、 犯 罪 物 か ら 「 冥 ひ き や く お ん な こ ろ し あ ぶ ら の じ ど く だ い き よ う じ む か し ご よ み 途 の 飛 脚 」 、 「 女 殺 油 地 獄 」 の 二 編 、 姦 通 物 か ら 「 大 経 師 昔 暦 」 を と り あ げ た 。 分 類 と し て 、 こ の 他 に 仮 構 物 が あ る が 、 今 回 は 紙 数 の 関 係 で 省 い た 。 右 の 代 表 的 五 作 品 に よ っ て 、 近 松 世 話 浄 瑠 璃 の 文 学 性 と 演 劇 性 を 十 分 鑑 賞 す る こ と が で き よ う 。 そ ね ざ き し ん じ ゅ う ち く ご の じ よ う 曾 根 崎 心 中 元 禄 十 六 年 ( 一 七 0 三 ) 五 月 七 日 初 演 。 座 本 ・ 太 夫 竹 本 筑 後 掾 、 五 十 三 歳 。 作 者 近 松 門 左 衛 門 、 せ つ よ う き 五 十 一 歳 。 題 名 は 、 主 人 公 が 心 中 し た 場 所 で あ る 曾 根 崎 天 神 の 森 に よ っ て い る 。 心 中 事 件 当 日 を 『 摂 陽 奇 げ だ い ね ん か ん 観 』 巻 二 十 三 は 「 元 禄 十 六 年 四 月 七 日 」 と 記 し た 墓 石 を 写 し 、 『 外 題 年 鑑 』 は 元 禄 十 六 年 四 月 二 十 三 日 と い 。 両 説 の う ち 前 者 は 浄 瑠 璃 本 文 に よ っ て 決 め た も の で あ ろ う 。 上 演 初 日 な ど か ら 考 え あ わ せ て 前 者 に 信 が お け る よ う で あ る 。 む ぎ こ が し 『 牟 芸 古 雅 志 』 ( 文 政 九 年 〈 一 全 六 〉 刊 ) に 収 め ら れ て い る こ の 曲 に つ い て の 「 口 上 」 に よ れ ば 、 ほ う ぼ う の 歌 舞 伎 で は さ っ そ く こ の 事 件 が 脚 色 上 演 さ れ た と い う 。 『 歌 舞 伎 年 表 』 は 同 年 「 四 月 十 五 日 、 大 坂 竹 嶋 幸 左 衛 み や こ ま ん だ ゅ う ざ 門 座 、 曾 根 崎 心 中 : : : つ い で 京 坂 の 各 座 こ れ を 競 演 す : : : 」 と 記 す 。 ま た 四 月 、 京 都 万 太 夫 座 上 演 の 「 河 原 心 中 」 に は 曾 根 崎 心 中 事 件 が 投 影 さ れ て い る と い う ( 松 崎 仁 説 ) 。 ど か ん る く ち 木 か き し て 」 の 二 首 を 含 む 辞 世 文 を 書 き 残 し 、 同 月 一 一 十 二 日 、 七 十 二 歳 の 充 実 し た 生 涯 を と じ た の で そ う り ん し へ い あ ん ど う あ っ た 。 巣 林 子 、 平 安 堂 ( 草 ) な ど の 号 を も つ 。 三 作 品 解 説

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


日 本 文 化 の 文 芸 復 興 期 と い わ れ る 元 禄 時 代 ( 一 七 00 年 前 後 の 約 二 十 年 ) の 文 豪 と し て 、 通 常 、 小 説 の 井 原 西 鶴 、 俳 諧 の 松 尾 芭 蕉 、 そ し て 劇 作 家 近 松 門 左 衛 門 の 三 人 が 挙 げ ら れ る こ と に 私 も 異 論 を は さ む も の で は な い が 、 前 の 二 人 は 元 禄 六 、 七 年 に と も に 五 十 歳 余 で 没 し て い る の に 対 し 、 近 松 は そ の 後 三 十 年 を 生 き 続 け て い る の で あ る 。 元 禄 時 代 は ま だ 近 世 町 人 の 意 気 の 上 昇 す る 時 で あ っ た が 、 近 松 の 最 晩 年 に 当 る 享 保 ( 一 七 一 一 0 年 前 後 ) と い う こ ろ に な る と 、 も は や 社 会 は 明 る く は な く 、 次 第 に 重 苦 し さ を 加 え て い た 時 代 で あ る 。 そ の 意 味 か ら も 、 西 鶴 、 芭 蕉 が 元 禄 文 化 の 活 動 期 の 担 い 手 と す る な ら ば 、 近 松 は 完 成 期 の し か も 大 成 者 と い う 違 い が 認 め ら れ よ う 。 か み が た そ の 近 松 が 京 都 か ら 大 阪 へ 移 住 し た よ う に 、 上 方 の 町 人 文 化 は 近 世 初 期 、 京 都 で 開 花 し た も の が 、 商 業 都 解 市 と し て 目 ざ ま し く 発 達 し た 大 阪 へ と 伝 播 し て い っ た 。 そ こ で は 商 業 資 本 主 義 経 済 社 会 に 裏 打 ち さ れ た 思 想 、 心 情 の 庶 民 文 化 が 育 成 さ れ た の で あ る 。 京 都 の 啓 蒙 文 化 と 、 大 阪 の 開 放 的 な 文 化 と の 両 面 を 、 近 松 時 代 の 上 そ な 方 は 具 え 持 っ て い た の で あ る 。 解 説 一 三

完訳 日本の古典 第五十六巻 近松門左衛門集


近 松 門 左 衛 門 集 152 中 之 屋 巻 内 の 段 む ご ぶ し ん ち ゅ う 嘆 く 小 春 も 酷 ら し き ・ 不 心 中 か 、 心 中 か ・ ま こ と の 心 は 女 房 の 、 そ の 一 筆 の 奥 一 不 誠 実 な の か 、 誠 実 な の か の 一 一 小 春 の 真 意 は 。 深 く ・ 誰 が ふ み も 見 ぬ 恋 の 道 、 別 れ て ・ こ そ は 三 重 「 帰 り け れ ・ 三 『 金 葉 集 』 巻 九 に よ る 修 辞 。 「 踏 み 」 と 「 文 」 を 言 い か け る 。 四 「 福 徳 円 満 」 を 「 天 満 天 神 」 に き か せ る 。 五 「 天 満 天 神 」 の 各 を 取 っ て 名 づ け ら れ た 橋 。 六 治 兵 衛 の 家 は 天 満 宮 前 町 に あ っ た 。 七 「 神 」 を き か せ る 。 八 神 に か か る 枕 詞 「 千 早 振 る 」 と 「 降 る ほ ど 」 を 言 い か け る 。 「 降 る あ ま み つ か み す ぐ て ん じ ん ば し ゆ き か よ ふ く と く ほ ど 」 は 大 勢 の 人 が 買 い に 来 る 意 。 ( ル フ シ 中 福 徳 に ・ 地 ( ル 天 満 神 の 名 を 直 に 天 神 橋 と 行 通 ふ ・ 九 諺 に よ り 、 「 神 」 と 「 紙 」 を 言 い 〔 一 巴 お さ ん の 女 房 ふ り ま ち い と な わ ざ カ み み せ 所 も 、 神 の ま へ 町 。 営 む 業 も 紙 見 世 に ・ 紙 屋 治 兵 衛 と 名 か け る 。 一 0 場 所 柄 が 繁 華 で よ い の 意 。 と こ ろ が ら し に せ ち は や を つ け て 、 千 早 ふ る ほ ど 買 ひ に 来 る ・ か み は 正 直 、 商 売 は フ シ 所 柄 な り 、 老 舗 = 父 祖 の 家 業 を 守 り 、 手 堅 く 商 売 を 続 け る こ と 。 一 ニ 枕 も と に 立 て る 小 型 の 屏 風 。 な り ・ ↓ 一 四 二 謇 注 一 三 。 宮 前 町 を 北 こ た つ う た 、 ね ま く ら び や う ぶ 地 色 中 夫 が 火 燵 に 転 寝 を 、 枕 屏 風 で 風 防 ぐ ・ 外 は 十 夜 の 人 通 り 。 見 世 と 内 と を に 行 っ た 天 満 の 寺 町 に は 浄 土 宗 の 寺 々 が あ り 、 十 夜 の 参 詣 人 が 紙 治 こ 、 ろ く ば ゅ ふ め し ど き い ち か は の 店 の 前 を 通 行 し た の で い う 。 一 締 め に ・ 女 房 お さ ん の 色 心 配 り ・ 詞 日 は 短 し 夕 飯 時 、 市 の 側 ま で 使 に 行 て ・ 一 四 一 手 に と り し き り 。 紙 を 数 え さ ん ご ら う 玉 は 何 し て ゐ る こ と ぞ ・ 地 色 中 こ の 三 五 郎 め が 戻 ら ぬ こ と 。 風 が 冷 い 、 二 人 の 子 る 言 葉 。 ( 現 代 語 訳 三 一 四 ハ ー ) た こ た っ じ ふ や ひ と ふ ぞ い 、 0