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検索対象: 完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡

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完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


完 訳 日 本 の 古 典 41 宇 治 拾 遺 物 語 二 小 林 智 昭 ・ 小 林 保 治 ・ 増 古 和 子 校 注 ・ 訳 ′ ク 0

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


完 訳 日 本 の 古 典 第 四 + 一 巻 宇 治 拾 遺 物 語 Ü 昭 和 年 2 月 日 初 版 発 行 定 価 一 七 〇 〇 円 校 注 ・ 訳 者 小 林 智 昭 小 林 保 治 増 古 和 子 発 行 者 相 賀 徹 夫 印 刷 所 図 書 印 刷 株 式 会 社 発 行 所 株 式 会 社 小 学 館 〒 期 東 京 都 千 代 田 区 一 ッ 橋 一 一 ー 三 ー 振 替 口 座 東 京 八 ー 一 一 〇 〇 番 電 話 編 集 ( 〇 三 ) 二 九 一 一 ー 四 七 六 三 業 務 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 三 三 三 阪 売 ( 〇 三 ) 一 一 三 〇 ー 五 七 三 九 ・ 造 本 に は 十 分 注 意 し て お り ま す が 、 万 一 、 落 丁 ・ 乱 丁 な ど の 不 良 品 が あ り ま し た ら お と り か え い た し ま す 。 ・ 本 書 の 一 部 あ る い は 全 部 を 、 無 断 で 複 写 複 製 ( コ ピ ー ) す る こ と は 、 法 律 で 認 め ら れ た 場 合 を 除 き 、 著 作 者 お よ び 出 版 者 の 権 利 の 侵 害 と な り ま す 。 あ ら か じ め 小 社 あ て 許 諾 を 求 め て く だ さ い 。 Printed in Japan ( 著 者 検 印 は 省 略 ◎ T.K0bayasi Y.Kobayas1 一 9 田 K. Masuko い た し ま し た ) ISBN4 , 09 ・ 556041 ・ X

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


9 凡 例 を 略 号 で 記 し た 。 一 、 脚 注 は 本 文 を 味 解 し 鑑 賞 す る た め の 手 が か り と な る よ う 、 次 の 諸 点 に 留 意 し た 。 簡 潔 ・ 明 快 で あ る こ と を 旨 と し 、 な お か っ 脚 注 だ け で 十 分 本 文 が 読 解 で き る よ う 心 が け た 。 2 語 釈 は 本 説 話 集 と し て 、 ま た 中 世 語 と し て 主 要 な も の を 重 点 的 に と り あ げ た 。 3 仏 語 の 解 釈 は と か く 難 解 と な り が ち だ が 、 本 書 は そ れ を 避 け て で き る だ け 平 易 で あ る よ う に 努 め た 。 脚 注 欄 の ス ペ ー ス の 関 係 で 、 前 ま た は 後 の ペ ー ジ の 注 を 、 さ ら に 一 冊 目 の 注 を 参 照 さ せ た 箇 所 が あ る 。 口 一 七 三 ハ ー 注 一 七 ( 一 冊 目 の 脚 注 を 参 照 す る 場 合 ) ↓ 四 六 ハ ー 注 九 ( 本 書 の 脚 注 を 参 照 す る 場 合 ) ↓ 1 5 脚 注 で 用 い た 古 辞 書 や 参 考 に し た 注 釈 書 類 は 略 号 で 示 し た 。 和 名 類 聚 抄 ↓ 和 名 抄 類 聚 名 義 抄 ( 観 智 院 本 ) ↓ 名 義 抄 伊 呂 波 字 類 抄 ( 十 巻 本 ) ↓ 字 類 抄 宇 治 拾 遺 物 語 ( 日 本 古 典 全 書 ) ↓ 全 書 本 宇 治 拾 遺 物 語 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) ↓ 大 系 本 宇 治 拾 遺 物 語 打 聞 集 全 註 解 ↓ 全 註 解 宇 治 拾 遺 物 語 ( 校 注 古 典 叢 書 ) ↓ 校 注 本 ま た 『 宇 治 拾 遺 物 語 』 や 『 今 昔 物 語 集 』 の 日 本 古 典 文 学 全 集 本 は 全 集 本 と 略 し た 。 そ の 他 出 典 な ど を 示 す 文 献 類 で 長 名 の も の は 、 理 解 で き る 範 囲 内 で 略 称 を 用 い た 。 6 語 釈 の 出 典 は 必 ず し も 統 一 的 に 明 記 せ ず 、 省 略 し た 場 合 も 多 い 。 た と え ば 人 物 の 略 伝 の 場 合 、 主 と し て 『 公 卿 補 任 』 『 尊 卑 分 脈 』 な ど に よ る 時 は 多 く 省 き 、 そ の 他 の 特 殊 な 文 献 に よ る 時 は 注 記 す る の を 原 則 と し た 。 一 、 現 代 語 訳 は 正 確 な 直 訳 を 旨 と し つ つ 、 次 の よ う な 方 針 に 従 っ た 。 原 文 に 対 し て は 不 即 不 離 の 態 度 を と り 、 と く に 意 訳 に 流 れ 過 ぎ ぬ よ う に 努 め た 。 ま た 文 脈 、 語 義 な ど

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


381 関 係 説 話 表 説 話 巻 ー 話 順 番 号 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 四 古 事 談 二 江 談 抄 三 〃 七 古 事 談 三 〃 八 九 古 事 談 三 冨 家 語 関 係 説 話 表 ノ 古 事 談 三 東 斎 随 筆 ( 好 色 類 ) 同 文 話 こ こ に は 、 本 書 曰 の 各 説 話 に 関 連 あ る 文 献 の 所 在 を 示 し た 。 一 、 算 用 数 字 は 、 作 品 全 体 を 通 し た 説 話 番 号 で あ る 。 同 文 話 の 欄 に は 、 同 文 的 な い し 相 当 に 類 似 度 の 高 い 説 話 を 、 類 話 ・ 関 連 話 等 の 欄 に は 、 説 話 の 一 部 や 題 材 の う え で 関 連 あ る 話 や 記 事 を 掲 げ た 。 一 、 説 話 通 し 番 号 は 、 『 古 事 談 』 は 古 典 文 庫 、 『 古 本 説 話 集 』 は 日 本 古 典 全 書 、 『 冨 家 語 』 は 勉 誠 社 文 庫 祐 、 『 古 今 著 聞 集 』 は 日 本 古 典 文 学 大 系 、 往 生 伝 類 は 日 本 思 想 大 系 7 、 『 袋 草 紙 』 は 『 袋 草 紙 注 釈 』 ( 塙 書 房 ) に 従 っ た 。 一 、 『 今 昔 物 語 集 』 は 今 昔 、 『 古 本 説 話 集 』 は 古 本 説 話 と 略 称 し た 。 一 、 本 表 の 作 成 に は 、 間 日 本 古 典 文 学 大 系 、 ⑧ 『 宇 治 拾 遺 物 語 ・ 打 聞 集 全 注 解 』 、 0 「 古 事 談 出 典 一 覧 表 」 ( 古 典 文 庫 所 収 ) 、 ⑩ 『 日 本 説 話 文 学 索 引 』 な ど を 参 照 し た が 、 特 に か ら は 多 大 の 恩 恵 を 蒙 っ た 。 類 話 ・ 関 連 話 等 本 朝 法 華 験 記 下 今 昔 一 一 一 五 常 内 義 抄 今 昔 一 七 ー 一 地 蔵 菩 薩 霊 験 記 雑 談 集 九 捜 神 記 三 晋 書 ( 芸 術 伝 ) 真 言 伝 ~ ハ 袋 草 紙 ・ 撰 集 抄 八 今 物 語 金 葉 集 九 拾 遺 集 一 六 ー 三 六 宝 物 集 雑 談 集 七

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


巻 第 十 原 文 現 代 語 訳 一 一 八 三 ・ : 六 六 六 吾 妻 人 生 贄 を と ど む る 事 一 伴 大 納 言 応 天 門 を 焼 く 事 ・ : 天 五 七 豊 前 王 の 事 一 一 放 鷹 楽 明 暹 に 是 季 が 習 ふ 事 八 蔵 人 頓 死 の 事 三 堀 河 院 明 暹 に 笛 吹 か さ せ 給 ふ 事 : ・ 七 0 ・ : 四 浄 蔵 が 八 坂 の 坊 に 強 盗 入 る 事 ・ : 一 一 八 六 九 小 槻 当 平 の 事 五 播 磨 守 佐 大 夫 が 事 ・ : 一 一 八 六 十 海 賊 発 心 出 家 の 事 巻 第 十 一 巻 第 十 一 一 一 青 常 の 事 一 一 保 輔 盗 人 た る 事 三 晴 明 を 試 み る 僧 の 事 三 続 晴 明 蛙 を 殺 す 事 四 河 内 守 頼 信 平 忠 恒 を 攻 む る 事 五 白 河 法 皇 北 面 受 領 の 下 り の ま ね の 事 六 蔵 人 得 業 猿 沢 の 池 の 竜 の 事 一 達 磨 天 竺 の 僧 の 行 見 る 事 九 四 : ・ 九 七 ・ : 九 八 : ・ 一 0 四 : ・ 七 清 水 寺 御 帳 賜 る 女 の 事 八 則 光 盗 人 を 斬 る 事 ・ : 三 00 九 空 入 水 し た る 僧 の 事 ・ : 三 0 一 十 日 蔵 上 人 吉 野 山 に て 鬼 に あ ふ 事 十 一 丹 後 守 保 昌 下 向 の 時 致 経 の 父 に あ ふ ・ : 三 0 三 事 : ・ 三 0 四 十 二 出 家 功 徳 の 事 一 一 提 婆 菩 薩 竜 樹 菩 薩 の 許 に 参 る 事 : ・ 一 一 一 四 : ・ 原 文 現 代 語 訳 八 四 : ・ ・ : 三 0 五 三 0 六 ・ : 三 0 八 ・ : 三 一 四

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巻 第 十 原 文 現 代 語 訳 一 一 八 三 ・ : 六 六 六 吾 妻 人 生 贄 を と ど む る 事 一 伴 大 納 言 応 天 門 を 焼 く 事 ・ : 天 五 七 豊 前 王 の 事 一 一 放 鷹 楽 明 暹 に 是 季 が 習 ふ 事 八 蔵 人 頓 死 の 事 三 堀 河 院 明 暹 に 笛 吹 か さ せ 給 ふ 事 : ・ 七 0 ・ : 四 浄 蔵 が 八 坂 の 坊 に 強 盗 入 る 事 ・ : 一 一 八 六 九 小 槻 当 平 の 事 五 播 磨 守 佐 大 夫 が 事 ・ : 一 一 八 六 十 海 賊 発 心 出 家 の 事 巻 第 十 一 巻 第 十 一 一 一 青 常 の 事 一 一 保 輔 盗 人 た る 事 三 晴 明 を 試 み る 僧 の 事 三 続 晴 明 蛙 を 殺 す 事 四 河 内 守 頼 信 平 忠 恒 を 攻 む る 事 五 白 河 法 皇 北 面 受 領 の 下 り の ま ね の 事 六 蔵 人 得 業 猿 沢 の 池 の 竜 の 事 一 達 磨 天 竺 の 僧 の 行 見 る 事 九 四 : ・ 九 七 ・ : 九 八 : ・ 一 0 四 : ・ 七 清 水 寺 御 帳 賜 る 女 の 事 八 則 光 盗 人 を 斬 る 事 ・ : 三 00 九 空 入 水 し た る 僧 の 事 ・ : 三 0 一 十 日 蔵 上 人 吉 野 山 に て 鬼 に あ ふ 事 十 一 丹 後 守 保 昌 下 向 の 時 致 経 の 父 に あ ふ ・ : 三 0 三 事 : ・ 三 0 四 十 二 出 家 功 徳 の 事 一 一 提 婆 菩 薩 竜 樹 菩 薩 の 許 に 参 る 事 : ・ 一 一 一 四 : ・ 原 文 現 代 語 訳 八 四 : ・ ・ : 三 0 五 三 0 六 ・ : 三 0 八 ・ : 三 一 四

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


八 出 雲 寺 別 当 父 の 鯰 に な り た る を 知 り な が ら 殺 し て 食 ふ 事 九 念 仏 の 僧 魔 往 生 の 事 十 慈 覚 大 師 纐 纈 城 に 入 り 行 く 事 巻 第 十 四 一 海 雲 比 丘 の 弟 子 童 の 事 一 一 寛 朝 僧 正 勇 力 の 事 三 経 頼 蛇 に あ ふ 事 四 魚 養 の 事 五 新 羅 国 の 后 金 の 榻 の 事 六 玉 の 価 は か り な き 事 巻 第 十 五 一 清 見 原 天 皇 と 大 友 皇 子 と 合 戦 の 事 一 一 頼 時 が 胡 人 見 た る 事 三 賀 茂 祭 の 帰 り 武 正 兼 行 御 覧 の 事 : ・ 一 一 一 一 六 : ・ 四 門 部 府 生 海 賊 射 返 す 事 170 = 00 : ・ 原 文 現 代 語 訳 十 一 渡 天 の 僧 穴 に 入 る 事 ・ : 三 三 九 十 二 寂 昭 上 人 鉢 を 飛 す 事 : ・ 三 四 一 十 三 清 滝 川 聖 の 事 ・ : 三 四 一 一 十 四 優 婆 崛 多 の 弟 子 の 事 ・ : 三 四 八 七 北 面 の 女 雑 仕 六 の 事 ・ : 三 五 0 八 仲 胤 僧 都 連 歌 の 事 九 大 将 つ つ し み の 事 ・ : 三 五 一 一 十 御 堂 関 白 の 御 犬 晴 明 等 奇 特 の 事 ・ : 三 五 三 ・ : 三 五 四 十 一 高 階 俊 平 が 弟 の 入 道 算 術 の 事 ・ : 三 六 四 ・ : 三 六 六 ・ : 三 六 八 五 土 佐 判 官 代 通 清 人 違 し て 関 白 殿 に あ ひ 奉 る 事 六 極 楽 寺 僧 仁 王 経 の 験 を 施 す 事 七 伊 良 縁 野 世 恒 砒 沙 門 御 下 文 の 事 185 原 文 現 代 語 訳 ・ : 三 四 四 ・ : 三 四 四 ・ : 三 四 五 ・ : 三 四 六 ・ : 三 五 七 ・ : 三 五 八 ・ : 三 五 九 ・ : = 一 六 0 ・ : 三 六 九 ・ : 三 七 0 ・ : 三 七 一

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八 出 雲 寺 別 当 父 の 鯰 に な り た る を 知 り な が ら 殺 し て 食 ふ 事 九 念 仏 の 僧 魔 往 生 の 事 十 慈 覚 大 師 纐 纈 城 に 入 り 行 く 事 巻 第 十 四 一 海 雲 比 丘 の 弟 子 童 の 事 一 一 寛 朝 僧 正 勇 力 の 事 三 経 頼 蛇 に あ ふ 事 四 魚 養 の 事 五 新 羅 国 の 后 金 の 榻 の 事 六 玉 の 価 は か り な き 事 巻 第 十 五 一 清 見 原 天 皇 と 大 友 皇 子 と 合 戦 の 事 一 一 頼 時 が 胡 人 見 た る 事 三 賀 茂 祭 の 帰 り 武 正 兼 行 御 覧 の 事 : ・ 一 一 一 一 六 : ・ 四 門 部 府 生 海 賊 射 返 す 事 170 = 00 : ・ 原 文 現 代 語 訳 十 一 渡 天 の 僧 穴 に 入 る 事 ・ : 三 三 九 十 二 寂 昭 上 人 鉢 を 飛 す 事 : ・ 三 四 一 十 三 清 滝 川 聖 の 事 ・ : 三 四 一 一 十 四 優 婆 崛 多 の 弟 子 の 事 ・ : 三 四 八 七 北 面 の 女 雑 仕 六 の 事 ・ : 三 五 0 八 仲 胤 僧 都 連 歌 の 事 九 大 将 つ つ し み の 事 ・ : 三 五 一 一 十 御 堂 関 白 の 御 犬 晴 明 等 奇 特 の 事 ・ : 三 五 三 ・ : 三 五 四 十 一 高 階 俊 平 が 弟 の 入 道 算 術 の 事 ・ : 三 六 四 ・ : 三 六 六 ・ : 三 六 八 五 土 佐 判 官 代 通 清 人 違 し て 関 白 殿 に あ ひ 奉 る 事 六 極 楽 寺 僧 仁 王 経 の 験 を 施 す 事 七 伊 良 縁 野 世 恒 砒 沙 門 御 下 文 の 事 185 原 文 現 代 語 訳 ・ : 三 四 四 ・ : 三 四 四 ・ : 三 四 五 ・ : 三 四 六 ・ : 三 五 七 ・ : 三 五 八 ・ : 三 五 九 ・ : = 一 六 0 ・ : 三 六 九 ・ : 三 七 0 ・ : 三 七 一

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宇 治 拾 遺 物 語 10 の は っ き り し な い 箇 所 で は 、 主 語 、 目 的 語 な ど を 適 宜 補 っ て 訳 出 し た 。 古 文 の 常 と し て 原 文 に は 非 常 に 長 い セ ン テ ン ス が あ る が 、 こ れ は 適 宜 に 区 切 っ た 。 ま た 「 奉 る 」 「 申 す ー 「 給 ふ 」 な ど の 敬 語 は 、 そ の ま ま 用 い た り 、 ま た 現 代 ロ 語 文 と し て か え っ て 不 自 然 と 思 わ れ る 場 合 に は 時 に 省 略 し た 。 3 「 : : : の い ふ や う 、 『 : ・ : 』 と い ひ け れ ば ー の よ う な 、 同 類 語 が 前 後 冫 こ 続 く 二 重 形 式 は 本 書 に 多 い が 、 た い て い の 場 合 前 者 の ほ う を 略 し て 訳 し た 。 一 、 原 文 と 現 代 語 訳 と を 照 合 す る 際 の 検 索 の た め 、 そ れ そ れ 数 ベ ー ジ お き の 下 段 に 対 応 す る べ ー ジ 数 を 示 し 一 、 底 本 に は 挿 絵 は な い が 、 万 治 版 の 流 布 本 に あ る 挿 絵 は 古 朴 な が ら 参 考 に な る の で 、 本 書 の 該 当 箇 所 に 挿 入 し た 。 一 、 本 書 の 作 成 に 際 し て は 、 ト / 林 智 昭 の 手 に な る 日 本 古 典 文 学 全 集 本 を 基 と し つ つ 、 次 の よ う に 仕 事 を 分 担 し た 。 本 文 の 修 訂 に は 増 古 和 子 、 現 代 語 訳 の 執 筆 に は 小 林 保 治 、 脚 注 の 執 筆 に は 両 名 が あ た っ た 。 ま た 、 付 録 の 「 関 係 説 話 表 」 は 小 林 、 「 固 有 名 詞 索 引 」 は 増 古 が ま と め た 。 一 、 本 書 が 成 る に あ た り 、 宮 内 庁 書 陵 部 ・ 内 閣 文 庫 ・ 古 典 文 庫 ・ 陽 明 文 庫 ・ 蓬 左 文 庫 ・ 竜 門 文 庫 ・ 東 京 大 学 ・ 実 践 女 子 大 学 ・ 名 古 屋 大 学 ・ 京 都 大 学 ・ 九 州 大 学 ・ 一 乗 寺 に 種 々 の 面 で お 世 話 に な っ た 。 衷 心 か ら 御 礼 を 申 し あ げ た い 。

完訳 日本の古典 第四十一巻 宇治拾遺物語 ㈡


あ は れ あ り つ る 。 大 な る 声 を 放 ち て 叫 び 泣 き 給 ふ と 見 つ る 」 と 語 る に 、 哀 な る 事 お ろ 一 並 一 通 り で は な い 。 一 一 ま っ た く 他 人 を 煩 わ さ ず 、 す ふ た り か な ら ず 。 さ し 向 ひ て 、 さ め ざ め と 二 人 泣 き て 、 「 我 も し か じ か 夢 を 見 て 、 そ べ て 自 分 の 手 で 。 語 三 奈 良 市 雑 司 町 に あ る 華 厳 宗 の あ は れ 遺 の 紙 を 尋 ね 取 り て 、 こ こ に 持 ち て 侍 り 」 と い ひ て 取 ら す る に 、 い み じ う 哀 が り 総 本 山 。 大 華 厳 寺 と も 称 さ れ た 。 ~ 于 て 、 こ の 僧 誠 を い た し て 手 づ か ら み づ か ら 書 き 供 養 し 奉 り て 後 、 ま た 二 人 が 夢 四 『 大 方 広 仏 華 厳 経 』 を 講 讃 す る 法 会 。 東 大 寺 で は 毎 年 三 月 十 四 日 く ど く に 行 わ れ た 。 天 平 十 二 年 ( 七 四 0 ) 、 に 、 こ の 功 徳 に よ り て 堪 へ が た き 苦 少 し 免 れ た る 由 、 心 地 よ げ に て 、 形 も は じ 聖 武 天 皇 の 代 に 、 新 羅 僧 審 祥 が 講 じ た こ と に 由 来 し 、 同 十 六 年 十 月 め に は 変 り て よ か り け り と な ん 見 け り 。 よ り 正 式 の 行 事 と な っ た 。 桜 会 と も 称 さ れ る 。 五 説 法 を す る 僧 の た め の 一 段 高 け ご ん ゑ い 台 座 。 五 東 大 寺 華 厳 会 の 事 六 経 典 の 講 駅 を す る 僧 。 セ か き 消 す よ う に 退 座 す る な ら わ し 。 『 古 事 談 』 一 九 八 話 に は 、 だ い ほ ふ ゑ 「 後 ノ 戸 ョ リ 逐 電 ス ト 云 々 」 と あ る 。 こ れ も 今 は 昔 、 東 大 寺 に 恒 例 の 大 法 会 あ り 。 華 厳 会 と そ い ふ 。 大 仏 殿 の 内 に 六 ^ 寺 院 の 創 建 者 で あ る 聖 武 天 皇 。 」 か 、 つ ギ 、 七 う し ろ か う じ の ば 高 座 を 立 て て 、 講 師 上 り て 、 堂 の 後 よ り か い 消 つ や う に し て 逃 げ て 出 づ る な 九 唐 の 実 叉 難 陀 訳 の 『 華 厳 経 』 。 『 華 厳 経 』 は 釈 迦 の 成 道 後 、 初 め て お き な み だ う こ ん り ふ り 。 古 老 の 伝 へ て 日 く 、 「 御 堂 建 立 の は じ め 、 鯖 売 る 翁 来 た る 。 こ こ に 本 願 の 説 い た と い わ れ る 三 十 九 品 か ら 成 る 経 典 で 、 他 に 旧 訳 の 『 六 十 華 巌 』 だ い ゑ き ゃ う づ く ゑ 上 皇 召 し と ど め て 、 大 会 の 講 師 と す 。 売 る 所 の 鯖 を 経 机 に 置 く 。 変 じ て 八 十 華 『 四 + 華 厳 』 の 二 種 の 訳 が あ る 。 一 0 古 代 イ ン ド の 文 語 、 サ ン ス ク す な は あ ひ だ ば ん ご ほ ふ ゑ 原 始 経 典 の 記 述 に 用 い ら 厳 経 と な る 。 即 ち 講 説 の 間 、 梵 語 を さ へ づ る 。 法 会 の 中 間 に 、 高 座 に し て た ち ( 現 代 語 訳 一 一 六 四 ハ ー ) お ほ き 103 四