検索 - みる会図書館

検索対象: 完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥から 424件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


完 訳 日 本 の 古 典 19 源 氏 物 語 六 阿 部 秋 生 ・ 秋 山 虔 ・ 今 井 源 衛 ・ 鈴 木 日 出 男 校 注 ・ 訳 0 彡 ク 0 小 学 館

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


完 訳 日 本 の 古 典 第 十 九 巻 源 氏 物 語 因 昭 和 引 年 7 月 引 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 阿 部 秋 生 秋 山 虔 校 注 ・ 訳 者 今 井 源 衛 鈴 木 日 出 男 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 凸 版 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 九 一 一 ー 四 七 六 三 業 務 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 一 一 一 三 三 販 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か ヒ め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 A. Abe K. Akiyama G. lmai H. Suzuki い た し ま し た ) ISBN4 ・ 09 ・ 556019 ・ 3 1986

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 国 古 事 記 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) 圄 ー 国 萬 葉 集 7 内 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 回 日 本 霊 異 記 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 竹 取 物 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) 回 伊 勢 物 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 土 佐 日 記 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 回 囮 枕 草 子 圄 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) ロ ロ 源 氏 物 語 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 和 泉 式 部 日 記 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 窿 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 更 級 日 記 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 夜 の 寝 覚 冒 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 一 一 ( 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 無 名 草 子 橘 健 一 一 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 今 昔 物 語 集 7 国 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 国 ー 国 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 国 梁 廛 秘 抄 CÜ 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 3 国 新 古 今 和 歌 集 松 田 成 穗 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 国 国 と は ず ・ カ た り ・ ロ 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 囮 回 宇 治 拾 遺 物 語 品 讐 ( 専 修 大 学 ) 市 古 員 次 ( 東 京 大 学 ) 囮 ー 囮 平 家 物 語 囮 謡 曲 集 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 囿 謡 曲 集 0 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 囮 狂 言 集 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 国 御 伽 草 子 集 好 色 一 代 男 康 降 ( 早 稲 田 大 学 ) 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 好 色 一 代 女 谷 協 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 国 日 本 永 代 蔵 万 の 文 反 古 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 国 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 国 近 松 門 左 衛 門 集 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 島 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 春 雨 物 語 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 国 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 暉 埈 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 古 典 詞 華 集 目 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 )

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


源 氏 物 語 416 従 五 位 従 位 正 二 位 従 二 位 正 三 位 正 四 位 従 四 位 正 五 位 正 六 位 位 官 一 、 官 制 は 「 延 喜 式 」 及 び 「 職 原 抄 」 に み え る も の 。 一 、 位 階 は 「 職 原 抄 」 の 官 位 相 当 の 記 述 を 基 本 と し 、 明 記 の な い も の は 令 制 ( 官 位 令 ) 及 び 「 故 実 拾 要 」 に 従 っ た 。 官 位 相 当 表 一 、 そ の 他 「 官 職 要 解 」 「 読 史 備 要 」 を 参 照 し た 。 神 紙 官 太 政 官 中 務 省 式 部 省 中 宮 職 大 舎 人 寮 陰 陽 寮 囚 獄 司 隼 人 司 弾 正 台 衛 門 府 斎 院 使 按 察 使 検 非 違 使 蔵 人 後 宮 大 宰 府 国 治 部 省 大 膳 職 図 書 寮 大 炊 寮 正 親 司 織 部 司 兵 衛 府 ・ 勘 解 由 使 鎖 守 府 近 衛 府 民 部 省 左 右 京 職 内 蔵 寮 、 王 殿 寮 内 膳 司 采 女 司 兵 部 省 修 理 職 縫 殿 寮 典 薬 寮 造 酒 司 主 水 司 刑 部 省 内 匠 寮 掃 部 寮 東 西 市 司 主 膳 監 大 蔵 省 春 宮 坊 大 学 寮 斎 宮 寮 雅 楽 寮 宮 内 省 玄 審 寮 主 殿 署 主 馬 署 諸 陵 寮 主 計 寮 主 税 寮 木 工 寮 左 右 馬 寮 下 下 伯 上 下 上 侍 従 下 大 副 少 納 言 大 監 物 大 外 記 大 内 記 上 少 副 大 史 大 丞 下 太 政 大 臣 左 大 臣 右 大 臣 内 大 臣 大 納 言 中 納 言 参 左 右 左 右 中 弁 大 輔 左 右 少 弁 大 丞 中 判 事 大 輔 大 判 事 大 夫 大 膳 大 夫 東 宮 東 ・ 士 亮 文 章 博 士 頭 助 明 経 博 士 頭 典 侍 宮 薬 助 助 医 内 奉 正 大 忠 正 少 忠 衛 門 督 大 弼 兵 衛 督 勘 解 由 長 官 按 察 使 中 ・ 少 弼 近 衛 少 将 衛 門 佐 兵 衛 佐 斎 院 長 官 由 次 将 軍 佐 当 五 位 掌 侍 典 膳 典 縫 尚 書 六 位 尚 殿 尚 酒 大 監 頭 典 典 尚 尚 尚 尚 蔵 侍 縫 膳 侍 蔵 大 国 守 少 弐 上 国 守 大 国 介 中 国 守

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


415 各 巻 の 系 図 タ 務 ( 大 第 〕 右 大 将 の 、 大 納 言 、 一 一 郎 君 落 葉 の 宮 兌 呂 」 一 ) = 衛 門 督 藤 典 侍 ( 内 侍 ) 柏 ・ 不 の 君 太 郎 君 の 君 ( 澀 ) 左 大 弁 三 郎 君 弘 徽 殿 女 御 ( 女 御 ) 雲 居 雁 ( 北 の 方 ) 致 仕 の 大 臣 父 大 臣 太 政 大 臣 近 江 の 君 藤 宰 相 △ 葵 の 上 ( 大 将 の 母 君 ) 叭 泉 院 ( 内 裏 の 帝 、 院 の 帝 、 院 ) △ 藤 壺 中 宮 △ 六 条 御 息 所 翁 95$) ー 、 秋 好 中 宮 ( 冷 泉 院 の 后 、 中 宮 ) 宮 ー ー 朝 顔 の 姫 君 ( 斎 院 ) △ 式 部 卿 中 務 の 君 按 察 の 君 明 石 の 女 御 の 御 乳 母 源 中 将 一 条 御 息 所 ( % ) △ 大 宮 左 中 弁 姉 乳 母 従 の 乳 母 ・ ー ー 小 侍 従 ( 侍 従 ) 玉 鬘 ( 尚 侍 の 君 、 大 臣 の 北 の 方 蛍 兵 部 卿 宮 ( 親 王 、 宮 ) 孫 王 の 君 達 △ 北 の 方 三 郎 君 四 郎 君

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


41 ク 官 位 相 当 表 少 大 初 位 位 従 六 位 従 八 位 正 七 位 従 七 位 正 八 位 -u 大 佑 下 少 佑 上 上 下 大 史 上 少 史 下 上 下 上 下 下 上 下 少 外 記 少 内 記 少 史 大 録 少 監 物 大 主 鈴 監 物 主 典 少 丞 少 丞 大 進 少 進 少 判 事 京 大 進 大 主 鑰 大 膳 大 進 京 少 進 大 録 大 膳 少 進 少 典 鑰 大 典 鑰 少 主 鑰 少 主 鈴 判 事 大 属 判 事 少 属 大 属 少 属 大 属 斎 宮 属 少 属 大 属 囚 獄 ・ 正 少 属 親 大 令 史 令 史 囚 獄 ・ 正 親 大 令 史 令 史 少 令 史 主 水 令 史 主 膳 令 史 主 殿 令 史 主 馬 令 史 大 允 助 教 明 法 博 士 少 允 音 ・ 書 ・ 算 博 士 典 薬 博 士 斎 宮 大 允 医 ・ 女 医 ・ 陰 陽 ・ 天 大 允 典 薬 少 允 斎 宀 呂 少 允 陰 陽 師 暦 博 士 博 士 少 允 漏 刻 博 士 師 助 内 膳 典 膳 囚 獄 佑 主 水 正 主 膳 正 主 殿 首 主 馬 首 佑 少 主 水 佑 主 佑 衛 門 大 尉 斎 院 次 官 近 衛 将 監 兵 衛 大 尉 勘 解 由 判 官 大 疏 衛 門 少 尉 近 衛 将 曹 勘 解 由 主 典 衛 門 大 志 衛 門 少 志 兵 衛 少 志 斎 院 主 典 斎 院 判 官 大 志 軍 曹 少 志 大 尉 少 尉 少 監 上 国 介 尚 書 六 位 尚 殿 尚 酒 大 判 事 下 国 守 大 工 少 判 事 大 典 尚 尚 典 尚 尚 掌 水 薬 書 閹 兵 蔵 典 典 典 典 典 典 典 掃 殿 閹 兵 薬 酒 少 医 算 少 師 師 典 大 国 大 掾 大 国 少 掾 上 国 掾 中 国 掾 大 国 大 目 大 国 少 目 上 国 目 下 国 中 国 目 下 国 目

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


も の け こ と に な む あ り け る 」 な ど 、 言 ひ つ づ く れ ど 、 物 の 怪 に 対 ひ て 物 語 し た ま は む 0 御 息 所 は 源 氏 へ の 執 ね き 愛 憐 ゅ 8 え に 成 仏 さ え で き な い 。 そ の す さ ふ ん う へ こ と か た も か た は ら い た け れ ば 、 封 じ こ め て 、 上 を ば 、 ま た 他 方 に 忍 び て 渡 し た て ま つ ま じ い 物 の 怪 は 、 源 氏 の 紫 の 上 へ の 親 密 な 思 い 出 話 に 嫉 妬 し て 、 招 語 物 り た ま ふ 。 き 出 さ れ た も の で あ る 。 そ れ は 御 息 所 一 人 の 問 題 に と ど ま ら ず 、 源 源 か く 、 亡 せ た ま ひ に け り と い ふ こ と 世 の 中 に 満 ち て 、 御 と 氏 の 栄 華 の 裏 に 封 じ 込 め ら れ て き 三 九 〕 紫 の 上 死 去 と 聞 き 、 た 多 様 な 愛 憐 執 着 を 、 典 型 的 に 顕 柏 木 ら 見 舞 う ぶ ら ひ に 聞 こ え た ま ふ 人 々 あ る を い と ゆ ゅ し く 思 す 。 今 日 現 さ せ て い る と も い え よ う 。 以 後 、 こ れ ま で の 源 氏 の 人 生 の 意 義 が あ か む だ ち め ら た め て 問 い 直 さ れ る こ と に な る 。 の か へ さ 見 に 出 で た ま ひ け る 上 達 部 な ど 、 帰 り た ま ふ 道 に 、 か く 人 の 申 せ ば 、 よ り ま し 一 憑 坐 を 一 室 に 閉 じ 込 め て 。 さ ら に 紫 の 上 を 隔 離 。 「 い と い み じ き こ と に も あ る か な 。 生 け る か ひ あ り つ る 幸 ひ 人 の 光 う し な ふ 日 ニ 賀 茂 祭 の 翌 日 の 、 斎 院 の 帰 還 ご と 四 に て 、 雨 は そ ば 降 る な り け り 」 と 、 う ち つ け 言 し た ま ふ 人 も あ り 。 ま た 、 「 か す る 行 列 。 世 人 が こ れ を 見 物 す る 。 三 源 氏 と 同 じ く 最 高 の 賛 辞 「 光 」 。 ふ る こ と く 足 ら ひ ぬ る 人 は か な ら ず え 長 か ら ぬ こ と な り 。 『 何 を 桜 に 』 と い ふ 古 言 も あ 天 空 の 感 応 ゆ え の 降 雨 だ と す る 。 四 思 い っ き の 発 言 。 か た は ら の 五 す べ て に 満 ち 足 り た 人 は 長 生 る は 。 か か る 人 の い と ど 世 に な が ら へ て 、 世 の 楽 し び を 尽 く さ ば 、 き は で き ま い 。 源 氏 も 同 様 の こ と に ほ ー ん を 危 ぶ ん だ 。 ↓ 一 六 三 ハ ー 九 行 。 人 苦 し か ら ん 。 今 こ そ 、 二 品 の 宮 は 、 も と の 御 お ば え あ ら は れ た ま は め 。 い と 六 「 待 て と い ふ に 散 ら で し と ま る も の な ら ば 何 を 桜 に 思 ひ ま さ ま ほ し げ に お さ れ た り つ る 御 お ば え を 」 な ど 、 う ち さ さ め き け り 。 し 」 ( 古 今 ・ 春 下 読 人 し ら す ) 。 き の ふ 衛 門 督 、 昨 日 、 い と 暮 ら し が た か り し を 思 ひ て 、 今 日 は 、 御 弟 ど も 、 左 大 セ 紫 の 上 の 死 後 、 女 三 の 宮 は 父 院 最 愛 の 皇 女 に ふ さ わ し く 遇 さ れ と う さ い し ゃ う 弁 、 藤 宰 相 な ど 奥 の 方 に 乗 せ て 見 た ま ひ け り 。 か く 言 ひ あ へ る を 聞 く に も 胸 う よ う 。 現 在 は 二 品 内 親 王 ら し か ら ( 現 代 語 訳 三 五 〇 ハ ー ) か た 九 む カ お と っ と

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


( 現 代 語 訳 三 三 八 ハ ー ) 物 の 怪 が ひ そ み 続 け て い る か 。 心 を 起 こ し て 祈 り き こ ゅ 。 す こ し よ ろ し き さ ま に 見 え た ま ふ 時 、 五 六 日 う ち ま い 一 六 ど こ が ど う 悪 い の か 分 ら ず 。 ぜ っ つ 、 ま た 重 り わ づ ら ひ た ま ふ こ と 、 い っ と な く て 月 日 を 経 た ま ふ は 、 な ほ 、 0 紫 の 上 の 発 病 は 、 つ い に 堪 え が た く な っ た 彼 女 の 人 生 の 帰 結 と も 一 五 も の け い え よ う 。 発 病 直 前 の 半 生 の 述 懐 い か に お は す べ き に か 、 よ か る ま じ き 御 心 地 に や と 思 し 嘆 く 。 御 物 の 怪 な ど 言 ( 一 六 五 ・ 一 六 九 ハ ー ) も 重 々 し く ひ ひ て 出 で 来 る も な し 。 な や み た ま ふ さ ま 、 そ こ は か と 見 え ず 、 た だ 日 に そ へ て び く 。 彼 女 の 去 っ た 六 条 院 は 「 火 せ き り よ う を 消 ち た る 」 よ う な 寂 寥 。 新 た な と ・ も い と ・ も 非 2 し ノ 、 い み じ ノ 、 田 5 、 丁 . に 、 ・ 御 、 い の 悲 劇 が こ こ に 起 ろ う と す る 。 弱 り た ま ふ さ ま に の み 見 ゆ れ ば 、 し 宅 話 題 を 呼 び 返 す 語 り 口 。 一 ^ 女 三 の 宮 の 猫 で 孤 愁 を 慰 め て 暇 も な げ な り 。 い た 柏 木 。 当 時 、 参 議 兼 右 衛 門 督 。 ゑ も の か み ま こ と や 、 衛 門 督 は 中 納 言 に な り に き か し 。 今 の 御 世 に は 一 九 冷 泉 帝 よ り も 今 上 帝 に 縁 が 近 〔 一 宝 〕 柏 木 、 女 三 の 宮 を 東 宮 時 代 か ら 信 任 が 厚 か っ た 。 諦 め ず 小 侍 従 と 語 ら う い と 親 し く 思 さ れ て 、 い と 時 の 人 な り 。 身 の お ば え ま さ る ニ 0 柏 木 は 官 位 の 低 さ で 婿 が ね か ら 外 さ れ た 。 今 で あ っ た ら と 悔 む 。 う れ ニ 0 に つ け て も 、 思 ふ こ と の か な は ぬ 愁 は し さ を 思 ひ わ び て 、 こ の 宮 の 御 姉 の 二 の 一 = 姉 宮 。 ↓ 若 菜 上 二 七 ハ ー 四 行 。 一 三 劣 り 腹 で 、 父 院 や 兄 今 上 帝 の げ ら ふ か う い ば ら 宮 を な む 得 た て ま つ り て け る 。 下 﨟 の 更 衣 腹 に お は し ま し け れ ば 、 心 や す き 方 後 援 も な い 。 そ の 軽 い 扱 わ れ 方 ゅ え に 、 夫 の 柏 木 も 軽 視 す る 。 下 ま じ り て 思 ひ き こ え た ま へ り 。 人 柄 も 、 な べ て の 人 に 思 ひ な ず ら ふ れ ば 、 け は = = 初 め に 慕 0 た 相 手 、 女 三 の 。 一 西 「 わ が 心 慰 め か ね っ 更 級 や 姨 す て ひ こ よ な く お は す れ ど 、 も と よ り し み に し 方 こ そ な ほ 深 か り け れ 、 慰 め が た き 捨 山 に 照 る 月 を 見 て 」 ( 古 今 ・ 雑 上 若 読 人 し ら ず ) 。 と が を ば す て 一 宝 女 宮 降 嫁 後 七 年 た っ た 今 も 。 姨 捨 に て 、 人 目 に 咎 め ら る ま じ き ば か り に も て な し き こ え た ま へ り 。 ニ 六 ニ 六 ↓ 若 菜 上 一 〇 七 ハ ー 一 〇 行 。 - 」 じ じ ゅ 、 つ め の と な ほ 、 か の 下 の 心 忘 ら れ ず 、 小 侍 従 と い ふ か た ら ひ 人 は 、 宮 の 御 侍 従 の 乳 母 毛 侍 従 と 呼 ば れ る 乳 母 。 い と ま お も し た 一 九 一 七 へ ニ 七 ニ 四

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


し ふ つ つ か に も の も の し き 気 添 ひ て 聞 こ ゅ 。 大 将 も 、 声 い と す ぐ れ た ま へ る 人 0 四 人 の 楽 器 が そ れ ぞ れ か け が え な い 組 合 せ で あ り 、 そ の 演 奏 に も そ の 人 と な り が 見 出 せ る 。 タ 霧 は に て 、 夜 の 静 か に な り ゆ く ま ま に 、 言 ふ 限 り な く な っ か し き 夜 の 御 遊 び な り 。 語 そ れ を 評 定 す る 第 三 者 的 存 在 。 野 と う ろ 物 分 巻 で の 彼 の 役 割 も 想 起 さ れ る 。 月 、 心 も と な き こ ろ な れ ば 、 灯 籠 こ な た か な た に か け て 、 〔 一 〈 〕 源 氏 、 女 性 四 人 を 氏 一 下 旬 で 、 月 の 出 が 遅 い 源 そ れ ぞ れ 花 に た と え る ひ ニ 源 氏 が 、 女 三 の 宮 を 。 以 下 、 灯 よ き ほ ど に と も さ せ た ま へ り 。 宮 の 御 方 を の ぞ き た ま へ 源 氏 は 女 君 た ち を 順 に 観 察 。 れ ば 、 人 よ り け に 小 さ く う つ く し げ に て 、 た だ 御 衣 の み あ る 心 地 す 。 に ほ ひ や 三 小 柄 を 強 調 し た 表 現 。 四 女 ら し い つ や や か な 美 し さ 。 お く か な る 方 は 後 れ て 、 た だ い と あ て や か に を か し く 、 二 月 の 中 の 十 日 ば か り の 青 五 一 一 品 内 親 王 の 高 貴 さ を い う 。 六 後 の 三 者 が 花 で あ る の と 異 な う ぐ ひ す る 。 『 紫 式 部 日 記 』 の 小 少 将 の 君 と 柳 の 、 わ づ か に し だ り は じ め た ら む 心 地 し て 、 鶯 の 羽 風 に も 乱 れ ぬ べ く あ え か も 似 る 。 『 枕 草 子 』 「 三 月 三 日 は 」 み ぐ し ひ だ り み ぎ で の 、 柳 の 芽 ぶ き の 賞 美 と も 類 似 。 に 見 え た ま ふ 。 の 細 長 に 、 御 髪 は 左 右 よ り こ ば れ か か り て 、 柳 の 糸 の さ ま し 士 「 白 雪 ノ 花 繁 ク シ テ 空 シ ク 地 ニ 撲 ッ 緑 糸 ノ 条 ハ 弱 ク シ テ 鶯 ニ 勝 へ ズ 」 ( 白 氏 文 集 巻 六 十 四 ) 。 「 鶯 こ れ こ そ は 、 限 り な き 人 の 御 あ り さ ま な め れ と 見 ゆ る に 、 女 御 の 君 は 、 同 じ の 羽 風 に な び く 青 柳 の 乱 れ て も の を 思 ふ こ ろ か な 」 ( 河 海 抄 ) 。 ↓ 一 四 七 ハ ー 二 行 。 ゃ う な る 御 な ま め き 姿 の い ま す こ し に ほ ひ 加 は り て 、 も て な し け は ひ 、 い に く く 、 〈 九 「 青 柳 」 に 対 照 的 な 色 彩 。 よ し あ る さ ま し た ま ひ て 、 よ く 咲 き こ ば れ た る 藤 の 花 の 、 夏 に か か り て か た は 一 0 身 分 の 高 貴 さ を い う 。 = 女 宮 と 対 照 的 な 美 質 に 注 意 。 し と ふ く ら か な る ほ ど 三 野 分 3 八 四 ハ ー で も 、 藤 の 花 に ら に 並 ぶ 花 な き 朝 ば ら け の 心 地 そ し た ま へ る 。 さ る は 、 、 喩 え ら れ た 。 『 枕 草 子 』 で も 藤 は こ と 「 あ て な る も の 」 「 め で た き も の 」 。 に な り た ま ひ て 、 な や ま し く お ば え た ま ひ け れ ば 、 御 琴 も 押 し や り て 、 脇 息 に ( 現 代 語 訳 三 二 四 ハ ー ) や ぎ ほ そ な が け ふ そ く あ を た と

完訳 日本の古典 第十九巻 源氏物語 ㈥


も や む か お と ど 一 母 屋 の 源 氏 の 座 と 向 い 合 っ て 。 い と き よ ら に も の も の し く ふ と り て 、 こ 母 屋 の 御 座 に 対 へ て 大 臣 の 御 座 あ り 。 ニ 重 々 し く 威 厳 の あ る さ ま 。 し 、 つ と く あ る じ の 大 臣 ぞ 、 今 さ か り の 宿 徳 と は 見 え た ま へ る 。 主 の 院 は 、 な ほ い と 若 き 源 氏 の 三 恋 物 語 の 若 々 し い 主 人 公 の 趣 11 一 口 六 を 失 っ て い な い 。 権 勢 家 と し て 老 四 び や う ぶ か ら あ や う す だ ん 物 君 に 見 え た ま ふ 。 御 屏 風 四 帖 に 、 内 裏 の 御 手 書 か せ た ま へ る 、 唐 の 綾 の 薄 綾 に 、 成 し た 太 政 大 臣 の 風 姿 と は 対 照 的 。 四 源 氏 の 背 後 の 。 ↓ 七 三 ハ ー 九 行 。 し ん び つ 源 し た ゑ 下 絵 の さ ま な ど お ろ か な ら む や は 。 お も し ろ き 春 秋 の 作 り 絵 な ど よ り も 、 こ の 五 冷 泉 帝 の 宸 筆 。 漢 詩 文 か 和 歌 。 六 唐 渡 来 の 綾 の 薄 綾 の 地 に 下 絵 御 屏 風 の 墨 つ き の 輝 く さ ま は 目 も 及 ば ず 、 思 ひ な し さ へ め で た く な む あ り け る 。 を 描 い た 趣 な ど 、 尋 常 一 様 で あ る 九 は ず が な い 。 「 綾 」 は 『 和 名 抄 』 に お き も の み づ し ひ き も の ふ き も の く ら う ど ど こ ろ た ま は 「 青 に し て 黄 也 」 、 今 の 萌 黄 色 。 置 物 の 御 厨 子 、 弾 物 、 吹 物 な ど 、 蔵 人 所 よ り 賜 り た ま へ り 。 大 将 の 御 勢 ひ も い セ 四 季 の 絵 で 、 彩 色 し た も の 。 と い か め し く な り た ま ひ に た れ ば 、 う ち 添 へ て 、 今 日 の 作 法 い と こ と な り 。 御 ^ 加 え て 御 宸 筆 と 思 う せ い で 。 九 楽 器 を の せ る 御 厨 子 。 む ま む ま づ か さ ろ く ゑ ふ く わ ん に ん か み 馬 四 十 疋 、 左 右 の 馬 寮 、 六 衛 府 の 官 人 、 上 よ り 次 々 に 牽 き と と の ふ る ほ ど 、 日 一 0 「 弾 物 」 は 絃 、 「 吹 物 」 は 管 楽 器 。 = 宮 中 の 楽 器 ・ 書 籍 な ど も 管 理 三 冷 泉 帝 か ら 下 賜 。 四 十 賀 の 数 。 暮 れ は て ぬ 。 一 三 衛 府 に 属 し 、 飼 養 調 教 を 司 る 。 お と ど ま ん ざ い ら く が わ う お ん 一 四 左 右 の 近 衛 ・ 兵 衛 ・ 衛 門 の 六 つ 。 例 の 万 歳 楽 、 賀 皇 恩 な ど い ふ 舞 け し き ば か り 舞 ひ て 、 大 臣 の 渡 り た ま へ る に 、 一 五 庭 上 に 、 上 の 者 か ら 順 番 に 。 み な ひ と め づ ら し く も て は や し た ま へ る 御 遊 び に 皆 人 心 を 入 れ た ま へ り 。 琵 琶 は 、 例 の 一 六 ↓ 七 四 ハ ー 注 = 。 毛 王 恩 を 賀 す る 曲 一 人 の 舞 じ ゃ う ず お ま へ き ん ↓ 藤 裏 葉 3 一 一 一 一 七 ハ ー 注 三 = 。 兵 部 卿 宮 、 何 ご と に も 世 に 難 き 物 の 上 手 に お は し て 、 い と 二 な し 。 御 前 に 琴 の 天 和 琴 の 名 手 太 政 大 臣 の 出 席 で 、 、 ) と わ ご ん ひ 一 九 関 心 は お の ず と 絃 合 奏 へ と 傾 く 。 御 琴 、 大 臣 和 琴 弾 き た ま ふ 。 年 ご ろ 添 ひ た ま ひ に け る 御 耳 の 聞 き な し に や 、 ニ 0 一 九 源 氏 は 多 年 、 太 政 大 臣 の 和 琴 き ん を 幾 度 と な く 聞 い て き た と 思 っ て と 優 に あ は れ に 思 さ る れ ば 、 琴 も 御 手 を さ を さ 隠 し た ま は ず 、 い み じ き 音 ど も か か や か た ひ さ は ふ