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教科書から消えた唱歌・童謡


教 科 書 か ら 消 え た 唱 歌 ・ 童 謡 目 次

教科書から消えた唱歌・童謡


教 科 書 か ら 消 え た 唱 歌 ・ 童 謡 目 次

教科書から消えた唱歌・童謡


童 謡 教 科 書 か ら 消 え た 日 曰 欠 横 田 憲 一 郎 産 經 新 聞 社

教科書から消えた唱歌・童謡


そ の 代 わ り 、 聞 き 慣 れ な い カ タ カ ナ 曲 が 増 え て い る こ と が わ か る だ ろ う 唱 歌 ・ 童 謡 を 放 逐 し て 、 一 一 十 一 世 紀 に ふ さ わ し い 愛 唱 歌 が 登 場 す る の な ら 許 せ よ う が 、 ど の 教 科 書 も 乱 れ た 日 本 語 、 意 味 不 明 な 単 語 の 羅 列 に す ぎ な い 曲 や 外 国 曲 が 随 分 目 に つ く 。 幾 世 代 に も わ た っ て 歌 い 継 が れ た 唱 歌 ・ 童 謡 は 世 代 間 の ギ ャ ッ プ を 埋 め る ば か り か 、 肌 の 違 い 、 国 境 の 壁 を 越 え る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 手 段 で あ る 。 外 国 人 家 庭 に 招 か れ て 「 日 本 の 曲 を 歌 っ て ほ し い と 求 め ら れ た 人 も い る だ ろ う 。 し か し 、 い ま の 曲 に 唱 歌 が 果 た し た 歴 史 的 な 役 割 を 期 待 で き る だ ろ う か 。 教 科 書 を 手 に し て 驚 か さ れ る に 違 い な い 。 こ の 重 要 な 問 題 は あ ら た め て 詳 述 す る 唱 歌 ・ 童 謡 の 受 難 は 戦 後 、 ( 連 合 国 軍 総 司 令 部 ) の 教 育 政 策 で 軍 国 調 、 国 家 主 義 的 な 唱 歌 の 追 放 に 始 ま り 、 高 度 成 長 が 加 速 さ せ た

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今 日 、 私 た ち が 親 し ん で い る 童 謡 の 多 く は 「 大 正 デ モ ク ラ シ ー 」 を 謳 歌 し た 大 正 中 期 か ら 約 十 年 の 間 に 生 ま れ た も の で あ る 。 人 気 曲 は 戦 後 、 一 斉 に 教 科 書 に 登 場 し た 。 し か し 、 よ り 斬 新 な 歌 の 台 頭 で 次 第 に 姿 を 消 し て い く 。 し ば ら く は 童 謡 の 盛 衰 ぶ り を お 伝 え す る 大 正 デ モ ク ラ シ ー が 生 ん だ 童 謡 の 中 で 最 初 の ヒ ッ ト 曲 と な る の が 「 か な り や 」 だ 。 大 正 七 ( 一 九 一 八 ) 年 、 雑 誌 「 赤 い 鳥 」 に 詩 が 発 表 さ れ 、 翌 年 五 月 号 に 楽 譜 付 き で 掲 載 さ れ た 。 訓 話 調 の 唱 歌 は 子 供 の 自 然 な 感 情 か ら 離 れ て い る 。 新 時 代 の 芸 術 作 品 を 子 供 に 触 れ さ せ よ う こ ん な 理 念 で 「 赤 い 鳥 」 が 創 刊 さ れ た の は 大 正 七 年 の こ と 。 提 唱 者 は 夏 目 漱 石 門 下 の 鈴 木 三 重 吉 ( 一 か な り や 「 唄 を 忘 れ た 」 は 西 条 八 十 だ っ た 【 作 詞 】 さ い じ よ - つ や そ 明 治 年 、 東 京 生 ま れ 。 早 稲 田 大 学 英 文 科 卒 。 大 正 7 年 、 鈴 木 三 重 吉 の 「 赤 い 鳥 」 創 刊 に 参 加 、 童 謡 「 か な り や 」 を 発 表 。 以 後 、 北 原 白 秋 、 野 口 雨 情 と 並 ぶ 大 正 期 の 代 表 的 詩 人 と し て 、 多 く の 童 謡 を 発 表 し た 。 昭 和 年 8 月 日 殳 。

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資 格 を 持 ち 得 る の は 唱 歌 ・ 童 謡 を お い て な い 」 と い う こ と だ っ た 。 て よ 、 、 ( ま の 教 科 書 は 長 野 さ ん ら が 嘆 く ほ ど 唱 歌 ・ 童 謡 を 冷 遇 し て い る の だ ろ う か 。 唱 歌 の 衰 退 は 伝 え 聞 い て は い た が 、 こ れ が 事 実 だ と す れ ば 、 日 本 は 国 民 的 愛 唱 歌 も 持 た な い 奇 妙 な 国 家 に 成 り 果 て か ね な い 。 疑 問 を 解 く た め の 図 書 館 通 い が 始 ま っ た 。 ・ 中 学 校 の 音 楽 教 科 書 を 数 十 年 ぶ り に 手 に し て 、 驚 嘆 と 失 望 に 襲 わ れ た 。 ま ず 、 習 っ た は ず の 唱 歌 ・ 童 謡 に な か な か お 目 に か か れ な い 代 わ っ て ア ニ メ ソ ン グ 、 聞 き 馴 れ な い カ タ カ ナ 交 じ り の 題 の 犯 濫 。 そ の 歌 詞 も 途 中 で 突 然 英 語 が 出 て く る 。 未 熟 な 日 本 語 が 目 立 つ 。 折 し も 、 十 四 年 春 か ら 使 わ れ る 教 科 書 の 採 択 が 政 治 問 題 に 発 展 し た 時 期 だ っ た 。 「 新 し い 歴 史 教 科 書 を つ く る 会 」 メ ノ ヾ 、 ノ 1 か 執 筆 に 加 わ っ た 扶 桑 社 の 中 学 歴 史 、 公 民 教 科 書 の 採 択 を め ぐ り 、 政 治 団 体 が 妨 害 を 繰 り 返 し 、 中 国 、 韓 国 は 日 本 政 府 に 修 正 要 求 を 突 き 付 け て 150

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だ が 、 世 間 の 関 心 は 歴 史 と 公 民 教 科 書 に と ど ま っ て い る 。 そ の 陰 に 隠 れ た 音 楽 の 世 界 で 、 実 は 深 刻 な 伝 統 破 壊 、 日 本 語 の 混 乱 が ゆ る や か に 進 行 し て い た の だ 。 音 楽 教 科 書 を 通 読 し た 私 は 、 こ こ に 「 も う 一 つ の 教 科 書 問 題 ー が 潜 ん で い る こ と を 確 信 し た 。 こ う し て 取 り 組 ん だ の が 十 三 年 十 一 一 月 、 一 カ 月 近 く 産 経 新 聞 に 連 載 し た 企 画 「 教 科 書 か ら 消 え た 唱 歌 ・ 童 謡 」 で あ る 。 今 日 の 教 科 書 の 長 所 、 短 所 を 検 証 す る に は 過 去 の 教 科 書 と の 対 比 が 不 可 欠 で あ る 取 材 で は 明 治 以 降 の 教 科 書 や 文 献 に 当 た り 、 研 究 者 を た ず ね 歩 い た 。 ま た 一 曲 ご と に 込 め ら れ た 作 詞 ・ 作 曲 家 の 情 念 や エ ピ ソ 1 ド を 発 掘 す る た め に 、 ゆ か り の 人 た ち や 関 係 施 設 を 支 え る 人 た ち へ の イ ン タ ビ ュ ー を 繰 り 返 し た 。 唱 歌 ・ 童 謡 と い う 、 未 体 験 の 森 に 分 け 入 る 作 業 は 、 知 ら れ ざ る 事 こ く 普 通 の 音 楽 教 育 を 実 と 魅 力 的 な 人 物 と の 出 会 い の 日 々 だ っ た : 受 け た に す ぎ な い 私 は 滝 廉 太 郎 、 山 田 耕 筰 、 西 条 八 十 程 度 は 知 っ て い て も 、 本 居 長 世 や 清 水 か つ ら 、 弘 田 龍 太 郎 ら に つ い て 何 の 知 識 も 151

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持 ち 合 わ せ て い な い そ れ だ け に 、 作 者 の 素 顔 に 接 す る こ と の で き た 喜 び は 大 き か っ た 。 西 欧 音 楽 を 受 容 し つ つ 、 わ が 国 に ふ さ わ し い 教 育 の 土 台 づ く り に 苦 労 を 重 ね 、 子 供 を 慈 し む 愛 情 に あ ふ れ て い た 先 人 た ち 。 高 度 の 音 楽 専 門 家 、 文 学 者 が 子 供 の た め に わ ざ わ ざ 創 作 し た 唱 歌 ・ 童 謡 は 世 界 の 音 楽 史 上 、 希 有 な 例 で あ ろ う 。 演 奏 時 間 わ ず か 一 一 、 三 分 の 曲 に も 作 者 の ひ た む き な 情 熱 が 凝 縮 さ れ て い る の だ っ た 。 連 載 に は さ ま ざ ま な 反 響 が 寄 せ ら れ た 。 自 ら 楽 し み な が ら 唱 歌 ・ 童 謡 を も っ と 普 及 さ せ る た め に サ ー ク ル を 作 っ た り 、 歌 碑 を 建 て る な ど 地 味 な 活 動 を 続 け る 愛 好 家 の 裾 野 は 想 像 し た 以 上 に 広 く 、 頂 い た お 手 紙 に は 消 え 行 く 歌 へ の 愛 惜 の 念 が つ づ ら れ て い た 。 「 九 十 一 一 歳 の 母 と 、 こ ん な に 会 話 が 弾 ん だ こ と は 最 近 な か っ た こ と だ 。 毎 日 、 私 が 掲 載 内 容 を 読 み 聞 か せ る よ う に な り 、 母 は そ れ を 楽 し み に し て い る ・ : 唱 歌 ・ 童 謡 の お か げ で 、 随 分 母 は 若 返 っ た 」 産 経 新 聞 に 掲 載 さ れ た 和 歌 山 県 の 主 婦 の 投 書 に は 、 唱 歌 ・ 童 謡 の 152

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共 通 教 材 愛 唱 歌 保 存 の 〃 防 波 堤 役 〃 果 た す 明 治 以 降 、 何 千 と い う 唱 歌 ・ 童 謡 が 生 ま れ た が 、 最 近 の 小 ・ 中 学 校 教 科 書 に 掲 載 さ れ て い る の は 実 は 、 六 十 曲 前 後 に す ぎ な い の で あ る 。 教 科 書 は 三 、 四 年 ご と に 改 訂 さ れ 、 そ の 都 度 曲 目 が 一 一 、 三 割 入 れ 替 わ る 。 気 が つ け ば 、 い つ の 間 に か 懐 か し い 曲 が 消 え て い る と い う の が 実 態 だ い ま 使 わ れ る 教 育 芸 術 社 の 小 学 五 年 の 教 科 書 と 、 団 塊 の 世 代 が 学 ん だ 四 十 一 年 前 の 昭 和 三 十 六 年 の も の を 比 較 し た Ⅱ 別 表 æEG) 参 照 。 同 社 を 取 り 上 げ る の は シ ェ ア が 最 も 高 い た め で あ る 「 朝 は ど こ か ら , 「 夏 は 来 ぬ 、 「 月 の 沙 漠 」 「 か り が わ た る ー か ら 「 ジ ン グ ル ベ ル ー ま で 、 中 年 以 上 の 人 が 口 ず さ ん だ 曲 が 見 当 た ら な

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教 科 書 解 剖 ( 上 ) 遊 び に 走 リ 、 乱 れ た 日 本 語 教 科 書 解 剖 ( 中 ) あ ふ れ る 外 国 曲 、 ポ ピ ュ ラ ー 曲 教 科 書 解 剖 ( 下 ) 日 本 語 を 重 視 し 、 一 か ら 編 集 を ー ー 8 あ と か ) 唱 歌 ・ 童 謡 ゆ か リ の 記 念 館 ー ー ー 156 1 引 158 装 丁 = 新 昭 彦 ( ツ ー フ ィ ッ シ ュ ) 装 画 = 加 藤 千 香 子 写 真 提 供 = 日 本 近 代 音 楽 館 産 経 新 聞 社 共 同 通 信 社