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検索対象: 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩
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1. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

源氏物語 446 △朱雀院 △麗景殿女御 女三の宮 ( 入道の宮、母宮 ) 氏 ( 六条院 ) △源 タ霧 0 姫殿、左大臣殿 馬頭△紫の上 北の方 今上帝龕当上 明石の中宮 ( 宮、后、后 の宮、大宮 春宮 一一の宮 ( 式部卿 ) 女一の宮切宮、 六の君 匂宮寧 卿親 女二の宮 ( 殿、大将殿、君、まめ 人、大将の君、大将 宮、時の帝の御むすめ、 女宮、皇女、二の宮

2. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

源氏物語 448 手習 △一条御息所 ( タ霧の御息所 ) △朱雀院 ( 故朱雀院 ) 《八の宮 ( 《源氏 ( 光君と聞こ 中将の君 ( 親、母君、母 ) 故八の宮、故 宮、聖の親王 △大君 ( 故宮の御むすめ ) △麗景殿女御 今上帝 明石の中宮 ( 0 宮、 蔵人右近将監 ー・四位少将 中の君龕い兵部卿 浮舟朝、勲姫君、君、御 ) 女二の宮 ( 姫宮 ) 女一の宮の宮、 宮兵 宮卿

3. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

447 各巻の系図 前の北の方 《蜻蛉の宮 ( 蠍第宮、父宮、父 《八の宮 ( 父親王 中将の君の母、親、 常陸介 ( 常陸守、守、常陸前守 ) 宇治の宮 △大君 ( 昔の人、橋姫 ) 左近少将 ( 少将 ) 子 出雲権守時方 ( 大夫 ) 侍従の君 子達阿闍梨 ( 律師 ) 弁の尼 ( 尼君 ) 右近大夫 ( 大夫 ) 内舎人ー女 浮舟の乳母 叔父の阿闍梨 女 侍従 宮の君 ( むすめ、女君、君、姫君 ) の君 ( 右大 近徳 宮、女君、宮の上、対の御 方、宮の御二条の北の方 浮舟電 ~ 君、女、 大蔵大輔 ( 仲信 ) 大弐 小宰相の君 ( 小 大納言の君 弁のおもと 中将のおもと ( 中将の君 ) 宰相の君、

4. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

憂かなれ。いま、大宮の御前にて、恨みきこえさせたまふと啓せん」とのたま 0 薫の、女一の宮が手の届かぬ存 在だとする悲嘆は、宇治の姫君た ふ。女一一の宮「いかが恨みきこえん。うたて」とのたまへば、薫「下衆になりにたちとのかなわぬ恋の悲傷に矛盾な く繋がる。その憂愁は反俗的な感 りとて、思しおとすなめりと見れば、おどろかしきこえぬとこそは聞こえめ」情として彼の日常的栄華を支える。 一六匂宮。↓一二二ハー とのたまふ。 宅宮の衣。黄色を帯びた薄紅色。 はなだ 天濃い縹 ( 薄い藍 ) 。ともに夏用。 あした 一九女一の宮の過日の美しさが、 その日は暮らして、またの朝に大宮に参りたまふ。例の、 〔一三〕薫、女一の宮を慕 弟匂宮に共通。その姉宮が「まづ ちゃうじ い中宮のもとにまいる 宮もおはしけり。丁子に深く染めたる薄物の単衣をこまや恋しき」と慕われる。「女」の呼称 は、恋情をこめた表現である。 なほし かなる直衣に着たまへる、いとこのましげなり。女の御身なりのめでたかりしニ 0 浮舟への悲嘆ゆえの面やつれ。 ニ一一面では、恋情を抑制 にも劣らず、白くきよらにて、なほありしよりは面痩せたまへる、いと見るか一三なまじ女一の宮の姿をかいま 見たばっかりに、せつない思い。 ひあり。おばえたまへりと見るにも、まづ恋しきを、いとあるまじきこととしニ三物語絵を匂宮が持参。 一西女一の宮に。「我」は匂宮。 づむるぞ、ただなりしよりは苦しき。絵をいと多く持たせて参りたまへりける、ニ五薫も、中宮の御前に ニ六源氏や紫の上の思い出話か。 毛女一の宮に献呈した残りの絵。 蛉女房してあなたにまゐらせたまひて、我も渡らせたまひぬ。 ニ ^ 自邸にいる女一一の宮をさす。 ー・カ、つ 大将も近く参りよりたまひて、御八講の尊くはべりしこと、 いにしへの御事、ニ九宮中から離れて。 三 0 もとは皇女なのに、の気持。 すこし聞こえつつ、残りたる絵見たまふついでに、薫「この里にものしたまふ三一女一の宮から女二の宮への文 通のないことを訴え、その文面に ニ九 三 0 皇女の、雲の上離れて思ひ屈したまへるこそ、いとほしう見たまふれ。姫宮の接したい願望をかなえようとする。 ニ四 ニセ まへ ニ三 ニ 0 おもや ニ六 ひとへ

5. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

していって捜しまわるというのも、みつともないことをす 大将は、「なんとも嘆かわしい有様で死なせてしまった ひょうぶ もの 3 るものよと世間の噂の種になることだろう。またあの兵部と思っておりました女が、この世に落ちぶれて生きており きようのみや 卿宮も、もしこのことをお聞きつけになろうものなら、き ますとか、人が教えてくれました。どうしてそんなはずが 語 ひと 物っとまた恋しくおなりになって、あの女がせつかく発心し あろうとは存じますけれど、自分からすすんで恐ろしいこ とをして私から背き去るようなことはありますまいと、 て踏み入った仏の道をもじゃまなさるにちがいない。じっ 源 ひと は宮にそうした考えがあって、それで后の宮にそのことを常々そう思っております、そうした性分の女でございます から、人が話してくれました様子からすれば、そうしたこ 口外なさらぬようになどと申しあげておかれたからこそ、 ともございましようかと、その人にふさわしい話のように 后の宮はそうした思いがけないことをお耳にしていらっし やりながら、この自分には、こんなことを聞いたがとお漏存ぜられまして」と言って、これまでより多少くわしくお しくださらなかったのだろう。宮までがこのことにかかわ聞かせ申しあげなさる。兵部卿宮の御事はいかにもはばか ひと りありげに、それでもさすがに恨みがましいようなおっし り合っていらっしやるのであれば、自分としてはあの女を ひと どんなにせつなく恋しく思おうとも、あのときあのまま死やりかたはなさらずに、「その女のことをまたこれこれで んでしまったのだと考えることにしてきつばりとあきらめと、宮がもしお耳にしておられるのでしたら、この私をき ひと っと見苦しく好色がましい男とでもお思いになりましよう。 よう。あの女が再びこの世にたち戻ったとあれば、いっか おうせ ひと その女がそうした身の上になっているということを、私は 遠い将来に、あの世での逢瀬をなども、あるいは親しく語 まったく知らなかったことにして過すことにいたしましょ り合う機会もなくはあるまい。もう一度自分が取り戻して そうず う」とお申しあげになるので、后の宮は、「僧都がこの話 逢おうなどとは思わぬことにしよう」とあれこれ思案に乱 をしてくれたのでしたが、ほんとにそら恐ろしいような夜 れて、后の宮はもう何もおっしやってはくださらないだろ のことでしたから、あまりよくも聞いていなかったことな うと思われるけれども、そのご意向もうかがいたいので、 のです。宮のお耳にはいっているはずはありません。聞く 后の宮にしかるべき機会をつくってこう言上なさる。 うわさ

6. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

していた間は気が紛れていたものの、女君の亡き今は情け 思いながらあれこれ過している。 なく忌まわしく無性に恐ろしくばかり感じられるので、つ 〔を宮の君、女一の宮この年の春お亡くなりになった式部 きようのみや ままはは いこのごろ京に、それもみすばらしい家に移ってきていた に出仕匂宮懸想する卿宮の姫君を、継母の北の方がさ 語 うまのかみ 物のだったが、宮はそれをお捜し出しになって、「こうして して目をかけてあげるでもなく、北の方の兄弟の、馬頭で けそう 氏 こちらに仕えていよ」とおっしやるけれども、ご配慮はそ人柄のさほどでもない男が懸想しているのを、かわいそう 源 れとしてありがたいが、世間の取り沙汰もどうだろうか、 とも考えずそれへ縁づけてもいいように約束している、と うわさ ああした関係のこみいっているあたりでは聞きづらい噂が后の宮が何かのついでにお聞きあそばして、「なんとおか 立ちはせぬかと思うので、ご辞退申しあげて、后の宮におわいそうな。父宮がたいそう大事にしていらっしやった女 仕えしたいとの意向を申し出たところ、「それも結構なこ君を、そのかいもなく情けない身の上にしてしまうとは」 とだろう。そうしておいてわたしが内々で目をかけてやる などと仰せになったので、当人もまことに心細く嘆いてば ことにしよう」と仰せになるのだった。侍従は、心細い寄かりおられたことでもあるし、「おやさしくこのようにお るべのなさもこれで紛れることもあろうかと、ってを求め 心にかけ、お声をかけてくださるものを」などと女君の御 て后の宮に出仕した。そう見苦しくもなく、ほどほどの下兄にあたる侍従の勧めもあって、后の宮は、ついこのごろ ろう 﨟であることが認められて、誰もとやかく言う者はいない この女君をおそばにお引き取りあそばしたのだった。姫宮 大将殿もしじゅうここにはまいられるので、侍従はそのお のお相手として、じっさいこれ以上は望めぬご身分のお方 姿を見るたびにただ無性に悲しい気持になっている。ほん なので、重々しく格別のお扱いでお仕えしていらっしやる。 とに身分の高い、れつきとした家の姫君ばかりたくさんま とはいえ、宮仕え人という身分の限りがあるのだから、宮 やしき いり集っているお邸であると世間で噂されているが、だん の君などと呼んで、裳ぐらいはお着けになっていらっしゃ るのが、ほんとにおいたわしいことであった。 だん注意してよく見るけれども、やはりかってお仕え申し ひょうぶきようのみや あげていた宇治の女君に並ぶほどの人はいないものだ、と 兵部卿宮は、この宮の君ぐらいなら恋しい宇治の女に ひと しきぶ

7. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

おば つばね 一薫は、他の女房より小宰相に て見えざらむかしと思いたり。大納言の君「人よりは心寄せたまひて、局などに ニ世間並のありふれた色恋沙汰 立ち寄りたまふべし。物語こまやかにしたまひて、夜更けて出でなどしたまふではないらしいとする。 三小宰相が匂宮を拒んだことは 語 めな な一け 物をりをりもはべれど、例の目馴れたる筋にははべらぬにや。宮をこそ、いと情前出。↓一二三ハー三行。 氏 四普通の女はなびくはずなのに、 の気持で、なかば戯れた言い方。 源なくおはしますと思ひて、御答へをだに聞こえずはべるめれ。かたじけなきこ 五匂宮の浮気沙汰の見苦しさを、 小宰相は十分見抜いているとする。 と」と言ひて笑へば、宮も笑はせたまひて、中宮「いと見苦しき御さまを、思 六匂宮のかっての宇治行にも苦 言を呈し、漁色を難じてきた。↓ ひ知るこそをかしけれ。いかでかかる御癖やめたてまつらん。恥づかしや、こ 総角 3 二一七・二一八・二三七ハー。 衆人承知の事実に苦笑する趣。 の人々もーとのたまふ。 セあなたがた、女房たちにも。 大納言の君「いとあやしきことをこそ聞きはべりしか。この大将の亡くなした ^ 浮舟をさす。 九二条院に住む北の方。中の君。 ひた まひてし人は、宮の御二条の北の方の御おとうとなりけり。異腹なるべし。常一 0 中将の君 ( 浮舟の母 ) の身分の 低さが知られる叙述。 ちのさきのかみ 。し力なるにか。そ = 浮舟への匂宮の密通。以下の 陸前守なにがしが妻は、叔母とも母とも言ひはべるなるよ、、ゝ 報告は、真相にほば対応している。 の女君に、宮こそ、いと忍びておはしましけれ。大将殿や聞きつけたまひたり三番人。匂宮の浮舟懸想を知っ た薫が、荘園の者たちに命じて厳 まも けむ、にはかに迎へたまはんとて、守りめ添へなど、ことごとしくしたまひけ戒した。↓浮舟〔 = 0 。 一三宇治に。↓浮舟「三一〕。 一四浮舟も匂宮になびいたために るほどに、宮も、いと忍びておはしましながら、え入らせたまはず、あやしき 投身したと判断される点に注意。 むま さまに御馬ながら立たせたまひつっそ、帰らせたまひける。女も宮を思ひきこ右近や侍従が真相をひた隠しにし め くせ ふ ことはら なハ

8. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

源氏物語 450 夢浮橋 △朱雀院 △八の宮 中将の君 ( 母、親 ) 常陸介 △源 今上帝 女三の宮 ( 三条宮 ) 明石の中宮 氏 君 ( さ。との童〕あ 薫 ( 一一 0 宮 0 御夫 女一の宮 ( 一品の宮 ) 女二の宮 母尼母 妹尼 ( △衛門督 △親ーーー紀伊守 リの僧都 ( 僧都 ) 故衛門督のヒ の方、尼君、主 △女子

9. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

77 浮舟 御文を顔に押し当てて、しばしはつつめども、 いといみじく泣きたまふ。右近、天匂宮への断ちがたい執着。 「例の」と習慣化している点に注意。 ↓四二・五二・五五ハー 「あが君、かかる御気色つひに人見たてまつりつべし。ゃうやうあやしなど思 一九こんな様子に、ついには周囲 が気づこう。当座は、病気と偽る。 ふ人はべるべかめり。かうかかづらひ思ほさで、さるべきさまに聞こえさせた ニ 0 くよくよなさらず。 まひてよ。右近はべらば、おほけなきこともたばかり出だしはべらば、かばかニ一適当にご返事なさい。浮舟に、 匂宮に従うよう、暗に勧める。 り小さき御身ひとつは空より率てたてまつらせたまひなむ」と言ふ。とばかり一三あとは自分が引き受け、なん くめん とかうまくエ面しよう、の気持。 ・ ) ころう ニ五 ニ三姫君の小さいお体一つぐらい、 ためらひて、浮舟「かくのみ言ふこそいと心憂けれ。さもありぬべきことと思 宮が空からでもお連れになろう。 ひかけばこそあらめ、あるまじきこととみな思ひとるに、わりなく、かくのみニ四自分が宮に惹かれていると決 めてかかって言うのは情けない。 一宝宮に惹かれてもよいという気 頼みたるやうにのたまへま、 しいかなることをし出でたまはむとするにかなど思 になるのならともかく、とんでも ないこととよく分っているのに。 ふにつけて、身のいと心憂きなり」とて、返り事も聞こえたまはずなりぬ。 ニ六宮は、自分 ( 浮舟 ) が宮を頼っ ニ九 宮、かくのみなほうけひくけしきもなくて、返り事さへ絶ているように言われるので。 〔三一〕匂宮厳戒下の宇治 毛宮はどんな非常手段に出るか。 三 0 に赴くが浮舟に逢えず え絶えになるは、かの人のあるべきさまに言ひしたためて、夭わが身の悲運を繰り返し思う。 ニ九まだ浮舟が承知する様子もな く。以下、匂宮の心中。 すこし心やすかるべき方に思ひ定まりぬるなめり、ことわりと思すものから、 三 0 薫が適当に言い含めたので、 いと口惜しくねたく、さりとも我をばあはれと思ひたりしものを、あひ見ぬと幾分でも安心できそうなほうに、 浮舟の心が決ったのだろう。 だえに、人々の言ひ知らする方に寄るならむかしなどながめたまふに、行く方三一浮舟がこの私を。匂宮の自信。 ニ六 ふみ 一九 ニ四 けしき ニ七 かた

10. 完訳 日本の古典 第二十三巻 源氏物語 ㈩

ずん おほむわしいじ ねんごろ 一「大抵四時ハ心惣ペテ苦ナリ に、薫「中に就いて腸断ゆるは秋の天」といふことを、いと忍びやかに誦じっ 中ニ就イテ腸ノ断ュルハ是レ秋ノ きめ 一うじ っゐたまへり。ありつる衣の音なひしるきけはひして、母屋の御障子より通り天」 ( 白氏文集巻十四・暮立 ) 。 語 ニ前に薫と歌を詠み合った中将 物て、あなたに入るなり。宮の歩みおはして、匂宮「これよりあなたに参りつるのおもとが、御前に赴く。「母屋 の御障子」は母屋の東西の中仕切。 源は誰そ」と問ひたまへば、女房「かの御方の中将の君と聞こゅなり。なほ、 三匂宮。寝殿の東廂にいる。 四女一の宮づきの中将の君。 たれ あやしのわざや、誰にかと、かりそめにもうち思ふ人に、やがてかくゆかしげ五以下、薫の批判的な感想。浮 気な男に問われるままに、安易に めな なく聞こゆる名ざしよといとほしく、この宮には、みな目馴れてのみおばえた名を告げる女房の軽率さを非難 六中将のおもとが匂宮の好色の 対象になることに同情する気持。 てまつるべかめるも口惜し。「下り立ちてあながちなる御もてなしに、女は、 セ中宮方の女房の誰もが匂宮に さもこそ負けたてまつらめ。わが、さも、口惜しう、この御ゆかりには、ねた 馴れ親んでいるのに、妬心を抱く。 ^ 匂宮の熱心で強引なふるまい こころう に。以下、薫の心中。 く心憂くのみあるかな。いかで、このわたりにも、めづらしからむ人の、例の 九匂宮には浮舟の一件でしてや 心入れて騒ぎたまはんを語らひ取りて、わが思ひしゃうに、やすからずとだに られ、彼の同母姉の女一の宮には 思いがかなわない。 かた 一 0 ここに仕える女房のなかにも。 も思はせたてまつらん。まことに心ばせあらむ人は、わが方にそ寄るべきや。 = 例によって宮が熱中している ひと ような女をこちらが口説き落し。 されど難いものかな、人の心は」と思ふにつけて、「対の御方の、かの御あり 三自分が宮のために辛酸をなめ 一五びん むつ させられたように、せめて宮にも さまをば、ふさはしからぬものに思ひきこえて、いと便なき睦びになりゆく、 くやしい思いを味わわせたい。 おほかたのおばえをば苦しと思ひながら、なほさし放ちがたきものに思し知り一三本当に物事の分る人なら、自 かた っ はらわたた 七 もや