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現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


泉 鏡 花 集

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


現 代 日 本 の 文 学 泉 鏡 花 集 学 習 研 究 社 夫 成 靖 整 当 夫 樹 男 + 杜 秀 健 巻 委 紀 康 五 崎 野 立 集 端 上 藤 修 北 尾 奥 足 一 川 井 伊

邪馬台国論争


を 譱 を 一 物 環 状 乳 神 獣 鏡 対 置 式 神 獣 鏡 四 神 四 獣 鏡 群 同 向 式 神 獣 鏡 陳 氏 作 鏡 群 同 向 式 神 獣 鏡 A 対 置 式 神 獣 鏡 紀 盤 竜 鏡 ⑥ A' 年 盤 H 竜 二 神 二 獣 鏡 群 画 像 鏡 ③ > 新 作 徐 州 鏡 類 仏 獣 鏡 類 M L ⑩ ⑤ ④ 四 神 四 獣 鏡 群 表 現 ① 《 製 作 時 期 と 製 作 集 団 》 第 譏 0 こ れ ら の 紀 年 は 、 そ の ま ま 鏡 の 作 ら れ と も い わ れ て き た た 時 期 を 意 味 し な い 、 と が 、 「 景 初 四 年 」 鏡 の 出 現 で 、 後 述 の と ら れ た 。 た だ し 、 約 三 百 六 十 面 に 達 す る 支 文 「 舶 載 、 三 角 縁 神 獣 鏡 が 、 一 時 期 に 作 ら れ 、 倭 国 に も た ら さ れ た も の で は 、 も ち ろ ん な い 。 小 林 行 雄 の 鏡 研 究 を 継 承 す る 表 若 い 世 代 ( 岸 本 直 文 ・ 森 下 章 司 ・ 新 納 泉 統 ら ) が 、 図 像 表 現 の く わ し い 分 析 か ら 、 4 流 次 の 三 点 を 明 か に し た ( 京 大 考 古 学 研 究 人 室 編 『 椿 井 大 塚 山 古 墳 と 三 角 縁 神 獣 鏡 』 、 ) ) た 近 っ 飛 鳥 博 物 館 編 『 鏡 の 時 代 』 に よ る ) 。 ① 鏡 の 製 作 集 団 に は 「 陳 氏 作 鏡 ー と を 鏡 「 四 神 四 獣 鏡 」 、 「 二 神 二 獣 鏡 ー の 主 - ュ ロ ー 神 〕 縁 流 三 派 が あ っ て 、 三 角 縁 神 獣 鏡 の 八 角 割 を 占 め る 。 第 I 段 階 第 Ⅱ 段 階 第 Ⅲ 段 階 波 文 帯 鏡 群 仂 製 三 角 縁 神 獣 鏡 陳 氏 作 鏡 群 表 現 ⑥ に い ろ い ず み 1 ) 6

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


現 代 日 本 の 文 学 全 10 巻 泉 鏡 花 集 昭 和 51 年 1 月 1 日 昭 和 57 年 3 月 10 日 初 版 発 行 6 版 発 行 鏡 花 著 者 発 行 者 発 行 所 泉 古 岡 滉 鑾 学 習 研 究 社 東 京 都 大 田 区 上 台 4 ー 40 ー 5 郵 便 番 号 145 振 替 東 京 8 ー 142930 電 話 東 京 ( 720 ) 1111 ( 大 代 表 ) 印 刷 株 式 会 社 恒 陽 社 印 刷 所 株 式 会 社 美 術 版 画 社 中 央 精 版 印 刷 株 式 会 社 製 本 中 央 精 版 印 刷 株 式 会 社 本 文 用 紙 三 菱 製 紙 株 式 会 社 表 紙 ク ロ ス 東 洋 ク ロ ス 株 式 会 社 製 函 永 井 紙 器 印 刷 株 式 会 社 * こ の 本 に 関 す る お 問 合 せ や ミ ス な ど が あ り ま し た ら , 文 書 は , 東 京 都 大 田 区 上 池 台 4 丁 目 40 番 5 号 ( 〒 145 ) 学 研 お 客 さ ま 相 談 セ ン タ ー 現 代 日 本 の 文 学 係 へ , 電 話 は , 東 京 ( 03 ) 720 ー 1111 へ お 願 い し ま す 。 ◎ 1976 Natsuki lzumi 本 書 内 容 の 無 Printed in Japan 断 複 写 を 禁 ず 164 671 ー 1002 ISBN4 ー 05 ー 050625 ー 4

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


大 正 三 年 、 鏡 花 の 大 フ ァ ン の 法 律 家 ・ 堀 尾 成 章 が 道 る 。 あ く た が わ リ ゅ う の す け 芥 川 龍 之 介 が 鏡 花 を 知 っ た の も 、 そ の 頃 で あ っ た 。 楽 で は じ め た 千 章 館 か ら 『 日 本 橋 』 が 美 し い 装 幀 で 出 あ や 芥 川 は 幼 年 時 代 か ら 鏡 花 の 小 説 に 親 し み 、 そ の 妖 し い 版 さ れ た 。 こ の と き 小 村 雪 岱 が 、 は じ め て 絵 筆 を と り 、 し ゅ う ち ん そ れ 以 後 、 鏡 花 の 袖 珍 本 は 、 は と ん ど 雪 岱 が 手 が け て 、 魅 力 を 愛 し た と い う 。 鏡 花 の は う で も 芥 川 の オ 能 を 買 こ ま 一 種 の 美 術 品 の お も む き を 呈 し 、 鏡 花 の 読 者 を よ ろ こ っ て い て 、 往 来 が 濃 や か で あ っ た 。 昭 和 一 年 七 月 、 突 え ん か ば せ た 。 、 芥 川 は 田 端 の 自 邸 で べ ロ ナ ー ル 嚥 下 自 殺 し 、 葬 儀 現 在 で も 、 こ う し た 初 版 本 で な け れ ば 鏡 花 を 読 む 気 は 同 月 二 十 七 日 、 谷 中 斎 場 で 執 行 さ れ た が 、 先 輩 総 代 そ う め い か し な い と い う 熱 烈 な 鏡 花 党 が 古 老 の な か に は 、 と き と し て 鏡 花 が 弔 文 を 読 ん だ 。 聡 明 な る 後 進 の 死 を 哀 悼 お り 見 う け ら れ る す る の 情 切 々 た る も の が あ っ た 。 な お 、 死 の 前 夜 、 芥 川 の 机 上 に は 春 陽 堂 版 の 鏡 花 全 集 が 読 み か け の ま ま で 大 正 五 年 、 鏡 花 の 伝 記 を 語 る 上 に 、 せ ひ と も 忘 れ て 開 か れ て 置 い て あ っ た と い う か ら 、 お そ ら く 彼 は 自 殺 い 作 家 で あ り 実 業 家 の お 太 郎 が 英 国 よ り 帰 朝 、 同 年 十 一 月 、 久 保 田 万 太 郎 が 水 上 を 同 伴 、 番 町 を 決 行 す る 直 前 ま で 鏡 花 の 文 学 と 袂 を わ か ち が た き も の が あ っ た も の と 想 像 さ れ る を 訪 う て い る 。 両 人 と も 荷 風 門 下 の 三 田 系 の 作 家 で あ と ん さ ん び し ゃ る が 、 以 来 、 二 人 は 鏡 花 の 讃 美 者 と し て 晩 年 ま で 親 交 現 在 の 作 家 で は 、 里 見 弴 氏 の 文 学 に も 鏡 花 か ら 受 け た 影 響 い ち じ る し い も の か あ る 厚 か っ た 。 水 上 は 生 計 上 の こ と で 泉 家 に 尽 力 す る と こ ろ 大 き く 、 久 保 田 は 、 鏡 花 物 の 脚 色 上 演 に 骨 折 っ た 。 里 見 氏 は 明 治 四 十 四 年 、 有 島 家 に 在 っ て 、 鏡 花 の 家 た こ ざ き し ゅ ん い ち ろ う か っ し か す な と は 向 い 合 わ せ な の で 、 次 第 に 近 づ く 機 会 を え て 、 親 九 年 六 月 、 鏡 花 は 往 崎 潤 郎 と 会 し て い る 。 『 葛 飾 砂 子 』 ( 明 治 三 三 ) を 映 画 化 す る 企 て が 映 画 芸 術 協 会 に よ 交 を む す ん だ 。 鏡 花 は 里 見 氏 が 明 治 四 十 四 年 五 月 「 物 れ ー 」 っ て 行 な わ れ 、 谷 崎 が そ の 監 督 の 任 に 当 っ た た め で あ 樺 」 に 『 河 岸 の か え り 』 を 発 表 し た 頃 か ら 、 彼 の オ 筆 る 。 わ す か 全 三 巻 の 尺 数 で は 、 心 理 の 世 界 も 幽 玄 の 境 を 認 め て お り 、 と き お り 修 辞 上 の 適 切 な 批 評 を こ こ ろ 地 も 具 象 さ れ る に 困 難 で あ っ た ろ う 。 し か し 、 「 従 来 の み た 。 里 見 氏 の 巧 み な 話 術 形 式 の 文 体 は 、 鏡 花 の 体 質 天 然 色 活 動 写 真 会 社 の 製 作 を 打 破 し た 清 新 な も の が 感 に 似 か よ っ て お り 、 白 樺 派 の な か で は 里 見 氏 か 最 も 鏡 は す み つ ) お 花 の 系 脈 を ひ い て い る 。 つ い で に 記 す な ら ば 、 里 見 氏 じ ら れ た 」 と 筈 見 回 夫 は 『 映 画 五 十 年 史 』 で 述 べ て い 0 ゃ な か た も と 484

邪馬台国をとらえなおす


い 。 列 島 内 の 有 力 な 前 方 後 円 墳 や 前 方 後 方 墳 か ら 同 じ 鋳 型 で 作 ら れ た 鏡 が 出 て い る 。 こ の こ と が 、 小 林 行 雄 氏 の い う 分 与 に あ た る の か は 問 題 が あ る に し て も 、 鏡 が 移 動 し て い る こ と は 考 古 学 的 事 実 で あ る 。 に い ろ い ず み し か も 、 ペ ー ジ に 示 し た 新 納 泉 氏 の 「 同 型 三 角 縁 神 獣 鏡 の 分 布 関 係 」 図 を 見 れ ば 、 椿 井 の 大 塚 山 古 墳 や 奈 良 県 天 理 市 の 黒 塚 古 墳 が 同 笵 鏡 を 集 中 的 に た く さ ん も っ て い る こ と が わ か る 。 黒 塚 古 墳 は 配 布 セ ン タ ー 的 な 性 格 を も っ て い た 場 所 な の か も し れ な い 、 と い う こ と に な る 。 鏡 の 状 態 か ら い く と 、 北 九 州 だ け で な く て 、 瀬 戸 内 も 近 畿 も 東 海 も 関 東 も 、 鏡 の 配 布 の 分 布 圏 に 入 っ て く る 。 し か も 一 〇 〇 メ ー ト ル ク ラ ス の 纒 向 古 墳 Ⅱ 墳 丘 墓 か ら 全 長 二 八 〇 メ 1 ト ル の 箸 墓 古 墳 が 築 造 さ れ る た め に 費 や さ れ た 人 的 、 経 済 的 な 力 は 想 像 以 上 の も の が あ っ た と 思 わ れ る 。 三 角 縁 神 獣 鏡 が 舶 載 で あ れ 彷 製 で あ れ 、 こ の 時 期 に は き わ め て 大 き な 変 革 が あ っ た と 思 わ れ る の で あ る 。 特 に 平 原 の 方 形 周 溝 墓 が 畿 内 型 墓 制 の 採 用 だ と す る と 、 鏡 四 十 面 、 と く に 直 径 四 六 ・ 五 セ ン チ メ ー ト ル の 内 行 花 文 鏡 が 出 土 し て い る こ と を 考 え る と 、 国 産 の 最 大 級 の 鏡 は 弥 生 時 代 後 期 に 製 作 す る の は 無 理 で 、 古 墳 時 代 と 考 え ざ る を え な い の で は な い か 。 そ れ に 、 列 島 内 の 方 形 周 溝 墓 で 、 平 原 の よ う に 鏡 を 四 十 面 も 壊 し て 埋 納 し て い る な ど と び ら ば る 2 ろ 0

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


と 「 葛 飾 砂 子 」 を 映 画 化 す る 件 で 会 し た 。 芥 川 龍 之 介 と 知 っ た の も 十 一 一 月 、 「 番 町 夜 講 」 ( 「 眉 か く し の 霊 」 「 夫 人 利 生 記 」 等 を 含 む ) を 改 造 社 よ り 刊 行 。 こ の 頃 で あ る 。 五 十 一 一 歳 大 正 十 四 年 ( 一 九 一 一 五 ) 大 正 十 年 ( 一 九 二 一 ) 四 十 八 歳 一 月 、 「 定 九 郎 」 を 「 人 間 」 に 発 表 。 一 一 月 、 「 蜻 蛉 集 」 ( 「 妖 剣 紀 聞 」 七 月 、 春 陽 よ り 「 鏡 花 全 集 」 十 五 巻 の 刊 行 は じ ま る 。 九 月 、 「 泉 鏡 「 紅 葛 , 「 売 色 鴨 南 蛮 」 等 を 収 む ) を 国 文 堂 書 店 よ り 上 梓 。 四 月 、 「 雪 花 集 」 ( 現 代 小 説 全 集 第 一 一 巻 ) を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 五 十 三 歳 霊 記 事 , を 「 小 説 倶 楽 部 」 に 、 「 雪 霊 続 記 」 を 「 新 小 説 ー に 発 表 。 八 大 正 十 五 年 ・ 昭 和 元 年 ( 一 九 一 一 六 ) 一 月 、 戯 曲 「 戦 国 新 茶 漬 」 を 「 女 性 」 に 、 「 絵 本 の 春 ー を 「 文 藝 春 秋 」 月 、 の 櫛 笥 集 」 を 春 陽 堂 よ り 出 版 。 に 発 表 。 七 月 、 「 歌 行 燈 」 明 治 座 初 演 。 十 月 、 「 半 島 一 奇 抄 」 を 「 文 大 正 十 一 年 ( 一 九 一 一 一 l) 四 十 九 歳 一 月 、 「 妖 魔 の 辻 占 ー を 「 新 小 説 」 に 発 表 。 同 月 、 「 新 柳 集 」 ( 「 唄 立 藝 春 秋 , に 発 表 。 十 一 月 、 郷 里 金 沢 へ 赴 き 、 目 細 家 に て 妹 や ヘ と 一 一 山 心 中 一 曲 」 「 定 九 郎 」 「 幻 の 絵 馬 」 等 を 収 む ) を 春 陽 堂 よ り 上 梓 。 十 五 年 ぶ り に 対 面 し た 。 五 十 四 歳 昭 和 ニ 年 ( 一 九 一 一 七 ) 一 月 よ り 六 月 に か け 、 「 黒 髪 」 ( の ち の 「 り ん ど う と な で し こ 」 の 一 ら ん と う う ぐ い す 部 ) を 「 良 婦 之 友 」 に 、 同 月 よ り 三 月 ま で 「 身 延 の 鶯 」 を 「 東 京 日 三 月 、 「 多 神 教 ー を 「 文 藝 春 秋 」 に 、 四 月 、 「 卵 塔 場 の 天 女 」 を 「 改 ・ ) が い 日 新 聞 」 に 連 載 。 八 月 、 「 み な わ 集 の 事 な ど 」 を 「 新 小 説 ・ 外 森 林 造 。 に 発 表 。 六 月 、 「 金 色 夜 叉 小 解 」 を 春 陽 堂 の 「 明 治 大 正 文 学 全 集 」 よ う 、 ゆ う 太 郎 号 」 に 発 表 。 同 月 、 「 竜 胆 と 撫 子 」 ( の ち の 「 り ん ど う と な で し 第 五 巻 ・ 尾 崎 紅 葉 篇 に 寄 す 。 九 月 よ り 翌 三 年 一 一 月 に か け 「 揚 弓 」 ( の こ 」 ) を 「 女 性 」 に 連 載 。 ( 十 一 一 年 一 月 号 で い っ た ん 完 結 。 続 篇 は 十 ち 「 。 ヒ ス ト ル の 使 い 方 」 ) を 「 文 芸 倶 楽 部 」 に 発 表 。 五 十 五 歳 昭 和 三 年 ( 一 九 二 八 ) 二 年 一 一 月 か ら 九 月 ま で 同 誌 に 連 載 ) 。 八 月 、 「 飛 剣 幻 な り 」 を 「 改 造 」 に 発 表 。 同 月 、 「 日 本 戯 曲 全 集 」 第 大 正 十 ニ 年 ( 一 九 一 一 三 ) 五 十 歳 三 月 、 「 市 蜂 集 」 ( 「 彩 色 人 情 本 」 「 妖 魔 の 辻 占 」 「 身 延 の 鶯 」 等 を 収 む ) 四 十 一 一 巻 と し て 「 泉 鏡 花 篇 」 を 、 九 月 、 現 代 日 本 文 学 全 集 「 泉 鏡 花 集 」 を 春 陽 堂 よ り 上 梓 。 五 月 か ら 七 月 に か け て 「 朝 湯 」 を 「 大 阪 朝 日 新 を 改 造 社 よ り 、 明 治 大 正 文 学 全 集 「 泉 鏡 花 篇 」 を 春 陽 堂 よ り 刊 行 。 五 十 六 歳 聞 」 に 連 載 。 九 月 、 関 東 大 震 災 の 火 を 避 け 露 宿 一 一 昼 夜 。 十 月 、 震 災 昭 和 四 年 ( 一 九 一 一 九 ) の 体 験 に 基 づ く 小 品 「 露 宿 」 を 「 女 性 , に 、 「 十 六 夜 」 を 「 東 京 日 日 一 一 月 、 「 泉 鏡 花 集 」 豪 華 版 を 春 陽 堂 よ り 、 四 月 、 大 正 十 五 年 以 後 発 表 の 小 説 、 戯 曲 、 随 筆 を 集 め た 「 昭 和 新 集 」 を 改 造 社 よ り 刊 行 。 五 月 、 譜 新 聞 」 に 発 表 。 大 正 十 三 年 ( 一 九 一 一 四 ) 五 十 一 歳 能 登 和 倉 温 泉 和 歌 崎 館 及 び 金 沢 市 上 柿 木 畠 藤 尾 に 遊 び 、 初 恋 の 人 湯 年 三 月 、 小 品 集 「 七 宝 の 柱 」 ( 感 想 小 品 叢 書 四 ) を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 五 浅 し け と 対 面 。 「 山 海 評 判 記 」 ( 七 ~ 十 一 月 ) を 「 時 事 新 報 」 に 連 載 。 五 十 七 歳 昭 和 五 年 ( 一 九 三 〇 ) 月 、 「 眉 か く し の 霊 」 を 「 苦 楽 」 に 発 表 。 七 月 、 「 り ん ど う と な で し こ 」 ぶ に ん を プ ラ ト ン 社 よ り 刊 行 。 同 月 、 「 夫 人 利 生 記 」 を 「 女 性 」 に 発 表 。 十 一 月 、 現 代 長 篇 小 説 全 集 「 泉 鏡 花 篇 」 を 新 潮 社 よ り 上 梓 。 同 月 、 熱 ば ん が り か え で ば と 海 市 紅 葉 祭 に 出 席 。 九 月 、 「 木 の 子 説 法 」 を 「 文 藝 春 秋 , に 発 表 。 一 月 、 「 愛 府 」 ( 「 鷭 狩 , 「 楓 と 白 鳩 」 等 小 品 を 収 む ) を 新 潮 社 よ り 、 こ ろ や し ゃ

完訳 日本の古典 第二十四巻 和泉式部日記 紫式部日記 更級日記


参 考 文 献 潮 社 主 要 注 釈 書 日 」 主 要 研 究 書 部 和 泉 式 部 日 記 ( 岩 波 文 庫 ) 清 水 文 雄 昭 ( 昭 改 版 ) 和 泉 式 部 全 集 本 文 篇 ・ 資 料 篇 吉 田 幸 一 昭 ・ れ 泉 岩 波 書 店 和 文 庫 和 泉 式 部 日 記 新 註 玉 井 幸 助 昭 幻 世 界 社 和 泉 式 部 日 記 の 研 究 大 橋 清 秀 昭 初 音 書 房 和 泉 式 部 日 記 考 注 尾 崎 知 光 昭 四 文 京 書 院 和 泉 式 部 日 記 ( 日 本 古 典 文 学 大 系 ) 遠 藤 嘉 基 昭 岩 新 講 和 泉 式 部 物 語 遠 藤 嘉 基 昭 塙 書 房 和 泉 式 部 研 究 一 ー 和 泉 式 部 日 記 の 基 礎 的 研 究 ー 、 一 一 ー 書 写 と 伝 波 書 店 承 に よ る 和 泉 式 部 歌 考 ー 吉 田 幸 一 昭 ・ 肥 古 典 文 庫 和 泉 式 部 日 記 ( 日 本 古 典 全 書 ) 山 岸 徳 平 昭 朝 日 新 平 安 朝 日 記 Ⅱ ( 日 本 文 学 研 究 資 料 叢 書 ) 昭 有 精 堂 聞 社 和 泉 式 部 日 記 論 攷 森 田 兼 吉 昭 笠 間 書 院 全 講 和 泉 式 部 日 記 円 地 文 子 ・ 鈴 木 一 雄 昭 至 文 堂 和 泉 式 部 日 記 伝 本 攷 伊 藤 博 昭 桜 楓 社 和 泉 式 部 日 記 ( 日 本 古 典 文 学 全 集 ) 藤 岡 忠 美 昭 、 和 泉 式 部 主 要 書 学 館 和 泉 式 部 日 記 ( 鑑 賞 日 本 古 典 文 学 ) 清 水 文 雄 昭 角 和 泉 式 部 集 ・ 和 泉 式 部 続 集 ( 岩 波 文 庫 ) 清 水 文 雄 昭 引 ( 昭 新 版 ) 岩 波 書 店 川 書 店 和 泉 式 部 、 ( 日 本 詩 人 選 ) 寺 田 透 昭 恥 筑 摩 書 房 和 泉 式 部 日 記 ( 日 本 古 典 新 書 ) 鈴 木 一 雄 昭 引 創 英 社 和 泉 式 部 い の ち の 歌 篠 塚 純 子 昭 引 至 文 堂 和 泉 式 部 日 記 ( 講 談 社 文 庫 ) 川 瀬 一 馬 昭 講 談 社 和 泉 式 部 日 記 ( 講 談 社 学 術 文 庫 ) 小 松 登 美 昭 講 談 社 和 泉 式 部 馬 場 あ き 子 昭 美 術 公 論 社 和 泉 式 部 日 記 ( 鑑 賞 日 本 の 古 典 ) 阿 部 俊 子 昭 尚 学 女 性 と 民 間 伝 承 柳 田 国 男 昭 7 岡 書 院 ( 『 柳 田 国 男 先 生 著 作 集 』 第 七 冊 と し て 昭 和 年 に 実 業 之 日 本 社 か ら 再 図 書 刊 。 ま た 『 定 本 柳 田 国 男 集 』 第 八 巻 に も 所 収 ) 和 泉 式 部 日 記 ( 新 潮 日 本 古 典 集 成 ) 野 村 精 一 昭 新 古 典

群像 2017年 1月号


へ ス ト & ロ ン ク セ ラ ー 第 懸 回 泉 鏡 花 賞 受 賞 ! 人 類 の 未 来 を 静 か に 見 通 す 新 し い 神 話 大 き な 鳥 に さ ら わ れ な い よ う 遙 か 遠 い 未 来 、 人 々 は 小 さ な 集 団 に 分 か れ 、 密 や か に 暮 ら し て い た 。 生 き な が ら え る た め に 、 川 上 弘 美 あ る 祈 り を 胸 に 秘 め ー 。 傑 作 長 篇 小 説 ! 第 回 毎 日 出 版 文 化 賞 受 賞 ! 戦 後 間 年 に 放 っ 野 心 作 虚 人 の 星 7 つ の 人 格 を も つ 一 一 重 ス パ イ と 、 血 筋 だ け が 取 り 柄 の 三 代 目 首 相 。 交 互 に 明 か さ れ る 諜 報 と 政 権 の 秘 密 。 島 田 雅 彦 一 一 人 が 交 差 す る 時 、 日 本 の 命 運 が 決 ま る 。 ひ ん し ゆ く 第 回 川 端 賞 受 賞 ! 最 高 の 顰 蹙 を あ な た に 珠 玉 の 短 編 ク 珠 玉 に 取 り 憑 か れ た 作 家 の 苦 悩 を 描 く 「 珠 玉 の 短 編 」 、 川 端 康 成 文 学 賞 受 賞 作 「 生 鮮 て る て る 坊 主 」 な ど 山 田 詠 美 Ⅱ 編 の ク 絶 品 ク を ご 堪 能 あ れ 。 川 上 弘 美 大 き な 鳥 に さ ら わ れ 川 宀 ・ 弘 基 天 山 田 詠 美 ・ 1 , 500 円 978-4-06-220124-7 ・ 1 , 500 円 978-4-06-219965-0 ・ 1 , 600 円 978-4-06-219743-4 336

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


泉 鏡 花 文 学 ア ル バ ム 泉 鏡 花 は 明 治 六 年 十 一 月 四 日 、 北 陸 金 沢 下 新 町 に う ま れ 、 昭 和 十 四 年 九 月 七 日 、 東 京 麹 下 六 番 町 で 、 な く な っ た 金 沢 は 北 陸 の 京 都 と も 称 さ れ 、 美 的 伝 統 に 薫 染 さ れ た 城 下 町 で あ る 。 こ こ に 、 名 人 肌 の 彫 工 泉 清 次 ( 工 名 政 光 ) を 父 と し 、 尠 野 流 の た 支 の 家 ・ 中 田 氏 の 娘 鈴 を 母 と し て 、 鏡 花 は 生 を う け た 。 本 名 ・ 鏡 太 郎 。 鏡 花 の 筆 名 は 、 後 年 に 師 の 尾 崎 紅 葉 が 本 名 に ち な ん で つ け て く れ た も の で あ る ち な み に 、 鈴 の 祖 父 中 田 万 三 郎 は 金 沢 主 前 田 侯 の お 抱 え 能 楽 師 で 、 兄 の 金 太 郎 は 宝 生 九 郎 の 養 子 と な り 能 楽 の 名 人 の き こ え 高 か っ た 人 で あ る 金 太 郎 の 子 の 長 も 能 の 名 人 だ し 、 そ の 長 男 の た か し は ホ ト ト ギ ス 派 の 俳 人 で あ る 。 鏡 花 が 文 章 の 天 才 な ら 、 そ の 同 族 に も 療 泉 鏡 花 大 正 十 四 年 頃 芸 術 の 人 が 少 な く な い 。 鏡 花 の 弟 の 豊 春 も 、 兄 ほ ど で 評 伝 的 解 説 よ だ 村 松 定 孝