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検索対象: 完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠から 367件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


完 訳 日 本 の 古 典 25 夜 の 寝 覚 一 鈴 木 一 雄 ・ 石 埜 敬 子 校 注 ・ 訳 0 ′ ク 0

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


完 訳 日 本 の 古 典 第 二 十 五 巻 夜 の 寝 覚 曰 5 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 ・ - 村 - 5 年 ・ 1 ー 2 校 注 ・ 訳 者 鈴 木 一 雄 石 埜 敬 子 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 二 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 三 〇 ー 五 六 六 九 業 務 ( 〇 三 ) 二 三 〇 ー 五 三 三 三 販 売 ( 0 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 六 八 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ビ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か じ め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 0 K. Suzuki K. lsino 1984 I SBN4 ・ 09 ・ 556025 ・ 8 い た し ま し た )

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


/ グ 彡 グ み 彡 / グ / 第 彡 / ュ ・ 多 彡 彳 / ・ 彡 彡 髟 彡 を → , ー 彡 イ 図 録 365 ⑨ 鳥 い / ⑤ ( 枕 草 子 絵 巻 ) は ま ・ か ② 浜 床 ③ 獅 み ④ 猛 ⑤ ル ⑥ 離 ⑦ の ⑨ 長 ⑩ 釘 隠 ⑩ 帽 額 ⑩ 鶴 和 ( 巻 き 上 げ る ) ⑩ 鈎 ⑩ 鈎 丸 緒 ・ - ま る お

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


三 巻 本 系 統 前 田 家 尊 経 閣 文 庫 蔵 本 の み 。 覚 五 巻 本 と 三 巻 本 と の 関 係 は 、 巻 一 、 二 が 三 巻 本 の 上 巻 、 巻 三 、 四 、 五 が 中 ・ 下 巻 と な っ て い る 。 こ の う ち 善 の 本 と 目 さ れ る の は 島 原 本 と 前 田 家 本 で あ り 、 と も に 近 世 初 期 の 書 写 で あ る 。 五 巻 本 系 統 の 他 本 は す べ て 島 原 本 か ら 出 た 近 世 末 期 の 書 写 の も の で あ る 。 島 原 本 は 『 日 本 古 典 文 学 大 系 』 ( 岩 波 書 店 ) 、 『 日 本 古 典 文 学 全 集 』 ( 小 学 館 ) な ど の 『 夜 の 寝 覚 』 の 底 本 と な っ て お り 、 本 書 も ま た こ れ を 底 本 と し て い る 。 一 方 の 前 田 本 は 、 は や く 複 製 が 公 刊 さ れ て お り ( 尊 経 閣 叢 刊 昭 八 ) 、 関 根 慶 子 ・ 小 松 登 美 両 氏 の 『 寝 覚 物 語 全 釈 』 の 底 本 と な っ て い る 。 改 作 本 と 絵 巻 に つ い ほ か に 、 鎌 倉 時 代 末 期 か 室 町 時 代 初 期 に 成 立 し た と 考 え ら れ る 改 作 本 『 夜 寝 覚 物 語 』 の 伝 本 が 二 つ 残 さ れ て い る 。 一 つ は 三 条 家 旧 蔵 本 で 、 室 町 時 代 末 期 の 書 写 、 巻 一 と 巻 三 が 現 在 宮 内 庁 書 陵 部 に 、 巻 二 が 神 宮 文 庫 に 蔵 さ れ て い る 。 今 一 つ は 金 子 武 蔵 氏 蔵 本 で 、 普 通 中 村 本 ( 中 村 秋 香 旧 蔵 ) と 呼 ば れ て い る 。 三 条 家 旧 蔵 本 は 古 写 の 善 本 で あ る が 、 巻 四 、 五 を 欠 き 、 中 村 本 は 五 巻 の 完 本 で あ る が 、 近 世 の 書 写 で や や 誤 脱 が 多 い 。 改 作 本 の 成 立 し た 鎌 倉 末 か ら 室 町 初 期 ご ろ ま で は 『 夜 の 寝 覚 』 の 原 作 は 全 巻 揃 い で 存 在 し て い た ら し い 。 し た が っ て 改 作 本 の 存 在 は 、 原 作 『 夜 の 寝 覚 』 の 欠 巻 損 傷 部 分 の 内 容 を 知 る 貴 重 な 手 が か り の 一 と な っ て い る 。 ま た 、 鎌 倉 時 代 以 後 、 平 安 時 代 の 物 語 の 改 作 や 梗 概 化 が 多 く 行 わ れ た が 、 そ う し た 改 作 現 象 を う か が う 絶 好 の 資 料 で も あ る 。 ま た 、 徳 川 本 ・ 五 島 本 『 源 氏 物 語 絵 巻 』 を は じ め 、 平 安 時 代 末 か ら 物 語 絵 巻 の 盛 行 が 知 ら れ る が 、 『 夜 の 寝 覚 』 の 絵 巻 も 現 存 し て い る 。 右 の 『 源 氏 物 語 絵 巻 』 と と も に 国 宝 と な っ て い る 『 寝 覚 物 語 絵 巻 』 が そ れ で 、

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


第 四 部 末 尾 欠 巻 部 分 と い う こ と に な る 。 私 た ち の 読 め る の は 第 一 部 と 第 三 部 だ け 。 第 二 部 と 第 四 部 に あ た る 欠 巻 部 分 は 、 そ れ ぞ れ 数 巻 分 と 推 定 さ れ 、 本 来 の 『 夜 の 寝 覚 』 は 十 数 巻 、 あ る い は 二 十 巻 に も 及 ぶ 大 作 で あ っ た と 言 わ れ て い る 。 そ ろ い つ の 頃 か ら 欠 脱 を 生 じ た も の か 、 そ の 詳 細 は わ か ら な い が 、 鎌 倉 時 代 の 末 頃 ま で 全 巻 揃 い で 読 ま れ て い た こ と は 確 か で あ る 。 そ の 時 代 に 完 本 を 読 ん で い る 『 無 名 草 子 』 の 作 者 は 、 次 の よ う に 評 し て い る の で あ る 。 『 寝 覚 』 こ そ 、 と り た て て い み じ き ふ し も な く 、 ま た 、 さ し て め で た し と い ふ べ き と こ ろ な け れ ど も 、 は じ め よ り た だ 人 ひ と り の こ と に て 、 ち る 心 も な く 、 し め じ め と あ は れ に 、 心 人 り て 作 り 出 で け む ほ ど 思 ひ や ら れ て 、 あ は れ に あ り が た き も の に て は べ れ 。 こ の 『 夜 の 寝 覚 』 全 体 評 は 、 私 た ち の 読 後 感 に ま さ に 一 致 す る 。 完 本 を 読 む 『 無 名 草 子 』 の 全 体 評 が 、 半 分 に も 満 た な い 損 傷 本 を 読 む こ と を 余 儀 な く さ れ て い る 私 た ち の 理 解 と 合 致 し て い る 。 こ の 意 味 は 大 き い 。 『 夜 の 寝 覚 』 の 主 題 性 、 統 一 性 の 強 さ を 示 す 何 よ り の 証 言 と 見 て よ い で あ ろ う 。 そ し て 、 第 二 部 、 第 四 部 に あ た る 欠 巻 部 分 へ の 注 意 さ え 怠 ら な け れ ば 、 第 一 部 、 第 三 部 の 現 存 の 巻 々 だ け か ら も 、 こ の 物 語 の 精 髄 に 迫 り 得 る こ と を 知 ら せ て く れ て い る の で あ る 。 『 夜 の 寝 覚 』 は 、 「 は じ め よ り た だ 人 ひ と り の こ と に て 、 ち る 心 も な く 、 し め じ め と あ は れ に 、 心 人 り て 作 説 り 出 」 し た 物 語 で あ る 。 ー ー 冒 頭 か ら 一 貫 し て 女 性 の 主 人 公 寝 覚 の 上 の 苦 の 人 生 を 追 い 、 ひ た す ら 彼 女 に 集 解 中 し 、 作 者 自 ら の 全 力 を 傾 注 し て つ く り あ げ た 「 女 」 中 心 の 物 語 な の で あ る 。 8

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


憲 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) ① 古 事 記 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 京 都 大 学 ) ロ ロ 萬 葉 集 ( 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 日 本 霊 異 記 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 古 今 和 歌 集 竹 取 物 語 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) ⑩ 伊 勢 物 語 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 土 佐 日 記 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 囮 枕 草 子 秋 山 虔 ( 東 京 大 学 ) ロ ロ 源 氏 物 語 阿 部 秋 生 ( 実 践 女 子 大 学 ) 和 泉 式 部 日 記 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 四 紫 式 部 日 記 大 養 廉 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 更 級 日 記 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 夜 の 寝 覚 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 二 ( 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 無 名 草 子 橘 健 二 ( 東 京 女 子 体 育 大 学 ) 四 大 鏡 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 今 昔 物 語 集 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 梁 廛 秘 抄 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 3 新 古 今 和 歌 集 曰 ロ 松 田 成 穂 ( 金 城 学 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 九 州 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 成 城 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 曰 い 久 保 田 厚 ( 東 京 大 学 ) 3 と は ず が た り 小 林 智 昭 ( 専 修 大 学 ) ⑩ 字 治 拾 遺 物 語 小 林 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) ー 平 家 物 語 囮 謡 曲 集 曰 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 囮 謡 曲 集 「 → 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 斈 短 契 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 囮 狂 言 集 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 御 伽 草 子 集 暉 畯 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) ⑩ 好 色 一 代 男 好 色 五 人 女 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 好 色 一 代 女 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 國 日 本 永 代 蔵 万 の 文 反 古 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 ( 実 践 女 子 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 近 松 門 左 衛 門 集 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 春 雨 物 語 囮 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 理 一 ( 成 城 大 学 ) 曰 ロ 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 可 山 可 古 典 詞 華 集 曰 ー 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 字 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 )

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


327 解 説 国 第 四 部 ( 末 尾 欠 巻 部 分 ) の 推 測 末 尾 欠 巻 部 分 は 物 語 第 十 六 年 七 月 以 降 、 最 低 十 年 ぐ ら い 、 長 け れ ば 十 五 、 六 年 に 及 ぶ 歳 月 の 物 語 が 続 い て た ど い た ら し い 。 し か し 、 そ の ス ト ー リ ー は 中 間 欠 巻 部 分 以 上 に 辿 り に く い 。 推 定 資 料 と し て 『 無 名 草 子 』 ( 略 号 〔 無 〕 ) 。 『 拾 遺 百 番 歌 合 』 ( 〔 拾 〕 ) 、 『 風 葉 和 歌 集 』 ( 〔 風 〕 ) は 中 間 欠 巻 部 分 同 様 に 貴 重 で あ る が 、 ほ か に 『 寝 覚 物 語 絵 巻 』 ( 〔 絵 〕 ) が 加 わ る 。 改 作 本 ( 〔 改 〕 ) は 、 中 間 欠 巻 部 分 の 中 途 か ら 原 作 を 離 れ 、 末 尾 欠 巻 部 分 に 人 っ て ま も な く 大 団 円 と な っ て し ま う の で 、 第 四 部 の 推 定 資 料 と し て は あ ま り 期 待 で き な い 。 寝 覚 の 上 の 心 に こ そ 、 や み が た い 出 家 の 意 志 が 隠 さ れ て い る に せ よ 、 第 三 子 が 生 れ 、 右 大 そ の 後 の 物 語 の 展 開 と の 間 に は 表 面 何 事 も な 臣 ー ー 巻 五 終 り 近 く 、 男 主 人 公 内 大 臣 は 右 大 臣 に 昇 っ て い る か ん き み 、 督 の 君 に も 皇 子 が 誕 生 す る な ど 、 慶 事 の う ち 続 く な か で 巻 五 は 終 っ て い た 。 末 尾 欠 巻 部 分 に は い っ て も 、 こ の め で た さ は し ば ら く 引 き 継 が れ る よ う で あ る 。 は か ま ぎ 石 山 の 姫 君 は 今 年 十 一 一 歳 ( 〔 改 〕 は 十 歳 と す る が 、 十 二 歳 の 誤 り ) 、 盛 大 に 裳 着 が 行 わ れ た 。 か っ て の 袴 着 の 儀 こ し ゆ い ( 中 間 欠 巻 部 分 。 三 一 八 ) に 引 き 続 い て 中 宮 が 腰 結 の 役 目 を 果 し 、 こ の 姫 君 の 前 途 の 栄 光 を 予 告 し て い る が 、 そ の 折 に 初 め て 寝 覚 の 上 と 対 面 し た 中 宮 は 、 帝 が 依 然 と し て 女 君 に 心 を 寄 せ 続 け て い る こ と を 語 る 。 君 に よ り 雲 ゐ の 人 の 雲 ゐ に て 心 も そ ら に な す を 見 る か な ( 〔 拾 〕 一 一 ) の 中 宮 の 詠 は 、 以 後 、 寝 覚 の 上 の 進 退 に 帝 の 執 心 が 深 く か か わ る こ と を 暗 示 す る も の と 言 え よ う 。 期 待 ど お り 、 石 山 の 姫 君 は 東 宮 妃 と な る ( 〔 改 〕 で は 物 語 第 十 七 年 四 月 。 東 宮 十 九 歳 。 石 山 の 姫 君 十 一 歳 は 十 三 歳

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夜 の 寝 覚 344 こ の 物 語 に 関 す る 文 献 目 録 は 、 関 根 慶 子 ・ 小 松 登 美 『 寝 覚 物 語 全 釈 』 や 鈴 木 弘 道 『 平 安 末 期 物 語 研 参 考 文 献 究 史 寝 覚 ・ 浜 松 編 』 に く わ し い 。 こ こ で は 主 要 な 文 献 に と ど め 、 そ れ も 単 行 本 に 限 っ た 。 主 要 研 究 書 主 要 本 文 ・ 注 釈 書 平 安 時 代 物 語 の 研 究 松 尾 聰 昭 ( 昭 増 訂 版 武 蔵 野 校 本 夜 半 の 寝 覚 橋 本 佳 昭 8 大 岡 山 書 店 校 註 夜 半 の 寝 覚 藤 田 徳 太 郎 ・ 増 淵 恒 吉 昭 8 中 興 館 書 院 ) 東 宝 書 房 寝 覚 物 語 の 基 礎 的 研 究 鈴 木 弘 道 昭 塙 書 房 寝 覚 ( 前 田 家 本 複 製 ) 尊 経 閣 叢 刊 昭 8 育 徳 財 団 四 ・ S 古 典 文 平 安 時 代 物 語 論 考 松 尾 聰 昭 笠 間 書 院 夜 寝 覚 物 語 ( 異 本 ) 上 ・ 下 金 子 武 雄 昭 庫 平 安 末 期 物 語 論 鈴 木 弘 道 昭 塙 書 房 寝 覚 物 語 の 研 究 永 井 和 子 昭 笠 間 書 院 寝 覚 物 語 全 釈 関 根 慶 子 ・ 小 松 登 美 昭 肪 ( 昭 貯 増 訂 版 ) 平 安 末 期 物 語 研 究 史 ( 寝 覚 ・ 浜 松 編 ) 鈴 木 弘 道 昭 学 燈 社 大 学 堂 書 房 夜 の 寝 覚 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 阪 倉 篤 義 昭 岩 波 書 夜 の 寝 覚 総 索 引 阪 倉 篤 義 ・ 高 村 元 継 ・ 志 水 富 夫 昭 店 明 治 書 院 改 作 本 夜 寝 覚 物 語 ( 影 印 ) 山 岸 徳 平 ・ 鈴 木 一 雄 昭 平 安 末 期 物 語 研 究 鈴 木 弘 道 昭 大 学 堂 書 店 汲 古 書 院 絵 巻 関 係 夜 の 寝 覚 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 鈴 木 一 雄 昭 小 学 館 物 語 文 学 の 研 究 ー 本 文 と 論 考 ー 金 子 武 雄 昭 笠 間 書 寝 覚 物 語 絵 巻 ( 複 製 ) 大 8 大 和 絵 同 好 会 院 国 宝 寝 覚 物 語 絵 巻 ( 複 製 ) 昭 講 談 社 寝 覚 物 語 対 校 ・ 平 安 文 学 論 集 関 根 慶 子 昭 風 間 書 房 源 氏 物 語 絵 巻 ・ 寝 覚 物 語 絵 巻 ( 日 本 絵 巻 大 成 — ) 昭 新 中 央 公 論 社 夜 の 寝 覚 ( 影 印 校 注 ) 大 槻 脩 ・ 大 槻 節 子 昭 、 田 典 社 寝 覚 物 語 絵 巻 ほ か ( 新 修 日 本 絵 巻 物 全 集 ) 昭 角 川 書 店 校 注 夜 半 の 寝 覚 石 川 徹 昭 武 蔵 野 書 院

完訳 日本の古典 第二十五巻 夜の寝覚 ㈠


作 者 に つ い て は 後 述 す る が 、 と に か く 女 性 の 創 作 で あ る こ と に は 間 違 い が な い 。 そ の 、 女 の 書 く 物 語 が 、 女 を 主 人 公 と す る 。 こ れ も ま た 『 夜 の 寝 覚 』 の 大 き い 特 色 と 言 え よ う 。 物 語 は 予 言 に 沿 っ て 進 行 す る 。 と う び 覚 冒 頭 の 主 題 提 示 と 予 言 と は 、 現 存 最 後 の 巻 五 掉 尾 と 見 事 に 照 応 し て い る 。 の ち や 寝 「 こ の 世 は 、 さ は れ や 。 か ば か り に て 、 飽 か ぬ こ と 多 か る 契 り に て 、 止 み も し ぬ べ し 。 後 の 世 を だ に 、 の こ こ ろ う だ し 夜 い か で と 思 ふ を 、 さ す が に す が す が し く 思 ひ 立 つ べ く も あ ら ぬ 絆 が ち に な り ま さ る こ そ 、 心 憂 け れ 」 と 、 よ る ね ざ 夜 の 寝 覚 め 絶 ゆ る 世 な く と ぞ 。 ( 二 六 五 ハ ー ) 女 主 人 公 の 悲 し い 述 懐 で あ る 。 あ や に く な 契 り に 端 を 発 し た 寝 覚 の 上 の 数 奇 な 境 涯 と そ の 苦 悩 と は 、 こ の 巻 し ゅ う れ ん 五 末 尾 の 感 慨 に 収 斂 さ れ て い る の で あ る 。 私 た ち は 、 こ こ に 、 す べ て の 意 志 を 閉 ざ さ れ た 女 主 人 公 の 絶 望 を む み よ う 読 む 。 無 明 に 漂 う 孤 独 な 姿 を 見 る 。 そ し て 、 物 語 が さ ら に 続 く こ と ( 末 尾 欠 巻 部 分 ) を も 忘 れ て 、 こ こ に 物 し ゅ う え ん 語 の 終 焉 を 思 っ て し ま う ほ ど で あ る 。 冒 頭 と 予 言 と 、 そ し て 予 言 ど お り の 進 行 を 承 け る 「 夜 の 寝 覚 め 絶 ゆ る 世 な く と ぞ 」 の 巻 五 結 語 。 物 語 は 主 題 を つ ら ぬ い て い る の で あ る 。 『 夜 の 寝 覚 』 の 第 一 の 特 色 で あ る 。 と こ ろ で 、 現 在 私 た ち が 読 む こ と の で き る 『 夜 の 寝 覚 』 は 、 残 念 な が ら 完 本 で な い 。 現 存 む み よ う ぞ う し 『 無 名 草 子 』 の 証 言 す る 写 本 の す べ て が 、 そ の 中 間 と 末 尾 と に 、 そ れ ぞ れ 数 巻 に 及 ぶ 大 き い 欠 脱 部 分 を 持 っ て い る 。 全 体 を 四 部 構 造 と 理 解 す る 立 場 に 従 え ば 、 第 一 部 現 存 巻 一 ・ 一 一 ( 前 田 本 は 上 巻 ) 第 二 部 中 間 欠 巻 部 分 第 三 部 現 存 巻 一 二 ・ 四 ・ 五 ( 前 田 本 は 中 ・ 下 巻 ) う

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31 巻 ( 現 代 語 訳 一 一 〇 〇 ) 三 十 人 ば か り 、 え も い は ず も て な し て 、 こ こ か し こ に う ち 群 れ て 居 た る を 、 例 ま で ひ く 衣 装 。 「 唐 衣 」 は 、 一 番 上 に 着 る 短 い 表 着 。 い ず れ も 正 装 用 。 け ふ は さ し も 目 と ま ら ぬ を 、 今 日 は 心 と ど め て 見 渡 し た ま ふ に 、 ひ と し き 際 、 は た 一 = 色 と り ど り の 服 装 の 美 し さ を 折 か ら の 秋 の 草 花 に よ そ え た 表 現 。 け さ う 数 知 ら ず 、 う ち と け た る ほ ど や い か が あ ら む 、 化 粧 じ 挑 み た る も て な し 用 意 し 「 花 を 折 る 」 は 、 華 や か に 装 い 振 舞 う 意 の 慣 用 句 。 わ ろ た る さ ま ど も は 、 と り わ き 悪 し と 見 ゆ る な く 、 ま た い と か た ち あ る 名 高 く の の 一 三 但 馬 守 の 三 女 と 同 程 度 の 身 分 。 一 四 「 う ち と け ・ : あ ら む 」 は 挿 人 句 。 し り 、 宮 、 い と よ き 人 に お ぼ し た る 人 々 も あ り 。 「 見 る に 、 す べ て 、 ほ の か な 一 三 帝 が 清 涼 殿 に お 戻 り に な る お 見 送 り を お 済 せ に な っ て 。 「 せ た ま ひ 」 を 中 納 言 へ の 敬 意 と と っ た り し 月 影 に な ず ら ふ べ き ぞ な き や 。 あ さ ま し く も 、 目 も あ や な り し か な ー と 、 が 、 異 例 に 重 い 。 「 せ 」 を 使 役 と 解 す . る こ と ・ も で を 」 る 。 心 に か け て 思 ひ く ら べ た ま ふ 。 一 六 謙 譲 の 意 だ が 、 下 二 段 謙 譲 の う へ 上 帰 ら せ た ま ふ 御 送 り し お か せ た ま ひ て 、 中 宮 に 、 「 あ る 「 た ま ふ 」 は 完 了 「 り 」 に は 接 続 し な 〔 一 五 〕 中 納 言 但 馬 守 三 女 い 。 こ こ は 平 安 後 期 物 語 に よ く み の 出 仕 を 中 宮 に 勧 め る 山 里 に 、 ほ の か な る 物 を こ そ 見 た ま へ り し か 」 と 申 し た ま る 四 段 活 用 の 「 た ま ふ 」 が 謙 譲 の 意 に 用 い ら れ た 例 で あ ろ う 。 こ と ね 一 七 ま く ら へ ば 、 「 な に ぞ ー と 問 は せ た ま ふ を 、 仮 の 枕 を ば 残 し と ど め て 、 琴 の 音 よ り 宅 か り そ め の 契 り を 交 し た こ と 。 穴 そ の 身 分 に 似 ず 。 一 八 し な か い ば み う ち 始 め 、 垣 間 見 せ し こ と を 申 し た ま ひ て 、 「 そ の 品 な ら ず 、 い と い み じ く 優 一 九 丁 寧 語 「 さ ぶ ら ふ 」 は 中 宮 に 対 す る 改 っ た 会 話 の 気 持 。 「 が 」 は 接 げ ら ふ 一 九 に う ち 見 え さ ぶ ら ひ し が 、 さ や う の 下 﨟 の よ ろ し き が あ ま た さ ぶ ら ふ こ そ 、 心 続 助 詞 。 ニ 0 「 下 﨟 」 は 、 地 位 の 低 い 女 房 。 に く く さ ぶ ら へ 。 召 し 出 で さ せ た ま へ 」 と 申 し た ま へ ば 、 「 新 中 将 、 平 少 納 言 = 一 と も に 中 宮 付 の 女 房 。 前 の 「 宮 、 い と よ き 人 に お ぼ し た る 人 な ど に も 勝 り し か 」 と の た ま へ ば 、 「 知 ら ず 。 さ ま で く は し く は 、 い か で か 人 も あ り 」 ( 五 行 目 ) に 該 当 す る 。 一 四 き は れ い い う