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検索対象: 完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥

完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥から 429件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥


方 丈 記 神 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 「 無 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) 徒 然 草 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) ① 古 事 記 曰 い 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 囮 3 と は す が た り 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 成 城 大 学 ) ロ ロ 萬 葉 集 小 林 智 昭 ( 専 修 大 学 ) 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) ⑩ 囿 宇 治 抬 遺 物 語 小 林 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 日 本 霊 異 記 市 古 貞 次 ( 東 京 大 学 ) ー 囮 平 家 物 語 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 回 古 今 和 歌 集 囮 謡 曲 集 曰 三 道 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 館 ) 佐 藤 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 竹 取 物 語 囮 謡 曲 集 凵 風 姿 花 伝 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 習 院 大 学 ) 片 桐 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 貞 助 ( 静 岡 大 学 ) ⑩ 伊 勢 物 語 松 村 誠 一 ( 成 蹊 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 都 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 囮 狂 言 集 土 佐 日 記 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 御 伽 草 子 集 木 村 正 中 ( 学 習 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 回 蜻 蛉 日 記 暉 埈 康 降 ( 早 稲 田 大 学 ) ⑩ 好 色 一 代 男 松 尾 聰 ( 学 習 院 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 囮 枕 草 子 好 色 五 人 女 阿 部 秋 生 ( 東 京 大 学 ) 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 梅 光 女 学 院 大 学 ) 〔 阯 一 囮 ー 源 氏 物 語 曰 鈴 木 日 出 男 ( 東 京 大 学 ) 秋 山 虔 ( 東 京 女 子 大 学 ) 好 色 一 代 女 和 泉 式 部 日 記 谷 脇 理 史 ( 筑 波 大 学 ) 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 國 日 本 永 代 蔵 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 廉 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 万 の 文 反 古 更 級 日 記 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 世 間 胸 算 用 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 3 夜 の 寝 覚 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 図 芭 蕉 句 集 堀 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 堤 中 納 言 物 語 稲 賀 敬 二 ( 広 島 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 芭 蕉 文 集 ・ 去 来 抄 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 無 名 草 子 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 近 松 門 左 衛 門 集 橘 健 二 ( 岐 阜 女 子 大 学 ) 四 大 鏡 曰 ー 四 馬 淵 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 雨 月 物 語 高 田 衛 ( 都 立 大 学 ) 今 昔 物 語 集 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 春 雨 物 語 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 外 村 南 都 子 ( 白 百 合 女 子 大 学 ) 冊 一 梁 廛 秘 抄 蕪 村 集 ・ 一 茶 集 暉 畯 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 曰 ロ 山 本 健 吉 ( 文 芸 評 論 家 ) 3 新 古 今 和 歌 集 「 凵 冂 古 典 詞 華 集 曰 凵 曰 ー 因 曰 ロ 松 田 成 穗 ( 金 城 学 院 大 学 ) 石 埜 敬 子 ( 跡 見 学 園 短 期 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 宇 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 ) 中 村 俊 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 堀 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 鳥 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 )

完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥


右 の 一 一 首 は 、 。 尾 飛 う だ 原 人 今 城 ち の の お お き み な ま と か た の お お き み い た 智 努 女 王 が 亡 く な っ た 後 、 円 方 女 王 が 傷 み 悲 し ん で 作 っ た 歌 一 首 一 系 統 末 詳 。 養 老 七 年 ( 七 一 一 三 ) 従 四 位 下 、 集 タ 霧 の 中 で 千 鳥 が 鳴 い て い た 佐 保 道 は 荒 れ て ゆ く こ と だ ろ う か 通 う き っ 神 亀 元 年 ( 七 一 一 巴 従 三 位 。 た だ し 、 三 位 以 上 に は 「 薨 」 、 四 ・ 五 位 に 「 卒 」 の 字 を 用 い 葉 か け も な い の で る 例 で あ る た め 、 同 名 の 別 人 が 居 た か と お お は ら の さ く ら い ま ひ と さ が わ 萬 す る 説 も あ る 。 大 原 桜 井 真 人 が 佐 保 川 べ り を 行 っ た 時 に 作 っ た 歌 一 首 ニ 長 屋 王 の 娘 。 母 は 末 詳 。 天 平 九 年 宅 佐 保 川 に 凍 り 渡 っ た 薄 氷 の よ う に 薄 い 気 持 で わ た し は 思 っ て い な い 三 七 ) 従 五 位 下 か ら 従 四 位 下 に 進 み 、 宝 字 七 年 正 四 位 上 、 同 八 年 従 三 位 、 神 護 景 雲 藤 原 夫 人 の 歌 一 首 天 武 天 皇 の だ で あ る 。 通 称 を 氷 上 大 刀 自 と い う 二 年 正 三 位 。 宝 亀 五 年 ( 七 七 四 ) に 薨 じ た 。 朝 夕 に 声 を 放 っ て 泣 い て い る と ( 焼 き 大 刀 の ) し つ か り し た 心 も な く な 0 7 千 鳥 の 鳴 き し ー 「 千 鳥 鳴 く 佐 保 の 川 瀬 」 ( 吾 六 ) 、 「 佐 保 川 の 清 き 川 原 に 鳴 て し ま っ た く 千 鳥 」 ( 二 一 三 ) な ど 、 佐 保 川 の 千 鳥 を 詠 ん だ 歌 は 多 い 。 〇 佐 保 道 ー 佐 保 川 べ り の 道 。 作 者 円 方 女 王 が 智 努 女 王 の 許 を 訪 れ る 時 に 通 っ た 道 で あ ろ う 。 0 荒 し や し て む ー こ の 荒 ス は 、 智 努 女 王 の 生 前 作 者 が た び た び 往 来 し た 道 が 荒 れ て ゆ く こ と を 自 分 を 主 格 に し て 表 し た も の 。 三 長 皇 子 の 孫 。 高 安 王 の 弟 。 も と 桜 井 王 と 称 し た 。 和 銅 七 年 ( 七 一 四 ) 従 五 位 下 。 天 平 十 一 年 に 高 安 王 と 共 に 臣 籍 に 下 り 、 大 原 真 人 桜 井 と 名 乗 っ た 。 遠 江 守 で あ っ た 時 、 聖 武 天 皇 と 歌 を 唱 和 し た こ と が あ る ( 一 六 一 四 ・ 一 六 三 ) 。 風 流 侍 従 の 一 人 に 数 え ら れ て い た 。

完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥


3 凡 例 凡 例 一 、 本 書 は 、 現 代 の 多 く の 読 者 に 『 万 葉 集 』 に 親 し ん で も ら え る よ う に 配 慮 し て 、 読 み 下 し 本 文 を 左 ペ ー ジ に 、 現 代 語 訳 を 右 ペ ー ジ に 示 し て 対 照 し や す く し 、 下 段 に 簡 潔 な 注 解 を ほ ど こ し た も の で あ る 。 一 、 本 文 左 。 ヘ ー ジ の 本 文 は 、 西 本 願 寺 本 万 葉 集 を 底 本 と し て あ ら た に 校 訂 を 加 え た も の を 、 漢 字 仮 名 混 じ り 文 に 読 み 下 し た も の で あ る 。 な お 、 原 文 は す べ て 漢 字 に よ っ て 書 か れ て い る が 、 本 書 に お い て は 割 愛 し た 。 2 用 字 に つ い て は 、 常 用 漢 字 表 に あ る 漢 字 は 、 原 則 と し て そ れ を 用 い た 。 き よ う ご う 3 読 み 下 し 本 文 を 作 る に あ た り 、 古 写 本 の 校 合 は 、 校 本 万 葉 集 に よ る と 共 に 、 実 見 す る こ と を 得 た 本 ( 元 暦 校 本 ・ 藍 紙 本 ・ 紀 州 本 ・ 神 宮 文 庫 本 ・ 西 本 願 寺 本 ・ 陽 明 本 ・ 大 矢 本 ・ 京 都 大 学 本 な ど ) に つ い て る い じ ゅ う こ し ゅ う こ よ う り や く る い じ ゅ う し よ う は 実 物 に よ っ て 再 検 証 し 、 ま た 類 聚 古 集 ・ 古 葉 略 類 聚 鈔 な ど の 、 複 製 本 を 以 て 代 替 可 能 と 思 わ れ る 本 は く そ う は そ れ に よ っ た 。 春 日 本 ・ 金 沢 文 庫 本 な ど の 諸 家 に 伝 わ る 断 簡 類 に つ い て も 、 博 捜 に 努 め 、 誤 り な き を 期 し た 。 4 「 或 本 の 歌 に 曰 く 」 「 一 に 云 ふ 」 な ど の 異 伝 に 関 す る 注 記 、 あ る い は 訓 注 の 類 は 、 〈 〉 で く く っ て 示 し た ( 現 代 語 訳 も こ れ に 準 じ る ) 。 5 訓 読 は 、 先 学 の 諸 説 を 検 討 し た 上 で 、 最 も 妥 当 と 認 め ら れ る 説 に よ っ た が 、 そ の い ず れ に も 従 い が た

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き す め ら み こ と な に は の み や い ま き ょ た ら し ひ め の す め ら み こ と 太 上 皇 、 難 波 宮 に 御 在 し し 時 の 歌 七 首 清 足 姫 天 皇 な り た ち ば な の す く ね ・ 6 左 大 臣 橘 宿 の 歌 一 首 -4 一 た ま し に り え み ふ ね こ 一 堀 江 に は 玉 敷 か ま し を 大 君 を 御 船 漕 が む と か ね て 知 り わ せ ば 第 巻 ゅ か へ る み い つ ば た そ ぞ ふ お も 一 可 敝 流 廻 の 道 行 か む 日 は 五 幡 の 坂 に 袖 振 れ 我 を し 思 は ば 右 の 一 一 首 、 大 伴 宿 禰 家 持 さ き く だ り 前 の 件 の 歌 は 、 二 十 六 日 に 作 る 。 と も し び か げ 一 ほ と と ぎ す こ よ 鳴 き 渡 れ 灯 火 を 月 夜 に な そ ( そ の 影 も た 。 一 「 太 上 天 皇 」 の 略 称 。 元 正 天 皇 。 草 壁 皇 子 ( 聖 武 天 皇 の 祖 父 ) と 元 明 女 帝 の 間 に 見 む 生 れ 、 文 武 天 皇 の 姉 に 当 る 。 九 年 間 在 位 し た 後 、 甥 の 聖 武 天 皇 に 譲 位 し 、 独 身 の ま ま 、 こ の 天 平 二 十 年 ( 七 哭 ) 四 月 、 す な わ ち こ の 翌 月 一 一 十 一 日 、 六 十 九 歳 で 崩 じ ニ 大 阪 市 東 区 法 円 坂 町 一 丁 目 一 帯 に か っ て 営 ま れ た 宮 殿 。 以 前 孝 徳 天 皇 の 代 に 造 営 さ れ た 前 期 難 波 宮 の 上 に 造 ら れ た 後 期 の そ れ は 『 万 葉 集 』 に 多 く 詠 ま れ て お り 、 『 田 辺 福 麻 呂 歌 集 』 に も そ の 讃 歌 一 0 六 一 一 、 一 0 六 四 が 収 め ら れ て い る 。 以 下 の 七 首 の 歌 が 詠 ま れ た の は 、 四 年 前 の 天 平 十 六 年 夏 の こ と で あ ろ う 。 ↓ 一 0 六 一 一 題 詞 。 三 橘 諸 兄 。 元 正 天 皇 よ り 四 歳 年 下 。 堀 江 ー 「 難 波 堀 江 」 ( 一 一 一 豪 ) と も 。 「 仁 徳 紀 」 十 一 年 の 条 に 、 高 津 宮 の 北 の 郊 原 に 運 河 を 掘 り 、 宮 の 東 の 難 波 江 の 水 を 大 阪 湾 に 流 し 、 雨 期 の 洪 水 を 防 い だ 、 こ れ を 堀 江 と い う 、 と あ る 。 現 在 の 天 満 川 ( 大 川 ) の こ と を い う の で あ ろ う 。 〇 玉 敷 か ま し を ー 貴 人 の 来 訪 を 迎 え て 、 そ の 準 備 の 不 十 分 で あ っ た こ と を 詫 び る 常 用 表 現 。 〇 大 君 を 御 船 漕 が む と ー 引 用 文 中 の ヲ は 主 格 を 示 す 。 御 製 の 歌 一 首 種 ( お き み つ く よ わ れ

完訳 日本の古典 第七巻 萬葉集 ㈥


死 ん だ 妻 を 傷 み 悲 し む 歌 一 首 と 短 歌 作 者 は 不 明 で あ る 天 地 の 神 々 な ど な い の か い と し い わ が 妻 は 遠 く へ 去 っ て し ま っ た 光 る 神 お と め 鳴 り は た 娘 子 と 手 を 取 り 合 っ て 共 に 長 生 き し よ う と 思 っ て い た の に 期 待 集 葉 は 外 れ た 。 言 う す べ も し よ う も な い の で 木 綿 だ す き を 肩 に 取 り 掛 け 倭 文 ぬ さ 萬 幣 を 手 に 取 り 持 っ て 引 き 離 し 給 う な と わ た し は 祈 っ た が 交 し 合 っ て 寝 た か い な 妻 の 腕 は 雲 と な っ て 空 に た な び い て い る 反 歌 一 首 現 に そ ば に 居 る も の と 思 い た い も の だ 夢 に だ け 手 枕 を 交 す と 見 る の は た ま ら な い あ そ び め 右 の 一 一 首 は 、 伝 誦 し た の は 遊 行 女 婦 の 蒲 生 で あ る 。 カ れ - う て ま く ら し ず % 神 は な か れ や ー ナ カ レ ヤ は ナ カ レ ・ ハ ヤ に 同 じ く 疑 問 条 件 だ が 、 こ こ は 、 な い の で あ ろ う か 、 と い う 意 味 の 文 末 的 用 法 に 近 い 。 疑 問 条 件 句 の 主 格 は 格 助 詞 ノ ・ ガ の 類 を 伴 う の が 普 通 で あ る の に 、 係 助 詞 ハ が 使 わ れ て い る こ と か ら も 、 こ れ が 文 末 形 式 に 近 い こ と が わ か る 。 妻 が 死 ん だ こ と を 悲 し み 、 神 も 仏 も な い も の か 、 と 恨 ん だ 言 葉 。 〇 愛 し き ー ウ ッ ク シ は 弱 小 の 者 に 対 す る い た わ り の 気 持 を 表 す 語 。 〇 離 る ー 遠 の く 。 こ こ は 死 後 の 世 界 に 赴 く こ と を い う 。 〇 光 る 神 鳴 り は た 娘 子 ー 光 ル 神 が 、 稲 光 を 放 っ 神 、 雷 を い

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つ ん 反 歌 一 首 う つ つ 現 に と 思 ひ て し か も 夢 の み に 手 本 ま き 寝 と 見 れ ば す べ 九 十 な し 巻 い ま つ ば ひ う こ と は 確 か で あ ろ う が 、 そ れ が 枕 詞 と 死 に し 妻 を 悲 傷 ぶ る 歌 一 首 剏 せ て 短 歌 作 り 主 未 だ 詳 ら か な し て 「 鳴 り は た 娘 子 」 に か か る の か 、 あ る い は 「 光 る 神 鳴 り 」 が 序 で 「 は た 娘 子 」 に か ら ず か る の か 不 明 。 ま た そ の ハ タ も 雷 な ど が あ め っ ち 激 し い 音 を 立 て て 鳴 る 意 の ハ タ タ ク ・ ハ 天 地 の 神 は な か れ や 愛 し き 我 が 妻 離 る 光 る 神 鳴 り は た タ メ ク な ど の そ れ と 関 係 が あ ろ う が 、 詳 を と め た づ さ た が し く は 不 明 。 〇 携 は り ー 互 い に 手 を 取 り 娘 子 携 は り 共 に あ ら む と 思 ひ し に 心 違 ひ ぬ 言 は む す べ 合 い 。 〇 心 違 ひ ぬ ー 予 想 が 外 れ て し ま っ か た た 。 〇 せ む す べ 知 ら に ↓ 四 一 九 五 ( 偲 は く 知 せ む す べ 知 ら に 木 綿 だ す き 肩 に 取 り 掛 け 倭 文 幣 を 手 に 取 ら に ) 。 〇 木 綿 だ す き ー = フ で 作 。 た た こ う ぞ さ す き 。 ュ フ は 楮 の 繊 維 。 『 万 葉 集 』 で は 常 り 持 ち て な 放 け そ と 我 は 祈 れ ど ま き て 寝 し 妹 が 手 本 は に 神 事 の 際 に 肩 に 掛 け る も の と し て 歌 わ れ て い る 。 〇 倭 文 幣 ー シ ッ の ヌ サ 。 シ ッ は 日 本 古 来 の 簡 単 な 模 様 が あ る 織 物 。 ヌ 雲 に た な び く サ は 神 に 祈 る 時 に 捧 げ る 品 。 多 く 麻 や 木 ふ け く 綿 な ど の 繊 維 ・ 布 帛 、 紙 の 類 を 用 い た 。 〇 ま き て 寝 し ー マ ク は 枕 に す る 意 。 手 枕 を 交 し て 寝 た こ と を い う 。 〇 手 本 ー 手 首 に し よ う は く ま た 上 膊 を い う 。 こ こ は 後 者 か 。 妻 の 肉 体 を こ の 語 で 代 表 さ せ て 言 っ た 。 〇 雲 に た な び く ー こ の ニ は 、 、 と し て 、 、 と な っ て 、 の 意 。 火 葬 の 煙 と な っ て た な び い て い る こ と を い う 。 7 現 に と ー 現 実 に 共 に 寝 て い る の だ と 。 〇 思 ひ て し か も ー テ シ カ ( モ ) は 願 望 の 終 助 詞 。 ◆ 類 歌 一 一 0 。 あ そ び め か ま ふ 右 の 二 首 、 伝 誦 す る は 遊 行 女 婦 蒲 生 こ れ な り 。 ぞ ん し よ う わ れ う つ く い め さ カ し つ ぬ さ い も た も と

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萬 葉 集 46 一 ( さ 百 合 花 ) ゆ り ー 後 に も お 逢 い し よ う と 思 う か ら こ そ 今 こ の 時 か ら も 親 し く す る の で す 右 の 一 首 は 、 大 伴 宿 禰 家 持 右 の 返 歌 8 さ 百 合 花 ー こ こ は ユ リ ( 後 ) の 枕 詞 。 と ば り と と ぎ す ひ と り 帷 の 中 に 居 て 、 遠 く 霍 公 鳥 の 鳴 く 声 を 聞 い て 作 っ た 歌 一 首 と 短 〇 思 ( こ そ ー 思 へ ・ ハ コ ソ に 同 じ 。 〇 今 の ま さ か ー マ サ カ は 現 在 ・ 現 実 。 〇 愛 し み す れ ー ウ ル ハ シ は 讃 美 を こ め た 愛 情 を 表 す 形 容 詞 。 ミ 語 法 + ス は 、 、 だ と 思 ( 高 御 座 ) 天 っ 神 の 御 領 土 と し て 代 々 の 天 皇 が 治 め て こ ら れ た こ の 良 い 国 に 山 々 も 数 々 あ っ て も ろ も ろ の 鳥 の 来 て 鳴 く 声 は 春 と も な れ ば い う 、 の 意 。 ミ 語 法 ↓ 田 心 を 痛 み ) 。 ス は な レ は コ ソ の 結 び じ ら し く 聞 え る ど の 鳥 の 声 を と り わ け 良 い と す べ き か 卯 の 花 の 咲 く 四 月 ◆ 類 歌 = 〈 六 〈 ・ = 空 三 ・ 。 ゐ あ く ぐ さ 一 「 帷 幄 」 と も 。 カ ー テ ン 。 こ こ は 地 方 に な る と 懐 か し く 鳴 く ほ と と ぎ す の 声 を あ や め 草 を 玉 に 飾 る 五 月 の 頃 ま 官 が 任 地 の 居 館 に 張 り め ぐ ら し た 幕 を い で も 昼 は ひ ね も す 夜 は 夜 通 し 聞 い て も 聞 く た び に 胸 は わ く わ く し て 嘆 う 。 ↓ 3 三 突 五 前 文 。 9 高 御 座 ー 天 皇 の 地 位 の 象 徴 で あ る 八 息 し い と し い 鳥 よ と 言 わ な い 時 と て な い 角 造 り の 御 座 。 天 平 十 六 年 一 一 月 、 聖 武 天 皇 が 難 波 宮 に 開 在 し て い た 時 、 久 邇 京 か ら こ れ を 運 ば せ た こ と が 『 続 日 本 紀 』 に 見 え る 。 こ こ は 「 天 の 日 継 」 と 同 格 で 枕 詞 と し て 用 い ら れ て い る 。 〇 天 の 日 継 ー あ ま て ら す お お み か み 天 照 大 神 の 直 系 の 子 孫 で あ る 天 皇 の 位 と し て 。 日 本 の 国 土 全 体 を 天 皇 の 御 座 所 と み な す 考 え に よ っ て い う 。 〇 皇 祖 ー 天 皇 の 祖 先 で あ る 歴 代 の 天 皇 を 合 せ て い う 。 き ん し よ う こ れ に 対 し て 、 オ ホ キ ミ は 当 代 の 今 上 天 皇 を さ す が 、 こ こ で は 今 上 の 聖 武 天 皇 を

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天 神 地 祇 の ど ち ら の 神 に 祈 っ た ら い と し い 母 者 と ま た お 話 し が で き よ う , 刀 お お と も べ の ま よ さ 右 の 一 首 は 、 埴 生 郡 の 大 伴 部 麻 与 佐 い わ い べ 葉 大 君 の 仰 せ で あ る か ら 父 母 を 斎 瓮 と 一 緒 に 置 い て 馳 せ 参 じ た の だ に ゅ う き さ ぎ き べ の ひ ろ し ま 萬 右 の 一 首 は 、 結 城 郡 の 雀 部 広 島 大 君 の 仰 せ の ま ま に 弓 な ど 抱 い て 寝 て 明 か す の か 長 い こ の 夜 を ず っ と お お と も べ の こ ひ つ じ 右 の 一 首 は 、 相 馬 郡 の 大 伴 部 子 羊 し も う さ の く に さ き も り ぶ り よ う し し よ う さ か ん あ が た い め か い の す く ね き ょ ひ と 一 一 月 十 六 日 に 、 下 総 国 の 防 人 部 領 使 少 目 従 七 位 下 県 大 養 宿 浄 人 の 提 出 し た 歌 の 数 は 二 十 二 首 。 た だ し 、 っ た な い 歌 は 採 録 し な か っ た 。 た っ た や ま ひ と り で 竜 田 山 の 桜 花 を 惜 し む 歌 一 首 4392 お き 4394 は に ゆ う 天 地 ー ア メ ッ チ の 訛 り 。 ↓ 四 三 七 一 一 ( 立 し や は ば か る ) 。 〇 い づ れ の 神 ー 数 多 い 天 ッ 神 ・ 国 ツ 神 の う ち の ど の 神 に 。 天 ッ 神 は 主 と し て 天 孫 降 臨 の 際 に 高 天 原 か ら 地 上 に 降 っ た と 言 い 伝 え る 諸 神 お よ び そ の 子 孫 の 神 々 。 国 ツ 神 は 土 着 の 神 。 つ な 土 地 や 住 民 と の 繋 が り が 深 い 国 土 神 。 〇 愛 し 母 ー ウ ッ ク シ は 、 親 か ら 子 に 、 男 性 か ら 女 性 に 対 し て 、 と い う 風 に 一 般 に 弱 少 の 者 に 対 す る い た わ り の 気 持 を 表 す 。 こ こ は 見 捨 て が た い 老 母 を 憐 れ む 感 情 を い う 。 ◆ 類 想 歌 一 一 四 一 八 。 一 下 総 国 の 郡 名 。 千 葉 県 印 旛 郡 お よ び 佐 倉 ・ 成 田 両 市 の そ れ そ れ 一 部 に 当 る 。 ニ 伝 未 詳 。 3 命 に さ れ ば ー 命 ニ シ ア レ ・ ハ の 約 。 〇 4 斎 瓮 と 置 き て ー 斎 瓮 ↓ 三 一 一 八 四 。 〇 参 ゐ 出 来 に し を ー 参 ヰ 出 ↓ 四 一 二 ( 参 ゐ 出 来 し ) 。 天 皇 の お 召 し に 応 じ て 家 を 出 て 来 た の で い う 。 こ の ヲ は 詠 嘆 的 文 末 だ が 、 つ い 末 練 な 気 持 に な る 自 分 を 咎 め て い る と も 言 え 、 そ の 意 味 で な お 逆 接 性 が 認 め ら れ る 。

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一 家 持 か ら の 返 歌 。 池 主 か ら の 手 紙 は 右 の 歌 の 返 歌 は 、 紛 失 し て 探 し 求 め る こ と が で き な い 。 家 持 の 手 許 に 残 る が 、 家 持 が 池 主 へ 贈 っ さ ら に 贈 っ て よ こ し た 歌 二 首 た 手 紙 は 、 あ ら か じ め 控 え を と っ て お く え ち ぜ ん か 、 あ と で 返 し て も ら う か し た の で あ ろ 集 駅 使 を 迎 え る 用 事 で 、 今 月 十 五 日 に 、 越 前 領 内 加 賀 郡 の 境 ま で 参 り ま し た 。 面 ふ か み う 。 時 に は 紛 失 す る こ と も あ っ た か も し 葉 影 に 御 地 射 水 の 里 が 見 え 、 深 見 村 で は 恋 し さ ひ と し お な も の を 覚 え ま し た 。 こ れ な い が 、 こ の 場 合 は 、 池 主 ほ ど の 茶 目 萬 の 身 は 胡 馬 で は あ り ま せ ん が 、 心 の 中 は 北 風 を 懐 か し み 悲 し ん で お り ま す 。 月 気 も な く 、 い ざ と な る と 佐 保 大 納 言 家 の 嫡 子 と い う 誇 り も あ っ て 、 池 主 の 度 を 越 明 に 乗 じ て さ ま よ い つ つ も 、 ど う す る こ と も で き ま せ ん 。 お も む ろ に お 手 紙 を し た 悪 ふ ざ け に 多 少 む き に な っ た 内 容 で 開 き ま し た ら 、 お 言 葉 に し か じ か と あ り ま し た の で 、 過 日 の 私 の 差 し 上 げ た お あ っ た こ と を 後 年 に な っ て 反 省 し 、 わ ざ と 紛 失 し た よ う に 言 っ た の で は な か ろ う 手 紙 に 、 か え っ て 誤 解 を 受 け る よ う な 節 が あ っ た の で は な い か と 恐 れ て お り ま ・ カ た い し ゅ わ ず ら す 。 私 は 身 勝 手 な お 願 い を 申 し 上 げ て 、 心 な ら ず も 太 守 を 煩 わ し ま し た 。 水 を = 駅 馬 を 乗 り 継 い で 行 く 公 用 の 使 者 。 も ら 三 管 下 。 当 時 加 賀 郡 は 越 前 に 所 属 し 、 願 っ て 酒 を 貰 う の は も と よ り 結 構 な こ と で す 。 先 の お 扱 い が 私 利 の た め で な く 弘 仁 十 四 年 ( 全 三 ) 一 国 と し て 建 置 さ れ た 。 じ ぎ ↓ 四 0 六 五 題 詞 。 こ こ は 越 中 国 庁 の 周 辺 時 宜 を 得 て い る の で あ れ ば 、 な ん で 悪 徳 代 官 呼 ば わ り し て よ い で し よ う 。 な お を さ す 。 う た 針 袋 の お 歌 を 誦 詠 し ま す に 、 詞 の 泉 は こ ん こ ん と し て 涸 れ を 知 ら な い ほ ど で す 。 五 ↓ 四 0 当 題 詞 。 も ん ぜ ん ひ ざ う れ 六 『 文 選 』 ( 古 詩 十 九 首 の 第 一 首 ) に 「 胡 膝 を 抱 い て ひ と り で 笑 い 、 十 分 に 旅 の 愁 い を 除 き ま し た 。 う っ と り と し て 日 を 馬 ハ 北 風 ニ 依 リ ( 身 を 寄 せ ) 、 越 鳥 ハ 南 枝 送 り 、 田 5 い 悩 む こ と な ど 日 ニ 巣 ク フ 」 と あ る の に よ る 。 胡 は 中 国 の 北 方 に あ っ た え び す の 地 。 家 持 の 住 ん で い る 越 中 は 越 前 の 北 方 に 当 る の で 家 持 の 居 る 辺 り を 懐 か し む 気 持 か ら 引 用 し た 。 セ 相 手 か ら の 手 紙 の 内 容 を 改 め て 引 用 す る 必 要 が な い た め に 省 略 し た も の か 。 八 あ な た に 誤 解 さ れ る よ う な 詞 句 が あ

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萬 葉 集 52 〇 も の の ふ の 八 十 伴 の 緒 ー モ ノ ノ フ は 朝 お 思 い に な り も ろ も ろ の 官 人 た ち を 励 ま し て お 指 図 の ま ま に 老 人 も 廷 に 仕 え る 文 武 百 官 。 八 十 伴 ノ 緒 は 朝 廷 女 子 供 も め い め い の 満 足 す る ま で い た わ っ て お や り に な る の で こ の こ に 仕 え る 多 く の 部 族 。 〇 ま つ ろ へ ー 君 主 お お と も か た じ け ・ が 臣 下 を 服 従 さ せ る 意 の 下 一 一 段 動 詞 マ ッ と が な ん と も 忝 く い よ い よ 以 て う れ し く 思 っ て 大 伴 の 遠 い 祖 先 の し よ く か ら お お く め ぬ し ロ フ の 名 詞 形 。 〇 向 け ー 従 わ せ る 意 の 下 そ の 名 を 大 久 米 主 と 呼 ば れ て 奉 仕 し た 職 柄 ゆ え 「 海 と あ ら ば 水 び た し 二 段 ム ク の 名 詞 形 。 〇 し が ー シ は そ れ お お き み か ば わ 文 脈 指 示 語 と し て 用 い 、 こ こ は 老 人 ・ 女 の 屍 山 と あ ら ば 草 む し た 屍 を さ ら し て も 大 君 の お 傍 で 死 の う 後 悔 は け が ・ 童 を さ す 。 〇 心 足 ら ひ に ー 心 が 満 足 す な い ー と 誓 っ て ま す ら お の 汚 れ な き 名 を 昔 か ら 今 の こ の 世 に 伝 え き た る ほ ど に 。 〇 こ こ を し も あ や に 貴 み ー コ さ え き う じ 家 の 子 孫 な の だ 大 伴 と 佐 伯 の 氏 は 先 祖 の 立 て た 誓 い に 子 孫 は 先 祖 の コ は こ の 点 。 上 述 の 内 容 を さ す 。 ア ヤ ニ あ ず さ ゆ み は 、 名 状 し が た い ほ ど に 、 の 意 。 〇 い よ 名 を 継 ぎ 大 君 に 従 う も の だ と 言 い 伝 え た 名 誉 の 家 な の だ 「 梓 弓 を 手 よ 思 ひ て ー イ ヨ ョ は イ ヨ イ ヨ の 約 。 主 つ る ぎ た ち み か ど に 取 り 持 っ て 剣 大 刀 を 腰 に 取 り 佩 き 朝 夕 常 に 警 固 し 大 君 の 御 門 の 警 は 作 者 家 持 。 0 大 久 米 主 ー 大 伴 氏 の 祖 先 に は 、 『 古 事 記 』 に 天 忍 日 命 ( 天 孫 降 臨 の み ち の お み の 備 に 我 ら を お い て 人 は な か ろ う 」 と さ ら に 誓 い 決 意 を 固 め る 大 君 の 際 ) ・ 道 臣 命 ( 神 武 東 遷 の 際 ) な ど 、 「 神 武 紀 」 に 日 臣 命 ・ 道 臣 命 の 名 は 見 え る が 忝 い 仰 せ が 〈 ま た 「 を 」 〉 承 れ ば 貴 く て 〈 ま た 「 貴 く あ る の で 」 〉 大 久 米 主 と い う 名 は 伝 わ ら な い 。 た だ し 、 道 臣 命 が 大 久 米 部 を 統 率 し た と い う 伝 承 は 「 神 武 紀 」 に あ り 、 大 久 米 主 と い う 名 も な か っ た と は い え な い 。 〇 負 ひ 持 ち て ー 名 付 け ら れ そ れ を 維 持 し て 。 〇 仕 へ し 官 ー こ の ツ カ サ は 伎 職 ・ 職 掌 の 意 。 こ れ に 対 す る 述 語 は 「 : 流 さ へ る 祖 の 子 ど も そ 」 。 〇 海 行 か ば ー 「 顧 み は せ じ 」 ま で 大 こ と だ 伴 氏 の 言 立 て の 内 容 。 十 三 詔 の 中 に お い て 大 伴 ・ 佐 伯 両 氏 の 忠 節 を 讃 え 、 こ れ と ほ ぼ 同 文 の 言 立 て が 引 用 さ れ て い る 。 〇 さ し ず 0