検索 - みる会図書館

検索対象: 完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語から 450件ヒットしました。

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


囹 回 幻 幻 図 曰 回 囮 回 回 回 ロ 纛 日 本 の 古 典 」 全 巻 の 内 容 荻 原 浅 男 ( 千 葉 大 学 ) 古 事 記 小 島 憲 之 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 佐 竹 昭 広 ( 京 都 大 学 ) 萬 葉 集 木 下 正 俊 ( 関 西 大 学 ) 中 田 祝 夫 ( 筑 波 大 学 ) 日 本 霊 異 記 小 沢 正 夫 ( 中 京 大 学 ) 古 今 和 歌 集 竹 取 物 語 片 洋 一 ( 大 阪 女 子 大 学 ) 福 井 れ 助 ( 静 岡 大 学 : 伊 勢 物 語 松 村 誠 一 ( 成 大 学 ) 土 佐 日 記 木 村 正 中 ( 学 習 読 大 学 ) 蜻 蛉 日 記 松 聰 ( 学 習 大 学 ) 日 ロ 枕 草 子 秋 山 虔 ( 東 京 大 学 ) 可 部 秋 生 ( 実 践 女 子 大 学 ) 源 氏 物 語 ( 和 泉 式 部 日 記 藤 岡 忠 美 ( 神 戸 大 学 ) 中 野 幸 一 ( 早 稲 田 大 学 ) 紫 式 部 日 記 大 養 廢 ( お 茶 の 水 女 子 大 学 ) 更 級 日 記 鈴 木 一 雄 ( 明 治 大 学 ) 夜 の 寝 覚 堤 中 納 言 物 語 稲 買 敬 二 ( 広 島 大 学 ) 久 保 木 哲 夫 ( 都 留 文 科 大 学 ) 無 名 草 子 橋 健 ニ ( 東 京 女 子 体 育 大 学 ) 大 鏡 男 測 和 夫 ( 中 央 大 学 ) 3 今 昔 物 語 集 国 東 文 麿 ( 早 稲 田 大 学 ) 今 野 達 ( 横 浜 国 立 大 学 ) 本 朝 世 俗 部 新 間 進 一 ( 青 山 学 院 大 学 ) 梁 塵 秘 抄 T-Ü 峯 村 文 人 ( 国 際 基 督 教 大 学 ) 新 古 今 和 歌 集 松 田 成 穗 ( 金 城 学 院 大 学 ) 伊 牟 田 経 久 ( 鹿 児 島 大 学 ) 永 井 和 子 ( 学 習 院 大 学 ) 今 井 源 衛 ( 九 州 大 学 ) 鈴 木 日 出 男 ( 成 城 大 学 ) 石 敬 子 ( 跡 見 学 園 知 期 大 学 ) 方 丈 記 徒 然 草 と は ず か た り ⑩ 回 宇 治 拾 遺 物 語 ー 囮 平 家 物 語 囮 謡 曲 集 三 道 謡 曲 集 風 姿 花 伝 回 囮 狂 言 集 御 伽 草 子 集 ⑩ 好 色 一 代 男 好 色 五 人 女 好 色 一 代 女 國 日 本 永 代 蔵 万 の 文 反 古 世 間 胸 算 用 図 芭 蕉 句 集 芭 蕉 文 集 。 去 来 抄 近 松 門 左 衛 門 集 雨 月 物 語 春 雨 物 語 囮 蕪 村 集 。 一 茶 集 山 可 当 古 典 詞 華 集 沖 田 秀 夫 ( 武 蔵 大 学 ) 永 積 安 明 ( 神 戸 大 学 ) い い 久 保 田 淳 ( 東 京 大 学 ) 小 株 響 昭 ( 専 修 大 学 ) 小 林 保 治 ( 早 稲 田 大 学 ) 市 古 貞 次 ( 東 京 た 学 ) 小 山 弘 志 ( 国 文 学 研 究 資 料 ) 佐 健 一 郎 ( 武 蔵 野 美 術 大 学 ) 佐 藤 喜 久 雄 ( 学 女 子 準 人 学 ) 表 章 ( 法 政 大 学 ) 北 川 忠 彦 ( 京 女 子 大 学 ) 安 田 章 ( 京 都 大 学 ) 大 島 建 彦 ( 東 洋 大 学 ) 暉 康 隆 ( 早 稲 田 大 学 ) 東 明 雅 ( 信 州 大 学 ) 谷 脇 理 史 ( 波 大 学 ) 神 保 五 彌 ( 早 稲 田 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 中 村 位 定 ( 早 稲 田 大 学 ) 場 切 実 ( 早 稲 田 大 学 ) 場 信 夫 ( 神 戸 大 学 ) 井 本 農 一 ( 実 践 女 子 大 学 ) 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 村 松 友 次 ( 東 洋 大 学 ) 森 修 ( 大 阪 市 立 大 学 ) 島 越 文 蔵 ( 早 稲 田 大 学 ) 高 田 衛 ( 立 大 学 ) 中 村 博 保 ( 静 岡 大 学 ) 栗 山 理 一 ( 成 城 大 学 ) 暉 岐 康 降 ( 早 稲 田 大 学 ) 日 ロ 山 本 健 吉 ( 文 芸 論 家 ) 増 古 和 子 ( 上 野 学 園 大 学 ) 丸 山 一 彦 ( 字 都 宮 大 学 ) 松 尾 靖 秋 ( 工 学 院 大 学 )

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


れ い ご っ う 『 よ し ゃ あ し ゃ 』 を 付 刻 。 冬 『 霊 語 通 』 起 稿 。 ま た 、 伴 蒿 蹊 の 『 訳 略 説 」 ( 江 漢 ) 成 る 。 文 童 喩 』 に 序 を 贈 る 。 こ の 間 、 村 瀬 栲 亭 、 松 村 月 渓 と の 交 友 あ り 。 〇 『 訳 文 童 喩 』 ( 蒿 蹊 ) 、 『 当 世 癡 六 一 歳 春 、 南 褝 寺 山 内 の 小 庵 に 移 住 。 十 一 月 『 清 風 瑣 言 』 刊 。 六 ニ 歳 春 ? 東 洞 院 四 条 の 月 渓 長 屋 に 移 住 。 秋 、 衣 棚 丸 太 町 に 人 伝 』 ( 泰 良 ? ) 刊 。 〇 円 山 応 移 住 。 ま た 『 春 葉 集 』 ( 荷 田 春 満 歌 集 ) を 編 む 。 十 一 月 『 霊 語 通 』 挙 没 。 池 永 秦 良 四 没 。 仮 字 篇 成 る 。 か ん し ぞ く ち ょ う 六 三 歳 三 月 、 再 び 知 恩 院 門 前 町 袋 町 に 移 る 。 九 月 『 冠 辞 続 貂 』 〇 『 振 分 髪 』 ( 蘆 ) 刊 。 み や す せ い 脱 稿 。 十 月 『 万 葉 集 見 安 補 正 』 ( 門 人 池 、 水 秦 良 稿 ) を 補 筆 改 稿 。 六 四 歳 二 月 『 霊 語 通 』 仮 字 篇 刊 。 こ の 頃 和 歌 多 し 。 秋 、 妻 と と 〇 『 続 近 世 畸 人 伝 』 ( 蒿 蹊 ら ) 、 『 好 古 日 録 』 ( 貞 幹 ) 刊 。 も に 河 内 日 下 村 に 遊 ぶ 。 十 二 月 十 五 日 、 妻 瑚 璉 尼 頓 死 。 五 八 歳 。 六 五 歳 四 月 、 右 眼 も 失 明 、 全 肓 と な る 。 五 月 、 目 の 療 養 の た め 〇 『 漫 遊 記 』 ( 綾 足 ) 、 『 狂 詩 選 』 養 女 慧 遊 尼 と と も に 河 内 日 下 村 足 立 紫 蓮 尼 を 頼 る 。 夏 、 眼 医 谷 川 良 ( 庭 鐘 ) 刊 。 『 古 事 記 伝 』 ( 宣 長 ) 順 兄 弟 に よ り 左 眼 の 明 を 回 復 。 こ の 間 、 ロ 述 筆 記 に よ っ て 『 山 霧 記 』 完 成 。 他 の 文 章 を 作 る 。 冬 、 住 居 を 門 人 羽 倉 信 美 邸 内 に 移 す 。 寛 政 一 一 / 己 末 一 七 九 九 六 六 歳 一 一 月 『 落 久 保 物 語 』 校 刊 。 九 月 『 月 の ま へ 』 成 稿 。 秋 『 御 〇 『 閑 田 耕 筆 』 ( 蒿 蹊 ) 刊 。 嶽 さ う じ 』 脱 稿 。 冬 『 よ も っ 文 』 脱 稿 。 な ら そ ま 寛 政 一 二 / 庚 申 一 八 〇 〇 六 七 歳 正 親 町 三 条 公 則 卿 に 蔵 書 献 上 。 四 月 『 楢 の 杣 』 起 稿 。 八 〇 『 ふ る の 中 道 』 ( 蘆 庵 ) 刊 。 正 月 、 瑚 璉 尼 遺 文 を 実 法 院 に 納 む 。 秋 、 加 島 村 、 加 島 稲 荷 に 在 。 親 町 三 条 公 則 没 。 享 和 元 / 辛 酉 一 八 〇 一 六 八 歳 六 月 、 大 田 南 畝 と 初 め て 逢 う 。 九 月 『 冠 辞 続 貂 』 七 冊 刊 。 〇 七 月 小 沢 蘆 庵 四 没 。 九 月 本 居 同 月 『 献 神 和 歌 帖 』 を 編 み 、 加 島 稲 荷 に 奉 納 宣 長 肥 没 。 年 享 和 二 / 壬 戌 一 八 〇 二 六 九 歳 三 月 、 南 禅 寺 山 内 西 福 寺 の 紅 梅 樹 下 に 寿 蔵 ( 自 墓 ) 設 営 。 〇 馬 琴 、 上 方 に 遊 び 、 秋 成 の 消 つ づ ら ぶ み こ の 頃 『 春 雨 物 語 』 の 草 稿 執 筆 か 。 同 月 『 藤 簍 冊 子 』 自 序 成 る 。 息 を 探 る 。 木 村 蒹 葭 堂 没 。 成 ふ る さ と 秋 . 享 和 三 / 癸 亥 一 八 〇 三 七 0 歳 正 月 『 不 留 佐 登 』 成 る 。 旧 作 『 剣 の 舞 』 浄 書 。 六 月 、 大 〇 『 覊 旅 漫 録 』 ( 馬 琴 ) 刊 。 細 田 阪 大 江 橋 某 亭 に て 秋 成 七 十 賀 の 宴 。 七 月 、 同 所 に て 蘆 庵 大 祥 忌 を 催 合 半 斎 行 没 。 上 お だ え ご と し 、 長 歌 「 秋 風 篇 」 成 る 。 こ の 頃 『 金 砂 』 『 遠 陀 延 五 登 』 成 る 。 七 一 歳 正 月 『 金 砂 剰 言 』 成 る 。 秋 、 京 に 戻 り 「 淫 雨 思 故 国 歌 」 。 〇 十 時 梅 厓 没 。 竹 山 没 。 文 化 元 / 甲 子 一 八 〇 四 文 化 二 / 乙 丑 一 八 〇 五 七 ニ 歳 春 「 七 十 一 一 候 」 成 る 。 三 月 ? 養 女 慧 遊 尼 出 奔 、 以 後 孤 〇 妙 法 院 真 仁 法 親 王 没 。 『 優 寛 政 六 / 甲 寅 一 七 九 四 寛 政 七 / 乙 卯 一 七 九 五 寛 政 八 / 丙 辰 一 七 九 六 寛 政 九 / 丁 巳 一 七 九 七 寛 政 一 〇 / 戊 午 一 七 九 八

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


西 暦 年 号 ・ 干 支 吾 文 化 三 / 丙 寅 一 八 〇 六 物 文 化 四 / 丁 卯 一 八 〇 七 五 ロ 一 イ ロ 物 月 文 化 五 / 戊 辰 一 八 〇 八 参 考 事 項 事 項 曇 華 物 語 』 ( 京 伝 ) 刊 。 独 の 生 活 。 八 月 、 西 福 寺 に 寄 寓 。 九 月 『 藤 簍 冊 子 』 ( 三 冊 本 ) 刊 。 七 三 歳 一 一 月 、 西 福 寺 近 傍 常 林 庵 裏 に 草 庵 を 作 り 移 住 。 四 月 、 円 〇 『 義 経 磐 石 伝 』 ( 庭 鍗 遺 著 ) 、 光 寺 に て 渡 辺 源 太 と 会 う 。 こ の 頃 「 ま す ら を 物 語 」 執 筆 。 六 月 、 師 『 桜 姫 全 伝 曙 草 紙 』 ( 京 伝 ) 刊 。 宇 万 伎 三 十 四 回 忌 の 追 善 歌 会 を 催 す 。 秋 『 藤 簍 冊 子 』 ( 六 冊 本 ) 刊 。 橋 本 経 亮 町 没 。 伴 蒿 蹊 没 。 さ か す い げ ん 七 四 歳 春 『 藤 簍 冊 子 』 ( 文 化 四 年 本 ) 刊 。 秋 ? 『 茶 痍 酔 言 』 脱 〇 『 椿 説 弓 張 月 』 前 編 ( 馬 琴 ) 刊 。 皆 川 淇 園 没 。 稿 。 秋 、 草 稿 五 束 を 草 庵 の 古 井 に 投 棄 す る 。 え ん お う こ う 七 五 歳 正 月 『 茶 神 の 物 語 』 浄 書 。 こ の 頃 『 鴛 央 行 』 成 る か 。 三 〇 『 近 江 県 物 語 』 ( 雅 望 ) 刊 。 月 『 春 雨 物 語 』 ( 文 化 五 年 本 ) 成 稿 。 同 月 、 南 畝 の 六 十 賀 宴 ( 於 江 『 泊 湎 筆 話 』 ( 浜 臣 ) 成 る 。 加 藤 千 蔭 没 。 戸 ) に 賀 歌 を 贈 る 。 五 月 『 文 反 古 』 二 冊 刊 。 七 月 、 遺 言 状 を 書 く 。 た ん だ い し よ う し ん ろ く こ の 年 、 『 胆 大 小 心 録 』 「 神 代 が た り 」 等 執 筆 中 。 文 化 六 / 己 巳 一 八 〇 九 七 六 歳 一 一 月 「 神 代 が た り 」 筆 写 。 自 選 句 集 『 俳 調 義 論 』 を 編 む 。 〇 『 都 の 手 ぶ り 』 ( 雅 望 ) 刊 。 『 胆 大 小 心 録 』 『 異 本 胆 大 小 心 録 』 等 成 る 。 夏 、 羽 倉 信 美 邸 内 に 引 き 「 阿 国 御 前 化 粧 鏡 」 ( 南 北 ) 初 演 。 取 ら れ る 。 六 月 ? 『 春 雨 物 語 』 ( 最 終 稿 本 ) 成 稿 。 六 月 二 十 七 日 、 羽 倉 邸 内 に て 死 去 。 西 福 寺 の 寿 蔵 に 仮 葬 。 法 名 三 余 斎 無 腸 居 士 。 九 月 『 万 葉 集 見 安 補 正 』 刊 。 同 月 、 大 田 南 畝 、 追 悼 詩 を 作 る 。 〇 『 琴 後 集 』 ( 春 海 ) 刊 。 文 化 七 / 庚 午 一 八 一 〇 没 後 一 年 六 月 、 西 福 寺 に お い て 秋 成 追 悼 歌 会 。 か ぐ わ し 没 後 三 年 摂 津 加 島 村 、 加 島 稲 荷 ( 香 具 波 志 神 社 ) 宮 司 藤 家 孝 、 〇 こ の 前 年 、 松 村 月 渓 没 。 村 文 化 九 / 壬 申 一 八 一 二 田 春 海 没 。 境 内 の 外 、 秋 成 仮 寓 跡 に 秋 成 の 墓 を 設 営 す る 。 文 化 一 一 / 甲 成 一 八 一 四 没 後 五 年 頼 春 水 、 『 掌 録 』 に 秋 成 の 出 生 に つ い て の 聞 書 を 記 す 。 〇 『 八 大 伝 』 初 集 ( 馬 琴 ) 刊 。 〇 村 瀬 栲 亭 ( 文 政 元 ) 、 松 本 没 後 一 ニ 年 六 月 、 西 福 寺 に お い て 秋 成 十 一 二 回 忌 。 こ れ を 機 に 、 文 政 四 / 辛 巳 一 八 二 一 柳 斎 ら 既 に 没 。 森 下 竹 窓 、 大 沢 春 朔 ら が 、 秋 成 の 仮 墓 を 改 め 、 墓 碑 を 作 る 。 〇 文 政 一 〇 年 羽 倉 信 美 没 。 文 没 後 一 三 年 遺 著 『 癇 癖 談 』 刊 行 。 文 政 五 / 壬 午 一 八 二 二 政 一 三 年 森 川 竹 窓 没 。 没 後 ニ ニ 年 加 島 稲 荷 の 『 献 神 和 歌 帖 』 に 藤 田 順 が 序 を 書 く 。 天 保 一 一 / 辛 卯 没 後 ニ 三 年 遺 作 『 春 雨 物 語 』 十 巻 本 、 こ の 頃 、 小 津 桂 窓 に よ っ 〇 上 田 耕 夫 没 。 天 保 三 / 壬 辰 一 八 三 二 て 発 見 さ れ る 。

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


を 病 ん で い る ) 、 こ の 時 期 、 学 問 の 研 鑚 に つ と め 、 多 く の 著 作 を 残 し て い る 。 こ の 時 期 の 著 作 と し て は 、 『 よ な ら そ ま か ん じ ぞ く ち ょ う こ が ね い さ ご っ づ ら ぶ み れ い ご っ う せ い ふ う さ げ ん し ゃ あ し ゃ 』 『 霊 語 通 』 『 清 風 瑣 言 』 『 楢 の 杣 』 『 冠 辞 続 貂 』 『 金 砂 』 『 藤 簍 冊 子 』 や 『 落 久 保 物 語 』 『 大 和 物 語 』 の 校 刊 が あ る が 、 最 も 力 を 人 れ た も の は 『 万 葉 集 』 の 研 究 で あ っ た 。 き ご う 最 晩 年 の 生 活 は 悲 惨 で 、 揮 毫 類 ( 書 画 ) を 金 に か え な が ら 知 友 の 間 を 転 々 、 ま た 神 授 の 年 ( 六 十 八 歳 ) を 過 お の れ ぎ て も 死 ね な い 己 を し き り に 嘆 い て い る 。 寛 政 の 頃 か ら 書 き 集 め ら れ て い た 『 春 雨 物 語 』 ( 文 化 五 年 成 ) は 、 そ か っ た っ う し た 孤 独 の 境 涯 の う ち か ら 生 れ た 創 作 集 で あ っ た が 、 ふ し ぎ に 自 由 で 豊 か な 境 地 と 、 豁 達 な 明 る さ が 現 れ て お り 、 そ の 人 間 認 識 の 次 元 の 高 さ は 、 近 代 に 人 っ て 高 く 評 価 さ れ て い る 。 歌 は こ だ わ ら な い 自 由 な 作 風 を お の れ 示 し て お り 、 『 藤 簍 冊 子 』 『 毎 月 集 』 に 収 め ら れ て い る 。 そ の ほ か 、 痛 烈 な 批 評 の う ち に 己 を 包 ま ず に 示 し た く せ も の が た り か き ぞ め き げ ん か い た ん だ い し よ う し ん ろ く ロ 語 体 の 随 筆 集 『 胆 大 小 心 録 』 、 初 期 の 浮 世 草 子 の 系 列 に つ な が る 諷 刺 小 説 『 書 初 機 嫌 海 』 『 癇 癖 談 』 が あ る 。 け ん か い し よ う ち よ く む ら せ こ う て い 秋 成 の 人 柄 を 伝 え る も の と し て 村 瀬 栲 亭 の 「 狷 介 峭 直 」 の 語 が 有 名 で あ り 、 ま た 秋 成 自 身 、 お の れ を 外 か に な お ご う な い じ ゅ う ま な こ 剛 に し て 内 柔 、 眼 ば か り 高 く 、 横 行 を も っ て 直 し と な す 蟹 に た と え た り な ど し て い る が ( 異 本 胆 大 小 心 録 ) 、 お ざ わ ろ あ ん 秋 成 そ の 人 は 、 き び し く と も 心 温 く 、 ま っ す ぐ な 人 で あ っ た 。 そ う し た 人 柄 を 愛 し た 親 友 に 歌 人 の 小 沢 蘆 庵 が い た 。 秋 成 は す す め ら れ て も つ い に 弟 子 を と ら な か っ た ( 胆 大 小 心 録 ) 。 「 ま め 心 」 を 誤 っ ま い と す る 信 念 ひ や く ま ん べ ん 説 が そ う さ せ た の で あ る 。 没 年 七 十 六 歳 、 文 化 六 年 ( 一 〈 0 〈 ) 六 月 二 十 七 日 、 京 都 百 万 遍 の 羽 倉 信 美 邸 で 没 し て ( 中 村 博 保 ) い る 。 墓 は 遺 言 ど お り 、 南 禅 寺 山 内 西 福 寺 の 内 庭 に 今 も あ る 。 解 ニ 雨 月 物 語 が い

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


一 七 五 二 年 宝 暦 一 一 / 壬 申 成 宝 暦 三 / 癸 酉 一 七 五 三 田 宝 暦 五 / 乙 亥 一 七 五 五 年 号 ・ 干 支 享 保 一 九 / 甲 寅 一 七 三 四 こ の 略 年 は 、 拙 著 『 田 秋 成 年 譜 考 説 」 を も と に 、 中 村 を 彦 、 大 谷 篤 蔵 、 中 野 三 敏 、 浅 野 三 平 、 長 島 弘 明 ら 諸 氏 の 、 新 発 見 秋 成 資 料 高 田 衛 ・ 編 を 加 え て 、 新 し く 編 集 し た 。 な お 、 数 字 は い ず れ も 数 え 年 を 示 す 。 参 考 事 項 事 一 歳 六 月 ? 大 阪 曾 根 崎 に 出 生 。 母 は 松 尾 お さ き ( 年 齢 木 詳 ) 。 〇 こ の 年 、 都 賀 庭 鐘 ⅱ 歳 、 建 部 大 和 国 葛 下 郡 名 柄 村 末 吉 家 に 寄 寓 し て い た と 思 わ れ る 、 同 国 樋 野 村 綾 足 歳 、 平 賀 源 内 6 畿 、 小 沢 松 尾 九 兵 衛 の で あ る 。 父 は 不 明 だ が 、 頼 春 水 の 『 掌 録 』 に よ れ ば 蘆 ⅱ 歳 、 中 井 竹 山 5 歳 、 十 時 「 江 戸 御 旗 元 一 名 家 ノ 孫 」 。 考 証 に よ っ て 、 文 献 的 に は 小 堀 遠 州 の 血 梅 厓 3 歳 、 本 居 宣 長 5 歳 、 与 謝 蕪 村 歳 、 多 田 南 嶺 歳 、 加 藤 を ひ く 小 堀 左 門 政 報 ( 前 年 没 ) の 名 が 浮 び あ が る あ ざ な ぞ え ん 上 田 秋 成 。 本 名 東 作 、 幼 名 仙 次 郎 。 秋 成 は 字 。 俳 号 は 漁 焉 、 無 腸 。 宇 万 伎 歳 、 賀 茂 真 淵 歳 、 服 部 南 郭 引 歳 で あ っ た 。 号 に 余 斎 、 三 余 斎 、 鶉 居 、 休 西 、 二 苦 翁 な ど が あ る 元 文 二 / 丁 巳 一 七 三 七 四 歳 こ の 頃 、 実 母 に 捨 て ら れ た が 、 縁 あ っ て 、 堂 島 の 紙 油 商 嶋 〇 『 論 語 占 訓 』 ( 舂 台 ) 刊 。 有 賀 長 伯 行 没 。 屋 こ と 上 田 茂 助 の 養 子 と な る 。 実 母 の こ の 後 の 行 動 は 不 明 。 元 文 三 / 戊 午 一 七 三 八 五 歳 痘 瘡 を わ ず ら い 危 篤 、 養 父 茂 助 、 加 島 稲 荷 に 日 参 し て 助 命 〇 『 翁 の 文 』 ( 富 、 水 仲 基 ) 成 る 。 を 祈 る 。 回 復 後 、 後 遺 症 と し て 両 手 指 各 一 指 が 短 折 と ひ 〇 『 都 鄙 問 答 』 ( 石 田 梅 巌 ) 、 『 白 元 文 四 / 己 未 一 七 三 九 六 歳 養 父 茂 助 再 婚 。 秋 成 の 第 二 の 養 母 。 名 不 詳 。 ・ 以 後 秋 成 は 、 か だ の あ り ま ろ こ の 養 父 母 の 慈 愛 の 下 に 、 一 人 の 姉 ( 茂 助 実 子 ) と と も に 、 富 裕 な 猿 物 語 』 ( 荷 田 在 満 ) 刊 。 商 人 の 子 弟 と し て の 少 年 時 代 を 過 す 。 一 九 歳 初 出 句 あ り 。 「 年 守 や 橘 中 仙 か 餅 む し ろ 漁 焉 」 ( 除 元 〇 寛 延 一 一 年 ( 一 七 四 九 ) に 『 英 草 紙 』 ( 庭 鍗 ) 刊 吟 ) 。 俳 号 を 漁 焉 と す る 俳 諧 の 遊 び は 十 代 後 半 あ た り か ら 始 っ た 。 ニ 〇 歳 『 除 元 吟 』 ( 白 羽 編 ) 、 『 俳 諧 し な と の 樹 』 ( 舞 雪 改 号 披 露 〇 『 小 説 奇 言 』 ( 岡 白 駒 訳 ) 刊 。 集 ) に 出 句 。 こ の 頃 、 漁 焉 は 小 野 紹 簾 系 の 俳 系 に 属 し て い た 。 ニ ニ 歳 こ の 頃 、 姉 が 家 出 し 愛 人 の も と に 奔 る 。 秋 成 は 姉 の 恋 を 〇 『 夜 半 亭 発 句 帖 』 ( 巴 人 ) 刊 こ の 頃 、 蕪 村 、 京 都 に て 俳 諧 活 支 え 、 そ の 生 業 の た め に 奔 走 し た 。 『 俳 諧 十 六 日 』 ( 茶 雷 編 ) 、 『 う た 動 。 た ね 』 ( 小 野 紹 簾 八 十 賀 集 ) に 出 句 す る 等 、 徘 諧 活 動 が つ づ く 。 上 田 秋 成 略 年 譜 西 暦 お か け つ く

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


( 現 代 語 訳 三 六 〇 ) な み だ が は わ か れ れ た り と て 出 で ゆ く 別 の 袖 の 泪 川 、 聞 き に く き を ま で え ら び て 奉 り し は 、 政 令 や こ の あ た り の 言 辞 、 海 賊 の 気 骨 風 貌 を 戯 画 的 に 強 調 す る 。 強 弁 は 一 四 に た が ふ 也 。 さ ら ば 、 罪 は 同 じ き 者 ぞ 。 恋 の 部 と て 五 巻 ま で 多 か る は 、 い た づ も と よ り 作 者 が あ え て し た も の 。 一 五 一 五 男 女 の 情 を 不 道 徳 と す る 考 え い ん な ん ら 事 の つ つ し み な き 也 。 淫 奔 の 事 、 神 代 の む か し は 、 兄 妹 相 思 ひ て も 、 情 の ま 方 。 朱 子 学 徒 の 教 条 主 義 を 批 判 。 一 六 五 倫 の 一 。 『 孟 子 』 滕 文 公 上 に 「 夫 婦 別 有 リ 」 。 こ と ぞ と て 、 其 の 罪 に あ ら ざ り し 。 人 の 代 と な り て 、 儒 教 さ か ん に 成 り ん た り 宅 『 社 記 』 曲 社 上 に 見 え る 言 葉 。 と っ く に め と し か ば 、 『 夫 婦 別 あ り 』 、 又 、 『 同 姓 を 娶 ら ず 』 と 云 ふ は 、 外 国 の さ か し き を ま 唐 律 に も あ り 、 日 本 に 移 人 さ れ た 。 一 八 一 八 天 皇 が 政 務 を と る 宮 殿 と 皇 后 せ い り ゃ う こ う り ゃ う ざ う り う で え ら び 給 ひ し な ら は せ 也 。 さ ら ば 、 清 涼 、 後 涼 の 造 立 は あ り し 也 。 か の 国 に の 居 殿 。 夫 婦 の 別 を い う 。 一 九 同 姓 不 娶 の 教 え 。 は じ め 0 て も 、 始 は 同 姓 な ら で 相 近 よ る べ か ら ぬ を 、 国 さ か え て 、 他 姓 と も 交 り 篤 く し = 0 学 問 。 暗 に 当 代 の 歌 人 を 諷 刺 ニ 一 菅 原 道 真 。 醍 醐 帝 時 代 の 右 大 た よ り て 、 境 を ひ ろ め 、 人 多 く 産 む べ き 便 の 為 な り し か ば 、 是 を 必 ず よ き 事 と は し た 臣 。 の ち 左 遷 。 『 古 今 和 歌 集 編 纂 の 二 年 前 、 延 喜 三 年 没 、 五 十 九 歳 ニ 0 る 也 。 歌 さ か し く よ む と も 、 撰 び し 四 人 の 筆 あ や ま り し は 、 学 文 な く て た が ヘ 史 実 を わ ざ と 前 後 さ せ た 。 ニ ニ 延 喜 元 年 の 大 宰 府 左 遷 を さ す 。 く わ ん し ゃ う こ う ニ 三 ( 貫 之 た ち に 対 す る ) 勅 勘 。 る 也 。 菅 相 公 ひ と り に く ま せ お は せ し か ど 、 や が て 外 藩 に お と さ れ た ま ひ し か ニ 四 ニ 四 い わ ゆ る 醍 醐 帝 の 「 延 喜 の 治 」 。 え ん ぎ お と し お と が め 賊 ば 、 御 咎 な か り し な る べ し 。 延 喜 を 聖 代 と い ふ も 、 阿 諛 の 言 ぞ 。 君 も 御 眼 く ら 孟 貶 め 〕 排 斥 す る 義 。 ニ 六 文 章 博 士 。 延 喜 十 八 年 没 、 し み よ し き よ っ ら し り ぞ く て 、 博 覧 の 忠 臣 を ば 黜 け さ せ 給 ふ 世 な り 。 三 善 の 清 行 こ そ 、 い さ さ か も た が 十 二 歳 。 よ み 、 諸 説 が あ る 毛 史 実 で は 延 喜 十 し 年 宮 内 卿 い け ん ニ 七 ( ず し て つ か う ま つ る を ば 、 参 議 式 部 卿 に て 停 め ら れ し 、 選 挙 の 道 暗 し 。 意 見 六 人 材 登 用 の 道 。 ニ 九 公 徴 に 応 え た 密 奏 の 意 見 書 ワ 1 ふ う じ 封 事 十 二 条 は 、 文 も よ く 、 事 共 も 聞 く べ か り け る を 、 た だ た だ 学 者 は 古 轍 を ふ ( 本 朝 文 粋 所 収 ) 。 延 喜 + 四 年 上 奏 。 あ ゆ あ っ 0 0 0

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


年 号 ・ 干 支 西 暦 吾 天 明 六 / 丙 午 一 七 八 六 二 一 1 ロ 物 五 ロ 物 月 一 七 九 一 寛 政 三 / 辛 亥 寛 政 四 / 壬 子 一 七 九 二 一 七 九 一 二 寛 政 五 癸 丑 事 参 考 事 項 校 訂 ) の 校 訂 成 る 。 こ の 書 、 前 年 に 既 に 開 板 出 願 の も の 。 『 衝 ロ 発 』 の 弾 劾 書 ) 成 。 ひ っ し ぐ さ 五 三 歳 春 、 上 佐 秀 信 筆 、 慈 雲 尊 者 賛 の 秋 成 肖 像 画 成 る 。 ま た 、 〇 『 莠 句 冊 』 ( 庭 鍗 ) 、 『 橘 窓 茶 話 』 け ん き よ う し ん こ の 年 、 宣 長 の 『 鉗 狂 人 』 に 対 し て 『 鉗 狂 人 評 』 を 書 き 、 さ ら に 宣 ( 芳 州 ) 刊 。 長 の 音 韻 を 批 判 し て 、 論 争 と な っ た 。 五 四 歳 正 月 、 秋 成 の 批 判 に 対 し て 宣 長 は 反 論 の 稿 を ま と め 、 〇 『 秘 本 玉 く し げ 』 ( 宣 長 ) 成 。 カ め レ め つ う げ ん そ う ま か き 『 呵 刈 葭 』 と 題 し た 。 一 方 秋 成 は こ の 論 争 を 放 棄 し 、 同 月 、 浮 世 草 『 通 一 言 総 籬 』 ( 京 伝 ) 、 『 葛 原 詩 語 』 子 『 書 初 機 嫌 海 』 刊 。 筆 名 、 洛 外 半 狂 人 。 四 月 に 至 り 、 思 う と こ ろ ( 六 如 ) 、 『 玉 桙 百 首 』 ( 宣 長 ) 刊 。 あ っ て 医 を 廃 し 、 大 阪 北 郊 の 淡 路 庄 村 に 草 庵 を 求 め 、 退 隠 し た 。 九 月 、 俳 諧 切 字 を 論 じ た 『 也 哉 鈔 』 を 刊 行 。 書 肆 、 増 田 ら 四 肆 天 明 八 / 戊 申 一 七 八 八 五 五 歳 正 月 、 伏 見 ・ 京 都 に 遊 ぶ 。 三 月 、 大 和 ・ 吉 野 に 遊 ぶ 。 〇 『 遊 子 行 』 ( 儿 董 ) 、 『 松 の そ な っ ち の あ ら び 『 迦 具 都 遅 能 阿 良 砒 』 『 岩 橋 の 記 』 ら 成 る 。 た 』 ( 紫 暁 ) 刊 寛 政 元 / 己 四 一 七 八 九 五 六 歳 四 月 『 古 今 和 歌 集 打 聴 』 ( 真 淵 述 、 と も ひ 子 稿 ) 大 本 一 一 〇 『 井 華 集 』 ( 儿 董 ) 、 『 に し の み 十 冊 校 刊 。 書 肆 増 田 屋 源 兵 衛 ら 四 肆 。 六 月 、 妻 の 母 死 す 。 十 一 月 、 や く さ 』 ( 青 魚 句 集 、 秋 成 序 ) 母 ( 養 母 、 法 名 釈 妙 誓 ) 死 す 。 こ の 頃 『 雨 月 物 語 』 の 版 権 を 書 肆 赤 刊 。 高 井 儿 董 料 、 伊 丹 に て 急 死 。 松 九 兵 衛 が 人 手 し 、 同 肆 の 蔵 版 目 録 に 『 雨 月 物 語 』 著 者 と し て 無 腸 藤 貞 幹 没 居 士 の 名 が 明 記 さ れ る 。 『 井 華 集 』 ( 几 董 ) に 序 を 贈 る 寛 政 一 一 / 庚 戌 一 七 九 〇 五 七 歳 春 『 鐘 筑 波 』 ( 儿 董 追 悼 集 ) に 句 を 贈 る 。 六 月 、 眼 を わ 〇 『 事 記 伝 』 刊 行 開 始 。 『 近 き し ん ず ら い 、 左 眼 失 明 。 八 月 、 油 谷 倭 文 子 『 文 市 』 の 再 版 に 序 を 贈 る 。 世 畸 人 伝 』 ( 蒿 蹊 ら ) 刊 な お 、 こ の 年 、 妻 た ま 女 剃 髮 し て 瑚 璉 尼 と 称 し た 。 く せ も の が た り 五 八 歳 春 『 癇 癖 談 』 脱 稿 。 五 月 『 あ が た 居 の 歌 集 』 『 し づ 屋 の 〇 こ の 頃 江 戸 文 壇 に 京 伝 の 活 躍 せ い ふ う さ げ ん 歌 集 』 ( と も に 秋 成 編 ) 刊 こ の 頃 、 茶 道 書 『 清 風 瑣 言 』 執 筆 。 め だ つ が 、 こ の 年 筆 禍 を 得 た 。 や す み ご と 五 九 歳 十 一 月 『 安 々 言 』 脱 稿 。 都 賀 庭 鐘 の 序 を 得 た 。 〇 加 藤 暁 台 没 。 竜 草 盧 四 没 六 0 歳 養 子 に 望 ん で い た 隣 家 の 少 年 の 病 死 を 悲 し み 離 村 を 決 〇 こ の 頃 、 京 の 歌 壇 は 蘆 ・ 蒿 意 。 六 月 、 草 を 捨 て 、 京 都 知 恩 院 門 前 町 袋 町 に 移 住 。 七 月 、 小 沢 蹊 ・ 澄 月 ・ 慈 延 の い わ ゆ る 「 平 蘆 施 を 初 訪 問 。 九 月 『 伊 勢 物 語 古 意 』 ( 真 淵 ) を 校 刊 。 こ れ に 自 著 安 四 大 家 」 の 時 代 。 「 地 球 全 図 天 明 七 / 丁 未 一 七 八 七

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


し は よ し 。 字 を 解 く さ へ ぞ 、 道 の 教 の さ ま ざ ま な る を 思 へ 。 ぬ し が 序 に 、 『 ゃ 一 道 を 説 く は ず の 儒 教 に も 、 文 字 の 解 釈 が さ ま ざ ま 、 の 意 。 ま と う た は 、 ひ と っ 心 を 種 と し て 、 よ ろ づ の 言 の 葉 と な れ る 』 と 云 ひ し は 、 文 = 仮 名 序 。 原 文 「 ひ と の 心 を 」 。 五 ロ 三 文 章 と し て 理 屈 が 通 っ て い る 1 三 ロ よ う に 見 え る が 。 物 め き た れ ど 、 明 か に 誤 り つ 。 一 「 ロ 、 語 、 司 、 辞 は 、 こ と ご と こ と と よ む よ り 他 無 に せ べ の い な ま ろ 四 雨 四 作 者 は 『 金 砂 』 五 に 丈 部 稲 万 呂 こ と の 歌 を 引 き 、 古 代 に 「 言 葉 」 の 語 が 春 し 。 言 の は 、 こ と ば と も い ひ し 例 な し 。 釈 名 に よ り て 、 題 の こ こ ろ を 助 く る と あ っ た と 主 張 す る 人 は 、 こ の 歌 を も 、 古 言 に た が ふ 罪 、 国 ぶ り の 歌 に も 文 に も 見 ゆ る す ま じ き を 、 大 臣 参 議 の 誤 り 解 し た と 述 べ て い る 。 五 古 来 の 語 彙 ・ 語 法 。 お の 六 真 名 序 に 、 『 毛 詩 』 周 南 を 引 い 人 々 、 己 が 任 に あ づ か ら ね ば 、 よ そ め つ か ひ て 有 り し な る べ し 。 て 「 和 哥 六 義 有 リ 」 。 仮 名 序 も 歌 の り く ぎ も ろ こ し 又 、 『 歌 に 六 義 あ り 』 と 云 ふ は 、 唐 土 に て も 偽 妄 の 説 ぞ 。 三 義 三 体 と い は ば さ ま を 六 つ に 分 類 し て い る 。 セ 六 義 の う ち 、 風 ・ 雅 ・ 頌 を 詩 さ だ め ゆ る す べ し 。 そ れ も 数 の 定 有 る べ き に あ ら ず 。 喜 怒 哀 楽 の 情 の あ ま た に 別 れ て の 性 質 に よ る 分 類 、 賦 ・ 比 ・ 興 を 表 現 法 に よ る 分 類 と す る 解 釈 。 わ か し き は 、 幾 ら な ら ん 。 か ぞ ふ る も い た づ ら 事 也 。 浜 成 が 和 哥 式 に 云 ふ は 、 十 体 也 と 八 『 歌 経 標 式 』 。 宝 亀 一 二 年 藤 原 浜 成 著 。 日 本 最 古 の 歌 学 書 。 き ゅ う い ん 九 求 韻 、 査 体 、 雑 体 の う ち 、 雑 云 ふ も 、 同 じ 浅 は か 事 也 。 汝 は 歌 よ く よ め ど 、 古 言 の 心 も し ら ぬ か ら 、 帝 さ へ 体 を 十 体 に 分 け て い る 。 一 0 大 宝 一 兀 年 制 。 律 令 国 家 基 本 法 。 も あ や ま ら せ 奉 る よ 。 = 恋 慕 を し か け る 意 。 り ゃ う 又 、 大 宝 の 令 に 、 も ろ こ し の 定 め に 習 ひ て 、 法 を 立 て ら れ し 後 は 、 人 の 道 に 一 = 「 め 」 は 妻 。 『 古 今 』 巻 十 三 、 業 平 が 高 子 の 許 に 通 っ た 時 の 歌 等 り ゃ う ば い 良 媒 な き は 、 大 猫 の い ど み 争 ふ も の ぞ 、 必 ず 乱 る ま じ く 事 立 て ら れ し を 、 歌 よ 一 = 涙 が 川 の ご と く 流 れ る さ ま 巻 十 三 、 藤 原 敏 行 の 歌 等 を さ す し と て 、 教 に た が ヘ る を 集 め 、 人 の め に 心 を よ せ て は し の び あ ひ 、 見 と が め ら 一 四 『 古 今 集 』 一 一 十 巻 の う ち 五 巻 244 を し へ を し へ の り 九 み か ど し よ う き よ う 0 0 0 0

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


447 上 田 秋 成 略 年 譜 天 天 天 天 天 明 明 明 明 明 五 四 乙 甲 癸 壬 辛 巳 辰 卯 寅 丑 八 八 八 八 八 五 四 枝 山 人 。 こ の 年 、 火 災 に 罹 っ て 店 舗 及 び 居 宅 ・ 家 財 を 焼 失 、 住 所 を 失 う 。 『 風 月 外 伝 』 ( 菊 社 波 高 ) に 三 余 閑 人 の 名 で 序 を 贈 る 。 三 九 歳 こ の 年 、 養 母 ・ 妻 を 同 伴 し て 居 所 不 定 。 医 を 学 ぶ こ と を 〇 秋 成 の 医 業 の 師 は 庭 鐘 か 『 蒹 葭 堂 の こ と 葉 』 ( 宇 万 伎 ) 成 。 決 意 。 十 二 月 『 古 今 宇 聞 書 』 ( 秋 成 講 義 、 藤 家 時 筆 録 ) 成 る 。 四 〇 歳 加 島 稲 荷 社 家 藤 氏 の 裏 に 仮 寓 し て 医 を 開 業 。 こ の 前 後 か 〇 正 月 『 本 朝 水 滸 伝 』 前 編 ( 綾 や か な し よ う 足 ) 刊 。 ら 秋 成 と 名 の り 、 無 腸 隠 士 の 号 が あ る 。 九 月 『 也 哉 鈔 』 成 る 〇 三 月 、 建 部 綾 足 浦 没 。 四 一 歳 『 也 哉 鈔 』 に 蕪 村 の 序 を 得 る 。 こ の 頃 、 蕪 村 ら 夜 半 亭 一 門 お よ び 木 村 蒹 葭 堂 ら と の 交 際 め だ っ 。 『 あ し か び の こ と ば 』 成 る 。 ( さ ぐ さ の ふ み 四 ニ 歳 正 月 『 区 柴 々 之 副 徴 』 ( 秋 成 文 集 ・ 打 魚 編 ) 成 る 。 三 月 〇 『 字 音 仮 字 用 格 』 ( 宣 長 ) 成 。 ま に お う し ゅ う 加 島 稲 荷 宮 司 、 藤 家 英 没 。 『 雨 夜 物 語 た み こ と ば 』 ( 宇 万 伎 ) に 序 を 贈 る 。 九 月 『 万 匀 集 』 刊 四 三 歳 春 ? 大 阪 尼 ヶ 崎 町 一 丁 目 へ 移 り 、 医 を 開 業 。 四 月 『 雨 〇 四 月 、 池 大 雅 没 。 月 物 語 』 刊 行 。 脱 稿 よ り 八 年 目 で あ る 。 九 月 『 続 明 鳥 』 ( 儿 董 ) に 儿 圭 ( 儿 董 の 父 ) 追 悼 文 を 贈 る 。 〇 四 月 『 雨 夜 物 語 た み こ と ば 』 四 四 歳 二 月 『 梅 翁 発 句 む か し ロ 』 ( 宗 因 句 集 ・ 秋 成 編 ) 刊 。 六 安 、 水 六 / 丁 酉 一 七 七 七 ( 宇 万 伎 ) 刊 。 『 馭 戎 慨 言 』 刊 。 月 十 日 、 師 宇 万 伎 、 京 三 条 大 宮 旅 寓 で 没 。 五 七 歳 。 秋 成 葬 儀 を 執 行 。 〇 『 あ ゆ ひ 抄 』 ( 成 章 ) 刊 。 四 五 歳 医 業 順 調 。 『 歌 聖 伝 』 こ の 頃 ま で に 成 る 安 、 水 七 / 戊 戌 一 七 七 八 四 六 歳 九 月 、 療 養 の た め 妻 同 伴 で 但 馬 国 城 崎 湯 へ 。 在 約 一 か 〇 十 月 、 富 士 谷 成 章 肥 没 。 安 、 水 八 / 己 亥 一 七 七 九 あ き や ま の き 月 。 十 月 『 ぬ ば 玉 の 巻 』 『 秋 山 記 』 を 執 筆 す る 。 に こ う は こ や の や ま 安 、 水 九 / 庚 子 一 七 八 〇 四 七 歳 十 月 、 京 に 遊 び 、 『 水 無 瀬 川 』 『 藐 姑 射 山 』 成 る 。 同 月 〇 『 紀 行 三 千 里 』 ( 綾 足 ) 、 『 補 攷 こ う き じ て ん た く せ つ 『 去 年 の 枝 折 』 成 る 。 十 二 月 、 大 阪 淡 路 町 切 町 に 家 を 購 人 し て 改 築 。 琢 屑 』 ( 庭 鐘 、 康 熙 字 典 の 校 正 余 録 ) 刊 。 こ の 頃 の 交 友 に 、 蒹 葭 堂 、 蕪 村 、 細 合 半 斎 、 江 田 世 恭 ら 〇 『 唐 錦 』 ( 伊 丹 椿 園 ) 刊 四 八 歳 春 、 新 宅 に 転 居 。 十 一 月 『 ぬ ば 玉 の 巻 』 開 板 出 願 。 や ま ・ つ と 〇 『 深 山 草 』 ( 椿 園 ) 刊 。 四 九 歳 十 月 、 生 駒 越 え し て 奈 良 に 遊 び 、 『 山 裹 』 成 る 。 ぎ よ し ゅ う が い げ ん 〇 十 二 月 、 与 謝 蕪 村 没 。 五 0 歳 七 月 『 浅 間 の 煙 』 を 書 き 、 宣 長 の 『 馭 戎 慨 言 』 を 批 判 。 五 一 歳 正 月 『 か ら 檜 葉 』 ( 几 董 編 、 蕪 村 追 悼 集 ) に 追 悼 句 と 文 〇 『 蕪 村 句 集 』 ( 儿 董 編 ) 刊 。 前 年 に 近 松 半 二 没 。 を 贈 る 。 こ の 年 、 『 漢 委 奴 国 王 金 印 考 』 成 る 。 う ち ぎ き 五 ニ 歳 『 古 今 和 歌 集 打 聴 』 ( 賀 茂 真 淵 述 ・ 野 村 と も ひ 子 稿 ・ 秋 成 〇 『 鉗 狂 人 』 ( 宣 長 、 藤 卓 幹 の 安 、 水 元 / 壬 辰 一 七 七 一 一 安 、 水 二 / 癸 巳 一 七 七 三 安 、 水 三 / 甲 午 一 七 七 四 安 、 水 四 / 乙 未 一 七 七 五 安 、 水 五 / 丙 申 一 七 七 六

完訳 日本の古典 第五十七巻 雨月物語 春雨物語


上 田 氏 は 、 源 氏 の 流 れ を く む 武 士 の 出 で 、 養 父 も 教 養 の あ る し つ か り し た 人 で あ っ た ら し い 。 こ の 養 父 と 、 五 歳 の 時 病 没 し た 養 母 の あ と に 迎 え ら れ た 第 二 の 義 母 の 、 き び し い が 慈 愛 に み ち た し つ け の も と で 愛 育 さ れ た 。 秋 成 の 育 っ た 大 阪 堂 島 は 、 日 本 の 米 仲 買 い の 中 心 地 で 、 「 堂 島 の 気 概 」 と 呼 ば れ る 独 自 な 気 風 も あ っ た 。 う と う ん な う の ら も の ふ き こ の 堂 島 育 ち の 若 者 と し て 、 青 年 時 代 に は 浮 浪 子 ( 道 楽 者 ) と し て の 放 蕩 も あ っ た ら し い 。 奔 放 に し て 不 羈 な 個 我 と 才 気 を 育 て る に 十 分 な 恵 ま れ た 環 境 で あ っ た 。 「 自 伝 」 が し る す 次 の 一 節 は 、 こ の 頃 の 秋 成 を 知 る 意 味 で 興 味 深 い 。 「 我 わ か き 時 は 文 よ む 事 を 知 ら ず 、 た だ 酒 飲 ま で も す み か を 野 と か な し て 宿 に は い ぬ 事 な り 、 父 は 物 よ く 書 き て 度 々 い ま し め 給 へ ば 、 時 々 机 に か ゝ り て 手 習 は じ む 、 友 ど ち の よ く も あ ら ぬ 男 来 て 、 こ れ は 何 事 ぞ 、 学 文 と や ら を す る か 、 無 分 別 な り と て 、 あ ぐ ら せ ん じ も ん 机 の む か ふ に 胡 座 く み て 、 机 に あ り し 、 左 り 板 の 文 徴 明 が 千 字 文 を 開 き 見 て く り 返 し つ ゝ 、 さ て も さ て も む つ か し 、 此 終 り に あ る 年 号 と 本 屋 の 名 と な り と 、 す つ ば り と 読 み た し と 云 し な り 」 。 こ の 「 我 わ か き 時 」 が い っ 頃 を さ す か は は っ き り し な い が 、 秋 成 が 「 千 字 文 」 も 読 め ぬ 友 達 と 重 な り あ う 生 活 を も ち な が ら 、 「 物 よ く 書 き て 、 度 々 い ま し め 」 を 与 え た 父 の 導 き と 影 響 に よ っ て 、 す で に 友 達 と は 別 の 途 を 歩 み は じ め て い た こ と が 伝 え ら れ て い る 。 そ の 途 と は 、 嶋 屋 東 作 が 上 田 秋 成 に 成 長 し て ゆ く 途 で あ っ た 。 こ こ に は ま た 、 無 学 説 な 友 の 四 角 い 文 字 ( 漢 字 ) に 対 す る 素 朴 な 畏 敬 と 驚 き が 生 き 生 き と 映 し 出 さ れ て い た が 、 こ の 四 角 い 文 字 ( 文 字 言 語 ) は や が て 秋 成 の 内 面 の 形 成 に か か わ り あ い 、 そ の 資 質 を 花 開 か せ 、 個 性 を 形 成 す る こ と に な る 。 解 文 人 出 現 の 当 時 は 、 町 人 が 蓄 財 に 専 念 し た 元 禄 期 と 異 な っ て 、 町 人 み ず か ら 学 問 を 好 み 、 教 養 を 重 ん ず る 風 か い と く ど う 時 代 を 生 じ て い た 。 そ う し た 時 代 の 空 気 の な か で 、 町 人 学 校 懐 徳 堂 に 通 学 、 学 問 の 素 地 を 与 え ら れ て た か い き け い お り 、 ま た 二 十 歳 を 過 ぎ た 頃 か ら 高 井 几 圭 に つ い て 俳 諧 の 指 導 を 受 け て い る 。 秋 成 の 資 質 は 実 業 よ り は 文 事