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封建主義者かく語りき


封 建 主 義 者 か く 語 り き

封建主義者かく語りき


F U 封 建 主 義 者 か く 語 り き 双 葉 文 庫 呉 智 英 T A 双 葉 社 B 0 A

封建主義者かく語りき


封 建 主 義 は 民 主 主 義 の ネ ガ で あ る そ れ は 、 封 建 主 義 と い う 言 葉 ・ 思 想 は 、 封 建 主 義 の 最 中 に 使 わ れ た わ け で は な く 、 封 建 時 代 が 終 わ っ た あ と に 、 ふ り か え っ て 総 括 さ れ 命 名 さ れ た も の だ と い う こ と で あ る 。 封 建 制 度 な る も の は 、 た し か に あ っ た 。 し か し 、 主 義 と い え る よ う な 「 主 義 」 と し て の 封 建 主 義 は 、 封 建 時 代 に は な か っ た は ず だ 。 古 代 氏 族 制 を 打 倒 せ ん と し た 人 々 が 、 ″ 封 建 主 義 者 〃 と し て 闘 い を 開 始 し た わ け で は な い 。 ま た 封 建 時 代 の 進 歩 主 義 者 が 、 「 近 頃 は 、 封 建 主 義 に 反 す る よ う な 危 険 な 動 き が 出 て い る 。 我 々 、 若 者 は 、 し つ か り と 封 建 主 義 を 擁 護 し て い こ う で は な い か ー な ど と い う 議 論 を し て い た と も 思 え な い 。 封 建 主 義 と い う 言 葉 は 、 封 建 時 代 の 人 々 が 自 分 た ち の 主 義 主 張 に つ け た 名 称 で は な く 、 封 建 時 代 が 終 わ っ た あ と に 、 次 の 時 代 を 担 わ ん と す る 民 主 主 義 者 が 、 封 建 時 代 全 般 を ひ つ く る め た フ ン イ キ の 名 称 と し て 、 言 い だ し た も の な の で あ る 。 一 方 、 民 主 主 義 者 は 、 自 ら の 主 義 と し て 、 積 極 的 に 民 主 主 義 を 主 張 し た の で あ る 。 こ う い う ふ う に 考 え れ ば 、 何 故 、 封 建 主 義 と い う 言 葉 が 曖 昧 で あ り 、 暗 い イ メ ー ジ に よ う ) 一

封建主義者かく語りき


本 書 は 、 「 封 建 主 義 者 か く 語 り き 」 ( 「 封 建 主 義 、 そ の 論 理 と 情 熱 」 改 題 増 補 版 、 史 輝 出 版 、 ) を 文 庫 化 し た も の で あ る 。 文 庫 化 に あ た り 、 誤 記 ・ 誤 植 を 訂 正 す る な ど 最 小 限 の 補 綴 を 行 な っ た 。

封建主義者かく語りき


苑 』 に は 、 な ん と 「 封 建 主 義 ー と い う 項 目 が な い の で あ る ! た し か に 「 封 建 」 は あ る 。 「 封 建 時 代 ー も あ る 。 「 封 建 社 会 」 「 封 建 制 度 ー 「 封 建 地 代 「 封 建 的 - も あ る 。 だ が 、 「 封 建 主 義 」 と い う 言 葉 は な い の だ 。 つ ま り 、 定 義 し に く い 、 も し く は 、 定 義 に 値 し な い 曖 昧 な 概 念 だ と 封 建 主 義 は 考 え ら れ て い る わ け で あ る 。 こ こ に 挙 げ ら れ た 「 封 建 ー 」 と い う 派 生 語 の う ち 、 「 封 建 主 義 」 の 通 常 の 印 象 に 最 も 近 い も の が 「 封 建 的 」 と い う 語 で 、 そ の 説 明 に は 、 「 封 建 制 度 に 特 有 の 性 格 を 持 っ て い る さ ま 。 俗 に は 、 専 制 的 で 目 下 の 者 の 言 い 分 を 聞 こ う と し な い さ ま な ど に い う 」 と あ る 。 こ の 説 明 の 前 半 部 分 は 、 辞 書 に よ く あ る 同 義 反 復 型 の 説 明 に す ぎ ず 、 本 来 の 説 明 は 、 む し ろ 後 半 部 分 な の だ が 、 さ て 期 待 し て 見 て み る と 、 「 俗 に は 」 と い う 断 り 書 き の あ る 解 釈 し か な い 。 こ こ に 、 『 広 辞 苑 』 が 「 封 建 主 義 」 と い う 言 葉 を 採 り 上 げ ず 、 「 的 」 と い う ど ん な 言 葉 に も く つ つ け る こ と が で き る 曖 昧 な か た ち の ほ う を 採 用 し た 賢 明 さ が 現 わ れ て い る 。 そ れ は 「 封 建 主 義 ー と 明 確 に 言 い う る よ う な も の は な く 、 ソ レ 的 な も の が 、 一 般 に 何 と な く 通 用 し て い る 現 状 を 反 映 し て い る か ら だ 。

封建主義者かく語りき


序 封 建 主 義 に つ い て 一 体 何 を 知 っ て い る と い う の か 嫌 な 社 会 主 義 、 感 動 的 な 社 会 主 義 天 の 義 と 断 ち 物 、 。 ハ ン と 肉 古 い 思 想 た か ら 現 代 と 無 縁 な の か と ま ど う 民 主 主 義 者 た ち 民 主 主 義 に 疑 わ し い と こ ろ は な い か 第 一 章 民 主 主 義 が 絶 対 だ と い う 根 拠 は あ る か ・ 1 フ ァ シ ズ ム は 民 主 主 義 で あ る 封 建 時 代 に フ ァ シ ズ ム が 一 度 で も 発 生 し た か 前 近 代 が 暗 黒 の 時 代 と い う 思 い 込 み は 本 当 か 2 フ ァ シ ズ ム は ど う 語 ら れ て き た か フ ァ シ ズ ム 論 議 の 見 取 り 図 思 想 は ウ イ ス キ ー で は な い フ ァ シ ズ ム は 大 衆 が つ く る 目 次

封建主義者かく語りき


序 封 建 主 義 に つ い て 一 体 何 を 知 っ て い る と い う の か 嫌 な 社 会 主 義 、 感 動 的 な 社 会 主 義 天 の 義 と 断 ち 物 、 。 ハ ン と 肉 古 い 思 想 た か ら 現 代 と 無 縁 な の か と ま ど う 民 主 主 義 者 た ち 民 主 主 義 に 疑 わ し い と こ ろ は な い か 第 一 章 民 主 主 義 が 絶 対 だ と い う 根 拠 は あ る か ・ 1 フ ァ シ ズ ム は 民 主 主 義 で あ る 封 建 時 代 に フ ァ シ ズ ム が 一 度 で も 発 生 し た か 前 近 代 が 暗 黒 の 時 代 と い う 思 い 込 み は 本 当 か 2 フ ァ シ ズ ム は ど う 語 ら れ て き た か フ ァ シ ズ ム 論 議 の 見 取 り 図 思 想 は ウ イ ス キ ー で は な い フ ァ シ ズ ム は 大 衆 が つ く る 目 次

封建主義者かく語りき


3 封 建 「 主 義 」 は な か っ た 「 広 辞 苑 』 に 「 封 建 主 義 」 は な い 封 建 主 義 は 民 主 主 義 の ネ ガ で あ る 4 民 主 主 義 っ て 何 だ フ ラ ン ス 革 命 は 自 由 ・ 平 等 ・ 同 胞 愛 だ っ た 国 家 は " 借 家 」 で 十 分 で あ る 5 自 由 と 平 等 は 封 建 主 義 で 解 決 で き る 言 論 の 自 由 と 寛 容 と い う 徳 と の ち が い 自 由 の 国 リ ペ リ ア の 不 平 等 第 二 章 我 、 封 建 主 義 を 発 見 せ り 「 土 佐 の 一 本 釣 り 」 は 民 主 主 義 で あ る 東 洋 プ ー ム は 、 儒 教 を 忘 れ て い る 封 建 主 義 の 核 は 儒 教 で あ る 第 三 章 封 建 主 義 の 可 能 性 は 無 限 大 で あ る ・ 封 建 主 義 に も ″ 個 〃 は 存 在 す る

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3 封 建 「 主 義 」 は な か っ た 「 広 辞 苑 』 に 「 封 建 主 義 」 は な い 封 建 主 義 は 民 主 主 義 の ネ ガ で あ る 4 民 主 主 義 っ て 何 だ フ ラ ン ス 革 命 は 自 由 ・ 平 等 ・ 同 胞 愛 だ っ た 国 家 は " 借 家 」 で 十 分 で あ る 5 自 由 と 平 等 は 封 建 主 義 で 解 決 で き る 言 論 の 自 由 と 寛 容 と い う 徳 と の ち が い 自 由 の 国 リ ペ リ ア の 不 平 等 第 二 章 我 、 封 建 主 義 を 発 見 せ り 「 土 佐 の 一 本 釣 り 」 は 民 主 主 義 で あ る 東 洋 プ ー ム は 、 儒 教 を 忘 れ て い る 封 建 主 義 の 核 は 儒 教 で あ る 第 三 章 封 建 主 義 の 可 能 性 は 無 限 大 で あ る ・ 封 建 主 義 に も ″ 個 〃 は 存 在 す る

封建主義者かく語りき


こ れ は 、 他 の 辞 書 で も 似 た よ う な も の だ 。 個 性 的 な 辞 書 だ と さ れ る 「 新 明 解 国 語 辞 典 』 で は 、 「 封 建 主 義 、 も 「 封 建 的 」 も 両 項 目 採 り 上 げ ら れ て い る が 、 「 主 義 」 も 「 的 」 も あ ま り ち が わ な い 。 「 封 建 主 義 」 は 「 支 配 的 立 場 に あ る 人 が 下 の 人 を 、 文 句 を 言 わ ず に 服 従 さ せ る や り 方 」 。 「 封 建 的 ー は 「 封 建 主 義 ( 制 度 ) の や り 方 で あ る 様 子 。 上 下 の 関 係 を 重 ん じ て 、 個 人 の 自 由 や 権 利 を 認 め な い 様 子 」 。 ″ こ う い う 言 葉 も あ る の で 二 本 立 て で い き ま し た 〃 と い う だ け の こ と で あ り 、 『 広 辞 苑 』 の 一 本 立 て 路 線 と 本 質 的 な ち が い あ ↓ よ よ 、 0 拠 根 も ち ろ ん 、 「 封 建 」 「 封 建 制 度 」 と い う 概 念 は 、 そ れ な り に 明 確 な も の と し て あ る 。 通 常 の 説 明 で 言 う と 、 生 産 の 基 盤 で あ る 土 地 が 封 土 ( 諸 侯 の 領 土 ) に 分 割 さ れ る こ と に よ っ て 成 立 し て い る ( 建 ) 制 度 で あ る 。 時 代 区 分 で い う と 、 古 代 の 氏 族 的 ・ 奴 隷 制 的 時 代 の 終 わ っ た あ と か ら 、 民 主 主 義 社 会 が 出 現 す る ま で で 、 そ の 後 期 に は 、 封 土 を 統 合 主 民 す る 絶 対 王 制 が 見 ら れ る こ と も あ る 。 こ う い う 説 明 に 対 し 、 現 在 で は 種 々 な 角 度 か ら 異 論 が 出 て い る の だ け れ ど 、 そ れ は と 章 第 り あ え ず 専 門 の 学 者 に ま か せ て お い て 、 こ こ で 一 つ 、 あ た り ま え の こ と な が ら 往 々 に し て 忘 れ ら れ て い る こ と を 指 摘 し よ う 。