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日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


峰 岸 明 「 記 録 語 文 の 訓 読 方 法 に つ い て ー 『 築 島 裕 博 士 還 暦 記 念 国 語 学 論 集 』 一 九 八 六 年 同 「 古 記 録 と 文 体 ー 古 代 学 協 会 編 『 後 期 摂 関 時 代 史 の 研 究 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 九 〇 年 同 「 『 本 朝 文 粋 』 の 文 章 に つ い て ー 日 本 漢 文 文 体 判 定 の 基 準 を 求 め て ー 『 国 語 と 国 文 学 』 六 九 ( 一 一 ) 、 一 九 九 二 年 同 「 古 記 録 の 文 章 に お け る 表 記 と そ の 言 語 」 『 国 語 と 国 文 学 』 八 〇 ( 一 ) 、 二 〇 〇 三 年 矢 田 勉 「 中 ・ 近 世 の 文 書 文 体 に 於 け る 漢 文 的 要 素 の 和 化 と そ の 原 理 ー 特 に 『 而 』 『 与 』 両 字 用 法 の 変 遷 に 関 し て 」 『 訓 点 語 と 訓 点 資 料 』 一 一 四 、 二 〇 〇 五 年 ( 4 ) 叙 述 と 表 記 上 の 注 意 以 下 、 主 と し て 文 の 要 素 ご と に 解 説 を く わ え て い く が 、 こ こ に お け る 分 類 は 、 必 ず し も 一 般 的 な 古 典 文 法 の そ れ に の っ と っ て い な い 。 そ れ は 「 漢 字 」 そ の も の が 複 数 の 品 詞 と し て 使 用 で き る と い う 事 情 も あ る が 、 そ れ 以 上 に 、 い わ ゆ る 文 法 学 を 研 究 す る の で は な く 、 あ く ま で 変 体 漢 文 の 訓 読 を 主 眼 と し て 叙 述 を お こ な い た い と 考 え る か ら で あ る 。 提 示 し た 例 文 は 架 空 の も の が 多 い が 、 史 料 上 で 実 際 に 用 い ら れ た 例 を 挙 げ る 場 合 は 、 逐 一 出 言 72

日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


著 者 略 歴 一 九 六 八 年 福 島 県 郡 山 市 に 生 ま れ る 一 九 九 六 年 筑 波 大 学 大 学 院 歴 史 ・ 人 類 学 研 究 科 単 位 取 得 退 学 現 在 就 実 大 学 人 文 科 学 部 教 授 、 博 士 ( 文 学 、 筑 波 大 学 ) 〔 主 要 著 書 ・ 論 文 〕 「 荘 園 社 会 に お け る 宗 教 構 造 」 ( 校 倉 書 房 、 一 一 〇 〇 四 年 ) 「 荘 鎮 守 に お け る 組 織 と 祭 祀 」 ( 『 民 衆 史 研 究 」 六 八 号 、 二 〇 〇 四 年 ) 「 中 世 前 期 に お け る 地 域 社 会 と 宗 教 秩 序 」 ( 『 歴 史 学 研 究 』 八 二 0 号 、 二 〇 〇 六 年 ) 日 本 史 を 学 ぶ た め の 古 文 書 ・ 古 記 録 訓 読 法 二 〇 一 五 年 ( 平 成 二 十 七 ) 三 月 十 日 第 一 刷 発 行 監 修 日 本 史 史 料 研 究 会 か り こ め ひ と し 著 者 苅 米 一 志 発 行 者 吉 川 道 郎 発 行 所 士 ロ 川 弘 文 館 郵 便 番 号 一 一 三 ー 〇 〇 三 三 東 京 都 文 京 区 本 郷 七 丁 目 一 一 番 八 号 電 話 〇 三 ー 三 八 一 三 ー 九 一 五 一 ( 代 ) 振 替 口 座 〇 〇 一 〇 〇 ー 五 ー 一 一 四 四 番 http:.、、、www.yoshikawa-k.co.jp 、 、 組 版 Ⅱ 文 選 工 房 印 刷 Ⅱ 藤 原 印 刷 株 式 会 社 製 本 Ⅱ 株 式 会 社 ブ ッ ク ア ー ト 装 幀 日 伊 藤 滋 章 ⑥ Hitoshi Karikome 2015. Printed in Japan ISBN978 ー 4 ー 642 ー 08273 ー 0 ー く ( 社 ) 出 版 者 著 作 権 管 理 機 構 委 託 出 版 物 〉 本 書 の 無 断 複 写 は 著 作 権 法 上 で の 例 外 を 除 き 禁 じ ら れ て い ま す . 複 写 さ れ る 場 合 は , そ の つ ど 事 前 に . ( 社 ) 出 版 者 著 作 権 管 理 機 構 ( 電 話 03 ー 3513 ー 6 9. FAX 03-3513-6979. e-mail: [email protected]) の 許 諾 を 得 て く だ さ い .

日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


で い け ば 、 自 然 と 変 体 漢 文 に 親 し む こ と が で き る よ う に な っ て い る 。 な お 、 文 中 に は あ く ま で 必 要 な 範 囲 で 、 簡 略 な 演 習 問 題 も 配 置 し て あ る 。 ( 3 ) 参 考 文 献 こ こ で は あ く ま で 変 体 漢 文 の 訓 読 法 に 重 点 を お く た め 、 古 文 書 の 様 式 や 辞 書 的 な 知 識 に は 対 応 で き な い 。 そ こ で 、 有 益 と 思 わ れ る 周 辺 分 野 の 参 考 文 献 を 掲 げ て お く 。 <—— 書 籍 ( 歴 史 学 ・ 古 文 書 学 ) 阿 部 猛 編 『 古 文 書 古 記 録 語 辞 典 』 東 京 堂 出 版 、 一 九 九 五 年 阿 部 猛 編 『 荘 園 史 用 語 辞 典 』 東 京 堂 出 版 、 一 九 九 七 年 網 野 善 彦 ・ 他 編 『 こ と ば の 文 化 史 中 世 154 』 平 凡 社 、 一 九 八 八 5 八 九 年 荒 居 英 次 ・ 他 編 『 古 文 書 用 字 用 語 大 辞 典 』 柏 書 房 、 一 九 八 〇 年 飯 倉 晴 武 『 古 文 書 入 門 ハ ン ド ブ ッ ク 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 九 三 年 同 『 古 記 録 』 東 京 堂 出 版 、 一 九 九 八 年 言

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西 崎 亨 『 日 本 古 辞 書 を 学 ぶ 人 の た め に 』 世 界 思 想 社 、 一 九 九 五 年 峰 岸 明 『 変 体 漢 文 』 ( 国 語 学 叢 書 一 一 ) 東 京 堂 出 版 、 一 九 八 六 年 同 『 平 安 時 代 古 記 録 の 国 語 学 的 研 究 』 東 京 大 学 出 版 会 、 一 九 八 六 年 三 保 忠 夫 『 古 文 書 の 国 語 学 的 研 究 』 吉 川 弘 文 館 、 一 一 〇 〇 四 年 室 町 時 代 語 辞 典 編 修 委 委 員 会 編 『 時 代 別 国 語 大 辞 典 第 一 巻 5 第 五 巻 』 三 省 堂 、 一 九 八 五 5 二 〇 〇 〇 年 吉 田 金 彦 ・ 築 島 裕 ・ 石 塚 晴 通 ・ 月 本 雅 幸 編 『 訓 点 語 辞 典 』 東 京 堂 出 版 、 一 一 〇 〇 一 年 山 田 俊 雄 『 日 本 の こ と ば と 古 辞 書 』 三 省 堂 、 二 〇 〇 三 年 個 別 論 文 ( 日 本 語 学 ) 青 木 孝 「 変 体 漢 文 の 一 用 字 法 」 『 国 語 学 』 一 七 、 一 九 五 四 年 加 藤 良 徳 「 藤 原 定 家 に よ る 仮 名 文 書 記 シ ス テ ム の 改 新 ー 『 国 語 学 』 五 二 ( 一 ) 、 二 〇 〇 一 年 辛 島 美 絵 「 古 文 書 に み る 日 本 語 史 ー 特 に 仮 名 文 書 に つ い て ー 『 國 文 學 解 釈 と 教 材 の 研 究 』 五 〇 ( 五 ) 、 二 〇 〇 五 年 玉 村 禎 郎 「 『 善 悪 』 の 語 史 ー 中 世 前 期 の 変 体 漢 文 に お け る 名 詞 用 法 」 『 京 都 光 華 女 子 大 学 研 究 言 70

日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


読 み づ ら い か も 知 れ な い 。 は じ め て 見 る 者 に と っ て は 、 お そ ら く 漢 字 の よ み さ え 理 解 で き な い の が 正 直 な と こ ろ で は な い だ ろ う か 。 し か し 、 実 は こ の 一 文 に こ そ 、 古 代 ・ 中 世 に お け る 漢 文 の エ ッ セ ン ス が よ く あ ら わ れ て い る 。 「 令 」 「 可 」 「 被 ー 「 也 ー 「 如 」 と い う 助 動 詞 、 「 畢 」 と い う 補 助 動 詞 、 「 堅 ー 「 若 」 「 忽 」 と い う 副 詞 、 「 仍 」 と い う 接 続 詞 。 こ れ ら は 、 古 代 ・ 中 世 の 文 緒 書 ・ 記 録 に お い て 、 き わ め て 頻 繁 に 使 用 さ れ る 品 詞 で あ る 。 し た が っ て 、 こ う し た 品 詞 や 語 法 に な れ 、 そ の 意 味 を 正 確 に 解 釈 す る こ と が 、 文 書 ・ 記 録 の 読 解 の た め の 重 要 な 手 段 で あ る こ と は 疑 い な い 。 古 代 ・ 中 世 の 文 書 ・ 記 録 は 、 一 般 に 「 変 体 漢 文 ー と い う 独 特 な 文 章 に よ っ て つ づ ら れ て い る 。 つ ま り 、 こ の 「 変 体 漢 文 」 を 訓 読 し 、 解 釈 す る こ と が 歴 史 学 の 基 礎 的 な 作 業 と な っ て く る わ け で あ る 。 と こ ろ が 、 「 変 体 漢 文 」 の 読 解 に は 、 重 大 な 障 害 が あ る 。 従 来 、 そ の 訓 読 の し か た は 、 主 と し て 教 員 が 学 生 に 口 頭 に よ っ て 伝 達 し て い た 。 つ ま り 、 寺 子 屋 の よ う な 読 み 聞 か せ の か た ち で 教 授 さ れ て き た の で あ る 。 し か し 、 こ れ に は 大 き な 問 題 が あ る 。 第 一 に は 、 教 授 さ れ て い る 訓 読 法 の 適 否 に つ い て 、 点 検 す る 手 段 を 欠 く こ と で あ る 。 そ の た め 、 東 日 本 と 西 日 本 の 大 学 で 、 訓 読 の し か た が 異 な る と い う よ う な 現 象 も お こ っ て い る 。 字 訓 の 違 い 程 度 な ら ば 問 題 は な い が 、 意 味 解 釈 に ま で 違 い が う ま れ る と す れ ば 、 そ れ は 大 き な 問 題 言

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紀 要 』 四 〇 、 二 〇 〇 二 年 西 田 直 敏 「 『 文 体 と し て の 自 敬 表 現 』 の 本 質 ー 豊 臣 秀 吉 文 書 の 場 合 」 金 田 一 春 彦 博 士 古 稀 記 念 論 文 集 編 集 委 員 会 編 『 金 田 一 春 彦 博 士 古 稀 記 念 論 文 集 第 一 巻 』 三 省 堂 、 一 九 八 三 年 沼 本 克 明 「 変 体 漢 文 訓 続 に 於 け る 字 音 語 の 性 格 ー 『 信 州 大 学 人 文 学 部 人 文 科 学 論 集 』 七 、 一 九 七 三 年 原 栄 一 「 変 体 漢 文 訓 読 上 の 一 疑 点 」 『 語 文 研 究 』 一 八 、 一 九 六 四 年 同 「 変 体 漢 文 副 詞 断 片 ー 『 日 本 往 生 極 楽 記 』 『 大 日 本 法 華 験 記 』 に つ い て 」 『 金 沢 大 学 教 養 部 論 集 人 文 科 学 篇 』 九 、 一 九 七 二 年 原 裕 「 院 政 期 古 記 録 に お け る 『 令 』 に つ い て 」 築 島 裕 博 士 傘 寿 記 念 会 編 『 国 語 学 論 集 』 汲 古 書 院 、 二 〇 〇 五 年 同 「 変 体 漢 文 の 近 称 指 示 代 名 詞 の 用 字 に つ い て 」 『 訓 点 語 と 訓 点 資 料 』 九 七 、 一 九 九 六 年 献 文 舩 城 俊 太 郎 「 変 体 漢 文 の 『 併 』 字 」 『 国 語 学 』 八 三 、 一 九 七 〇 年 考 参 同 「 『 了 ( ヲ ハ ン ヌ ) 』 考 ー 〈 変 体 漢 文 〉 研 究 史 に ま で お よ ぶ 」 『 新 潟 大 学 人 文 学 部 人 文 科 学 研 究 』 一 〇 〇 、 一 九 九 九 年 同 「 変 体 漢 文 の 奇 妙 な 常 用 字 」 『 日 本 語 学 』 一 八 ( 一 ) 、 一 九 九 九 年

日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


同 『 明 治 以 前 天 皇 文 書 の 読 み 方 ・ 調 べ 方 』 雄 山 閣 出 版 、 一 九 八 七 年 飯 倉 晴 武 ・ 高 橋 正 義 ・ 中 尾 堯 『 体 系 ・ 古 文 書 実 習 改 訂 版 』 雄 山 閣 出 版 、 一 一 〇 〇 〇 年 小 山 田 和 夫 『 入 門 史 料 を 読 む 古 代 ・ 中 世 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 九 七 年 小 和 田 哲 男 『 図 録 中 世 文 書 の 基 礎 知 識 』 柏 書 房 、 一 九 七 九 年 工 藤 敬 一 『 中 世 古 文 書 を 読 み 解 く ー 南 北 朝 内 乱 と 九 州 』 吉 川 弘 文 館 、 一 一 〇 〇 六 年 こ と ば の 中 世 史 研 究 会 編 『 鎌 倉 遺 文 に み る 中 世 の こ と ば 辞 典 』 東 京 堂 出 版 、 二 〇 〇 七 年 斎 木 一 馬 『 古 記 録 の 研 究 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 八 九 年 同 『 古 文 書 の 研 究 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 八 九 年 同 『 古 記 録 学 概 論 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 九 〇 年 佐 藤 和 彦 『 中 世 史 用 語 事 典 』 新 人 物 往 来 社 、 一 九 九 一 年 佐 藤 進 一 『 新 版 古 文 書 学 入 門 』 法 政 大 学 出 版 局 、 一 一 〇 〇 三 年 柴 辻 俊 六 『 戦 国 大 名 文 書 の 読 み 方 ・ 調 べ 方 』 雄 山 閣 出 版 、 一 九 八 四 年 杉 浦 克 己 『 書 誌 学 ・ 古 文 書 学 文 字 と 表 記 の 歴 史 入 門 』 放 送 大 学 教 育 振 興 会 、 一 九 九 四 年 高 橋 秀 樹 『 古 記 録 入 門 』 東 京 堂 出 版 、 二 〇 〇 五 年 日 本 古 文 書 学 会 編 『 日 本 古 文 書 学 論 集 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 八 六 5 八 八 年 ( 3 ) 参 考 文 献 7

日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法


『 日 本 古 文 書 学 講 座 』 一 5 一 一 、 雄 山 閣 出 版 、 一 九 七 八 5 八 〇 年 <<—o• 個 別 論 文 ( 歴 史 学 ・ 古 文 書 学 ) 今 泉 淑 夫 「 記 録 語 片 々 」 『 国 語 展 望 』 六 三 、 一 九 八 三 年 菅 原 正 子 「 中 世 の 古 文 書 に み る 仮 名 と 漢 字 ー ジ ェ ン ダ ー は 存 在 す る の か 、 『 総 合 女 性 史 研 究 』 二 二 、 二 〇 〇 五 年 船 越 雅 世 「 鎌 倉 期 の 武 家 社 会 に お け る 『 仮 名 文 書 』 に つ い て 」 『 史 艸 』 四 六 、 二 〇 〇 五 年 吉 川 真 司 「 女 房 奉 書 の 発 生 ー 『 古 文 書 研 究 』 四 四 ・ 四 五 、 一 九 九 七 年 日 本 歴 史 学 会 編 『 概 説 古 文 書 学 古 代 ・ 中 世 編 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 八 三 年 橋 本 義 彦 編 『 日 本 歴 史 「 古 記 録 。 総 覧 〈 古 代 ・ 中 世 篇 〉 』 新 人 物 往 来 社 、 一 九 九 〇 年 早 川 庄 八 『 宣 旨 試 論 』 岩 波 書 店 、 一 九 九 〇 年 林 陸 朗 監 修 『 古 文 書 古 記 録 難 訓 用 例 大 辞 典 』 柏 書 房 、 一 九 八 九 年 外 園 豊 基 『 中 世 古 文 書 の 散 策 』 教 育 出 版 、 一 九 九 三 年 峰 岸 純 夫 編 『 今 日 の 古 文 書 学 第 三 巻 中 世 』 雄 山 閣 出 版 、 一 一 〇 〇 〇 年 横 山 篤 美 『 古 文 書 難 語 辞 典 』 柏 書 房 、 一 九 八 一 年 言

もう一つの万葉集


″ も う 一 つ の 万 葉 集 ″ 、 す な わ ち ″ 本 来 の 万 葉 集 の 解 読 は 、 歴 史 的 事 実 を 明 確 に す る た め 大 切 な 作 業 で あ り 、 「 こ う も 訓 め る の で は ? 」 と い う 話 題 提 起 の 時 期 は す で に 終 り 、 本 格 的 に 訳 読 に と り く む 段 階 の 作 業 で も あ る と 信 じ ま す 。 私 が 本 書 で こ と さ ら 難 訓 の 歌 を と り あ げ て 解 読 し た の は 、 ″ も う 一 つ の 万 葉 集 ″ す な わ ち 韓 国 語 で 書 か れ た ″ ほ ん と う の 万 葉 集 ″ の 実 在 を 、 ま ず 信 じ て い た だ き た か っ た か ら に ほ か な り ま せ ん 。 訳 読 に さ い し て 使 用 し た テ キ ス ト は 、 「 新 版 ・ 新 校 万 葉 集 」 ( 創 元 社 ) で す 。 こ の 本 は 、 万 葉 仮 名 に 訓 み 下 し の ル ビ が ふ っ て あ る 、 た だ そ れ だ け の 本 で す 。 あ ら ゆ る 固 定 観 念 を 排 し て 訓 む 、 そ の こ と だ け に 集 中 し ま し た 。 そ し て 私 な り の 訳 文 が で き た あ と で 、 「 日 本 古 典 文 学 全 集 」 ( 小 学 館 ) 及 び 「 日 本 古 典 文 学 大 系 」 ( 岩 波 書 店 ) の 訳 文 と 読 み く ら べ ま し た 。 記 ・ 紀 ・ 万 葉 の 解 説 書 に 、 「 古 代 韓 国 語 で よ む と 、 従 来 、 日 本 人 の 思 い も か け な か っ た 奇 抜 な 理 解 の 仕 方 が あ る 」 と い う 説 明 を 見 か け ま す が 、 ま さ に そ れ こ そ 私 の 実 感 な の で す 。 「 日 本 人 の 開 発 し た 、 な ん と 奇 想 天 外 な 理 解 の 方 法 よ ! 」 。 集 葉 ど う か 誤 解 な さ ら な い で く だ さ い 。 私 が 本 書 で 紹 介 す る 訳 読 は 、 「 こ う い う 訓 み 方 も あ る 、 あ の あ い う 訓 み 方 も あ る 、 と い う 色 々 な 訓 み 方 の な か の 一 つ 」 で は な い の で す 。 古 代 韓 国 語 で 詠 ま れ っ た 歌 を 、 は じ め て 古 代 韓 国 語 で 訓 み 、 そ れ を こ こ に 明 ら か に す る の で す 。 私 は 、 た だ ひ た す ら に 「 解 く こ と 」 に 専 心 し ま し た 。 素 直 な 気 持 で 解 い て み て 、 そ の 訳 文 の 意

完訳 日本の古典 第一巻 古事記


も 善 本 で あ る こ と か ら 国 宝 に 指 定 さ れ て い る 。 今 日 の 活 字 印 刷 本 の 『 古 事 記 』 は 、 そ の ほ と ん ど が こ の 本 を 底 本 と し て い る 。 本 書 も こ の 本 を 底 本 と し て 、 こ れ を 訓 み 下 し て い る の で あ る 。 な お 真 福 寺 本 の 影 印 本 は 、 大 正 十 三 、 四 年 に 古 典 保 存 会 か ら 、 昭 和 二 十 年 に 京 都 印 書 館 か ら 、 同 四 十 九 年 事 に 講 談 社 か ら 、 同 五 十 三 年 に 桜 楓 社 か ら 、 そ れ ぞ れ 刊 行 さ れ て い る 。 ま た こ の 印 刷 本 に は 西 宮 一 民 編 『 古 事 古 記 』 ( 昭 和 四 十 八 年 、 桜 楓 社 ) が あ る 。 参 考 文 献 本 書 読 解 の た め の 注 釈 書 ( 昭 和 三 十 年 以 降 刊 行 の も の ) を 次 に 掲 げ て お く 。 古 事 記 ・ 祝 詞 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 倉 野 憲 司 岩 波 書 店 昭 三 三 古 事 記 ( 日 本 古 典 全 書 ) 神 田 秀 夫 ・ 太 田 善 麿 朝 日 新 聞 社 昭 三 七 ~ 三 八 古 事 記 全 講 尾 崎 暢 殃 加 藤 中 道 館 昭 四 一 古 事 記 ・ 上 代 歌 謡 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 荻 原 浅 男 小 学 館 昭 四 八 古 事 記 全 註 釈 倉 野 憲 司 三 省 堂 昭 四 八 ~ 五 五 古 事 記 ( 新 潮 日 本 古 典 集 成 ) 西 宮 一 民 新 潮 社 昭 五 四 古 事 記 ・ 風 土 記 ・ 日 本 霊 異 記 ( 鑑 賞 日 本 の 古 典 ) 曾 倉 岑 ・ 金 井 清 一 尚 学 図 書 昭 五 六 古 事 記 ( 日 本 思 想 大 系 ) 青 木 和 夫 他 岩 波 書 店 昭 五 七 1 一 = ロ 370