検索 - みる会図書館

全データから 93697件見つかりました。
文學界 2016年08月号

( 本稿は韓国で二〇一一年に刊行されたジョ・ヨンイル『世界文 学の構造』の結末部第四章「遥か彼方の世界文学ーー司馬遼太郎 とイ・ムニョル」を翻訳し改題したものである。 ) 註 ( 1 ) イ・ボギム「日韓併合百年と『坂の上の雲』」、《ハンギョレ》、 一一〇一〇年七月十六日付、傍点は引用者。 ( 2 ) パク・ボギュン中央日報編集人「『坂の上の雲』以後ーーパク ボギュンの世界探査」、《中央》、第一五七号三 〇一〇年三月十四日 ) 、傍点は引用者。 ( 3 ) ハン・スンドン選任記者「〈日韓併合、無効〉・ : ・ : 鳩山にでき るのか」、《ハンギョレ》、二〇〇九年十一月二十日付、傍点は 引用者。 ( 4 ) 梁石日対談「明るい社会のなかの闇について語りたい。 在日小 説家、梁石日」、《週刊韓国》、二〇一〇年四月七日、傍点は引 用者。 ( 5 ) キム・ドンホ東京特派員「〈ョン様仏壇〉まで登場した韓流」、 《中央日報》、一一〇〇九年十一月二十日付、傍点は引用者。 ( 6 ) 周知の通りこれはイム・フアの「移植文化論」ですが、これの 克服を生涯の課題としたキム・ユンシクさえも最近イム・ファ 側に傾きつつあるという感じがします。聞いたところでは、私 的な席で彼はイム・フアが正しかったと言ったそうです。 ( 7 ) 拙稿「批評と反復」、「韓国文学とその敵』、図書出版、二 〇〇九。 ( 8 ) 拙稿「文学の奇跡ーー松本清張の生と文学」、「松本清張短編傑 作コレクション』 ( 下巻 ) ( ブックスフィア 1 、二〇〇九 ) の解 説。 ( 9 ) とてつもないラブコ 1 ルを受けているにもかかわらず、韓国訪 問を断っているという話です。全世界を股にかける村上春樹が いちばん近い国である韓国 ( アジア ) をなぜ訪問しないのか、 推測が飛び交っていますが、もし彼の言葉どおりに公式的な行 事のようなものに対する拒否感がその理由だとするなら、おそ らく彼は永遠に韓国の地を踏むことはないでしよう。そのよう なものを完全に避けるには有名すぎるからです。したがって、 , 」のまま彼は神話となる可能性が高いと思われます。 ( 川 ) 拙稿「ドン・キホーテと文学少女」、『作家たち』、二〇一〇年 春号。 ⅱ ) 司馬遼太郎「雑感としての『閔妃暗殺』」、『司馬遼太郎が考え たこと』 ( 第十四巻 ) 、新潮文庫、一一〇〇六、一三五頁。 ( ) キム・ティク朝鮮日報論説委員「「万物相』日露戦争百六周年」、 《朝鮮》、一一〇一〇年一一月七日、傍点は引用者。 ( ) 司馬遼太郎「「旅順ーから考える」、「歴史の中の日本』、中公文 庫、一九九四。 ( Ⅱ ) ここは一九四五年にソ連の赤軍が進駐した後、やっと使用中止 決定が下り、一九七一年、復元され展示館として生まれ変わっ た後、一九八八年に中国政府によって国家重点歴史文化財に指 定されました。 信 ) 司馬遼太郎「あとがき一」、『坂の上の雲』 ( 八 ) 、文春文庫、 202

世界 2016年08月号

新刊案内に表示した発売日は小社出庫日です 7-2016 〈内容案内進呈〉 ◆発見し、省察し、未来に問いかける互いのことば 〉既刊本体各 4200 円 頁 他 の そ 学 ・文 膨張の野望 国 18 54 ー 9. っ 14 カ 〔編集〕張競・村田雄ニ郎〔編集協也飯塚容・及川淳子・王雪萍・小野寺史郎・篠崎美生子・鈴木将久 外 製 2 敵か友か 8 分 当・ 9 [ 5 3 第 5 回 < 8 9 7 2 ー 蜜月と軋み 3 侮中と抗日円書 5 0 図売 ・ 37 ー 1944 第 2 般発 国交回復を経て蜜月をむかえた日中関係は、歴史認識をめぐる軋轢により暗転し ・ 2 圓一 た。世界が多極化し中国が大国化するなかで作家たちは未来に何を託したのか。断 ~ 父と連帯劇囲 1945 ー 1971 本 7 国・ 司馬遼太郎、山崎豊子、余華、辺見庸、閻連科、張承志らの作品を通して見る。 ◆現代に活かす思想資源を探訪する名作読本 ~ 。 - 刊本体 488 円 平和国家の 5 アイデン一一 3 史 歴 3 民主主義と市民社会 〔編集委酒井哲哉・金森修・塚原東吾・宇野重規・鶴見太郎・苅部直・井上順孝・中島岳志・西部忠 日常からの挑戦上 6 「藝術」と 5 3 「アート」のあいだ < 館 科学技術をめぐる抗争 6 社会の変容と宗教の諸相 金森修・塚原東吾編圧倒的な力で人間 0 生を変革してきた科学技術を、戦後日本社会 2 現袋 0 」、 0 保 0 ~ 日 はどのように受け止めてきたのか。原爆の衝撃から歩みをはじめた科学と平和・進歩との経済からみた 2 体劇 本叨関・ 共存関係が崩壊していく過程をたどりながら、〈 3 ・Ⅱ〉後の科学思想の行く末を模索する。国家と社会 リーディングス 戦後日本の思想水脈当 日中の脚年文芸・評論作品選 0

思想 2016年 07月号

新刊案内に表示した発売日は小社出庫日です 7-2016 戦後日本の思想水脈当 〈内容案内進呈〉 ◆発見し、省察し、未来に問いかける互いのことば 既刊本体各 4200 円 頁 他 の 2 3 そ 学 文 膨張の野望 国 189.4 ー 19 ・つ 14 カ 〔編集〕張競・村田雄ニ郎【編集協也飯塚容・及川淳子・王雪萍・小野寺史郎・篠崎美生子・鈴木将久 2 敵か友か 8 分 判 0 ) [ 19 2 5 ー— 9 3 6 第 5 回 5 9 7 2 ー 蜜月と軋み 3 侮中と抗日冐 5 0 売 ・ 3 イー 19.44 第 国交回復を経て蜜月をむかえた日中関係は、歴史認識をめぐる軋轢により暗転し . 2 圓般発 た。世界が多極化し中国が大国化するなかで作家たちは未来に何を託したのか。断 ~ 父と連帯 5 体劇囲 19.4 -0 ー— 9 ー 1 司馬遼太郎、山崎豊子、余華、辺見庸、閻連科、張承志らの作品を通して見る。 本関・ ◆現代に活かす思想資源を探訪する名作読本 既刊本体 4800 円 0 平和国家の 2 5 アイデン一一 3 史 歴 3 民主主義と市民社会 【編集委凶酒井哲哉・金森修・塚原東吾・宇野重規・鶴見太郎・苅部直・井上順孝・中島岳志・西部忠 0 日常からの挑戦上 6 「藝術」と 5 3 「アート」のあいた < 8 館 煢科学技術をめぐる抗争 6 社会の変容と宗教の諸相明 金森修・塚原東吾編圧倒的な力で人間の生を変革してきた科学技術を、戦後日本社会 2 現袋 0 反逆とし保守宀日 はどのように受け止めてきたのか。原爆の衝撃から歩みをはじめた科学と平和・進歩との 6 経済からみた 2 体象粍 本叨国・ 共存関係が崩壊していく過程をたどりながら、〈 3 ・Ⅱ〉後の科学思想の行く末を模索する。国家と社会 日中の脚年文芸・評論作品選朝、 -6

文學界 2016年08月号

を試みようとして、相対的に認知度が低い作品を多く入れる ほかなかった。その結果市場から冷たい反応がかえってきた。 文学トンネ内では「村上春樹を売って儲けた金で『世界文学 全集』を出している」と言われるほどだそうです。 そうなるとファンサービスという点で多少傲慢な村上春樹 ( 9 ) ですが、彼は文学トンネという出版社を通じて韓国読者に立 派なサ 1 ビスをしているというわけです。彼のおかげで韓国 の読者は相対的に知名度が低い世界の名作に出会うことがで きた。韓国最高の文学出版社がひとりの日本人作家を頼りに しているのはたい へん皮肉なことだと言わざるをえません。 しえ、見方によってはこれが正常なのかもしれない。韓国の 読者はすでに日本の小説によって占領されて久しく、村上春 樹はその占領の象徴的な存在として逆に韓国人の原本に対す るノスタルジーを充足させてくれているのですから。 私は少し前に、最近起こっている村上春樹再評価 ( 正確に はカミングアウト ) の動きを問題にしたことがあります。わ ずか数年前はタブー視されていた村上春樹に対する愛情表現 ゞ、いまはいっそんなことかあったのかと言うように露骨 ( なされている。そしてこれは日本文学全体に対する再評価に 結びついているように見えます。にもかかわらずその動きか ら除外されている人がいて、それが司馬遼太郎です。彼はな ぜ救われないのでしようか。結論から言えば、私はふたりの 作家に対する韓国人の相異なる待遇が実は「裏返ったかた ち」で互いに結びついていると考えます。 韓国で村上春樹が幅広く受けいれられたのは、彼が韓国に オリジナル ( 川 ) 無関心であったためです。したがって、韓国人としては彼と 「倫理的に結びつく余地がそもそもなく、純粋に「文化的 に」対することが可能だった。これに対して司馬遼太郎は歴 史小説の運命上必然的に韓国人と「倫理的に」結びつくほか ない関係におかれていました。前に言及したように、韓国人 は他のことはどうでも「倫理的な面でだけは日本に先んじ ることができる特権を持っていると考えます。それゆえ、司 トよ韓国で文学的次元というよりイデオロギ 1 馬遼太郎の / 説 ( 的次元で一方的にしりぞけられるのかもしれません。 3 司馬遼太郎と韓国 では、はたして司馬遼太郎は一方的に批判を受けねばなら ない作家であり、また彼の代表作『坂の上の雲』は韓国人な ら心ゆくまで唾を吐きかけてもいい作品なのか。結論から言 えば、私はそれに同意しかねます。もちろん、司馬遼太郎の む すべてを肯定するのではありません。たしかに彼は韓国人が読 聞きたい言葉を言わない人です。逆に被害者の立場で聞くと を 多少気に障る話をたびたびします。ひとっエピソードをあげ るなら、次のようなものです。 馬 一九八八年に第一回新潮学芸賞受賞作として角田房子の国 『閔妃暗殺ーー朝鮮王朝末期の国母』が選ばれたとき、当時 選考委員であった司馬遼太郎がこれに関して多少長い審査評 を書いた。日清戦争 ( 一八九四ー一八九五 ) と日露戦争 ( 一九

文藝春秋2016年8月号

松風という京菓子である。 その菓子が、茶菓子として出ている。 浄土真宗本願寺派の門徒をはじめ京都に 住む人々に愛用されてきた亀屋陸奥の 「松風」。化粧箱入りは枚 1100 円。 司馬遼太郎 『関ヶ原』 亀屋陸奥 ( 京都 ) 山内宏泰Ⅱ文飯窪敏彦日写真 text by 工ー「 oyasu Yamauchi photog 「 aphs byToshihiko likubo 名作名角

文學界 2016年08月号

一九九九、三〇九ー三一〇頁。 ー三一二頁。傍点は原著者。 ( ) 司馬遼太郎、同書、三一 (E=) このような乃木 ( または乃木の家族 ) に対する偶像化の影は大 日本帝国末期に時代と妥協した朝鮮の作家たちにもあらわれて します。たとえま、。、 ノク・テウオンの『軍国の母』 ( 一九四一 l) 、 キム・サンドクの『母のカ』 ( 一九四三 ) 、チェ・マンシクの 安人戦記』 ( 一九四四 ) のような作品です。 ( リ司馬遼太郎「あとがき二」、上掲書、三一五頁。 ( 四 ) 司馬遼太郎、同書、三一九頁。 ( ) ルカ 1 チ『ルカーチ著作集 3 歴史小説論』、伊藤成彦・菊盛 英夫訳、白水社、一九六九、三三ー三四頁。 ( 幻 ) 拙稿「歴史小説とは何か」、『文化科学』、一一〇一〇年秋号。 ー一一三二頁。 ( ) 司馬遼太郎「あとがき二」、上掲書、三二一 ( ) 司馬遼太郎「あとがき一」、上掲書、三〇九頁。 ( 幻 ) イ・ムニョル『不滅』 ( 第一一巻 ) 、民音社、二〇一〇、一九五ー 一九六頁。 ( ) イ・ムニョル、同書、二〇二頁。 ハトンタッチするか ( % ) 漱石が日本に到着した日 ( 十月十四日 ) 、 のように今度は伊藤博文が満州旅行を始めます。彼もまた漱石 のように大阪商船でひとまず大連に向かいました。そして長春 を経由して十月二十六日にとうとう哈爾浜に到着します。 ( ) 小森陽一『ポストコロニアル』、岩波書店、二〇〇一、六二ー 六四頁。 ( ) 若松伸哉「安重根へのまなざしーー漱石「門」と鵐外訳「歯痛」」、 「日本近代文学』、二〇〇五年七一一号。 ( 四 ) 夏目漱石『門』、『漱石全集』 ( 第四巻 ) 、岩波書店、一九六六、 六四四ー六四五頁、新字・現代仮名遣いに改めた ( 以下同 ) 。 傍点と傍線は引用者。 ( ) 夏目漱石、同書、六四三ー六四四頁。 ( 引 ) 夏目漱石「こころ』、「漱石全集』 ( 第六巻 ) 、岩波書店、一九六 六、二八六ー二八七頁。 ( ) ちなみに乃木希典自身は伊藤博文が暗殺で死んだことを内心羨 います。これは当時明治の元老たちがもっ ましがっていたとい ていた一般的な考えだったようです。畳の上でカなく死ぬより は満州の地で刺客の手にかかって死ぬほうがずっと侍らしい最 期だと考えていたのです。 ( 芻 ) 事実『坂の上の雲』の批判のひとつが当時の朝鮮に対する言及 をほとんどしなかったことです ( この無言及が「無視」、「目を そらすこととして解釈された ) 。ところが司馬遼太郎はすく なくとも日本の相手であったロシアの立場に立って当時戦争を 見つめるのに少なからぬ紙面を割きそれなりのバランスをとっ む ています。 シムチョン ( ) このような日本史の圧縮はファン・ソギョンが『沈静』で試み を 4 こ要」か亠の一り . 土亠 90 イサン ( 肪 ) 私はキム・ヨンスの小説『グッパイ、李箱』に登場する誤謬を 一卩 ひとっ指摘したことがあります。 人 国 ( ) イ・ムニョル「不滅』 ( 第一巻 ) 、民音社、二〇一〇、三六四ー 韓 三六五頁。 ( ) イ・ムニョル、同書、三五七頁。 ( ) 司馬遼太郎「あとがき四」、上掲書、三三六 ー三三七頁。

無頼のススメ

伊集院静 1950 ( 昭和 25 ) 年山口 県生まれ。作家。立教大学文学部 卒業。『受け月」 ( 直木賞 ) 、「機関 車先生」 ( 柴田錬三郎賞 ) 、「ごろこ ろ」 ( 吉川英治文学賞 ) 、「ノボさん」 ( 司馬遼太郎賞 ) 、「大人の流儀」シ リーズなど著書多数。 ⑧新潮新書 605 ぶらい 無頼のススメ いじゅういんしずか 著者伊集院静 2015 年 2 月 1 日発行 2015 年 2 月 25 日 3 刷 発行者佐藤隆信 発行所株式会社新潮社 〒 162-8711 東京都新宿区矢来町 71 番地 編集部 ( 03 ) 3266-5430 読者係 ( 03 ) 3266-5111 http: 〃 www.shinchosha・ co ・ jp 印刷所錦明印刷株式会社 製本所錦明印刷株式会社 OShizuka ljuin 2015 , Printed in Japan 乱丁・落丁本は、ご面倒ですが 小社読者係宛お送りください。 送料小社負担にてお取替えいたします。 I S B N 9 7 8-4 ー 1 0 -610 6 0 5 - 7 C 0 2 1 0 価格はカバーに表示してあります。

文學界 2016年08月号

生きざまが主をなしています。それには特別な理 由があるのでしようか ここでは日本国民の愛読書である『坂の上の雲』を嫌韓の 代表的な小説であるとまで言及している。このように韓国の 梁石日〕作家は基本的に弱者、抑圧されている人について 考え、知らしめる者です。もちろん、権力を代弁 国内外で流通している言及や議論を見てみると、まるで司馬 こよっねに 遼太郎が日本の最悪な点を集めて凝縮させた化物のように思 する作家もいます。司馬遼太郎の小説 ( ( われてきます。引用しなかった他の記事も大差がありません。 英雄のみが登場するじゃないですか。しかし私は、 ここで次のような問いを投げかけてみることができます。 作家は弱者の生、闇の物語をあらわさねばならな 「はたしてそうだろうか。司馬遼太郎の代表作『坂の上の雲』 いと信じます。私は小説で明るい社会のなかの闇 ( 4 ) について語りたいのです。 は日本帝国主義を合理化する小説であり、いわゆる「司馬史 観ーは日本の軍国主義を裏付けているのだろうか」 ここでも司馬遼太郎は英雄主義的歴史観をもっ作家として 2 日本と韓国のあいだにある島に行きたい ? 言及されている。ある新聞の東京駐在員も次のようなニュ 1 スを打電したことがあります。 長期間日本に滞在し、新聞であれテレビであれ現地の言論 を注意深く見ている人はおそらく知っているでしようが、日 司馬遼太郎は、南下するロシアを牽制するために満州と 本は韓国人も当惑するくらい「北朝鮮関連の言説」が溢れて 朝鮮を日本の影響下に置かなければならず、この外勢から む いる場所です。ほとんど毎日のように目にします。それもと読 日本を守るための自衛策だったと主張する。大日本帝国に ても否定的なかたちで。 よる侵略をこのように合理化した司馬の歴史観はそのまま を 日本の大衆的な歴史認識となったことは言うまでもない。 そのような新聞記事やテレビ番組、そして関連書籍を見て みると、報道の目的が事実の「伝達ーにあるというより、事 同書は日本人がアイデンティティを強烈に自覚し、侵略戦 一口 争に敗退したことに対する恥の意識を拭うのにも大きな役実の「消費ーにあるという感じがします。それは単純な情報 割を果たした。同時に、韓国は取るに足らない国だと認識 として存在するというより、現在の日本社会を構成する核心国 させ、嫌韓論の源流にもなった。日本人最高の愛読書が韓 にある装置のひとっとして作動しているという結論にたどり 着く。日本という国家が北朝鮮によってようやく存在してい 国のイメ 1 ジと文化を貶める役割の先鋒となったのであ る。 ると思われるほどです。

週刊東洋経済 2017年12月31日 1月7日号

第 1 特集 1 、 まれ変わる世界と日本 1).69 2016.12.31-201 /. 17 週刊東洋経済 28 p. 168 p. 164 / 谷川浩司 p. 167 山田進太郎 p. 146 村田沙耶香 / 川淵三郎 三村明夫回 / 吉川洋可 / 山海嘉之 / 野村達雄第 / 似鳥昭雄亟可 ン ( パックン ) 匚 / 【対談】リンダ・グラットン x 仲暁子野田聖 - 子可蓮舫 ク・アタリ P39 / ロバート・ B ・ライシュ I). 48 / ヒーター・バラカン / パトリック・ハーラ 小池百合子の / カルロス・ゴーン / 栗山英樹 / ジャッ 本誌 : ニ階堂遼馬、緒方欽ー、堀川美行テサイン . 池田梢進行管理 : 三隅多香子

文藝春秋2016年8月号

当時から今に至るまで、あまり変尽くしたのは、司馬遼太郎の筆のなった。現在では供物から生菓子 わっていないという。 冴えである。道具立ての選択も、 までを扱い、西本願寺を詣でる向 きはもちろん、地元の人たちの進 言われてみればこの菓子、いか さすか見事に決まっている。ここ にも「合戦「武士」といった単で歴戦の兵の眼前へ据える菓子物や普段使いとしても愛される 語が似合いそうである。そんな外は、「松風」以外にないだろうと それでも、「松風」が店を代表す 見と味わいを見逃さなかったの納得させられる。 る銘菓の地位にあることだけは、 が、司馬遼太郎だった。代表的長江戸時代に入って時勢が定まる昔も今も変わらない。 この小さ 編の一つ『関ヶ原』の作中に、素と、亀屋陸奥は寺への供物だけで菓子の味わいが、亀屋陸奥と日本 朴で質実な菓子を、見事に織り込なく、一般にも菓子を売るように の歴史を、雄弁に語ってくれる。 んでみせた 関ヶ原の戦いを前にして、諸国 び ら円 の武将が東軍と西軍のどちらにつ わ 各 くべきかと浮足立っていた頃。謙 こ 信を継いだ米沢上杉家一一代目の上 回花 杉景勝と、その側近・直江兼続が 茶室で話す場面を、司馬遼太郎は か楓 活写する。対立する家康にどう立 上涼 ち向かうべきか。大きな決断を迫 。子 られる二人に、司馬は、茶菓子と して用意された「松風」のことだ こ円 けを口にさせ、 向り 一 J 「話は、それだけだった 節個 季 9 と一場を締める。嵐の前の静け さを、菓子の描写によって表現し 暑餅 = 一口 「藤の丸餡入紋菓」、 5 個入りは 1250 円。西本願寺の下り 藤紋が押され、見た目でもたつぶり楽しませてくれる。