検索 - みる会図書館

検索対象: 現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集から 479件ヒットしました。

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


泉 鏡 花 集

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


現 代 日 本 の 文 学 泉 鏡 花 集 学 習 研 究 社 夫 成 靖 整 当 夫 樹 男 + 杜 秀 健 巻 委 紀 康 五 崎 野 立 集 端 上 藤 修 北 尾 奥 足 一 川 井 伊

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


現 代 日 本 の 文 学 全 10 巻 泉 鏡 花 集 昭 和 51 年 1 月 1 日 昭 和 57 年 3 月 10 日 初 版 発 行 6 版 発 行 鏡 花 著 者 発 行 者 発 行 所 泉 古 岡 滉 鑾 学 習 研 究 社 東 京 都 大 田 区 上 台 4 ー 40 ー 5 郵 便 番 号 145 振 替 東 京 8 ー 142930 電 話 東 京 ( 720 ) 1111 ( 大 代 表 ) 印 刷 株 式 会 社 恒 陽 社 印 刷 所 株 式 会 社 美 術 版 画 社 中 央 精 版 印 刷 株 式 会 社 製 本 中 央 精 版 印 刷 株 式 会 社 本 文 用 紙 三 菱 製 紙 株 式 会 社 表 紙 ク ロ ス 東 洋 ク ロ ス 株 式 会 社 製 函 永 井 紙 器 印 刷 株 式 会 社 * こ の 本 に 関 す る お 問 合 せ や ミ ス な ど が あ り ま し た ら , 文 書 は , 東 京 都 大 田 区 上 池 台 4 丁 目 40 番 5 号 ( 〒 145 ) 学 研 お 客 さ ま 相 談 セ ン タ ー 現 代 日 本 の 文 学 係 へ , 電 話 は , 東 京 ( 03 ) 720 ー 1111 へ お 願 い し ま す 。 ◎ 1976 Natsuki lzumi 本 書 内 容 の 無 Printed in Japan 断 複 写 を 禁 ず 164 671 ー 1002 ISBN4 ー 05 ー 050625 ー 4

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


大 正 三 年 、 鏡 花 の 大 フ ァ ン の 法 律 家 ・ 堀 尾 成 章 が 道 る 。 あ く た が わ リ ゅ う の す け 芥 川 龍 之 介 が 鏡 花 を 知 っ た の も 、 そ の 頃 で あ っ た 。 楽 で は じ め た 千 章 館 か ら 『 日 本 橋 』 が 美 し い 装 幀 で 出 あ や 芥 川 は 幼 年 時 代 か ら 鏡 花 の 小 説 に 親 し み 、 そ の 妖 し い 版 さ れ た 。 こ の と き 小 村 雪 岱 が 、 は じ め て 絵 筆 を と り 、 し ゅ う ち ん そ れ 以 後 、 鏡 花 の 袖 珍 本 は 、 は と ん ど 雪 岱 が 手 が け て 、 魅 力 を 愛 し た と い う 。 鏡 花 の は う で も 芥 川 の オ 能 を 買 こ ま 一 種 の 美 術 品 の お も む き を 呈 し 、 鏡 花 の 読 者 を よ ろ こ っ て い て 、 往 来 が 濃 や か で あ っ た 。 昭 和 一 年 七 月 、 突 え ん か ば せ た 。 、 芥 川 は 田 端 の 自 邸 で べ ロ ナ ー ル 嚥 下 自 殺 し 、 葬 儀 現 在 で も 、 こ う し た 初 版 本 で な け れ ば 鏡 花 を 読 む 気 は 同 月 二 十 七 日 、 谷 中 斎 場 で 執 行 さ れ た が 、 先 輩 総 代 そ う め い か し な い と い う 熱 烈 な 鏡 花 党 が 古 老 の な か に は 、 と き と し て 鏡 花 が 弔 文 を 読 ん だ 。 聡 明 な る 後 進 の 死 を 哀 悼 お り 見 う け ら れ る す る の 情 切 々 た る も の が あ っ た 。 な お 、 死 の 前 夜 、 芥 川 の 机 上 に は 春 陽 堂 版 の 鏡 花 全 集 が 読 み か け の ま ま で 大 正 五 年 、 鏡 花 の 伝 記 を 語 る 上 に 、 せ ひ と も 忘 れ て 開 か れ て 置 い て あ っ た と い う か ら 、 お そ ら く 彼 は 自 殺 い 作 家 で あ り 実 業 家 の お 太 郎 が 英 国 よ り 帰 朝 、 同 年 十 一 月 、 久 保 田 万 太 郎 が 水 上 を 同 伴 、 番 町 を 決 行 す る 直 前 ま で 鏡 花 の 文 学 と 袂 を わ か ち が た き も の が あ っ た も の と 想 像 さ れ る を 訪 う て い る 。 両 人 と も 荷 風 門 下 の 三 田 系 の 作 家 で あ と ん さ ん び し ゃ る が 、 以 来 、 二 人 は 鏡 花 の 讃 美 者 と し て 晩 年 ま で 親 交 現 在 の 作 家 で は 、 里 見 弴 氏 の 文 学 に も 鏡 花 か ら 受 け た 影 響 い ち じ る し い も の か あ る 厚 か っ た 。 水 上 は 生 計 上 の こ と で 泉 家 に 尽 力 す る と こ ろ 大 き く 、 久 保 田 は 、 鏡 花 物 の 脚 色 上 演 に 骨 折 っ た 。 里 見 氏 は 明 治 四 十 四 年 、 有 島 家 に 在 っ て 、 鏡 花 の 家 た こ ざ き し ゅ ん い ち ろ う か っ し か す な と は 向 い 合 わ せ な の で 、 次 第 に 近 づ く 機 会 を え て 、 親 九 年 六 月 、 鏡 花 は 往 崎 潤 郎 と 会 し て い る 。 『 葛 飾 砂 子 』 ( 明 治 三 三 ) を 映 画 化 す る 企 て が 映 画 芸 術 協 会 に よ 交 を む す ん だ 。 鏡 花 は 里 見 氏 が 明 治 四 十 四 年 五 月 「 物 れ ー 」 っ て 行 な わ れ 、 谷 崎 が そ の 監 督 の 任 に 当 っ た た め で あ 樺 」 に 『 河 岸 の か え り 』 を 発 表 し た 頃 か ら 、 彼 の オ 筆 る 。 わ す か 全 三 巻 の 尺 数 で は 、 心 理 の 世 界 も 幽 玄 の 境 を 認 め て お り 、 と き お り 修 辞 上 の 適 切 な 批 評 を こ こ ろ 地 も 具 象 さ れ る に 困 難 で あ っ た ろ う 。 し か し 、 「 従 来 の み た 。 里 見 氏 の 巧 み な 話 術 形 式 の 文 体 は 、 鏡 花 の 体 質 天 然 色 活 動 写 真 会 社 の 製 作 を 打 破 し た 清 新 な も の が 感 に 似 か よ っ て お り 、 白 樺 派 の な か で は 里 見 氏 か 最 も 鏡 は す み つ ) お 花 の 系 脈 を ひ い て い る 。 つ い で に 記 す な ら ば 、 里 見 氏 じ ら れ た 」 と 筈 見 回 夫 は 『 映 画 五 十 年 史 』 で 述 べ て い 0 ゃ な か た も と 484

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


と 「 葛 飾 砂 子 」 を 映 画 化 す る 件 で 会 し た 。 芥 川 龍 之 介 と 知 っ た の も 十 一 一 月 、 「 番 町 夜 講 」 ( 「 眉 か く し の 霊 」 「 夫 人 利 生 記 」 等 を 含 む ) を 改 造 社 よ り 刊 行 。 こ の 頃 で あ る 。 五 十 一 一 歳 大 正 十 四 年 ( 一 九 一 一 五 ) 大 正 十 年 ( 一 九 二 一 ) 四 十 八 歳 一 月 、 「 定 九 郎 」 を 「 人 間 」 に 発 表 。 一 一 月 、 「 蜻 蛉 集 」 ( 「 妖 剣 紀 聞 」 七 月 、 春 陽 よ り 「 鏡 花 全 集 」 十 五 巻 の 刊 行 は じ ま る 。 九 月 、 「 泉 鏡 「 紅 葛 , 「 売 色 鴨 南 蛮 」 等 を 収 む ) を 国 文 堂 書 店 よ り 上 梓 。 四 月 、 「 雪 花 集 」 ( 現 代 小 説 全 集 第 一 一 巻 ) を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 五 十 三 歳 霊 記 事 , を 「 小 説 倶 楽 部 」 に 、 「 雪 霊 続 記 」 を 「 新 小 説 ー に 発 表 。 八 大 正 十 五 年 ・ 昭 和 元 年 ( 一 九 一 一 六 ) 一 月 、 戯 曲 「 戦 国 新 茶 漬 」 を 「 女 性 」 に 、 「 絵 本 の 春 ー を 「 文 藝 春 秋 」 月 、 の 櫛 笥 集 」 を 春 陽 堂 よ り 出 版 。 に 発 表 。 七 月 、 「 歌 行 燈 」 明 治 座 初 演 。 十 月 、 「 半 島 一 奇 抄 」 を 「 文 大 正 十 一 年 ( 一 九 一 一 一 l) 四 十 九 歳 一 月 、 「 妖 魔 の 辻 占 ー を 「 新 小 説 」 に 発 表 。 同 月 、 「 新 柳 集 」 ( 「 唄 立 藝 春 秋 , に 発 表 。 十 一 月 、 郷 里 金 沢 へ 赴 き 、 目 細 家 に て 妹 や ヘ と 一 一 山 心 中 一 曲 」 「 定 九 郎 」 「 幻 の 絵 馬 」 等 を 収 む ) を 春 陽 堂 よ り 上 梓 。 十 五 年 ぶ り に 対 面 し た 。 五 十 四 歳 昭 和 ニ 年 ( 一 九 一 一 七 ) 一 月 よ り 六 月 に か け 、 「 黒 髪 」 ( の ち の 「 り ん ど う と な で し こ 」 の 一 ら ん と う う ぐ い す 部 ) を 「 良 婦 之 友 」 に 、 同 月 よ り 三 月 ま で 「 身 延 の 鶯 」 を 「 東 京 日 三 月 、 「 多 神 教 ー を 「 文 藝 春 秋 」 に 、 四 月 、 「 卵 塔 場 の 天 女 」 を 「 改 ・ ) が い 日 新 聞 」 に 連 載 。 八 月 、 「 み な わ 集 の 事 な ど 」 を 「 新 小 説 ・ 外 森 林 造 。 に 発 表 。 六 月 、 「 金 色 夜 叉 小 解 」 を 春 陽 堂 の 「 明 治 大 正 文 学 全 集 」 よ う 、 ゆ う 太 郎 号 」 に 発 表 。 同 月 、 「 竜 胆 と 撫 子 」 ( の ち の 「 り ん ど う と な で し 第 五 巻 ・ 尾 崎 紅 葉 篇 に 寄 す 。 九 月 よ り 翌 三 年 一 一 月 に か け 「 揚 弓 」 ( の こ 」 ) を 「 女 性 」 に 連 載 。 ( 十 一 一 年 一 月 号 で い っ た ん 完 結 。 続 篇 は 十 ち 「 。 ヒ ス ト ル の 使 い 方 」 ) を 「 文 芸 倶 楽 部 」 に 発 表 。 五 十 五 歳 昭 和 三 年 ( 一 九 二 八 ) 二 年 一 一 月 か ら 九 月 ま で 同 誌 に 連 載 ) 。 八 月 、 「 飛 剣 幻 な り 」 を 「 改 造 」 に 発 表 。 同 月 、 「 日 本 戯 曲 全 集 」 第 大 正 十 ニ 年 ( 一 九 一 一 三 ) 五 十 歳 三 月 、 「 市 蜂 集 」 ( 「 彩 色 人 情 本 」 「 妖 魔 の 辻 占 」 「 身 延 の 鶯 」 等 を 収 む ) 四 十 一 一 巻 と し て 「 泉 鏡 花 篇 」 を 、 九 月 、 現 代 日 本 文 学 全 集 「 泉 鏡 花 集 」 を 春 陽 堂 よ り 上 梓 。 五 月 か ら 七 月 に か け て 「 朝 湯 」 を 「 大 阪 朝 日 新 を 改 造 社 よ り 、 明 治 大 正 文 学 全 集 「 泉 鏡 花 篇 」 を 春 陽 堂 よ り 刊 行 。 五 十 六 歳 聞 」 に 連 載 。 九 月 、 関 東 大 震 災 の 火 を 避 け 露 宿 一 一 昼 夜 。 十 月 、 震 災 昭 和 四 年 ( 一 九 一 一 九 ) の 体 験 に 基 づ く 小 品 「 露 宿 」 を 「 女 性 , に 、 「 十 六 夜 」 を 「 東 京 日 日 一 一 月 、 「 泉 鏡 花 集 」 豪 華 版 を 春 陽 堂 よ り 、 四 月 、 大 正 十 五 年 以 後 発 表 の 小 説 、 戯 曲 、 随 筆 を 集 め た 「 昭 和 新 集 」 を 改 造 社 よ り 刊 行 。 五 月 、 譜 新 聞 」 に 発 表 。 大 正 十 三 年 ( 一 九 一 一 四 ) 五 十 一 歳 能 登 和 倉 温 泉 和 歌 崎 館 及 び 金 沢 市 上 柿 木 畠 藤 尾 に 遊 び 、 初 恋 の 人 湯 年 三 月 、 小 品 集 「 七 宝 の 柱 」 ( 感 想 小 品 叢 書 四 ) を 新 潮 社 よ り 刊 行 。 五 浅 し け と 対 面 。 「 山 海 評 判 記 」 ( 七 ~ 十 一 月 ) を 「 時 事 新 報 」 に 連 載 。 五 十 七 歳 昭 和 五 年 ( 一 九 三 〇 ) 月 、 「 眉 か く し の 霊 」 を 「 苦 楽 」 に 発 表 。 七 月 、 「 り ん ど う と な で し こ 」 ぶ に ん を プ ラ ト ン 社 よ り 刊 行 。 同 月 、 「 夫 人 利 生 記 」 を 「 女 性 」 に 発 表 。 十 一 月 、 現 代 長 篇 小 説 全 集 「 泉 鏡 花 篇 」 を 新 潮 社 よ り 上 梓 。 同 月 、 熱 ば ん が り か え で ば と 海 市 紅 葉 祭 に 出 席 。 九 月 、 「 木 の 子 説 法 」 を 「 文 藝 春 秋 , に 発 表 。 一 月 、 「 愛 府 」 ( 「 鷭 狩 , 「 楓 と 白 鳩 」 等 小 品 を 収 む ) を 新 潮 社 よ り 、 こ ろ や し ゃ

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


泉 鏡 花 文 学 ア ル バ ム 泉 鏡 花 は 明 治 六 年 十 一 月 四 日 、 北 陸 金 沢 下 新 町 に う ま れ 、 昭 和 十 四 年 九 月 七 日 、 東 京 麹 下 六 番 町 で 、 な く な っ た 金 沢 は 北 陸 の 京 都 と も 称 さ れ 、 美 的 伝 統 に 薫 染 さ れ た 城 下 町 で あ る 。 こ こ に 、 名 人 肌 の 彫 工 泉 清 次 ( 工 名 政 光 ) を 父 と し 、 尠 野 流 の た 支 の 家 ・ 中 田 氏 の 娘 鈴 を 母 と し て 、 鏡 花 は 生 を う け た 。 本 名 ・ 鏡 太 郎 。 鏡 花 の 筆 名 は 、 後 年 に 師 の 尾 崎 紅 葉 が 本 名 に ち な ん で つ け て く れ た も の で あ る ち な み に 、 鈴 の 祖 父 中 田 万 三 郎 は 金 沢 主 前 田 侯 の お 抱 え 能 楽 師 で 、 兄 の 金 太 郎 は 宝 生 九 郎 の 養 子 と な り 能 楽 の 名 人 の き こ え 高 か っ た 人 で あ る 金 太 郎 の 子 の 長 も 能 の 名 人 だ し 、 そ の 長 男 の た か し は ホ ト ト ギ ス 派 の 俳 人 で あ る 。 鏡 花 が 文 章 の 天 才 な ら 、 そ の 同 族 に も 療 泉 鏡 花 大 正 十 四 年 頃 芸 術 の 人 が 少 な く な い 。 鏡 花 の 弟 の 豊 春 も 、 兄 ほ ど で 評 伝 的 解 説 よ だ 村 松 定 孝

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


目 次 泉 鏡 花 文 学 紀 行 鏡 花 幻 想 世 界 行 夜 行 巡 査 外 科 室 照 葉 狂 言 : ・ 高 野 聖 : ・ 婦 系 図 ( 前 篇 ) 婦 系 図 ( 後 篇 ) 歌 行 燈 : ・ 天 守 物 語 : 売 色 鴨 南 蛮 眉 か く し の 霊 1 = ロ 奥 野 健 男 一 セ ・ 三 四 三 四 0 一 一

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


目 次 泉 鏡 花 文 学 紀 行 鏡 花 幻 想 世 界 行 夜 行 巡 査 外 科 室 照 葉 狂 言 : ・ 高 野 聖 : ・ 婦 系 図 ( 前 篇 ) 婦 系 図 ( 後 篇 ) 歌 行 燈 : ・ 天 守 物 語 : 売 色 鴨 南 蛮 眉 か く し の 霊 1 = ロ 奥 野 健 男 一 セ ・ 三 四 三 四 0 一 一

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


注 解 泉 鏡 花 文 学 ア ル バ ム 評 伝 的 解 説 三 田 英 彬 四 四 一 一 村 松 定 孝 四 五 一 四 五 七 村 松 定 孝 四 五 セ 編 集 責 任 桜 田 満 製 作 担 当 宮 下 襄 校 正 責 任 須 山 康 邦 作 品 校 正 鈴 木 史 朗 装 幀 大 川 泰 央 レ イ ア ウ ト 写 真 撮 影 谷 津 富 夫

現代日本の文学 Ⅱ―1 泉 鏡花 集


て い た 感 じ で あ っ た と 、 名 古 屋 で 芸 者 を し て い た と い 少 年 の 頃 、 母 に ひ か れ る よ う に 鏡 花 の 文 学 世 界 に 何 う 年 寄 り の 仲 居 さ ん が 、 船 津 屋 、 桑 名 の 昔 を い ろ い ろ の 抵 抗 も な く 入 っ て 行 き 、 陶 酔 し た ば く が 、 途 中 、 古 と 話 し て く れ る 。 料 理 は 名 物 蛤 も あ っ て お い し い の だ 風 で 歪 ん だ 世 界 と い う 偏 見 を い つ の 間 に か 植 え つ け ら か い か に 取 材 と は 言 え こ ん な 立 派 な 旅 館 に た だ ひ と れ し ば ら く 遠 ざ か っ て い た の が 、 今 は 不 思 議 だ 。 鏡 花 わ び は 決 し て 古 く な い 。 竟 花 の 世 界 は 、 ち ょ っ と 文 章 に 我 り の 季 節 外 れ の 泊 り 客 と し て 飲 ん で い る と 佗 し く な る 慢 さ え す れ ば 、 今 の 若 い 読 者 も た ち ま ち 引 き こ ま れ る や は り 「 歌 行 燈 」 は に ぎ や か な 宴 会 の さ ざ め き 、 そ こ に 鼓 の 音 、 謡 い の 声 が 、 せ め て 三 味 線 ぐ ら い は 揖 斐 川 日 本 人 の 原 風 景 な の だ 。 お 化 や 幽 霊 が 信 じ ら れ た 頃 の に そ し て 伊 勢 湾 に 響 か ね ば : 日 本 人 の 心 象 と リ ア リ テ ィ は 、 今 日 も 深 層 意 識 に な ま 「 歌 行 燈 」 は 、 ば く の い ち ば ん 好 き な 作 品 で あ る 。 「 歌 な ま し く 生 き 、 た ち ま ち 共 感 し 、 新 ら し い 幻 想 世 界 、 , 燈 」 に よ っ て 、 芸 術 が す べ て に 勝 っ す ば ら し さ と よ 美 的 世 界 に 通 し る 。 「 夜 行 巡 査 」 「 外 科 室 」 に あ る 官 憲 へ ろ こ び を は し め て 知 っ た と 言 っ て よ い 。 そ れ は ば く の の 反 逆 精 神 、 死 を 賭 し た 恋 愛 至 上 主 義 は 、 そ の ま ま 今 だ な 小 学 校 五 年 生 、 十 歳 の 時 だ っ た 。 祖 父 の 本 棚 に な ら ぶ 鏡 の 若 者 た ち の 隠 さ れ た モ ラ ル で あ り 生 き 甲 斐 な の だ 。 こ っ と う 泉 鏡 花 は 決 し て 珍 奇 な 骨 董 品 的 文 学 で は な い 。 日 本 花 全 集 を 秘 か に む さ ば り 読 ん で い た ば く は 、 「 歌 行 燈 」 の 名 人 の 鼓 と 謡 い 、 美 女 の 舞 い 、 外 で 聞 き 相 和 す る 芸 の 文 芸 の 伝 統 で あ る 、 怪 奇 幻 想 を ひ と り リ ア リ テ ィ を 術 だ け に 許 さ れ た 夢 幻 の 陶 酔 境 に 夢 中 に な り 、 何 度 繰 も っ て 受 け 継 い で 今 日 に も た ら し た 、 孤 独 な し か し た 返 し 読 ん だ こ と か 。 小 学 生 の 当 時 の 方 が 、 ふ り か な 付 だ ひ と り の 正 統 的 な 文 学 者 で あ っ た と 一 一 一 口 、 つ こ と が で き き で 、 今 日 よ り 、 鏡 花 の 文 体 に 抵 抗 を 感 ぜ す 、 達 意 し 、 る 。 鏡 花 の 世 界 は は ん の と ば ロ だ け の ば く に も 、 夢 の な じ み 、 感 銘 し た よ う で あ る 。 昭 和 十 二 年 は ま だ ま だ 中 に ま で 出 て く る 強 さ と 鮮 か さ と リ ア リ テ ィ を 持 っ て 鏡 花 の 世 界 が 、 子 供 の 中 に も 生 き て い た 時 代 だ っ た の い る の だ 。 泉 鏡 花 が 若 者 の 間 に 復 活 す る の は 当 然 と 言 、 疋 よ 、 つ そ れ に し ろ 桑 々 と い 、 フ 、 こ ん な ひ ろ び ろ と し た の び や か な 世 界 に 、 息 づ ま る 芸 と 義 理 の 世 界 を 展 開 さ せ た 鏡 花 文 学 は 、 今 日 考 え る よ り 意 外 に 大 き く 、 ひ ろ や か だ っ た の だ 。 つ づ み ひ そ こ ろ