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検索対象: 複数の「古代」

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第 四 章 紀 年 を も つ 「 日 本 書 紀 』 の 「 歴 史 」

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第 三 章 文 字 の 文 化 国 家 へ ー 、 『 日 本 書 紀 』 の 「 古 代 」

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第 一 章 文 字 を め ぐ る 『 古 事 記 』 『 日 本 書 紀 』 の 物 語

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平 安 時 代 前 半 に は 、 朝 廷 主 催 の 『 日 本 書 紀 』 の 講 読 ( 講 書 ) が 、 繰 り 返 し お こ な わ れ た 。 が ん ぎ よ う 六 度 お こ な わ れ た の だ が 、 「 公 望 私 記 」 は 、 元 慶 八 一 二 年 か ら 九 六 五 年 ま て の あ い オ ( や た べ の 度 の 『 日 本 書 紀 』 講 書 ( 八 七 八 ー 八 八 一 年 ) の さ い の 「 私 記 」 ( 講 書 の 記 録 ) を 土 台 に 、 矢 田 部 き ん も ち 公 望 が 、 延 喜 度 の 『 日 本 書 紀 』 講 書 ( 九 〇 四 ー 九 〇 六 年 ) に 備 え て 批 判 的 な 書 き 入 れ を 加 え た と 見 ら れ る も の だ か ら て あ る ( 『 日 本 書 紀 』 講 書 と 「 公 望 私 記 」 に 関 し て は 、 参 照 、 太 田 品 二 郎 『 太 田 品 二 郎 著 作 集 三 』 吉 川 弘 文 館 、 一 九 九 二 年 、 お よ び 、 神 野 志 隆 光 「 「 日 本 紀 私 記 」 の た め に 『 釈 日 本 紀 』 と 「 公 望 私 記 」 を め ぐ っ て ー ー 」 『 万 葉 集 研 究 』 一 一 八 集 、 塙 書 房 、 二 〇 〇 六 年 ) 。 『 暦 録 』 そ の も の は 、 す て に う し な わ れ た が 、 逸 文 が 集 成 さ れ て い る ( 参 照 、 国 書 逸 文 研 究 会 編 『 新 訂 増 補 国 書 逸 文 』 国 書 刊 行 会 、 一 九 九 五 年 ) 。 そ の 逸 文 を 見 る と 、 要 す る に 、 『 日 本 書 紀 』 の 簡 略 版 テ キ ス ト て あ っ た 。 『 政 事 要 略 』 ( 巻 五 十 四 ) に 引 か れ た も の を 『 日 本 書 紀 』 と 対 比 し て み る と 、 次 の ご と く て あ る ( こ の 対 比 は 、 原 文 の ま ま て 示 す ) 。 『 日 本 書 紀 』 六 十 一 一 年 秋 七 月 乙 卯 朔 丙 辰 、 詔 日 、 農 天 下 之 大 本 也 。 民 所 恃 以 生 也 。 今 河 内 狭 山 埴 田 水 少 。 是 以 、 其 国 百 姓 、 怠 於 農 事 。 其 多 開 池 溝 。 以 寛 民 業 。 冬 十 月 、 造 依 網 池 。 十 一 月 、 作 苅 坂 池 ・ 反 折 池 。 ( 崇 神 天 皇 条 ) 了 古 事 記 ー 「 日 本 書 紀 ー の 語 ら な い も の 185 第 七 章 「 聖 徳 太 子 」

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『 日 本 書 紀 』 の 「 古 代 」 は 、 文 字 の 文 化 国 家 と し て の 展 開 を 語 る も の て あ っ た が 、 そ れ は 、 天 皇 ご と に 、 年 次 を お っ て 述 べ る も の て あ っ た こ と に も 注 意 し た い 。 紀 年 を 有 す る の て あ る が 、 一 方 、 『 古 記 』 に な い 紀 年 を も っ こ と は 、 『 日 本 書 紀 』 の 「 歴 史 」 と し て の あ り よ う と し て 見 る べ き な の て あ る 。 ま ず 、 『 日 本 書 紀 』 の 紀 年 の 基 本 的 な か た ち を 、 綏 靖 天 皇 条 を 具 体 例 と し て 見 て お こ う 。 神 渟 名 川 耳 に 、 神 日 本 余 驪 の 三 子 な り 。 を ば 媛 蹈 鞴 五 十 鈴 ひ め の み こ と も う お さ な お お い き さ し こ と し ろ ぬ し の か み え む す め み や び す が た い こ よ か 媛 命 と 曰 す 。 事 代 主 神 の 大 女 な り 。 天 皇 、 風 姿 岐 嶷 な り 。 少 く し て 雄 抜 し き 気 ま し こ う お と こ ざ か り い た み こ こ ろ ざ し お ・ 」 」 み か た ち す ぐ た た わ た け き わ ざ 有 し ま す 。 壮 に 及 り て 容 貌 魁 れ て 偉 し 。 武 芸 人 に 過 ぎ た ま ふ 。 而 し て 志 尚 沈 毅 元 年 の 干 支 を 基 準 と す る 紀 年

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『 古 事 記 』 崩 年 干 支 に 見 ら れ る よ う な 紀 年 構 成 の 試 み は 、 や が て 『 日 本 書 紀 』 の 紀 年 的 世 界 と な っ て 結 実 し た 。 と し た の て あ っ た 。 え て い る と こ ろ が あ る 鎌 田 が 、 『 日 本 書 紀 』 の 構 築 を 「 紀 年 的 世 界 」 と い う の は 、 い い 己 に と っ て 問 わ れ る べ き も の が 間 わ れ て い な い と い わ ね ば な ら な い 。 か や は り 、 『 古 事 一 三 ロ 』 『 日 本 書 紀 』 と は 異 な る 紀 年 構 成 が 、 『 日 本 書 紀 』 以 前 の 試 み と し て あ っ た と い っ て お わ る の て は 、 『 古 事 記 』 が そ れ を 注 記 す る こ と の 間 題 は 、 間 わ れ な い ま ま だ 。 大 事 な の は 、 成 立 の 事 情 て な く 、 崩 年 干 支 の 注 が 、 『 古 事 記 』 に と っ て ど う い う 意 味 を も っ か だ 。 4 並 ん で あ っ た 紀 年 1 3 4

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「 七 年 丁 卯 」 と あ る が 、 『 日 本 書 紀 』 て は 、 七 年 は 戊 辰 に あ 二 一 歌 左 注 紀 一 三 歌 左 注 紀 ( 天 武 天 皇 四 年 の ) 「 夏 四 月 戊 戌 朔 乙 卯 」 と あ る が 、 『 日 本 書 一 一 四 歌 左 注 日 本 紀 紀 』 は 「 夏 四 月 甲 戌 朔 」 て 、 「 辛 卯 」 に 載 せ る 。 二 七 歌 左 注 紀 三 四 歌 左 注 日 本 紀 朱 鳥 を 用 い る 。 月 に と ど ま る 。 三 九 歌 左 注 日 本 紀 朱 鳥 。 四 四 歌 左 注 日 本 紀 五 〇 歌 左 注 日 本 紀 朱 鳥 。 月 に と ど ま る も の と 日 ま て 示 す も の が あ る 。 九 〇 歌 左 注 日 本 紀 年 に 干 支 な し 。 一 五 八 歌 左 注 紀 一 九 三 歌 左 注 日 本 紀 一 九 五 歌 左 注 日 本 紀 朱 鳥 。 二 〇 二 歌 左 注 日 本 紀 こ の 全 体 は 、 一 様 て は な く 、 ぶ れ が あ り 、 複 層 的 に 見 な け れ ば な ら な い ま た 、 同 じ ひ も う ひ と つ の 「 歴 史 」 199 第 八 章 「 万 葉 集 』

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第 七 章 「 聖 徳 太 子 」 ー ・ 『 古 事 記 』 『 日 本 書 紀 あ 語 ら な い も の

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本 書 は 、 『 古 事 記 』 『 日 本 書 紀 』 が 成 り 立 た せ て い る 「 古 代 」 を 見 る こ と を 機 軸 と す る 。 テ キ ス ト の 語 る と こ ろ に し た が っ て 読 む な ら ば 、 そ れ は ひ と つ の 「 古 代 」 て は あ り え な 。 二 つ の テ キ ス ト は 、 別 な 「 古 代 」 を 成 り 立 た せ て い る と 見 る こ と を も と め る の て あ る 。 第 一 章 に 見 た 、 文 字 を め ぐ る 物 語 は 、 そ の 出 発 と な る 。 八 世 紀 初 に 、 律 令 国 家 と し て つ く り あ げ た 世 界 を 確 信 す る た め に 、 古 代 国 家 は 、 み す か ら の 「 古 代 」 を も と め た の だ が 、 そ こ て つ く ら れ た も の は 、 ひ と っ て は な か っ た と 見 る べ き て あ る 。 そ う し た テ キ ス ト へ の 視 点 を も っ と き 、 『 古 事 記 』 『 日 本 書 紀 』 を 、 ひ と つ の 「 事 実 」 に 還 元 し よ う と す る よ う な 記 紀 批 判 も 、 伝 承 の 問 題 に 解 消 す る よ う な 成 立 論 も 、 そ の テ キ ス ト の い と な み の 豊 か さ を お し つ ぶ し て し ま い 、 わ た し た ち の 論 理 て 読 む も の ぞ し か な か っ た 、 あ る い は 、 わ た し た ち の 「 古 代 」 作 り て し か な か っ た と 、 批 判 的 に 振 り か - ん 、 ら れ る 。 大 事 な の は 、 古 代 に お い て つ く ら れ る 「 古 代 」 の 複 数 性 と い う 視 点 か ら ひ ら か れ て く る 間 題 な の て あ る 。 そ れ は 『 古 事 記 』 『 日 本 書 紀 』 に と ど ま ら な い 。 仏 法 伝 来 の 紀 年 や 、 「 聖 あ と か き 2 2 4

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そ こ て 、 か れ ら は 、 こ れ を 古 事 記 の 天 皇 の 「 御 年 」 の 下 に 書 き こ ん て も ら ふ こ と に し た も の て あ ら う と 田 5 ふ と い う 。 ま さ に 想 像 の 発 展 と い う ほ か な い か 、 『 古 事 記 』 に と っ て の 意 味 を 考 え る 方 向 に 向 か わ ず 、 「 記 紀 」 の 成 立 に 向 か う 。 そ う い う 発 想 が す り こ ま れ て い る の て あ る 。 最 近 の 鎌 田 元 一 「 暦 と 時 間 」 ( 『 列 島 の 古 代 史 7 信 仰 と 世 界 観 』 岩 波 書 店 、 一 一 〇 〇 六 年 ) も 、 津 田 説 に 回 帰 す る か た ち て 、 『 日 本 書 紀 』 に 先 行 す る あ る 時 期 の 、 紀 年 構 成 の 試 み の 一 つ と い う と こ ろ に 落 ち つ か ざ る を え な い し か し 、 そ れ は 『 日 本 書 紀 』 の つ く ろ う と す る 紀 年 構 成 と は 合 わ ず 、 採 用 さ れ な か っ た の て 、 133 第 五 章 紀 年 を も た な い 「 古 事 記 』 と 崩 年 干 支 月 日 注